JP2010238773A - 面発光レーザ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】閾値電流が低く、スロープ効率の高い面発光レーザ素子を提供すること。
【解決手段】基板上に、活性層を挟んで配置された下部多層膜反射鏡と上部多層膜反射鏡とによって構成される光共振器構造を有する、III−V族半導体材料からなる面発光レーザ素子であって、光が存在あるいは通過する領域に配置され、Cが添加されるとともに、前記Cの添加によって発生する前記基板に対する引っ張り歪を補償して該基板に対する圧縮歪を発生させる量の歪補償元素を結晶組成として含むp型半導体層を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、面発光レーザ素子に関するものである。
垂直共振器型面発光レーザ素子(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser、以下、面発光レーザ素子と称す。)は、光インターコネクションをはじめとする種々の光通信用光源、あるいは他の様々なアプリケーション用デバイスとして利用されている(例えば、特許文献1参照)。面発光レーザ素子は、基板に対して垂直方向にレーザ光を射出するため、従来の端面発光型レーザ素子に比べて同一基板上に複数の素子を容易に一次元配列させて一次元アレイ素子を形成することができる。また、活性層体積が非常に小さいため、極低閾値電流および低消費電力でレーザ発振が可能であるなど、多くの利点を有している。
一般に、面発光レーザ素子は、基板上に形成された、活性層を挟んで配置された下部多層膜反射鏡と上部多層膜反射鏡とによって構成される光共振器構造と、活性層を励起させる構造とにより構成され、通常は電流注入により活性層を励起させる。なお、多層膜反射鏡とは、高屈折率層と低屈折率層とを周期的に多層積層して形成され、たとえば99%程度以上の高い反射率を実現するものである。
上述した電流注入構造は、たとえば特許文献1のように、活性層をn型半導体層とp型半導体層で挟むことによって実現される。p型半導体層上には、電流注入のためのp側電極が形成されるが、p側電極と接触するp型半導体層の最上層には、p側電極との接触抵抗を低減するために、p型のドーパントを高濃度に添加したp型コンタクト層が形成されている。このp型ドーパントとしては、たとえばZnやBeや炭素(C)が用いられる。
また、p型半導体層が半導体多層膜反射鏡を含む場合に、半導体多層膜反射鏡を構成する高屈折率層と低屈折率層との間に、ヘテロ接合によって生じる価電子帯のスパイクによる電気抵抗の上昇を回避するために、2層間を滑らかに接合する目的で、層方向において組成が変化しているステップグレーデッド層やリニアグレーデッド層、放物線形状グレーデッド層などのグレーデッド層を挿入する技術が通常用いられる。また、このグレーデッド層にp型のドーパントを高濃度に添加し、さらに電気抵抗を低減する技術が用いられている(たとえば非特許文献1参照)。
特開2008−117899号公報
Carl Wilmsen, Henryk Temkin, and Larry Coldren, "Vertical-Cavity Surface-Emitting Lasers, Design, Fabrication, Characterization, and Applications," Cambridge University Press, 1999 pp.116-132.
