JP2010228730A - 車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造 - Google Patents

車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】組み付け作業性を向上させることができる車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造を提供する。
【解決手段】内燃機関の排気を通過させるディフューザ50を、リヤバンパ100に形成した開口1に挿入してある車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造であって、ディフューザ50に、車両前方側Frに向かって突出する取り付けボルトB1を備えたディフューザ側取り付け部21を設け、リヤバンパ100に、軸芯が車両前後方向に沿うボルト挿通孔を備えたリヤバンパ側取り付け部を設け、取り付けボルトB1をボルト挿通孔に挿通させて、ディフューザ側取り付け部21をリヤバンパ側取り付け部に取り付けてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、
内燃機関の排気を通過させるディフューザを、リヤバンパに形成した開口に挿入してある車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造に関する。
車両においては、一般的にリヤバンパの下方に排気口を配置して、内燃機関からの排気(排気ガス)を車両後方側に排出しているが、リヤバンパが大型化された車両やリヤバンパが下方に位置するようにデザインされた車両などでは、リヤバンパに貫通孔を設けて排気管を前記貫通孔に挿通させている。
このように、リヤバンパの貫通孔に排気管を挿通させる車両では、車体に不動状態に固定されたリヤバンパに対して排気管が振動するために貫通孔が大きくならざるを得ず、その上、リヤバンパから排気管が突出して見栄えが低下しやすくなる。また、前記排気管は高熱になるために、熱に弱い樹脂製のリヤバンパが劣化したり変色したりするおそれもある。
これらの対策として、リヤバンパの孔にデザインを良くした金属製のディフューザを取り付け、リヤバンパの裏側で開口する排気管の開口をディフューザで包み込んで、排気をディフューザを通して排出している。
従来、上記の車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造では、特許文献1に開示されているように、ディフューザ側取り付け部に設けた取り付けフランジの上下方向を向くフランジ面を、リヤバンパ側取り付け部に設けた取り付けフランジの上下方向を向くフランジ面に上方から重ね合わせ、各フランジに形成したボルト挿通孔に取り付けボルトを上下方向に挿通させるとともに、取り付けボルトにナットを螺合させてディフューザをリヤバンパに取り付けてあった。
特開2005−313714号公報
上記従来の構造によれば、リヤバンパにディフューザを組み付けるときに、リヤバンパに対してディフューザを正確に位置決めすることが困難であった。そのために、外観見切りの品質を向上させるには作業者がリヤバンパに対してディフューザの位置を十分確認しながらディフューザ側取り付け部をリヤバンパ側取り付け部に取り付けなければならず、組み付け作業性が低下していた。
本発明の目的は、組み付け作業性を向上させることができる車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
内燃機関の排気を通過させるディフューザを、リヤバンパに形成した開口に挿入してある車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造であって、
前記ディフューザに、車両前方側に向かって突出する取り付けボルトを備えたディフューザ側取り付け部を設け、
前記リヤバンパに、軸芯が車両前後方向に沿うボルト挿通孔を備えたリヤバンパ側取り付け部を設け、
前記取り付けボルトを前記ボルト挿通孔に挿通させて、前記ディフューザ側取り付け部を前記リヤバンパ側取り付け部に取り付けてある点にある。(請求項1)
