JP2010239217A - 移動体通信システム、無線通信基地局装置及びそれに用いる送信電力制御方法 - Google Patents

移動体通信システム、無線通信基地局装置及びそれに用いる送信電力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】E−AGCHの送信に必要な送信電力を抑える手法を提供し、無線基地局装置で使用する送信電力という限られたリソースを効率的に使用する手法を提供する。
【解決手段】無線端末に対するEUDCHサービス提供時のE−AGCHの送信電力制御機能を有する無線基地局を備える移動体通信システムにおいて、前記基地局は前記無線端末が無線基地局から伝送路上の離間距離を測定する伝送路距離測定手段と、前記伝送路距離測定手段の測定した各無線端末の伝送路距離のうちで最も長い最大伝送路距離を決定する最大伝送距離決定手段と、前記無線局のセル半径と前記最大伝送路距離とから必要最小限送信電力を算出する送信電力算出手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信システムの無線基地局装置において、特にEUDCH(Enhanced Uplink Dedicated Channel)を用いた場合の、無線基地局の下り送信電力を有効に活用するための電力制御方法を提供するものである。
移動体通信システムにおいて提供されるサービスは、音声からデータ中心に移行しつつある。W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)における下り高速パケット伝送方式として3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて標準化されたHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)があり、上り高速パケット伝送方式としては、同じく3GPPで標準化されたEUDCH(Enhanced Uplink Dedicated Channel)がある。
EUDCHでは、これまで基地局装置の上位装置であるRNC(Radio Network Controller)で行っていた上り回線のレート制御を基地局装置で行なう。基地局装置で上りの干渉量の変動に応じレート制御を行なうことで、従来よりも上り回線容量を増加させることが可能となっている。
EUDCH用に追加された下り物理チャネルとしては、E−AGCH(E−DCH Absolute Grant Channel)、E−RGCH(E−DCH Relative Grant Channel)、E−HICH(E−DCH Hybrid ARQ Indicator Channel)があり、上り物理チャネルとしては、E−DPCCH(E−DCH Dedicated Physical Control Channel)、E−DPDCH(E−DCH Dedicated Physical Data Channel)がある。
本発明においては、特に、下り物理チャネルの一つである、E−AGCHに着目している。なお、E−DCH(Enhanced DCH)とは、EUDCHにおいて追加されたトランスポートチャネルである。EUDCHでは、無線端末に対しE−AGCHを送信する基地局装置は一つであり、E−AGCHを用いて上り物理チャネルであるE−DPDCHを制御するセルを、Serving E−DCH cellと称する。
基地局装置は、E−AGCHを使用し、無線端末が送信するE−DPDCHの送信電力の調整やレート制御等を行なう(図2)。E−AGCHの送信は、無線端末個別に送信、又は、複数の無線端末に一括して送信する方法が考えられており、送信電力、レート制御等を行なう関係から、無線端末が十分な受信レベルで受信できる必要がある。
例えば、特許文献1では、「移動局の下り無線リンク品質状態をモニタする処理は、HS−DSCH(High Speed−Downlink Shard Channel) Serving CellとServing E−DCH(Enhanced Dedicated Channel) Cellとが同一の場合に前記移動局から受信する前記HS−DPCCH内のCQI(Channel Quality Indicator)を利用して前記E−AGCHの送信電力を算出し、前記E−AGCHの電力制御を行う処理は、その算出した前記E−AGCHの送信電力を基に前記E−AGCHの電力制御を行う」ことが記載されている。
