JP2010225551A - Hモード型ドリフトチューブ線形加速器 - Google Patents

Hモード型ドリフトチューブ線形加速器 Download PDF

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Abstract

【課題】ドリフトチューブ電極間のギャップ内での電界分布に粗密が発生することで、ギャップ中央よりもドリフトチューブ電極近傍にて最大となる電界分布となった場合でも、表面電界強度が放電限界の基準値を超えるのを抑制する。
【解決手段】Hモード型ドリフトチューブ線形加速器において、ドリフトチューブ電極2a〜2eは、外径側と内径側の角部にR面取りを施し、外径側のR面取りを内径側のR面取りよりも大きな曲率半径とし、ギャップにおける電界分布が中央部より両側にピークを有する2山形状になることに起因するドリフトチューブ電極の表面電界強度の増加を低減するために、2山形状の電界分布が発生するギャップを形成するドリフトチューブ電極2d,2eには、内径側のR面取りの終端部と前記外径側のR面取りの終端部とが滑らかにつながったドリフトチューブ肉厚部を形成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、共振器内に、共振器長手方向に磁界を発生させるTEモード(Hモード)を励起させ、発生磁界により誘導させる電流が共振器壁面からステムを流れ、加速軸方向に複数配列したドリフトチューブ電極間に発生する加速電界によって荷電粒子を加速させる、Hモード型ドリフトチューブ線形加速器に関するものである。
Hモード型ドリフトチューブ線形加速器(DTL:Drift Tube Linear Accelerator)は、電磁界を発生させる共振器(ときに真空容器を兼ねる)に複数個のドリフトチューブ電極を配列し、共振器内に誘起される磁界により、隣り合うドリフトチューブ電極間(以下、ギャップと称する)に加速電界を発生させて荷電粒子を加速する。ドリフトチューブ電極は内部が空胴の円筒形状であり、ドリフトチューブ電極の対向面の円筒肉厚部で発生する電界により荷電粒子は加速エネルギーを付与され、加速された荷電粒子ビームはドリフトチューブ電極内部を通過する。
高周波加速電界がギャップに発生するタイミングと、あるエネルギーを持った荷電粒子がギャップ部に現れるタイミングとを同期させることで、次々とギャップに発生する加速電界を効率よく荷電粒子エネルギーに付与して所定のエネルギーまで加速させるため、ドリフトチューブ電極中央から次のドリフトチューブ電極中央までの距離(これをセル長と呼ぶ)は、低エネルギー側から高エネルギー側にかけて、荷電粒子のエネルギーに応じて増加する。
運転周波数は共振器の共振周波数であり、全ての加速電界を完全に同位相で変化させるためには、セル長Lは、一般的には共振周波数に対応した波長の半整数倍に比例した値であることが必要である。セル長Lと共振周波数の関係を式(1)に示す。但し、ギャップでの粒子速度の変化分は無視し、その平均値をβsとする。λは共振周波数での波長であ
る。
Figure 2010225551
加速軸と平行に運動する荷電粒子が、線形加速器の1セルを通過することによって得る運動エネルギーΔWは、式(2)により表される。
但し、式(2)で、Lはセル長,qは価数,gはギャップ長,Eはギャップに発生する平均電界強度,φは同期位相,Tはトランジットタイムファクターと呼ばれる荷電粒子がギャップを通過する間に、高周波電圧の位相が変化する効果を表す因子である。
Figure 2010225551
ドリフトチューブ電極の配列設計は、まず、式(2)中のEg、すなわち加速電圧Vを設定する。一般的には、Eをあるセルでの電界集中をなくすためすべてのセルで同一にし、発生した電界を効率的に加速に使用する。ギャップ位置に応じた平均電界強度を許
容すると最大電界が放電防止の観点から制限されるので、他の箇所の平均電界強度が低くなってしまい、その結果加速エネルギーが全体として低下し、加速効率が悪化する。これを防止するためには平均電界強度をできるだけ均一にするのがよい。