この構成によれば、ディフューザをリヤバンパに取り付ける場合、ディフューザ側取り付け部の取り付けボルトをリヤバンパ側取り付け部のボルト挿通孔に車両後方側から挿入して、前記ボルト挿通孔に前記取り付けボルトを車両前後方向にガイドさせながら取り付けることができる。
この取り付けの際、前記取り付けボルトをボルト挿通孔に挿入した後はリヤバンパの開口に対してディフューザの位置が決まる。従って、リヤバンパの開口の内周縁とディフューザの外周縁との間の隙間を小さくして外観見切りの品質を向上させることができ、組み付け作業性を向上させることができる。そして、ディフューザをリヤバンパに取り付ける際に、リヤバンパの意匠面にディフューザが衝突することを回避できて、リヤバンパの意匠面の損傷を回避することができる。
また、車両前方側から前記取り付けボルトの締め付け作業を行うことができ、上下側から締め付けする場合に対して、バンパの内部奥側で比較的狭い空間となる締め付け箇所に締め付け工具を挿入する必要がないので、組み付け作業性を向上させることができる。さらに、取り付けボルトを介してのリヤバンパによるディフューザの仮保持が可能になって、組み付け作業性をより向上させることができる。(請求項1)
本発明において、
前記リヤバンパ側取り付け部の取り付け面を車両前後方向に対して略垂直に形成し、
前記取り付け面に前記ボルト挿通孔を形成してあると、車両前方側から温度の低い走行風を前記取り付け面に十分当てることができ、前記取り付け面を冷却することができて、リヤバンパの劣化や変色を防止することができる。(請求項2)
本発明において、
前記リヤバンパ側取り付け部とディフューザ側取り付け部の取り付けボルトとの間に、耐熱性を有し、熱伝導率が前記ディフューザの熱伝導率よりも小さい遮熱部材を介在させてあると、ディフューザからリヤバンパに伝わる熱の量を減少させることができ、伝わる熱の温度を低下させることができる。
これにより、例えば、リヤバンパを耐熱材料にする手段や、リヤバンパを耐熱塗装する手段や、リヤバンパの開口を大きくする等の過度の熱対策を採らずに済んで製作コストを低廉化することができる。また、前記開口を小さくすることで、デザインの自由度が広がり、リヤバンパの外観を向上させることができ、商品性を向上させることができる。(請求項3)
本発明において、
前記ボルト挿通孔の内周面と、前記ボルト挿通孔の周りの前記リヤバンパ側取り付け部の取り付け面と、前記リヤバンパ側取り付け部の前記取り付け面とは反対側の裏面とに嵌合する嵌合溝を外周部に備えた環状の耐熱ゴム製のブッシュで前記遮熱部材を構成して、前記ブッシュを前記ボルト挿通孔に内嵌させるとともに、前記ブッシュに前記取り付けボルトを挿通させてあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
遮熱部材の構造を簡素化することができ、リヤバンパ側取り付け部と取り付けボルトの間に遮熱部材を簡単に介在させることができて、組み付け作業性を向上させることができる。また、ディフューザの振動やディフューザからの衝撃荷重をブッシュで吸収することができ、リヤバンパの損傷を防止することができる。(請求項4)
本発明において、
前記リヤバンパの開口を左右に長く形成し、
前記開口から車両前方側にオフセットして、前記開口の左右端位置で上下の開口部分の周縁を連結するように前記リヤバンパ側取り付け部を形成し、
車両前方側から順に、前記リヤバンパ側取り付け部、前記ディフューザ側取り付け部、前記ディフューザの周縁部を配置し、
車両後方側から見て前記リヤバンパ側取り付け部と前記ディフューザ側取り付け部を前記ディフューザの周縁部で覆い隠してあると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
前記リヤバンパの開口を左右に長く形成し、前記開口の左右端位置で上下の開口部分の周縁を連結するように前記リヤバンパ側取り付け部を形成してあるから、成形型の構成が簡素化できて剛性のあるリヤバンパ側取り付け部を容易に形成できるとともに、取付部間の距離を確保し得てディフューザの位置を確実に決めることができる。
そして、車両前方側から順に、前記リヤバンパ側取り付け部、前記ディフューザ側取り付け部、前記ディフューザの周縁部を配置し、