しかしながら、本発明者らが、GaAs系半導体材料を用いて、Cを添加したGaAsからなるp型コンタクト層を有する面発光レーザ素子を作製したところ、その発振閾値電流(以下、閾値電流と記載する)が設計から予測される値よりも高く、スロープ効率は低くなるという問題があることを見出した。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、閾値電流が低く、スロープ効率の高い面発光レーザ素子を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る面発光レーザ素子は、基板上に、活性層を挟んで配置された下部多層膜反射鏡と上部多層膜反射鏡とによって構成される光共振器構造を有する、III−V族半導体材料からなる面発光レーザ素子であって、光が存在あるいは通過する領域に配置され、Cが添加されるとともに、前記Cの添加によって発生する前記基板に対する引っ張り歪を補償して該基板に対する圧縮歪を発生させる量の歪補償元素を結晶組成として含むp型半導体層を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記の発明において、前記基板は、GaAsからなり、前記III−V族半導体材料は、GaAs系半導体材料であることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記の発明において、前記p型半導体層に添加されるCの濃度は、1×1019cm-3以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記の発明において、前記歪補償元素は、In、Sb、Biの少なくともいずれか一つであることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記の発明において、前記活性層はGaInNAsからなり、前記p型半導体層は、前記歪補償元素としてのInを、前記活性層のIn組成比よりも低い組成比となるように含むGaInAsからなることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記の発明において、前記p型半導体層は、p側電極と接触するコンタクト層であることを特徴とする。
また、本発明に係る面発光レーザ素子は、上記の発明において、前記p型半導体層は、前記下部多層膜反射鏡または上部多層膜反射鏡が備える高屈折率層と低屈折率層との間に設けられたグレーデッド層であることを特徴とする。
本発明によれば、p型半導体層においてCの添加によって発生する引っ張り歪に起因する光吸収の増大が、歪補償元素によって抑制されるので、低閾値かつ高スロープ効率の面発光レーザ素子を実現できるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る面発光レーザ素子の模式的な平面図である。 図2は、図1に示す面発光レーザ素子のII−II線断面図である。 図3は、p型コンタクト層(添加濃度:9×1019cm-3)におけるIn組成またはC濃度と、GaAs基板に対する歪量との関係を模式的に示す図である。 図4は、Cを添加したGaAsまたはGaInAs半導体材料について、In組成比を変化させた場合のGaAs基板に対する歪量と光吸収係数との関係を示す図である。 図5は、実施の形態2に係る面発光レーザ素子の模式的な断面図である。 図6は、図5に示す上部DBRミラーの積層構造の一部とそのAl組成比とを説明する図である。
以下に、図面を参照して本発明に係る面発光レーザ素子の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る面発光レーザ素子の模式的な平面図である。また、図2は、図1に示す面発光レーザ素子のII−II線断面図である。図1、2に示すように、面発光レーザ素子100は、半絶縁性の基板1上に積層された下部DBRミラー2、n型クラッド層3、活性層4、電流狭窄層5、p型クラッド層6、p型コンタクト層7、上部DBRミラー8、p側電極9およびn側電極10を備える。このうち、n型クラッド層3上に積層された活性層4、電流狭窄層5、p型クラッド層6、およびp型コンタクト層7は、エッチング処理等によって柱状形成されたメサポスト11として形成されている。
