JP2010233003A - リコメンデーション機能の効用データ収集装置及びテレビジョン放送視聴システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 テレビジョン受像端末におけるリモートコントローラに設けられ、当該リモートコントローラを操作した利用者を識別する手段と、前記テレビジョン受像端末内に設けられ、識別した利用者別にリモートコントローラの操作履歴を記憶手段に記憶し、記憶した操作履歴情報を前記サーバにネットワークを介して送信する手段と、前記テレビジョン受像端末内に設けられ、前記リコメンデーション機能によりリモートコントローラの操作ボタンの操作履歴情報に基づき生成した利用者の趣向に応じた推奨番組表を前記サーバから受信して画面に表示し、表示された推奨番組表に従って利用者が選択した推奨番組のリストまたは推奨番組数をリコメンデーション機能の効用を表すデータとして収集し、出力する手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
視聴者はこのように拡充されたサービスを享受できる一方で、番組やサービス、機能の多さに戸惑いと不便さを感じ、かえってテレビ離れを招く傾向もあらわれ始めている。
そこで、多チャンネル放送では、視聴者ごとにその視聴履歴から好みの番組を自動的に予測し、選択を容易にするリコメンデーション機能やそのような多機能を有効利用してもらうためのユーザインタフェース設計を行い、複雑化したTV放送を楽しみ易くするための工夫が重要な要素となる。
ここで、プル型配信サービスとは、視聴者側から配信側のコンテンツを任意に選択し受信するもので、1対1の通信方式になるものである。ストリーミングやダウンロード形式に代表されるが、再生中の一時停止や巻き戻し、早送りなどのトリックプレイが一般的に可能なサービスである。
また、プッシュ型配信サービスとは、配信側から同一の(複数)コンテンツを同時に複数の視聴者に一方的に配信するサービスで、1対多の通信方式になるものである。放送中の番組に対して視聴者はただ視聴するのみで、一般にトリックプレイはできない。
また、リコメンデーション機能を実装しても、その利用率が低い場合、リコメンデーションした番組表(推奨番組表)に問題があるのか、ユーザインタフェースに問題があるのか識別することが重要になる。ここで、ユーザインタフェースとは、表示する文字の大きさ、色、配置の調整、メニューや選択ボタンの追加や削除などの画面デザインや、選択方式をボタン押下にするか文字入力かするなどの画面操作仕様のことであり、同じ情報を提供するにもユーザインタフェースの実装方式により、視聴者にとって受容の仕方や理解度が変わってくる。
テレビジョン受像端末におけるチャンネル選択ボタン等の各種の操作ボタンを備えたリモートコントローラに設けられ、当該リモートコントローラを操作した利用者を識別する手段と、前記テレビジョン受像端末内に設けられ、識別した利用者別にリモートコントローラの操作履歴を記憶手段に記憶し、記憶した操作履歴情報を前記サーバにネットワークを介して送信する手段と、前記テレビジョン受像端末内に設けられ、前記リコメンデーション機能によりリモートコントローラの操作ボタンの操作履歴情報に基づき生成した利用者の趣向に応じた推奨番組表を前記サーバから受信して画面に表示し、表示された推奨番組表に従って利用者が選択した推奨番組のリストまたは推奨番組数をリコメンデーション機能の効用を表すデータとして収集し、出力する手段とから構成されていることを特徴とする。
また、前記リモートコントローラの利用者別の操作履歴情報に基づきテレビジョン放送番組の視聴率を算出し、出力する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のリコメンデーション機能の効用データ収集装置。
また、前記リモートコントローラを操作した利用者を識別する手段は、リモートコントローラに設けた生体認証装置であることを特徴とする。
前記テレビジョン受像端末が、
前記リモートコントローラを操作した利用者を利用者識別手段により識別し、利用者別にリモートコントローラの操作ボタンの操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、記憶した操作履歴情報を前記サーバにネットワークを介して送信する手段と、
前記サーバが、
前記テレビジョン受像端末から受信したリモートコントローラの操作ボタンの操作履歴情報に基づき利用者別の視聴履歴データを作成し、視聴履歴データ記憶手段に記憶させる手段と、この視聴履歴データ記憶手段に記憶された利用者別の視聴履歴データに基づき利用者別の趣向に応じた推奨番組表を生成して前記テレビジョン受像端末に配信するリコメンデーション手段とを備え、
