JP2010223996A - 視野角制御光学シートおよびそれを用いた表示装置 - Google Patents

視野角制御光学シートおよびそれを用いた表示装置 Download PDF

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俊之 米田
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Abstract

【課題】広視野角領域と狭視野角領域を有する視野角制御光学シート、およびこれを用いた表示装置を提供する。
【解決手段】表示画面に対する視野角を制御する視野角制御光学シートであって、この視野角制御光学シートは、表示画面に狭い視野角を与える第1領域と、表示画面に前記第1領域よりも広い視野角を与える第2領域を有し、第1領域では、光透過性材料からなる光透過部分と、光吸収材料からなる光吸収部分とが交互に配列している。また、表示装置は、この視野角制御光学シートを用いて構成される。
【選択図】図3

Description

この発明は、限られた領域に狭視野角を与える視野角制御光学シート、およびこの視野角制御光学シートを用いて表示画面の限られた領域のみ視野角を制限した表示装置に関するものである。
近年、携帯電話などに代表されるように、エレクトロルミネッセンスパネルや液晶表示パネルなどを用いた表示装置は小型化され、様々な環境下で簡便に用いられている。しかしながら、例えば衆人環境下で個人情報を確認する場合や、現金自動預け払い機(ATM:Automated Teller Machine)の情報端末にタッチパネル機能を有した表示画面に表示されたキーパッドを用いて暗証番号を入力する場合のように、周りの人から画面を覗かれては困る用途においては、表示装置が表示する情報は、観測者には見えるが、他人からは見えないようにする、つまり、視野角を制限することが必要とされる。このような要求に対して、視野角制御光学シートが開発され、これを用いることで視野角を所望の角度に制御した表示装置が使用されている。
ここで、従来の視野角制御機能を備えた視野角制御光学シートとして、特許文献1には、光透過性樹脂材料からなる比較的幅が広いストライプと光吸収性樹脂材料からなる比較的幅が狭いストライプとを交互に配列することにより、光学的なアパーチャを形成した構造のものが開示されている。このような視野角制御光学シートは、例えば光透過性樹脂シートと光吸収性樹脂シートとを交互に積層したブロックを薄切りにすることにより製造することができる。
また、表示装置が表示する情報を所望の視野角より外からは見えないように制限する別の手段として、特許文献2には、プライバシー装置を備えた液晶表示装置を用いることが開示されている。このプライバシー装置は、液晶表示装置が情報を表示するために備える液晶表示パネルとは別に設けられたゲストホスト液晶層と、このゲストホスト液晶層を駆動する手段とを備え、前記ゲストホスト層を用いて、本来表示すべき情報とは異なる別の画像を表示させることで、特定の視野方向について本来表示すべき情報と前記ゲストホスト液晶層に表示させた画像の重ね合わせの画像を表示するように設定されたものである。このようなプライバシー装置を備えた表示装置では、広視野角と狭視野角が任意に切換可能である。
特公昭47−43845号公報 特開2006−91871号公報
特許文献1に開示された視野角制御光学シートにおいては、光透過性材料からなる光透過部分と光吸収性材料からなる光吸収部分が交互に配列され、光学的なアパーチャ(以下、ルーバーと称する)を形成している。このルーバー構造により、斜め方向の光は光吸収部分に到達することで吸収され、結果的に表示画面に垂直方向の光を中心とした一定の角度範囲の光のみを取り出すことができる。しかしながら、このような光学シートでは、光学シートを設置した表示画面の全面が、光学シートを用いない場合と比較して所望の狭い視野角となってしまう。例えばATMの情報端末では、遠方からでも営業中であることを示すために表示画面が点灯した状態であることが確認できる、いわゆるサイン灯としての機能を果たすために広い視野角を有することが必要であり、併せて、タッチパネル機能を有した表示画面に表示されたキーパッドを用いて暗証番号を入力する場合には、周りの人に暗証番号を知られないようにする、いわゆる覗き見防止の機能を果たすために狭い視野角とする必要がある。特許文献1の光学シートでは、このような用途において、サイン灯および覗き見防止という、相反する機能を両立することが難しく、いずれか一方の機能しか満たせていなかった。
特許文献1の光学シートを、狭い視野角にしたい領域のみを覆うために必要な寸法に切断し、これを表示画面の所望の位置に配置することにより、前記光学シートを配置した領域のみに覗き見防止の機能を持たせ、加えて、前記光学シートが配置されていない領域にサイン灯としての機能を持たすことは可能である。しかしながら、このような構成では、表示画面内に前記光学シートの切断された端面が存在する結果となるため、その端面で光の反射、散乱が起り、表示品質が低下するといった問題がある。また、前記光学シートは前述のように光透過部分と光吸収部分が交互に配列されたものであるため、ルーバーによって光の透過を制限していない視野角範囲の光が幾分か吸収されるため、前述のように表示画面の一部のみに前記光学シートを配置した場合には、前記光学シートの有無の境界が表示画面の明暗となって認識されることになり、表示品質として好ましくない。