車両後方側から見て前記リヤバンパ側取り付け部と前記ディフューザ側取り付け部を前記ディフューザの周縁部で覆い隠してあるから、ディフューザの周縁部やディフューザ側取り付け部で温められる前の温度の低い走行風がリヤバンパ側取り付け部に車両前方側から当たる。これにより、リヤバンパ側取り付け部を十分冷却することができて、リヤバンパの劣化や変色を防止することができる。(請求項5)
本発明によれば、
組み付け作業性を向上させることができる車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造を提供することができた。
リヤバンパの分解斜視図 ディフューザを前斜め上方から見た斜視図 ディフューザを前斜め下方から見た斜視図 ディフューザを取り付ける前のリヤバンパを車両前方側から見た斜視図 ディフューザをリヤバンパに取り付けた状態を示す車両前方側から見た斜視図 (a)はディフューザを車両後方から見た図(後面図)(b)は図6(a)のD−D断面図 (a)は図1のA−A断面図(b)は第1ディフューザ側取り付け部の構成を示す分解断面図 図1のB−B断面図 (a)は図1のC−C断面図(b)は第1ディフューザ側取り付け部の構成を示す分解断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1に、内燃機関の排気管7(図6(b)参照)からの排気を通過させる金属製の左右一対のディフューザ50を、樹脂製のリヤバンパ100に形成した左右一対の開口1に各別に挿入してある自動車におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造を示してある。
[リヤバンパ100の構造]
リヤバンパ100は左右方向に沿う後面部2と後面部2の左右両端部から車両前方側Frに延びる左右一対の側面部3とを備えている。後面部2は横断面及び縦断面において車両後方側Rrに少し凸の緩やかな円弧状に形成され、後面部2と側面部3で形成されるコーナー部4は横断面及び縦断面において円弧状に形成されている。前記開口1は後面部2の左右両端部の下端部に左右に長く形成されている。このリヤバンパ100には、開口1の周りのリヤバンパ部分から車両前方側Frに立ち上がる内周壁99(図8参照)が開口1の全周にわたって形成されている。
[ディフューザ50の構造]
図2,図3,図8に示すように、前記ディフューザ50は筒状のディフューザ本体部10とディフューザ本体部10の車両後方側Rrの端部に固定された環状のガーニッシュ11とを備えている。ディフューザ本体部10は、車両前方側Frの筒体前半部(ディフューザ本体部分)が車両後方側Rrに行くに従い左右方向に拡径(少し拡径)し、車両後方側Rrの筒体後半部(ディフューザ本体部分)が車両後方側Rrに行くに従い左右方向及び上下方向に拡径(大きく拡径)している。
詳しくは、ディフューザ本体部10は上側の半筒状(縦断面下側開放の長円弧状)のアッパパネル14と下側の半筒状(縦断面上側開放の長円弧状)のロアパネル15とから成る。アッパパネル14は、下側の左右両端部に左右外方側に張り出すフランジ14Fを備え、ロアパネル15は、上側の左右両端部に左右外方側に張り出すフランジ15Fを備えている。
各フランジ14F,15Fは、アッパパネル14又はロアパネル15の車両前後方向のほぼ全長にわたって形成されている。そして、アッパパネル14の左右一対のフランジ14Fとロアパネル15の左右一対のフランジ15Fとを上下に各別に重ね合わせて溶接接合してある。
このように、ディフューザ本体部10をアッパパネル14とロアパネル15の接合構造に構成してあるので、上記の形状を容易に成形できディフューザ本体部10を上記の形状の筒体に容易に構成することができる。図8に示すように、アッパパネル14とロアパネル15の車両後方側Rrの端部14B,15Bは拡径して段差状に形成されている。
図6(a),図6(b)に示すように、前記排気管7はディフューザ本体部10の筒体前半部に車両前方側Frから挿入されており、排気管7の振動で筒体前半部に接触しないように、排気管7の外周面と筒体前半部の内周面との間に比較的大きな間隔が空けられている。
[ガーニッシュ11の構造]
