JP2010224492A - 駆動伝達装置及びこれを用いた被駆動装置、駆動処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部材の軸孔に回転支軸を圧入して片持ち支持する構造で回転支軸の軸倒れを抑制する。
【解決手段】駆動伝達装置10として、駆動伝達要素2が回転自在に装着される回転支軸1と、回転支軸1のうち駆動伝達要素2が装着されない一端側が圧入される軸孔4を有し且つ軸孔4に圧入された回転支軸1を片持ち支持する支持部材3と、回転支軸1のうち支持部材3の軸孔4に圧入される領域の軸方向の少なくとも二以上の箇所の周壁に形成される接着剤充填溝5(5a,5b)と、支持部材3のうち前記回転支軸1の接着剤充填溝5に対応した部位の一部に設けられる開口6(6a,6b)とを備え、支持部材3の軸孔4に回転支軸1を圧入した後に開口6を通じて回転支軸1の接着剤充填溝5に接着剤Mを充填する。この駆動伝達装置10を用いた被駆動装置12、駆動処理装置15も対象とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、駆動伝達装置及びこれを用いた被駆動装置、駆動処理装置に関する。
従来における駆動伝達装置としては、例えば特許文献1,2に記載のものがある。
特許文献1は、中継ギアを含むギア列の軸同士の平行度に誤差があっても、回転力を安定して伝達するために、駆動ギアと被伝達ギアとに噛合って従動回転する中継ギアの軸孔を、その軸方向における1箇所で軸の周面と線状に接触し得る両側テーパー型の孔形状とし、また、軸を、その軸方向における1箇所で軸孔の内周面と線状に接触し得る形状とする技術である。
特許文献2は、ハス歯ギアの噛み合い時に発生するピッチムラを低減させるために、予め駆動時の倒れによる誤差分を加えたねじれ角を駆動ギアに持たせ、駆動時には正常な噛み合い角度で噛み合いが行われるようにした技術である。
特開2004−100758号公報(発明の実施の形態,図1) 特開平9−80840号公報(発明の実施の形態,図9)
本発明の技術的課題は、支持部材の軸孔に回転支軸を圧入して片持ち支持する構造で回転支軸の軸倒れを抑制する駆動伝達装置及びこれを用いた被駆動装置、駆動処理装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、駆動伝達要素が回転自在に装着される回転支軸と、この回転支軸のうち駆動伝達要素が装着されない一端側が圧入される軸孔を有し且つ前記軸孔に圧入された回転支軸を片持ち支持する支持部材と、前記回転支軸のうち支持部材の軸孔に圧入される領域の軸方向の少なくとも二以上の箇所の周壁に形成される接着剤充填溝と、前記支持部材のうち前記回転支軸の接着剤充填溝に対応した部位の一部に設けられる開口とを備え、前記支持部材の軸孔に前記回転支軸を圧入した後に前記開口を通じて前記回転支軸の接着剤充填溝に接着剤を充填することを特徴とする駆動伝達装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る駆動伝達装置において、前記接着剤充填溝は、回転支軸の周壁に沿って環状に形成されていることを特徴とする駆動伝達装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る駆動伝達装置において、前記回転支軸が前記支持部材の軸孔に圧入されたときに、前記接着剤充填溝の一つは前記支持部材の軸孔の圧入口に面して配置され、回転支軸の軸方向に沿った幅の一部が軸孔の圧入口よりも外部に露呈配置されることを特徴とする駆動伝達装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれかに係る駆動伝達装置において、前記支持部材は、全領域が軸孔の内壁に面して配置される接着剤充填溝に対応する箇所に複数の開口を有することを特徴とする駆動伝達装置である。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4いずれかに係る駆動伝達装置において、回転支軸の軸方向に沿った方向の接着剤充填溝の幅寸法は、支持部材の開口幅寸法よりも大きいことを特徴とする駆動伝達装置である。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5いずれかに係る駆動伝達装置と、この駆動伝達装置の駆動伝達要素を介して駆動力が伝達される被駆動要素とを有することを特徴とする被駆動装置である。