また、特許文献2に開示されたプライバシー装置においては、液晶表示装置が情報を表示するために備える液晶表示パネルとは別に設けられたゲストホスト液晶層と、このゲストホスト液晶層を駆動する手段を有するので、広視野角と狭視野角が切換可能である。したがって、特許文献1の光学シートでは実現が困難であったサイン灯および覗き見防止という、相反する機能を両立することが可能となる。しかしながら、新たに従来と異なる液晶層を設けなければならないため、製造工程が複雑化して生産性が低下する、コストが上昇するなどの問題がある。また、前記ゲストホスト液晶層を駆動する手段を必要とするため、従来の液晶表示装置に簡便に視野角を制御する機能を付加することはできず、且つ、従来は必要としていなかった駆動装置を追加するため、表示装置が非常に高価になってしまうという問題がある。
この発明は、このような問題を改善することのできる視野角制御光学シートを提案し、併せて、この視野角制御光学シートを用いた表示装置を提案するものである。
この発明による視野角制御光学シートは、表示画面に対する視野角を制御する視野角制御光学シートであって、前記表示画面に狭い視野角を与える第1領域と、前記表示画面に前記第1領域よりも広い視野角を与える第2領域を有し、前記第1領域では、光透過性材料からなる光透過部分と、光吸収材料からなる光吸収部分とが交互に配列していることを特徴とする。
この発明による視野角制御光学シートでは、第1領域と第2領域のうち、第1領域のみを狭視野とし、覗き見防止などの機能を持たせることができ、また第2領域を第1領域よりも広視野としたので、この第2領域でサイン灯としての機能を果たすことができる。また、前述のように狭い視野角にしたい領域のみを覆うために必要な寸法に切断した光学シートを所望の位置に配置した場合と異なり、狭い視野角の第1領域とそれよりも広い視野角の第2領域が同じ視野角制御光学シートに形成されているため、双方の境界にシートと空気の界面ができず、そのため、第1、第2領域の境界部分において光の反射や拡散が生じて表示品質を低下させることがない。これにより、狭視野、広視野の両方の特性を備えた表示装置を、表示品質を低下させることなく、比較的安価に、簡便に、且つ生産性良く得ることが可能な視野角制御光学シートを供給することができる。
図1は、この発明による視野角制御光学シートの実施の形態1と、それを用いたこの発明による表示装置の実施の形態1を示す分解斜視図である。 図2は、実施の形態1の表示装置と対比される比較例を示す分解斜視図である。 図3は、実施の形態1の視野角制御光学シートを示す部分拡大断面図である。 図4は、表示装置の実施の形態1における表示画面を法線方向から観測したイメージの一例を示す図である。 図5は、この発明による視野角制御光学シートの実施の形態2を示す部分拡大断面図である。 図6は、実施の形態2の視野角制御光学シートを用いたこの発明における表示装置の表示画面を法線方向から観測したイメージの一例を示す図である。 図7は、この発明による視野角制御光学シートの実施の形態3を示す部分拡大断面図である。 図8は、実施の形態3の視野角制御光学シートを用いたこの発明における表示装置の表示画面を法線方向から観測したイメージの一例を示す図である。
以下この発明による視野角制御光学シートとそれを用いた表示装置のいくつかの実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明による視野角制御光学シートの実施の形態1と、それを用いたこの発明による表示装置の実施の形態1を示す分解斜視図である。実施の形態1の視野角制御光学シートは符号20で示され、また実施の形態1の表示装置は、符号100で示されている。
先ず表示装置100は、具体的には液晶表示装置であり、表示用光源1と、リフレクタ2と、反射シート3と、導光板4と、表示パネル5と、視野角制御光学シート20を備えている。表示パネル5は、具体的には液晶表示パネルである。この表示パネル5は、矩形形状、例えば長方形形状に作られた表示画面5aと、それに対向する背面5bを有する。導光板4は、表示パネル5の表示画面5aと略同じ面積を有する矩形形状とされ、表示パネル5の背面5bに対向するように配置される。表示用光源1は、例えば直線状の光源とされ、導光板4の1つの端面に沿って配置され、導光板4に表示用の光を放射する。反射シート3は、2つの反射シート3a、3bを含み、反射シート3aは、導光板4の裏面に対向して配置され、また反射シート3bは、導光板4に関して、表示用光源1と反対側の端面に対向して配置される。導光板4は、表示用光源1から放射された光を受入れ、反射シート3a、3bとともに、表示パネル5の背面5bの全面に表示用バックライトを照射する。
視野角制御光学シート20は、図1に示す表示装置100では、表示パネル5の表示画面5a側に、表示パネル5と対向するように配置される。この視野角制御光学シート20は、表示パネル5における表示画面5aの有効画面の全面を覆うように配置され、表示画面5aからの光の出射角度を制御する。観察者は、この視野角制御光学シート20を通じて、表示パネル5の表示面5aに表示される画像を観察する。
視野角制御光学シート20は、第1領域21と第2領域22を有する。第1領域21は
