JP2010234691A - 液体吐出ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アクチュエータユニットの電気的短絡を防止するために流路ユニットとアクチュエータユニットとの間に介在させる部材をできるだけ薄く且つ平らに形成する。
【解決手段】インクジェットヘッドの製造において、吐出口及び圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニット10aと、各圧力室に対応するアクチュエータを複数有すると共に複数の圧力室に跨って配置されるアクチュエータユニットとの間であって、アクチュエータユニットにおける圧力室の開口を覆う部分に、ニッケル膜51及び貴金属膜52からなる保護膜50を介在させる。シリコンウェハー200の平滑面200a上に保護膜50を形成した後、シリコンウェハー200に支持させたまま保護膜50を流路ユニット10a上に載置し固定する。その後、シリコンウェハー200を保護膜50から剥離し、保護膜50におけるシリコンウェハー200が剥離された面に、アクチュエータユニットを接着する。
【選択図】図9

Description

本発明は、記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出ヘッドの製造方法に関する。
液体吐出ヘッドの一例であるインクジェットヘッドにおいて、複数の吐出口とこれにそれぞれ対応する複数の圧力室とを含むインク流路が形成され且つ複数の圧力室が表面に開口した流路ユニットと、圧力室内のインクに圧力を付加するアクチュエータを複数有すると共に当該アクチュエータが圧力室のそれぞれに対応するよう複数の圧力室に跨りつつ流路ユニットの表面に固定された圧電式のアクチュエータユニットとを有するものがある。このような構成においては、アクチュエータユニットの圧電シートが圧力室の開口を覆うため、圧力室内にあるインクが圧電シートに接触する。したがって、圧電シートに圧力室内のインクが浸透可能な微小クラック等の損傷がある場合、クラック内にインクが浸透し、アクチュエータユニットを構成する電極間に電気的短絡が生じる場合がある。
そこで、上記のような電気的短絡を防止するため、特許文献1において、流路ユニット(キャビティプレート)とアクチュエータユニット(圧電アクチュエータ)との間に合成樹脂等からなる接着剤シートを介在させ、圧電シートが圧力室内のインクと直接接触しないようにすることが提案されている。
特開2002−59547号公報
流路ユニットとアクチュエータユニットとの間に介在させる部材は、アクチュエータユニットの駆動時における変形を阻害しないよう、できるだけ薄くすることが望まれる。また、流路ユニットとアクチュエータユニットとの良好な接着を実現するため、上記部材における流路ユニット及びアクチュエータユニットに対向する面は、できる限り凹凸のない平滑な面であることが望まれる。しかしながら、上記特許文献1では、上記部材を薄く且つ平滑に形成するための手法は提示されていない。
本発明の目的は、アクチュエータユニットの電気的短絡を防止するために流路ユニットとアクチュエータユニットとの間に介在させる部材をできるだけ薄く且つ平滑に形成することが可能な、液体吐出ヘッドの製造方法を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、複数の吐出口と前記複数の吐出口にそれぞれ対応する複数の圧力室とを含む液体流路が形成され且つ前記複数の圧力室が表面に開口した流路ユニットと、前記圧力室内の液体に圧力を付与するアクチュエータを複数有し、前記複数の圧力室に跨りつつ前記流路ユニットの前記表面に対向して配置された圧電式のアクチュエータユニットとを含む液体吐出ヘッドの製造方法において、支持部材の平滑面上に、前記流路ユニットの前記表面における前記複数の圧力室の開口に対応する領域を含むパターンで、液体に対する非浸透性を有する第1膜を形成する第1膜形成工程と、前記第1膜形成工程により前記第1膜が形成された前記支持部材を、前記第1膜における前記支持部材とは反対側の面が前記複数の圧力室の開口を覆いつつ前記流路ユニットの前記表面に対向するように、前記流路ユニット上に載置し、前記流路ユニットの前記表面に前記第1膜を固定する膜固定工程と、前記膜固定工程の後、前記流路ユニットの前記表面に固定された前記第1膜から前記支持部材を剥離する支持部材剥離工程と、前記流路ユニットの前記表面に固定された前記第1膜における前記支持部材剥離工程により前記支持部材が剥離された面に、前記複数の圧力室に跨って、前記アクチュエータが前記複数の圧力室のそれぞれに対応するように、前記アクチュエータユニットを接着するアクチュエータ接着工程とを備えたことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法が提供される。
上記構成によると、アクチュエータユニットにおける圧力室の開口を覆う部分に第1膜が形成されるため、圧力室内にある液体がアクチュエータユニットに直接接触しない。したがって、アクチュエータユニットに圧力室内の液体が浸透可能な損傷があっても、第1膜により液体の浸透が防止され、電気的短絡を回避することができる。さらに、流路ユニット上に直接第1膜を形成するのではなく、予め支持部材上に第1膜を形成した上で支持部材ごと流路ユニット上に載置し、支持部材から流路ユニットへと第1膜を転移させるという方法を採用したことにより、第1膜を薄く、且つ、皺・ズレ・気泡の入り込み等なく形成することができる。また、支持部材剥離工程において第1膜における支持部材が剥離された面は、支持部材の平滑面と同様の平滑な面であり、アクチュエータ接着工程においてアクチュエータユニットが接着される面である。したがって、第1膜におけるアクチュエータユニットと接着される面をできる限り凹凸のない平滑な面にすることができると共に、(例えば当該第1膜の平滑な面上に接着剤を塗布する場合、接着剤をムラなく均一に塗布することができることから、)流路ユニットとアクチュエータユニットとの良好な接着が実現される。また、第1膜におけるアクチュエータユニットと接着される面が平滑な面であるため、アクチュエータ接着工程における加圧等により生じ得るアクチュエータユニットのクラックの発生を防止することができる。第1膜におけるアクチュエータユニットと接着される面が凹凸を有している場合、加圧の際に力の付加が不均等となることや、凹部に異物が入り込んだ状態で加圧を行うこと等により、クラックが発生する可能性があるが、上記構成ではこのような問題が軽減される。さらには、流路ユニットとアクチュエータユニットとの間に介在する第1膜が薄く且つ平滑に形成されることから、アクチュエータユニットの駆動の安定化、即ち、吐出性能の安定化が実現される。
