JP2010232822A - Gpsアンテナ用測量ポール - Google Patents
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Abstract
【課題】 山林中などの障害物の多い場所で測量する場合には、周辺の障害物を取り除くことなく、GPSアンテナを基準点の鉛直方向に位置させ、測量に適したポールの高さを正確に設定し、ポールが設置された後の最適な位置を測量が完了するまでの間維持することが困難であった。
【解決手段】 基準点上に設置される基準脚と、該基準脚に接続され伸縮自在な継管群と、継管の周方向に回転可能であって、前記継管群の一定高さ位置に係止され、前記継管群を固定させるために放射方向に引っ張る引っ張り具と、前記継管群の先端に装着され周面が円筒形の求心金具と、前記求心金具の上部に着脱可能に装着された巻尺固定金具と、前記巻尺固定金具を挟んで求心金具にGPSアンテナを装着可能とし、求心金具及びGPSアンテナの軸中心が基準脚の軸中心と一致しており、前記求心金具の周面には、周方向に間隔をあけて軸方向に長い多数本の求心線が設けられたことを特徴とするGPSアンテナ用測量ポール。
【選択図】 図3
【解決手段】 基準点上に設置される基準脚と、該基準脚に接続され伸縮自在な継管群と、継管の周方向に回転可能であって、前記継管群の一定高さ位置に係止され、前記継管群を固定させるために放射方向に引っ張る引っ張り具と、前記継管群の先端に装着され周面が円筒形の求心金具と、前記求心金具の上部に着脱可能に装着された巻尺固定金具と、前記巻尺固定金具を挟んで求心金具にGPSアンテナを装着可能とし、求心金具及びGPSアンテナの軸中心が基準脚の軸中心と一致しており、前記求心金具の周面には、周方向に間隔をあけて軸方向に長い多数本の求心線が設けられたことを特徴とするGPSアンテナ用測量ポール。
【選択図】 図3
Description
本発明は、GPSアンテナを、該アンテナの中心と測量基準点とを鉛直に一致させるために使用されるGPSアンテナ用測量ポールに関する。
従来からGPSアンテナを先端に設置したポールを立設し、該ポール上部に取付けられた目印に対してトランシットを用いて視準しながら、GPSアンテナが地上に設けられた基準点の鉛直方向に位置するように調節していた。
しかし従来技術では、山林中など周辺に樹木等の障害物が近接する場所で測量する場合には、これらの障害物を伐採するなどして取り除き、周辺の環境をGPSアンテナの信号受信機能が阻害されない環境としなければ正確な測量を完了することができないという問題があった。
そこで上記課題を解決するため、本願に係る発明は、基準点上に設置される基準脚と、該基準脚に接続され伸縮自在な継管群と、前記基準脚に開閉可能に取付けられた三脚とを備えるGPSアンテナ用測量ポールであって、継管の周方向に回転可能であって、前記継管群の一定高さ位置に係止され、前記継管群を固定させるために放射方向に引っ張る引っ張り具と、前記継管群の先端に装着され周面が円筒形の求心金具と、前記求心金具の上部に着脱可能に装着された巻尺固定金具と、前記巻尺固定金具を挟んで求心金具にGPSアンテナを装着可能とし、求心金具及びGPSアンテナの軸中心が基準脚の軸中心と一致しており、前記求心金具の周面には、周方向に間隔をあけて軸方向に長い多数本の求心線が設けられたことを特徴とするGPSアンテナ用測量ポールである。
継管群は、多段式の筒状構造を構成していることが好ましく、上段の管が下段となる管の内部に出入り可能に収納され、継管群を延伸させる場合には上段の管を下段の管の内側から順次引き出して延伸させることができるものであることが好ましい。このような構造を有することにより、GPSアンテナ用測量ポールを使用しない場合には継管群を短くして運ぶことができ、障害物の多い山林中を運ぶのに便利である。
また、継管群を構成する継管は金属で構成されていてもよいが、カーボンファイバーまたはグラスファイバーによって構成されていることが好ましく、また、下方の継管はグラスファイバーを用い、上方の継管にはカーボンファイバーを用いる等して継管ごとにこれらの素材を使い分けて用いても好ましい。カーボンファイバーまたはグラスファイバーを用いることによって、継管群を金属で構成する場合よりも重量を軽減でき、さらに継管群を延伸させた際に発生する上部のしなりによりGPSアンテナが基準点の鉛直上の位置からずれを生じることを軽減させることができる。
求心金具の周面に形成された求心線は、周面の一部に設けられていても良いが、周面の全周にわたって設けられていることが好ましい。GPSアンテナ用測量ポールを立設させる際に、GPSアンテナ用測量ポールの周囲のいずれの方向からでも求心線を視準することができるからである。