、表示画面5aに対して狭い視野角θを与える狭視野角領域NAを構成し、第2領域22は、表示画面5aに対して第1領域21よりも広い視野角θを与える広視野角領域WAを構成する。すなわち、θ<θである。図1に示す視野角制御光学シート20は、具体的には中心部に矩形形状の第1領域21、すなわち狭視野角領域NAを有し、この狭視野角領域NAを囲むように、その周囲に枠状に、第2領域22、すなわち広視野角領域WAが形成されている。
図2は、実施の形態1の表示装置100と対比される比較例を示す分解斜視図である。この比較例は、特許文献1に開示された光学シート10を使用した従来の表示装置である。従来の光学シート10は、表示画面5aの有効画面の全面を覆うように配置され、その有効画面の全面に一様な視野角を与える均一視野角領域EAを有する。実施の形態1の視野角制御光学シート20は、この従来の光学シート10に代わって使用される。
なお、実施の形態1の視野角制御光学シート20では、第1領域21、すなわち狭視野角領域NAを図1に示すように、矩形形状としているが、この発明においては、特に第1領域21の形状を特定するものではなく、表示パネル5の表示画面5aに表示される情報のうち、視野範囲を制限したい領域をカバーできる寸法であれば、任意の形状、寸法とすることができる。また、実施の形態1の表示装置100では、視野角制御光学シート20は、図2の比較例の光学シート10と比較するために、光学シート10と同じく表示パネル5の観察者側に設置したが、表示パネル5と表示用光源1との間、具体的には、表示パネル5と導光板4の間に設置することもできる。
図3は、実施の形態1の視野角制御光学シート20を示す部分拡大断面図である。この図3は、視野角制御光学シート20の第1領域21と第2領域22との境界部の部分拡大断面図である。図3において、視野角制御光学シート20は、光透過性樹脂シート基材200を用いて構成され、この光透過性樹脂シート基材200を共通に使用して、第1領域21と第2領域22が形成されている。光透過性樹脂シート基材200は、光透過性材料からなり、この光透過性樹脂シート基材200の全体に光透過部分212が構成される。光透過性樹脂シート基材200は、相対向する光入射側主平面201と、光出射側主平面202を有する。この光透過性樹脂シート基材200の厚さは、Tである。
第1領域21には、光吸収性材料からなる複数の光吸収部分211が、光透過性樹脂シート基材200に形成された複数の溝211Cに配置されている。これらの複数の光吸収部分211は、光透過性樹脂シート基材200の光入射側主平面201側に、この光入射側主平面201に沿って所定方向Aの方向に所定の間隔をおいて、所定のピッチPで形成されている。複数の光吸収部分211は、それぞれ下端が光入射側主平面201に露出するようにして、光透過性樹脂シート基材200の内部へ深さDだけ突出している。光吸収部分211の所定方向Aの方向の幅は、Wである。光入射側主平面201上において、所定方向Aの方向と直交する方向における複数の光吸収部分211の長さは、第1領域21の大きさに対応して決定される。複数の光吸収部分211は、互いに同じ深さDと、互いに同じ幅Wを持って、所定のピッチPで所定方向Aの方向に、互いに間隔をおいて、並列するように形成されている。深さDは、光透過性樹脂シート基材200の厚さよりも小さく、D<Tの関係にある。これらの深さD、幅W、ピッチPは、視野角θを第1領域21に対応した所望の範囲に設定でき、且つ生産性を確保することができる範囲であれば、任意に決められる設計上のパラメータである。複数の溝211Cのそれぞれは、光吸収部分211と略同じ寸法を持って形成され、各溝211C内にそれぞれ光吸収部分211が配置される。この複数の溝211Cも、光吸収部分211と同じに、互いに同じ深さDと、互いに同じ幅Wを持って、所定のピッチPで所定方向Aの方向に、互いに間隔をおいて、並列するように形成されている。溝211Cの所定方向Aの方向と直交する方向の長さは、第1領域21の大きさに対応して決定される。
第1領域21において、複数の光吸収部分211を除く部分には、光透過性樹脂シート基材200がそのまま残されるので、隣接する各光吸収部分211の間には、それぞれ光透過部分212が形成される。結果として、第1領域21では、光入射側主平面201に所定方向Aの方向に沿って、光吸収部分211と光透過部分212が交互に配列される。
実施の形態1の視野角制御光学シート20では、第2領域22は、その全ての領域が、光透過性樹脂シート200で構成され、光透過部分212で構成される。実施の形態1の視野角制御光学シート20では、第2領域22には、第1領域21のような光吸収部211は、全く形成されていない。
次に主要な構成部材について、さらに具体的に説明する。先ず光透過性樹脂シート基材200は、屈折率nが1.58のポリカーボネート樹脂(PC)を用いて構成される。光吸収部分211は、視野角制御光学シート20の光入射側主平面201側から光吸収部分211と略同一形状で形成された複数の溝211Cのそれぞれに、光吸収材料として着色顔料を含有した屈折率nが1.52の紫外線硬化型のアクリル樹脂を充填して構成されたものである。実施の形態1の視野角制御光学シート20では、光吸収部分211の着色顔料として、平均粒径が1μm以下のカーボンブラックを用いている。
実施の形態1の視野角制御光学シート20は、具体的には、その全体における面方向の寸法を94mm×59mm、厚さTを500[μm]とした。第1領域21の面方向の寸法を84mm×49mmとし、この第1領域21が視野角制御光学シート20の中央に位置する構成とした。また、光吸収部分211のピッチPを60[μm]、幅Wを25[μm]、深さDを150[μm]とした。表示パネル5の表示画面5aに表示される画像情報のうち、視野角を制限したい内容を表示する部分が、第1領域21で覆い隠されるように、表示パネル5と視野角制御光学シート20との相対位置が調整されている。