本発明に係る液体吐出ヘッドの製造方法は、前記第1膜形成工程と前記膜固定工程との間に行われる、前記第1膜よりも液体に対する耐食性の高い第2膜を前記第1膜における前記支持部材とは反対側の面上に形成する、第2膜形成工程をさらに備え、前記膜固定工程において、前記流路ユニットの前記表面と前記第1膜との間に前記第2膜を介在させてよい。この場合、液体に対する耐食性が比較的高い第2膜を流路ユニットの表面と第1膜との間に介在させることで、例えば第1膜が比較的耐食性の低い場合であっても、膜全体としての耐食性を向上させ、アクチュエータユニットの電気的短絡防止をより確実に実現することができる。
前記第2膜は、貴金属の少なくとも1つで形成され、前記第1膜より小さい厚みを有することが好ましい。この場合、高価であるが比較的耐食性の高い金(Au)、プラチナ(Pt)等の貴金属から形成される第2膜を、第1膜より薄くすることで、製造コストの増加を抑制しつつ、耐食性の向上を実現することができる。例えば、第1膜を比較的耐食性が低いが安価であるニッケルで形成し、第2膜を比較的耐食性が高いが高価である貴金属で薄く形成すれば、製造コストの増加を抑制しつつ耐食性を向上させると共に、第1膜と第2膜との付着力の安定化をも実現することができる。
前記第1膜形成工程において、前記液体流路内に液体を導入するよう前記流路ユニットの前記表面に形成された開口を覆うフィルタを、前記第1膜に形成してよい。この場合、別工程としてフィルタ単体を形成し流路ユニットに固定する場合に比べ、工程の簡略化及び製造コストの低減を図ることができる。
前記第1膜形成工程において、台形形状の前記アクチュエータユニットにおける上底及び下底を結ぶ各斜辺に沿って複数対応させた位置決め孔を、前記第1膜に形成し、前記膜固定工程において、前記流路ユニットの前記表面に形成された前記アクチュエータユニットの配置領域の位置決めマークと前記位置決め孔とを対応させつつ、前記流路ユニットの前記表面に前記第1膜を固定してよい。この場合、膜固定工程において、流路ユニットに対する第1膜の位置決めを効率よく且つ精度よく行うことができる。また、膜固定工程後に、第1膜に形成された位置決め孔の位置を確認することで、第1膜が皺・ズレ等なく形成されたか否かを容易に検査することができる。さらに、アクチュエータ接着工程においても、第1膜に形成された位置決め孔を利用して、流路ユニットに対するアクチュエータユニットの位置決めを効率よく且つ精度よく行うことができる。
前記第1膜形成工程において、前記流路ユニットの前記表面よりも大きな領域に亘った前記第1膜を形成すると共に、前記流路ユニットの前記表面の外周縁に対応する貫通溝を前記第1膜に形成し、前記膜固定工程において、前記第1膜の前記貫通溝と前記流路ユニットの前記表面の外周縁とを一致させ、前記第1膜における前記貫通溝よりも内側の領域を前記流路ユニットの前記表面に固定し、前記支持部材剥離工程において、前記第1膜における前記貫通溝よりも外側の領域が前記支持部材に支持された状態で、前記支持部材を剥離してよい。支持部材上に形成された第1膜のうち、外周縁の領域は、内側領域に比べて厚くなり易いが、上記構成の場合、第1膜における貫通溝よりも外側の領域(即ち、厚みが大きくなり易い部分)は、支持部材に支持された状態で、流路ユニットの表面には固定されないまま、支持部材と共に流路ユニットから離隔される。流路ユニット表面に固定される第1膜の部分は、貫通溝よりも内側の部分であるため、比較的均一の厚みの薄い膜を流路ユニット表面に形成することができる。
前記第1膜形成工程において、ニッケル電鋳法により前記第1膜を形成することが好ましい。この場合、第1膜の厚みの調整が容易であり、極めて薄い第1膜を容易に形成することができる。
前記第1膜形成工程において、前記支持部材としてシリコンウェハーを用いることが好ましい。この場合、シリコンウェハーはそもそも平滑面を有する部材であるため、支持部材に平滑面を形成する等の特別な処理を施す必要がない。
前記アクチュエータ接着工程において、前記第1膜と前記アクチュエータユニットとを接着させる接着剤を前記第1膜及び前記アクチュエータユニットのいずれかに転写法により塗布してよい。この場合、より確実に、接着剤をムラなく均一に塗布することができる。
複数の前記アクチュエータユニットが、前記流路ユニットの前記表面における一方向に沿った長尺な領域に亘って配置されており、前記第1膜形成工程において、前記流路ユニットの前記表面における前記複数のアクチュエータユニットの配置領域に対応する長尺なパターンで、前記第1膜を形成してよい。このように長尺なパターンで第1膜を形成する場合、第1膜を薄く且つ皺等なく形成することが困難になり易いが、このような場合でも、本発明によれば、第1膜を薄く且つ皺等なく形成することができる。
前記第1膜形成工程において、厚み5〜20μmの前記第1膜を形成してよい。
前記第2膜形成工程において、厚み0.5〜2μmの前記第2膜を形成してよい。
本発明によると、アクチュエータユニットに圧力室内の液体が浸透可能な損傷があっても、第1膜により液体の浸透が防止されるため、電気的短絡を回避することができる。さらに、流路ユニット上に直接第1膜を形成するのではなく、予め支持部材上に第1膜を形成した上で支持部材ごと流路ユニット上に載置し、支持部材から流路ユニットへと第1膜を転移させるという方法を採用したことにより、第1膜を薄く、且つ、皺・ズレ・気泡の入り込み等なく形成することができる。また、支持部材剥離工程において第1膜における支持部材が剥離された面は、支持部材の平滑面と同様の平滑な面であり、アクチュエータ接着工程においてアクチュエータユニットが接着される面である。したがって、第1膜におけるアクチュエータユニットと接着される面をできる限り凹凸のない平滑な面にすることができる。