下部DBRミラー2は、例えばAlAs層/GaAs層の周期的構造からなる複合半導体層が複数(たとえば35ペア)積層された半導体多層膜鏡として形成されている。この複合半導体層を構成する各層の厚さは、λ/4n(λ:発振波長、n:屈折率)とされている。一方、上部DBRミラー8は、例えばSiN層/SiO2層の周期構造からなる複合誘電体層が複数(たとえば10ペア)積層された誘電体多層膜鏡として形成されている。この複合誘電体層を構成する各層の厚さも、λ/4n(λ:発振波長、n:屈折率)とされている。また、上部DBRミラー8は、p側電極9の上面部からメサポスト11の側面を介してn型クラッド層3の上面部まで成膜されている。下部DBRミラー2、上部DBRミラー8は、それぞれ複合半導体層または複合誘電体層を所定の積層数だけ形成することによって、全体として所定反射率、たとえば99%以上の反射率を実現している。なお、本実施の形態1では、発振波長λを1270nmとしている。
電流狭窄層5は、開口部5aと選択酸化層5bとから構成されている。電流狭窄層5は、メサポスト11に加工した積層構造に含まれる、例えばAlAsからなるAl含有層を、水蒸気雰囲気中にて、約400℃の温度で酸化処理を行い形成したものである。選択酸化層5bは、この酸化処理によって、このAl含有層を外周部から積層面に沿ってたとえば幅10μmだけ酸化して形成されたものであり、輪帯状の形状を有している。一方、開口部5aは、酸化されずに残った領域である。選択酸化層5bは、絶縁性を有し、p側電極9から注入される電流を狭窄して開口部5a内に集中させることで、開口部5a直下における活性層4内の電流密度を高めている。
活性層4は、例えばGaInNAs/GaAsからなる3層の量子井戸構造を有している。GaInNAsからなる井戸層のIn組成比は、発光させるべき波長に応じて適宜選択されるが、本実施の形態1では、発振波長λを1270nmとしているので、発光中心波長を1270nmとするために、In組成比を0.30(30%)、窒素組成比を0.01(1%)としている。また、発光中心波長を長くしたい場合はIn組成または窒素組成を増大させる。
また、n型クラッド層3、p型クラッド層6は、活性層4および電流狭窄層5を挟むように形成されている。n型クラッド層3は、たとえばn型ドーパントであるSiを1×1018cm-3程度に添加したn−GaAsからなる。また、p型クラッド層6は、たとえばp型ドーパントであるCを5×1017cm-3程度に添加したp−GaAsからなる。
また、p型コンタクト層7は、p型クラッド層6上に形成されている。p型コンタクト層7は、Cが高濃度(1×1020cm-3)に添加された厚さ50nmのp+−Ga0.98In0.02Asからなる。
また、活性層4を挟んで配置された下部DBRミラー2と上部DBRミラー8とによって構成される光共振器構造が4λ共振器を構成するように、n型クラッド層3からp型コンタクト層7までの積層構造の総層厚が調整されている。
p側電極9は、p型コンタクト層7上に形成され、開口部5aの直上部における上部DBRミラー8の一部をその積層面に沿って取り囲むようにリング状に形成されている。一方、n側電極10は、n型クラッド層3上に積層され、メサポスト11の底面部をその積層面に沿って取り囲むようにC字状に形成されている。これらp側電極9およびn側電極10は、それぞれp側引出電極12およびn側引出電極13によって、図示しない外部回路(電流供給回路等)に電気的に接続されている。
つぎに、この面発光レーザ素子100の動作について説明する。p側電極9とn側電極10との間に電圧を印加し、p側電極9から電流を注入すると、活性層4は、電流狭窄層5によって狭窄された注入電流をもとに自然放出光を発する。この自然放出光は、活性層4を含み下部DBRミラー2と上部DBRミラー8とを共振器ミラーとする光共振器構造によってレーザ発振し、上部DBRミラー8の上面部に設けられた射出窓(透過窓)としてのアパーチャ8aからレーザ光が射出される。このアパーチャ8aは、上部DBRミラー8の上面部における開口部5a直上の円形領域である。
ここで、p型コンタクト層7は、上部DBRミラー8の直下であって、光共振器によって形成される光の定在波の腹の近傍の位置、すなわち光強度が高い位置に配置されている。仮にこのp型コンタクト層がレーザ光を大きく吸収するものであれば、光共振器内における光損失への寄与が大きいため、面発光レーザ素子の閾値電流が高くなる原因となる。
これに対して、この面発光レーザ素子100では、p型コンタクト層7が、歪補償元素としてのInを含むp+−Ga0.98In0.02Asからなるので、Cが(1×1020cm-3)と高濃度に添加されていても、光吸収損失が抑制されるため、閾値電流が低くなる。
以下、具体的に説明する。図3は、Cを添加したGaInAs半導体材料について、In組成またはC濃度と、GaAs基板に対する歪量との関係を模式的に示す図である。なお、歪量の符号については、圧縮歪が発生している場合を正とし、引っ張り歪が発生している場合を負としている。図4の線L1に示すように、GaInAs半導体材料においては、Cの濃度の増加に応じて、歪量が負の方向に増大する。これに対して、線L2に示すように、In組成の増加に応じて、歪量が正の方向に増大する。したがって、Cを添加したGaInAs半導体材料において、Cの濃度に応じてIn組成を選択すれば、線L3に示すように、歪量が正となり、すなわち圧縮歪が発生する。本実施の形態1に係る面発光レーザ素子100のp型コンタクト層7は、Cの濃度1×1020cm-3に対してIn組成比を2%にすることによって、p型コンタクト層7に引っ張り歪を発生させ、光吸収損失を抑制している。