平均電界強度が均一でもギャップ長が変化すれば両者の積で決まる電圧も変化するので、加速エネルギーに応じてギャップ長を増加させる傾斜型電圧分布を採用すれば、出射側でも加速エネルギー増加を高く維持でき、効率よく粒子を加速することができる。この場合、セル長とギャップ長は比例の関係となる。
ここで、Eはキルパトリック放電限界を指標に決定する。真空中における電極の放電限界に関する研究が、1957年にキルパトリックによってなされ、キルパトリック放電限界と呼ばれる関係式が明らかにされている。すなわち、高周波電界による放電限界として、高周波周波数f(MHz)と放電限界E(MV/m)とは、式(3)のような関係式で表される。
Figure 2010225551
実際には、キルパトリッック放電限界以上の電界が安定してかけられることも実証されている。これは、キルパトリック放電限界に関する式が1957年に出されたもので、当時の真空、電極表面などの技術が現在よりも低かったためであり、近年の技術進歩により明らかにされたものである。しかし、キルパトリック放電限界は、現在もEの程度を量る一つの基準となっている。
以上に示すとおり、ドリフトチューブ電極配列は、ギャップに発生する電界分布を平均電界強度Eの矩形波形と仮定し、これにギャップ長を乗じて電圧を仮定し、(2)式に従い加速される荷電粒子のエネルギーを算出し、速度に換算して(1)式のセル長が決定される。
しかしながら、実際に問題となるドリフトチューブ電極での放電は、Eだけではなくドリフトチューブ電極での表面電界強度に依存するため、放電を防止するためにはドリフトチューブ電極形状と発生電圧とを2次元静電界解析等により検証する必要がある。
放電対策の一つとして、ドリフトチューブ電極は、すべての角で放電防止のためR面取り加工が施されている。このR面取り寸法は、放電の原因となる表面電界強度が放電基準値を超えないように設定する必要がある。
ドリフトチューブ電極の形状に関する従来の技術としては、例えば、Hモード・ドリフトチューブ線形加速器において、入射部のドリフトチューブの外径を大きくすること、入射部のドリフトチューブの内径を小さくすること、及び入射部のドリフトチューブの曲率半径を小さくすることの何れかによって、あるいはそれら何れかの組み合わせによって、入射部のドリフトチューブ間の容量を増やし、それによって入射部の最初の数個のギャップ電圧を上げる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ドリフトチューブ間に発生する加速電界に寄与しない電界を削減するため、ドリフトチューブ端部での肉厚を縮小させ、断面形状を等脚台形に近い形状として、加速電界が発生するドリフトチューブ面を小さくしたドリフトチューブ型ライナックが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−351233号公報(第6頁、図5) 特開平11−121199号公報(第2頁、図12)
特許文献1に示すHモード・ドリフトチューブ線形加速器は、ドリフトチューブの形状
を上記のようにすることで、入射部の最初の数個のギャップ電圧を上げるようにしたものであり、また、特許文献2に示すドリフトチューブ型ライナックは、上記のような形状を採用して、加速電界の形成に寄与しない電界を減らして、電力効率の向上を図ったものである。いずれも、電極端部での放電を防止するために電極端部にはR面取り加工が施されているものの、積極的に表面電界強度を下げるような配慮はなされていない。
このようなHモード型ドリフトチューブ線形加速器にあっては、セル長、及びギャップ長が荷電粒子のエネルギーに応じて増加すると、本来はギャップ中央にて最大となる電界分布が、ギャップ内で粗密が発生することで、ギャップ中央よりもドリフトチューブ電極端部近傍において最大となる電界分布となり、その結果、ギャップで得られる加速エネルギー利得は同じでも、ドリフトチューブ電極端部での表面電界強度が増加し、放電限界の基準値を超えてしまい、放電に至る場合があるという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、ドリフトチューブ間に発生する高周波加速電界強度を維持したまま、放電の原因となるドリフトチューブ電極の表面電界強度をできるだけ低減し、安定した状態で運転することができるHモード型ドリフトチューブ線形加速器を得ることを目的としている。