ガーニッシュ11はディフューザ50の車両後方側Rrの開口端部を装飾する環状の部材である。図8に示すように、このガーニッシュ11は、全周にわたって車両前方側Frが開放した縦断面U字状に形成されており、内周壁61と、内周壁61に対して間隔を空けて位置する外周壁60と、内外周壁61,60を接続する接続部62とを備えている。ガーニッシュ11の車両後方側Rrの意匠面は車幅方向外側ほど車両前方側Frに位置する状態に曲線状に傾斜している。
そして、内周壁61の車両前方側Frの端部61Aがディフューザ本体部10の車両後方側Rrの拡径した端部(アッパパネル14とロアパネル15の車両後方側Rrの拡径した端部14B,15B)に内嵌している。これによって排気の流れを円滑にするとともに外観を向上させている。
外周壁60の車両前方側Frの端部60Aはリヤバンパ100の開口1内に位置し、開口1の周りのリヤバンパ部分から車両前方側Frに立ち上がるリヤバンパ100側の内周壁99に開口1の径方向内方側から近接している。
[リヤバンパへのディフューザの取り付け構造]
図2,図3,図7(a),図7(b),図9(a),図9(b)に示すように、前記ディフューザ50に、車両前方側Frに向かって突出する取り付けボルトB1(スタッドボルト)を備えた左右一対の第1ディフューザ側取り付け部21(特許請求の範囲の「ディフューザ側取り付け部」に相当)と、軸芯が上下方向に沿うナットNを備えた第2ディフューザ側取り付け部22とを設けてある。
また、図4,図8に示すように、リヤバンパ100に、軸芯Oが車両前後方向に沿うボルト挿通孔Sを備えた左右一対の第1リヤバンパ側取り付け部31(特許請求の範囲の「リヤバンパ側取り付け部」に相当)と、軸芯Oが上下方向に沿うボルト挿通孔Sを備えた第2リヤバンパ側取り付け部32とを設けてある。
そして、第1ディフューザ側取り付け部21の取り付けボルトB1を第1リヤバンパ側取り付け部31のボルト挿通孔S(詳しくは後述のブッシュ35)に挿通させ、取り付けボルトB1にナットNを螺合させて、第1ディフューザ側取り付け部21を第1リヤバンパ側取り付け部31に取り付けてある。
さらに、図5,図8に示すように、取り付けボルトB1を下方から第2リヤバンパ側取り付け部32のボルト挿通孔Sに挿通させ、第2ディフューザ側取り付け部22のナットNに螺合させて、第2ディフューザ側取り付け部22を第2リヤバンパ側取り付け部32に取り付けてある。
[車幅方向外側(車両側方側)の第1ディフューザ側取り付け部21の構造]
図2,図3,図7(a),図7(b)に示すように、左右一対の第1ディフューザ側取り付け部21のうち、車幅方向外側の第1ディフューザ側取り付け部21は、アッパパネル14の車幅方向外側のフランジ14Fの後端部(車両後方側Rrの端部)と、ロアパネル15の車幅方向外側のフランジ15Fの後端部(車両後方側Rrの端部)とに一体に形成されている。
すなわち、両フランジ14F,15Fを車幅方向外側に長方形状に延出して互いに重ね合わせるとともに、互いに重なり合った延出部を上方に折曲して車両前後方向を向く取り付け面部23を形成し、この取り付け面部23に取り付けボルトB1を車両後方側Rrから貫通させ、取り付けボルトBの頭部を取り付け面部23に溶接接合してある。取り付け面部23は車両前後方向に対して略垂直に位置している。
このように、車幅方向外側の第1ディフューザ側取り付け部21を、別途ブラケットを使用することなくアッパパネル14の車幅方向外側のフランジ14Fとロアパネル15の車幅方向外側のフランジ15Fとで形成してあるので部品点数を削減することができる。しかも、アッパパネル14とロアパネル15の位置合わせにも使用することができて生産性を向上させることができる。
[車幅方向内側(車両中央側)の第1ディフューザ側取り付け部21の構造]
図2,図3,図9(a),図9(b)に示すように、車幅方向内側の第1ディフューザ側取り付け部21は、アッパパネル14の車両後方側Rrの拡径した端部14Bの上面とロアパネル15の車両後方側Rrの拡径した端部15Bの側面とに、車両前後方向から見て「く」の字状のブラケット24の両脚部25を各別に溶接接合し、ブラケット24に取り付けボルトB1を貫通・固着して構成されている。