請求項7に係る発明は、請求項6に係る被駆動装置を処理要素に含み、処理要素による処理を駆動することを特徴とする駆動処理装置である。
請求項1に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比較して、支持部材の軸孔に回転支軸を圧入して片持ち支持する構造で回転支軸の軸倒れを抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、接着剤充填溝を回転支軸の周壁に沿って環状に形成しない場合に比べて、軸孔に対する回転支軸の芯出し性を良好に保つことができる。
請求項3に係る発明によれば、接着剤充填溝が支持部材の軸孔の圧入口に面して位置以外にのみ配置される場合に比べて、支持部材の軸孔周辺の剛性を確保することができる。
請求項4に係る発明によれば、開口が一つである態様に比べて、接着剤充填溝に対し接着剤を充填し易くすることができる。
請求項5に係る発明によれば、回転支軸の軸方向に沿った方向の接着剤充填溝の幅寸法が、支持部材の開口幅寸法よりも小さい場合に比べて、接着剤充填溝への接着剤の充填性を良好に保つことができる。
請求項6に係る発明によれば、駆動伝達装置として、支持部材の軸孔に回転支軸を圧入して片持ち支持する構造で回転支軸の軸倒れを抑制することが可能な被駆動装置を簡単に構築することができる。
請求項7に係る発明によれば、駆動伝達装置として、支持部材の軸孔に回転支軸を圧入して片持ち支持する構造で回転支軸の軸倒れを抑制することが可能な被駆動装置を含む駆動処理装置を簡単に構築することができる。
(a)は本発明が適用される駆動伝達装置及びこれを用いた被駆動装置、駆動処理装置の実施の形態の相互の関係を示す説明図、(b)は本発明が適用された駆動伝達装置の実施の形態の概要を示す説明図である。 実施の形態1に係る駆動処理装置としての画像形成装置の全体構成を示す説明図である。 (a)は実施の形態1で用いられる被駆動装置としての現像装置の全体構成を示す説明図、(b)は実施の形態1で用いられる駆動伝達装置の一例を示す説明図である。 (a)は実施の形態1で用いられる駆動伝達装置の要部を示す説明図、(b)は比較の形態で用いられる駆動伝達装置の要部を示す説明図である。 (a)は図4(a)中X部分の拡大図、(b)は図4(a)中Yで示す部分の拡大図、(c)(d)は(b)の構造の変形形態を示す説明図である。 (a)は実施の形態1で用いられる駆動伝達装置の要部の製造工程の圧入工程、(b)は同製造工程の接着剤注入工程、(c)は同製造工程の接着剤充填工程を夫々示す説明図である。 (a)は実施の形態2で用いられる駆動伝達装置の要部を示す説明図、(b)は(a)中X部分の拡大図、(c)は(a)中Yで示す部分の拡大図である。 (a)は実施の形態3で用いられる駆動伝達装置の要部を示す説明図、(b)は(a)の変形形態に係る駆動伝達装置の要部を示す説明図である。
◎実施の形態の概要
図1(a)は本発明が適用される駆動伝達装置及びこれを用いた被駆動装置、駆動処理装置の実施の形態の概要を示す。
同図において、駆動伝達装置10は、例えばモータなどの駆動源11からの駆動力Fを被駆動装置12の被駆動要素13に伝達するものである。
また、駆動処理装置15は、前記被駆動装置12を処理要素に含み、この処理要素による処理を駆動するものである。
ここでいう駆動処理装置15とは例えば画像形成装置や記録材処理装置などを指すものであり、また、被駆動装置12とは、例えば電子写真方式の画像形成装置を例に挙げると、現像装置、清掃装置、転写装置などを指す。更に、被駆動要素13とは、駆動伝達装置10を用いて駆動されるものであれば、例えば電子写真方式の画像形成装置を例に挙げると、現像部材、清掃部材、転写部材などの各要素を指す。
また、本実施の形態において、駆動伝達装置10は、図1(b)に示すように、駆動伝達要素2が回転自在に装着される回転支軸1と、この回転支軸1のうち駆動伝達要素2が装着されない一端側が圧入される軸孔4を有し且つ前記軸孔4に圧入された回転支軸1を片持ち支持する支持部材3と、前記回転支軸1のうち支持部材3の軸孔4に圧入される領域の軸方向の少なくとも二以上の箇所(本例では二ヶ所)の周壁に形成される接着剤充填溝5(例えば5a,5b)と、前記支持部材3のうち前記回転支軸1の接着剤充填溝5に対応した部位の一部に設けられる開口6(例えば6a,6b)とを備え、前記支持部材3の軸孔4に前記回転支軸1を圧入した後に前記開口6を通じて前記回転支軸1の接着剤充填溝5に接着剤Mを充填することを特徴とするものである。