この発明に係るHモード型ドリフトチューブ線形加速器は、TEモードを励起する共振器内の加速軸上に、ステムに支持された複数個の円筒形状のドリフトチューブ電極が所定のギャップを空けて配列され、ドリフトチューブ電極間に電界を発生させることにより荷電粒子ビームを加速するHモード型ドリフトチューブ線形加速器において、ドリフトチューブ電極は、端面の外径側と内径側の角部にR面取りが施され、電界分布が、ギャップ部の中央部の両側にピークを有する2山形状の電界分布を有するギャップ部の両端に位置するドリフトチューブ電極端部の外径側のR面取りは、内径側のR面取りよりも大きな曲率半径を有し、内径側のR面取りの終端部と外径側のR面取りの終端部とが滑らかにつながったドリフトチューブ肉厚部が形成されているものである。
この発明のHモード型ドリフトチューブ線形加速器によれば、2山形状の電界分布を有するギャップ部の両端に位置するドリフトチューブ電極端部の外径側のR面取りは、内径側のR面取りよりも大きな曲率半径を有し、内径側のR面取りの終端部と外径側のR面取りの終端部とが滑らかにつながったドリフトチューブ肉厚部を形成したので、ギャップ内での電界分布が、ギャップ中央よりもドリフトチューブ電極端部近傍で最大となりドリフトチューブ電極の表面電界強度が増加するようなギャップが広い領域でも、電極部での放電を抑制でき、安定した状態で運転できるHモード型ドリフトチューブ線形加速器を得ることができる。
この発明の実施の形態1によるHモード型ドリフトチューブ線形加速器を示す断面図である。 図1に使用するドリフトチューブ電極のうち、出射側の2体のドリフトチューブ電極を示す断面図である。 図1に使用するドリフトチューブ電極のうち、図2で示す電極以外のドリフトチューブ電極を示す断面図である。 図1のHモード型ドリフトチューブ線形加速器の加速電界分布図である。 図1のHモード型ドリフトチューブ線形加速器のドリフトチューブ電極での表面電界強度を示す図である。 この発明の実施の形態1によるHモード型ドリフトチューブ線形加速器のドリフトチューブ電極の他の例を示す断面図である。 この発明の実施の形態2によるHモード型ドリフトチューブ線形加速器を示す断面図である。 図7のHモード型ドリフトチューブ線形加速器の加速電界分布図である。
実施の形態1.
以下、図に基づいて説明する。先ず、図1により実施の形態1によるHモード型ドリフトチューブ線形加速器の構成から説明する。図は、Hモード型ドリフトチューブ線形加速器のひとつであるIH(Interdigital-H)型線形加速器を示す断面図である。
電磁界モードを発生させるための共振器1(ときに真空容器を兼ねる)の内部に、荷電粒子を加速する為のドリフトチューブ電極2a〜2eが、低エネルギー側である入射側3から高エネルギー側である出射側4に向けて、加速軸5の軸方向に複数個配列されて、セルごとに交互に共振器1から伸びるステム6により支持され、所定のギャップ7を空けて加速軸5上に設置固定されている。また、共振器1の入射側3には入射側エンドドリフトチューブ8aが、出射側4には出射側エンドドリフトチューブ8bが、同様に加速軸5上に配置されて固定されている。なお、電極の個数は一例を示すものであり、本図に限定するものではない。
ギャップ7の間隔は、入射側3から出射側4へ向けて、順次広くなっており、また、各ドリフトチューブ電極2a〜2eの電極長も順次長くなっている。すなわち、セル長が出射側4に向けて順次増加させた傾斜型電圧分布を採用した場合を示している。