以下、本発明についてさらに具体的に説明する。本発明者らが、Cを添加したGaAsからなるp型コンタクト層を有するGaAs系材料からなる面発光レーザ素子における閾値電流の上昇の原因について検討したところ、Cを添加して得られたp型GaAs系半導体材料は、p型ドーパントであるZnを添加したGaAs系半導体材料と比較して、900〜1700nmの波長帯域における光吸収係数が2倍程度大きいことを発見した。
そこで、本発明者らがGaAs結晶のエネルギーバンドにおける価電子帯構造に関する理論検討を行ったところ、Cを添加したGaAs結晶において光吸収係数が大きくなる原因は、Cの添加によってGaAsの格子定数が小さくなり、基板のGaAsに対して引っ張り歪になっており、その引っ張り歪により価電子帯構造が変形したことによることを見出した。
具体的には、Cの添加によってGaAs結晶の価電子帯構造が変化したことにより、ライトホールおよびヘビーホールとスプリットオフとの間のk空間における形状が、無歪状態よりも近寄ってきて、これによってライトホールおよびヘビーホールとスプリットオフとの間の振動子強度が大きくなることが分かった。ここで、バンドギャップ波長よりも長波長側の波長域においては、光吸収は主に価電子帯間吸収によって生じるが、価電子帯間吸収はライトホールおよびヘビーホールとスプリットオフとの間の振動子強度に比例する。したがって、引っ張り歪材料のほうが無歪材料よりも価電子帯間吸収の吸収係数が大きくなるということが分かった。
本発明者らは、上述した発見をもとに、Cの添加によって発生する引っ張り歪を補償して圧縮歪を発生させる歪補償元素をGaAs系半導体材料に含めて、このGaAs系半導体材料に圧縮歪を与えることにより、価電子帯間吸収係数を小さくでき、光吸収損失を低減することができるという着想に至り、本発明を完成したのである。
つぎに、本発明らが本発明の効果を確認するために行なった、Cを添加したGaAsまたはGaInAs半導体材料の光吸収係数の測定結果について説明する。図4は、Cを添加したGaAsまたはGaInAs半導体材料について、In組成比を変化させた場合のGaAsに対する歪量と光吸収係数との関係を示す図である。なお、Cの濃度は9×1019cm-3としている。また、光吸収係数は波長1.30μmにおける値である。図4に示すように、Inを含まないGaAs半導体材料では、光吸収係数は3800cm-1であり、Znを添加したGaAs半導体材料について報告されている光吸収係数の約2倍の値であった。これに対して、In組成比を0.15%とし、GaAsにほぼ格子整合させて歪量を0%としたGaInAs半導体材料では、光吸収係数は急激に減少して1900cm-1となり、Zn添加GaAs半導体材料についての報告値と非常によく一致した。さらにIn組成比を増加させた場合は、その減少率は低下するものの光吸収係数はさらに減少し、In組成比が0.89%で歪量が約0.3%の場合では、光吸収係数が約1000cm-1となり、Inを含まない場合の1/4程度の値となった。なお、In組成比をさらに1.48%に増加させると、光吸収係数はさらに減少するが、その減少率はさらに低下する。したがって、Cの濃度を9×1019cm-3とした場合のIn組成としては、光吸収係数の減少効率の点からは、0.15%〜1%が特に好ましい。
また、本実施の形態1に係る面発光レーザ素子100の場合、p型コンタクト層7のIn組成比を増加させていくと、そのエネルギーバンド構造が活性層4の井戸層に近づいていき、活性層4からのレーザ光を吸収するようになる。したがって、p型コンタクト層7のIn組成比としては、少なくともレーザ発振波長に対してほとんど透明となるような組成比であることが好ましく、たとえば30%より小さい値であればよい。ところがGa0.7In0.3Asの膜は、臨界膜厚が8nm程度と、非常に薄いことが考えられるため、本実施の形態1のような場合は、実際にはコンタクト層厚である50nm以上の臨界膜厚となるようにIn組成を選ぶ必要があり、それは7%程度以下である。また、NやPなどを含めることにより半導体材料の選択範囲が広がるが、いずれの半導体材料の場合でも、レーザ発振波長に対して殆ど透明であることや臨界膜厚以内の組成と膜厚であることを満たすように設計できる。
以上説明したように、本実施の形態1に係る面発光レーザ100素子は、光の定在波の腹近傍に位置するp型コンタクト層7による光吸収損失が抑制されているので、閾値電流が低いものとなる。
