JP5575963B1 - 荷電粒子加速器及び該荷電粒子加速器を備える中性子発生装置 - Google Patents

荷電粒子加速器及び該荷電粒子加速器を備える中性子発生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
正のイオン源が適用でき、かつ荷電変換器を使うことなくイオンビームのタンデム静電加速が可能な荷電粒子加速器を提供する。
【解決手段】
正のイオンビームを射出する接地電位を持つイオン源10と、イオンビームの進行軌道上に配置された一対の加速管11,12と、一対の加速管11,12間に接続された高電圧管21と、高電圧管21に正側スイッチ52を介して正電位を印加するための正側直流電源50と、高電圧管21に負側スイッチ53を介して負電位を印加するための負側直流電源51と、イオンビームを負電位の高電圧管21で加速した後に高電圧管21の電位を負から正に変換させて再加速するように、正側スイッチ52及び負側スイッチ53をパルス状にオンオフ制御するパルス発生回路54と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、正イオンを加速して高エネルギーのイオンビームを得る荷電粒子加速器、及び該荷電粒子加速器を備える中性子発生装置に関する。
タンデム加速器は、内部が真空に保持された金属製の圧力タンク内に、低エネルギー側加速管、電荷交換器および高エネルギー側加速管を、この順序に配置したものである(例えば特許文献1参照)。
かかる従来のタンデム加速器では、まず高圧電源を用いて、数万ボルト程度の高い正の電圧を電荷交換器に印加し、イオン源から負イオンのイオンビームを取り出す。次に、低エネルギー側加速管内に生成された電界によって負イオンを加速し、高圧電源の電圧に対応する運動エネルギーを与える。運動エネルギーを与えられた負イオンが電荷交換器を通過すると、負イオンはそれまで保持していた電子を2個以上放出し正イオンとなって、イオン源に対し電荷交換器の逆側領域にある高エネルギー側加速管に向かう。高エネルギー側加速管内には、低エネルギー側加速管に形成される電界と強さが同じで向きが180度逆の電界が存在する。正イオンは進んできた方向に向かってさらに加速力を受け、電荷交換器で失った電子の数に応じて、高圧電源の整数倍のエネルギーを得る(例えば特許文献1の図1参照)。
国際公開第2012/066940号パンフレット
しかしながら、上述したような従来のタンデム加速器にあっては、負イオンを正イオンに変換する電荷交換器の寿命が短く、長期間に渡る連続運転ができないという欠点があった。また負のイオン源では、大電流のイオンビームを引出することが技術的に困難であり、加速電流を大きくすることもできなかった。
本発明は、斯かる事情を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、荷電交換器を使うことなく、またイオン源として正のイオン源が使用可能な荷電粒子加速器を提供することにあり、併せて該荷電粒子加速器を備える中性子発生装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る荷電粒子加速器は、第1の手段として、正のイオンビームを射出する接地電位を持つイオン源と、前記イオンビームの進行軌道上に交互に接続された複数本の加速管及び高電圧管と、前記イオン源側から数えて奇数番目の高電圧管に第1正側スイッチを介して正電位を印加するとともに前記イオン源側から数えて偶数番目の高電圧管に第2正側スイッチを介して正電位を印加するための正側直流電源と、前記イオン源側から数えて奇数番目の高電圧管に第1負側スイッチを介して負電位を印加するとともに前記イオン源から数えて偶数番目の高電圧管に第2負側スイッチを介して負電位を印加するための負側直流電源と、前記イオンビームを負電位の前記高電圧管で加速した後に該高電圧管の電位を負から正に変換させて再加速するように、前記第1正側スイッチ、前記第1負側スイッチ、前記第2正側スイッチ、及び前記第2負側スイッチをパルス状にオンオフ制御するパルス発生回路と、を備え、前記高電圧管及び前記加速管の各々は、前記イオンビームが前記加速管の各々を通過するタイミングで加速電界を発生させるよう調節された長さに設定されている。
