JP2010234302A - 反応器の合流流路 - Google Patents

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Tsutomu Kawamura
勉 河村
Tomofumi Shiraishi
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Abstract

【課題】バッファ部における反応時間の低減および各分岐流路での反応時間の均一化を図り、生成物の反応
収率を向上させる。
【解決手段】第1の入口流路と複数の第1の分岐流路を備え、前記第1の入口流路から流入した第1の流体を分配して前記複数の第1の分岐流路に供給する第1のバッファ部と、第2の入口流路と複数の第2の分岐流路を備え、前記第2の入口流路から流入した第2の流体を分配して前記複数の第2の分岐流路に供給する第2のバッファ部と、第1の分岐流路に供給された第1の流体と、前記第2の分岐流路に供給された第2の流体を混合して反応させる反応流路とを少なくともそれぞれ備え、少なくとも、前記第1の入口流路は、第1の流体に旋回運動を与えるように第1のバッファ部の中心軸に対してオフセットして配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、化学合成あるいは化学分析などの分野において液体または気体を流路内で混合して反応させる反応器に関する。
近年、化学合成あるいは化学分析の分野において、マイクロ加工(MEMS:Micro Electro Mechanical System)技術を用いて製作された断面寸法が数十〜数百μmの流路から構成される反応器が使用されはじめている。この反応器は、マイクロミキサあるいはマイクロリアクタと呼ばれている。
マイクロリアクタは、互いに反応する2種類以上の物質を含む流体を導入し、微細流路内で互いに接触させて化学反応を生じさせる。マイクロリアクタは、流路の幅や高さが小さく、反応部の体積当たりの表面積が大きく、流路の容積が小さいため、物質の混合時間が短く、熱交換速度が速くなり、その結果、反応による副生成物が低減し、反応収率が高くなるという効果を奏する。
特許文献1には、異なる2種類の物質を含む2流体を、それぞれ複数に分割し、円周上に交互に流入させ、中心に向かって合流させることにより、2液間の距離(拡散距離)を低減させて高速混合を図ることのできるマイクロリアクタが示されている。
特許文献1に示すマイクロリアクタのように、それぞれの流体を複数に分割するためには、流体合流部上流の各分岐流路に均一流量で流体を流すためのバッファ部が必要となる。 図6は前記従来のマイクロリアクタを説明する図である。図6に示すように、反応する2種類の流体a、流体bはリアクタの入口流路1および入口流路2からバッファ部18およびバッファ部19に流入する。
図7は、図6に示すマイクロリアクタのF−F’断面を示す図である。図7に示すように、バッファ部18はドーナツ状であり、入口流路1から流入した流体aは円周方向に流れ、円周上に複数(図では4個)配置された分岐流路5に流入する。ここで、バッファ部18は容積が大きいため、各分岐流路5に流入する流量は均一化される。バッファ部19はリアクタの中心に位置するため円筒形状となる。
入口流路2からバッファ部19に流入した流体bは、円周上に複数配置された分岐流路6に向かって放射上に流れる。バッファ部19も容積が大きいため、各分岐流路6に流入する流量は均一化される。
図8は、図6に示すマイクロリアクタのE−E’断面を示す図である。分岐流路5および分岐流路6に流入した流体aおよび流体bは、図8に示すように、それぞれ中心に向かって流れ、反応流路9で合流して混合しながら反応する。
WO97/000125
ここで、以下の式1〜3に示すような複数段の反応を上記マイクロリアクタ3台を用いて反応させる場合を考える。
A + B → C (式1)
D + E → F (式2)
C + F → G (式3)
式1および式2の反応の場合、反応は各リアクタの反応流路9で生じ、バッファ部18、19では反応しないため不都合は生じない。しかし、式3の反応の場合、3台目のリアクタには反応液CおよびFが流入する。