(実施例1、比較例1)
本発明の実施例1として、上記実施の形態1に従う面発光レーザ素子を作製し、その特性を測定したところ、閾値電流が0.6mA、スロープ効率が0.8W/Aであり、素子の電気抵抗が89オームでシングルモード動作した。一方、比較例1として、上記実施の形態1に係る面発光レーザ素子において、p型コンタクト層を、Inを含まないGaAsからなるものとした面発光レーザ素子を作製し、その特性を測定したところ、閾値電流が1.5mAに増加し、スロープ効率が0.35W/Aに低下し、素子の電気抵抗が93オームでシングルモード動作した。すなわち、実施例1の面発光レーザ素子では、p型コンタクト層にInを含めて光吸収係数を低減するという本発明の効果が、閾値電流及びスロープ効率に大きく現れた。
(実施の形態2)
本発明は、実施の形態1のようなp型コンタクト層だけでなく、光が存在あるいは通過する領域に配置された様々なp型半導体層に対して適用できる。以下に説明する本発明の実施の形態2では、本発明をp型半導体多層膜鏡におけるグレーデッド層に適用している。
図5は、本発明の実施の形態2に係る面発光レーザ素子の模式的な断面図である。図5に示すように、この面発光レーザ素子200は、裏面にn側電極30を形成したn−GaAsからなるn型の基板21上に、下部DBRミラー22、n−Al0.3Ga0.7Asからなる下部クラッド層23、GaAs/Al0.2Ga0.8As構造の多重量子井戸からなる活性層24、p−Al0.3Ga0.7Asからなる上部クラッド層26、p型コンタクト層27、及び、上部DBRミラー28を含む積層構造を備えている。
下部DBRミラー22は、それぞれの層の厚さがλ/(4n)であるn−Al0.9Ga0.1As層/n−Al0.2Ga0.8As層の35ペアからなる。なお、λは850nmである。
また、上部DBRミラー28は、Cを1×1017cm-3程度に添加した、それぞれの層の厚さがλ/(4n)であるp−Al0.9Ga0.1As層/p−Al0.2Ga0.8As層の25ペアと、p−Al0.9Ga0.1As層とp−Al0.2Ga0.8As層との間に介挿されたグレーデッド層を備えている。上部DBRミラー28の構造については後に詳述する。
また、上部DBRミラー28では、活性層24に近い側の一層のp−Al0.9Ga0.1As層に代え、開口部25aと選択酸化層25bとから構成される電流狭窄層25が形成されている。なお、電流狭窄層25を形成するAl含有層については、その組成式をAlGaAsで表すと、Al組成比が0.9であるものを用いることができるが、上部DBRミラー28内のAl0.9Ga0.1As層との選択酸化比の観点からは、Al組成比は0.95以上であることが好ましい。
また、p型コンタクト層27は、実施の形態1のp型コンタクト層7と同様に、Cが高濃度(1×1020cm-3)に添加された厚さ50nmのp+−Ga0.98In0.02Asからなる。したがって、光吸収損失が低減されたものとなっている。
また、p型コンタクト層27から下部クラッド層23の下面に到るまで、例えば直径30μmの円筒形状のメサポスト31に加工されている。
メサポスト31の上端には、外周5μm〜10μm程度の幅のリング状(環状)のp側電極29が設けられている。また、メサポスト31は、周囲が例えばポリイミド等の誘電体層(ポリイミド層)33により埋め込まれている。さらに、ポリイミド層33の上には、外部端子とワイヤーで接続するためのp側電極パッド32が形成され、p側電極29と電気的に接続されている。
この面発光レーザ素子200は以下のように動作する。まず、p側電極29とn側電極30との間に電圧を印加し、p側電極29から電流を注入すると、活性層24は、電流狭窄層25によって狭窄された注入電流をもとに自然放出光を発する。この自然放出光は、下部DBRミラー22と上部DBRミラー28とを共振器ミラーとする活性層24を含む光共振器によってレーザ発振し、上部DBRミラー28の上面部にp側電極29の内周領域として設けられたアパーチャ29aからレーザ光が射出される。
つぎに、上部DBRミラー28の構造について説明する。図6は、図5に示す上部DBRミラー28の積層構造の一部とそのAl組成比とを説明する図である。図6に示すように、この上部DBRミラー28は、p−Al0.9Ga0.1As層28bとp−Al0.2Ga0.8As層28cとの間に、ヘテロ接合による電気抵抗の上昇を回避するために、グレーデッド層28d、28eが介挿されている。
このグレーデッド層28d、28eは、いずれも層厚が20nmであり、Cが添加されたAlGaInAsからなるものである。以下、グレーデッド層28d、28eのAl組成比、C濃度、In組成比について説明する。