ここで、実施の形態1の表示装置100では、視野角制御光学シート20と表示パネル5との相対位置を決めるための方法を限定しないが、この発明の効果を好適に得られる相対位置の調整方法としては、例えば、表示パネル5を嵌め込む位置を決めるための枠体、および視野角制御光学シート20の表示パネル5に対する相対位置を決めるための位置決め突起が予め設けられた樹脂製の筐体を準備し、先ず前記枠体に表示パネル5を嵌め込み、次に前記位置決め突起に対応する部分に切り欠きを形成した視野角制御光学シート20を設置して、表示パネル5と視野角制御光学シート20の相対位置を決めるなどという方法がある。
次に、実施の形態1の視野角制御光学シート20の製造方法を説明する。先ず、光透過性樹脂シート基材200の成形工程について説明する。実施の形態1の視野角制御光学シート20では、光透過性樹脂シート基材200の成形方法として、射出圧縮成形法を選定した。この射出圧縮成形法では、型締めと同期して、型締めが完了する寸前に溶融樹脂の射出を行うことにより、光透過性樹脂シート基材200が形成される。この射出圧縮成形法では、予め金型に形成した溝や穴などのパターンに溶融樹脂を充填し、光吸収部分211と略同一形状の複数の溝211Cを有する光透過性樹脂シート基材200が形成される。前記パターンを光透過性樹脂シート基材200に忠実に転写するための力として、通常の射出成形法で用いられる射出圧力、および保圧に加えて、射出成形機の型締め力を利用することができる。このため、予め金型に形成したパターンの転写性が非常に良く、実施の形態1の光学視野角制御光学シート20に使用される光透過性樹脂シート基材200のような微細な複数の溝211Cを有した樹脂成形体を得るための成形方法として、前記射出圧縮成形法を好適に使うことができる。
ここで、成形に用いる金型としては、少なくとも可視光領域で用いる場合に光の散乱が問題にならない程度の表面平滑性が得られるよう、表面を研磨するなどの手段によって表面粗さを制御する必要があり、また視野角制御光学シート20を用いた場合に複屈折に起因する視認性低下を生じないために、光入射側主平面201となる面に光吸収部分211と略同一形状の複数の溝211Cを部分的に形成した光透過性樹脂シート基材200の残留応力を低減できるゲート形状とする必要がある。金型内部には、第1領域21と略同一寸法の金型入れ子が設置されており、前記金型入れ子の表面には、光吸収部分211と略同一形状の微細な複数の突条が形成されている。この突条は、高さDと、所定方向Aの方向の幅Wを持ち、この所定方向Aの方向と直交する方向に、第1領域21の大きさに対応した長さを持って延長される。この微細な複数の突条は、所定方向Aの方向にピッチPで並列するように形成される。
ここで、前記金型入れ子は、金型材料を基材として、前記金型材料上に厚さ200μmのニッケルリン電気めっき膜を形成し、前記ニッケルリン電気めっき膜に対して、第1領域21の光透過部分212と所定方向Aの方向の幅が略同一のダイヤモンドバイトを加工工具として用いて、光吸収部分211と略同一形状の微細な突条を残す精密切削加工を施したものである。前記射出圧縮成形に用いる樹脂としては、三菱エンジニアリングプラスチックス社製のユーピロンH3000(商品名)を選定し、射出シリンダー内での樹脂温度を320℃に設定した。
実施の形態1に示すような光入射側主平面201となる面に光吸収部分211と略同一形状の複数の微細な溝211Cを部分的に形成した光透過性樹脂シート基材200の樹脂成形においては、溶融樹脂の流動性を適正に制御することが肝要であり、射出シリンダー内での樹脂温度を、樹脂焼けを生じない範囲で可能な限りの高温とする。例えば、前記ユーピロンH3000(商品名)の場合においては、射出シリンダー内での樹脂温度を280℃以上340℃以下とするのが好ましい。また、金型内での樹脂の流動性を保つ必要もあるため、金型温度の設定も重要なパラメータとなる。具体的には、金型温度を140℃とした。金型温度は、成形サイクル、つまり生産性と微細パターンの転写性のバランスを考慮して決めることが肝要であり、実施の形態1に示すような光入射側主平面201となる面に複数の微細な溝211Cを部分的に形成した光透過性樹脂シート基材200の樹脂成形においては、金型温度を80℃以上140℃以下とするのが好ましい。
次に、光吸収部分22の形成工程について説明する。この工程では、前述のようにして得られた光入力側主平面201に微細な複数の溝211Cを部分的に形成した光透過性樹脂シート基材200に対し、その複数の各溝211Cのそれぞれに前記光吸収材料として着色顔料を含有した紫外線硬化型のアクリル樹脂(以下、光吸収塗料と略する)を充填する。先ず、予め第2領域22をマスキングテープにより覆い、前記光吸収塗料が塗工されないように処理を施した光透過性樹脂シート基材200上に前記光吸収塗料を滴下し、所定方向Aの方向に、第1領域21における光透過部分212と略同じ幅を持ったブレードによって、前記光吸収塗料を光透過性樹脂シート基材200上に押し広げながら複数の各溝211Cのそれぞれに前記光吸収塗料を充填する。この場合、複数の微細な各溝211Cの底面にまで塗料が達するよう、前記光吸収塗料の表面張力、粘度およびブレードの押し付け圧、移動速度を調整することが肝要である。なお、光吸収塗料は、各溝211Cに充満するように塗布されるが、各溝211Cに完全に充満しなくても、各溝211Cの相対向する両側壁の全面に塗布されれば、同じ効果が得られる。次いで、余剰に付着した光吸収塗料を完全に拭き取り、乾燥させ、紫外線を照射することで硬化させる。
