JP2010234425A - クロージング加工装置およびクロージング加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を確保した上で安定した加工精度が得られるクロージング加工装置およびクロージング加工方法を提供する。
【解決手段】非接触式温度センサ13により心金3の温度を測定し、心金3の温度が閾値よりも高い場合、エアノズル16により心金3を冷却し、心金3の温度が閾値以下に低下した場合、エアノズル16による心金3の冷却を停止するので、心金3の温度を一定に保つことができる。これにより、サイクルタイムを短縮して生産性を確保することができると共に、アウタチューブにおける先端側開口部端から座部までの既定長さの要求される精度を確保することができる。
【選択図】図4
【解決手段】非接触式温度センサ13により心金3の温度を測定し、心金3の温度が閾値よりも高い場合、エアノズル16により心金3を冷却し、心金3の温度が閾値以下に低下した場合、エアノズル16による心金3の冷却を停止するので、心金3の温度を一定に保つことができる。これにより、サイクルタイムを短縮して生産性を確保することができると共に、アウタチューブにおける先端側開口部端から座部までの既定長さの要求される精度を確保することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、クロージング加工装置およびクロージング加工方法に関する。
クロージング加工により金属からなる管体の端部を口絞りおよび封口して、継目のない底板部を形成することが種々検討されている。例えば、特許文献1は、、加工開始直後から安定して加工を行うことができるようにするため、心金及び金型をそれぞれ予熱し、心金及び金型と、管体との温度差が小さい状態にてクロージング加工を開始することが開示されている。
さらなる生産性や加工精度の向上を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のクロージング加工装置は、回転する管体と金型との相対移動によって、管体の開口端部を金型にて閉塞成形するクロージング加工装置であって、前記管体の内側に挿入される心金と、前記心金を冷却する冷却手段と、前記心金の温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段の測定結果に基づき前記冷却手段を制御する制御手段と、を含むことを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明のクロージング加工方法は、回転する管体と金型との相対移動によって、前記管体の開口端部を前記金型にて閉塞成形するクロージング加工装置のクロージング加工方法であって、既定位置に心金を位置させ、前記心金の温度を検出するステップと、前記心金の温度に応じて前記心金を冷却するステップと、前記管体の内側に前記心金を既定位置から挿入するステップと、前記管体の開口端部を閉塞成形した後に前記心金を前記既定位置に戻すステップと、からなることを特徴とする。
生産性の向上や安定した加工精度が得られるクロージング加工装置およびクロージング加工方法を提供することができる。
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。ここで、まず本実施形態の課題を以下詳述する。
アウタチューブ1の内部には、ベースバルブ10が組み付けられたインナチューブ9が挿入され、さらに、アウタチューブ1の先端側開口部端には、ロッドガイドおよびオイルシールが挿入される。アウタチューブ1は、先端側開口部端がかしめ加工されることから、当該開口部端からベースバルブ10を受けるための座部11までの長さの精度を確保して、かしめ部の強度を安定させる必要がある。
しかしながら、アウタチューブ1のボトム側開口部端をクロージング加工する場合、稼働開始時の心金の温度が相対的に低いため、高周波加熱コイルにより加熱されたアウタチューブ1の熱が心金3により奪われる。これにより、材料の塑性流動が阻害され、アウタチューブ1の開口部端1aから座部11までの長さが設計長さに対して長くなる。そして、アウタチューブ1の先端側開口部端から座部11までの長さは、心金3の温度上昇に応じて漸次短くなる傾向にある。この傾向は、心金3の温度が安定するまで継続し、アウタチューブ1の先端側開口部端をかしめ加工した場合にかしめ部の内径を小さくすることから、ダストリップの破損およびかしめ部の破壊強度の低下の原因になる。
