JP2010235099A - 燃料電池車両の水素ボンベ取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素充填口から複数の水素ボンベに水素ガスを供給する水素供給系の構造を簡素化する。
【解決手段】水素充填口120から単一の配管152を延在させ、その先端部を連結部150に連通接続する。連結部150内に形成された連通路154からそれぞれの水素ボンベ70L、70Rに水素を供給するための第1チューブ156、第2チューブ158が接続される。連結部150は、電磁弁170と緊急開放弁180を固着する。これによって、部品点数が削減され、保守管理が容易化する。
【選択図】図3

Description

本発明は、水素を燃料として発電する燃料電池を備える燃料電池車両の水素ボンベ取付構造に関する。
近時、燃料電池システムにより発電した電力をモータに供給し、このモータによって車輪を駆動する燃料電池車両が開発されている。この燃料電池システムでは、反応ガス(空気)と水素ガスを燃料電池(燃料電池スタック)に供給し、該燃料電池で電気化学反応を生じさせることで発電する。通常、反応ガスは空気中からコンプレッサ等を介して取り込まれ、水素ガスは燃料電池車両に搭載した燃料ボンベから供給される。
この種の燃料電池車両は、従来から開発されている四輪車に加えて、二輪車や三輪車についても開発が進められており、例えば、特許文献1は、車両後方に水素ボンベを並設した燃料電池二輪車を開示している。一方、特許文献2は、車両の前方にヘッドパイプを挟んで複数の水素ボンベを傾斜して立設した燃料電池三輪車を開示している。
特開2008−68789号公報 特開2009−6971号公報
前記特許文献1及び2に記載の燃料電池車両では、可及的に走行距離を長くしたいために複数の水素貯留用ボンベを搭載している。特に、特許文献2は、燃料電池三輪車において、操向ハンドルの回転中心となるヘッドパイプの両側にそれぞれ一基ずつ水素ボンベを配設してなるものである。限られたスペースを有効に利用するための構造と言えよう。このような構造では、単一の水素充填口から高圧の水素をそれぞれの水素ボンベに供給するための配管が連結されている。この種の配管は、高圧な水素ガスを供給するためのものであるから比較的高価であり、燃料電池車両の製造価格に大きな影響を与えている。もちろん、それなりに高圧配管を可及的に短くするように工夫は施されているが、さらに好ましくは、廉価に配管構造を構成することが希求されている。また、水素ボンベにおいては、一般的に水素供給のための電磁弁と緊急開放弁が個々に取り付けられているので、複数の水素ボンベを備える燃料電池車両では部品点数が増大する。そこで、部品点数の削減と軽量化が望まれている。
本発明は、上記課題を考慮してなされたものであり、燃料電池車両において水素供給系の一層のコストダウンを図るとともに、それぞれ水素ボンベに設けられた水素ガスの供給をオンオフするための電磁弁と、水素ガスが所定圧力以上になったときにその水素ガスの一部を放出させる緊急開放弁とを連係して設け、一層のコストダウンと省スペース化を実現するとともに、その組み立ての容易性と軽量化も確保することが可能な燃料電池車両の水素ボンベ取付構造を提供することを目的をする。
本願の請求項1で特定される発明は、車両本体10と、前記車両本体に複数基設けられる水素ボンベ70L、70Rと、前記水素ボンベから供給される水素に基づいて発電する燃料電池40とを有し、前記複数の水素ボンベを連結してそれぞれの水素ボンベに対して水素を供給する水素供給系を有する連結部150を備え、前記連結部に水素の供給をオンオフする電磁弁170と、水素が所定圧力以上に上昇したときに一時的に該水素を放出する緊急開放弁180を備えることを特徴とする。
本願の請求項2で特定される発明は、請求項1記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、前記燃料電池車両が燃料電池二輪車又は燃料電池三輪車であり、前記複数の水素ボンベは、燃料電池二輪車又は燃料電池三輪車を構成するヘッドパイプ16の両サイドに配置され、前記連結部150は、前記ヘッドパイプの下方に配置されていることを特徴とする。
本願の請求項3で特定される発明は、請求項1又は2記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、燃料電池車両は、前記複数の水素ボンベの間にフレーム24、24を備え、前記フレームで囲まれた領域内に前記電磁弁と緊急開放弁を備えた連結部を配設することを特徴とする。
本願の請求項4で特定される発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、前記連結部に前記水素ボンベを取り付けるための取付部502L、502Rを有し、前記水素ボンベ側に前記連結部を取り付ける締め付け部504L、504Rを備えたことを特徴とする。