このような技術的手段において、回転支軸1は駆動伝達要素2を回転自在に支持するものであるが、支持部材3の軸孔4に圧入され且つ接着固定される。ここで、駆動伝達要素2には回転自在なギア、プーリなどを広く含む。
また、支持部材3としては、回転支軸1が圧入される軸孔4を有するものであれば適宜選定して差し支えないが、一般的には被駆動要素13を有する被駆動装置12の筐体などが代表的である。しかしながら、これに限られるものではなく、被駆動装置12が収容される駆動処理装置15の筐体などであってもよい。
更に、支持部材3の軸孔4は貫通してもよいが、回転支軸1の圧入量を規制する上では回転支軸1の先端部が突き当たる規制壁を有することが必要であり、支持強度などを十分に確保するという観点からすれば有底であることが好ましい。
更にまた、接着剤充填溝5(例えば5a,5b)は回転支軸1の周壁に溝状の凹所を有し、接着剤Mを充填し得るものであればよく、周壁に沿って環状に形成される構成に限られるものではなく、回転支軸1の円周方向の一部にせき止め部を残して接着剤充填溝5を構成してもよい。
また、接着剤充填溝5が回転支軸1の軸方向に沿って少なくとも二以上の箇所設けられているため、回転支軸1と軸孔4との間にガタがあるとしても、二以上の箇所の接着剤充填部にて回転支軸1は軸孔4に対し安定的に固定される。
更に、一つの接着剤充填溝5(5a又は5b)に対応する開口6(6a又は6b)は接着剤Mの充填口であると共に、回転支軸1圧入時の排気口として働く。開口6の数は一つでもよいし、複数設けてもよい。
ここで、回転支軸1の芯出し性を良好に保つという観点からすれば、接着剤充填溝5としては、回転支軸1の周壁に沿って環状に形成されている態様が好ましい。
また、支持部材3の軸孔4周辺の剛性を確保するという観点からすれば、接着剤充填溝5としては、回転支軸1が支持部材3の軸孔4に圧入されたときに、接着剤充填溝5の(例えば5a)は支持部材3の軸孔4の圧入口に面して配置され、回転支軸1の軸方向に沿った幅の一部が軸孔4の圧入口よりも外部に露呈配置される態様が好ましい。軸孔4の圧入口近傍に接着剤充填溝5aを配置する態様では、支持部材3に孔状や切り欠き状の開口を設けなくとも、接着剤充填溝5aの一部を軸孔4の圧入口よりも外部に露呈させることで、接着剤充填溝5aに通じる開口を確保することができる。
更に、接着剤充填溝5に対する接着剤Mの充填のし易さを良好に保つという観点からすれば、支持部材3としては、全領域が軸孔4の内壁に面して配置される接着剤充填溝5(例えば5b)に対応する箇所に複数の開口6(例えば6b)を有する態様が好ましい。この場合、複数の開口6の一部を接着剤注入口として利用し、それ以外を排気口として利用する。
更にまた、接着剤充填溝5と開口6との好ましい位置関係としては、回転支軸1の軸方向に沿った方向の接着剤充填溝5の幅寸法Bは、支持部材3の開口幅寸法Aよりも大きいことが好ましい。この場合、接着剤充填溝5への接着剤Mの注入幅は開口6幅であることから、接着剤充填溝5内に接着剤Mを充填し易い。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明をより詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用される駆動処理装置としての画像形成装置の実施の形態1の全体構成を示す。
同図において、画像形成装置20は、例えばドラム状の感光体21を有し、この感光体21の周囲には、感光体21を帯電する帯電装置22と、帯電された感光体21上に光による静電潜像を書き込むレーザ走査装置などの潜像書込装置23と、感光体21上に書き込まれた静電潜像を現像剤にて可視像化する現像装置24と、感光体21上に形成された現像剤による可視像を記録材Sに転写する転写装置25と、感光体21上に残留した現像剤を清掃する清掃装置26とを配設したものである。
そして、現像装置24は現像容器30内に現像ロール31を有し、例えば駆動伝達装置50にて駆動モータ70からの駆動力を前記現像ロール31に伝達するようになっている。