本願発明によれば、障害物の近接する場所であっても、巻尺固定金具によりGPSアンテナがその信号受信機能を阻害されない高さまで正確にGPSアンテナを上昇させることができ、求心金具の周面に設けられた求心線によりGPSアンテナの直下近傍からでもGPSアンテナを基準点の鉛直方向に設置するための視準が容易であり、さらに、引っ張り具によりGPSアンテナ用測量ポール設置時及び設置後においても測量が完了するまでの間最適なGPSアンテナの位置を維持することが容易となる。
このため、山林中などの障害物となる樹木等が近接する場所においても周辺の障害物を取り除くことなくGPSアンテナ用測量ポールの設置を正確かつ簡便に行うことができ、正確な測量を行うことができるものである。
このため、山林中などの障害物となる樹木等が近接する場所においても周辺の障害物を取り除くことなくGPSアンテナ用測量ポールの設置を正確かつ簡便に行うことができ、正確な測量を行うことができるものである。
以下、図を参照しながら本願発明の実施形態についてさらに詳しく説明する。
図1において、GPSアンテナ用測量ポール1は、基準脚2、三脚3、継管群4、引っ張り具5、先端金具6、求心金具7、巻尺固定金具8より構成されるものであり、GPSアンテナ用測量ポール1の上端にGPSアンテナ9が設置されて使用される。なお、GPSアンテナ9から吊下がっている線はアンテナ線91である。
図1において、GPSアンテナ用測量ポール1は、基準脚2、三脚3、継管群4、引っ張り具5、先端金具6、求心金具7、巻尺固定金具8より構成されるものであり、GPSアンテナ用測量ポール1の上端にGPSアンテナ9が設置されて使用される。なお、GPSアンテナ9から吊下がっている線はアンテナ線91である。
基準脚2の下端には、下方に向かって円錐状に先鋭化して形成された下端金具21が取付けられている。基準脚2を設置する際には、基準点A上に軸中心を合わせて載置したアダプター11の軸中心上に下端金具21の頂点を一致させて設置する。
なお、アダプター11の上端面には軸中心を頂点とした円錐状の凹部が形成されていることが好ましく、該凹部が形成されていることによりアダプター11の軸中心に一致させた下端金具21の頂点がGPSアンテナ用測量ポール1の設置作業の過程でずれてしまうことを防止することができる。
なお、アダプター11の上端面には軸中心を頂点とした円錐状の凹部が形成されていることが好ましく、該凹部が形成されていることによりアダプター11の軸中心に一致させた下端金具21の頂点がGPSアンテナ用測量ポール1の設置作業の過程でずれてしまうことを防止することができる。
また、基準脚2の下部には軸ずれ防止具22が備えられており、軸ずれ防止具22に接続されたワイヤーを地面に固定することにより、基準脚2が基準点Aからずれることを防止することができる。
三脚3は3本の脚によって構成されており、それぞれの脚が基準脚2の上部に上下方向に回動可能に取付けられている。三脚3は回動可能であることにより三脚3を開閉させ適当な状態に延ばして使用することができる。また、三脚3はそれぞれの脚が別個に伸縮可能に構成されていることが好ましい。
継管群4は、上部を構成するものほど外径が細くなる複数本の継管41によって構成されており、伸縮時において上部の継管41がその下に位置する継管41の内部に入り込むことができるように構成されている。
また、本実施例における継管群4を構成する継管41はカーボンファイバーによって成形されている。
本実施例において、引っ張り具5は円環52の外周に四つの小円環51が配置されて形成されている。円環52は外環53と内環54とを連結盤55によって一体に連結して形成している。引っ張り具5は、図2、図3及び図4に示すように前記円環52の内環54の中に継管41を挿通し、一の継管41aとその下に位置する継管41bとの間に形成される継部分に段差56を生ずるように構成し、この段差56に内環52の下端57を係止させている。引っ張り具5は、この段差56に係止した一定高さ位置において継管41の周方向に回転可能に設置される。
引っ張り具5は継管群4の上部部分の段差56で係止して用いることが適しているが、本実施例においては、引っ張り具5は継管群4の上部部分及び中間部分にそれぞれ一ヶ所ずつ設置することで、GPSアンテナ用測量ポール1をより正確な位置に設置することができる。
前記小円環51はそれぞれワイヤー係止具として機能し、それぞれにはGPSアンテナ用測量ポール1を四方向から固定するためのワイヤーWが接続される。小円環51に接続されたワイヤーWは、引っ張り具5を放射状に引っ張りながら緊張され、下端を杭に接続されて地面に固定される。