前記第の手段において、第の手段として、前記イオン源からのイオンビーム軌道上に配列された前記加速管及び高電圧管の列が、複数配置されるとともに、各列の前記イオン源側から数えて同じ順番の高電圧管間が導電接続される。
前記第又は第の手段において、第の手段として、前記偶数番目の高電圧管が共通の電源バスに接続され、前記奇数番目の高電圧管が他の共通の電源バスに接続される。
前記第1〜第の何れかの手段において、第の手段として、前記正側直流電源及び負側直流電源は、三相全波整流回路を具備する。
前記第の手段において、第の手段として、前記パルス発生回路は、出力パルス時間幅を前記正側直流電源及び負側直流電源の出力電圧の大きさに応じて増減させる機能を備える。
前記第1〜第の何れかの手段において、第の手段として、前記加速管は、管長さ方向に間隔をおいて配設された複数の電極板と、隣り合う前記電極板間に直列接続された複数の分圧抵抗と、を具備する。前記各電極板に高電圧管への印加電圧を分割して印加する分圧抵抗を接続してやることにより、前記加速管の管長が長くなっても、前記加速管内の加速電界が一様な傾斜を持たせることができる。
前記第の手段において、第の手段として、前記分圧抵抗にアバランシェダイオード等の定電圧ダイオードが直列接続されている。
前記第1〜第の何れかの手段において、第の手段として、前記高電圧管には、複数の永久磁石による四重極磁石を具備することにより、前記高電圧管内でイオンビームの収束を行う構成であってもよい。
また、本発明に係る中性子発生装置は、前記第1〜第の何れかの手段に記載の荷電粒子加速器の最後部に、正イオンを照射することで中性子を発生する物質を配設したことを特徴とする。
前記中性子発生装置において、前記荷電粒子加速器の最後部に接続された閉止フランジが、正イオンを照射することで中性子を発生する物質により形成されていることが好ましい。
本発明に係る荷電粒子加速器によれば、負イオン源及び電荷交換器を使うことなくイオンビームを高エネルギー加速することが可能となる。
本発明に係る荷電粒子加速器の第一実施形態の概略構成を示す模式図である。 加速管の外形図である。 加速管の構造を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図である。 高電圧管、及びダミー管の外形図。 高電圧管、及びダミー管の構造を示し、(a)は横断面図、(b)は縦断面図。 本発明に係る荷電粒子加速器の第一実施形態のイオン源、加速管、高電圧管、及びダミー管の接続状態を示す斜視図である。 第一実施形態の荷電粒子加速器の動作を示すタイミングチャート図である。 第一実施形態の荷電粒子加速器の重陽子イオンビームの状態を示す説明図である。 加速管に配置された電極板への分圧回路構成を示す模式図である。 抵抗素子のみから構成される分圧回路の回路図である。 定電圧半導体素子と抵抗素子から構成される分圧回路の回路図である。 永久磁石型四重極磁石を装備した高電圧管のであり、(a)は斜視図、(b)はA−A断面図、(b)はB−B断面図である。 正側直流電源及び負側直流電源に三相全波整流電源を適用した、第一実施形態の荷電粒子加速器の概略構成を示す模式図である。 第一実施形態の荷電粒子加速器の(a)パルス発生回路出力パルス波形と(b)出力電圧とパルス幅との関係を示すグラフである。 複数のイオンビーム軌道を有する、第一実施形態の荷電粒子加速器の概略構成を示す模式図である。 本発明に係る荷電粒子加速器の第二実施形態の概略構成を示す模式図。 第二実施形態に係る荷電粒子加速器の動作を示すタイミングチャート図である。 第二実施形態に係る荷電粒子加速器の各高電圧管の電位変化を示すタイミングチャート図である。 第二実施形態の荷電粒子加速器の重陽子イオンビーム状態図である。 第二実施形態の荷電粒子加速器の(a)パルス発生回路出力パルス波形、及び、(b)出力電圧とパルス幅との関係を示すグラフである。 複数のイオンビーム軌道を有する、第二実施形態の荷電粒子加速器の概略構成を示す模式図である。
