JP2010227250A - 電動式エアーポット - Google Patents

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Abstract

【課題】水以外の飲料を入れたときの衛生性、適度な注出量、軽い操作力を満足し、しかも注出流量を一定範囲に維持して内容液を注出することができるようにする。
【解決手段】ポンプ8によって内筒2内を加圧して内容液を注出する電動式エアーポットにおいて、注出操作体24を操作した際にポンプ8が作動すると共に、圧力調整用の弁体42が蒸気孔27端部の弁座40を塞ぐことにより、内筒2の圧力を調整した上で上昇させて内容液を注出することができる。注出操作体24を押圧した時、ホルダー43が下がり、金属球からなる重錘体が弁座40の上に載置して塞ぐ、このとき重錘体の周囲には隙間46などのスペースがあり、内筒2内の圧力が高い場合には微動し、内筒2内の圧力を下げることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動式エアーポットに関するものである。
湯などを収容しながら保温するポットは、汲み上げ式電気ポット、手動式エアーポット、電動式エアーポットなどに大別される。汲み上げ式電気ポットは電動ポンプを容器の底部に取り付け、内容液を汲み上げて注出する構造が一般的である。また、手動式エアーポットは、手動で蓋体にあるベローズポンプを押すことにより容器内を加圧して内容液を注出する構造が一般的である.
このような汲み上げ式電気ポットでは、吐出パイプ(汲み上げパイプ)内に内容液が存在するので、保温性能(または保冷性能)が損なわれやすい。また、ポンプ内を内容液が通過するので、湯又は水以外の液体、例えばお茶やコーヒー等を容器内に保存した場合は、ポンプ内が汚れるが洗うことができないので、不衛生になりがちである。
容器内を加圧して内容液を注出する手動式エアーポットでは、手動でベローズポンプを押すことにより容器内を加圧して内容液を注出する機構が一般的である。
このような手動式エアーポットでは、内容液を注出するためにベローズポンプを押す力が大きく、力の無いお年寄りなどにはやや適していない。
前記電動式エアーポットは、容器内を電動ポンプで加圧して内容液を注出する場合、汲み上げパイプは容器内に設置することができるので、保温性能は高い。またポンプ内を内容液は通過しないので、ポンプ内が汚れることはなく、容器内に湯または水以外の飲料を入れても衛生的には問題は少ない。
前記電動式エアーポットにおいては、内容液の温度差による容器内圧力の差及び電動ポンプの電池電圧の差により注出量が大きく変動しやすい。例えば、新しい電池を使用して、熱湯を注出する場合は流量が多く、カップや湯飲み茶碗に注ぐ際は、やけどなどの危険性が伴うことがある。逆に、長期間使用後の電圧が低い電池を使用して冷水を注出する場合は流量が少なくなるおそれがある。
このような電動式エアーポットとして、蓋体に内蔵した電動モータにより駆動されるエアーポンプによって空気を液体容器内に送入して、液体容器内の内容液を注出でき、蓋体に液体容器内と大気とを連通する蒸気抜き用の連通路を設け、この連通路に開閉弁を設けると共に、この開閉弁を電動モータのスイッチと連動するように設けたものが知られている(例えば特許文献1)。
特公昭54−6406号公報
電動式エアーポットは、汲み上げ式電気ポットに比較して高い保温性能または保冷性能、水以外の飲料を入れたときの衛生性を満足することができるものの、適度な注出量に制御することが困難であった。
解決しようとする問題点は、高い保温性能または保冷性能、水以外の飲料を入れたときの衛生性、適度な注出量、軽い操作力を満足し、しかも蒸気路の開閉弁が閉弁状態であっても内圧が高くなると開弁できるようにする点である。