本実施の形態のドリフトチューブ電極は、詳細は後述するが、電極部での放電を抑制するために、出射側エンドドリフトチューブ8bに隣接しそれと対向してギャップを形成するドリフトチューブ電極2eと、このドリフトチューブ電極2eと対をなすドリフトチューブ電極2dの2体の形状が、他のドリフトチューブ電極2a〜2cの形状と異なるようにした点に特徴を有するものである。以下、これらの電極形状の特徴を図に基づいて説明する。
図2は、ドリフトチューブ電極2d,2eの2体の電極形状示す断面図である。端部の形状を説明するのが目的なので、長さ方向は縮小して図示している。
ビームが通過する口径であるドリフトチューブ電極の内径dと、ギャップに発生するキャパシタンスを決定する肉厚Tとから、ドリフトチューブ電極の外径Dが決められている。
端面の外径側と内径側の角部には、放電を抑えるためR面取りが施されている。以下の説明では、ドリフトチューブ電極の内径側のR面取りの曲率半径を内径側R面取り寸法と呼び、外径側のR面取りの曲率半径を外径側R面取り寸法と呼ぶことにする。
また、「端面」とはドリフトチューブ側面に対する呼称とし、端面の角部にR面取りが施された部分を総称して「端部」と呼ぶことにする。
内径側R面取り寸法rは、加速軸方向の電界強度を不必要に小さくしないように可能な限り小さい値とし、かつ、全てのドリフトチューブ電極で同一としている。
一方、外径側R面取り寸法R1は、内径側R面取り寸法rより大きな値とし、内径側の
R面取り終端から連続してなめらかにドリフトチューブ電極外径まで繋がった形状となっている。更に、具体的に説明すれば、内径dの面から連続して、内径側R面取りを曲率半径rで90度の範囲に形成し、それに連続して外径側R面取りを曲率半径R1で90度の範囲に形成し、その終端部を外径Dの面となめらかに連続させた「ドリフトチューブ肉厚部」とする。両曲率半径の中心点は、加速軸5に平行な軸線9上にある。
但し、図2はベストモードを示すものであり、内径側R面取りと外径側R面取りの接続部は、加工性等を考慮して、加速軸5に垂直な直線部(平面部)を多少設けてもよいが、可能な限り直線部を少なくして、なめらかな連続面とするのが望ましい。
図3は、上記図2で説明した出射側の2体のドリフトチューブ電極2d,2e以外のドリフトチューブ電極2a〜2c,8a、8bの電極形状を示す断面図である。
内径d,肉厚T,及び外径Dは、図2と同様である。すべての角には放電を抑えるためR面取りが施されており、先に説明したように、内径側のR面取り寸法rは、図2のドリフトチューブ電極2d,2eと同じであって、可能な限り小さくし形成されている。
一方、外径側R面取り寸法R2は、内径側R面取り寸法rより大きいが、R面取り部での表面電界強度が放電限界基準以下であればよいため、図2のドリフトチューブ電極の外径側R面取り寸法R1より小さくし、内径側R面取り終端部と外径側R面取り終端部との間には、加速軸5に垂直な直線肉厚部10が存在する。具体的な寸法は後述する。
ここで、加速器1の空胴全体はLC共振回路と等価であり、磁界が発生する領域の加速器1の空胴内のインダクタンスL、主にギャップでのキャパシタンスCと等価とすると、共振器1の共振周波数Fは式(4)のように表すことができる。
Figure 2010225551
ドリフトチューブ電極は内部が空胴の円筒形状であり、肉厚部によりキャパシタンスは決定される。ギャップ容量Cは、ギャップ長gとドリフトチューブ電極肉厚実効断面積Sを用いてC∝S/gのように表すことができる。したがって、ドリフトチューブ電極肉厚部の寸法を小さくすると、キャパシタンスCが比例して小さくなり、一定の共振周波数を得るためには磁界が発生する領域、つまり共振器の径を大きくする必要がある。また、肉厚部が薄くなると、放電に関係する表面電界強度が格段に大きくなってくる。
そこで、表面電界強度が放電基準値を超えないようにするために、ドリフトチューブ電極の肉厚寸法を、少なくとも内径側R面取り寸法rの2倍より大きくし、更に、表面電界強度が高くなるギャップ部においては、電極端部形状を図2に示すような形状にするものである。
次に、動作について説明する。
ここで、図1の構成において、図2及び図3のドリフトチューブ電極の各部の寸法は、一例として次の通りとする。