また、特許文献2は、「HS−DPCCHには、下りリンクHS−DSCHのデータのHARQで使用される再送要求を出すACK/NACK信号と、下りリンクのCPICHの受信品質を示すCQI信号とが含まれる。ここでは、CQI信号に注目する。移動局30は、CPICHの下りリンクの品質に応じて、CQI信号に0〜31の値を与え、無線基地局装置10に対して送信する。最も受信品質が良い場合には31を送信し、最も受信品質が悪い場合には0を送信する。CPICHの送信電力は、一定であることから、CQI信号の値が大きければ、下りリンクのCPICHの受信品質が良いことを示し、すなわち無線基地局装置10と移動局30間の伝播環境が良いことを意味する。逆に、CQI信号の値が小さければ、下りリンクの伝播環境が悪いことを意味する。」と記載されており、「受信CQIが基準値よりも小さい場合は、EUDCH制御信号の送信電力を上げるように、受信CQIが基準値よりも大きい場合にはEUDCH制御信号の送信電力を下げるように制御する。このように動作させることで、EUDCH制御信号の送信電力を必要以上に上昇させないようにして、HSDPAの干渉にならないようにする。これによって、HSDPAのスループットを保つことが可能となる」と記載されている。
さらに、特許文献3では、「移動局UEのサービングセル#10は、下りDPCHの送信電力と、第1のE−AGCHオフセットとに基づいて、E−AGCHの送信電力を決定する。」と記載されている。
特開2006−245838号公報 特開2006−279299号公報 特開2007−060601号公報
ところで、E−AGCHを確実に送信するためには、無線基地局装置がカバーするエリアである、Serving E−DCH cellの端まで十分に届く電力で固定的に送信すれば良い。しかし、この動作では、E−AGCHの送信電力制御が行なわれず、セル端にEUDCHを利用する無線端末が存在しない場合でも常にセル端をカバーする出力でE−AGCHを送信してしまい、無線基地局装置の限り有るリソースである送信電力を固定的に消費してしまい、無線基地局装置の送信電力を有効に活用できないという問題があった。
本発明の目的は、E−AGCHの送信に必要な送信電力を抑える手法を提供し、無線基地局装置で使用する送信電力という限られたリソースを効率的に使用する手法を提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明に係る移動体通信システムは、無線端末に対するEUDCHサービス提供時のE−AGCHの送信電力制御機能を有する無線基地局を備える移動体通信システムにおいて、前記基地局は前記無線端末が無線基地局から伝送路上の離間距離を測定する伝送路距離測定手段と、前記伝送路距離測定手段の測定した各無線端末の伝送路距離のうちで最も長い最大伝送路距離を決定する最大伝送距離決定手段と、前記無線局のセル半径と前記最大伝送路距離とから必要最小限送信電力を算出する送信電力算出手段とを備える。
本発明では、EUDCHサービスを行う場合に、送信電力監視装置はE−AGCH送信電力を変更するかどうかの判定と、変更する場合は変更後の送信電力を決定する。
送信電力の決定方法としては、無線基地局装置と無線端末が伝送路の距離的にどの程度離れ位置しているのかという伝送路距離の情報を求め、求めた結果を使用して、無線基地局装置から送信するE−AGCHの送信電力を調整する。
また、本発明に係る無線基地局装置は、無線端末に対するEUDCHサービス提供時のE−AGCHの送信電力制御機能を有する無線基地局装置において、前記無線基地局装置は前記無線端末が無線基地局から伝送路上の離間距離を測定する伝送路距離測定手段と、前記伝送路距離測定手段の測定した各無線端末の伝送路距離のうちで最も長い最大伝送路距離を決定する最大伝送距離決定手段と、前記無線局のセル半径と前記最大伝送路距離とから必要最小限送信電力を算出する送信電力算出手段とを備える。