ここで、現像装置24及びその駆動伝達装置50について図3(a)(b)に基づいて詳述する。
現像装置24は、図3(a)(b)に示すように、現像容器30に現像ロール31の回転軸32を回転自在に支持し、また、現像容器30には現像剤を撹拌しながら搬送する撹拌搬送部材(図示せず)の回転軸を回転自在に支持し、現像ロール31及び撹拌搬送部材を被駆動要素とするものである。
本実施の形態において、駆動伝達装置50は、現像容器30の一方の側壁外部に設けられ、保護カバー80にて外部から覆われている。そして、駆動伝達装置50は、駆動モータ70の回転軸71に駆動ギア72を固定する一方、現像容器30の一方の側壁30aには駆動入力ギア51の回転軸32を回転自在に支持すると共に前記駆動ギア72と噛み合わせ、また、前記現像ロール31の回転軸32には現像駆動ギア53を固定すると共に、前記撹拌搬送部材(図示せず)の回転軸にも撹拌駆動ギア54を固定し、更に、現像容器30の一方の側壁30aには適宜数の駆動伝達ギア(アイドルギア)55,56を従動回転自在に設け、これらの駆動伝達ギア55,56を前記駆動入力ギア51と現像駆動ギア52,攪拌駆動ギア53との間に介在させ、駆動モータ70からの駆動力を前記駆動入力ギア51、駆動伝達ギア55,56を介して現像駆動ギア53,撹拌駆動ギア54に伝達するものである。
尚、現像ロール31の回転軸32と駆動伝達ギア56の回転支軸60とは連結位置決め板58にて両者間の位置関係を保つように位置決めされている。
次に、駆動伝達ギア55,56の現像容器30の側壁30aへの支持構造の詳細を図4(a)に示す。
同図において、駆動伝達ギア55,56の支持構造は、駆動伝達ギア55,56が回転自在に装着される回転支軸60を有し、一方、現像容器30の側壁30aには回転支軸60が支持される例えば筒状の支持部材65を一体的に形成し、この支持部材65には回転支軸60が圧入される有底の軸孔66を形成したものである。
そして、本例では、回転支軸60のうち支持部材65の軸孔66に圧入される領域の軸方向二カ所の周壁には接着剤充填溝61(具体的には61a,61b)が環状に形成されている。特に、本例では、接着剤充填溝61(具体的には61a,61b)は断面逆台形状に形成されており、溝開口幅が溝底幅よりも広く、注入されてくる接着剤を取り込み易い形状になっている。
尚、本例では、回転支軸60の軸方向二ヶ所に接着剤充填溝を形成しているが、三以上設けるようにしてもよい。
更に、回転支軸60の接着剤充填溝61(具体的には61a,61b)に対応した支持部材65には開口67(具体的には67a,67b)が設けられている。
本例では、回転支軸60の一方の接着剤充填溝61aは、図4(a)及び図5(a)に示すように、支持部材65の軸孔66の圧入口に面して配置され、回転支軸60の軸方向に沿った幅の一部が軸孔66の圧入口よりも外部に露呈配置される。つまり、回転支軸60の軸方向に沿った方向の接着剤充填溝61aの幅寸法Bのうち、図5(a)中B(B<B)だけ軸孔66の内壁に対向し、図5(a)中B(B+B=B)だけ外部に露呈配置されていることから、外部に露呈したB部分が開口67a(幅寸法A=B)として機能するようになっている。
また、回転支軸60の他方の接着剤充填溝61bは、図4(a)及び図5(b)に示すように、回転支軸60の軸方向に沿った方向の接着剤充填溝61bの幅寸法Bは、同じく軸孔66の軸方向に沿った方向の開口67bの幅寸法Aよりも大きく設定されている。
特に、本例では、開口67bは、図5(b)に示すように、接着剤充填溝61bの溝開口に面して配置されており、開口67bから注入される接着剤は接着剤充填溝61b内に注入されると、溝開口幅方向両側へと広がるように充填される。
尚、開口67bと接着剤充填溝61bとの位置関係については、図5(b)に示す位置関係に限られるものではなく、例えば図5(c)(d)に示すように、図5(b)に示す位置に比べて、接着剤充填溝61bに対し開口67bを左寄り又は右寄りに変位させるようにしてもよい。このとき、開口67bの一部が接着剤充填溝61bの溝開口幅領域から外れたとしても差し支えない。
更に、本実施の形態では、開口67bは接着剤充填溝61bに対して回転支軸60の円周方向に変位して複数(本例では二つ)設けられている。
次に、本実施の形態において、駆動伝達ギア55,56の支持構造の製造工程について図6に基づいて説明する。