そこで、特許文献1に記載の発明には、心金および金型を加熱し、三者(アウタチューブ、心金および金型)間における熱の移動を最小限に止めることにより、稼働開始直後から安定した加工を行うことができるようにしたクロージング加工装置が記載されているが、このクロージング加工装置では、アウタチューブに加えて心金および金型を加熱するので、設備コストおよびランニングコストが増大し、製造コストが増加する結果となる。一方、加工のサイクルタイムを延ばして心金の冷却時間を十分に長く設定することにより当該心金の温度を安定させることは、加工精度の確保の点で有効であるが、生産性の点で問題がある。
アウタチューブ1の内部には、ベースバルブ10が組み付けられたインナチューブ9が挿入され、さらに、アウタチューブ1の先端側開口部端には、ロッドガイドおよびオイルシールが挿入される。アウタチューブ1は、先端側開口部端がかしめ加工されることから、当該開口部端からベースバルブ10を受けるための座部11までの長さの精度を確保して、かしめ部の強度を安定させる必要がある。
しかしながら、アウタチューブ1のボトム側開口部端をクロージング加工する場合、稼働開始時の心金の温度が相対的に低いため、高周波加熱コイルにより加熱されたアウタチューブ1の熱が心金3により奪われる。これにより、材料の塑性流動が阻害され、アウタチューブ1の開口部端1aから座部11までの長さが設計長さに対して長くなる。そして、アウタチューブ1の先端側開口部端から座部11までの長さは、心金3の温度上昇に応じて漸次短くなる傾向にある。この傾向は、心金3の温度が安定するまで継続し、アウタチューブ1の先端側開口部端をかしめ加工した場合にかしめ部の内径を小さくすることから、ダストリップの破損およびかしめ部の破壊強度の低下の原因になる。
そこで、特許文献1に記載の発明には、心金および金型を加熱し、三者(アウタチューブ、心金および金型)間における熱の移動を最小限に止めることにより、稼働開始直後から安定した加工を行うことができるようにしたクロージング加工装置が記載されているが、このクロージング加工装置では、アウタチューブに加えて心金および金型を加熱するので、設備コストおよびランニングコストが増大し、製造コストが増加する結果となる。一方、加工のサイクルタイムを延ばして心金の冷却時間を十分に長く設定することにより当該心金の温度を安定させることは、加工精度の確保の点で有効であるが、生産性の点で問題がある。
本実施形態では、生産性を確保した上で安定した加工精度が得られるクロージング加工装置を例にあげて説明する。
ストラット式サスペンションに使用されるシリンダ装置のアウタチューブ1(管体)のボトム側(図3における右側)開口部端を閉塞成形して底板2を形成するクロージング加工装置を説明する。図1に示されるように、クロージング加工装置は、アウタチューブ1を支持して当該アウタチューブ1をその軸線回りに回転させるチャック装置(図示省略)と、心金ホルダ(図示省略)により支持される心金3と、金型ホルダにより支持されて心金3に対して対向する部分に成形凹部5が形成される金型4と、チャック装置から既定の突出代で突出されたアウタチューブ1のボトム側開口部端を加熱する高周波加熱コイル6と、金型4を加熱する高周波加熱コイル7とを有する。
ストラット式サスペンションに使用されるシリンダ装置のアウタチューブ1(管体)のボトム側(図3における右側)開口部端を閉塞成形して底板2を形成するクロージング加工装置を説明する。図1に示されるように、クロージング加工装置は、アウタチューブ1を支持して当該アウタチューブ1をその軸線回りに回転させるチャック装置(図示省略)と、心金ホルダ(図示省略)により支持される心金3と、金型ホルダにより支持されて心金3に対して対向する部分に成形凹部5が形成される金型4と、チャック装置から既定の突出代で突出されたアウタチューブ1のボトム側開口部端を加熱する高周波加熱コイル6と、金型4を加熱する高周波加熱コイル7とを有する。
成形凹部5は、内円錐形状(テーパ状)に形成された導入部5aと、該導入部5aに連続して底板2の外径に対応する曲面を形成する湾曲部5bとを有する。金型4は、電動モータを含む駆動手段の駆動により、その重心回りに自転することができる。なお、金型4の自転軸は、チャック装置により支持されたアウタチューブ1の軸線(回転軸)に対して所定距離xだけ偏芯している。心金3は、その先端にアウタチューブ1の底板2のボトム形状に対応する成形凸部8を有する。該成形凸部8は、図2に示されるインナチューブ9に組み付けられたベースバルブ10を受けるための円環形状の座部11(図3参照)を成形する座成形部12を有する。なお、アウタチューブ1のクロージング加工においては、開口部端1aから座部11までの長さL(以下、既定長さLという、図3参照)の精度が要求される。