式1または式2の反応時間を短時間にする必要がある場合においても、バッファ部18、19の容積が大きいため、反応時間が長くなる可能性がある。また、式1または式2の反応時間を正確に設定する必要がある場合においても、図7に示すように、バッファ部18に流入した流体aは、複数箇所に配置されたどの分岐流路5に流入するかによって反応時間(流路を通過する時間)が異なることになる。その結果、反応生成物Gの収率が低下する可能性が生じる。
また、式1に示す反応において、原料AまたはBが分解性を有するものであれば、バッファ部での分解時間が増大する。また、バッファ部18において、各分岐流路から反応流路9に合流したときの分解の程度が各流路で異なることになる。その結果、反応生成物Cの収率が低下する可能性がある。
本発明は上述したような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、バッファ部における反応時間の低減および各分岐流路での反応時間の均一化を図り、生成物の反応収率を向上させることのできる反応器を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
第1の入口流路と複数の第1の分岐流路を備え、前記第1の入口流路から流入した第1の流体を分配して前記複数の第1の分岐流路に供給する第1のバッファ部と、
第2の入口流路と複数の第2の分岐流路を備え、前記第2の入口流路から流入した第2の流体を分配して前記複数の第2の分岐流路に供給する第2のバッファ部と、
第1の分岐流路に供給された第1の流体と、前記第2の分岐流路に供給された第2の流体を混合して反応させる反応流路とを少なくともそれぞれ備え、
少なくとも、前記第1の入口流路は、第1の流体に旋回運動を与えるように第1のバッファ部の中心軸に対してオフセットして配置した。
本発明は、以上の構成を備えるため、バッファ部における反応時間の低減および各分岐流路での反応時間の均一化を図り、生成物の反応収率を向上させることができる。
本実施形態にかかる反応器を説明する図である。 図1に示す反応器のA−A’断面およびC−C’断面の流路構造を説明する図である。 図1に示す反応器のB−B’断面の流路構造を説明する図である。 図1に示す反応器のD−D’断面の流路構造を説明する図である。 図1に示す反応器のE−E’断面の流路構造を説明する図である。 従来のマイクロリアクタを説明する図である。 図6に示す従来のマイクロリアクタのF−F’断面の流路構造を説明する図である。 図6に示す従来のマイクロリアクタのE−E’断面の流路構造を説明する図である。
以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態にかかる反応器を説明する図である。図1に示すように、反応器100は、流体aが流入する流入部構造体14、流体bが流入する流入部構造体15、合流構造体16、および反応構造体17を備える。
流入部構造体14は、中心軸cと同軸に円筒状に形成したバッファ部3、バッファ部3の入口側に形成した流体aの入口流路1、およびバッファ部3の出口側に放射状に複数本(図では4本)形成した分岐流路51を備える。なお、図2に示すように入口流路1をバッファ部3の中心線cに対してオフセットして配置することにより、入口流路1を介して流入する流体aに旋回流を発生させることができる。また、バッファ部の入口から出口までの距離は、バッファ部の水力等価直径の5倍以上とするのが望ましい。
流入部構造体15は、中心軸cと同軸に円筒状に形成したバッファ部4、バッファ部4の入口側に形成した流体bの入口流路2、およびバッファ部4の出口側に放射状に複数本(図では4本)形成した分岐流路61を備える。なお、図2に示すように入口流路2をバッファ部4の中心線cに対してオフセットして配置することにより、入口流路2を介して流入する流体bに旋回流を発生させることができる。また、流入部構造体15は、前記流入部構造体14に放射状に形成した流路51を合流構造体16に導く誘導流路52を備える。
合流構造体16は、円筒状の合流室(反応流路の一部)70と、前記分岐流路61に接続する誘導流路62、円筒状の合流室70と、前記分岐流路51に接続する誘導流路52、前記合流室から放射状に前記誘導流路52まで形成した複数本(図では4本)の合流流路53,および前記合流室から放射状に前記誘導流路62まで形成した複数本(図では4本)の合流流路63を備える。
反応構造体17は、前記円筒状の合流室70に接続する円筒状の反応流路を9を備える。