先ず、図6(a)に示すように、支持部材65の軸孔66に駆動伝達ギア55,56の回転支軸60を圧入する。このとき、軸孔66と回転支軸60との間に微小隙間90があると、回転支軸60は軸孔66に対してがたつくが、以後の接着剤注入工程、接着剤充填工程を経てこのがたつきは解消される。
次に、図6(b)に示すように、接着剤注入器具100を用い、支持部材65の開口67a,67bを通じて回転支軸60の接着剤充填溝61a,61bに接着剤Mを注入する。このとき、接着剤注入器具100からの接着剤Mは幅寸法Aの開口67a,67bを通じて幅寸法B(B>A)の接着剤充填溝61a,61bに注入され、接着剤充填溝61a,61b内に順次充填されていく。更に、開口67aは接着剤充填溝61aの円周方向全域に確保されていることから、接着剤Mの注入に伴う排気は確実になされ、また、開口67bは複数設けられていることから、複数の開口67bの一方から接着剤Mを注入する場合、他方の開口67bから排気が確実になされることから、接着剤Mの注入作業はスムーズに行われる。
そして、接着剤注入器具100から予め決められた所定量の接着剤Mが注入された段階で、接着剤注入器具100からの接着剤Mの注入作業をやめると、図6(c)に示すように、回転支軸60の接着剤充填溝61a,61b内に接着剤Mが略まんべんなく充填されると共に、接着剤充填溝61a,61bに隣接する微小隙間90部分にも毛細管現象により接着剤Mが一部充填される。この状態において、回転支軸60は、軸方向の二カ所にて接着剤Mにより支持部材65の軸孔66に固定されることから、回転支軸60と軸孔66との間に微小隙間90が存在したとしても、回転支軸60は、がたつくことなく、軸孔66内に芯出しされた状態で固定される。
この点、図4(b)に示す比較の形態では、支持部材65’の軸孔66’の底部に排気口68’を設けるため、軸孔66’に回転支軸60’を圧入する際には前記排気口68’から排気がなされ、回転支軸60’の圧入動作はスムーズに行われるかも知れない。
しかしながら、軸孔66’に対して回転支軸60’を単に圧入しただけでは、回転支軸60’と軸孔66’との間の微小隙間90’の存在によって回転支軸60’ががたつき、軸倒れの要因になる虞がある。
また、軸孔66’の圧入口付近にて回転支軸60’を接着剤にて固定しようとしても、回転支軸60’の芯出しの信頼性が確保し難いという懸念がある。
◎実施の形態2
図7(a)は本発明が適用される駆動伝達装置の実施の形態2の要部を示す。
同図において、駆動伝達装置50は、実施の形態1と略同様に構成されているが、駆動伝達ギア55,56の回転支軸60の接着剤充填溝61(61a,61b)と、支持部材65の開口67(67a,67b)との位置関係が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態において、一方の接着剤充填溝61a及び開口67aは、図7(a)(b)に示すように、軸孔66の圧入口に面して実施の形態1と略同様に構成されている。
これに対し、他方の接着剤充填溝61bは、図7(a)(c)に示すように、回転支軸60の先端部周壁に形成されており、開口67bが接着剤充填溝61bに対応して複数(本例では二つ)設けられている。
そして、これらの接着剤充填溝61a,61bの幅寸法Bは開口67a,67bの幅寸法Aよりも大きく形成されている。尚、接着剤充填溝61bと開口67bとの位置関係については実施の形態2に示した態様に限られるものではなく、接着剤充填溝61bに接着剤Mが充填可能な範囲で適宜変更しても差し支えない。
従って、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、支持部材65の軸孔66に駆動伝達ギア55,56の回転支軸60を圧入した後に、開口67a,67bを通じて接着剤充填溝61a,61bに接着剤Mを注入し、接着剤充填溝61a,61bに接着剤Mを充填することで、軸孔66に対し回転支軸60を軸方向二カ所で芯出しした状態で固定することが可能である。
◎実施の形態3
図8(a)は本発明が適用される駆動伝達装置の実施の形態3の要部を示す。
