JP2010228135A - コーティング装置を備えた印刷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コーティング装置を備えた印刷機において、ニスをコーティングしない印刷ジョブの場合に、インキがコータ版胴に移って印刷品質が劣化したり、コータ版胴や枚葉紙の印刷面にキズが付くということを防止できる印刷機のコーティング装置を提供すること。
【解決手段】上記目的を達成するために、コータ版胴11にシリコンプレート20を捲着し、シリコンと水なし印刷用インキとの反発性を利用してインキがコータ版胴11に転移することを防止する構成とした。また、シリコンプレート20が捲着されたコータ版胴11を枚葉紙Sを搬送しているコータ圧胴10に押し付け、インキと枚葉紙Sとの結合力を増大させることにより、インキがコータ版胴11に転移することを防止する構成とした。
【選択図】図3
【解決手段】上記目的を達成するために、コータ版胴11にシリコンプレート20を捲着し、シリコンと水なし印刷用インキとの反発性を利用してインキがコータ版胴11に転移することを防止する構成とした。また、シリコンプレート20が捲着されたコータ版胴11を枚葉紙Sを搬送しているコータ圧胴10に押し付け、インキと枚葉紙Sとの結合力を増大させることにより、インキがコータ版胴11に転移することを防止する構成とした。
【選択図】図3
Description
本発明はコーティング装置を備えた印刷機であって、印刷された枚葉紙等のインクが、ニスを塗布するコータ版胴に転移することを防止する装置および方法に関するものである。
特許文献1に開示された従来のコーティング装置は、外周面がシリコン層で形成された平滑化ローラを備えることにより、ニス供給時に発生する凝集破壊を防止し、ニスをムラなく厚く塗布することができるというものであった。
コーティング装置を備えた印刷機は、コーティング装置の上流側に単色または多色の印刷ユニットが配置されている。このように構成されているので、供給された枚葉紙は印刷ユニットで印刷された後に、コーティング装置でニスがコーティングされ、印刷が完了する。
しかし、このようなコーティング装置を備えた印刷機であっても、いつもニスのコーティングを行う印刷ジョブばかりとは限らず、印刷ユニットで印刷だけを行って完了するという場合もある。この場合は、コータ版胴とコータ圧胴とを離し、両胴の間にすき間を作り、枚葉紙がそのすき間を搬送の目的のために通過することができるようにする。ところが、上記すき間は実際には数ミリと非常に狭いため、枚葉紙が搬送されるときのバタツキ等で枚葉紙の印刷面がコータ版胴に接触することがあり、インキがコータ版胴に移って印刷品質が劣化したり、コータ版胴や枚葉紙の印刷面にキズが付くという問題があった。
本発明は、上記問題を解決できるコーティング装置を提供するものであり、特に、水なし印刷用のインキを使用する印刷機のコーティング装置に好適なものである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、コータ版胴にコータ版の代わりにシリコンプレートを捲着し、シリコンと水なし印刷用インキとの反発性を利用してインキがコータ版胴に転移することを防止する構成とした。請求項2の発明においては、請求項1の発明が実施されたコータ版胴をコータ圧胴に押し付け、インキと枚葉紙との結合力を増大させることにより、インキがコータ版胴に転移することを防止する構成とした。
本発明のコーティング装置は上記の構成としたので、ニスをコーティングしない印刷ジョブの場合に、コータ版胴とコータ圧胴とを離し、両胴の間のすき間を枚葉紙が搬送の目的のために通過するとき、枚葉紙がコータ版胴に接触しても、インキがコータ版胴に移って印刷品質が劣化したり、コータ版胴や枚葉紙の印刷面にキズが付くということを防止できるという効果がある。また、ニスをコーティングしない印刷ジョブの場合に、コータ圧胴に咥えられて搬送される印刷された枚葉紙へ、シリコンプレートを捲着したコータ版胴を押し付けることで、インキと枚葉紙との結合力を増大させ、インキがコータ版胴に移って印刷品質が劣化したり、コータ版胴や枚葉紙の印刷面にキズが付くということを防止できるという効果がある。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1において、1は水なしインキを使用する印刷機で、2は枚葉紙Sを印刷ユニット3へ供給する給紙装置である。印刷ユニット3は、ここでは4色刷りの場合が図示されており、6は版胴で、7はゴム胴、8は圧胴である。
印刷された枚葉紙Sはスプロケット9a、9bに掛け渡されている搬送チェーン9cの図示しないグリッパに咥えられてコーティング装置4へ搬送される。そして、コータ圧胴10の図示しない爪に咥え替えされて、コータ圧胴10とコータ版胴11の対向点A(図3参照)を通過するとき、コータ版胴に捲着されたコータ版上のニスが枚葉紙Sの印刷面に転写されてコーティングがなされるのである。12はコータ版胴11へニスを供給するアニロックスローラであり、13はニス舟である。コーティングが完了した枚葉紙Sは排紙装置5へ搬送されるために、スプロケット15a、15bに掛け渡された排紙チェーン16の図示しないグリッパに咥え替えされる。
図2はコータ版胴11がコータ圧胴10と離れて装着されている状態を表しており、コータ版胴11の外周面には、コータ版の代わりにシリコンプレート20が捲着されている。シリコンプレート20は、プレート状のポリエステルあるいはアルミをベースとし、その上に直接あるいは中間層を介してシリコンを塗布して構成されるもので、水なし印刷用インキをはじく性質がある。シリコンプレート20の巻き付けは、通常のコータ版の版掛けと同じ要領でなされる。すなわち、咥え側クランプ装置17でシリコンプレート20の先端側を咥え、コータ版胴11を回転させながら外周面にそってシリコンプレート20を巻いてゆき、シリコンプレート20の後端側を咥え尻側クランプ装置18で咥え、図示しないボルト等で構成される版張り装置でシリコンプレート20をコータ版胴11の外周面にピタっとたるみなく巻き付けるようにすればよい。矢印Yはコータ圧胴10の回転方向を表しており、印刷された枚葉紙Sは図示しないコータ圧胴10の爪に咥えられて矢印Y方向に搬送される。