はじめに、Al組成比について説明する。グレーデッド層28dは、図6においてL4が示すように、そのAl組成比が、厚さ方向において連続的にAl0.9Ga0.1AsからAl0.2Ga0.8Asにつながるように0.9から0.2へと線形に変化しているリニアグレーデッド層である。一方、グレーデッド層28eも、線L4が示すように、そのAl組成比が、層方向において連続的にAl0.2Ga0.8AsからAl0.9Ga0.1Asにつながるように0.2から0.9へと線形に変化しているリニアグレーデッド層である。
さらに、このグレーデッド層28d、28eには、更なる電気抵抗低減のために、2×1019cm-3という高濃度でCが添加されている。このCの濃度は、V族であるAsに対する組成としては0.10%程度である。なお、AlGaAs系半導体材料を用いたDBRミラーに対しては、p型ドーパントしては通常Cが用いられる。その理由は、Cは、ZnやBeなどと比較して熱拡散が非常に小さく、さらにキャリア活性化率が高いためである。
一方、このグレーデッド層28d、28eにおいては、In組成比を1%としている。その結果、このグレーデッド層28d、28eは、実施の形態1に係る面発光レーザ素子100のp型コンタクト層7の場合と同様に、Cが高濃度に添加されていても、光吸収損失が抑制される。その結果、この面発光レーザ素子200の閾値電流は低くなる。
なお、このグレーデッド層28d、28eは、上部DBRミラー28を構成するp−Al0.9Ga0.1As層28bとp−Al0.2Ga0.8As層28cとの間の全てに介挿されている。したがって、p−Al0.9Ga0.1As層/p−Al0.2Ga0.8As層の25ペアからなる上部DBRミラー28においては、グレーデッド層28d、28eの合計の層数は49層にもなる。したがって、本発明による光吸収損失の抑制効果は極めて高いものとなる。
また、本実施の形態2では、グレーデッド層28d、28eはリニアグレーデッド層であるが、その組成の変化がステップ形状であるステップグレーデッド層や、放物線形状である放物線形状グレーデッド層としてもよい。
また、本実施の形態2では、上部DBRミラー28の方がp型であるが、下部DBRミラーの方がp型である面発光レーザ素子の場合は、下部DBRミラーに上述したようなグレーデッド層を形成する。
(実施例2、比較例2)
本発明の実施例2として、上記実施の形態2に従う面発光レーザ素子を作製し、その特性を測定したところ、閾値電流が0.6mA、スロープ効率が1.0W/Aであり、素子の電気抵抗が35オームと、非常に優れた特性を示した。一方、比較例2として、上記実施の形態2に係る面発光レーザ素子において、グレーデッド層を、Inを含まないAlGaAsからなるものとした面発光レーザ素子を作製し、その特性を測定したところ、素子の電気抵抗が35オームであったものの、閾値電流が0.76mAに増加し、スロープ効率が0.7W/Aに低下した。すなわち、実施例2の面発光レーザ素子では、グレーデッド層にInを含めて光吸収係数を低減するという本発明の効果が、閾値電流及びスロープ効率に大きく現れた。
なお、上記実施の形態では、歪補償元素としてInを用いたが、歪補償元素としては、Inに限らず、SbやBiなども利用できる。たとえば1×1019cm-3の高濃度でCを添加したAlGaAs半導体材料やGaAs半導体材料に、歪補償元素としてのIn、Sb、Biなどを、GaAs基板に対して圧縮歪になるような組成比で含ませれば、上記半導体材料に圧縮歪を発生させ、光吸収損失を低減することができる。
また、本発明は、基板に対して実質的に引っ張り歪が発生する濃度以上にCが添加されたp型半導体層において好ましく適用できる。たとえば基板をGaAs基板とした場合に、GaAs半導体層にCを添加する場合は、実質的に引っ張り歪が発生する濃度は1×1019cm-3程度以上である。
また、上記実施の形態では、Cが添加され、Inを含ませるp型半導体層が、p型コンタクト層またはグレーデッド層であったが、本発明はこれに限定されない。たとえは、上記実施の形態のようないわゆる選択酸化型の電流狭窄層を有する面発光レーザ素子の場合、環状のp型電極と電流狭窄層との間に、電流注入を効率よく行うための電流経路層として、Cを高濃度に添加したデルタドープ層を設ける場合がある。このようなデルタドープ層に対しても、In等の歪補償元素を含めて、その光吸収損失を低減することもできる。このように光吸収損失を低減したデルタドープ層であれば、光共振器内での光の強度分布にかかわらず、その配置する位置を一層自由に設定できる。