セル数6、ドリフトチューブ電極の内径d=14mm,外径D=36mm,内径側R面取り寸法r=2mmとし、外径側R面取り寸法は、図2に示すドリフトチューブ電極2d,2eについてはR1=9mm,図3に示すドリフトチューブ電極2a〜2c,8a,8bについてはR2=5mmとする。
また、同期位相は−30度で一定とし、電界強度はキルパトリック放電限界の1.6倍で各セル一定とし、電圧は荷電粒子エネルギーに応じて増加する傾斜型電圧分布とする。
図4は、上記のような条件における、Hモード型ドリフトチューブ線形加速器に発生する加速電界分布を示す図である。実施の形態1による加速電界分布を「本発明」として実線で示し、「比較例」として、全てのドリフトチューブ電極を図3の形状(r=2mm、R2=5mm)とした場合を破線で示している。
ここで、縦軸の加速電界強度は、加速軸方向をZ軸、ステム方向をY軸、これらと直交する方向をX軸としたとき、各電界成分Ex,Ey,Ezから求められるEmod=√(Ex+Ey+Ez)のことである。また、横軸は共振器の加速軸方向Zを示している。各ギャップに対応する部分に山形の波形が現れている。
図4に示すように、出射側に近づくにつれて荷電粒子のエネルギーが増大することで、ギャップ距離も増大しているので、A部に示すように単純な山形であったギャップ電界分布が、B部のようにギャップ中央部で谷が発生する2山形状に変化する。このため、仮に、電界分布をギャップ区間にて積分して得られる電圧が、山形状の場合と2山状の場合とで同一であっても(すなわち、荷電粒子に付与されるエネルギー利得が同じであっても)、ギャップを形成するドリフトチューブ電極表面で発生する「表面」電界強度は、山形状の場合と2山状の場合とでは異なることになる。
なお、入射側3の最初のギャップに発生する電界強度E1と、出射側の最後のギャップに発生する電界強度E6は、共振器1に発生する磁界が共振器端では加速軸5方向だけではなく共振器1を回りこむ方向にも発生するため、この影響により他のセルに比べ減少している。
図4から分かるように、出射側エンドドリフトチューブ8bを除く出射側にある2体のドリフトチューブ電極2d,2eにより形成されるギャップ部において、電界分布が2山となっている。この2山形状の電界分布が発生するギャップを形成するドリフトチューブ電極2d,2eに、図2のような電極形状を採用したことにより、この部分では破線で示す比較例より実線で示す本発明の方が、ドリフトチューブ電極端部近傍での電界強度のピーク値とギャップ中央部での電界強度の谷部との差が縮まり、且つ、ピーク値も低くなっている。しかし、先に説明したように、電界分布をギャップ長に渡り距離で積分した値である電圧は一定であり、荷電粒子が付与されるエネルギーに変化はない。
比較例のように、山と谷の差が大きく、電界強度のピーク値が高くなった場合は、表面電界強度が基準値を超えてしまい、ギャップ間で放電が発生するという問題が発生するが、本実施の形態のような電極形状を採用することで、電極端部近傍での電界強度のピーク値を放電基準値以下に押さえることが可能となる。
図5は、ドリフトチューブ電極の表面電界強度を放電基準電界値と比較した図であり、図4同様に「本発明」と、「比較例」とを対比して表している。
出射側4に設置した2体のドリフトチューブ電極2d、2e(電極番号5,6)の外径側R面取り寸法R1が、他のドリフトチューブ電極(2a〜2c,8a、8b)に比べ大きくなったことにより、ドリフトチューブ電極肉厚部の実効断面積が減少し、Hモード型ドリフトチューブ線形加速器全体で見ると、高エネルギー側である出射側4でのキャパシタンスが減少する。そのため、(4)式に従い高エネルギー側での共振器径をCの減少分だけ増加させて適切に変更することにより、各ギャップに発生する電界強度を均一化した結果、高エネルギー側2体以外のドリフトチューブ電極(電極番号1〜4)での表面電界強度は多少増加するものの、高エネルギー側に設置されたドリフトチューブ電極(電極番号5〜7)での表面電界強度は低下し、いずれも放電基準値以下になっている。
