JP2010228554A - ステアリングコラムの衝撃吸収装置 - Google Patents

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健太郎 菊入
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Abstract

【課題】安定した衝撃吸収荷重を得ることのできるステアリングコラムの衝撃吸収装置を提供する。
【解決手段】カプセル27の第1のカラー44が、取付座30のカラー挿通孔52に挿通されている。カラー挿通孔52を離脱方向Y1に開放させる開放溝40を設ける。開放溝40の入口部40aにおける、開放溝40の溝幅W1の中心C1の位置が、カラー挿通孔52の中心C2の位置から内側Z1にオフセットされている。衝撃吸収のときに、第2の内側面56の塑性変形量が零になる。延設部59を設けることにより、衝撃吸収の初期に、外側部分53に働くモーメント荷重の腕の長さL1を長くする。
【選択図】図7

Description

本発明はステアリングコラムの衝撃吸収装置に関するものである。
従来より、自動車の衝突時に、運転者がステアリングホイールにぶつかるときの衝撃を緩和して運転者を保護するために、ステアリングコラムの衝撃吸収装置が種々提案されている。
例えば特許文献1に示される衝撃吸収装置では、固定ボルトが、コラムブラケットの被圧壊貫通溝に挿通されたカラーを挿通して車体に固定されることにより、コラムブラケットが車体に取り付けられている。上記被圧壊貫通溝は、車両の前後方向に延びる長孔に形成され、被圧壊貫通溝の溝幅は、後方に向かうにしたがって狭められている。
車両の衝突時には、コラムブラケットがカラーに対して前方に移動し、このとき、カラーによって被圧壊貫通溝の溝幅が拡げられることにより、衝撃が吸収される。
特開平11−217078号公報
しかしながら、衝撃吸収装置の個体毎の衝撃吸収荷重のばらつきが大きいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、ばらつきの少ない安定した衝撃吸収荷重を得ることのできるステアリングコラムの衝撃吸収装置を提供することである。
本願発明者は、上記課題を解決するにあたり、次の点に着目した。従来は、衝撃吸収時に変形させる部分の塑性または弾性が管理されていなかったことから衝撃吸収荷重のばらつきが生ずると考えた。そこで、塑性に関連する諸元を管理した状態で塑性変形させることで、衝撃吸収荷重のばらつきを少なくさせ得ると考えた。また、衝撃吸収荷重のばらつきの原因が下記にあると考えた。すなわち、部品精度のばらつきによって、カラー内に挿通される固定ボルトの中心が、カラーの中心から、車両の左右方向に関して内側へオフセットされる場合と、外側へオフセットされる場合がある。
固定ボルトが外側へオフセットされた場合、衝撃吸収のときに、カラーは、開放溝の一対の縁部のうち、取付座の側縁に近接した第1の縁部を主に塑性変形させることになるが、この場合、衝撃吸収荷重があまりばらつかない。
一方、固定ボルトが内側へオフセットされた場合は、第1の縁部に対向する第2の縁部が主に塑性変形されることになるが、この場合に、衝撃吸収荷重が高くなるほうに大きくばらつく。このような差異は、取付座の側縁と上記第1の縁部との間に介在する部分が、第2の縁部を区画する取付座の部分よりも変形し易いからであると考えた。
本発明はこのような知見に基づいてなされたものであり、上記目的を達成するため、本発明は、ステアリングコラム(15)に固定されたコラムブラケット(35)と、上記コラムブラケットに設けられた左右一対の取付座(30)と、各上記取付座に保持され、衝撃吸収のときに上記取付座から後方となる離脱方向(Y1)に離脱可能なカプセル(27)と、を備え、各上記カプセルは、固定ボルトを挿通させたカラー(44)を含み、各上記取付座は、上記カラーが挿通されたカラー挿通孔(52)と、上記カラー挿通孔を上記離脱方向に開放させるように上記離脱方向に延びる開放溝(40)と、左右方向(Z)に関して、上記カラー挿通孔および上記開放溝を挟んだ両側に配置された外側部分(53)および内側部分(54)と、を含み、上記開放溝は、上記外側部分に設けられた第1の内側面(55)と、上記内側部分に設けられた第2の内側面(56)と、を有し、上記左右方向に関して、上記カラー挿通孔に連なる上記開放溝の入口部(40a)における、上記開放溝の溝幅(W1)が、上記カラー挿通孔の内径(D1)よりも小さくされ、上記左右方向に関して、上記カラー挿通孔に連なる上記開放溝の入口部における、上記開放溝の溝幅(W1)の中心(C1)の位置が、上記カラー挿通孔の中心(C2)の位置から、内側にオフセットされており、その結果、衝撃吸収のときに、上記第2の内側面の塑性変形量(G2)が上記第1の内側面の塑性変形量(G1)よりも小さくなるかまたは零になるようにしてあることを特徴とするものである。