このような工程を経て得られた視野角制御光学シート20を、図1に示すように、表示装置100の表示画面5aと対向するように配置することにより、第1領域21のみを狭視野角領域NAとし、覗き見防止などの機能を持たせることができ、併せて、第2領域2
2は広視野角領域WAとし、この第2領域22がサイン灯としての機能を果たすことができる表示装置100を得ることができる。
図4は、実施の形態1の視野角制御光学シート20を用いた実施の形態1の表示装置100における表示画面を法線方向から観測したイメージの一例を示す。表示装置100は、具体的には情報端末であり、表示パネル5の表示画面5aは情報表示画面を構成している。図4において、符号30は情報表示画面を示す。実施の形態1の視野角制御光学シート20は、情報表示画面30の全面を覆うように配置される。狭視野角領域NAを構成する第1領域21には、情報表示画面30のうち視野角を制限すべき情報として、図4では意味のない数字、文字の羅列を示したが、この第1領域21は、実際には利用者が前記情報端末に表示させた情報のうち、周囲の人に公開すべきでない情報を表示する画面領域である。また、広視野角領域WAを構成する第2領域22には、情報表示画面30のうち、特に情報の公開範囲を限定する必要がない情報として、図4では前記情報端末における複数の機能選択ボタン301の情報を例示したが、この第2領域22は、視野角を制限する必要のない情報を表示する画面領域である。
このように、図4の画面構成とした場合には、第1領域21の寸法、位置、形状が周囲の人に公開すべきでない情報を表示する画面領域を覆い隠すように調整されているため、所定の視野角より外側からは、第1領域21に表示されている情報を確認することができない。一方で、前記情報端末の設置場所から離れた位置であっても、情報表示画面30のうち、第2領域22ではその視野角範囲が第1領域21より広いために、前記情報端末が利用可能な状態(スタンバイ状態)であることが明確に認識できる。つまり、図2に示した従来の光学シート10が情報表示画面30の全面に設置された場合には、離れた位置から見て情報表示画面30が点灯していないように見えるために、操作が受け付けられない状態であると利用者が誤って判断する可能性があるが、実施の形態1の視野角制御光学シート20を用いれば、第2領域22が広視野角領域WAを構成するので、前述のように利用者がスタンバイ状態を誤って判断するようなことがなく、しかも、実際に前記情報端末の前に立って操作する場合には、第1領域21によって視野角領域が制限されているために、周囲の目を気にせずに個人情報や機密情報を表示させることができる、安心して利用できる環境を提供できる。
なお、視野角制御光学シート20は、前述の通り、表示パネル5と表示用光源1との間に配置することもできる。この場合、視野角制御光学シート20は、例えば表示パネル5と導光板4との間に、表示パネル5の背面5bの全面と対向するように設置され、表示用光源1は、視野角制御光学シート20を通じて、表示パネル5の背面5bの全面に表示用バックライトを照射する。この場合にも、第1領域21が狭視野角領域NAを構成し、また第2領域22が広視野角領域WAを構成し、情報表示画面30からの光がそれらの視野角θ、θに制御されるので、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
実施の形態2.
図5は、この発明による視野角制御光学シートの実施の形態2を示す部分拡大断面図である。図5は、実施の形態2の視野角制御光学シートにおける第1領域21と第2領域22の境界部を示す。この実施の形態2の視野角制御光学シートは、図5において符号20Aで示される。この実施の形態2の視野角制御シート20Aは、第2領域22の光入射側主平面201の全面に、ニュートラルフィルタ層23を形成したものであり、その他は、基本的に実施の形態1の視野角制御光学シート20と同じに構成される。ニュートラルフィルタ層23は、第2領域22における光入射側主平面201の全面に、ニュートラルフィルタ層23の厚さtに略等しい深さを持って形成された凹み部23C内に均一に形成される。ニュートラルフィルタ層23は、第2領域22における光透過率を調整し、表示画面5aの法線方向の光透過率を、第1領域21と第2領域22の双方で、略等しくする。
次に、実施の形態2の視野角制御光学シート20Aについて、主要な構成部材をさらに具体的に説明する。実施の形態の視野角制御光学シート20Aも、光透過性樹脂シート基材200を用いて構成される。この光透過性樹脂シート基材200は、実施の形態1の視野角制御光学シート20と同じであり、屈折率nが1.58のポリカーボネート樹脂(PC)を用いている。光吸収部分211も、実施の形態1の視野角制御光学シート20と同じに、光入射側主平面201側に形成された複数の各溝211Cのそれぞれに、光吸収材料として着色顔料を含有した屈折率nが1.52の紫外線硬化型のアクリル樹脂を満たして構成される。また、この実施の形態2の視野角制御光学シート20Aでも、着色顔料として平均粒径が1μm以下のカーボンブラックを用いている。