以下、図及び表を用いて本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明に係る荷電粒子加速器の第一実施形態について説明する。図1は、本発明に係る荷電粒子加速器の第一実施形態の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、第1実施形態の荷電粒子加速器100は、イオン源10と、2本の加速管、すなわち加速管11と加速管12と、1本の高電圧管21、1本のダミー管41を備えている。高電圧管21は、加速管11と加速管12の間に配置され、ダミー管41は加速管12の後段に設置される。イオン源10は、正の荷電粒子からなるイオンビームを発射可能なように構成された装置であり、図示例では円柱状でありフランジを介して加速管11に接続される。
加速管の外形図と構造図を図2、図3に示す。加速管11及び加速管12はともに図2に示す外形と、図3に示す構造を有するが、異なる管長Lを有する。
加速管11,12は、2個のフランジ部分60F及び60Rの間に、7個の絶縁管部分611、612、613、614、615、616、617と、6個の電極板部分621、622、623、624、625、626が交互に積層されている。フランジ部分60F、60Rは、例えばステンレスなどの導体、絶縁管部分611〜617は例えばポリエチレンなどの絶縁体、電極板部分621〜626は例えばステンレスなどの導体からなる。何れも内径Dのパイプ状空洞部分を有しており、この空洞部分をイオンビームが通過する。図2及び図3では図示省略しているが、後述するように、隣り合う電極板部分621〜626には分圧抵抗が接続され、一連の分圧抵抗と電極621〜626によって分圧回路が構成される。なお、加速管は、一般には、高電界に耐えるための絶縁物と、電界を効率良くビーム輸送空間に発生させるための電極板部分とを備えるが、加速管の長さが短くてもよい場合は、電極板部分を備えないで絶縁体のみで形成される場合もある。
高電圧管21及びダミー管41の外形図と構造図を図4、図5に示す。高電圧管21及びダミー管41はともに図4に示す外形と、図5に示す構造を有するが、後述するように各々が異なる管長Lを有する。
高電圧管21及びダミー管41は、2個のフランジ部分70F及び70Rと、1個の導体管部分70とからなる。フランジ部分、導体管部分は例えばステンレスなどの導体からなる。加速管と同様に、何れも内径Dのパイプ状空洞部分を有しており、この空洞部分をイオンビームが通過する。
イオン源10、加速管11、高電圧管21、加速管12、及びダミー管41の接続図を図6に示す。いずれもフランジを利用して直接接続する。フランジには、例えばICF規格などの高真空用フランジを適用し、真空ポンプにより加速管11,12、高電圧管21内の空洞部分を高真空に維持できるようにする。
図6では、ダミー管41の後段に金属ベリリウム製の閉止フランジ42を接続した構成例を示している。イオン源10に重陽子イオン源を適用した場合、加速された重陽子ビームを金属ベリリウム製閉止フランジ42にぶつけることで中性子を発生でき、荷電粒子加速器100は中性子発生装置の加速器中性子源として機能する。
荷電粒子加速器100は、正側直流電源50と負側直流電源51を備えている。正側直流電源50は正の直流高電圧(例えば100kV〜3000kV)を発生する電源であり、負側直流電源51は負の直流高電圧(例えば−100kV〜−3000kV)を発生する電源である。
正側直流電源50の出力は正側スイッチ52介して、また負側直流電源51の出力は負側スイッチ53を介して高電圧管21に接続されている。また、イオン源10及びダミー管41は接地されている。
荷電粒子加速器100は、パルス発生回路54を有している。このパルス発生回路54の出力は、正側スイッチ52及び負側スイッチ53に接続されており、正側スイッチ52及び負側スイッチ53はパルス発生回路54の出力に従ってオン/オフ動作を繰り返す。
次に、第一実施形態の荷電粒子加速器100の動作について説明する。説明を具体的に行うため、イオン源10として正の重陽子イオンビームを120mAの引出電流にて射出できるものを、正側直流電源50には+500kV出力のコッククロフト電源を、また負側直流電源51には−500kV出力のコッククロフト電源を適用した場合について説明する。また、イオン源10からの重陽子イオンビーム射出エネルギーは1keVである。