前記テレビジョン受像端末が、
受信した推奨番組表を画面に表示する手段と、表示された推奨番組表の中のいずれかの推奨番組がリモートコントローラによって選択された場合にはその操作履歴を操作履歴記憶手段に記憶させる手段と、
前記サーバが、
前記推奨番組に対するリモートコントローラの操作履歴を含む操作履歴情報とテレビジョン受像端末に表示させた推奨番組表とを突き合わせ、テレビジョン受像端末に表示させた推奨番組表に従って利用者が選択した推奨番組のリストまたは推奨番組数をリコメンデーション機能の効用を表すデータとして収集し、出力する手段とを備えることを特徴とするテレビジョン放送視聴システム。
また、前記サーバが、
前記テレビジョン受像端末から受信したリモートコントローラの操作ボタンの操作履歴情報に基づきテレビジョン放送番組の視聴率を算出し、出力する手段をさらに備えることを特徴とする。
また、前記利用者識別手段はリモートコントローラに設けた生体認証装置であることを特徴とする。
さらに、CM放送もTV番組やその他の機能と連携し多様化してきており、操作履歴による細かい視聴率の測定を行うことが可能になる。
また、画面ごとの操作履歴や滞留時間、選択ボタン選択回数などを取得し、各ユーザインタフェースに実装されている機能ごとに、利用頻度の高い項目と低い項目を識別し、各機能のユーザインタフェースが有効に利用されているかなど、受像端末の画面設計、機能設計の改善に活用することが可能になる。
またプッシュ型配信を利用し、改善したユーザインタフェースや新機能をテレビジョン
受像端末側に追加した結果、各メニュー画面や機能ボタンの選択回数などを測定することで、改善対策とその評価を継続的に実施することも可能にもなる。
このように、リコメンデーションを含む各種機能およびユーザインタフェースの効用を表すデータを収集することにより、それぞれの評価精度を効率的に上げることができ、TV放送事業者、広告事業者、TV端末メーカなどTV放送視聴システムに関わるそれぞれの事業者が適宜連携をとりながら、それぞれの立場で適切な対策方針を判断するための重要な情報を提供することが可能になるなどの優れた効果を奏する。
図1は、本発明に係る第一の実施形態におけるシステム構成図である。
図1において、テレビジョン放送視聴システム(TV視聴システム)は、テレビジョン放送受像端末(TV端末1)とそれを操作するリモートコントローラ(以下、リモコン)2、放送と各種データを送信するサービス事業者側のサーバ3から構成される。
なお、サービス事業者のサーバは提供されるサービスごとに複数存在するケースもある。
まず、TV電源“ON”の後、リモコン操作で触手時に利用者の生体情報(例えば指静脈情報)を読み込むか、TV表示画面のパスワード入力などで認証データを取得し、世帯、個人情報と突き合わせて利用者個人を特定する(201,202)。
TV端末1は、そのデータをリモコン2から受信すると、TV端末1の仕様により、前回視聴されていた放送局の番組や番組一覧などのメニュー画面、操作本人のリコメンデーション情報(推奨番組表)などを表示する(ステップ203)。
サーバ3は、更新した推奨番組表をTV端末1へ配信する(ステップ208)。
利用者がリモコン操作を続けていく中で、推奨番組表が表示されるタイミングで更新後の情報が反映される(ステップ210)。
なお、新たな放送番組の情報はサービス事業者側のサーバ側3から任意のタイミングで配信され、更新される。
また、その際の復号鍵をリモコン2にだけ保存し、TV端末1側で送信し利用した後、削除するなどの方法で当該世帯、個人情報のセキュリティを確保することができる。
また、視聴履歴データも暗号化してサーバ3へ送信し、送信完了を確認した時点でTV端末1から削除することで、セキュリティ対策を強化することができる。
視聴履歴データのサイズが大きくなる場合は圧縮した方が望ましい。
同じ「番組3」を視聴する場合でも、リコメンデーション情報から選択した場合(2101)は、リコメンデーション機能による推奨番組表を利用したといえるが、通常のEPG(電子番組表)経由で選択した場合(2102)は、たとえリコメンデーション機能による推奨番組表に当該番組情報が含まれていても、リコメンデーション機能で推薦された推奨番組表を利用しているとはいえない。
このリコメンデーション機能の効用データは、利用者別にリコメンデーション効用データ記憶手段39に記憶され、出力手段40から出力される。
ここで、リモコン操作履歴から、各機能ボタンの選択回数を取得することで、どの機能を頻繁に利用しているかが、操作個人ごとに測定できる。