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、電動式エアーポンプによって空気を容器内に送入して、容器内の内容液を注出し、前記容器内と大気とを連通する蒸気路を設け、この蒸気路に開閉弁を設けると共に、この開閉弁を前記電動式エアーポンプのスイッチの操作体と連動するように設けた電動式エアーポットにおいて、前記開閉弁は蒸気路の1次側を下部に接続して弁座とし、前記蒸気路の2次側を弁座より上方に接続した弁ケースと、前記弁座に対向して上方に設けられると共に前記弁座に着座可能な弁体と、前記操作体と連動し前記弁体を遊嵌して保持した弁体のホルダーとを備えたことを特徴とする電動式エアーポットである。
請求項2の発明は、前記ホルダーは、前記弁体の下部を下方にあらわす筒状であり、前記弁体は重錘体によって形成されることを特徴とする請求項1記載の電動式エアーポットである。
請求項3の発明は、前記弁座に弾性部材を設けることを特徴とする請求項1または2記載の電動式エアーポットである。
請求項4の発明は、前記弁ケースと前記ホルダーとの間に弾性体を介在することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動式エアーポットである。
請求項5の発明は、前記蒸気路にバッファーを設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動式エアーポットである。
請求項6の発明は、前記重錘体が金属球であることを特徴とする請求項2記載の電動式エアーポットである。
請求項7の発明は、前記電動式エアーポンプ、前記開閉弁を備えた前記蒸気路、前記電動式エアーポンプのスイッチの操作体を、前記蓋体に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動式エアーポットである。
請求項8の発明は、前記電動式エアーポンプ、前記スイッチは、前記蓋体の蓋下板より離れてやや上方に設置されており、前記蓋体の後部に水抜き用の排水部が形成されており、この排水部は前記電動式エアーポンプ、前記スイッチよりも低い位置にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動式エアーポットである。
請求項1の発明によれば、注出操作体を押圧すると、注出流量を一定範囲に維持して内容液を注出することができる。
請求項2の発明によれば、弁体のホルダーを押し下げることにより、弁体が弁座を確実に塞ぐことができる。
請求項3の発明によれば、弾性部材を使用することで、注出流量を一定範囲内に維持することができる。
請求項4の発明によれば、内容液が自然に注出されることはない。
請求項5の発明によれば、蒸気路中の結露水の外部への飛び散りを減少させることができ、また排気蒸気温度を下げることができる。
請求項6の発明によれば、弁体を弁座に確実に着座できる。
請求項7の発明によれば、電気部品がすべて蓋体内にあることとなる。
請求項8の発明によれば、電気部品に水が接触する可能性を減少させることができる。
本発明の実施例1を示す全体の縦断面図である。 同要部の開弁状態の縦断面図である。 同全体の斜視図である。 同蓋体要部の分解斜視図である。 同要部の注出操作体が押された状態で内圧が低い場合の縦断面図である。 同要部の注出操作体が押された状態で内圧が高く、湯を注出する場合の縦断面図である。 同蓋体要部の断面図である。 同電気回路図である。 本発明の実施例2を示す電気回路図である。 本発明の実施例3を示す電気回路図である。 本発明の実施例4を示す概略図である。 本発明の実施例5を示す概略図であり、図12(A)は概略縦断面図、図12(B)は概略平面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜8は実施例1を示しており、電動式エアーポット1は、水等液体を収容する有底な内筒2及びこの内筒2の外側に口部3相互を接続した外装を兼ねた有底な外筒4とを備えた容器本体5と、外筒4の外周上端側と容器本体5の口部3の間を覆うように結合した水切り部材等とも称する略水平で略円板状の肩部材6と、肩部材6の上面に電動式ダイヤフラム(図示せず)を備えたエアーポンプである電動式のポンプ8を内蔵し開閉自在に装着する中空な蓋体9と、内筒2内の液体を排出させるための揚水パイプ10及びその上部に連通する注水パイプ11を備えたパイプユニット12と、肩部材6に両端を回動自在に連結したU字形状の取手13から構成されている。