本発明の一実施形態に係る製造方法により製造されたインクジェットヘッドを示す斜視図である。 インクジェットヘッドの流路ユニットを示す平面図である。 図2において一点鎖線で囲まれた領域IIIの拡大図である。 図3におけるIV‐IV線断面図である。 (a)は、図4に示す領域Vの拡大図である。(b)は、個別電極を示す平面図である。 インクジェットヘッドの製造方法を示す工程図である。 インクジェットヘッドの製造方法における保護膜作製工程を説明するための平面図及び対応する平面図におけるX−X線に沿った部分断面図であり、(a)はレジスト形成工程、(b)はニッケル膜形成工程における状況をそれぞれ示す。 インクジェットヘッドの製造方法における保護膜作製工程を説明するための平面図及び対応する平面図におけるX−X線に沿った部分断面図であり、(a)は貴金属膜形成工程、(b)はレジスト除去工程における状況をそれぞれ示す。 インクジェットヘッドの製造方法における保護膜固定工程を説明するための図であり、(a)は、固定前におけるシリコンウェハー上面及び流路ユニット上面を示す平面図、(b)は、流路ユニット上面への載置前にシリコンウェハーを位置合わせした状態を示す斜視図、(c)は、(a)のC−C線に沿った断面に対応する、接着剤を介してシリコンウェハーを流路ユニット上面に載置した状態を示す部分断面図である。 インクジェットヘッドの製造方法におけるシリコンウェハー剥離工程を説明するための図であり、(a)は、(b)のA−A線に沿った断面に対応する、シリコンウェハーが剥離される状態を示す部分断面図、(b)は、シリコンウェハー剥離後における、保護膜が形成された流路ユニット上面を示す平面図である。 インクジェットヘッドの製造方法におけるアクチュエータ接着工程の状況を示す、図10(a)に対応する部分断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜図5を参照し、本発明の一実施形態に係る製造方法により製造されたインクジェットヘッド10の構成について説明する。
図1に示すように、インクジェットヘッド10は、全体として一方向に長尺な略直方体形状を有する。インクジェットヘッド10は、プリンタ等の装置内において、その長手方向が主走査方向に沿って配置されると共に、固定された状態で搬送されてきた記録媒体に記録を行うライン式ヘッドである。例えば1のプリンタ内において、それぞれ異なる色(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)を吐出する4つのヘッド10が副走査方向に沿って並設されている。
ヘッド10は、下から順に、流路ユニット10a、流路ユニット10aの上面に配置された台形形状のアクチュエータユニット21(図2参照)、及び、流路ユニット10a上におけるアクチュエータユニット21が配置されない領域(図2において二点鎖線で区画された開口105bを含む領域)に固定されたリザーバユニット10bを有する。リザーバユニット10bは、僅かな隙間を介してアクチュエータユニット21と対向し、アクチュエータユニット21は、上下方向に関して、流路ユニット10aとリザーバユニット10bとに挟まれている。
後に詳述するように、流路ユニット10aの上面は、位置決め孔101b,101c,101d,101e(図9(a)参照)を除く全領域(即ち、アクチュエータユニット21の配置領域を含む領域)に亘って、ニッケル膜51及び貴金属膜52からなる保護膜50(図5参照)により覆われている。したがって、アクチュエータユニット21は、流路ユニット10aの上面に、直接固定されるのではなく、保護膜50を介して固定されている。保護膜50における流路ユニット10aの開口105bに対応する部分には、メッシュ状のフィルタ50f(図9(a)及び図10(b)参照)が形成されている。
リザーバユニット10bは、図1に示すように、その上面における主走査方向一端近傍に設けられたジョイント91を介して、メインタンク等のインク供給源から供給されたインクを一時的に貯留し、当該一時的に貯溜したインクを、保護膜50のフィルタ50f(図9(a)及び図10(b)参照)を介して、開口105b(図2参照)から流路ユニット10aに供給する流路部材である。リザーバユニット10bの上面における主走査方向他端近傍に設けられたジョイント92には、パージ等のメンテナンス時において、リザーバユニット10b内のインクがジョイント92を介して外部に排出されるようになっている。
流路ユニット10aは、図2〜図4に示すように、その上面に形成された開口105bから供給されたインクを、その内部に形成された共通インク通路(マニホールド流路105及び副マニホールド流路105a)と個別インク流路32とを介して、その下面に形成された多数の吐出口18のそれぞれに分配する流路部材である。
流路ユニット10a及びリザーバユニット10bは、平面視において、主走査方向に細長な、略同一サイズの略矩形形状を有する。流路ユニット10aは、図4に示すように、略同一サイズの略矩形状の9枚の金属プレート22,23,24,25,26,27,28,29,30を互いに位置合わせしつつ積層・固定することにより構成された積層体である。各金属プレート22〜30には、共通インク通路等のインク流路を構成する貫通孔が形成されている。リザーバユニット10bは、図示は省略するが、樹脂等の材料による一体成型品である上部リザーバと、数枚の金属プレートを互いに位置合わせしつつ積層・固定することにより構成された下部リザーバとの積層体である。リザーバユニット10bの内部にはインクリザーバ及びインク流路が形成されている。
流路ユニット10aの下面(インク吐出面)における、アクチュエータユニット21の配置領域に対応する台形領域には、図3及び図4に示すように、吐出口18がマトリクス状に多数形成されている。また、流路ユニット10aの上面において、アクチュエータユニット21の配置領域には、各吐出口18に対応した圧力室33が吐出口18と同様マトリクス状に多数開口している。圧力室33は、それぞれ平面視において略菱形形状を有する。
流路ユニット10aの上面には、図2に示すように、圧力室33の他、8つのアクチュエータユニット21の配置領域を避けるようにして、18個の開口105bが形成されている。流路ユニット10aの内部には、開口105bに連通したマニホールド流路105、マニホールド流路105から分岐して主走査方向に沿って延在する副マニホールド流路105a、及び、副マニホールド流路105aから分岐した多数の個別インク流路32(図4参照)が形成されている。個別インク流路32は、吐出口18毎に設けられており、副マニホールド流路105aの出口から、絞りとして機能するアパーチャ34、さらに圧力室33を経て、吐出口18へと至る流路である。