例えば、ショッピングボタン41を選択し、ショッピングサイト画面42へ遷移した後、「機能1」ボタン421を選択した場合、ショッピングボタン41を選択した時間と「機能1」ボタン421を選択した時刻の差から、ショッピングサイト画面42の滞留時間が測定でき、その機能の利用時間を把握するデータの一部となりうる。
このような各画面での滞留時間に加え、各機能の選択ボタンの選択回数も測定できるので、これらの測定データを集計すると、各画面、各機能の利用頻度を把握することができる。
リモコン設定テーブル107には、リモコン2に設けられた操作ボタン毎のID(501)と画面表示中のサービスID(502)と、各サービス内で番組放送中なのかメニューなどの画面表示中なのかを表すモード(503)との組合せで、押下した時の動作を表す選択種別(504)と選択内容(505)を対応付けて保存する。
操作履歴テーブル106には、リモコン2を操作した本人を特定する個人ID(611)、リモコン2の選択ボタンID(612)、それを選択した日時(613)を対応付けて保存する。
世帯、個人情報テーブル105には、世帯の地域ID(701)、世帯ID(702)、同一世帯の中の個人ID(703)、家族構成(704)、性別(705)、年齢(706)、職業(707)などをそれぞれを表す規定の数値と、生体認証やパスワードなどで個人を特定する認証データ(708)を予め登録しておく。なお、このテーブル105は通常暗号化しておくなどセキュリティの配慮が必要とされる。
操作した個人が特定できているので、その世帯の地域ID(801)、世帯ID(802)、同一世帯の中の個人ID(803)と操作開始の日時(804)、表示画面のサービスID(805)およびその内容を特定する番組や機能のID(806)を保存しておく。この操作開始の日時の差分から、画面の滞留時間を測定することができる。
このデータも個人情報が含まれるため、送信時の暗号化や不必要となり次第削除するなど、セキュリティ配慮を必要とする。また、このデータはテキストデータなので容量の増大はそれほど懸念されることはないが、必要であれば暗号化の過程で圧縮をかけるのが望ましい。
ここでは、個人を特定する世帯の地域ID(901)、世帯ID(902)、同一世帯の中の個人ID(903)と、データ分析の結果、表示するリコメンデーション情報として推奨する番組のサービスID(904)、ジャンル(905)、番組ID(906)を保存する。こちらも個人情報に関与するので、送信時に暗号化するなどセキュリティ的配慮を必要とする。
この番組情報テーブル34には、サービスID(1001)と放送局名(1002)、番組の開始時刻(1003)と放送時間(1004)、ジャンル(1005)と番組ID(1006)を保存し、EPGや視聴履歴データ、リコメンデーション情報の生成に活用する。
なお、図示しないが、CM情報もデータ構造は番組情報と同様の構成で記憶されている。
なお、この操作画面情報は、番組情報、画面情報、リコメンデーション情報テーブル108の中に存在する。
また、番組視聴率収集手段41については、既知の技術を用いて構成することができるので、その詳細な説明は省略する。ただし、ここでの番組視聴率収集手段41はリモコン2の操作によって収集した操作履歴のデータにより視聴率を収集することができる。
そして、この場合、世帯・個人情報テーブル105(図7)に登録する個人IDを、個人を識別する数字列に対し、性別を識別する文字列、年令を識別する数字列、職業を識別する数字列を付加しておくことにより、性別、年齢別、職業別に視聴率を収集することができる。
ここで推奨番組1,2、3のずれかを選択した場合、このおすすめ番組表示画面はリコメンデーション機能として有効に活用されたと判断する。しかし、この画面から、通常番組一覧表示ボタンを押下して通常番組一覧画面へ遷移したり、チャンネル再生ボタンを押下し直近に視聴したチャンネルの現在放送中の番組に遷移したりすると、このおすすめ番組紹介画面は有効に活用されていないと判断する。
例えば、「おすすめ番組紹介画面から推奨番組情報1〜3を選択した回数÷おすすめ番組に遷移した回数」×100で、このおすすめ画面紹介画面の利用率を測定できる。
また、この例では、「おすすめ番組紹介画面から通常番組一覧表示を選択した回数÷おすすめ番組に遷移した回数」×100で、通常番組一覧表示機能の利用率も測定できるので、この利用率測定方法は、リコメンデーション機能に関係なく、ユーザインタフェースとして選択可能なボタン、メニュー項目ごとの利用率測定として流用できる。
さらに、例えば通常番組一覧画面へ遷移した時刻とそこから別の画面へ遷移した時刻の差から、通常番組一覧画面の滞留時間がわかり、その画面をどれだけ閲覧しているかわかる。その滞留時間が、視聴者がその画面を好んでみているのか、みづらくて長く滞留しているのかはわからないが、実際にその画面から番組を選択する回数が多ければ、その通常番組一覧画面が頻繁に利用されていると判断できる。