前記ブラケット24は板面が車両前後方向を向く一枚板状に形成され、両脚部25に取り付けフランジ25Fがそれぞれ折曲形成されている。そして、この取り付けフランジ25Fがアッパパネル14の車両後方側Rrの拡径した端部14Bの上面とロアパネル15の車両後方側Rrの拡径した端部15Bの側面とに重ねられて溶接接合されている。これにより、上下に長い取り付け距離(ブラケット24の両脚部25の取り付け距離)を確保して剛性のある取り付け面を形成している。
両脚部25間のブラケット部分はリヤバンパ100に対する取り付け面部26に構成され、この取り付け面部26に取り付けボルトB1が車両後方側Rrから貫通し、取り付けボルトB1の頭部が取り付け面部26に溶接接合されている。
例えば、ブラケット24を細く長く形成して、ブラケット24からリヤバンパ100への伝熱量を抑え、伝熱経路を長く設定した構造では、第1リヤバンパ側取り付け部31に対する取り付け剛性を確保することが困難になる。これに対して、本発明では、比較的短い(小さい)ブラケットを用いて取り付け剛性を確保し、溶接箇所のみ接触するようにして、ディフューザ本体部10とブラケット24との接触面積(入熱部)を少なくし、冷却性能を向上させている。
[第2ディフューザ側取り付け部22の構造]
図2,図3,図8に示すように、第2ディフューザ側取り付け部22は、車両の側方(車両の左右外方側)から見てクランク状に形成されており、ロアパネル15の車両前方側Frの端部15Aの下面に取り付けられる上側取り付片27と、上側取り付け片27から下方に延びて車両前後方向に対して略垂直に位置する縦壁部28と、縦壁部28の下端部から車両前方側Frに水平に延びて第2リヤバンパ側取り付け部32の取り付け面部40(図4参照)に取り付けられる下側取り付け片29とから成る。
上側取り付片27と縦壁部28と下側取り付片29とはいずれも断面ハット形状に形成され、上側取り付け片27の左右一対の上側フランジ27Fがロアパネル15の車両前方側Frの端部15Aの下面に重ね合わされて溶接接合されている。これにより、ロアパネル15の車両前方側Frの端部15Aの下面と、この下面に対向する上側取り付け片27の本体部27Hとの間に走行風の流通路R(図8参照)が形成されている。従って、前記流通路Rを流れる走行風によって第2ディフューザ側取り付け部22を冷却することができる。
下側取り付け片29の本体部29Hの中央部にはボルト挿通孔Sが形成され、前記本体部29Hの上面にナットNがボルト挿通孔Sと同芯状に溶接接合されている。
第2ディフューザ側取り付け部22は、ディフューザ50の比較的高温となる部位に取り付けられているが、走行風を受けやすい位置に配置されて走行風に対向していることと、縦壁部28が車両前方側Frに開放した断面ハット形状に形成されていることとにより走行風を捕捉しやすくなっている。さらに、前記流通路Rに走行風を流す構造になっているので、車両の走行風によって冷却されやすくなっている。また、リヤバンパ100の下端部側に位置し、熱影響を受けてもリヤバンパ100の劣化や変色が目立たない位置にあることから、第2ディフューザ側取り付け部22には遮熱部材は設けられていない。
[第1リヤバンパ側取り付け部31の構造]
図4,図5,図7(a),図7(b),図9(a),図9(b)に示すように、第1リヤバンパ側取り付け部31は、リヤバンパ100の開口1から車両前方側Frにオフセットして、前記開口1の左右端位置で上下の開口部分の周縁を連結するように形成されている。つまり、車両前後方向視でリヤバンパ100の開口1の左右方向の端部に沿う周壁33を開口1の周部から車両前方側Frに向かって立設するとともに、周壁33の車両前方側Frの端部から開口1の径方向内方側に延びる取り付け面部34を車両前後方向に対して略垂直に形成し、この取り付け面部34に、前記径方向内方側が切り欠かれたボルト挿通孔Sを形成してある。このボルト挿通孔Sの切り欠き38は、後述するようにブッシュ35の組み付けを容易にし、組み付け作業性を向上させている。また、この切り欠きはもう一方の第1リヤバンパ側取り付け部31の方向に形成されているので、ディフューザ50が取り付けられた後では、切り欠き38からブッシュ35は抜け出ることができない。
第1リヤバンパ側取り付け部31と第1ディフューザ側取り付け部21の取り付けボルトBとの間には、リヤバンパ100の材料(樹脂材)以上の耐熱性を有し、熱伝導率がディフューザ50の熱伝導率よりも小さい遮熱部材としての耐熱ゴム製のブッシュ35を介在させてある。