さらに、本発明に係る基地局送信電力制御方法は、無線端末に対するEUDCHサービス提供時のE−AGCHの送信電力制御機能を有する無線基地局を備える移動体通信システムを用いる基地局送信電力制御方法において、前記基地局における伝送路距離測定手段が前記無線端末が無線基地局から伝送路上の離間距離を測定する工程と、前記基地局における最大伝送距離決定手段が前記伝送路距離測定手段の測定した各無線端末の伝送路距離のうちで最も長い最大伝送路距離を決定する工程と、前記基地局における前記送信電力算出手段が無線局のセル半径と前記最大伝送路距離とから必要最小限送信電力を算出する工程とを備える。
E−AGCH送信電力を一定とするのではなく、制御を行なうことで、無線基地局装置の限られたリソースである送信電力を効率的に使用することが可能となる。
本発明に係る実施例のブロック構成図である。(実施例1) 本発明に係る無線端末11に対しEUDCH サービスを提供する移動体通信システムの一構成例のブロックダイヤグラムである。 本発明に係るシステムの伝播遅延測定に係るブロックダイヤグラムである。 本発明に係るシステムの伝播遅延測定に係るブロックダイヤグラムである。 本発明に係るシステムの送信電力監視装置のフローチャートである。 本発明に係るシステムの距離測定部における機能ブロック図である。 本発明に係るシステムのE−AGCH送信電力の変化を示すグラフである。 本発明に係るシステムのRTT測定部における機能ブロック図である(実施例2)。 本発明に係るシステムのCQI測定部における機能ブロック図である(実施例3)。 本発明に係るシステムのGPS測定部における機能ブロック図である(実施例4)。 本発明に係るシステムの誤り率測定部における機能ブロック図である(実施例5)。 本発明に係るシステムの電界測定部における機能ブロック図である(実施例6)。
本発明の実施例について説明する。図1は、本発明に係る実施例のブロック構成図を示す。図2は、無線端末11に対しEUDCH サービスを提供する移動体通信システムの一構成例である。
図1において、EUDCHサービスを行う無線基地局装置14は、無線基地局装置14で使用する送信電力を送信電力監視装置15により常に監視される。
送信電力監視装置15は、無線基地局装置14で使用する送信電力を常に監視し、無線基地局装置14が使用する送信電力が閾値を超えたことを検出した場合に、無線基地局装置14がEUDCHサービスを行っているかどうかを確認する。無線基地局装置14がEUDCHサービスを行っている場合に、送信電力監視装置15は、無線基地局装置14のサービス提供範囲内に存在しEUDCHサービスを利用している各無線端末が無線基地局装置14とそれぞれ伝送路の距離的にどの程度離れて位置しているのか(以下、伝送路距離と称する)を求める。送信電力監視装置15は、EUDCHサービスを利用している最も伝送路距離上遠い距離に存在する無線端末を識別し、また、該当無線端末と無線基地局装置14との伝送路距離の最大値を求める。求めた無線基地局装置14と無線端末との伝送路距離の最大値を、無線基地局装置がカバーする。
エリアの大きさ(以後、セル半径と称す)と比較し、無線基地局装置14と無線端末との伝送路距離の最大値がセル半径よりも小さな値であれば、無線基地局装置14は、セル端まで届く送信電力でE−AGCHを送信する必要がないということがわかるので、E−AGCHの送信電力を落とすことが可能となる。
このようにして、本願発明では、無線基地局装置14が無線端末と伝送路距離的にどの程度離れ位置しているかという情報を元にしてEUDCHサービスで使用するE−AGCHの送信電力を調整することで、無線基地局装置の電力リソースを効率的に使用することができる。
Serving E−DCH cellの無線基地局装置14、送信電力監視装置15、無線基地局制御装置16、上位ネットワーク17、コンテンツサーバー18によって構成されている。
無線基地局装置14はEUDCHサービスを提供することが可能である。図2では無線基地局装置14と無線端末11の間で、個別チャネル用の物理チャネルとEUDCH用の物理チャネルを使用し、データの送受信を行っている。
EUDCHサービスを使用しデータを無線端末11から無線基地局装置14に対し送信する場合には、E−DPDCHを使用し送信する。E−DPDCHを送信する場合には、制御チャネルであるE−DPCCHも一緒に無線基地局装置14に対し送信する。なお、E−DPCCHでは、E−TFCI等のE−DPDCHの復号に必要となる情報を送信している。無線端末11から無線基地局装置12に転送されたコンテンツは、無線基地局装置14から無線基地局制御装置16、上位ネットワーク17を介し、コンテンツサーバー18へと送信される。