本願の請求項5で特定される発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、前記連結部は、前記車両本体のシート44前部下方に設けられるステップフロア52近傍に設けられるとともに、前記緊急開放弁は、当該ステップフロアの下方に配置されることを特徴とする。
本願の請求項6で特定される発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、前記緊急開放弁と前記電磁弁は車幅方向で左右に並んで配置されたことを特徴とする。
本願の請求項7で特定される発明は、請求項6記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、前記緊急開放弁は、車両本体の進行方向右側に配置されたことを特徴とする。
本願の請求項8で特定される発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、前記連結部は水素を地面に対して略垂直に放出する構造を備えることを特徴とする。
本願の請求項1で特定される発明によれば、複数の水素ボンベを連結する連結部を設け、この連結部の中に水素供給系を形成するとともに、電磁弁と緊急開放弁を備えるように構成したので、長い配管系を有する構造に代えて簡単な構造であるためにより一層製造コストを低減させることができ、また、それぞれの水素ボンベに水素の供給をオンオフさせる電磁弁と緊急開放弁とを備える必要がなく、単一の電磁弁と緊急開放弁で済むことから一層部品点数の削減を図ることができる。
さらに、配管系にかわって金属製ブロック体の如きリジットな連結部を設けることから組み立ての容易性が確保される。
本願の請求項2で特定される発明によれば、ヘッドパイプの両側に設けられる水素ボンベのそれぞれの下端部を前記連結部によって連結するためにヘッドパイプ周りの省スペース化を図ることができる。
本願の請求項3で特定される発明によれば、フレームで囲まれた領域内に電磁弁と緊急開放弁を設けたので、当該フレームに大きな力が印加されたとしても、前記連結部を電磁弁、緊急開放弁とともに十分に保護することが可能である。
本願の請求項4で特定される発明によれば、水素ボンベ側に設けた締め付け部を介して水素ボンベを連結部に対し、強固に取り付けることが可能であり、締め付け部を弛緩すれば水素ボンベを容易に取り外すことが可能となり、維持管理がし易い。
本願の請求項5で特定される発明によれば、前記連結部が前記車両本体のシートの前部下方に設けられたステップフロア近傍に配設され、且つ前記緊急開放弁が当該ステップフロアの下方に配置されるので前記緊急開放弁が開放されても水素は地面方向へ指向する。
本願の請求項6で特定される発明によれば、前記緊急開放弁と前記電磁弁が車両本体の車幅方向で左右に並んで配置されるので、スペースが有効に活用され、維持管理も容易であり、しかもコンパクトに構成することが可能となる。
本願の請求項7で特定される発明によれば、前記緊急開放弁は、車両本体の進行方向右側に設けられるので左側走行中の燃料電池車両が前記緊急開放弁から水素を放出した際に第三者によって容易に確認することが可能である。
本願の請求項8で特定される発明によれば、前記連結部は水素を走行する地面に対して略垂直に放出するので、放出領域が可及的に少なくて済む効果が得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る水素ボンベ取付構造を備えた鞍乗型燃料電池三輪車の側面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る水素ボンベ取付構造を備えた鞍乗型燃料電池三輪車の平面図である。 図3は、図1及び図2に示す水素ボンベ取付構造を備えた鞍乗型燃料電池三輪車の後部側から見た要部斜視図である。 図4は、他の実施形態に係る水素ボンベ取付構造の要部拡大斜視図である。
以下、本発明に係る水素ボンベ取付構造について、それを組み込んだ燃料電池揺動三輪車との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型燃料電池三輪車10の側面図及び平面図である。本実施形態に係る鞍乗型燃料電池三輪車10は、操舵輪としての前輪12を1本とするのに対して、駆動輪としての後輪14を車幅方向に離間して2本取り付けた三輪車であり、操向ハンドルと着座シートとの間に、ステップフロアが設けられたスクータ型の車体構成を有している。この鞍乗型燃料電池三輪車10は、複数のセルが積層されて燃料電池を構成するセルスタックと、該セルスタックに燃料の水素ガスを供給する燃料(水素)ガス供給系と、該セルスタックに酸素を含む反応ガス(空気)を供給する反応ガス供給系とから構成される燃料電池発電システムを備え、燃料電池による発電電力及び該電力を蓄積する二次電池からの供給電力によって駆動モータを駆動して走行する。