以上のように、各画面ごとの操作履歴を取得すると、画面に表示されているボタン、メニューなど選択可能な各機能の利用率を測定することができ、リコメンデーション機能を含めた番組視聴以外の各種機能の効用が評価できる。この結果を元に、画面のデザイン(文字の大きさ、色、配置など)を変えることで利用率が改善された場合、リコメンデーション機能として提供していた情報そのものよりも、画面設計(ユーザインタフェース)に問題があったと判断できる。
Claims (6)
- 利用者の趣向に応じた推奨番組表をリコメンデーション機能により生成してテレビジョン受像端末に配信する番組配信用のサーバを備えたテレビジョン放送配信システムにおける前記リコメンデーション機能の効用を表すデータを収集する装置であって、
テレビジョン受像端末におけるチャンネル選択ボタン等の各種の操作ボタンを備えたリモートコントローラに設けられ、当該リモートコントローラを操作した利用者を識別する手段と、
前記テレビジョン受像端末内に設けられ、識別した利用者別にリモートコントローラの操作履歴を記憶手段に記憶し、記憶した操作履歴情報を前記サーバにネットワークを介して送信する手段と、
前記テレビジョン受像端末内に設けられ、前記リコメンデーション機能によりリモートコントローラの操作ボタンの操作履歴情報に基づき生成した利用者の趣向に応じた推奨番組表を前記サーバから受信して画面に表示し、表示された推奨番組表に従って利用者が選択した推奨番組のリストまたは推奨番組数をリコメンデーション機能の効用を表すデータとして収集し、出力する手段とから構成されていることを特徴とするリコメンデーション機能の効用データ収集装置。 - 前記リモートコントローラの利用者別の操作履歴情報に基づきテレビジョン放送番組の視聴率を算出し、出力する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のリコメンデーション機能の効用データ収集装置。
- 前記リモートコントローラを操作した利用者を識別する手段は、リモートコントローラに設けた生体認証装置であることを特徴とする請求項1または2に記載のリコメンデーション機能の効用データ収集装置。
- チャンネル選択ボタン等の各種の操作ボタンを備えたリモートコントローラと、このリモートコントローラにより利用者が選択したテレビジョン放送番組を映し出すテレビジョン受像端末と、テレビジョン放送番組をネットワークを介して前記テレビジョン受像端末に配信すると共に、前記リモートコントローラの操作履歴を利用者別に取得し、利用者の趣向に応じた推奨番組表を生成して前記テレビジョン受像端末に配信する番組配信用のサーバとを備えたテレビジョン放送視聴システムであって、
前記テレビジョン受像端末が、
前記リモートコントローラを操作した利用者を利用者識別手段により識別し、利用者別にリモートコントローラの操作ボタンの操作履歴を記憶する操作履歴記憶手段と、記憶した操作履歴情報を前記サーバにネットワークを介して送信する手段と、
前記サーバが、
前記テレビジョン受像端末から受信したリモートコントローラの操作ボタンの操作履歴情報に基づき利用者別の視聴履歴データを作成し、視聴履歴データ記憶手段に記憶させる手段と、この視聴履歴データ記憶手段に記憶された利用者別の視聴履歴データに基づき利用者別の趣向に応じた推奨番組表を生成して前記テレビジョン受像端末に配信するリコメンデーション手段とを備え、
前記テレビジョン受像端末が、
受信した推奨番組表を画面に表示する手段と、表示された推奨番組表の中のいずれかの推奨番組がリモートコントローラによって選択された場合にはその操作履歴を操作履歴記憶手段に記憶させる手段と、
前記サーバが、
前記推奨番組に対するリモートコントローラの操作履歴を含む操作履歴情報とテレビジョン受像端末に表示させた推奨番組表とを突き合わせ、テレビジョン受像端末に表示させた推奨番組表に従って利用者が選択した推奨番組のリストまたは推奨番組数をリコメンデーション機能の効用を表すデータとして収集し、出力する手段とを備えることを特徴とするテレビジョン放送視聴システム。 - 前記サーバが、
前記テレビジョン受像端末から受信したリモートコントローラの操作ボタンの操作履歴情報に基づきテレビジョン放送番組の視聴率を算出し、出力する手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のテレビジョン放送視聴システム。 - 前記利用者識別手段はリモートコントローラに設けた生体認証装置であることを特徴とする請求項4または5に記載のテレビジョン放送視聴システム。
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