図3はシリコンプレート20を捲着したコータ版胴11をコータ圧胴10に押し付けた状態を表すものであり、印刷された枚葉紙Sはコータ圧胴10の図示しない爪に咥えられて矢印Y方向へ進み、コータ圧胴10とコータ版胴11の対向点Aにおいて押しつぶされる方向に圧力を受けながら対向点Aを通過する。この場合、アニロックスローラ12はコータ版胴11から離されなければならない。
次にコーティング装置4の動作と効果について説明する。ニスをコーティングしない印刷ジョブの場合には、図2に示すようにコータ版胴11とコータ圧胴10を図示しない接離手段によって離し、そのすき間を枚葉紙Sが搬送の目的のために通過できるように設定する。印刷された枚葉紙Sは図示しないコータ圧胴10の爪に咥えられて矢印Y方向に搬送され、上記すき間を通過する。この時、枚葉紙Sのバタツキが発生してもコータ版胴11の外周面にはシリコンプレート20が捲着されているので、シリコンと水なし印刷用インキとの反発性によりインキがコータ版胴11に転移することを防止でき、印刷品質が劣化したり、コータ版胴11や枚葉紙Sの印刷面にキズが付くということはない。
図3に示す実施例では、印刷された枚葉紙Sがコータ圧胴10の図示しない爪に咥えられて矢印Yの方向へ搬送されているとき、シリコンプレート20が捲着されているコータ版胴11を図示しない接離手段によってコータ圧胴10へ押し付けるように設定する。このようにすれば、コータ圧胴10とコータ版胴11の対向点Aにおいて枚葉紙Sの印刷された印刷面はコータ版胴11側に向いているので、インキはコータ版胴11の外周面に捲着されているシリコンプレート20に直接接触し、押しつぶされる方向に圧力を受けながら対向点Aを通過する。この時、シリコンは水なし印刷用インキをはじく作用が強いので、インキは枚葉紙Sにより強く結合し、実験結果によればほぼ完全にインキがシリコンプレート20に転移しないことが確認できた。
本発明に係る印刷機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲で記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
本発明のコーティング装置はニスをコーティングしない印刷ジョブの場合に、インキがコータ版胴に移って印刷品質が劣化したり、コータ版胴や枚葉紙の印刷面にキズが付くということを防止でき、極めて有用である。
1 印刷機
2 給紙装置
3 印刷ユニット
4 コーティング装置
5 排紙装置
6 版胴
7 ゴム胴
8 圧胴
10 コータ圧胴
11 コータ版胴
12 アニロックスローラ
13 ニス舟
17 咥え側クランプ装置
18 咥え尻側クランプ装置
20 シリコンプレート
2 給紙装置
3 印刷ユニット
4 コーティング装置
5 排紙装置
6 版胴
7 ゴム胴
8 圧胴
10 コータ圧胴
11 コータ版胴
12 アニロックスローラ
13 ニス舟
17 咥え側クランプ装置
18 咥え尻側クランプ装置
20 シリコンプレート
Claims (2)
- ニスを供給するローラと、該ローラからニスが供給されるコータ版胴と、該コータ版胴とコータ圧胴の間で搬送される枚葉紙にニスコーティングを行うコーティング装置を備えた印刷機において、ニスをコーティングしない印刷ジョブの場合に、該コータ版胴にシリコンプレートを捲着したことを特徴とする印刷機のコーティング装置。
- 請求項1に記載のコーティング装置において、該コータ圧胴によって搬送されている枚葉紙に該コータ版胴を押し付けることを特徴とする印刷機のコーティング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009075510A JP2010228135A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | コーティング装置を備えた印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009075510A JP2010228135A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | コーティング装置を備えた印刷機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010228135A true JP2010228135A (ja) | 2010-10-14 |
Family
ID=43044483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009075510A Pending JP2010228135A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | コーティング装置を備えた印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010228135A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003504250A (ja) * | 1999-07-16 | 2003-02-04 | エム・アー・エヌ・ローラント・ドルックマシーネン・アクチエンゲゼルシャフト | 印刷機用枚葉紙案内装置 |
-
2009
- 2009-03-26 JP JP2009075510A patent/JP2010228135A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003504250A (ja) * | 1999-07-16 | 2003-02-04 | エム・アー・エヌ・ローラント・ドルックマシーネン・アクチエンゲゼルシャフト | 印刷機用枚葉紙案内装置 |
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