ここで、低エネルギー側に設置されたドリフトチューブ電極(電極番号1〜4)の表面電界強度は、ギャップ長が短いので、図4で見たように2山ではなく山形の電界分布が発生するため、図5に示すように、もともと放電基準値より低く、高エネルギー側に設置さ
れた2体のドリフトチューブ電極2d、2e(電極番号5,6)による影響は小さく問題は無い。
なお、上記の説明では、出射側エンドドリフトチューブ電極8bに隣接するドリフトチューブ電極2e、及びそれと対をなすドリフトチューブ電極2dの2体のみの電極形状を図2のような他と異なる形状にしたが、この2体に限定することなく、セル長が荷電粒子のエネルギーに応じて長くなった為に電界分布が2山になり表面電界強度が増加する複数のドリフトチューブ電極に対して、図2に示すドリフトチューブ電極を適用するように構成してもよい。
また、2山形状の電界分布を有するギャップ部の両端に位置するドリフトチューブ電極端部は、互いに同形状で、図3のようなドリフトチューブ肉厚部とするが、電界分布が2山となるギャップを形成するドリフトチューブ電極であっても、一方の電極面のみが放電限界を超すような場合であれば、図6に示すような電極形状としてもよい。すなわち、ドリフトチューブ電極面が両側で異なる形状をした、図2と図3の複合型のドリフトチューブ電極である。
図6において、表面電界強度の高い側(通常は高エネルギー側)に面する電極端部形状は、図2の場合と同様に、内径側R面取り終端部とそれより曲率半径の大きい外径側R面取り終端部とが連続的につながった曲面状のドリフトチューブ肉厚部をもつ形状とし、表面電界強度の低い側(通常は低エネルギー側)に面する電極端部形状は図3と同様としたものである。これにより、表面電界強度を削減する効果に加え、ドリフトチューブ間に発生するキャパシタンスを実質的に不必要に減少する事が無く、キャパシタンスを調整するための共振器径の変更も少なくてすむという効果が得られる。
以上のように、実施の形態1のHモード型ドリフトチューブ線形加速器によれば、ドリフトチューブ電極は、端面の外径側と内径側の角部にR面取りが施され、電界分布が、ギャップ部の中央部の両側にピークを有する2山形状の電界分布を有するギャップ部の両端に位置するドリフトチューブ電極端部の外径側のR面取りは、内径側のR面取りよりも大きな曲率半径を有し、内径側のR面取りの終端部と外径側のR面取りの終端部とが滑らかにつながったドリフトチューブ肉厚部を形成したので、ギャップでの電界分布がギャップ中央よりもドリフトチューブ電極近傍で最大になりドリフトチューブ電極での表面電界強度が増加するような場合でも、電極部での放電を抑制でき、安定した状態で運転することができるHモード型ドリフトチューブ線形加速器を提供できる。
また、ギャップ部の中央部の両側にピークを有する2山形状の電界分布を有するギャップ部の両端に位置するドリフトチューブ電極端部は、互いに同じ形状のドリフトチューブ肉厚部としたので、電界分布が2山となるギャップを形成するドリフトチューブ電極であっても、片方の電極端部の表面電界強度が放電限界を超えない場合には、その片側の端部形状を他の電極に合わせることで、ドリフトチューブ間に発生するキャパシタンスを実質的に不必要に減少する事が無く、キャパシタンスを調整するための共振器径の変更が少なくてすむ。
また、内径側のR面取りの終端部と外径側のR面取りの終端部との接続面は、平面部を持たずに連続して繋がった曲面としたので、荷電粒子に付与するエネルギーを低減することなく、表面電界強度を効果的に低減することができる。
更に、内径側のR面取りの終端部と外径側のR面取りの終端部とが滑らかにつながったドリフトチューブ肉厚部が形成されたドリフトチューブ電極は、出射側のエンドドリフトチューブ電極に隣接するドリフトチューブ電極、及びそのドリフトチューブ電極と対をなすドリフトチューブ電極としたので、特に、傾斜型電圧分布を採用したHモード型ドリフ
トチューブ線形加速器の場合に、電界分布が2山形状になることに起因する表面電界強度の増加を効果的に抑制でき、安定した状態で運転することができる。
実施の形態2.