なお、図3では、流路構成を明瞭に示すため、流路ユニット10a上に配置されたアクチュエータユニット21を一点鎖線で描くと共に、それぞれ流路ユニット10aの内部及び下面に形成されていて破線で描くべきアパーチャ34及び吐出口18を実線で描いている。
8つのアクチュエータユニット21は、図2に示すように、それぞれ同一の形状及びサイズを有すると共に、流路ユニット10aの上面において、流路ユニット10aの長手方向である主走査方向に沿って、互いに隣接して配置されている。隣接するアクチュエータユニット21同士は、副走査方向に関して、上底及び下底が互いに逆向きであり、互いに偏倚した位置に(下底側がより流路ユニット10aの副走査方向端部近傍に位置し、下底の辺と流路ユニット10aの副走査方向端部との間隔が上底の辺と流路ユニット10aの副走査方向端部との間隔よりも小さくなるように)配置されている。隣接する2つのアクチュエータユニット21は、斜辺が互いに平行で且つ近接するように配置されると共に、当該斜辺と下底とで形成される鋭角部を含む略三角形の領域21xにおいて副走査方向及び主走査方向に関して互いに部分的に重複している。また、隣接する2つのアクチュエータユニット21は、流路ユニット10aの上面において、これらを含む領域の中心(即ち、当該2つのアクチュエータユニット21の対向する斜辺間において流路ユニット10aの幅方向中央を通る点であって、例えば図2に示す上方の2つのアクチュエータユニット21においては中心O)に関して点対称の位置関係にある。
各アクチュエータユニット21は、多数の圧力室33に跨るように配置されており、当該対応する多数の圧力室33内のインクにそれぞれ圧力を付与する、多数の圧電アクチュエータを含む。
アクチュエータユニット21は、図5(a)に示すように、互いに積層された3枚の圧電セラミック層41,42,43、最上層の圧電セラミック層41の上面において各圧力室33に対応して形成された個別電極135、個別電極135と電気的に接続された個別ランド136、及び、圧電セラミック層41とその下側の圧電セラミック層42との間に全面に亘って形成された内部共通電極134を含む。圧電セラミック層42と圧電セラミック層43との間に電極は配置されていない。圧電セラミック層41〜43は、共に、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミック材料からなり、15μm程度の厚みを有する。なお、圧電セラミック層41の表面には、共通電極用のランドも配置されており、スルーホールを介して内部共通電極134と導通している。共通電極用ランドは、個別ランド136と同じサイズ及び形状を有している。
圧電セラミック層41の各個別電極135と内部共通電極134とで挟まれた活性部が、各圧力室33内のインクに圧力を付加するアクチュエータとして機能する。
各アクチュエータユニット21の個別ランド136及び共通電極用ランドには、図1に示すフレキシブルプリント基板(FPC)80の一端が接続されている。FPC80は、流路ユニット10aとリザーバユニット10bとの間から上方に引き出され、他端において制御基板(図示せず)と接続されている。FPC80の途中部分に、ドライバIC81が実装されている。FPC80は、制御基板から出力された画像信号をドライバIC81に伝達し、ドライバIC81から出力された駆動電圧をアクチュエータユニット21に供給する。ドライバIC81は、図1に示すように、1のFPC80に対して1つずつ設けられている。
リザーバユニット10bから、開口105bを介して流路ユニット10a内に供給されたインクは、共通インク通路を通って、各個別インク流路32へと流れる。このとき、図9(a)及び図10(b)に示すように、開口105bに配置された保護膜50のフィルタ50fにより、インクに含まれた異物が除去される。そしてドライバIC81からの駆動電圧にしたがってアクチュエータユニット21の各アクチュエータが駆動すると、圧力室33の容積変化に伴って当該圧力室33内のインクに圧力が付与され、対応する吐出口18からインクが吐出される。
次いで、図6〜図11を参照し、ヘッド10の製造方法について説明する。
ヘッド10は、流路ユニット10a、保護膜50、8つのアクチュエータユニット21、及びリザーバユニット10bをそれぞれ別々に作製した後、これらを互いに組み付けることにより製造される。図6に示す流路ユニットの作製(S1)、保護膜の作製(S2)、アクチュエータユニットの作製(S3)、及びリザーバユニットの作製(S4)は、それぞれ独立に行われるものであり、いずれを先に行ってもよいし、並行して行ってもよい。
流路ユニット作製工程(S1)では、先ず、9枚のステンレス鋼等の金属プレートにフォトリソ法を用いたエッチング加工を施して孔を形成し、プレート22〜30(図4参照)を作製する。その後、プレート22〜30を、個別インク流路32等のインク流路が形成されるように接着剤を介して積層し、加熱しながら加圧する。これにより、接着剤が硬化してプレート22〜30が互いに固着され、流路ユニット10aが完成する。このとき接着剤としては、熱硬化性のエポキシ系接着剤を用いる。
アクチュエータユニット作製工程(S3)では、アクチュエータユニット21毎に、先ず、圧電セラミック層41〜43(図5(a)参照)となるグリーンシートを3枚用意する。そして、圧電セラミック層41となるグリーンシート上には個別電極135のパターンで、圧電セラミック層42となるグリーンシート上には内部共通電極134のパターンで、それぞれAg−Pd系の導電性ペーストをスクリーン印刷する。その後、治具を用いて位置合わせしつつ、印刷がされていない圧電セラミック層43となるグリーンシート上に、圧電セラミック層42となるグリーンシートを重ね、さらにその上に、圧電セラミック層41となるグリーンシートを重ねる。ここで、グリーンシートの積層は、電極印刷面がシート間に挟まれるようにして行われる。そして、グリーンシートの積層体を、公知のセラミックと同様に脱脂し、所定の温度で焼成する。その後、各個別電極135の延出部上に、個別ランド136となるガラスフリットを含むAu系の導電性ペーストを印刷する。このとき、共通電極用ランドも同様に印刷する。これにより、アクチュエータユニット21が完成する。