バッファ室、放射状に形成した分岐流路、誘導流路、合流流路、および反応流路は中心軸cに対して線対称に配置されている。また、バッファ部3への入口流路1はバッファ部3の軸方向に対して直角に設置され、さらに図2に示すように、バッファ部3の中心軸からオフセットされている。このため、入口流路1を介し流体aを供給するとバッファ部3の内部には旋回流10が発生する。
なお、以上の説明では入口流路1、2はバッファ室3の中心軸に対して垂直(θ=90度)に形成したが、バッファ室3の中心軸に対する入口流路1,2の設置角度θは90度未満に設定することができる。これにより流動抵抗を小さくして圧力損失を低減することができる。
ここで、流入部構造体14に形成した入口流路1を介してバッファ部3に流体aを供給すると、バッファ部3において旋回流10を発生する。これにより、バッファ部内部における流体aの流れは流路断面内でより均一になる。このため、大容積のバッファ部を設けなくとも、より均一な滞留時間で均一の流量の流体を前記放射状に配置した複数の分岐流路51に流入させることができる。
同様に、流入部構造体15に形成した入口流路2を介してバッファ部4に流体bを供給すると、バッファ部4において旋回流10を発生する。これにより、バッファ部内部における流体bの流れは流路断面内でより均一になる。このため、大容積のバッファ部を設けなくとも、より均一な滞留時間で均一の流量の流体を前記放射状に配置した複数の分岐流路61に流入させることができる。
このように旋回流を発生させることにより、図3に示すように、バッファ部3に対して放射方向に複数本(図では4方向に)設置された分岐流路51には、より均一の滞留時間で均一の流量の流体aを流入させることができる。同様に、旋回流を発生させることにより、図4に示すように、バッファ部4に対して放射方向に複数本(図では4方向に)設置された分岐流路61には、より均一の滞留時間で均一の流量の流体bを流入させることができる。
合流構造体16においては、図5に示すように、分岐流路53および分岐流路63を介して流入した流体aおよび流体bは、それぞれ中心に向かって流れ、反応構造体17の反応流路9において合流する。合流した流体は、反応流路9で混合されながら反応する。
なお、反応流路9の内径は限定されないが、好ましくは10mm未満である。また、流れは層流または乱流のいずれでもよい。また、反応流路の形状は限定されず、矩形、円形等の任意形状が可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、バッファ部における反応時間の低減および各分岐流路における反応時間(通過時間)の均一化をはかることができる。このため、副反応を抑制して高収率で生産性の高い反応器を提供することができる。
1,2 入口流路
3,4 バッファ部
5、51、52,53 分岐流路
6、61,62,63 分岐流路
9 反応流路
10 旋回流
14,15 流入部構造体
16 合流構造体
17 反応構造体
70 合流室

Claims (4)

  1. 第1の入口流路と複数の第1の分岐流路を備え、前記第1の入口流路から流入した第1の流体を分配して前記複数の第1の分岐流路に供給する第1のバッファ部と、
    第2の入口流路と複数の第2の分岐流路を備え、前記第2の入口流路から流入した第2の流体を分配して前記複数の第2の分岐流路に供給する第2のバッファ部と、
    第1の分岐流路に供給された第1の流体と、前記第2の分岐流路に供給された第2の流体を混合して反応させる反応流路とを少なくともそれぞれ備え、
    少なくとも、前記第1の入口流路は、第1の流体に旋回運動を与えるように第1のバッファ部の中心軸に対してオフセットして配置したことを特徴とする反応器の合流流路。
  2. 請求項1記載の反応器の合流流路において、
    少なくとも、前記第1のバッファ部、第2のバッファ部は、反応流路の中心軸と同軸に配置され、前記第1および第2の分岐流路は前記中心軸に対して軸対象に配置したことを特徴とする反応器の合流流路。
  3. 請求項1記載の反応器の合流流路において、
    バッファ部の入口から出口までの距離は、水力等価直径の5倍以上であることを特徴とする反応器の合流流路。
  4. 請求項1記載の反応器の合流流路において、
    入口流路はバッファ部の中心軸に対して90度未満の角度に設定したことを特徴とする反応器の合流流路。
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