JP2010227783A - 気体溶解装置 - Google Patents

気体溶解装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010227783A
JP2010227783A JP2009076736A JP2009076736A JP2010227783A JP 2010227783 A JP2010227783 A JP 2010227783A JP 2009076736 A JP2009076736 A JP 2009076736A JP 2009076736 A JP2009076736 A JP 2009076736A JP 2010227783 A JP2010227783 A JP 2010227783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
tank
liquid
dissolution tank
dissolution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009076736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5001321B2 (ja
Inventor
Yasunari Maeda
康成 前田
Yoshiyasu Ito
良泰 伊藤
Shigeyuki Yamaguchi
重行 山口
Kyoko Tsutsumi
恭子 堤
Hitoshi Kitamura
仁史 北村
Hisanori Shibata
尚紀 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Electric Works Co Ltd filed Critical Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority to JP2009076736A priority Critical patent/JP5001321B2/ja
Priority to CN200980133192.0A priority patent/CN102131572B/zh
Priority to KR1020117005755A priority patent/KR101250362B1/ko
Priority to PCT/JP2009/064792 priority patent/WO2010024253A1/ja
Priority to TW098128660A priority patent/TW201008657A/zh
Publication of JP2010227783A publication Critical patent/JP2010227783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5001321B2 publication Critical patent/JP5001321B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】溶解タンク内の気体を確実に取り出して循環させ、液体中の気体溶解量を十分に増大させることのできる気体溶解装置を提供すること。
【解決手段】溶解タンク2の上壁部2aにおいて気液分離槽8の上端部に対応する部分が傾斜面部2cとされ、傾斜面部は、気液分離槽と大泡流出防止槽7の境界部16からこの境界部に対向する溶解タンクの上壁部の端縁部に向かって斜め下方に傾斜し、大泡流出防止槽の上端部に対応する溶解タンクの上壁部に気体取出口が形成され、気体取出口には、溶解タンク内に貯留している気体を一旦取り出した後、溶解タンク内に戻して循環させる気体循環経路14の一端部14aが接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、微細気泡が発生する湯水の生成などに利用可能な気体溶解装置に関する。
本出願人は、圧送された流体を溶解タンクの上部から内部に貯留された液体の液面上に噴射して液体と溶解タンク内の気体とを混合し、液体に気体を溶解して気液溶解液を生成する気体溶解装置を提案している(特許文献1)。
ところが、特許文献1に記載した気体溶解装置のように、流体を溶解タンクの上部から噴射して液体と気体を混合し、気体を液体に溶解させる方式のものには、一般に、液体の攪拌が不足し、気体の溶解量には限度があった。
特許文献2には、気液混合流体を液泡溶解タンクの内部に向けて噴射する噴射ノズルが液泡溶解タンクの底部に配設され、液泡溶解タンク内の処理液を排出する処理液排出部も液泡溶解タンクの底部に配設された気体溶解量調整器が記載されている。この気体溶解量調整器では、気液混合流体は、液泡溶解タンクの内部に液泡溶解タンクの底部から噴射されるので、液体が十分に攪拌され、気体の溶解量は増えるが、処理液排出部から流出する気液混合流体には、攪拌によって液体中に分散した大きな気泡も混入していっしょに流出しやすいという問題があった。