容器本体5はステンレス鋼等金属性材料による内筒2と外筒4間を真空部14とした真空二重構造である。肩部材6は、中央に口部3上に接続し口部3とほぼ同径な開口孔部15を有する受け皿部16と、この受け皿部16の前方に突出した嘴部17と、受け皿部16の外周から下方に延設して外筒4の外周上端側に接続する取付用円筒部18からなっている。嘴部17は先端に注水パイプ11を挿通する口孔19を設けており、また嘴部17には蓋体9の表にあらわれたロック操作部(図示せず)に連動するロック爪21が係止するロック爪用係止片22を設けている。
ポンプ8を内蔵した蓋体9は、着脱可能なヒンジ部材23にて揺動自在に枢支され、ロック爪21にて肩部材6に開閉自在に固定可能に設けられている。
そして、蓋体9のほぼ中央にボタン状の注出操作体24が昇降可能に設けられており、この注出操作体24の操作面25は蓋上面9Aにあらわれるようになっている。尚、実施例では注出操作体24はその前端を支点として梃子状に設けられている。一方、注出操作体24の下方には蒸気抜き用開閉弁26が蓋下板9Bとの間に設けられており、この蒸気抜き用開閉弁26は蓋下板9Bに設けた蒸気孔27を1次側とし蓋体9の後面に設けた孔状の蒸気排出部28を2次側とした蒸気路29の途中を開閉できるようになっている。また蓋体9内部の一側にポンプ8が装着されると共に、蓋体9内部の後側に電池30を収納する電池ボックス31が配置されている。そして、注出操作体24の周辺の下方にポンプ8のスイッチ32が設けられており、注出操作体24を押圧すると、この注出操作体24から下方に突設した連動部24Aがスイッチ32を作動できるようになっている。これらポンプ8、電池ボックス31、スイッチ32のような電気部品は、蓋体9の蓋下板9Bより離れてやや上方に設置されており、蓋体9の後部に水抜き用の排水部33が形成されており、この排水部33は電気部品よりも低い位置にあり、通常使用状態で水が蓋体9内に入った場合でも、電気部品が水に触れないようになっている。また、図8に示すように、ポンプ8、電池ボックス31、スイッチ32は直列に接続されている。
そして、蓋下板9Bに排気孔34が設けられ、この排気孔34には、1次側を大気開放としたポンプ8の2次側を、パイプ35を介して接続している。そして、蓋閉時に排気孔34が口部3、開口孔部15に対向するようにして、ポンプ8を作動することで圧縮空気を内筒2内へ圧送できるようになっている。尚、蓋体9の蓋下板9Bには蒸気孔27を囲むように形成されると共に、口部3、開口孔部15に挿入可能な平面U字形状の凸部36が設けられている。そして、凸部36の前側に排気孔34が配置されている。
前記蒸気孔27の真上には、ポットが転倒したとき収容した水等が蒸気路29を通って外部で漏出しないための逆止弁37が設けられている。さらにこの逆止弁37の真上には蒸気抜き用開閉弁26の弁箱等とも称する有底円筒状の弁ケース38が設けられる。この弁ケース38の下面に蒸気抜き1次側孔39が上下方向に設けられていると共に、この蒸気抜き1次側孔39の上端開口縁に第1の弁座としての弁座40が平面円環状に設けられている。この弁座40は、気密性を向上するためにゴム、エラストマー、弾性合成樹脂などの弾性部材40Aによって形成されている。また、弁ケース38の他側の側面に蒸気抜き2次側孔41が設けられている。そして弁座40の上方に、該弁座40を開閉可能な弁体42を設ける。この弁体42は金属製の重錘体であって、弁座40よりも径大な球体であり、弁体42は注出操作体24を押していない常時にあっては弁座40に対向して該弁座40と離間するように上方に配置されて開弁し、一方注出操作体24が押された時には弁座40に弁体42が弁座40に着座することで閉弁するようになっている。このため、弁体42は弁座40に対向して宙吊り状態に設けられるように弁体42の下部をホルダー43を介して保持されている。このホルダー43は下方を開口した有蓋な円筒体であって、その円筒体の内面に第2の弁座となる内側へやや突設した突起部44が同じ高さで周設されると共に、この突起部44の上面は上方へ向かうほど径大となるようなテーパ面44Aに形成され、そしてこのテーパ面44Aに弁体42が載置している。