図7は、実施の形態2によるIH型線形加速器を示す断面図である。図1と同等部分は同一符号で示し説明は省略して、相違点を中心に説明する。
本実施の形態の共振器は、ビーム軸成分の収束方式としてAPF法を採用した共振器の場合を示している。実施の形態1の場合のセル長は、出射側に向けて順次増加させた傾斜型電圧分布となっていたが、APF法では、同期位相の符号を数セル周期で振動的に変化させているので、数セル周期でセル長は増加するものの、隣り合うセル長は必ずしも荷電粒子のエネルギーに応じて増加しない。
そこで、本実施の形態では、加速軸5の軸方向に見て、最初のギャップを除いた一番長いギャップ長を形成する1対のドリフトチューブ電極に、実施の形態1で説明した図2のドリフトチューブ電極を適用するものである。図7の場合では、ドリフトチューブ電極2c,2dがその電極に該当し、その端部形状を、内径側のR面取り端部と外径側のR面取り端部とが平面部を持たずに連続して滑らかに繋がった曲面のドリフトチューブ肉厚部としている。それ以外のドリフトチューブ電極(2a,2b,2e,8a,8b)の端部形状は、実施の形態1の図3のようになっている。
図7の構成において、セル数を6とし、電極の寸法及び電圧の条件を、一例として次の通りとする。
図2の形状を適用するドリフトチューブ電極2c,2dは、内径d=14mm,外径D=36mm,内径側R面取り寸法r=2mm、外径側R面取り寸法R1=9mmとし、図3の形状を適用するその他のドリフトチューブ電極は、内径,外径,内径側R面取り寸法は同じであるが、外径側R面取り寸法R2=5mmとする。また、全ての電極を図2の端部形状(r=2mm,R2=5mm)としたものを比較例とする。
同期位相はAPF法を適応するため一定とせず、電界強度はキルパトリック放電限界の1.6倍で各セル一定とし、電圧は荷電粒子エネルギーに応じて増加する傾斜型電圧分布とする。
図8は、上記の条件において、加速器1に発生する加速電界分布を示す図であり、本実施の形態を「本発明」として実線で示し、「比較例」を破線で示している。
図から分かるように、電界分布が2山となる箇所は、必ずしも高エネルギー側ではなく、ギャップ長が一番長い箇所で電界分布が2山になっている。そこで、2山の電界分布となるギャップを形成する一対のドリフトチューブ電極2c,2dの電極端部形状を図2のようにしたことで、当該ギャップ箇所での表面電界強度が、破線で示す比較例に比べて、実線で示すようにギャップ中央部の谷部と両側のピーク値との差が縮まると共にピーク値が低くなっていることがわかる。両側のピーク値が低くなることで、電極端部近傍での電界強度を放電基準値以下に押さえることができる。
なお、上記までの説明では、最初のギャップを除いた一番長いギャップ長を形成する1対のドリフトチューブ電極のみに図2のような電極形状を適用するとしたが、一番長い箇所のみに限定することなく、続いて長いギャップ長を形成する一対のドリフトチューブ電極、すなわち、セル長が長くなった為に電界分布が2山になり表面電界強度が増加する他の電極に対しても適用するような構成にしてもよい。加速器が大型化してドリフトチューブ電極数が増えた場合には、複数箇所のギャップで電界分布が2山となる。
また、内径側R面取りと外径側R面取りの接続部は、平面部を持たずに滑らかに曲面でつながったものとして説明したが、加工性等を考慮して、加速軸5に垂直な直線部(平面
部)が多少形成されていてもよい。
更に、電界分布が2山になり、一方のドリフトチューブ電極面のみが放電限界を超すような場合は、実施の形態1と同様に、図6に示すような複合型のドリフトチューブ電極を採用してもよい。外径側R面取り寸法を大きくした方の端部を表面電界強度の高い側に向けて配置する。
以上のように、実施の形態2によるHモード型ドリフトチューブ線形加速器によれば、内径側のR面取り端部と外径側のR面取り端部とが滑らかにつながったドリフトチューブ肉厚部が形成されたドリフトチューブ電極は、加速軸の軸方向に見て、最初のギャップを除いた一番長いギャップ長を形成する1対のドリフトチューブ電極としたので、APF法などの必ずしも荷電粒子のエネルギーに応じてセル長が増加しない場合でも、電界分布が2山になるセル長が一番長い箇所において、適切に表面電界強度を低減して放電を抑制することができる。