同図において、駆動伝達装置50は、実施の形態1と略同様に構成されているが、駆動伝達ギア55,56の回転支軸60の接着剤充填溝61(61a,61b)と、支持部材65の開口67(67a,67b)との位置関係が実施の形態1と異なる。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、回転支軸60の接着剤充填溝61a,61bはいずれも支持部材65の軸孔66の周壁に対向した部位に設けられており、支持部材65のうちこれらの接着剤充填溝61a,61bに対応した部位には開口67a,67bが夫々複数(本例では二つ)設けられている。
本実施の形態においても、開口67a,67bを通じて接着剤充填溝61a,61bに接着剤Mを充填することで、実施の形態1,2と同様に、軸孔66に対し回転支軸60を軸方向二カ所で芯出しした状態で固定することが可能である。
尚、図8(a)に示すように、開口67a,67bについては夫々複数(本例では二つ)設けているが、これに限られるものではなく、図8(b)示すように、各接着剤充填溝61a,61bに対し開口67a,67bを夫々一つ設けるようにしてもよい。この場合、各開口67a,67bでは接着剤注入口として使用すると共に、排気口としても兼用可能なように開口面積を広くする等することが好ましい。
1…回転支軸,2…駆動伝達要素,3…支持部材,4…軸孔,5(5a,5b)…接着剤充填溝,6(6a,6b)…開口,10…駆動伝達装置,11…駆動源,12…被駆動装置,13…被駆動要素,15…駆動処理装置,A…開口幅寸法,B…接着剤充填溝幅寸法,M…接着剤

Claims (7)

  1. 駆動伝達要素が回転自在に装着される回転支軸と、
    この回転支軸のうち駆動伝達要素が装着されない一端側が圧入される軸孔を有し且つ前記軸孔に圧入された回転支軸を片持ち支持する支持部材と、
    前記回転支軸のうち支持部材の軸孔に圧入される領域の軸方向の少なくとも二以上の箇所の周壁に形成される接着剤充填溝と、
    前記支持部材のうち前記回転支軸の接着剤充填溝に対応した部位の一部に設けられる開口とを備え、
    前記支持部材の軸孔に前記回転支軸を圧入した後に前記開口を通じて前記回転支軸の接着剤充填溝に接着剤を充填することを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 請求項1記載の駆動伝達装置において、
    前記接着剤充填溝は、回転支軸の周壁に沿って環状に形成されていることを特徴とする駆動伝達装置。
  3. 請求項1又は2記載の駆動伝達装置において、
    前記回転支軸が前記支持部材の軸孔に圧入されたときに、前記接着剤充填溝の一つは前記支持部材の軸孔の圧入口に面して配置され、回転支軸の軸方向に沿った幅の一部が軸孔の圧入口よりも外部に露呈配置されることを特徴とする駆動伝達装置。
  4. 請求項1ないし3いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    前記支持部材は、全領域が軸孔の内壁に面して配置される接着剤充填溝に対応する箇所に複数の開口を有することを特徴とする駆動伝達装置。
  5. 請求項1ないし4いずれかに記載の駆動伝達装置において、
    回転支軸の軸方向に沿った方向の接着剤充填溝の幅寸法は、支持部材の開口幅寸法よりも大きいことを特徴とする駆動伝達装置。
  6. 請求項1ないし5いずれかに記載の駆動伝達装置と、この駆動伝達装置の駆動伝達要素を介して駆動力が伝達される被駆動要素とを有することを特徴とする被駆動装置。
  7. 請求項6記載の被駆動装置を処理要素に含み、処理要素による処理を駆動することを特徴とする駆動処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012008533A (ja) * 2010-05-21 2012-01-12 Canon Inc 感光体ドラム、プロセスカートリッジ、及びフランジ取り付け方法
JP2016009063A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、制御方法およびプログラム
US11815826B2 (en) 2021-08-27 2023-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Developing unit

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