また、ホルダー43の側面外周は弁ケース38の側面内周に摺動して上下動できるようになっており、ホルダー43は最上位では停止するようにストッパー45が設けられている。尚、この載置した状態では弁体42の上部とホルダー43の蓋部との間には弁体42の直径の5%以上の上下方向長さ、好ましくは10%以上の上下方向長さの隙間46が形成されている。そしてこの載置状態は、弁体42の下部をテーパ面44Aより下方に突設するようにして、ホルダー43が下降したときには弁体42の下部が弁座40に着座できるようになっている。さらに、常時は弁体42の下部が弁座40より離間するように、弁座40側、ひいては弁ケース38の下面と、弁体42、ひいてはホルダー43との間に弾性体であるバネ47を介在する、実施例ではバネ47はコイルバネであって、弁体42を遊嵌するように、弁ケース38の下面とホルダー43の円筒部間に介在している。
そして、注出操作体24の後端とホルダー43との間に中継部材48が設けられ、この中継部材48は弁ケース38の外周部を外嵌すると共に、中継部材48の蓋部に下向きの凸部48Aが蓋部に接して直接押圧できるようになっている。したがって、注出操作体24を押圧操作すると、この押圧力が中継部材48を介してホルダー43に伝達できるようになっている。
前記蒸気路29における弁ケース38の2次側孔41と蒸気排出部28との間に、蒸気用のバッファー49を設ける。このバッファー49は、蒸気路29の通路断面積よりも広い通路断面積を有する中空箱状の緩衝器であって、バッファー49の孔状の1次側49Aを下部にバッファー49の孔状の2次側49Bを上部に配置すると共に、これら1次側49Aと2次側49Bとは可及的に離間するように相互に反対側に配置されている。さらに、バッファー49の底部は2次側49Bより1次側49Aが低く形成されている。
さらに、前記パイプユニット12は、肩部材6の上面に載置し、該上面と蓋体9の間に着脱自在に設けられる平面が略円形で外縁が上面の縁にほぼ至る一枚の板状をなした中蓋50を一体的に備えるもので、この中蓋50の中央に上下方向を連通して開口している。
さらに、前記開閉弁26について図4に基づいて構成を詳述する。蓋下板9Bに設けられた蒸気抜き1次側孔39上に弁ケース38が設けられ、この弁ケース38の側面に蒸気抜き2次側孔41が設けられている。弁ケース38は下、中、上に3分割した部品を一体に組み立てたもので、下部38Aは円板状であってその平面中央には弁座40が設けられ、中央部38Bはその下部側に蒸気抜き2次側孔41が設けられると共に上方が大径となる円筒状であり、上部38Cは中央部38Bの上部に外嵌着する上下を貫通した円筒状であり、その外周に蓋体9に固定するための固定用片38Dが設けられている。尚、図中38Eは上部38Cの上方に設けた内外を連通する連通部である。ホルダー43も上下に2分割された部品を一体に組み立てたもので、内周に突起部44を設けて上下方向を開口した下部43Aは、中央部38Bの内面に上下動自在に摺動可能な円筒状をなしており、その内径は弁体42の直径よりも大きく形成されており、弁体42はホルダー43内でやや遊動できるようになっている。実施例では摺動する面積は外周全域ではなく部分的として摺動抵抗を低減できるようになっている。そして突起部44の内径は球体状の弁体42の直径よりも小さく形成されて着座したときには、弁体42は抜け落ちないようになっている。一方、ホルダー43の上部43Bは蓋状であって、その外縁の内側が下部43Aを外嵌着したもので、また外縁の外側がストッパー45に係止可能に設けられて、このストッパー45に係止することで、ホルダー43がそれ以上バネ47によって押し上げられないようになっている。そして、弁体42がテーパ面44Aに着座した状態では、弁体42と上部43Bの中央側との間に隙間46が形成されることとなる。尚、上部43Bの外縁が中央部38Bの上部の内面に摺動するので、気密性が保たれ、この結果蒸気抜き1次側孔39から流入した蒸気は漏れることなく蒸気抜き2次側孔41へ抜け出ることができるようになっている。