また、上記気体溶解量調整器は、液泡溶解タンク内の最上部周辺の未溶解気体を上記噴射ノズルを有するエジェクタ部の吸引室に還流させる気体還流部を備えている。液泡溶解タンクの上部に溜まった多量の未溶解気体は、気体還流部によって吸引室へ吸い込むことができ、噴射ノズルから噴射される気液混合流体に未溶解気体を巻き込んで液泡溶解タンク内に還流させることができる。このため、上記気体溶解量調整器は、未溶解気体を最大限利用して気体の溶解濃度を上げることができるという利点も有する。
特開2005−95878号公報 特開2004−298840号公報
しかしながら、気体が溶解した液体を生成する溶解タンクでは、一般に、溶解タンク内に貯留する気体が上端コーナー部に溜まりやすく、溜まった気体を溶解タンクの外部に抜きにくいことが指摘される。特許文献2に記載された、気体還流部を備えた液泡溶解タンクも例外ではなく、液泡溶解タンク内の上端コーナー部に溜まった気体は、実際には気体還流部によってもなかなか抜きにくく、液体中の気体溶解量の増大には限りがある。
本発明は、溶解タンク内の気体を確実に取り出して循環させ、液体中の気体溶解量を十分に増大させることのできる気体溶解装置を提供することを課題としている。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の特徴を有している。
第1の発明は、第1仕切り壁および第2仕切り壁の2つの仕切り壁によって内部が、液体の流れに関しその上流側から下流側にかけて、気液混合槽、大泡流出防止槽、気液分離槽の順に区画された溶解タンクを備え、溶解タンク内に流入する流体が気液混合槽において気体と混合され、気体が溶解した液体が生成され、液体は、大泡流出防止槽、気液分離槽を順次流れ、気液分離槽の下部から溶解タンクの外部に流出する気体溶解装置であって、溶解タンクの上壁部において気液分離槽の上端部に対応する部分が傾斜面部とされ、傾斜面部は、気液分離槽と大泡流出防止槽の境界部からこの境界部に対向する溶解タンクの上壁部の端縁部に向かって斜め下方に傾斜し、大泡流出防止槽の上端部に対応する溶解タンクの上壁部に気体取出口が形成され、溶解タンク内に貯留している気体を一旦取り出した後、溶解タンク内に戻して循環させる気体循環経路の一端部が前記気体取出口に接続されていることを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明の特徴において、気液分離槽における液体の液面の高さに追随して浮沈し、上下方向に移動可能なフロートを有し、液面の高さの変化にともないフロートが上下動することによって、溶解タンク内に貯留している気体の放出と停止を行う気体放出弁が、溶解タンクの傾斜面部に設けられ、気体放出弁には、フロートに対して溶解タンク内の気体が横方向から入るように気体抜き口が形成されていることを特徴としている。
上記第1の発明によれば、溶解タンクの上壁部において気液分離槽の上端部に対応する部分が傾斜面部とされるとともに、大泡流出防止槽の上端部に対応する溶解タンクの上壁部に形成された気体取出口に、溶解タンク内に貯留している気体を循環させる気体循環経路の一端部が接続されているので、溶解タンク内に貯留している気体が気体循環経路に抜けやすくなり、未溶解の気体を確実に取り出して循環させることができる。溶解タンク内に貯留する未溶解の気体を十分に利用して溶解させることができ、液体中の気体溶解量が増大する。
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、気体放出弁が溶解タンクの傾斜面部に設けられるので、気体放出弁の取り付けに要するスペースが削減され、気体放出弁を含めた気体溶解装置の小型化が促進される。また、気体放出弁において気体抜き口が、フロートに対して気体が横方向から入るように形成されているので、液体中の気泡が直接気体放出弁から溶解タンクの外部に放出されることはなく、気体は一旦溶解タンク内に貯留し、気体循環経路を介した気体の循環を確実に行うことができる。生成する液体の気液比の減少を抑制することができる。
本発明の気体溶解装置の一実施形態における溶解タンクを示した一部切欠斜視図である。 図1に示した溶解タンクの正面図である。 図2に示した溶解タンクの背面側から見た縦断面図である。 図2に示した溶解タンクのA−A断面図である。 図2に示した溶解タンクのB−B断面図である。 図1に示した溶解タンクを備えた、本発明の気体溶解装置の一実施形態を示した斜視図である。 図1に示した溶解タンクを斜め下方から見た一部切欠斜視図である。 図5に示した溶解タンクの気体放出弁付近を拡大して示した拡大断面図である。
図1−5に示したように、気体溶解装置1は、やや縦長の箱状の形状を有する中空な溶解タンク2を備えている。溶解タンク2の内部には、2つの仕切り壁、すなわち、第1仕切り壁3および第2仕切り壁4が設けられ、後述する液体5の流れに関しその最も上流側に気液混合槽6が、第1仕切り壁3によって区画形成されている。また、気液混合槽6の下流側に、第1仕切り壁3とともに第2仕切り壁4によって大泡流出防止槽7が区画形成され、大泡流出防止槽7は気液混合槽6に隣接して配置されている。液体5の流れに関し最も下流側には、気液分離槽8が、第2仕切り壁4によって区画形成され、大泡流出防止槽7に隣接して配置されている。
第1仕切り壁3は、図3に示したように、溶解タンク2の上壁部2aから底壁部2bにかけて垂下して延びている。第1仕切り壁3は、ほぼ平板状に形成されている。一方、第1仕切り壁3の下端3aは底壁部2bに達してなく、底壁部2bとの間に隙間が形成され、この隙間を液体5の流路として気液混合槽6と大泡流出防止槽7は互いに連通している。