リザーバユニット作製工程(S4)では、先ず、樹脂等の材料による一体成型により上部リザーバを作製し、さらに、それぞれ流路を構成する貫通孔が形成された数枚の金属プレートを互いに位置合わせしつつ積層・固定することにより、下部リザーバを作製する。そしてこれらを互いに組み付けることで、リザーバユニット10bが完成する。
保護膜作製工程(S2)では、先ず、平面視において流路ユニット10aよりも一回り大きな略矩形の板状のシリコンウェハー200を用意する。そして、図7(a)に示すように、シリコンウェハー200の上面200aに、例えばパターニングされたフォトマスクを介して露光・現像を行うことにより、レジスト201を形成する(S21)。その後、図7(b)に示すように、シリコンウェハー200の上面200aにおけるレジスト201が形成されていない部分に、ニッケル電鋳法により、ニッケル膜51を形成する(S22)。ニッケル膜51は、インクに対する非浸透性を有する薄膜である。
ここで、シリコンウェハー200の上面(即ち、レジスト201及びニッケル膜51が形成される面)200aは、鏡面に研磨された平滑面(表面粗さが0.1μm以下である面)である。
レジスト201は、外枠部201a、位置決め部201b,201c,201d,201e、及び、フィルタ部201fを有する。外枠部201aは、流路ユニット10a上面の外周縁に対応するよう、シリコンウェハー200の外周縁から所定距離離隔しつつ外周に亘って環状に形成されたレジストである。位置決め部201b,201cは、流路ユニット10a上面の長手方向両端近傍に形成された位置決め孔101b,101c(図2参照)にそれぞれ対応するレジストであり、対応する位置決め孔101b,101cよりもそれぞれ平面視におけるサイズが一回り大きい。位置決め部201dは、流路ユニット10a上面に形成された位置決め孔101d(図9(a)参照)にそれぞれ対応するレジストであり、流路ユニット10a上面に隣接配置されるアクチュエータユニット21同士の斜辺間の間隙に沿って2つずつ形成されている。位置決め部201eは、流路ユニット10a上面に形成された位置決め孔101e(図9(a)参照)にそれぞれ対応するレジストであり、流路ユニット10a上面において主走査方向両端近傍に位置するアクチュエータユニット21の主走査方向外側の斜辺に対応するよう形成されている。フィルタ部201fは、流路ユニット10a上面の開口105b(図2参照)に対応する位置において、メッシュ状に形成されたレジストである。
ニッケル膜形成工程(S22)は、例えばスルファミン酸浴(組成条件:スルファミン酸ニッケル450〜600g/l,ホウ酸30〜45g/l,塩化ニッケル5〜10g/l;液温40〜60℃;陰極電流密度0.5〜10A/dm)により行う。
ニッケル膜51は、レジスト201が各アクチュエータユニット21の配置領域に対応する部分に形成されていないことから、流路ユニット10a上面における多数の圧力室33の開口に対応する領域を含むパターンで形成される。また、ニッケル膜51は、平面視において流路ユニット10aよりも一回り大きいシリコンウェハー200の略全体に亘って形成されるため、ニッケル膜51のシリコンウェハー200上における占有領域は、流路ユニット10aの上面よりも大きい。
ここで、外枠部201aの外側領域において、ニッケル膜51が環状に形成されることになる。この領域は、S22のニッケル電鋳時に電流が集中する部分であるため、他の領域に比べ、ニッケルの成長が早く、ニッケル膜51の厚みが大きくなる傾向にある。これに対し、外枠部201aの内側領域は、場所によらず、流入する電流が一定で、ニッケルの成長も均一であり、ニッケル膜51の厚みも均一になる傾向にある。このように、外枠部201aは、ニッケル膜51の厚みの不均一な領域と均一な領域との境界ともなっている。
ニッケル膜形成工程(S22)の後、図8(a)に示すように、ニッケル膜51上に貴金属膜52を形成する(S23)。貴金属膜52は、ニッケル膜51の表面(即ち、ニッケル膜51におけるシリコンウェハー200とは反対側の面)の全域に亘って形成される。
貴金属膜52の材料としては、金(Au)、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ニッケルパラジウム(Ni−Pd)等を用いてよい。貴金属膜形成工程(S23)は、例えばシアン化金メッキ浴(組成条件:シアン化金カリウム8〜12g/l,シアン化カリウム5〜30g/l,リン酸水素カリウム20〜30g/l,炭酸カリウム10〜20g/l;液温60〜70℃;陰極電流密度0.1〜1A/dm)、プラチナメッキ浴(組成条件:プラチナ12g/l;液温75〜80℃;陰極電流密度0.1〜1A/dm)等により行う。
本実施形態において、ニッケル膜51の厚みは5〜20μm(より好ましくは厚み5〜10μm)、貴金属膜52の厚みは0.5〜2μmであり、レジスト201の厚みはニッケル膜51及び貴金属膜52を含む保護膜50全体の厚みより若干大きい。
貴金属膜形成工程(S23)の後、上面200aにレジスト201及び膜51,52が形成されたシリコンウェハー200をレジスト剥離液に浸漬させることにより、図8(b)に示すように、レジスト201を除去する(S24)。これにより、シリコンウェハー200の上面200aにおいて、レジスト201が形成されていた各部が孔や溝となり、保護膜50(ニッケル膜51及び貴金属膜52の積層体)が完成する。保護膜50には、レジスト201の各部201a〜201fにそれぞれ対応した貫通溝50a、位置決め孔50b,50c,50d,50e、及び、フィルタ50fが形成されている。
次に、S21〜S24の工程により作製された保護膜50を、流路ユニット10aの上面に固定する(S5)。このとき、先ず流路ユニット10aの上面全体に接着剤71(図9(c)参照)を塗布する。そして図9(a),(b)に示すように、保護膜50の貫通溝50aと流路ユニット10a上面の外周縁とを一致させつつ、シリコンウェハー200を流路ユニット10a上に載置する。このとき、保護膜50はシリコンウェハー200の上面200aと流路ユニット10a上面とに挟まれ、保護膜50の位置決め孔50b〜50eと流路ユニット10aの位置決め孔101b〜101eとがそれぞれ一致する。そして図9(c)に示すように、治具を用いてシリコンウェハー200と流路ユニット10aとの積層体を加圧しつつ、接着剤71を硬化させる。ここで、接着剤71として熱硬化性接着剤を用い、加圧しつつ接着剤71の硬化温度以上に加熱して、接着剤71を硬化させてよい。