車体フレームの前端に位置するヘッドパイプ16には、ボトムリンク式のフロントサスペンション18を支持するステアリングステム20が回動自在に軸支されている。フロントサスペンション18の下端部には、操舵輪としての前輪12が回転自在に軸支されている。前輪12は、ステアリングステム20に結合された操向ハンドル22によって操舵することができる。左右一対のメインフレーム24は、ヘッドパイプ16に接続されて下部後方に延びた後、車体下部で大きく屈曲して車体後方側に延びる形状を有している。メインフレーム24の下方には、該メインフレーム24に沿った形状を有する左右一対のアンダフレーム26が配設されている。このアンダフレーム26も、メインフレーム24と同様に、ヘッドパイプ16に接続されて下方後方に延びた後、車体下部で大きく屈曲して車体後方側に延びる形状を有する。アンダフレーム26の後端は、上方に大きく屈曲してメインフレーム24と接続され、該メインフレーム24は、車体後方側で立ち上がりフレーム28に接続されている。立ち上がりフレーム28は、荷台30を支えるリヤフレーム32に連結され、該荷台30に、燃料電池40の発電電力を蓄積する二次電池42が積載されている。
直方体形状の燃料電池40は、乗員300が着座するシート44の下方の位置に、車体後方側へ所定角度(例えば、30度)傾斜した状態で取り付けられている。燃料電池40の車幅方向左右には、この燃料電池40を冷却するための水冷式のラジエータ46L、46Rが配設されている。また、燃料電池40の後面側には、ラジエータの冷却水を圧送するための電動ポンプ48が配設されており、他方、前面側には、前記燃料電池40に供給する反応ガスを加湿するための略円筒形状の加湿器50が、車幅方向略中央に取り付けられている。前記シート44と操向ハンドル22との間には、ステップフロア52が設けられている。このステップフロア52は、走行中に乗員300の両足が置かれる平坦な床面を、樹脂板等によって構成したものであり、本実施形態では、車幅方向で左右対称の形状とされている。このステップフロア52の前部下方で、メインフレーム24とアンダフレーム26とに囲まれた空間には、燃料電池40に反応ガスを圧送するための過給機54が配設されている。また、加湿器50の車体前後のメインフレーム24の上面には、ステップフロア52を形成する樹脂板を支持するためのステー56が取り付けられている。
後輪14及びこれを駆動する駆動モータ58は、車体後部の動力ユニット60に取り付けられている。駆動モータ58の動力は、減速機構を介して車軸62によって2本の後輪14に伝達される。動力ユニット60は、連結機構64でメインフレーム24等の車体フレームに連結されるとともに、図示しない緩衝機構を介して車体側に吊り下げられている。連結機構64には、ラバーダンパを使用したナイトハルトスイング機構が適用され、これにより、2本の後輪14を路面に接地させたまま車体を左右に傾斜させて旋回走行することが可能となる。動力ユニット60には、図示しない電圧変換器(VCU)、駆動モータ58のドライバ、DC−DCコンバータ、制御ユニットとしてのECU等の電装部品が集中的に配置されている。
ヘッドパイプ16の車幅方向左右には、メインフレーム24及びアンダフレーム26を左右から挟むようにして左右一対の水素ボンベ70L、70Rが取り付けられている。水素ボンベ70L、70Rの前方及び側方は、メインフレーム24に連結されるとともに、外部から保護するガードパイプ72(図2参照)で囲まれている。また、左側の水素ボンベ70Lの前部上方には、反応ガスとなる外気(空気)を濾過するためのエアクリーナボックス74が配設されている。
ラジエータ46L、46Rは、燃料電池40を車幅方向左右から挟み込むように配置されている。このような構成によれば、ラジエータと燃料電池とを離れた位置に配設する場合に比して、冷却水の配管が短くて済むようになり、配管での圧力損失を低減することが可能となる。また、ラジエータ46L、46Rは、車体側面視において、その下部より上部が車体前方に位置するように傾けられ、車体平面視においては、走行風を受ける平面部を車体内側方向に傾けるようにして取り付けられている。さらに、ラジエータ46L、46Rは、後輪14の車幅方向外側の端部より車体内側に配設されており、これにより、物等がラジエータに接近した場合でも、後輪が先に接触することでラジエータを保護することができる。燃料電池40の後方上部には、電動ポンプ48から圧送される冷却水を左右のラジエータ46L、46Rに分配する分配管82が配置されている。
ところで、本実施の形態では、図3に示すように、操向ハンドル22と一体的なステアリングステム20の下方にパーキング機構100を設ける。このパーキング機構100は、パーキングレバー102を含む。パーキングレバー102を矢印方向に回動させることによって燃料電池三輪車10をパーキングロックすることが可能である。前記のようにヘッドパイプ16から下方へとメインフレーム24、24が延在している。そして、これらメインフレーム24、24の間に形成されたスペースに減圧調圧機構110が配設される。限られた空間を有効に使うためである。減圧調圧機構110については既に公知であることから、その詳細な構造についてはその説明を省略する。