図2において、EUDCHサービスを行う無線基地局装置14は、無線基地局装置14で使用する送信電力を、送信電力監視装置15により常に監視される。
送信電力監視装置15は、無線基地局装置14で使用する送信電力が一定の閾値を超えた場合、無線基地局装置14がEUDCHサービスを行っているかどうかを確認する。無線基地局装置14がEUDCHサービスを行っている場合に、送信電力監視装置15は、無線基地局装置14のEUDCHサービスを利用している各無線端末と無線基地局装置14との距離を測定し、無線基地局装置14から伝送路の距離的にもっとも遠い位置に存在する端末を求める。無線基地局装置14と無線端末との伝送路距離を求めるためには、無線基地局装置と各無線端末との伝播遅延時間を求め、求めた伝播遅延時間から無線基地局装置14と無線端末との伝送路距離へ変換する方法が考えられる。
実際の測定方法としては、一つの案として、無線基地局装置14と各無線端末との距離を距離測定部33が計測し、計測結果を元にして無線基地局装置14と各無線端末との距離を求める。例えば、距離測定部33が計測して求めた無線基地局装置14と無線端末との伝送路距離の最大値を、無線基地局装置がカバーするエリアの大きさとして予め設定されているセル半径の大きさと比較し、求めた伝送路距離の最大値が無線基地局装置14のカバーするセル半径よりも小さな値であれば、セル全体にE−AGCHデータを送信する必要がないことがわかる。この場合には、図1のように、無線基地局装置14と無線端末との距離の最大値に応じ、E−AGCHの送信電力を落とし、無線基地局装置14の送信電力を効率的に使用することが可能となる。
なお、送信電力監視装置15は、無線基地局装置14と接続されていれば良いので、無線基地局装置14と必ずしも別々に設置される必要はなく、無線基地局装置14内部に存在しても良い。
上記手法により、無線基地局装置14の送信電力という限られたリソースを効率的に使用することが可能となる。このようにして本願発明では、EUDCHサービスで使用する送信電力を、無線基地局装置14と無線端末との距離に応じ調整することで、無線基地局装置の電力リソースを効率的に使用することが可能となる。
[実施例の動作の説明]
図2に示した移動体通信システムの構成例の動作についての説明を行う。最初の状態は、無線基地局装置14がServing E−DCH cellのEUDCHサービスを提供しているCellにて、無線端末11がEUDCHの利用を開始したものとする。
この時、無線基地局装置14の送信電力を監視する送信電力監視装置15は、EUDCHの開始とともに動作を開始 (図5のステップ10)し、定期的に無線基地局装置14の処理状態の監視を行う(図5のステップ11)。
送信電力監視装置15は、無線基地局装置14の送信電力の使用状況が予め設定しておいた閾値を超えるかどうかの判定を行う(図5のステップ12)。なお、閾値の設定に関しては、一つの案として、基地局装置で送信可能な送信電力の総和に対する使用割合で指定することが考えられるが、本願発明では特に閾値の設定に関しての制限を設けない。無線基地局装置14の送信電力の使用状況が予め設定しておいた閾値を超える場合に、送信電力監視装置15は、無線基地局制御装置14に対し、E−AGCHの送信電力調整要求を出す(図5のステップ13)。無線基地局装置14は上記要求を受け、無線基地局装置14とEUDCHサービスを利用する各無線端末装置との伝送路距離を、無線基地局装置14と各無線端末との伝播遅延時間を元に求める(図3)。
伝播遅延に関しては、無線基地局装置と無線端末との間に障害物等が無く直接波を使用し求められる場合と、無線基地局装置と無線端末との間に障害物等が存在するために反射波を使用し求められる場合が存在する(図4)。
直接波を使用し求められた伝播遅延は、無線基地局装置と無線端末との直線距離にほぼ相当することになり(図4の無線基地局装置14と無線端末11との距離)、反射波を使用し求められた場合には、無線基地局装置と無線端末との直線距離に相当するものではなく、図4を例に挙げれば、無線基地局装置14から建物17までの伝播遅延と建物17から無線端末13までの伝播遅延の和になる。