これにより、保護膜50は、シリコンウェハー200の上面200aに支持された状態で、流路ユニット10aの上面に固定される。このときニッケル膜51におけるシリコンウェハー200とは反対側の面、及び、貴金属膜52におけるニッケル膜51及びシリコンウェハー200とは反対側の面が、流路ユニット10aの上面に対向する。保護膜50のうち、貫通溝50aよりも外側の領域は流路ユニット10aに固定されず、貫通溝50aよりも内側の領域が流路ユニット10a上面に固定される。保護膜50は、上記内側の部分において、多数の圧力室33に跨って各圧力室33の開口を覆うように配置される(図5(a)参照)。
保護膜固定工程(S5)の後、図10(a)に示すように、流路ユニット10aの上面に固定された保護膜50から、シリコンウェハー200を剥離する(S6)。このときシリコンウェハー200は、保護膜50のうち貫通溝50a(図9(c)参照)よりも外側の領域を上面200aに固定・支持したまま、剥離される。シリコンウェハー200とニッケル膜51との密着力は、ニッケル膜51と貴金属膜52との密着力、接着剤71の接着力、流路ユニット10aを構成する各プレート22〜30間の接着力よりも弱く、当該工程S6は手作業等によって容易に行うことができる。
これにより、流路ユニット10aの上面は、図10(b)に示すように位置決め孔101b,101c,101d,101eを除く全領域に亘って、当該上面から近い方から順に貴金属膜52とニッケル膜51とによって、覆われる。ここで、ニッケル膜51の表面は、シリコンウェハー200との積層面であった面であり、シリコンウェハー200の上面200aと同様の、鏡面に研磨された平滑面となっている。
シリコンウェハー剥離工程(S6)の後、図11に示すように、流路ユニット10aの上面に固定された保護膜50の表面(即ち、剥離工程S6によりシリコンウェハー200が剥離されたニッケル膜51の面)に、接着剤72を介して、S3で作製した8つのアクチュエータユニット21を接着する(S7)。このとき接着剤72は、予めアクチュエータユニット21の裏面に、転写法により塗布される。各アクチュエータユニット21は、対応する配置領域に形成された多数の圧力室33に跨りつつ、個別電極135がそれぞれ圧力室33に対応するように、接着される。
アクチュエータ接着工程(S7)の後、個別ランド136(図5参照)及び共通電極用ランド上に導電性接着剤を塗布する等して、各アクチュエータユニット21にFPC80(図1参照)の一端を接合する。そして、流路ユニット10a上に、S4で作製したリザーバユニット10bを接着剤で固定する(S8)。なお、流路ユニット10aの上面は、アクチュエータユニット21の配置領域のみならず、リザーバユニット10bが固定される部分も、保護膜50で覆われているため、リザーバユニット10bは保護膜50を介在しつつ流路ユニット10aの上面に固定される。また、保護膜50におけるリザーバユニット10bが固定される部分にはフィルタ50fが形成されており、リザーバユニット10bからのインクがフィルタ50fを介して流路ユニット10a内に供給されることになる。
上記工程S1〜S8を経て、ヘッド10が完成する。
以上に述べたように、本実施形態によると、アクチュエータユニット21における圧力室33の開口を覆う部分(図5(a)に示す圧電シート43における圧力室33に対向する部分)に保護膜50が形成されるため、圧力室33内にあるインクがアクチュエータユニット21(即ち、図5(a)に示す圧電シート43)に直接接触しない。したがって、アクチュエータユニット21に圧力室33内のインクが浸透可能な損傷があっても、保護膜50によりインクの浸透が防止され、電気的短絡を回避することができる。
さらに、流路ユニット10a上に直接保護膜50を形成するのではなく、予めシリコンウェハー200上に保護膜50を形成した上でシリコンウェハー200ごと流路ユニット10a上に載置し、シリコンウェハー200から流路ユニット10aへと保護膜50を転移させるという方法を採用したことにより、保護膜50を薄く、且つ、皺・ズレ・気泡の入り込み等なく形成することができる。
また、シリコンウェハー剥離工程(S6)において保護膜50におけるシリコンウェハー200が剥離された面(図10(a)に示すニッケル膜51における貴金属膜52とは反対側の面)は、シリコンウェハー200の上面200aと同様の平滑面であり、アクチュエータ接着工程(S7)においてアクチュエータユニット21が接着される面である。したがって、保護膜50におけるアクチュエータユニット21と接着される面をできる限り凹凸のない平滑な面にすることができると共に、(例えば図11に示すようにニッケル膜51の平滑な面上に接着剤72を塗布する場合、接着剤72をムラなく均一に塗布することができることから、)流路ユニット10aとアクチュエータユニット21との良好な接着が実現される。
しかも、保護膜50におけるアクチュエータユニット21と接着される面(ニッケル膜51における貴金属膜52とは反対側の面)が平滑な面であるため、アクチュエータ接着工程(S7)における加圧等により生じ得るアクチュエータユニット21のクラックの発生を防止することができる。保護膜50におけるアクチュエータユニット21と接着される面が凹凸を有している場合、加圧の際に力の付加が不均等となることや、凹部に異物が入り込んだ状態で加圧を行うこと等により、クラックが発生する可能性があるが、本実施形態ではこのような問題が軽減される。
さらには、流路ユニット10aとアクチュエータユニット21との間に介在する保護膜50が薄く且つ平滑に形成されることから、アクチュエータユニット21の駆動の安定化、即ち、吐出性能の安定化が実現される。
保護膜50は、ニッケル膜51と貴金属膜52との積層体である。ニッケル膜51はインクに対する耐食性が比較的低いが、耐食性の比較的高い貴金属膜52を流路ユニット10aの上面とニッケル膜51との間に介在させることで、保護膜50全体としての耐食性が向上する。これにより、アクチュエータユニット21の電気的短絡防止をより確実に実現することができる。