本発明では、衝撃吸収のときに、第2の内側面の塑性変形量が第1の内側面の塑性変形量よりも小さくなるかまたは零になるようにしてある。したがって、カラーの中心に対して、固定ボルトの中心が第2の内側面側(車両の左右方向に関して内側)にオフセットされた場合にも、衝撃吸収荷重が大きく増加するようなことがない。また、カラーの中心に対して、固定ボルトの中心が第1の内側面側(車両の左右方向に関して外側)にオフセットされた場合には、当該第1の内側面と取付座の側縁との間の部分が変形し易いので、衝撃吸収荷重があまりばらつかない。したがって、部品精度のはらつきに拘らず、ばらつきの少ない安定した衝撃吸収荷重を得ることができる。
また、各上記カラー挿通孔の内周(52a)は、カラーの中心を挟んで左右方向に対向する第1および第2の部分(57,58)を含み、上記第1の部分は上記外側部分に設けられるとともに、上記第2の部分は上記内側部分に設けられ、上記第1の部分と上記第2の部分との間の距離が、上記カラー挿通孔の最大の内径に相当し、上記カラー挿通孔の内周は、上記第1の部分から上記離脱方向とは反対方向に延びる延設部(59)を含み、上記延設部の延設端(59a)が、上記外側部分の基端部(53a)に隣接している場合がある(請求項2)。
この場合、衝撃吸収の初期に、外側部分に働くモーメント荷重の腕の長さは、開放溝の入口に隣接する第1の内側面の部分(作用点に相当)から、取付座の外側部分の基端部(支点に相当)までの距離に相当する。延設部を設けることで、上記腕の長さを長くすることができる。したがって、各部品の寸法精度が多少ばらついても、モーメント荷重が、ばらつきの影響を受け難くすることができる。その結果、ばつらきの少ない安定した衝撃吸収荷重を得ることができる。
また、上記第2の内側面は、上記カラー挿通孔の上記第2の部分から上記離脱方向に延びる線に沿っている場合がある(請求項3)。この場合、衝撃吸収のときに、内側部分に設けられた、開放溝の内側面の塑性変形量を零にすることができる。したがって、よりばらつきが少なく安定した衝撃吸収荷重を得ることができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の一実施の形態のステアリングコラムの衝撃吸収装置が適用された車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 衝撃吸収装置の部分断面平面図である。 衝撃吸収装置の分解斜視図である。 図3のV−V線に沿って切断された衝撃吸収装置の断面図である。 カプセルの上部材の下面図である。 衝撃吸収装置の模式図である。 本発明の別の実施の形態の衝撃吸収装置の断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の取付座および第1のカラーの要部の概略図である。
本発明の好ましい実施の形態の添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の一実施の形態のステアリングコラムの衝撃吸収装置を含む車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、車両用操舵装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されたステアリングシャフト3と、ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間軸5と、中間軸5に自在継手6を介して連結されたピニオン軸7と、ピニオン軸7の端部近傍に設けられたピニオン7aに噛み合うラック8aを有する転舵軸としてのラック軸8とを備えている。
ピニオン軸7およびラック軸8を含むラックアンドピニオン機構によって、操舵機構A1が構成されている。ラック軸8は、車体側部材9に固定されたハウジング10によって、車両の左右方向に沿う軸方向(紙面とは直交する方向)に移動可能に、支持されている。ラック軸8の各端部は、図示していないが、対応するタイロッドおよび対応するナックルアームを介して対応する転舵輪に連結されている。
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン結合を用いて、同行回転可能に且つ軸方向に相対移動可能に連結されたアッパーシャフト11およびロアーシャフト12を有している。ステアリングシャフト3は、車体側部材13,14に固定されたステアリングコラム15によって、図示しない軸受を介して回転可能に支持されている。
ステアリングコラム15は、軸方向に相対移動可能に嵌め合わされた筒状のアッパージャケット16および筒状のロアージャケット17と、ロアージャケット17の軸方向下端に連結されたハウジング18とを備えている。ハウジング18内には、操舵補助用の電動モータ19の動力を減速してロアーシャフト12に伝達する減速機構20が収容されている。減速機構20は、電動モータ19の回転軸(図示せず)と同行回転可能に連結された駆動ギヤ21と、駆動ギヤ21に噛み合いロアーシャフト12と同行回転する従動ギヤ22とを有している。