一般的に、電磁波のエネルギーは伝送路距離の2乗に比例して減衰するため、本願発明では、無線基地局装置と無線端末との位置関係のみから求められる直線距離ではなく、実際の伝送路の距離を求めている。求めた各無線端末と無線基地局装置の伝播遅延時間情報を元に、無線基地局装置14からもっとも遠い位置に存在する無線端末との距離となる、伝送路距離の最大値を求める。求めた伝送路距離の最大値と、無線基地局装置がカバーするエリアの大きさとして予め設定されているセル半径の設定情報をもとに、無線基地局装置14はE−AGCHの送信電力を決定し、送信電力に反映させる。無線基地局装置14と無線端末との伝送路距離の測定方法に関しては、距離測定部33が距離を測定するための信号を受信して、距離を決定する。例えば、受信した信号強度と距離の相関関係を示すテーブルを予め作成し、受信した信号強度から距離を決定する。
図6に、本願発明の一例として、無線基地局装置14と無線端末との伝送路距離の測定に距離測定部を用いた場合の、無線基地局装置の機能ブロック図を示す。図6の100はE−AGCHの送信部であり、個別、又は、複数の無線端末に対し同時に送信する処理を行なう。
図6の200は各無線端末に個別に割り当てられる個別チャネルの受信部であり、無線端末毎に処理が行なわれる。
E−AGCH送信部100は、符号化部21、拡散部22、送信部23、送信電力制御部24より構成されており、無線基地局装置にて決定されたE−AGCH送信データを符号化、拡散処理を行ない、送信部よりアンテナ300を経て送信する。また、無線基地局制御装置から通知された送信電力情報は、送信電力制御部24に入力され、E−AGCHの送信電力制御のための情報として扱われる。
上り個別チャネル受信部200は、受信部30、逆拡散部31、パスサーチ部32、距離測定部33より構成され、無線基地局装置14と各無線端末との距離測定部33による測定を行う。
パスサーチ部32と距離測定部33により測定された無線端末毎の距離測定部による測定値は、送信電力制御部24に通知される。
送信電力制御部24では、EUDCHを利用している無線端末の距離測定部による測定値の最大値を選択し、距離測定部による測定値の最大値を無線基地局装置と無線端末との伝送路距離情報に変換し、無線基地局装置と無線端末との伝送路距離の最大値を求める。送信電力制御部24は、無線基地局制御装置から通知された送信電力情報をベースとし、
・無線基地局装置がカバーするエリアの大きさとして予め設定されているセル半径の設定情報
・無線基地局装置とEUDCHサービスを利用する無線端末との伝送路距離の最大値
をもとにし、E−AGCHの送信電力を調整する。
送信電力の調整方法としては、無線基地局装置14と、無線基地局装置14がServing E−DCH cellとしてEUDCHサービスを提供しているCellを利用する無線端末との伝送路距離の最大値が、無線基地局装置のカバーするエリアよりも小さな値であれば、セル全体にE−AGCHデータを送信する必要がないことがわかるので、この場合には、求めた伝送路距離の最大値に応じ、E−AGCHの送信電力を落とし、無線基地局装置14の送信電力を抑え、送信電力を効率的に使用することが可能となる。
EUDCHサービスが継続して利用されているのであれば、送信電力監視装置15は、無線基地局装置14とEUDCHを利用している各無線端末との伝送路距離の最大値の情報が更新されるたびに、無線基地局装置14の送信電力を増減させる処理を行なう(無線基地局装置14と無線端末との伝送路距離の最大値が、前回測定時より大きな値であった場合には、無線基地局装置14の送信電力を上げる。前回測定時よりさらに小さな値となった場合には、無線基地局装置14の送信電力を下げる。)。
上記処理を定期的に行なうことで、無線基地局装置14が送信するE−AGCHがカバーする範囲が必要に応じ調整され、無線基地局装置14の送信電力を有効に活用できるようになる。
無線基地局装置14がServing E−DCH cellとなるセルにてEUDCHサービスを利用する無線端末が存在しなくなれば、送信電力監視装置15の動作もこれに合わせ終了する(図5のステップ14、ステップ15)。