このとき、加速管11,12、高電圧管21、ダミー管41の内径D及び管長Lの各寸法を表1に示す値とすることで、荷電粒子加速器100では重陽子イオンビームを1MeVの加速エネルギーまで加速でき、また加速電流として33.6mAを実現できる。すなわち荷電粒子加速器100のビーム出力は1MV×33.6mA=33.6kWになる。
図7は、第一実施形態の荷電粒子加速器100が有するパルス発生回路54の出力54a及び54b、正側スイッチ52の出力52a、負側スイッチ53の出力53a、及び高電圧管21の電位VHの動作タイミングチャートである。ここで正側直流電源50、及び負側直流電源51にはコッククロフト電源を適用しており、その出力電圧50aは+500kV±1%の範囲に、同様に出力電圧51aは−500kV±1%の範囲内に入っている。
正側スイッチ52、及び負側スイッチ53は、例えば耐圧定格電圧VDSS=1500V、パルスドレイン電流IDM=50A、下降時間tr=30ns、上昇時間tf=33nsのFETを700直列×20列に配置した高電圧スイッチであり、1000kVの直流電圧を30ns程度の時間遅れでオンオフする機能を有する。またピーク電流は最大1kAであり、オン時の線路インピーダンスは1kΩとなる。正側スイッチ52は、パルス発生回路54からの出力54aが“H”レベルのときにオン状態となり、出力電圧50aと出力52aとの接続インピーダンスが1kΩとなる。逆に出力54aが“L”レベルのとき、出力電圧50aと出力52aとの接続インピーダンスはほぼ無限大となる。同様に負側スイッチ53は、パルス発生回路54からの出力54bが“H”レベルのときにオン状態となり、出力電圧51aと出力53aとの接続インピーダンスが1kΩとなる。逆に出力54bが“L”レベルのとき、出力電圧51aと出力50bとの接続インピーダンスはほぼ無限大となる。
図7において、パルス発生回路54が図に示すような矩形パルスを54a、54bに出力した場合、300ns間は負側スイッチ53により高圧管21が負側直流電源51の出力電圧51a(-500kVの電位を有する)と短絡され、続く200ns間は正側スイッチ52により高圧管21が正側直流電源50の出力電圧50a(+500kVの電位を有する)と短絡されることになる。高電圧管21の浮遊容量は約20pFであり、正側スイッチ52のオン時インピーダンス、或いは負側スイッチ53のオン時インピーダンスが1kΩであることより、その電位VHは約20nsの時定数の一次遅れを伴って、-500kV、+500kVの電位変化を繰り返す。
高電圧管21の電位が-500kVのとき、イオン源10から射出された正の重陽子イオンビームは加速管11内に発生する加速電界により500keVまで加速され、高電圧管21に流入する。図7のTA時点における重陽子イオンビームの状態を図8(a)に示す。TA時点で高電圧管21の電位は+500kVに切り替わる。高電圧管21は導体で構成されているので、TA時点で高電圧管21に収納されていた重陽子イオンビームは、加速管12内に発生する加速電界により更に500keVの加速を受け、ダミー管41を通過する際には1MeVの加速エネルギーを持つようになる。TA時点からさらに50nsを経過したTB時点での重陽子イオンビームの状態を図8(b)に示す。
以上のような加速を行いながら、なおかつ重陽子イオンビームを維持するためには加速管11、及び加速管12内の加速電界が一様な傾斜を有しておかねばならない。とくに加速管の長さが長くなった場合、加速電界の傾斜にバラツキができ、このバラツキがビーム収束を行うための静電レンズ効果に悪影響を与えることがある。このバラツキをなくすために、図9に示すように加速管11,12内に複数の電極板621〜626を等間隔に配置して、両端のフランジ60F、60Rとそれぞれの電極管621〜626間に分圧抵抗を接続し、高電圧管21の電位とアース電位との分圧を与える分圧回路を構成するようにする。