ニュートラルフィルタ層23は、アクリル樹脂を主剤とした紫外線硬化型樹脂を用いて構成される。このニュートラルフィルタ層23の着色顔料の濃度は、表示画面5aの法線方向において、第2領域22の光透過率が第1領域21と同じ透過率になるように調整されており、また、このニュートラルフィルタ層23の屈折率nは、光透過性樹脂シート基材200を構成するポリカーボネイト樹脂とほぼ同等の屈折率となるように、n=1.57に調整される。ここで、前述の如く屈折率を調整したのは、ニュートラルフィルタ層23と第2領域22との界面において、屈折率差に起因する光の反射が生じ、視野角制御光学シート20Aの性能が低下することを回避するためである。ニュートラルフィルタ層23を形成する材料と、第2領域22および第1領域21の光透過部分212を構成する材料との屈折率の差は、小さいほど良く、好ましくはその差が0.1以下、さらに好ましくは、その差が0.05以下に抑えられると、界面反射の影響を抑制することができ、良い特性を得ることができる。
なお、実施の形態2の視野角制御光学シート20Aも、具体的には、実施の形態1の視野角制御光学シート20と同様に、全体の面方向の寸法を94mm×59mm、第1領域21の面方向の寸法を84mm×49mmとし、この第1領域21を視野角制御光学シート20Aの中央に位置する構成とした。光透過性樹脂シート基材200の厚さTは、実施の形態1と同じ500[μm]とした。また第1領域21における各パラメータは、実施の形態1の視野角制御光学シート20と同様に、光吸収部分211の所定方向Aの方向のピッチPを60[μm]、幅Wを25[μm]、その深さDを150[μm]とした。この視野角制御シート20Aは、表示パネル5の表示画面5aに表示される情報のうち、視野角を制限したい内容を表示する部分が、第1領域21で覆い隠されるように、表示パネル5と視野角制御光学シート20Aとの相対位置が調整される。
実施の形態2の視野角制御光学シート20Aについても、実施の形態1の視野角制御光学シート20と同様の製造方法を採用した。光透過性樹脂シート基材200の光入射側主平面201となる面に、複数の溝211Cを部分的に形成した光透過性樹脂シート200の製造方法として、射出圧縮成形法を選定した。ここで、成形に用いる金型は、実施の形態1の視野角制御光学シート20について記載したものを流用し、前記金型入れ子の部分のみについて、ニュートラルフィルタ層23を設けるための凹み部23Cを形成するための高さ調整を施し、第2領域22に対応する部分に対して、合わせ面が約10μm低くなるように追加工を施してある。
なお、前記射出圧縮成形に用いる樹脂材料についても、実施の形態1の視野角制御光学シート20の場合と同様に、三菱エンジニアリングプラスチックス社製のユーピロンH3000(商品名)を選定し、射出シリンダー内での樹脂温度を340℃に設定し、金型温度を120℃に設定した。
次に、前述のようにして得られた光入射側主平面201となる面に複数の溝211Cを
部分的に形成した光透過性樹脂シート基材200に対して、その複数の溝211Cのそれぞれに前記光吸収材料として着色顔料を含有した紫外線硬化型のアクリル樹脂(以下、光吸収塗料と略する)を満たす方法も、実施の形態1と同様であるが、具体的には、予め第2領域22、つまりニュートラルフィルタ層23を設ける領域をマスキングテープにより覆い、前記光吸収塗料が塗工されないように処理を施した光透過性樹脂シート基材200上に前記光吸収塗料を滴下し、所定方向Aの方向に、第1領域21における光透過部分212と略同じ幅を持ったブレードによって前記光吸収塗料をシート基材200上に押し広げながら複数の各溝211Cのそれぞれに前記光吸収塗料を充填した。なおこの場合にも、光吸収塗料は、各溝211Cに充満するように塗布されるが、各溝211Cに完全に充満しなくても、各溝211Cの相対向する両側壁の全面に塗布されれば、同じ効果が得られる。次いで、余剰に付着した光吸収塗料を完全に拭き取り、乾燥させ、紫外線を照射することで硬化させる。次に、前記マスキングテープを剥がし、ニュートラルフィルタ層23を設けるべく、約10μmの凹み部23Cを形成した領域に前記アクリル樹脂を主剤とした紫外線硬化型樹脂を滴下し、ブレードを用いて、第1領域21に余剰な前記アクリル樹脂を主剤とした紫外線硬化型樹脂が付着しないように、しかも第2領域22の厚さが第1領域21と等しい厚さTになるように前記アクリル樹脂を主剤とした紫外線硬化型樹脂を塗り広げた上で、乾燥し、紫外線を照射する。
このような工程を経て得られた視野角制御光学シート20Aを、図1に示す表示装置100において、視野角制御光学シート20に代えて配置することにより、狭視野角領域NAを構成する第1領域21のみを狭視野とし、覗き見防止などの機能を持たせることができ、また広視野角領域WAを構成する第2領域22が、サイン灯としての機能を果たすことができる。加えて、ニュートラルフィルタ層23を形成することにより、第1領域21と第2領域22の間で、正面から見たときの画面の明るさに差がない、表示品質が高い表示装置100を得ることができる。