本実施の形態では、車両用操舵装置1が電動パワーステアリング装置である場合に則して説明するが、本発明をマニュアルステアリングの車両用操舵装置に適用するようにしてもよい。また、本実施の形態では、車両用操舵装置1がチルト調節可能である場合に則して説明するが、本発明をチルト調整機能を持たない車両用操舵装置に適用するようにしてもよい。
ステアリングコラム15は、車両後方X1側のアッパーブラケット23および車両前方X2側のロアーブラケット24を介して車体側部材13,14に固定されている。アッパーブラケット23は、後述するコラムブラケットを介してステアリングコラム15のアッパージャケット16に固定可能とされている。アッパーブラケット23は、車体側部材13から下方に突出する固定ボルト(スタッドボルト)25と、当該固定ボルト25に螺合するナット26と、アッパーブラケット23に離脱可能に保持されたカプセル27とを用いて、車体側部材13に固定されている。
ロアーブラケット24は、ステアリングコラム15のロアージャケット17に固定されいる。また、ロアーブラケット24は、車体側部材14から突出する固定ボルト(スタッドボルト)28と当該固定ボルト28に螺合するナット29とを用いて、車体側部材14に固定されている。
図1のII−II線に沿う断面図である図2を参照して、上記固定ボルト25は左右一対設けられており、各固定ボルト25は、アッパーブラケット23およびカプセル27を挿通している。各固定ボルト25にナット26を締め込むことによって、車体側部材13とナット26との間に、アッパーブラケット23およびカプセル27を挟持し、これにより、アッパーブラケット23を車体側部材13に固定するようにしている。アッパーブラケット23、カプセル27、固定ボルト25およびナット26によって、ステアリングコラム15の衝撃吸収装置B1が構成されている。
図2および衝撃吸収装置B1の要部の部分断面平面図である図3を参照して、アッパーブラケット23は、例えば板金により形成されている。アッパーブラケット23は、左右一対の取付座30を有する上板31と、上板31に固定された下向きに開放する溝形をなす主体部32とを備えている。主体部32は、上板31の下面に固定された上板としてのウェブ33と、ウェブ33の両端から延設された一対の側板34とを有している。一方、ステアリングコラム15のアッパージャケット16には、上向きに開放する溝形をなすコラムブラケット35が固定されている。そのコラムブラケット35はアッパーブラケット23の一対の側板34に対向する一対の側板36を有している。
アッパーブラケット23およびコラムブラケット35の側板34,36を貫通するボルトからなる締め付け軸37が設けられている。その締め付け軸37に螺合するナット38を、操作レバー39の回転操作によって回転させることにより、締め付け軸37としてのボルトの頭部とナット38との間に、両側板34,36を締め付け、両側板34,36をロックする。これにより、チルト調整後の操舵部材2の位置をロックし、チルトロックを達成するようにしている。
図3および衝撃吸収装置B1の分解斜視図である図4を参照して、アッパーブラケット23の取付座30には、衝撃吸収のときに、取付座30からカプセル27を離脱させるための離脱方向Y1(車両後方X1に相当)に向けて開放する開放溝40が形成されている。
図4に示すように、カプセル27は、取付座30の上面に沿う例えば合成樹脂製の上部材41と、取付座30の下面に沿う例えば金属製の下部材42とを有している。
図4、図5および図6を参照して、上部材41は、例えば矩形板からなる本体43と、本体43の下面43aから下方に突出する第1のカラー44および複数の規制リブ45とを有している。上部材41は、本体43の長手方向が離脱方向Y1に沿うように配置される。規制リブ45は、本体43の長手方向に相当する離脱方向Y1とは平行に延び、規制リブ45の一端45aは、第1のカラー44に所定距離離隔して近接している。
図4に示すように、第1のカラー44の内周には、例えば第1のカラー44の軸方向に延び、周方向に等間隔に配置された多数の歯46が形成されている。また、本体43は、第1のカラー44内に連通するスリット47を形成しており、このスリット47は、本体43の長手方向に延びている。
下部材42は、上部材41の第1のカラー44内に嵌合される筒状の第2のカラー48と、第2のカラー48の一端としての下端から第2のカラー48の径方向外方に延びる環状フランジからなる座金49とを有している。第2のカラー48の外周には、周方向に延びる周溝50が形成されている。第1のカラー44内の歯46が、第2のカラー48の外周および周溝50に係合することで、第1のカラー44および第2のカラー48の相対回転が確実に規制されている。