そして、コイル形状のバネ47はその軸芯(図示せず)を上下方向に向けて、下部38Aの上面と下部43Aの下面の外縁側との間に介在しており、このバネ47の内径は弁体42より大きく、弁体42がバネ47の中を通り抜けることができるようになっており、テーパ面44Aに着座した状態では、バネ47の軸芯上に弁体42の中心がほぼ配置されるようになっている。ストッパー45はリング状であって、上部38Cの上部開口の内縁に該開口の軸芯に向くように内向きに装着している。そして、図5に示すように、注出操作体24の下方への押圧に連動して中継部材48を介して、押圧力を上部38Cの上部開口を通して上部43Bに伝達することで、ホルダー43が弁体42と共に押し下げられるようになっており、このようにホルダー43が降下することで、弁体42が弁座40に着座して閉弁する。そして、注出がなされるものである。
一方、図5のような閉弁状態にあって、内筒2の内圧が規定の圧力よりも上昇するとこのとき弁体42の周囲にはスペースがあり、内筒2内の圧力が高い場合には微動し、内筒2内の圧力を下げる。そして、蒸気抜き2次側孔41を介して蒸気路29に沿って排気される。このため、注出時に内筒2の内圧が設定以上の圧力になることはなく、注出流量を一定範囲に維持して内容液を注出することができる。
次に前記構成についてその作用を説明する。開蓋時に、予め揚水パイプ10を中蓋50に接続させると共に、注水パイプ11を接続したパイプユニット12を口部3に取り付けする。そして、ケトル(図示せず)等を用いて湯水を注水孔、口部3を介して内筒2に収容する。この給水時に水がこぼれても、中蓋50の上面で水を受けることができ、回収できるようになっている。
そして、蓋体9を閉じた保温時においては、弁体42が弁座40より離間しているので、内筒2内の蒸気は蒸気路29を介して弁体42の廻りを通って蒸気排出部28より外部に排気されて、内筒2内は常圧に維持される。尚、蒸気路29を通る蒸気はいったんバッファー49に入り込むことで、冷却され、この結果バッファー49内で結露して水となるか、或いは蒸気であっても低温蒸気となって大気開放される。
次に注出操作体24を押圧すると、ホルダー43が降下して弁体42が弁座40に着座して閉弁し、この結果内筒2は密閉状態となる。また注出操作体24の押圧によってスイッチ32が閉成して電動式エアーポンプ8が作動して排気孔34から圧縮空気を密閉状態にある内筒2に排気孔34より、口部3を通して内筒2内に圧送し、内筒2の内圧を上昇させる。この圧送により内筒2の内圧が上昇して収容されている水は揚水パイプ10、注水パイプ11を介して排出される。
そして、この際内筒2内の圧力が比較的高い場合には重錘体からなる弁体42の上部には隙間46からなるスペースがあり、これによって弁体42が微動し、内筒2内の圧力を適正圧力に下げることができる。
以上のように、前記実施例では、蓋下板9B側に設けた蒸気抜き1次側孔39を設けた弁座40上に、上方を連通して開口した弁ケース38を設けると共に、弁座40上に対向して昇降可能な弁体42を設けて開弁、閉弁可能に設け、弁ケース38内に弁体42とホルダー43を昇降自在に設けると共に、このホルダー43は第2の弁座たる突起部44を設けて下部を開口しており、前記弁体42の下部は、弁座40に着座可能に臨んでかつ前記突起部44に着座させて保持されており、さらに、弁座40側とホルダー43との間にバネ47を介在し、このバネ47はホルダー43を常時上方へ付勢させて常時は開弁するように作用している。一方、注出したいときにホルダー43には注出操作体24から下方への押圧力が中継部材48を介して伝達できるようになっている。この弁ケース38の側面の下部には蒸気抜き2次側孔41が設けられ、この蒸気抜き2次側孔41には蒸気路29が接続されている。このような構成によって、ポンプ8によって内筒2内を加圧して内容液を注出する電動式エアーポットにおいて、注出操作体24を操作した際にポンプ8が作動すると共に、圧力調整用の弁体42が蒸気孔27端部の弁座40を塞ぐことにより、内筒2の圧力を調整した上で上昇させて内容液を注出することができる。このように、注出ボタンである注出操作体24を押圧した時、ホルダー43が下がり、金属球からなる重錘体が弁座40の上に載置して塞ぐ、このとき重錘体の周囲にはスペースがあり、内筒2内の圧力が高い場合には微動し、内筒2内の圧力を下げる。また注出操作体24を押圧したとき、ホルダー43が下がり、弁座40を塞ぐのとほぼ同時に電動ポンプ8に接続されているスイッチ32を押し、ポンプ8を起動させ、内容液を加圧する。したがって、注出操作体24を押圧すると、注出流量を一定範囲に維持して内容液を注出することができる。