加速管の分圧回路構成を図9に示す。図示例では分圧回路631〜637を7段設けることで、高電圧管21の電位とアース電位との電圧差を7分割する構成としている。各分圧回路631〜637の内部構成例を図10に示す。図10の回路では100kΩの抵抗R1〜R720を720個直列に接続することで72MΩの抵抗値を実現している。72MΩの抵抗1本で分圧回路を構成した場合、抵抗の浮遊容量により一次遅れ時間が大きくなり過ぎるため、100kΩレベルの抵抗を多数使用する構成を取っている。
なお各分圧回路の内部構成は図11に示すように、例えばアバランシェダイオードなどの半導体定電圧素子による分圧回路でもよい。図11の例では、20kΩの抵抗R1〜R120を120個、降伏電圧500VのアバランシェダイオードZD1A,ZD1B〜ZD120A,ZD120Bを240個直列接続することで分圧回路を構成している。図11の回路では、図9の回路に比較して、部品点数が少なくできるため故障率の低減が可能となる。また、浮遊容量を更に小さくできるため、加速管11,12内の加速電界立ちあがり時間を小さくできる利点がある。
図1の例では、イオン源10からの重陽子イオンビーム引出電流を120mAとしたが、引出電流を大きくすることで荷電粒子加速器100のビーム出力を更に大きくすることができる。但し、引出電流を大きくした場合イオンビームの発散力が強くなるため、高電圧管内でイオンビームが管壁にぶつからないようにするため、高電圧管内にもビーム集束機能を設けることができる。ビーム集束機能として、永久磁石による四重極磁石を高電圧管に取り付けた例を図12に示す。図12において、前段の四重極磁石N1,N2,S1,S2で水平方向へのビーム集束を行い、後段の四重極磁石N3,N4,S3,S4で垂直方向へのビーム集束を行うことで、高電圧管21内でもイオンビームの収束場を生成することが可能となり、イオン源10からのイオンビーム引出電流が120mAよりも大きな値にな
ったとしても、イオンビームを維持したままで加速を行うことができる。
図1の例では、正側直流電源50、及び負側直流電源51にコッククロフト電源を適用した場合について説明したが、三相全波整流電源を用いてもよい。図13において、正側直流電源50、及び負側直流電源51は三相全波整流電源を示している。図13では三相全波整流回路にダイオードを用いた例を示しているが、サイリスタによる整流回路を用いてもよい。
三相全波整流回路を用いた正側直流電源50、負側直流電源51に入力する三相交流電圧がAC220kVのとき、三相全波整流回路による正側直流電源50の電源出力50aはDC+467kV〜DC+539kVの変動範囲を持つ正の直流電圧となる。また三相全波整流回路を用いた負側直流電源51の電源出力51aはDC-467kV〜DC-539kVの変動範囲を持つ負の直流電圧となる。電源出力50a、51aはそれぞれ計器用変圧器55、56を介してパルス発生回路540に読み込まれる。パルス発生回路540は、電源出力50a及び51aの電圧値に対応して、図14に示す時間幅のパルスを出力する。
すなわち、電源出力50a、及び51aの絶対値が500kVよりも高い場合は、パルス幅TW1、TW2を短めにし、逆に絶対値が500kVより低い場合はパルス幅TW1、TW2を長めの値にすることにより、パルス幅を増減させる。図2において、電源出力50a、及び51aの絶対値が500kVの場合、重陽子イオンビームはイオン源10より射出されてから、ダミー管41を通過するまで約360nsの時間を要する。また、三相全波整流回路による正側直流電源50及び負側直流電源51に入力する三相交流電圧は商用周波数であるため、その電源出力50a、51aは360nsのような短時間で電圧が変わることはない。従って電源出力50a、51aの絶対値が467kV〜539kVの範囲で変動したとしても、ビーム状態は常に図8と同じ位置で維持できるようになり、加速電流33.6mAが変動することはない。
但し、ビームの加速電圧は934kV〜1078kVの間で変動を受ける。加速電流は33.6mAで一定であるため、ビーム出力も31.4kW〜36.2kWで変動することになる。この変動範囲は、ダミー管41の後段に、例えばベリリウムやリチウムにように重陽子を照射することで中性子を発生する物質を置き、中性子発生装置の加速器中性子源として使用する応用に関しては悪影響を与えることはない。