第2仕切り壁4は、溶解タンク2の底壁部2bから上壁部2aに向かって垂直上方に延びている。第2仕切り壁4は、筒状に形成され、断面は長円状の形状を有している。第2仕切り壁4の上端4aは、溶解タンク2の上壁部2aの下方に位置し、大泡流出防止槽7と気液分離槽8は、溶解タンク2の上部において互いに連通している。
また、第2仕切り壁4には、第1仕切り壁3に対向する対向面4bに、溶解タンク2の縦方向に延びる縦リブ9が、第1仕切り壁3側に突出して設けられている。縦リブ9は、略長方形の形状を有する小片状に形成され、対向面4bの下端部に2列として互いに間隔をあけて配置されている。縦リブ9は、第1仕切り壁3において第2仕切り壁4に対向する面3bに設けることもできる。
さらに、第2仕切り壁4には、第1仕切り壁3に対向する部分の中央部に、上方に突出する突出部10が設けられている。突出部10は、略長方形の形状を有する小片状に形成されている。突出部10の上端10aは、溶解タンク2の上壁部2aに達することはなく、上壁部2aの下方に配置されている。
このような溶解タンク2には、気液分離槽8の上端部に横リブ11が設けられている。横リブ11は、気液分離槽8における液体5の流れに関し平行に配置されている。その向きは、縦リブ9の、大泡流出防止槽7に突出する幅方向に略一致しており、第2仕切り壁4に設けられた突出部10に対して略直交する方向に延びている。
また、溶解タンク2には、気液混合槽6における底壁部2bに、下方に開口する流入管接続部12が設けられている。流入管接続部12には、後述するポンプの吐出側に一端部が接続された流入管の他端部が接続される。気液分離槽8には、下端部に、正面側に開口する流出管接続部13が設けられている。流出管接続部13には、溶解タンク2で生成した、気体が溶解した液体5を浴槽などの供給部に送り出す流出管の一端部が接続される。
さらに、溶解タンク2には、溶解タンク2の外側を通って溶解タンク2の上端部と下端部とを接続し、互いに連通させる気体循環経路14が設けられている。気体循環経路14は、後述するように、液体5の生成に際し、溶解タンク2内に貯留している気体を溶解タンク2から一旦取り出した後、溶解タンク2内に戻して循環させるものである。このため、気体循環経路14の一端部14aは、図3に示したように、大泡流出防止槽7の上端部に対応する溶解タンク2の上壁部2aに形成された気体取出口32に接続されている。気体循環経路14の他端部14bは、気液混合槽6の下端部に接続されている。
さらにまた、溶解タンク2には、上壁部2aにおいて、気液分離槽8の上端部に対応する部分に気体放出弁15が設けられている。気体放出弁15は、図5、8に示したように、液体5の生成に際し、気液分離槽8における液体5の液面33の高さに追随して浮沈し、上下方向に移動可能なフロート34を有し、液面の高さの変化にともないフロート34が上下動することによって、溶解タンク2内に貯留している気体の放出と停止を行うものである。溶解タンク2の上壁部2aにおいて気体放出弁15が設けられる部分は、気液分離槽8の上端部に対応し、図2に示したように、大泡流出防止槽7と気液分離槽8との境界部16から、境界部16に対向する溶解タンク2の上壁部2aの端縁部に向かって斜め下方に傾斜する傾斜面部2cとされている。
気体放出弁15には、図5、7に示したように、溶解タンク2内の気体がフロート34に対して横方向から入るように気体抜き口35が、第2仕切り壁4の断面である略長円の長手方向と同じ方向である側方に開口して形成され、気体放出弁15の左右両側に配置されている。また、気体放出弁15には、フロート34を収容するフロート室36の頂部に気体放出口37が形成され、フロート室36は、気体放出口37を介して外部と連通している。横リブ11は、このような気体放出弁15のほぼ直下において気液分離槽8の上端部に配置されている。
上記のとおりの溶解タンク2は、また、高さ方向の中央部よりやや下側において分割され、上側を上部ユニット17、下側を下部ユニット18としている。第1仕切り壁3は、上部ユニット17に一体に組み込まれ、第2仕切り壁4は、ここに設けられた縦リブ9および突出部10を含めて下部ユニット18に一体に組み込まれている。また、上部ユニット17の下端縁部および下部ユニット18の上端縁部には、外側方に突出して延びるフランジ部19、20が設けられている。溶解タンク2は、フランジ部19、20を互いに重ね合わせ、重なり合うフランジ部19、20の所定の部位においてボルトにより、また、必要に応じてナットを用い、上部ユニット17と下部ユニット18を締結することによって組み立てられ、一体となる。
図6に示したように、気体溶解装置1では、上記溶解タンク2は、流入管接続部12において、溶解タンク2の下方に縦列して配置されたポンプ21の吐出側に一端部が接続された流入管22の他端部に接続されている。一端部14aにおいて溶解タンク2の上壁部2aに接続された気体循環経路14は、他端部14bにおいて、流入管22と流入管接続部12との接続部に配設された気体循環エジェクタ23に接続されている。また、溶解タンク2の流出管接続部13には、浴槽などの、気体が溶解した液体5の供給部に供給するための流出管24の一端部が接続されている。