減圧調圧機構110の上部には、水素充填口120が設けられ、この水素充填口120は、蓋122によってその開口部が開閉される。前記水素充填口120は、高圧水素に十分耐えうる金属製配管152を介して連結部150と連通する。連結部150は、耐圧製に富む金属製部材からなる直方体状(ブロック体)であり、その内部に連通路154が形成されている。実際、配管152と連通路154とが連通し、連通路154の一方の端部は第1チューブ156に連通するとともに、該連通路154の他方の端部は第2チューブ158に連通している。第1チューブ156、第2チューブ158は、ナットを含む接続部160によって連結部150と着脱自在である。さらに、連結部150の連通路154は、前記連結部150に装着された電磁弁170と緊急開放弁180に連通している。電磁弁170と緊急開放弁180とは連結部150の上面に車体の左右方向に、すなわち、車幅方向に並設されている。
この場合、電磁弁170は、水素充填口120から注入され、配管152を介して流入する水素ガスの供給遮断を行なうためのオンオフ弁であり、一方、緊急開放弁180は、水素ボンベ70L、70Rの内部圧力が所定の値以上になったときに、これを開放して減圧する作用を営む。緊急開放弁180の開放口は図3及び図4に示すように、地面に対し垂直方向に開口している。第1チューブ156は、水素ボンベ70Lの頭部に装着された水素注入部200Lに接続部202を介して連結される。一方、第2チューブ158は、水素ボンベ70Rの水素注入部200Rに接続部204を介して接続される。
そこで、前記のように構成される第1の実施の形態について、その動作及び作用効果について説明する。
図示しないメーターが、水素ボンベ70L、70Rにおいて所定の値よりも少なくなって、水素ガスの注入が必要であると乗員300によって確認されると、乗員300は水素充填口120の蓋122を開け、水素充填機構400を前記水素充填口にしっかりと挿入する。水素充填機構400から注入される高圧の水素ガスは、配管152を介して、連結部150へと流入する。ここで、連結部150で分岐された前記水素ガスは、第1チューブ156、水素注入部200Lを介して、水素ボンベ70Lへと注入される。一方、連結部150から第2チューブ158に至る水素ガスは水素ボンベ70Rの水素注入部200Rを介して当該水素ボンベ70R側にと注入される。
所定の水素ガスが注入されたことによって、乗員300は水素充填機構400を水素充填口120から抜き取り、蓋122を閉める。乗員300は、必要に応じて燃料電池三輪車10を前記注入された水素ガスを利用して燃料電池40によって電気を発生させ、且つ発生した電気は二次電池42に蓄えて必要な走行に備える。
本実施の形態によれば、水素充填口120から注入される水素ガスは、単一の配管152を介して連結部150に到達して、ここで分岐されて水素ボンベ70L、70Rへと注入される。従って、連結部150をメインフレーム24、24間に所定の緊締機構を用いて固定するだけでよいために、配管152の取り回しが極めて簡素化する。しかも、連結部150に電磁弁170と緊急開放弁180を車幅方向に沿って固定することができるため、省スペース化が図られ減圧調圧機構110の構成そのものが簡素化するとともに、維持管理も容易である。そして、必要に応じて接続部160を緩めることによって第1チューブ156、第2チューブ158を取り外し、連結部150や電磁弁170、緊急開放弁180の維持管理を行うことができる。もちろん、第1チューブ156、第2チューブ158を連結部150に固着したままで接続部202を取り外せば、水素ボンベ70Lを単独で取り外すこともできる。水素ボンベ70R側も同様である。
本実施の形態によれば、電磁弁170と緊急開放弁180を備える連結部150がステップフロア52の下方に配置されている。この場合、前記電磁弁170と緊急開放弁180とは該ステップフロア52によって覆われていてもよい。このような構成によれば、緊急開放弁180の開放口が略垂直に地面に指向して開口しているので、前記緊急開放弁が所定の圧力以上の水素によって開放されるとき、前記水素は地面方向に指向して開放される。この本実施の形態において、前記のように緊急開放弁の180の開放口が連結部150を経て略垂直に開口させておけば、所定圧以上に水素圧力が上昇して開放口から水素を放出したとしても極めて狭い領域に限定される。しかも、前記緊急開放弁180は車両本体の進行方向に対して電磁弁170よりも右側に設けられている。従って、緊急開放弁180から水素が放出された場合には、左側走行中であっても容易に第三者によって視認することが可能である。