三相全波整流回路を用いた直流電源は、コッククロフト回路など昇圧型の直流電源装置に比べてはるかに大きな電流をドライブできる。従って、図15に示すように、複数の高電圧管に対して同時に直流高電圧を印加する構成が可能となる。図15の加速器では、イオン源を10A〜10Zまで複数に設置する。それぞれのイオンビーム軌道に沿って、加速管11A〜11Z、高電圧管21A〜21Z、加速管12A〜12Z、ダミー管41A〜41Zを配置する。隣り合う高電圧管21A〜21Zは互いに導電接続されている。三相全波整流回路を用いた正側直流電源50及び負側直流電源51は非常に大きな電流ドライブ能力を有するため、高電圧管21A〜21Zの電位を正側スイッチ52の出力52a、及び負側スイッチ53の出力53aで一括して切り替えることが可能となる。従って、図15の加速器は、図1に示した荷電粒子加速器100を複数台並列動作させた場合と同等の機能を有することになる。並列数をnとした場合、図15に示した加速器では加速電流の総計がn×33.6mAとなる。例えば並列数を12とした場合、加速電流が約400mA、ビーム出力が約400kWの加速器を実現できる。並列数nを更に大きくすることで、更に大きなビーム出力を得ることもできる。なお、図示例ではビームラインを並列にする配置を示しているが、並列配置に限らず、例えば、複数のビームラインを一点に集中させる放射状のレイアウトも可能である。
次に、本発明に係る荷電粒子加速器の第二実施形態について説明する。図16は、本発明に係る荷電粒子加速器の第二実施形態構成を示す模式図である。第二実施形態の荷電粒子加速器200は、イオン源10の射出するイオンビーム軌道に沿って、複数の加速管11,13,14,15,12と、複数の高電圧管21、22、23、24とを備え、図示配列で互いに接続されている。最後段の加速管12のさらに後段にはダミー管41が接続されている。
加速管11,13,14,15,12は、図2、図3に示した第一実施形態の加速管と同じ外形と構造を有する。同様に高電圧管21,22,23,24及びダミー管41についても、図4、図5に示した第一実施形態の高電圧管21及びダミー管41と同じ外形と構造を有する。其々の管の接続は、上記第一実施形態と同様、フランジ接続され得る。
荷電粒子加速器200は、三相全波整流回路による正側直流電源50と負側直流電源51を備えている。入力する三相交流電圧がAC220kVの場合、正側直流電源50の電源出力50aはDC+467kV〜DC+539kVの変動範囲を持つ正の直流電圧となり。また負側直流電源51の電源出力51aはDC-467kV〜DC-539kVの変動範囲を持つ負の直流電圧となる。電源出力50a、51aはそれぞれ計器用変圧器55、56を介してパルス発生回路541に読み込まれる構成をとっている。
正側直流電源50の電源出力50aは第1正側スイッチ91、第2正側スイッチ93介して、また負側直流電源51の電源出力51aは第1負側スイッチ92、第2負側スイッチ94を介して電源バス96、97に接続されている。電源バス96には高電圧管22、24、すなわち偶数番号の高電圧管が、逆に電源バス97には高電圧管21、23、すなわち奇数番号の高電圧管が接続されている。イオン源10及びダミー管41は接地されている。
パルス発生回路541の出力は、第1正側スイッチ91,第2正側スイッチ93、第1負側スイッチ92、及び第2負側スイッチ94に接続されており、第1正側スイッチ91、第2正側スイッチ93、第1負側スイッチ92,第2負側スイッチ94はパルス発生回路541の出力に従ってオン/オフ動作を繰り返す。
次に、本発明の第二実施形態の荷電粒子加速器200の動作について実施例を用いて説明する。イオン源10は正の重陽子イオンビームを168mAの引出電流にて射出し、そのビーム射出エネルギーは1.5keVである。
このとき、加速管11,13,14,15,12、高電圧管21、22、23、24、ダミー管41の内径D及び管長Lの各寸法を表2に示す値とすることで、荷電粒子加速器200では重陽子イオンビームを4MeVの加速エネルギーまで加速でき、また加速電流として27mAを実現できる。すなわち荷電粒子加速器200のビーム出力は4MV×27mA=108kWになる。なお、表2において高電圧管23、24には図12に示した永久磁石型四重極磁石を装着したものを適用する。