ポンプ21の吸い込み側には、浴槽などの供給部に連通して一端部が接続された吸い込み配管25の他端部が接続されている。吸い込み配管25の一端部は、たとえば浴槽の場合、浴槽内の湯水を吸い込むために浴槽内部に連通する吸込口26に連通し、一端部が流出管接続部13に接続された流出管24の他端部は、浴槽内部に連通し、浴槽内に空気が溶解した湯水を吐出するための吐出口27に連通している。図6には、吸込口26と吐出口27をともに備えた吸い込み・吐出プラグ28を例示している。吸い込み・吐出プラグ28は、たとえば、浴槽の槽壁部に取り付けられるものであり、吸込口26から吸い込み配管25に連通する第1流路と、吐出口27から流出管24に連通する第2流路とを備えている。これら第1流路および第2流路は、吸い込み・吐出プラグ28において互いに独立しており、相互に連通してはいない。
また、気体溶解装置1では、溶解タンク2内の気体の濃度を高く保持するなどのために、溶解タンク2の上壁部2aの上方に気体供給口29を配置するとともに、ポンプ21の吸い込み側と吸い込み配管25との接続部付近に気体導入エジェクタ30を介設することができる。気体供給口29と気体導入エジェクタ30とは気体導入配管31を介して連通接続される。
このような気体溶解装置1では、気体が溶解した液体5において空気などの溶質となる気体が、運転前に溶解タンク2内に貯留している。ポンプ21を作動させ、運転を開始すると、浴槽内の湯水などの、液体5において溶媒となる流体が吸込口26から吸い込まれる。吸い込まれた流体は、吸い込み配管25および流入管22を通じて溶解タンク2の気液混合槽6に、その下部から供給され、気液混合槽6に噴出する。この流体の噴出は、ポンプ21によって所定の圧力に加圧されていることによって起こるものである。なお、流体は、気液混合槽6に導入するに先立って、溶解タンク2内に貯留している気体と同じ種類の気体と混合して気液混合流体としておくこともでき、この場合、気液混合槽6には気液混合流体が噴出する。以下、流体単独および気液混合流体をまとめて「流体」と記載する。
流体は、図1−5に示した気液混合槽6に、溶解タンク2の上壁部2aの内面に向かって噴出して流入する。このとき、流体は、溶解タンク2の上壁部2aや第1仕切り壁3に衝突し、跳ね返り、次第に気液混合槽6の底部に溜まっていく。また、上壁部2aの内面に衝突し、跳ね返る流体は、気液混合槽6に貯留する流体の液面に衝突し、流体を攪拌する。
このときの攪拌などによって、溶解タンク2内に貯留している気体と流体が混合され、また、気液混合流体が噴出するとき、気液混合流体中の気体も合わせて気体と流体が混合され、気体の溶解が促進され、気体が溶解した液体5が生成される。これは、攪拌による剪断によって流体に気泡として混合される気体が細分化され、流体と接触する表面積が大きくなるのに加え、液面付近における気体の溶解濃度が攪拌による均一化によって低減され、気体の流体への溶解速度が上昇することによる。
このようにして気体が溶解した液体5は、第1仕切り壁3の下端3aと溶解タンク2の底壁部2bとの間の隙間を流路として大泡流出防止槽7に流入し、次第に大泡流出防止槽7に溜まっていく。液体5は、溶解タンク2の底部において大泡流出防止槽7に流入するため、液体5中への大きな気泡の混入が抑制される。
大泡流出防止槽7において液体5の液面が第2仕切り壁4の上端4aを越えると、液体5は気液分離槽8に流入する。このように、気液分離槽8では、第2仕切り壁4によって液体5が溶解タンク2から外部に流出する前に、液体5の流れが気液界面である液面付近にまで持ち上げられるので、大きな気泡は浮力によって上昇し、液面において破裂する。その結果、気液分離が促進される。しかも、液体5の流れは第2仕切り壁4の上端4aを乗り越える流れとなるため、液面を通過する流れとなり、液体5が第2仕切り壁4を乗り越えるときにも気液分離が促進される。
また、気液分離槽8には、溶解タンク2の底壁部2bに流出管接続部13が設けられているので、未溶解の気体による気泡が液体5中に混合されていたとしても、液面付近に存在する大きな気泡の流出を抑制することができる。気泡は、貯留する液体5の上側ほど密に存在し、液面付近の大きな気泡は、底壁部2b付近にはあまり存在しない。液体5は、溶解タンク2の底部から流出管接続部13を通じて溶解タンク2の外部に流出し、取り出されるため、大きな気泡の流出が抑制される。
流出管接続部13を通じて溶解タンク2の外部に流出する液体5は、図6に示した流出管24を経て吐出口27から浴槽などの供給部に送り出される。
また、気体溶解装置1では、運転中に、溶解タンク2内の、気体循環経路14の一端部14aおよび他端部14bの両端付近に圧力差が生じる。溶解タンク2の上端部に臨む一端部14a付近の圧力は溶解タンク2の下端部に臨む他端部14b付近の圧力よりも高い。この圧力差にしたがって、また、気体循環エジェクタ23によって、溶解タンク2内の上部などに貯留している未溶解の気体は吸引され、一端部14aから他端部14bへと気体循環経路14を流れ、溶解タンク2の気液混合槽6に送り出される。