また、上記のようなドリフトチューブ肉厚部が形成されたドリフトチューブ電極は、加速軸の軸方向に見て、最初のギャップを除いた一番長いギャップ長を形成する1対のドリフトチューブ電極と、続いて長いギャップ長を形成する一対のドリフトチューブ電極としたので、加速器が大型になりドリフトチューブ電極の個数が増えて、電界分布が2山となるギャップ数が増えた場合でも、確実に表面電界強度を低減して放電を抑制することができる。
1 共振器 2a〜2e ドリフトチューブ電極
3 入射側(低エネルギー側) 4 出射側(高エネルギー側)
5 加速軸 6 ステム
7 ギャップ 8a 入射側エンドドリフトチューブ
8b 出射側エンドドリフトチューブ電極
9 加速軸に平行な軸線 10 直線肉厚部
d 内径 D 外径
T 肉厚 r 内径側R面取り寸法
R1,R2 外径側R面取り寸法
E1 最初のギャップに発生する電界強度
E6 最後のギャップに発生する電界強度。

Claims (6)

  1. TEモードを励起する共振器内の加速軸上に、ステムに支持された複数個の円筒形状のドリフトチューブ電極が所定のギャップを空けて配列され、前記ドリフトチューブ電極間に電界を発生させることにより荷電粒子ビームを加速するHモード型ドリフトチューブ線形加速器において、
    前記ドリフトチューブ電極は、端面の外径側と内径側の角部にR面取りが施され、
    電界分布が、前記ギャップ部の中央部の両側にピークを有する2山形状の電界分布を有するギャップ部の両端に位置する前記ドリフトチューブ電極端部の前記外径側のR面取りは、前記内径側のR面取りよりも大きな曲率半径を有し、前記内径側のR面取りの終端部と前記外径側のR面取りの終端部とが滑らかにつながったドリフトチューブ肉厚部が形成されていることを特徴とするHモード型ドリフトチューブ線形加速器。
  2. 請求項1に記載のHモード型ドリフトチューブ線形加速器において、
    前記電界分布が、前記ギャップ部の中央部の両側にピークを有する2山形状の電界分布を有するギャップ部の両端に位置する前記ドリフトチューブ電極端部は、互いに同じ形状の前記ドリフトチューブ肉厚部を有するものであることを特徴とするHモード型ドリフトチューブ線形加速器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のHモード型ドリフトチューブ線形加速器において、
    前記ドリフトチューブ肉厚部の前記内径側のR面取りの終端部と前記外径側のR面取りの終端部との接続面は、平面部を持たずに連続してつながった曲面であることを特徴とするHモード型ドリフトチューブ線形加速器。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のHモード型ドリフトチューブ線形加速器において、
    前記ドリフトチューブ肉厚部が形成された前記ドリフトチューブ電極は、前記加速軸の軸方向に見て、最初の前記ギャップを除いた一番長いギャップ長を形成する1対のドリフトチューブ電極であることを特徴とするHモード型ドリフトチューブ線形加速器。
  5. 請求項4に記載のHモード型ドリフトチューブ線形加速器において、
    前記ドリフトチューブ肉厚部が形成された前記ドリフトチューブ電極は、出射側のエンドドリフトチューブ電極に隣接するドリフトチューブ電極、及びそのドリフトチューブ電極と対をなすドリフトチューブ電極であることを特徴とするHモード型ドリフトチューブ線形加速器。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のHモード型ドリフトチューブ線形加速器において、
    前記ドリフトチューブ肉厚部が形成された前記ドリフトチューブ電極は、前記加速軸の軸方向に見て、最初の前記ギャップを除いた一番長いギャップ長を形成する1対のドリフトチューブ電極と、続いて長いギャップ長を形成する一対のドリフトチューブ電極であることを特徴とするHモード型ドリフトチューブ線形加速器。
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