図4は、本実施形態の概念図である。クロージング加工装置は、心金3を冷却する冷却装置(冷却手段)と、加工完了位置(後退端位置)に位置決めされた心金3の温度を測定する非接触式温度センサ13(温度測定手段)と、該温度センサ13の測定結果に基づいて冷却装置を制御する制御装置14(制御手段)と、を含む。上記冷却装置は、エア供給源15から供給される冷却用エアを加工完了位置に位置決めされた心金3へ向けて噴射するエアノズル16と、該エアノズル16とエア供給源15との間に設けられるカットオフソレノイドバルブ17と、を含む。なお、エアノズル16には、冷却用エアが独立した配管(途中で分岐させていない配管)によりエア供給源15から供給される。これに伴い、カットオフソレノイドバルブ17のオリフィス内径が従来と比較して、例えば、3mmから4mmへ拡径されている。
制御装置14は、コンパレータを含むON/OFF制御回路により構成される。そして、制御装置14は、予め設定された閾値Sと温度センサ13の測定結果、すなわち、心金3の温度Tとを比較して、心金3の温度Tが閾値Sよりも大きいと判定した(T>S)場合、カットオフソレノイドバルブ17を連通状態にする。これにより、エアノズル16へエアが供給され、エアノズル16から噴射されるエアにより心金3が冷却される。他方、心金3の温度Tが閾値S以下であると判定した場合(S≧T)、制御装置14によりカットオフソレノイドバルブ17が遮断状態される。これにより、エアノズル16へのエアの供給が停止され、心金3の冷却が停止する。なお、本実施形態では、閾値Sが80℃に設定される。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、チャック装置にアウタチューブ1(管体)をセットする。この状態では、アウタチューブ1は、既定の突出代だけチャック装置の端から突出する。次に、アウタチューブ1の内部に、その突出端、すなわち、ボトム側加工部端から既定深さとなる位置まで心金3を既定位置から挿入する。心金3の挿入完了後、各高周波加熱コイル6,7に通電して、アウタチューブ1のボトム側開口部端および金型4を加熱する。そして、各高周波加熱コイル6,7の通電と同時に、チャック装置の駆動によりアウタチューブ1を既定の回転数で回転させる。
まず、チャック装置にアウタチューブ1(管体)をセットする。この状態では、アウタチューブ1は、既定の突出代だけチャック装置の端から突出する。次に、アウタチューブ1の内部に、その突出端、すなわち、ボトム側加工部端から既定深さとなる位置まで心金3を既定位置から挿入する。心金3の挿入完了後、各高周波加熱コイル6,7に通電して、アウタチューブ1のボトム側開口部端および金型4を加熱する。そして、各高周波加熱コイル6,7の通電と同時に、チャック装置の駆動によりアウタチューブ1を既定の回転数で回転させる。
他方、アウタチューブ1および金型4の加熱開始と前後して、金型4をアウタチューブ1の回転方向と同一方向へ回転駆動させる。そして、アウタチューブ1および金型4の加熱完了と同時に、金型4を前進、すなわち、図1における左方向へ移動させる。ここで、金型4の自転軸がアウタチューブ1の軸心に対して偏芯を有していることから、まず、成形凹部5の導入部5aがアウタチューブ1のボトム側開口部端に係合し、これにより当該開口部端が漸次口絞りされる。この開口部端は、高周波加熱コイル6による加熱と、高周波加熱コイル7により加熱された金型4との接触により発生した摩擦熱とにより高温に保たれており、その変形抵抗が十分に小さくなっていることから、その後の金型4の前進に応じて、導入部5aから湾曲部5bへ向けて流動し、その口絞りがさらに進行する。
ここで、アウタチューブ1のボトム側開口部端は、金型4から作用する圧力を受けることから、しわやカーリングを生じることなく円滑に口絞りされる。最終的に、開口部端は閉塞成形されて底板2が形成される。そして、底板2が形成された時点で、金型4の前進を停止させる。この時点では、金型4の自転軸をアウタチューブ1の軸線に対して偏芯させたことから、金型4は底板2の中心点に対して相対速度を有する。これにより、底板2と金型4との間には依然として摩擦熱が発生し、金型4の中心点に向かって材料が流れる力が発生している。これらにより底板2における開口が確実に閉塞される。また、底板2の裏側(図1における左側)には、心金3の座成形部12により円環形状の座部11が成形される。
底板2の加工が完了すると、心金3は、既定位置(例えば、後退端位置)に戻されて位置決めされ、非接触式温度センサ13(温度測定手段)により温度が測定される。制御装置14は、該温度センサ13の測定結果、すなわち、心金3の温度Tと、パラメータとして設定された閾値S(本実施形態では、S=80℃に設定)とを比較して、心金3の温度Tが閾値S(S=80℃)よりも大きいと判定した(T>S)場合、カットオフソレノイドバルブ17(冷却手段)を連通状態にする。これにより、エア供給源15からエアノズル16(冷却手段)へエアが供給され、エアノズル16から噴射されるエアにより心金3が冷却される。他方、制御装置14は、心金3の温度Tが閾値S(S=80℃)以下であると判定した場合(S≧T)、カットオフソレノイドバルブ17を遮断状態にして、エアノズル16へのエアの供給を停止、すなわち、心金3の冷却を停止する。なお、心金3の温度Tが閾値S(S=80℃)以下であると判定した場合とは、制御装置14が、心金3の温度Tが閾値S(S=80℃)よりも高い状態からエアノズル16による冷却により低下して閾値S以下になったと判定した場合を含む。