このように、気体溶解装置1では、溶解タンク2内に貯留している気体を循環させながら流体に溶解させることができる。気体循環経路14を経て流体に導入される気体は気泡として流体に取り込まれ、流体との接触面積は大きく、気体の溶解効率が高くなる。また、未溶解の気体を溶解タンク2の上端部から気体循環経路14に取り出すので、未溶解の気体がなくなるまで気体の循環を行うことができ、長時間の循環運転が可能となる。しかも、未溶解の気体を流体に溶解させる分、流体の体積流量が増加し、流速が速くなるので、気液の攪拌がさらに良好に行われ、気体の溶解効率の向上が促進されるとともに、大きな気泡を消滅させるのに有効となる。また、気体循環経路14の他端部14bは溶解タンク2の下端部に臨んでいるので、溶解タンク2内における流体と気体の接触距離をある程度確保することができ、気液接触時間が十分に確保され、気体の溶解効率の向上がさらに促進される。このようにして気体の溶解効率が高まるため、気体と流体の接触時間をさほど長くする必要がなく、したがって、流体の経路を短縮することができ、気体溶解装置1は小型化されている。
そして、気体溶解装置1では、溶解タンク2の上壁部2aにおいて気液分離槽8の上端部に対応する部分が傾斜面部2cとされているとともに、大泡流出防止槽7の上端部に対応する溶解タンク2の上壁部2aに形成された気体取出口32に、溶解タンク2内に貯留している気体を循環させる気体循環経路14の一端部14aが接続されているので、溶解タンク2内に貯留している気体が気体循環経路14に抜けやすくなっている。このため、気液分離槽8において溶解タンク2の上端コーナー部などに貯留する未溶解の気体を気体取出口32から確実に取り出すことができ、気体循環経路14を通じて気液混合槽6の下端部に戻し、未溶解の気体を確実に循環させることができる。溶解タンク2内に貯留する未溶解の気体を十分に利用して流体に溶解させることができ、液体5中の気体溶解量が増大する。
傾斜面部2cの勾配は大きくするほど、液体5中の気泡の浮力が液体5の流れより大きくなり、気体を気体取出口32に集めやすくなる。
また、気体溶解装置1では、気体放出弁15が溶解タンク2の傾斜面部2cに設けられているので、気体放出弁15の取り付けに要するスペースが削減され、気体放出弁15を含めた気体溶解装置1の小型化が促進される。
加えて、気体放出弁15において気体抜き口35が、フロート34に対して気体が横方向から入るように形成されているので、液体5中の気泡が直接気体放出弁15から溶解タンク2の外部に放出されることがない。図8に示したように、気液分離に際して液面33がフロート室36にまで達すると、液体5中の気泡は、溶解タンク2の上壁部2aに当たり、気体溜まり38を気体放出弁15の周辺に形成する。このような気体溜まり38の形成は、気体抜き口35が、フロート34に対して気体が横方向から入るように、気体放出弁15の側方に開口して形成されていることによる。このため、液体5から分離される気体は、一旦溶解タンク2内に貯留する。貯留する気体は、気体循環経路14を通じて気液混合槽6の下端部に戻され、循環する。このように、気体溶解装置1は、気体循環経路14を介した未溶解の気体の循環も確実に行うことができる。生成する液体5の気液比の減少を抑制することができる。
液面33が低下すると、フロート34が沈むようにフロート室36内を下方に移動し、気体抜き口35を通じて気体は気体放出弁15内に流入し、気体放出口37から溶解タンク2の外部に抜け出て放出される。このような気体の放出は、気体溶解装置1において定期的に行うことができ、供給する気体流量がばらつき、万一過剰に気体が導入された場合でも、未溶解の気体が、液体5の流出とともに溶解タンク2から外部に流出するのを抑制することができる。
なお、大泡流出防止槽7の上端部に対応する溶解タンク2の上壁部2aは、気液分離槽8の上端部に対応する部分と同様に、傾斜面となっていてもよく、ほぼ水平面となっていてもよい。大泡流出防止槽7の上端部に対応する溶解タンク2の上壁部2aも傾斜面となっている場合には、気体取出口32をできるだけ傾斜の高い部分に設けると、気体を気体取出口32に集めやすくなり、好ましい。
1 気体溶解装置
2 溶解タンク
2a 上壁部
2c 傾斜面部
3 第1仕切り壁
4 第2仕切り壁
5 液体
6 気液混合槽
7 大泡流出防止槽
8 気液分離槽
14 気体循環経路
14a 一端部
15 気体放出弁
16 境界部
32 気体取出口
33 液面
34 フロート
35 気体抜き口

Claims (2)

  1. 第1仕切り壁および第2仕切り壁の2つの仕切り壁によって内部が、液体の流れに関しその上流側から下流側にかけて、気液混合槽、大泡流出防止槽、気液分離槽の順に区画された溶解タンクを備え、溶解タンク内に流入する流体が気液混合槽において気体と混合され、気体が溶解した液体が生成され、液体は、大泡流出防止槽、気液分離槽を順次流れ、気液分離槽の下部から溶解タンクの外部に流出する気体溶解装置であって、
    溶解タンクの上壁部において気液分離槽の上端部に対応する部分が傾斜面部とされ、傾斜面部は、気液分離槽と大泡流出防止槽の境界部からこの境界部に対向する溶解タンクの上壁部の端縁部に向かって斜め下方に傾斜し、
    大泡流出防止槽の上端部に対応する溶解タンクの上壁部に気体取出口が形成され、溶解タンク内に貯留している気体を一旦取り出した後、溶解タンク内に戻して循環させる気体循環経路の一端部が前記気体取出口に接続されていることを特徴とする気体溶解装置。