流路ユニット10aの上面とニッケル膜51との間に、貴金属の少なくとも1つで形成され且つニッケル膜51よりも厚みの小さい貴金属膜52を介在させることにより、製造コストの増加を抑制しつつ、耐食性の向上を実現することができる。また、本実施形態では、比較的耐食性が低いが安価であるニッケル膜51と、比較的耐食性が高いが高価である貴金属膜52との組み合わせにより、これら膜51,52同士の付着力の安定化をも実現することができる。
保護膜作製工程(S2:S21〜S24)において、流路ユニット10aの上面に形成された開口105bを覆うフィルタ50fを、保護膜50に形成したことにより、別工程としてフィルタ単体を形成し流路ユニット10aに固定する場合に比べ、工程の簡略化及び製造コストの低減を図ることができる。
保護膜作製工程(S2:S21〜S24)において、台形形状のアクチュエータユニット21における上底及び下底を結ぶ各斜辺に沿って2つずつ対応させた位置決め孔50dを、保護膜50に形成し、保護膜固定工程(S5)において、流路ユニット10aの上面に形成されたアクチュエータユニット21の配置領域の位置決め孔101dと保護膜50の位置決め孔50dとを対応させつつ、流路ユニット10aの上面に保護膜50を固定する。これにより、流路ユニット10aに対する保護膜50の位置決めを効率よく且つ精度よく行うことができる。また、保護膜固定工程(S5)後に、保護膜50に形成された位置決め孔50dの位置を確認することで、保護膜50が皺・ズレ等なく形成されたか否かを容易に検査することができる。さらに、アクチュエータ接着工程(S7)においても、保護膜50に形成された位置決め孔50dを利用して、流路ユニット10aに対するアクチュエータユニット21の位置決めを効率よく且つ精度よく行うことができる。
シリコンウェハー200上に形成された保護膜50のうち、外周縁の領域は内側領域に比べて厚くなり易い。そこで、図9(a)〜(c)に示すように、保護膜50に貫通溝50aを形成した上で、シリコンウェハー剥離工程(S6)において、貫通溝50aよりも外側の領域(即ち、厚みが大きくなり易い部分)を、シリコンウェハー200に支持させた状態で、シリコンウェハー200と共に流路ユニット10aから離隔する。これにより、流路ユニット10a上面に固定される保護膜50の部分は、貫通溝50aよりも内側の部分となるため、比較的均一の厚みの薄い膜を流路ユニット10a上面に形成することができる。
ニッケル膜形成工程(S22)において、ニッケル電鋳法を採用することで、ニッケル膜51の厚みの調整が容易になり、極めて薄いニッケル膜51を容易に形成することができる。
保護膜50の作製にあたり、シリコンウェハー200を用いたことで、平滑面を形成する等の特別な処理を施す必要がない。
アクチュエータ接着工程(S7)において、ニッケル膜51とアクチュエータユニット21とを接着させる接着剤72を、予めアクチュエータユニット21に転写法により塗布することで、より確実に、接着剤72をムラなく均一に塗布することができる。
8つのアクチュエータユニット21が、流路ユニット10aの上面における一方向に沿った長尺な領域に亘って配置されており、保護膜50は、流路ユニット10aの上面における当該8つのアクチュエータユニット21の配置領域に対応する長尺なパターンで形成される。このように長尺なパターンで保護膜50を形成する場合、保護膜50を薄く且つ皺等なく形成することが困難になり易いが、このような場合でも、本実施形態によれば、保護膜50を薄く且つ皺等なく形成することができる。また、薄い保護膜50の取り扱い性・使用性が高い。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態及び変形例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
例えば、第1膜は、ニッケルから形成することに限定されず、液体に対する非浸透性を有する限り、任意の材料(例えばCu等の他の金属、樹脂等)から形成してよい。また、第1膜の形成方法は、ニッケル電鋳法以外の任意の方法であってよい。
第2膜は、貴金属からなることに限定されず、第1膜よりも液体に対する耐食性が高い限り、貴金属以外の材料から形成してもよい。また、第2膜の形成を省略してよい(即ち、上述の実施形態において保護膜50のうち貴金属膜52を省略してよい)。
第1膜及び第2膜の厚みは任意に設定可能である。
第1膜及び第2膜の流路ユニット上の形成パターンは、流路ユニット表面における圧力室の開口に対応する領域を含むものであればよく、上述の実施形態のように流路ユニット上において位置決め孔101b,101c,101d,101eを除く全領域に亘って保護膜50が形成されなくてもよい。例えば、第1膜及び第2膜は、流路ユニット表面におけるアクチュエータユニットの配置領域の全体に亘ってではなく、当該配置領域のうち圧力室の開口に対向しない部分(端部)に形成されなくてもよい。また、第1膜及び第2膜は、アクチュエータユニット21の配置領域に対応する長尺なパターンで形成されることに限定されない。
上述の実施形態では、保護膜固定工程(S5)において、流路ユニット10aの上面に接着剤71を塗布しているが、保護膜50に接着剤を塗布してよい。また、保護膜50自体が接着性を有する場合、接着剤を介在させなくてもよい。
上述の実施形態では、アクチュエータ接着工程(S7)において、接着剤72をアクチュエータユニット21に転写法により塗布するが、その他様々な方法により塗布してよいし、アクチュエータユニット21ではなく保護膜50に接着剤72を塗布してよい。
保護膜50にフィルタ50fを形成すること、保護膜50に位置決め孔50dを形成すること、また、保護膜50を流路ユニット10a上面より大きな領域に亘って形成して貫通溝50aよりも内側の領域のみを流路ユニット10a上面に固定することは、必須要件ではない。
支持部材は、平滑面を有する限り、その他の性質は任意であってよく(例えば板状であることや導電性、剛性等を有することに限定されず)、シリコンウェハー200以外にも様々なものを適用可能である。
アクチュエータユニットは、複数に限定されず、また、その平面形状も台形に限定されない。