図6は、実施の形態1の視野角制御光学シート20に代えて、実施の形態2の視野角制御光学シート20Aを用いた表示装置100の表示画面を法線方向から観測したイメージの一例を示す。表示装置100は、情報端末であり、図6において、30は情報表示画面を示す。実施の形態2の視野角制御光学シート20Aも、情報表示画面30の全面を覆うように配置される。狭視野角領域NAを構成する第1領域21には、情報表示画面30のうち視野角を制限すべき情報として、図6では意味のない数字、文字の羅列を示したが、この第1領域21は、実際には利用者が前記情報端末に表示させた周囲の人に公開すべきでない情報を表示する画面領域である。また、広視野角領域WAを構成する第2領域22は、情報表示画面30のうち特に情報の公開範囲を限定する必要がない情報として、図6では例として前記情報端末における複数の機能選択ボタン301の情報を表示する画面領域である。
このように図6の画面構成とした場合には、狭視野角領域NAを構成する第1領域21の寸法、位置、形状が周囲の人に公開すべきでない情報を表示する画面領域を覆い隠すように調整されているため、所定の視野角より外側からは前記表示画面に表示されている情報を確認することができない。一方で、前記情報端末の設置場所から離れた位置であっても情報表示画面のうち広視野角領域WAを構成する第2領域22の視野領域が広いために前記情報端末が利用可能な状態(スタンバイ状態)であることが明確に認識でき、つまり、図2に示した光学シート10が情報表示画面30の全面に設置された場合には、離れた位置から見て情報表示画面30が点灯していないように見えるために操作が受け付けられない状態であると利用者が誤って判断する可能性があるが、実施の形態2の視野角制御光学シート20Aを用いれば、その第2領域22が広視野角領域WAを構成するので、利用者が前記のようにスタンバイ状態を誤って判断するようなことがなく、且つ実際に前記情報端末の前に立って操作する場合には、第1領域21によって視野領域が制限されているために、周囲の目を気にせずに個人情報や機密情報を表示させることができる、安心して利用できる環境を提供できる。さらに、ニュートラルフィルタ層23が形成されているため、情報表示画面30を正面から見た場合には、実施の形態1の視野角制御光学シート20と異なり、第1領域21と第2領域22の間に図4に示したような画面の明暗の境界が視認されることがなく、表示品位の高い表示装置を提供することができる。
なお、視野角制御光学シート20Aも、表示パネル5と表示用光源1との間に配置することもできる。この場合、視野角制御光学シート20Aは、例えば表示パネル5と導光板4との間に、表示パネル5の背面5bの全面と対向するように設置され、表示用光源1は、視野角制御光学シート20Aを通じて、表示パネル5の背面5bの全面に表示用バックライトを照射する。この場合にも、第1領域21が狭視野角領域NAを構成し、また第2領域22が広視野角領域WAを構成し、情報表示画面30からの光がそれらの視野角θ、θに制御されるので、実施の形態2と同様な効果を得ることができる。
実施の形態3.
図7は、この発明による視野角制御光学シートの実施の形態3を示す部分拡大断面図である。図7は、実施の形態3の視野角制御光学シート20Bにおける第1領域21と第2領域22の境界部の部分拡大断面図である。この実施の形態3の視野角制御光学シートは、図7に符号20Bで示される。この実施の形態3の視野角制御光学シート20Bは、図3に示す視野角制御光学シート20における第2領域22に光吸収材料からなる複数の光透過率調整部分213を形成し、また光透過性樹脂シート基材200の光出射側主平面202の全面にベースフィルム24を形成したものであり、その他は、基本的に実施の形態1の視野角制御光学シート20と同じに構成される。
視野角制御光学シート20Bでは、厚さTの光透過性樹脂シート基材200における光出射側主平面202の全面上に厚さT1のベースフィルム24が形成されている。視野角制御光学シート20Bの第1領域21と第2領域22は、実施の形態1、2の視野角制御光学シート20、20Aと同様に、光透過性樹脂シート基材200を共通に用いて構成される。視野角制御光学シート20Bの第1領域21には、実施の形態1、2と同様に、深さDと幅Wを有する複数の光吸収部分211がピッチPで光透過部分212と交互に間隔をおいて配列され、その第2領域22には、深さD1と幅W1を有する複数の光透過率調整部分213がピッチP1で間隔をおいて配列される。複数の光吸収部分211および光透過率調整部分213は、光透過性樹脂シート基材200の光入射側主平面201側に、所定方向Aの方向に沿って配列される。所定方向Aの方向と直交する方向における光吸収部分211の長さは、第1領域21に大きさに応じて決定され、また所定方向Aの方向と直交する方向における光透過率調整部分213の長さは、第2領域22の大きさに応じて決定される。光透過性樹脂シート基材200において、光吸収部分211および光透過率調整部分213を除く部分には、光透過性樹脂シート基材200がそのまま残される。
複数の光吸収部分211および複数の光透過率調整部分213は、それらと略同一形状の複数の溝211Cおよび213Cの内部に形成される。複数の溝211Cは、深さDと、所定方向Aの方向の幅Wを有し、所定方向Aの方向に互いに間隔をおいて、ピッチPで形成される。複数の溝213Cは、深さD1と、所定方向Aの方向の幅W1を有し、所定方向Aの方向に互いに間隔をおいて、ピッチP1で形成される。幅W、W1とピッチP、P1とは、W/PとW1/P1とが略等しくされ、また、深さD、D1と幅W、W1は、D/W>D1/W1の関係とされる。D/W>D1/W1の関係は、第1領域21における視野角θを第2領域22における視野角θよりも狭くするのに有効である。またW/PとW1/P1とが略等しいことは、D/W>D1/W1とした場合にも、表示画面に対する法線方向の光透過率を、第1領域21と第2領域22の双方において、互いに略等しくするのに有効である。