さらに、本実施の形態では、アウタチューブ1に対し、心金3を既定位置から前進、又は後退させていたが、これに限らず、心金3を固定し、アウターチューブ1を既定位置から移動させるようにしてもよい。また、本実施の形態では温度測定結果と閾値とを比較して冷却手段を制御したが、閾値による制御に限らず、予め測定した運転開始からの時間で冷却手段を制御してもよい。
さらに、本実施の形態では、アウタチューブ1に対し、心金3を既定位置から前進、又は後退させていたが、これに限らず、心金3を固定し、アウターチューブ1を既定位置から移動させるようにしてもよい。また、本実施の形態では温度測定結果と閾値とを比較して冷却手段を制御したが、閾値による制御に限らず、予め測定した運転開始からの時間で冷却手段を制御してもよい。
ここで、図5に、本実施形態のクロージング加工装置を使用した場合における加工本数と既定長さL(図3参照)との関係を示すと共に、この場合における時間の経過と心金3の温度との関係を図6に示す。また、本実施形態と比較するため、図7に、従来のクロージング加工装置を使用してサイクルタイムを本実施形態と同一に設定した場合における加工本数と既定長さLとの関係を示すと共に、この場合における時間の経過と心金3の温度との関係を図8に示す。さらに、図9に、従来のクロージング加工装置を使用してサイクルタイムを比較的長く設定することで心金3の温度が安定するようにした場合における加工本数と既定長さLとの関係を示すと共に、この場合における時間の経過と心金3の温度との関係を図10に示す。
図5および図6に示されるように、本実施形態のクロージング加工装置を使用して、相対的に短いサイクルタイム(本実施形態では、200秒間に18本のアウタチューブ1を加工)で20本のアウタチューブ1をクロージング加工した結果、アウタチューブ1の既定長さLは、全般的に、約372.20〜約372.60 mmまでの約0.40 mmの幅の範囲内で稼働の初期段階から安定しており、製品として問題ないレベルであった。そして、加工中における心金3の温度は、9本目と12本目のアウタチューブ1の加工後に約200℃近くまで上昇したが、それ以外のアウタチューブ1の加工時には約100℃で安定していた。
これに対して、図7および図8に示されるように、従来のクロージング加工装置を使用して、相対的に短いサイクルタイム(本実施形態同様、200秒間に18本のアウタチューブ1を加工)で20本のアウタチューブ1をクロージング加工した結果、アウタチューブ1の既定長さLは、372.00mmを下回る長さから約372.60 mmまでの0.60 mm以上の幅の範囲で推移しており、特に、稼働の初期段階(最初の2本の加工)で当該既定長さLの偏差が大きく、製品として問題がある。さらに、加工中における心金3の温度は、概ね200℃〜300℃の間で推移しており、安定性に欠けている。
他方、図9および図10に示されるように、従来のクロージング加工装置を使用して、相対的に長いサイクルタイム(200秒間に12本のアウタチューブ1を加工)で20本のアウタチューブ1をクロージング加工した結果、アウタチューブ1の既定長さLは、約372.50〜約372.70 mmまでの約0.20 mmの幅の範囲内で稼働の初期段階から安定しており、本実施形態のクロージング加工装置同様、製品として問題ないレベルであった。また、加工中における心金3の温度も、概ね100℃以下で安定していた。しかしながら、サイクルタイムが相対的に長いことから、生産性に問題があり、特に、ロット数が多い製品の加工には不向きである。
この実施形態では以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、非接触式温度センサ13(温度測定手段)により心金3の温度を測定し、該測定結果、すなわち、心金3の温度が閾値よりも高い場合、エアノズル16(冷却手段)から心金3へ向けてエアを噴射して当該心金3を冷却し、心金3の温度が閾値以下である場合、エアノズル16による当該心金3の冷却を停止する。