また、引っ張り具5が継管41の周方向に回転可能であることにより、ワイヤーWからGPSアンテナ用測量ポール1に対して軸回転方向に張力がかかることを最小となるように調節することができ、ワイヤーWの緊張作業の効率的に行うことができる。
図3に示すように、継管群4の上端には求心金具7を取付けるための先端金具6が、継管群4の上端から上方向に突出して形成されている。先端金具6は円柱形に形成されており、その側周面にはネジ穴61が形成され、該ネジ穴61には締込ネジ62を取付けることができる。
求心金具7は、図3に示すように円筒状の胴部71と該胴部71の上端面中心に上方に突出して形成されたアンテナ保持部72より構成されている。胴部71は、内部に先端金具6の外形よりも僅かに大きい内径を有する円筒状の空洞73を有しており、求心金具7を設置する場合には空洞73に先端金具6を挿し入れて求心金具7によって先端金具6を被覆するように設置する。
また、求心金具7を構成する胴部71の周側面には求心金具7を設置した際に先端金具6に形成されたネジ穴61と対応する位置に挿入孔74が形成されている。挿入孔74は、前記締込ネジ62を求心金具7の外側からネジ穴61に差し込むことができる大きさに形成されている。締込ネジ62を求心金具7の外側から締め込むことによって求心金具7の内面を先端金具6の外面に圧接し、求心金具7を固定することができる。
本実施例では、挿入孔74から求心金具7の下端まで切れ込みが形成されており、締込ネジ62を取付けた状態の先端金具6に求心金具7を上方から挿し入れて設置することができるように構成されている。
胴部71の周面には、求心線10が周方向に均等に間隔をあけて求心金具7の下端面に対して垂直方向に形成されている。本実施例では、求心線10は胴部71の周面全周にわたって形成されている。
巻尺固定金具8は、図3に示すようにアンテナ保持部72を挿入できる通孔82が形成された板状体81と、該板状体81の外縁部に形成された切欠き83と、該切欠き83の奥辺部に設けられた狭持部84とから形成されている。
なお、巻尺固定金具8は上記構成に制限されるものではなく、例えば構成する板状体81の外縁部は直線状であって切欠き83を備えておらず、狭持部84が該外縁部に形成されていても良い。
狭持部84は、垂直基板85、垂直当板86、及び止め金87とから構成されており、図4に示すように巻尺88を垂直基板85と垂直当板86の間に挟み、巻尺88の原点目盛の位置を調節して止め金87で固定することによって挟持する。狭持部84を用いることによって巻尺88の原点目盛りの調節が容易であり、GPSアンテナ用測量ポール1を設置した時の高さの測定を簡便に行うことができる。
GPSアンテナ9は、GPSアンテナ9の下面中心部に形成された雌ネジ穴を雄ネジに形成されたアンテナ保持部72に差し込んで固定される。GPSアンテナ9が固定される際には、図4に示すようにGPSアンテナ9と求心金具7との間において巻尺固定金具8も上下方向から圧接されて固定される。
本願発明の使用方法について説明する。本願発明を持ち運ぶ際には、継管群4の上段を構成する継管41を、下段を構成する継管41の内部に順次収納することにより短くして持ち運ぶことができる。また、三脚3は上下方向に回動可能であるため、持ち運ぶ際には三脚3が基準脚2に密着するように折りたたむことができる。
また、引っ張り具5、求心金具7、巻尺固定金具8はGPSアンテナ用測量ポール1から取り外すことができるので、全体を小さくまとめて山林中等においても容易に持ち運ぶことができる。
設置箇所においては、図5に示すように、あらかじめ地上に設置されている三角点等の基準点A上に、中心を合わせてアダプター11を載置した後、下端金具21の頂点をアダプター11の中心に一致させて設置する。基準点A上にアダプター11を設置するのは下端金具21を直接設置して基準点Aを破損させないためである。
下端金具21を設置した後は、GPSアンテナ用測量ポール1を立設させると共に、引っ張り具5、求心金具7、巻尺固定金具8、及びGPSアンテナ9を設置させた継管群4を延ばし、三脚3を開いてGPSアンテナ用測量ポール1を仮に固定する。
このとき、求心金具7及びGPSアンテナ9の軸中心は基準脚2の軸中心と一致するように設置する。
GPSアンテナ用測量ポール1を仮に固定する際には、基準脚2に取付けた水準器23が水平を示すように設置しておくと、求心金具7によるGPSアンテナ用測量ポール1の鉛直設置作業をより効率的に行うことができる。