また、上記実施の形態は、面発光レーザ素子であり、Cを高濃度に添加したp型半導体層に関するものであるが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。たとえば、ファブリーペロー(FP)型や分布帰還(DFB)型等の、端面発光型半導体レーザ素子において、DCH(Decoupled Confinement Hetero-structure)構造を採用したものがある。このDCH構造においては、活性層の近傍にAl組成比をたとえば40%ときわめて高くしたAlGaAs層を配置して、キャリアを閉じ込めるようにしている。このようなキャリア閉じ込め層においても、きわめて高いAl組成比によって引っ張り歪が生じて、価電子帯間吸収による光吸収損失が大きくなっていると考えられる。したがって、本発明の歪補償元素を含めるようにして、キャリア閉じ込め層における光吸収損失を低減し、その閾値電流等の特性を高めることができる。
また、本発明は、GaAs基板上の半導体材料のみならず、InP基板やGaP基板、Ge基板、InSb基板、GaN基板上にエピタキシャル成長されたIII−V族等の半導体材料に対しても同様の効果があることは言うまでもない。
また、歪補償元素としては、p型半導体層のもともとの結晶組成に含まれている元素と同一の元素でもよい。たとえば、InPと、Al0.48In0.52Asとが格子整合する場合に、InP基板上にCを1×1019cm-3程度の高濃度に添加したAlInAs層を形成する場合を考える。この場合、AlInAs層の組成において、In組成比を、格子整合する組成比である52%から、歪補償のために55%に増加し、Al0.45In0.55Asとなるようにすれば、Cの添加によって発生するInP基板に対する引っ張り歪を補償して、InP基板に対する圧縮歪を発生させる量の歪補償元素Inを結晶組成として含むようにすることができる。
また、本発明は、サファイア基板上のGaN材料や、InP基板上にメタボルフィック(Metamorphic)成長されたAlGaAs系材半導体材料にも適用できる。これらの成長方法では,バッファー層を介して半導体基板とは異なる格子定数に変換されて成長され、実質的に格子定数が変換された後の膜中の歪はゼロである。基板の格子定数と異なる格子定数をもつ半導体構造に対しての歪量は、格子定数が変換された層より上部の部分に対して周辺の平均格子定数に対しての歪量により定義できる。
1、21 基板
2、22 下部DBRミラー
3 n型クラッド層
4、24 活性層
5、25 電流狭窄層
5a、25a 開口部
5b、25b 選択酸化層
6 p型クラッド層
7、27 p型コンタクト層
8、28 上部DBRミラー
8a、29a アパーチャ
9、29 p側電極
10、30 n側電極
11、31 メサポスト
12 p側引出電極
13 n側引出電極
23 下部クラッド層
26 上部クラッド層
28b p−Al0.9Ga0.1As層
28c p−Al0.2Ga0.8As層
28d、28e グレーデッド層
32 p側電極パッド
33 ポリイミド層
100 面発光レーザ
100、200 面発光レーザ素子
L1〜L4 線

Claims (7)

  1. 基板上に、活性層を挟んで配置された下部多層膜反射鏡と上部多層膜反射鏡とによって構成される光共振器構造を有する、III−V族半導体材料からなる面発光レーザ素子であって、
    光が存在あるいは通過する領域に配置され、Cが添加されるとともに、前記Cの添加によって発生する前記基板に対する引っ張り歪を補償して該基板に対する圧縮歪を発生させる量の歪補償元素を結晶組成として含むp型半導体層を備えることを特徴とする面発光レーザ素子。
  2. 前記基板は、GaAsからなり、前記III−V族半導体材料は、GaAs系半導体材料であることを特徴とする請求項1に記載の面発光レーザ素子。
  3. 前記p型半導体層に添加されるCの濃度は、1×1019cm-3以上であることを特徴とする請求項2に記載の面発光レーザ素子。
  4. 前記歪補償元素は、In、Sb、Biの少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  5. 前記活性層はGaInNAsからなり、前記p型半導体層は、前記歪補償元素としてのInを、前記活性層のIn組成比よりも低い組成比となるように含むGaInAsからなることを特徴とする請求項2または3に記載の面発光レーザ素子。
  6. 前記p型半導体層は、p側電極と接触するコンタクト層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
  7. 前記p型半導体層は、前記下部多層膜反射鏡または上部多層膜反射鏡が備える高屈折率層と低屈折率層との間に設けられたグレーデッド層であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の面発光レーザ素子。
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