  2. 気液分離槽における液体の液面の高さに追随して浮沈し、上下方向に移動可能なフロートを有し、液面の高さの変化にともないフロートが上下動することによって、溶解タンク内に貯留している気体の放出と停止を行う気体放出弁が、溶解タンクの傾斜面部に設けられ、気体放出弁には、フロートに対して溶解タンク内の気体が横方向から入るように気体抜き口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の気体溶解装置。
JP2009076736A 2008-08-26 2009-03-26 気体溶解装置 Active JP5001321B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076736A JP5001321B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 気体溶解装置
CN200980133192.0A CN102131572B (zh) 2008-08-26 2009-08-25 空气溶解水生成装置
KR1020117005755A KR101250362B1 (ko) 2008-08-26 2009-08-25 공기 용해수 생성 장치
PCT/JP2009/064792 WO2010024253A1 (ja) 2008-08-26 2009-08-25 空気溶解水生成装置
TW098128660A TW201008657A (en) 2008-08-26 2009-08-26 Air-dissolved water production device, tank and bathroom having the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009076736A JP5001321B2 (ja) 2009-03-26 2009-03-26 気体溶解装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010227783A true JP2010227783A (ja) 2010-10-14
JP5001321B2 JP5001321B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=43044176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009076736A Active JP5001321B2 (ja) 2008-08-26 2009-03-26 気体溶解装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5001321B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013042442A1 (ja) * 2011-09-20 2013-03-28 パナソニック株式会社 気体溶解装置
JP2013233525A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Panasonic Corp 気体溶解装置
CN103732314A (zh) * 2011-09-20 2014-04-16 松下电器产业株式会社 气体溶解装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1170151A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 気体溶解装置およびそれを用いたシャワー装置
JP2005270338A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Matsushita Electric Works Ltd 気泡発生浴槽の気液溶解タンク
JP2006035175A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Sanyo Electric Co Ltd 浴槽水浄化装置
JP2007021393A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Hitachi Ltd 微細気泡を利用した水処理設備
JP2008192630A (ja) * 2006-03-20 2008-08-21 Eiji Matsumura 電子・機械部品洗浄方法及び電子・機械部品洗浄装置
JP2009255039A (ja) * 2008-03-24 2009-11-05 Daikin Ind Ltd 気体溶解器
JP2010075919A (ja) * 2008-08-26 2010-04-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 気体溶解装置と微細気泡発生機能付き浴槽