図7は、無線基地局装置14でE−AGCHを送信するのに必要となる、送信電力を示す。本発明を適用しない場合には、E−AGCHを送信する電力は常に一定となる。本発明を適用した場合には、無線基地局装置14とEUDCHサービスを利用する各無線端末との伝送路距離の最大値が時間により変化するため、伝送路距離の最大値の変化に応じ、無線基地局装置14で必要な送信電力が変化する。本発明を適用した場合のE−AGCHの送信電力の最大値は、セル端に存在する無線端末が十分な受信レベルでE−AGCHを受信できる電力であり、この時に必要な送信電力は、本発明未適用時に設定される送信電力となる(図7の時刻T3の場合に相当)。また、本発明未適用時のE−AGCH送信電力と、本発明適用時のE−AGCHの送信に必要な電力の差分(図7の点線部)が、本発明適用時のE−AGCH送信電力の削減量であり、発明の効果となる。
本発明に係る実施例2は、図8に示すように、距離測定部33がRTT(ラウンド トリップ タイム)測定部42から構成されるものである。
RTT測定部によるRTT測定は、端末11と、無線基地局装置14と、無線基地局制御装置16の間で個別CHのリンクを張ると共に、引き続き行われる端末送信電力のアウターループ制御によって上り通信のサービス品質に最適化された電力制御の実施状態(即ち、疎通状態)になる。この状態で、無線基地局制御装置16がRTT測定を起動すると、これを受けた無線基地局装置14ではRTTの測定を実行し、同時に、端末11ではRx(送信機)−Tx(受信機)時間差測定を実行する。詳細には、無線基地局装置14が時刻t1に開始したダウンリンクの送信は端末11で時刻t2に受信され、かつ該端末11がその受信から所定時間T0の経過後(時刻t3)に開始したアップリンクの送信が時刻t4に無線基地局装置14に受信されたとする。この場合の、無線基地局装置14における下り上りの時間差RTTは、RTT=(t4−t1)により求められ、この測定結果を無線基地局制御装置50に報告する。RTTの報告を受けた上位装置では無線基地局装置14と端末11との間の無線伝送に要した時間rを、r=(t4−t1−T0)/2により求める。そして、ステップS17では、前記求めた端末−無線基地局間の遅延時間rを用いて端末10への付帯サービス(位置情報サービス等)を行う。
無線基地局装置14と各無線端末とのRTT(ラウンド トリップ タイム)を計測し、計測結果を元にして無線端末と無線基地局装置14との伝送路距離を求める手段が考えられるが、本願発明では、特にその手段をRTTのみに限定するものではない。本測定により正確に測定が可能となる。
本発明に係る実施例3は、図9に示すように、距離測定部33がCQI測定部42から構成されるものである。このCQI(Channel QualityIndicator)情報を推定するには、一般的に、1)CPICH受信レベルの測定、2)上記の測定値と干渉電力との比[SIR(Signal Interference Ratio)]の推定、3)HS−DSCHのPERが「0.1」より悪くならないような最も大きいCQI値の通知、という手順で行って測定される。このCQI値と、セル内の移動体と基地局との距離との対応テーブルを予め作成し、CQI測定部42が本テーブルと測定したCQI値とを比較することで、CQI値から距離を算出することで距離を求める。この求められた移動体の距離の中で最も距離の大きい移動体の距離値データを送信電力制御部24に送信する。
CQIの値は、基地局から端末へ送信されるデータのCPICH(Common Pilot Channel)の受信品質が0〜30の値に符号化された値であり、HS−DPCCHのサブフレーム上にマッピングされている。
本発明に係る実施例4は、図10に示すように、距離測定部33がGPS測定部46から構成されるものである。端末11に搭載されるGPS受信部とGPS受信部が受信した経度、緯度情報を端末11から発信するデータに重畳させ、端末11から受信したデータに重畳された経度、緯度情報と、無線基地局装置14が備える自らの経度、緯度情報とから、端末11と無線基地局装置14との距離を算出する。この求められた移動体の距離の中で最も距離の大きい移動体の距離値データを送信電力制御部24に送信する。
本発明に係る実施例5は、図11に示すように、距離測定部33が誤り率測定部48から構成されるものである。端末11からの信号におけるW−CDMAのレイヤ1における誤り訂正における誤り率と端末11と無線基地局装置14の距離との対応テーブルを予め作成し、誤り率から距離情報を算出する。この求められた移動体の距離の中で最も距離の大きい移動体の距離値データを送信電力制御部24に送信する。