図5に示すように、固定ボルト25は、カプセル27の第2のカラー48および座金49を挿通して、ナット51に螺合されるようになっている。取付座30が、上部材41の本体43と下部材42の座金49との間に挟持されている。 第1のカラー44は、上部材41の本体43と下部材42の座金49との間隔を規制する間隔規制部材として機能する。第2のカラー48は、車体側部材13とナット51との間隔を規制する間隔規制部材として機能する。また、上部材41の各規制リブ45は、開放溝40の対応する内側面に当接することにより、取付座30に対してカプセル27を、離脱方向Y1とは反対方向に位置決めする機能を果たす。
図4および図7に示すように、上部材41の第1のカラー44を挿通させるカラー挿通孔52が、取付座30の開放溝40の奥側に連通するように形成されている。すなわち、開放溝40は、カラー挿通孔52を離脱方向Y1に開放させるように離脱方向Y1に延びている。
取付座30は、車両の左右方向Zに関して、カラー挿通孔52および上記開放溝40を挟んだ両側に配置された外側部分53および内側部分54を有している。外側部分53が、カラー挿通孔52および上記開放溝40の外側Z2に配置され、内側部分54が、カラー挿通孔52および上記開放溝40の内側Z1に配置される。
図7に示すように、開放溝40は、外側部分53に設けられた第1の内側面55と、内側部分54に設けられた第2の内側面56との間に区画されている。
左右方向Zに関して、カラー挿通孔52に連なる開放溝40の入口部40aにおける、開放溝40の溝幅W1が、カラー挿通孔52の内径D1よりも小さくされている(W1<D1)。
左右方向Zに関して、開放溝40の入口部40aにおける、開放溝40の溝幅W1の中心C2の位置が、カラー挿通孔52の中心C1の位置から、オフセット量E1だけ内側Z1にオフセットされている。これにより、衝撃吸収のときに、第2の内側面56の塑性変形量G2が第1の内側面55の塑性変形量G1よりも小さくなるか(G2<G1)、または零(G2=0)になるようにしてある。本実施の形態では、衝撃吸収のときの第2の内側面56の塑性変形量G2が零になるようにしてあるので、図7において、G2は図示されていない。
カラー挿通孔52の内径D1と、開放溝40の入口部40aにおける開放溝40の溝幅W1との差分F1(F1=D1−W1)が、衝撃吸収のときの第1の内側面55の塑性変形量G1と第2の内側面56の塑性変形量G2との和(G1+G2)に等しくなる(F1=G1+G2)。
本実施の形態では、衝撃吸収のときの第2の内側面56の塑性変形量G2を零(G2=0)にしているので、差分F1(F1=D1−W1)は、衝撃吸収のときの第1の内側面55の塑性変形量G1に等しい(F1=G1)。
図7に示すように、カラー挿通孔52の内周52aは、第1のカラー44の中心を挟んで左右方向Zに対向する第1の部分57および第2の部分58を含む。第1の部分57は外側部分53に設けられるとともに、第2の部分58は内側部分54に設けられる。
第1の部分57と第2の部分58との間の距離が、カラー挿通孔52の最大の内径D1に相当する。また、カラー挿通孔52の内周52aは、第1の部分57から離脱方向Y1とは反対方向(車両前方X1)に直線的に延びる延設部59を含む。延設部59の延設端59aが、外側部分53の基端部53aに隣接している。
衝撃吸収の初期に、外側部分53に働くモーメント荷重の腕の長さL1は、開放溝40の入口部40aに隣接する、第1の内側面55の入口相当部53b(作用点に相当)から、外側部分53の基端部53a(支点に相当)までの距離に相当する。
延設部59を設けることで、上記腕の長さL1を長くすることができる。したがって、各部品の寸法精度が多少ばらついても、モーメント荷重が、ばらつきの影響を受け難くすることができる。その結果、ばつらきの少ない安定した衝撃吸収荷重を得ることができる。
例えば、固定ボルト25が図7に示すように、第1のカラー44内の第2のカラー48内において、内側Z1に偏って配置された場合にも、衝撃吸収のときに、開放溝40の第2の内側面56の塑性変形量G2が零に設定されているので、衝撃吸収荷重が増大することがない。
また、外側部分53の外側縁53cの一部に、外側部分53の基端部53aの幅K1を狭めるための凹部60が形成されている。これにより、外側部分53の曲げ剛性を低減している。この点からも、各部品の寸法精度が多少ばらついても、モーメント荷重が、ばらつきの影響を受け難くすることができ、その結果、よりばつらきの少ない、より安定した衝撃吸収荷重を得ることができる。
また、開放溝40の第2の内側面56は、カラー挿通孔52の内周52aの第2の部分58から離脱方向Y1(車両後方X1に相当)に直線的に延びる線に沿っている。これにより、衝撃吸収のときに、内側部分54に設けられた、開放溝40の第2の内側面56の塑性変形量G2を零(G2=0)にすることができる。したがって、よりばらつきが少なく安定した衝撃吸収荷重を得ることができる。