JP2010227782A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Panasonic Electric Works Co Ltd 気体溶解装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1170151A (ja) * 1997-08-29 1999-03-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 気体溶解装置およびそれを用いたシャワー装置
JP2005270338A (ja) * 2004-03-24 2005-10-06 Matsushita Electric Works Ltd 気泡発生浴槽の気液溶解タンク
JP2006035175A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Sanyo Electric Co Ltd 浴槽水浄化装置
JP2007021393A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Hitachi Ltd 微細気泡を利用した水処理設備
JP2008192630A (ja) * 2006-03-20 2008-08-21 Eiji Matsumura 電子・機械部品洗浄方法及び電子・機械部品洗浄装置
JP2009255039A (ja) * 2008-03-24 2009-11-05 Daikin Ind Ltd 気体溶解器
JP2010075919A (ja) * 2008-08-26 2010-04-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 気体溶解装置と微細気泡発生機能付き浴槽
JP2010227782A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Panasonic Electric Works Co Ltd 気体溶解装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013042442A1 (ja) * 2011-09-20 2013-03-28 パナソニック株式会社 気体溶解装置
JP2013066814A (ja) * 2011-09-20 2013-04-18 Panasonic Corp 気体溶解装置
KR20140020358A (ko) * 2011-09-20 2014-02-18 파나소닉 주식회사 기체 용해 장치
CN103732314A (zh) * 2011-09-20 2014-04-16 松下电器产业株式会社 气体溶解装置
CN103747856A (zh) * 2011-09-20 2014-04-23 松下电器产业株式会社 气体溶解装置
KR101590029B1 (ko) 2011-09-20 2016-01-29 파나소닉 아이피 매니지먼트 가부시키가이샤 기체 용해 장치
JP2013233525A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Panasonic Corp 気体溶解装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5001321B2 (ja) 2012-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101250362B1 (ko) 공기 용해수 생성 장치
JP5022415B2 (ja) 気体溶解装置と微細気泡発生機能付き浴槽
JP5017305B2 (ja) 気体溶解装置
JP2010227784A (ja) 気体溶解装置
JP5001321B2 (ja) 気体溶解装置
JP5721587B2 (ja) 溶解分離タンクおよび気液混合溶解装置
JP5386002B2 (ja) 気体溶解装置
JP5001320B2 (ja) 気体溶解装置
JP5914802B2 (ja) 気体溶解装置
JP5017304B2 (ja) 気体溶解装置
JP5884029B2 (ja) 気体溶解装置
JP5870297B2 (ja) 気体溶解装置
JP2010029754A (ja) 気体溶解装置
JP5210283B2 (ja) 気体溶解装置
JP2007313464A (ja) 気体溶解装置
JP5975385B2 (ja) 気体溶解装置
JP5887555B2 (ja) 気体溶解タンク
JP5967567B2 (ja) 気体溶解装置
JP2007203217A (ja) 溶解タンク
JP5903604B2 (ja) 気体溶解装置
JP5816849B2 (ja) 気体溶解装置
JP5975382B2 (ja) 気体溶解タンクおよびこれを備えた気体溶解装置
JP5870262B2 (ja) 気体溶解タンク
EP2881165A1 (en) Gas-dissolving device
JP5681910B2 (ja) 気体溶解装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110222

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5001321

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3