本発明に係る実施例6は、図12に示すように、距離測定部33が電解測定部50から構成されるものである。上り個別チャンネル受信部に電界強度計を設け、電界強度と端末11と無線基地局装置14の距離との対応テーブルを予め作成し、電界強度から距離情報を算出する。この求められた移動体の距離の中で最も距離の大きい移動体の距離値データを送信電力制御部24に送信する。
10 無線基地局装置
11 無線端末
12 無線基地局装置
13 無線端末
14 無線基地局装置
15 送信電力監視装置
16 無線基地局制御装置
17 上位ネットワーク
18 コンテンツサーバー
19 建物
21 符号化部
22 拡散部
23 送信部
24 送信電力制御部
30 受信部
31 逆拡散部
32 パスサーチ部
33 距離測定部
42 CQI測定部
46 GPS測定部
50 無線基地局制御装置
100 E−AGCHの送信部
200 個別チャネルの受信部
300 アンテナ上り個別チャネル受信部

Claims (10)

  1. 無線端末に対するEUDCHサービス提供時のE−AGCHの送信電力制御機能を有する無線基地局を備える移動体通信システムにおいて、
    前記基地局は前記無線端末が無線基地局から伝送路上の離間距離を測定する伝送路距離測定手段と、前記伝送路距離測定手段の測定した各無線端末の伝送路距離のうちで最も長い最大伝送路距離を決定する最大伝送距離決定手段と、前記無線局のセル半径と前記最大伝送路距離とから必要最小限送信電力を算出する送信電力算出手段とを備える移動体通信システム。
  2. 前記伝送路距離測定手段は、伝送路距離決定情報と伝送路距離決定情報に対応して予め算出されている距離テーブルとから伝送路距離を決定することを特徴とする請求項1記載の移動体通信システム。
  3. 伝送路距離決定情報は、無線基地局装置と各無線端末とのRTT情報であることを特徴とする請求項2記載の移動体通信システム。
  4. 伝送路距離決定情報は、無線基地局装置と各無線端末とのGPS位置情報であることを特徴とする請求項2記載の移動体通信システム。
  5. 伝送路距離決定情報は、無線基地局装置と各無線端末とのCQI情報であることを特徴とする請求項2記載の移動体通信システム。
  6. 伝送路距離決定情報は、無線基地局装置と各無線端末とのCRC誤り率情報であることを特徴とする請求項2記載の移動体通信システム。
  7. 伝送路距離決定情報は、無線基地局装置と各無線端末とのE−AGCH情報であることを特徴とする請求項2記載の移動体通信システム。
  8. 伝送路距離決定情報は、無線基地局装置と各無線端末との電界強度情報であることを特徴とする請求項2記載の移動体通信システム。
  9. 無線端末に対するEUDCHサービス提供時のE−AGCHの送信電力制御機能を有する無線基地局装置において、
    前記無線基地局装置は前記無線端末が無線基地局から伝送路上の離間距離を測定する伝送路距離測定手段と、前記伝送路距離測定手段の測定した各無線端末の伝送路距離のうちで最も長い最大伝送路距離を決定する最大伝送距離決定手段と、前記無線局のセル半径と前記最大伝送路距離とから必要最小限送信電力を算出する送信電力算出手段とを備える無線基地局装置。
  10. 無線端末に対するEUDCHサービス提供時のE−AGCHの送信電力制御機能を有する無線基地局を備える移動体通信システムを用いる基地局送信電力制御方法において、
    前記基地局における伝送路距離測定手段が前記無線端末が無線基地局から伝送路上の離間距離を測定する工程と、
    前記基地局における最大伝送距離決定手段が前記伝送路距離測定手段の測定した各無線端末の伝送路距離のうちで最も長い最大伝送路距離を決定する工程と、
    前記基地局における前記送信電力算出手段が無線局のセル半径と前記最大伝送路距離とから必要最小限送信電力を算出する工程とを備える基地局送信電力制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8977280B2 (en) 2012-12-20 2015-03-10 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Node and method for determining link adaptation parameters

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