図8は本発明の別の実施の形態を示している。図8を参照して、本実施の形態が、図5の実施の形態と主に異なるのは、取付座30と下部材42の座金49との間に、環状のばね受け61と例えば皿ばね等の環状の弾性部材62を介在させた点にある。本実施の形態においても、図5の実施の形態と同じ効果を奏することができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば、図7の実施の形態では、外側部分53の基端部53aの幅K1を狭めるために、外側部分53の外側縁53cに凹部60を設けたが、これに限らず、図9に示すように、外側部分53の基端部53aの幅K1を狭めるために、延設部59の延設端59aに切欠き溝63を設けるようにしてもよい。また、図示していないが、外側縁53cに切欠き溝63を設けるようにしてもよい。
その他、本発明の特許請求の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…車両用操舵装置、13…車体側部材、15…ステアリングコラム、16…アッパージャケット、17…ロアージャケット、23…アッパーブラケット、25…固定ボルト、26…ナット、27…カプセル、30…取付座、31…上板、35…コラムブラケット、40…開放溝、40a…入口部、41…上部材、42…下部材、43…本体、43a…下面、44…第1のカラー、45…規制リブ、48…第2のカラー、49…座金、51…ナット、52…カラー挿通孔、52a…内周、53…外側部分、53a…基端部、53b…入口相当部、53c…外側縁、54…内側部分、55…第1の内側面、56…第2の内側面、57…第1の部分、58…第2の部分、59…延設部、59a…延設端、60…凹部、61…ばね受け、62…弾性部材、63…切欠き溝、B1…(ステアリングコラムの)衝撃吸収装置、X1…車両後方、X2…車両前方、Y1…離脱方向、Z…左右方向、Z1…内側、Z2…外側、D1…内径、W1…溝幅、C1…(カラー挿通孔の)中心、C2…(入口部における開放溝の溝幅の)中心、G1…(第1の内側面の)塑性変形量

Claims (3)

  1. ステアリングコラムに固定されたコラムブラケットと、
    上記コラムブラケットに設けられた左右一対の取付座と、
    各上記取付座に保持され、衝撃吸収のときに上記取付座から後方となる離脱方向に離脱可能なカプセルと、を備え、
    各上記カプセルは、固定ボルトを挿通させたカラーを含み、
    各上記取付座は、上記カラーが挿通されたカラー挿通孔と、上記カラー挿通孔を上記離脱方向に開放させるように上記離脱方向に延びる開放溝と、左右方向に関して、上記カラー挿通孔および上記開放溝を挟んだ両側に配置された外側部分および内側部分と、を含み、
    上記開放溝は、上記外側部分に設けられた第1の内側面と、上記内側部分に設けられた第2の内側面と、を有し、
    上記左右方向に関して、上記カラー挿通孔に連なる上記開放溝の入口部における、上記開放溝の溝幅が、上記カラー挿通孔の内径よりも小さくされ、
    上記左右方向に関して、上記カラー挿通孔に連なる上記開放溝の入口部における、上記開放溝の溝幅の中心の位置が、上記カラー挿通孔の中心の位置から、内側にオフセットされており、その結果、衝撃吸収のときに、上記第2の内側面の塑性変形量が上記第1の内側面の塑性変形量よりも小さくなるかまたは零になるようにしてあることを特徴とするステアリングコラムの衝撃吸収装置。
  2. 請求項1において、各上記カラー挿通孔の内周は、カラーの中心を挟んで左右方向に対向する第1および第2の部分を含み、
    上記第1の部分は上記外側部分に設けられるとともに、上記第2の部分は上記内側部分に設けられ、
    上記第1の部分と上記第2の部分との間の距離が、上記カラー挿通孔の最大径に相当し、
    上記カラー挿通孔の内周は、上記第1の部分から上記離脱方向とは反対方向に延びる延設部を含み、
    上記延設部の延設端が、上記外側部分の基端部に隣接していることを特徴とするステアリングコラムの衝撃吸収装置。
  3. 請求項2において、上記第2の内側面は、上記カラー挿通孔の上記第2の部分から上記離脱方向に延びていることを特徴とするステアリングコラムの衝撃吸収装置。
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JP2015009684A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 株式会社ジェイテクト ステアリング装置

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