JP2010234407A - 圧延機ワークロールのロールギャップ測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一端側が上下ワークロールの対向する一方のロールチョック3a又は3bに固定されるロープ部材5と、上下ワークロールの他方のロールチョック3b又は3aに設けられ、前記ロープ部材5の他端側を巻き取り可能に保持する巻取リール機構6と、該巻取リール機構6のリール回転位置を検出するためのロータリーエンコーダ7とを有し、前記巻取リール機構6によりロープ部材5に張力を付与する。リール回転位置は、ロールギャップの大きさに応じたロープ部材5の巻取り長さと対応しているため、リール回転位置のエンコーダ出力からロールギャップ量が得られる。
【選択図】図2
Description
SL=−α(Pdf/M) …(i)
M=Pdf/Sdf …(ii)
yc=(Pdf・L)/2P=(Sdf・L)/(2P・M) …(iii)
しかし、特許文献9の装置では、ロープ部材が高速回転する上下ワークロールのロールネック部と常に接触(摺動)するため、その摩擦によって比較的短期間に損耗・破断してしまい、装置の耐久性に問題がある。また、リバース圧延を行う場合、ワークロールの回転方向が変わると、ロープ部材とワークロールのロールネック部との摺動方向が逆転し、それに伴いロープ部材に作用する張力が変化する。このようなロープ部材の張力変化は、ロープ部材に弾性変形による伸縮を生じさせるため、リール回転位置のエンコーダ出力は同量だけ変化し、ロールギャップ測定誤差要因となるという問題がある。
また、本発明の他の目的は、そのようなロールギャップ測定装置を利用して安定した圧延を行うことができる圧延機を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、そのような圧延機を用いて、良好な形状の熱延鋼帯を製造できるとともに、安定した蛇行制御を行うことで、絞りトラブルを生じることなく熱延鋼帯を安定して製造することができる熱延鋼帯の製造方法を提供することにある。
[1]一端側が上下ワークロールの対向する一方のロールチョックに固定されるロープ部材と、上下ワークロールの他方のロールチョックに設けられ、前記ロープ部材の他端側を巻き取り可能に保持する巻取リール機構と、該巻取リール機構のリール回転位置を検出するためのロータリーエンコーダとを有し、前記巻取リール機構によりロープ部材に張力を付与することを特徴とする圧延機ワークロールのロールギャップ測定装置。
[3]上記[2]の圧延機において、クロスロール圧延機であることを特徴とする圧延機。
[4]上記[2]または[3]の圧延機で被圧延材を熱間仕上圧延し、熱延鋼帯を製造する方法であって、圧延中、ロールギャップ測定装置によりワークロールの左右ロールギャップを測定し、左右ロールギャップ差が目標値となるようにレベリング制御を行うことを特徴とする熱延鋼帯の製造方法。
図において、1aは上ワークロール、3aはそのロールチョック、1bは下ワークロール、3bはそのロールチョック、2aは上バックアップロール、4aはそのロールチョック、2bは下バックアップロール、4bはそのロールチョックである。また、Sは被圧延材である。
前記ロープ部材5は、係止用部材8を介してロールチョック3bに係止(固定)されている。このロープ部材5は、係止用部材8(固定部)と巻取リール機構6を介してロールチョック3b,3a間に架け渡され、定常的には、上下ワークロール1a,1bのロールネック部等とは接触しない。このためロープ部材5の損耗・破断が生じにくく、装置自体の優れた耐久性を確保することができる。また、ロープ部材5はワークロール1a,1bのロールネック部等とは接触・摺動しないため、そのような接触・摺動に起因する張力変化やこれに伴う弾性変形による伸縮を生じることがなく、このため高精度なロールギャップ測定が可能となる。
ロープ部材5の材質に特別な制限はなく、ワイヤロープなどの金属製ロープ、炭素繊維ロープ、有機繊維ロープ、金属繊維、炭素繊維、有機繊維などの2種以上の素材からなる複合繊維ロープなどを用いることができるが、ロープ部材5は圧延中に高速で回転しているロールネック部などと直接接触する可能性もあるため、強度、耐熱性、耐摩耗性に優れるものであることが好ましく、このような観点からは、ロープ部材は高強度で耐熱性、耐摩耗性に優れた有機繊維ロープを用いることが好ましい。このような有機繊維ロープとしては、例えば、ザイロン、ケブラー(いずれも登録商標)などの有機繊維からなるロープが挙げられる。
前記ロータリーエンコーダ7は巻取リール機構6に組み込まれ、リール回転位置を検出する。一般的なロータリーエンコーダ構造では、内部に光源〜スリット〜光検出器が配置されており、光源からの信号は巻取リール機構6に伴って回転するスリットを通過してパルス状の信号として光検出器で検出される。このようにして検出されたパルス信号を、ロールギャップの大きさに応じたロープ部材5の巻取り長さと対応させるため、一般的にはパルスカウンタ機器を用いる。具体的には、パルス信号をパルスカウンタ機器に入力することで、回転角度あたり発生するパルス信号数をカウントし、リール回転位置を算出した結果を出力する。
このようなクロスロール圧延機に本発明のロールギャップ測定装置を適用した場合、上下ワークロール1a,1bの軸心が同じ鉛直線上になくても、ロープ部材5の機能が阻害されることはない。
また、本発明の熱延鋼帯の製造方法では、そのような圧延機で被圧延材を圧延し、熱延鋼板を製造するに際し、圧延中、ロールギャップ測定装置Aによりワークロール1a,1bの左右ロールギャップを測定し、左右ロールギャップ差が目標値となるようにレベリング制御を行う。具体的には、圧延材の左右板厚差(板ウェッジ)が零となるように、つまりは左右ロールギャップ差が零となるようにレベリング制御を行う。
続いてロールギャップ測定装置からの出力信号を確認した後、通常ロール組み替え後に実施されているレベリング零調を実施した。これは、図1および図2に示すように上下ワークロールを接触させた状態で左右圧下位置バランスを調整するレベリング零調を実施した。
このレベリング零調時に上下ワークロールの左右ロールギャップ差が0になったと考え、左右ロールギャップ測定装置の零調を行った。
2a,2b バックアップロール
3a,3b,4a,4b ロールチョック
5 ロープ部材
6 巻取リール機構
7 ロータリーエンコーダ
8 係止用部材
S 被圧延材
A ロールギャップ測定装置
Claims (4)
- 一端側が上下ワークロールの対向する一方のロールチョックに固定されるロープ部材と、上下ワークロールの他方のロールチョックに設けられ、前記ロープ部材の他端側を巻き取り可能に保持する巻取リール機構と、該巻取リール機構のリール回転位置を検出するためのロータリーエンコーダとを有し、前記巻取リール機構によりロープ部材に張力を付与することを特徴とする圧延機ワークロールのロールギャップ測定装置。
- ワークロールの左右ロールチョックにそれぞれ請求項1に記載のロールギャップ測定装置を有することを特徴とする圧延機。
- クロスロール圧延機であることを特徴とする請求項2に記載の圧延機。
- 請求項2または3に記載の圧延機で被圧延材を熱間仕上圧延し、熱延鋼帯を製造する方法であって、圧延中、ロールギャップ測定装置によりワークロールの左右ロールギャップを測定し、左右ロールギャップ差が目標値となるようにレベリング制御を行うことを特徴とする熱延鋼帯の製造方法。
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- 2009-03-31 JP JP2009085196A patent/JP2010234407A/ja active Pending
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