これにより、心金3の温度を一定に保つことができ、アウタチューブ1(管体)における先端側開口部端1aから座部11までの既定長さLの要求される精度を確保することができる。その結果、シリンダ装置のアウタチューブ1のかしめ部の破壊強度のばらつきが解消され、高い品質の製品(シリンダ装置)を提供することができる。また、要求される加工精度を維持したまま、サイクルタイムを短縮することが可能であり、生産性を向上させることができる。特に、心金3の冷却を必要に応じて停止することができるため、稼働開始直後に加工されたアウタチューブ1であっても、要求される加工精度を確保することができる。さらに、心金3のみをエアにより冷却すればよいので、簡単な構造および制御で装置を構成することが可能であり、設備コストおよびランニングコストひいては製造コストを抑制することができる。
また、エア供給源15からエアノズル16までを独立配管とし、加えてカットオフソレノイドバルブ17のオリフィス内径を相応に拡径したことで、心金3の冷却性能を確保することができる。
本実施形態によれば、非接触式温度センサ13(温度測定手段)により心金3の温度を測定し、該測定結果、すなわち、心金3の温度が閾値よりも高い場合、エアノズル16(冷却手段)から心金3へ向けてエアを噴射して当該心金3を冷却し、心金3の温度が閾値以下である場合、エアノズル16による当該心金3の冷却を停止する。
これにより、心金3の温度を一定に保つことができ、アウタチューブ1(管体)における先端側開口部端1aから座部11までの既定長さLの要求される精度を確保することができる。その結果、シリンダ装置のアウタチューブ1のかしめ部の破壊強度のばらつきが解消され、高い品質の製品(シリンダ装置)を提供することができる。また、要求される加工精度を維持したまま、サイクルタイムを短縮することが可能であり、生産性を向上させることができる。特に、心金3の冷却を必要に応じて停止することができるため、稼働開始直後に加工されたアウタチューブ1であっても、要求される加工精度を確保することができる。さらに、心金3のみをエアにより冷却すればよいので、簡単な構造および制御で装置を構成することが可能であり、設備コストおよびランニングコストひいては製造コストを抑制することができる。
また、エア供給源15からエアノズル16までを独立配管とし、加えてカットオフソレノイドバルブ17のオリフィス内径を相応に拡径したことで、心金3の冷却性能を確保することができる。
なお、実施形態は上記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
本実施形態では、制御装置14(制御手段)を、コンパレータを含むON/OFF制御回路により構成したが、比例制御回路、すなわち、温度測定手段の測定結果に基づき冷却手段の冷却能力を制御(調節)するように制御手段14を構成してもよい。具体的には、非接触式温度センサ13(温度測定手段)の測定結果に基づいてエアノズル16(冷却手段)から心金3へ向けて噴射されるエアの流量を調節(制御)する。この場合、心金3の温度をより効率的に制御することが可能になる。
本実施形態では、制御装置14(制御手段)を、コンパレータを含むON/OFF制御回路により構成したが、比例制御回路、すなわち、温度測定手段の測定結果に基づき冷却手段の冷却能力を制御(調節)するように制御手段14を構成してもよい。具体的には、非接触式温度センサ13(温度測定手段)の測定結果に基づいてエアノズル16(冷却手段)から心金3へ向けて噴射されるエアの流量を調節(制御)する。この場合、心金3の温度をより効率的に制御することが可能になる。
1 アウタチューブ(管体)、3 心金、4 金型、13 温度センサ(温度測定手段)、14 制御装置(制御手段)、16 エアノズル(冷却手段)
Claims (3)
- 回転する管体と金型との相対移動によって、前記管体の開口端部を前記金型にて閉塞成形するクロージング加工装置であって、
前記管体の内側に挿入される心金と、前記心金を冷却する冷却手段と、前記心金の温度を測定する温度測定手段と、該温度測定手段の測定結果に基づき前記冷却手段を制御する制御手段と、を含むことを特徴とするクロージング加工装置。 - 前記制御手段は、前記温度測定手段の測定結果と閾値とを比較し、前記温度測定手段の測定結果が前記閾値以下である場合に、前記冷却手段による前記心金の冷却を停止し、温度測定手段の測定結果が閾値よりも大きい場合に、前記温度測定手段の測定結果に応じて冷却能力を調節しながら前記心金を冷却することを特徴とする請求項1に記載のクロージング加工装置。
- 回転する管体と金型との相対移動によって、前記管体の開口端部を前記金型にて閉塞成形するクロージング加工装置のクロージング加工方法であって、
既定位置に心金を位置させ、前記心金の温度を検出するステップと、
前記心金の温度に応じて前記心金を冷却するステップと、
前記管体の内側に前記心金を既定位置から挿入するステップと、
前記管体の開口端部を閉塞成形した後に前記心金を前記既定位置に戻すステップと、
からなることを特徴とするクロージング加工装置のクロージング加工方法。
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