また、注出操作体24と連動する筒状のホルダー43と、この筒状のホルダー43に保持される重錘体から成る弁体42のホルダー43ユニットを押し下げることにより、重錘体が弁座40を塞ぐようになっている。
さらに、重錘体から成る弁体42が塞ぐ弁座40に弾性部材40Aを設ける。このようにすることで、弁座40の弾性部材40Aでは、弁座40が樹脂の場合は、樹脂表面のミクロの凹凸により、重錘体が微動しなくても、内筒2内の圧力が大気圧よりも高ければ空気が僅かに逃げて内筒2内の圧力が低下し、注出量が少なくなる。弁座40を弾性部材40Aとしたことで、重錘体と弾性部材40Aが密着して、ミクロの凹凸の影響が少なくなり、内容液が低温時の注出量の減少を抑えることができる。また、湯の注出時は内筒2の圧力が高いので、重錘体が微動し圧力を下げるので、弾性部材を使用しても、注出量が多くなり過ぎることはない。したがって、弾性部材40Aを使用することで、注出流量を一定範囲内に維持することができる。
また、弁ケース38とホルダー43との間に弾性体を介在し、注出時以外は重錘体は弁座40より離間して開状態として、内筒2内の蒸気の圧力を大気圧に開放するようにしている。これにより、筒状のホルダー43に、例えば金属球や三角錐状など各種の重錘体が挿入されていて、ホルダー43はバネ47のような弾性体の弾性力により弁座40から離れた状態で保持されている。この状態では、内筒2内に湯が収容されている場合でも、内筒2内の圧力は上昇することはなく、内容液が自然に注出されることはない。
また、注出操作体24を放すと重錘体はバネ47など弾性体の反発力により、筒状のホルダー43が押し上げられ重錘体が弁座40から離れて、内筒2の圧力は上昇することなく自然に注出されることはない。そして、バネ47など弾性体の反発力(弾性)は重錘体を持ち上げて保持するだけなので、手動式ベローズポンプを押す力に比して小さいので、注出操作体24を押す力は手動ベローズポンプ式のエアーポットに比べるとはるかに小さくてよい。
さらに、内筒2の蒸気がバッファー49を通り、内筒2の外部へ排出される。このようにすることで、蒸気を自然吐出を防ぐために内筒2内の蒸気を外部へ開放する必要があるが、蒸気を中空な蓋体9内部に開放すると、蒸気により電気部品がさび易くなる、蓋体9の下面に蒸気を開放すると、湯を容器へ注ぐために蓋体9を開いたときに結露水の後方へ垂れが多くなる。蓋体9の蒸気路29を通して蒸気を外部へ開放することにより前記問題は解決できるが、注出直後に重錘体が弁座40から離れた瞬間の高い圧力により、蒸気排出部28内側に付着していた結露水が外部へ飛び散る現象が起こる。しかし、蒸気の溜まる空間であるバッファー49を取り付けることにより、蒸気排出部28から蒸気噴出の勢いが弱まり、結露水の外部への飛び散りを減少させることができる。さらに、蒸気バッファー49の出口を直接内筒2外部方向へ向けず、結露水が内壁に当たる構造にすることにより、さらに結露水が外部へ飛び散る可能性が減少する。この蒸気バッファー49内部底面に傾斜を設け、内筒2から蒸気が出る側を低くして、蒸気バッファー49内の結露水を外部へ流出させずに容器本体5内に戻す構造とすることで、蓋体9を開いた際の結露の後方への垂れが減少する。
さらに、ポンプ8、開閉弁26を備えた蒸気路29、スイッチ32及びその注出操作体24を蓋体9内部の中空部に設けることにより、電気部品がすべて蓋体9内にあることとなる。容器本体5から蓋体9を取り外すことができる構造とすれば、容器本体5を洗う際に蓋体9を取り外せば、電気部品への水の侵入なく、容器本体5を水洗いすることが可能となる。