前記のように、水素供給系を簡素化することができるため、製造コストを低減させることができ、しかも、水素ボンベ70L、70Rのそれぞれに水素供給系をオンオフする電磁弁170や緊急開放弁180を設ける必要は無く、単一の電磁弁170、緊急開放弁180で十分な機能を営むことができる。従って、一層の部品点数の削減を図ることが可能である。
図4に、第2の実施形態を示す。この第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施形態では、第1の実施形態の連結部150、第1チューブ156、第2チューブ158、接続部160、202、204、水素注入部200L、200Rに代えて、単一の連結部500を設けている。すなわち、連結部500は前記配管152を介して水素充填口120に連通するとともに、この連結部500は水素注入部502L、502Rをその内部に一体的に設けている。水素ボンベ70Lと70Rとは、それぞれ例えば、大径な内ねじを刻設した緊締部504L、504Rによって気密に緊締すればよい。
このような構成にすれば、より一層部品点数を削減することができるとともに維持管理も容易となる。
以上、本発明について好適な実施形態について、詳細に説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…燃料電池三輪車 16…ヘッドパイプ
22…操向ハンドル 24…メインフレーム
40…燃料電池 100…パーキング機構
110…減圧調圧機構 120…水素充填口
122…蓋 152…配管
154…連通路 156…第1チューブ
158…第2チューブ 170…電磁弁
180…緊急開放弁
200L、200R、502L、502R…水素注入部
500…連結部 504L、504R…緊締部

Claims (8)

  1. 車両本体(10)と、前記車両本体に複数基設けられる水素ボンベ(70L、70R)と、前記水素ボンベから供給される水素に基づいて発電する燃料電池(40)とを有する燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、
    前記複数の水素ボンベを連結してそれぞれの水素ボンベに対して水素を供給する水素供給系を有する連結部(150)を備え、
    前記連結部に水素の供給をオンオフする電磁弁(170)と、水素が所定圧力以上に上昇したときに一時的に該水素を放出する緊急開放弁(180)を備えることを特徴とする燃料電池車両の水素ボンベ取付構造。
  2. 請求項1記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、
    前記燃料電池車両は燃料電池二輪車又は燃料電池三輪車であり、
    前記複数の水素ボンベは、燃料電池二輪車又は燃料電池三輪車を構成するヘッドパイプ(16)の両サイドに配置され、
    前記連結部(150)は、前記ヘッドパイプの下方に配置されていることを特徴とする燃料電池車両の水素ボンベ取付構造。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、
    燃料電池車両は、前記複数の水素ボンベの間にフレーム(24、24)を備え、前記フレームで囲まれた領域内に前記電磁弁と緊急開放弁を備えた連結部を配設することを特徴とする燃料電池車両の水素ボンベ取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、
    前記連結部に前記水素ボンベを取り付けるための取付部(502L、502R)を有し、前記水素ボンベ側に前記連結部を取り付ける締め付け部(504L、504R)を備えたことを特徴とする燃料電池車両の水素ボンベ取付構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、
    前記連結部は、前記車両本体のシート(44)前部下方に設けられるステップフロア(52)近傍に設けられるとともに、前記緊急開放弁は、当該ステップフロアの下方に配置されることを特徴とする燃料電池車両の水素ボンベ取付構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、
    前記緊急開放弁と前記電磁弁は車幅方向で左右に並んで配置されたことを特徴とする燃料電池車両の水素ボンベ取付構造。
  7. 請求項6記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、
    前記緊急開放弁は、車両本体の進行方向右側に配置されたことを特徴とする燃料電池車両の水素ボンベ取付構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池車両の水素ボンベ取付構造において、
    前記連結部は水素を地面に対して略垂直に放出する構造を備えることを特徴とする燃料電池車両の水素ボンベ取付構造。
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