このブッシュ35は、第1リヤバンパ側取り付け部31のボルト挿通孔Sの内周面と、前記ボルト挿通孔Sの周りの第1リヤバンパ側取り付け部31の取り付け面(前記取り付け面部34の取り付け面)31Mと、第1リヤバンパ側取り付け部31の前記取り付け面31Mとは反対側の裏面31Nとに嵌合する嵌合溝36を外周部に備えている。またブッシュ35に金属製の円筒状のカラー37(スペーサー)が内嵌している。そして、前記ブッシュ35を前記ボルト挿通孔Sに、切り欠き38を通過させて横方向から内嵌させるとともに、前記ブッシュ35内のカラー37に取り付けボルトB1を挿通させてある。ブッシュ35を切り欠き38を通過させて横方向から内嵌させているので、嵌合溝36を深く形成することができ、脱落が防止されるとともに、第1リヤバンパ側取り付け部31と第1ディフューザ側取り付け部21との間のブッシュ35の面積を増やすことができるので、ブッシュ35の遮熱性能と耐久性能の向上が可能となる。
前記カラー37によってブッシュ35の変形を抑制することができ、取り付けボルトB1の締め付け軸力を確保することができる。取り付けボルトB1の代わりに段付きの取り付けボルトB1を使用すれば、カラー37を廃止することができて部品点数の削減が可能となる。
前記第1リヤバンパ側取り付け部31の取り付け面(前記取り付け面部34の取り付け面)31Mは車両前後方向に対して略垂直に形成されている。また、前記裏面31Nには段差状の取り付け座面が形成されている。
図7,図9(a),図9(b)に示すように、車両前方側Frから順に、前記第1リヤバンパ側取り付け部31、第1ディフューザ側取り付け部21、ディフューザ50に設けたガーニッシュ11の周縁部を配置し、車両後方側Rrから見て第1リヤバンパ側取り付け部31と第1ディフューザ側取り付け部21をガーニッシュ11の周縁部で覆い隠してある。
これにより、ガーニッシュ11の周縁部や第1ディフューザ側取り付け部21で温められる前の温度の低い走行風が第1リヤバンパ側取り付け部31に車両前方側から当たり、第1リヤバンパ側取り付け部31を十分冷却することができて、リヤバンパ100の劣化や変色を防止することができる。そして、リヤバンパ100の開口1の内周壁99とガーニッシュ11との間の隙間が形成されているので、この隙間を通して走行風が車両の後方に流れることになり、ガーニッシュ11を冷却することができて、内周壁99への熱影響を少なくすることができる。
また、第1リヤバンパ側取り付け部31の形状によって走行風を受け入れるとともに、走行風が第1ディフューザ側取り付け部21の近傍を流れることになるので、第1ディフューザ側取り付け部21を冷却することができ、リヤバンパ100への熱影響を少なくすることができる。
[第2リヤバンパ側取り付け部32の構造]
図4,図8に示すように、第2リヤバンパ側取り付け部32は、リヤバンパ100の下端部の車両前方側Frの部分に水平な取り付け面部40を段差状に形成し、取り付け面部40にボルト挿通孔Sを設けて構成されている。
[組み付け方法]
前記ディフューザ50はリヤバンパ100が車体に搭載される前にリヤバンパ100に次のように部組される。
(1) ディフューザ50をリヤバンパ100の開口1に車両後方側Rrから挿入し、第1ディフューザ側取り付け部21の取り付けボルトB1を、第1リヤバンパ側取り付け部31のブッシュ35内のカラー37に挿入する。
前記取り付けボルトB1は、前記開口1に接近配置されるディフューザ50のガーニッシュ11が開口1に挿入される前に、前記ブッシュ35内のカラー37に挿入される長さとなっている。
これにより、前記取り付けボルトB1をカラー37に挿入した後はリヤバンパ100の開口1に対してディフューザ50の位置が決まる。従って、組み付け作業の際にリヤバンパ100の意匠面にディフューザ50が衝突することを回避できて、リヤバンパ100の意匠面の損傷を回避することができる。
(2) 前記取り付けボルトB1にナットNを螺合させて、第1ディフューザ側取り付け部21を第1リヤバンパ側取り付け部31に取り付ける。さらに、図5,図8に示すように、取り付けボルトB1を下方から第2リヤバンパ側取り付け部32のボルト挿通孔Sに挿通させ、第2ディフューザ側取り付け部22のナットNに螺合させて、第2ディフューザ側取り付け部22を第2リヤバンパ側取り付け部32に取り付ける。