しかも、ポンプ8、電池ボックス31、スイッチ32のような電気部品は、蓋体9の蓋下板9Bより離れてやや上方に設置されており、蓋体9の後部に水抜き用の排水部33が形成されており、この排水部33は電気部品よりも低い位置にあり、このように、電気部品を中空な蓋体9内に蓋ユニットとして組み込むことにより、蓋体9内に水が浸入した際に、電気部品に水が接触し、錆が発生し故障の原因となる場合がある。電気部品を蓋体9の下板から放して設置し、蓋体9の後方に水抜き用の間隔を設け、その水抜き穴の位置は通常使用状態では電気部品に水が接触しない高さに設定する。蓋体9内に水が浸入した場合でも、水が電気部品に接触しないで外部へ放出されることになる。また、内部に残った僅かな水は蓋体9を開けた際に後方から排出されることとなり、電気部品に水が接触する可能性を減少させることができる。
以下に、他の実施例について説明する。尚、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9は実施例2を示しており、実施例2では交流商用電源から直流電圧に変換した電源を用いたものである。
図10は実施例3を示しており、実施例3では、実施例2に、さらに充電式電池30Aを組み込んだものである。
図11は実施例5を示しており、弁体を弁体本体42Aとこの弁体本体42Aを押圧するバネ42Bによってバネ式圧力調節弁を形成したものである。
図12は実施例6を示しており、弁体を弾性板材42Cに上下方向を貫通した切り込み42Dによって弾性座位式圧力調整弁を形成したものである。
以上のように本発明に係る電動式エアーポットは、各種の用途に適用できる。
5 容器本体
8 ポンプ
9 蓋体
9B 蓋下板
24 注出操作体
26 開閉弁
27 蒸気孔
28 蒸気排出部
29 蒸気路
32 スイッチ
33 排水部
38 弁ケース
40 弁座
40A 弾性部材
42 弁体
43 ホルダー
47 バネ(弾性体)
49 バッファー

Claims (8)

  1. 電動式エアーポンプによって空気を容器内に送入して、容器内の内容液を注出し、前記容器内と大気とを連通する蒸気路を設け、この蒸気路に開閉弁を設けると共に、この開閉弁を前記電動式エアーポンプのスイッチの操作体と連動するように設けた電動式エアーポットにおいて、前記開閉弁は蒸気路の1次側を下部に接続して弁座とし、前記蒸気路の2次側を弁座より上方に接続した弁ケースと、前記弁座に対向して上方に設けられると共に前記弁座に着座可能な弁体と、前記操作体と連動し前記弁体を遊嵌して保持した弁体のホルダーとを備えたことを特徴とする電動式エアーポット。
  2. 前記ホルダーは、前記弁体の下部を下方にあらわす筒状であり、前記弁体は重錘体によって形成されることを特徴とする請求項1記載の電動式エアーポット。
  3. 前記弁座に弾性部材を設けることを特徴とする請求項1または2記載の電動式エアーポット。
  4. 前記弁ケースと前記ホルダーとの間に弾性体を介在することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動式エアーポット。
  5. 前記蒸気路にバッファーを設けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動式エアーポット。
  6. 前記重錘体が金属球であることを特徴とする請求項2記載の電動式エアーポット。
  7. 前記電動式エアーポンプ、前記開閉弁を備えた前記蒸気路、前記電動式エアーポンプのスイッチの操作体を、前記蓋体に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電動式エアーポット。
  8. 前記電動式エアーポンプ、前記スイッチは、前記蓋体の蓋下板より離れてやや上方に設置されており、前記蓋体の後部に水抜き用の排水部が形成されており、この排水部は前記電動式エアーポンプ、前記スイッチよりも低い位置にあることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動式エアーポット。
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