液体吐出ヘッドは、インク以外の液体を吐出してよい。また、シリアル式のヘッドにも適用可能である。
本発明に係る製造方法により製造された液体吐出ヘッドは、プリンタ、ファクシミリ、コピー機等の様々な装置に適用可能である。
10 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
10a 流路ユニット
10b リザーバユニット
18 吐出口
21 アクチュエータユニット
32 個別インク流路(液体流路)
33 圧力室
50 保護膜
50a 貫通溝
50d 位置決め孔
50f フィルタ
51 ニッケル膜(第1膜)
52 貴金属膜(第2膜)
71,72 接着剤
101d,101e 位置決め孔(位置決めマーク)
200 シリコンウェハー(支持部材)
200a 上面(平滑面)

Claims (12)

  1. 複数の吐出口と前記複数の吐出口にそれぞれ対応する複数の圧力室とを含む液体流路が形成され且つ前記複数の圧力室が表面に開口した流路ユニットと、前記圧力室内の液体に圧力を付与するアクチュエータを複数有し、前記複数の圧力室に跨りつつ前記流路ユニットの前記表面に対向して配置された圧電式のアクチュエータユニットとを含む液体吐出ヘッドの製造方法において、
    支持部材の平滑面上に、前記流路ユニットの前記表面における前記複数の圧力室の開口に対応する領域を含むパターンで、液体に対する非浸透性を有する第1膜を形成する第1膜形成工程と、
    前記第1膜形成工程により前記第1膜が形成された前記支持部材を、前記第1膜における前記支持部材とは反対側の面が前記複数の圧力室の開口を覆いつつ前記流路ユニットの前記表面に対向するように、前記流路ユニット上に載置し、前記流路ユニットの前記表面に前記第1膜を固定する膜固定工程と、
    前記膜固定工程の後、前記流路ユニットの前記表面に固定された前記第1膜から前記支持部材を剥離する支持部材剥離工程と、
    前記流路ユニットの前記表面に固定された前記第1膜における前記支持部材剥離工程により前記支持部材が剥離された面に、前記複数の圧力室に跨って、前記アクチュエータが前記複数の圧力室のそれぞれに対応するように、前記アクチュエータユニットを接着するアクチュエータ接着工程と
    を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  2. 前記第1膜形成工程と前記膜固定工程との間に行われる、前記第1膜よりも液体に対する耐食性の高い第2膜を前記第1膜における前記支持部材とは反対側の面上に形成する、第2膜形成工程をさらに備え、
    前記膜固定工程において、前記流路ユニットの前記表面と前記第1膜との間に前記第2膜を介在させることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  3. 前記第2膜が、貴金属の少なくとも1つで形成され、前記第1膜より小さい厚みを有することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  4. 前記第1膜形成工程において、前記液体流路内に液体を導入するよう前記流路ユニットの前記表面に形成された開口を覆うフィルタを、前記第1膜に形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  5. 前記第1膜形成工程において、台形形状の前記アクチュエータユニットにおける上底及び下底を結ぶ各斜辺に沿って複数対応させた位置決め孔を、前記第1膜に形成し、
    前記膜固定工程において、前記流路ユニットの前記表面に形成された前記アクチュエータユニットの配置領域の位置決めマークと前記位置決め孔とを対応させつつ、前記流路ユニットの前記表面に前記第1膜を固定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  6. 前記第1膜形成工程において、前記流路ユニットの前記表面よりも大きな領域に亘った前記第1膜を形成すると共に、前記流路ユニットの前記表面の外周縁に対応する貫通溝を前記第1膜に形成し、
    前記膜固定工程において、前記第1膜の前記貫通溝と前記流路ユニットの前記表面の外周縁とを一致させ、前記第1膜における前記貫通溝よりも内側の領域を前記流路ユニットの前記表面に固定し、
    前記支持部材剥離工程において、前記第1膜における前記貫通溝よりも外側の領域が前記支持部材に支持された状態で、前記支持部材を剥離することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  7. 前記第1膜形成工程において、ニッケル電鋳法により前記第1膜を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  8. 前記第1膜形成工程において、前記支持部材としてシリコンウェハーを用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  9. 前記アクチュエータ接着工程において、前記第1膜と前記アクチュエータユニットとを接着させる接着剤を前記第1膜及び前記アクチュエータユニットのいずれかに転写法により塗布することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  10. 複数の前記アクチュエータユニットが、前記流路ユニットの前記表面における一方向に沿った長尺な領域に亘って配置されており、
    前記第1膜形成工程において、前記流路ユニットの前記表面における前記複数のアクチュエータユニットの配置領域に対応する長尺なパターンで、前記第1膜を形成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  11. 前記第1膜形成工程において、厚み5〜20μmの前記第1膜を形成することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
  12. 前記第2膜形成工程において、厚み0.5〜2μmの前記第2膜を形成することを特徴とする請求項2又は3に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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