図17は、第二実施形態の荷電粒子加速器200が有するパルス発生回路541の出力541a、541b、541c、541d、第1正側スイッチ91の出力91a、第1負側スイッチ92の出力92a、第2正側スイッチ93の出力93a、第2負側スイッチ94の出力94a、電源バス96の電位、及び電源バス97の電位の時間変化を示す動作タイミングチャートである。なお、このタイミングチャートは、正側直流電源50の電源出力50aが+500kV、負側直流電源51の電源出力51aが-500kVである場合の動作を示している。
第1正側スイッチ91、第2正側スイッチ93、第1負側スイッチ92、及び第2負側スイッチ94は、例えばVDSS=1500V、IDM=50A、tr=30ns、tf=33nsのFETを700直列×20列に配置した高電圧スイッチであり、1000kVの直流電圧を30ns程度の時間遅れでオンオフする機能を有する。またピーク電流は最大1kAであり、オン時の線路インピーダンスは1kΩとなる。第1正側スイッチ91、第2正側スイッチ93、第1負側スイッチ92、及び第2負側スイッチ94はそれぞれパルス発生回路541からの出力541a、541b、542c、542dが“H”レベルのときにオン状態となり、逆に“L”レベルのときオフ状態となる。
従って、図17において、パルス発生回路541が図に示すような矩形パルスを出力した場合、電源バス97、98には周波数4MHzでデューティ50%の高電圧パルスが生成され、その高電圧パルスの底辺電圧は-500kV、上辺電圧は+500kV、振幅は1000kVとなる。電源バス97と高電圧管21、23が短絡され同電位になっており、また、電源バス96と高電圧管22,24が短絡され同電位になっている。図18に各高電圧管の電位変化を示す。加速管11,13〜15,12を挟んで隣り合う高電圧管21〜24において、後段の高電圧管の電位が、前段の高電圧管の電位に比べて高くなっている場合に、その高電圧管に挟まれた加速管で加速電界が発生する。すなわち図18で網掛けしているタイミングで加速管内に加速電界が発生していることになる。
各加速管11,13〜15,12、各高電圧管21〜24の長さを表2に示す値とした場合、重陽子イオンビームが加速管11,13〜15,12を通過するときは必ず加速電界が発生するようになる。すなわち、荷電粒子加速器200では、加速管11,13〜15,12、高電圧管21〜24を適当な長さにしてやることで、重陽子イオンビームが加速管を通過するときに常に加速電界が発生している状態を作り出すことができ、重陽子イオンビームを繰り返して加速できるようになる。例えば、図18のタイミングTCでの重陽子イオンビームの位置を、図19に示す。タイミングTCでは、各重陽子イオンビームのリーディングエッジ部分が各高電圧管21〜24の出口付近に存在する。荷電粒子加速器200では、このような各重陽子イオンビーム位置のシンクロナイズが可能となるように、各加速管11,13〜15,12、各高電圧管21〜24の長さを選択する。こうすることで、モード0の高周波加速と同じ原理で、理論的には重陽子イオンビームを無限の高エネルギーまで加速できるようになる。
なお、図17、図18では、正側直流電源50の電源出力50aが+500kV、負側直流電源51の電源出力51aが-500kVである場合の動作について示した。実際には電源出力50a、50bの電圧は、絶対値で467kV〜539kVの範囲で変動する。パルス発生回路541は、電源出力50a及び51aの電圧値に対応して、図20に示す時間幅のパルスを出力する。すなわち、電源出力50a、及び51aの絶対値が500kVよりも高い場合は、パルス幅TW11、TW12を短めにし、逆に絶対値が500kVより低い場合はパルス幅TW11、TW12を長めの値にすることにより、パルス幅を増減させる。従って電源出力50a、51aの絶対値が467kV〜539kVの範囲で変動したとしても、タイミングTC位置でのビーム位置は常に図19と同じ位置で維持できるようになり、加速動作が悪影響を受けることはない。