求心金具7の円筒形の胴部71の周面には、求心線10が設けられている。求心線は胴部71の周面に、周方向に間隔101をあけて軸方向Xに長く多数本が設けられている。間隔101は0.5〜5mmとされ、数本おきに長く伸ばした求心線10aを設けている。
立設されたGPSアンテナ用測量ポール1は、継管群4の上端に位置する求心金具7の周面に設けられた求心線10を、トランシットを用いて視準しながら鉛直となるように設置される。
この際、引っ張り具5に備えられた小円環51にはそれぞれワイヤーWの一端が接続され、他端には杭等に接続され、地上との間で緊張させることができるように設置される。そして、ワイヤーWの張力を調節しながら求心線10の視準作業と合わせてGPSアンテナ用測量ポール1が正確に鉛直状態となるように調節する。
このとき、ワイヤーWの一端が接続された引っ張り具5は継管群4の周方向に回転可能に設置されており、前記ワイヤーWの張力調整の際にGPSアンテナ用測量ポール1に対して軸回転方向に力がかかる場合であっても、引っ張り具5自身を回転させて軸回転方向の力が最小になるように調節することができる。
巻尺固定金具8には巻尺88の一端部が挟持されており、GPSアンテナ用測量ポール1を立設する際に、GPSアンテナ用測量ポール1の高さを容易に測定することができる。
GPSアンテナ用測量ポール1を設置した際には、基準脚2の下部に設けられた軸ずれ防止具22に、図示しないがワイヤーの一端を接続し、該ワイヤーの他端を地面に固定することにより、基準脚2が基準点Aからずれることを防止する。
以上のようにして設置されたGPSアンテナ用測量ポール1は、従来技術によるポールよりも容易にかつ安定にGPSアンテナ9を基準点Aの鉛直上方向の所望の高さに設置することができ、より正確な測量を行うことができるものである。
1 GPSアンテナ用測量ポール
2 基準脚
3 三脚
4 継管群
5 引っ張り具
6 先端金具
7 求心金具
8 巻尺固定金具
9 GPSアンテナ
10 求心線
2 基準脚
3 三脚
4 継管群
5 引っ張り具
6 先端金具
7 求心金具
8 巻尺固定金具
9 GPSアンテナ
10 求心線
Claims (1)
- 基準点上に設置される基準脚と、該基準脚に接続され伸縮自在な継管群と、前記基準脚に開閉可能に取付けられた三脚とを備えるGPSアンテナ用測量ポールであって、
継管の周方向に回転可能であって、前記継管群の一定高さ位置に係止され、前記継管群を固定させるために放射方向に引っ張る引っ張り具と、
前記継管群の先端に装着され周面が円筒形の求心金具と、
前記求心金具の上部に着脱可能に装着された巻尺固定金具と、
前記巻尺固定金具を挟んで求心金具にGPSアンテナを装着可能とし、
求心金具及びGPSアンテナの軸中心が基準脚の軸中心と一致しており、
前記求心金具の周面には、周方向に間隔をあけて軸方向に長い多数本の求心線が設けられたこと
を特徴とするGPSアンテナ用測量ポール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009076299A JP2010232822A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | Gpsアンテナ用測量ポール |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009076299A JP2010232822A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | Gpsアンテナ用測量ポール |
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ID=43048244
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JP2009076299A Pending JP2010232822A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | Gpsアンテナ用測量ポール |
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JP (1) | JP2010232822A (ja) |
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- 2009-03-26 JP JP2009076299A patent/JP2010232822A/ja active Pending
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