[風の流れ]
自動車の走行によってリヤバンパ100の内部に走行風が吹き込み、リヤバンパ100の後ろ側に対してリヤバンパ100の内部は高気圧状態となる。リヤバンパ100の内部の空気は、一部が排気と一緒にディフューザ50内を通過して排気温度とディフューザ50内の温度とを低下させて車両後方に排出される。
また、一部がディフューザ50の外側を流れ、リヤバンパ100の開口1とガーニッシュ11の間の隙間を通過して、前記開口1を冷却させるとともに、ディフューザ50の温度及び第1ディフューザ側取り付け部21の温度を低下させて車両後方側Rrに排出される。
本発明の構成によれば、第1ディフューザ側取り付け部21を風の流れが比較的強い場所となるリヤバンパ100の開口1の近辺に配置したので、風による冷却をより期待できる。
1 開口
11 ガーニッシュ
21 ディフューザ側取り付け部(第1ディフューザ側取り付け部)
31 リヤバンパ側取り付け部(第1リヤバンパ側取り付け部)
35 遮熱部材(ブッシュ)
31M 取り付け面(ボルト挿通孔の周りのリヤバンパ側取り付け部の取り付け面)
31N リヤバンパ側取り付け部の取り付け面とは反対側の裏面
36 嵌合溝
50 ディフューザ
100 リヤバンパ
B 取り付けボルト
Fr 車両前方側
O 軸芯
Rr 車両後方側
S ボルト挿通孔

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気を通過させるディフューザを、リヤバンパに形成した開口に挿入してある車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造であって、
    前記ディフューザに、車両前方側に向かって突出する取り付けボルトを備えたディフューザ側取り付け部を設け、
    前記リヤバンパに、軸芯が車両前後方向に沿うボルト挿通孔を備えたリヤバンパ側取り付け部を設け、
    前記取り付けボルトを前記ボルト挿通孔に挿通させて、前記ディフューザ側取り付け部を前記リヤバンパ側取り付け部に取り付けてある車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造。
  2. 前記リヤバンパ側取り付け部の取り付け面を車両前後方向に対して略垂直に形成し、
    前記取り付け面に前記ボルト挿通孔を形成してある請求項1記載の車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造。
  3. 前記リヤバンパ側取り付け部とディフューザ側取り付け部の取り付けボルトとの間に、耐熱性を有し、熱伝導率が前記ディフューザの熱伝導率よりも小さい遮熱部材を介在させてある請求項1又は2記載の車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造。
  4. 前記ボルト挿通孔の内周面と、前記ボルト挿通孔の周りの前記リヤバンパ側取り付け部の取り付け面と、前記リヤバンパ側取り付け部の前記取り付け面とは反対側の裏面とに嵌合する嵌合溝を外周部に備えた環状の耐熱ゴム製のブッシュで前記遮熱部材を構成して、前記ブッシュを前記ボルト挿通孔に内嵌させるとともに、前記ブッシュに前記取り付けボルトを挿通させてある請求項3記載の車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造。
  5. 前記リヤバンパの開口を左右に長く形成し、
    前記開口から車両前方側にオフセットして、前記開口の左右端位置で上下の開口部分の周縁を連結するように前記リヤバンパ側取り付け部を形成し、
    車両前方側から順に、前記リヤバンパ側取り付け部、前記ディフューザ側取り付け部、前記ディフューザの周縁部を配置し、
    車両後方側から見て前記リヤバンパ側取り付け部と前記ディフューザ側取り付け部を前記ディフューザの周縁部で覆い隠してある請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両におけるリヤバンパへのディフューザの取り付け構造。
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