第二実施形態の荷電粒子加速器200においても、図21に示すように、複数のイオン源10A〜10Zを設置し、それぞれのイオンビーム軌道に沿って、加速管11A〜11Z、高電圧管21A〜21Z、加速管13A〜13Z、高電圧管22A〜22Z、加速管14A〜14Z、高電圧管23A〜23Z、加速管15A〜15Z、高電圧管24A〜24Z、加速管12A〜12Z、ダミー管41A〜41Zを、図示例の配列で接続してもよい。図21の加速器は、図16に示した荷電粒子加速器100を複数台並列動作させた場合と同等の機能を有する。並列数をnとした場合、図21に示した加速器では加速電流の総計がn×27mAとなる。例えば並列数を12とした場合、加速電流が約320mA、ビーム出力が約1280kWの大出力加速器を実現できる。並列数を更に大きくすることで、更に大きなビーム出力を得ることもできる。
100,200 荷電粒子加速器
10 イオン源
50 正側直流電源
51 負側直流電源
52 正側スイッチ
53 負側スイッチ
91 第1正側スイッチ
92 第1負側スイッチ
93 第2正側スイッチ
94 第2負側スイッチ
54,540,541 パルス発生回路
11,12,13,14,15 加速管
11A〜11Z 加速管
12A〜12Z 加速管
21,22,23,24,25 高電圧管
21A〜21Z 高電圧管
41 ダミー管

Claims (10)

  1. 正のイオンビームを射出する接地電位を持つイオン源と、前記イオンビームの進行軌道上に交互に接続された複数本の加速管及び高電圧管と、前記イオン源側から数えて奇数番目の高電圧管に第1正側スイッチを介して正電位を印加するとともに前記イオン源側から数えて偶数番目の高電圧管に第2正側スイッチを介して正電位を印加するための正側直流電源と、前記イオン源側から数えて奇数番目の高電圧管に第1負側スイッチを介して負電位を印加するとともに前記イオン源から数えて偶数番目の高電圧管に第2負側スイッチを介して負電位を印加するための負側直流電源と、前記イオンビームを負電位の前記高電圧管で加速した後に該高電圧管の電位を負から正に変換させて再加速するように、前記第1正側スイッチ、前記第1負側スイッチ、前記第2正側スイッチ、及び前記第2負側スイッチをパルス状にオンオフ制御するパルス発生回路と、を備え、前記高電圧管及び前記加速管の各々は、前記イオンビームが前記加速管の各々を通過するタイミングで加速電界を発生させるよう調節された長さに設定されている、荷電粒子加速器。
  2. 前記イオン源からのビームラインを構成するための前記加速管及び高電圧管の列が、複数配置されるとともに、各列の前記イオン源側から数えて同じ順番の高電圧管間で導電接続されている、請求項に記載の荷電粒子加速器。
  3. 前記偶数番目の高電圧管が共通の電源バスに接続され、前記奇数番目の高電圧管が他の共通の電源バスに接続されている、請求項1又はに記載の荷電粒子加速器。
  4. 前記正側直流電源及び負側直流電源は、三相全波整流回路を具備する、請求項1〜の何れかに記載の荷電粒子加速器。
  5. 前記パルス発生回路は、出力パルス時間幅を前記正側直流電源及び負側直流電源の出力電圧の大きさに応じて増減させる機能を備える、請求項に記載の荷電粒子加速器。
  6. 前記加速管は、管長さ方向に間隔をおいて配設された複数の電極板と、隣り合う前記電極板間に直列接続された複数の分圧抵抗と、を具備する請求項1〜の何れかに記載の荷電粒子加速器。
  7. 前記分圧抵抗に定電圧ダイオードが直列接続されている、請求項に記載の荷電粒子加速器。
  8. 前記高電圧管には、複数の永久磁石による四重極磁石を具備する、請求項1〜の何れかに記載の荷電粒子加速器。
  9. 請求項1〜8の何れかに記載の荷電粒子加速器の最後部に、正イオンを照射することで中性子を発生する物質を配設したことを特徴とする中性子発生装置。
  10. 前記荷電粒子加速器の最後部に接続された閉止フランジが、正イオンを照射することで中性子を発生する物質により形成されている、請求項に記載の中性子発生装置。
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