この実施の形態3の視野角制御光学シート20Bは、図1に示す表示装置100において、視野角制御光学シート20に代えて使用される。図8は、この視野角制御光学シート20Bを用いた表示装置100の表示画面をその法線方向から観察したイメージの一例を示す。この表示装置100は、情報表示端末として構成され、図8において、符号30は、情報表示画面を示す。実施の形態3の視野角制御光学シート20Bは、情報表示画面30の全面を覆うように配置される。狭視野角領域NAを構成する第1領域21は、図8に示すように、長方形形状の情報表示画面30における下側の長辺に沿って帯状に形成され、具体的には、情報表示画面30の暗証番号入力画面310の覗きを防止するために、それを覆うように配置される。この暗証番号入力画面310には、入力された暗証番号を表示する表示区域311が含まれる。また、視野角制御光学シート20Bよりも観察者側には、その第1領域21上に重なるように、暗証番号を入力する光透過性のタッチパネル312が貼り付けられる。このタッチパネル312は、光透過性フィルムで構成され、この光透過性フィルム上に暗証番号を入力するための枠形のキーパッド313を印刷して構成される。表示区域311および光透過性のタッチパネル312は、狭視野角θを与える第1領域21内に存在し、狭視野角θで光を透過するので、視野角が制限される。第2領域22は、第1領域21の上方に拡がっており、特に覗きを制限する必要のない情報が、この第2領域22を通じて観察できるようになっている。
このように、実施の形態3の視野角制御光学シート20Bにおける第1領域21は、情報表示画面30のうち視野角を制限すべき情報、図8では例としてATMなどで用いられる暗証番号の表示区域311、および暗証番号を入力するためのタッチパネル312のキーパッド313を表示する画面領域である。また、第2領域22には、情報表示画面30のうち特に情報の公開範囲を限定する必要がない情報、図8では空白としたが、実際にはATMでは機能選択ボタンなどの周囲に公開しても問題ない情報を表示する画面領域である。つまり、実施の形態3の視野角制御光学シート20Bを用いることにより、暗証番号などの機密情報を、タッチパネル312により画面上に表示されたキーパッド313などに触れることで入力する場合などにおいても、キーパッド313と表示区域311が、第1領域21内に存在し、この第1領域21により視野角を制限する機能を付与してあるために周囲に情報を漏洩することがない。
ここで、図8においては、第1領域21と第2領域22の範囲を分かりやすくするために、第1領域21を横線によって示しているが、実際には光透過率調整部分213の効果によって、情報表示画面30の法線方向、すなわち情報表示画面30の正面から見た場合には、画面上に図8のような境界は生じない。このように図8の画面構成とした場合には、第1領域21の寸法、位置、形状が周囲の人に公開すべきでない情報を表示する画面領域を覆い隠すように調整されているため、所定の視野角より外側からは前記画面領域に表示されている情報を確認することができない。一方で、前記情報端末の設置場所から離れた位置であっても情報表示画面30のうち、第2領域22の視野領域が広いために、情報表示端末が利用可能な状態(スタンバイ状態)であることが明確に認識でき、つまり、図2に示した光学シート10が情報表示画面30の全面に設置された場合のように、離れた位置から見て情報表示画面30が点灯していないように見えるために操作が受け付けられない状態であると利用者が誤って判断するようなことがなく、しかも、実際に情報表示端末の前に立って操作する場合には、第1領域21によって視野領域が制限されているために、周囲の目を気にせずに個人情報や機密情報を表示させることができる、安心して利用できる環境を提供できる。さらに、複数の光透過率調整部分213が形成されているため、情報表示画面30を正面から見た場合には、実施の形態1の視野角制御光学シート20を用いる場合と異なり、第1領域21と第2領域22の間に画面の明暗の境界が視認されることがなく、表示品位の高い表示装置を提供することができる。
次に、実施の形態3の視野角制御光学シート20Bにおける主要な構成部材について、さらに具体的に説明する。このシート基材200は、実施の形態3の視野角制御光学シート20Bでは、屈折率nが1.57に調整されたアクリル樹脂を主剤とした紫外線硬化型樹脂を用いて構成される。第1領域21における光吸収部分211および第2領域22における光透過率調整部分213は、視野角制御光学シート20Bの光入射側主平面201に、光吸収部分211および光透過率調整部分213と略同一形状で形成された複数の溝211C、213Cに、光吸収材料として着色顔料を含有した屈折率nが1.52の紫外線硬化型のアクリル樹脂を充填して構成される。この実施の形態3の視野角制御光学シート20Bにおいても、前記着色顔料として平均粒径が1μm以下のカーボンブラックを用いている。また、ベースフィルム24には、光透過性樹脂シート基材200の光出射側主平面202と対向する側のみにプライマー処理をした厚さ100μmのPETシート(ポリエチレンテレフタレートシート)を用いている。
実施の形態3の視野角制御光学シート20Bは、具体的には、その全体の面方向の寸法を305mm×229mm、第1領域21の面方向の寸法を305mm×50mmとし、第1領域21を図8に示すように、視野角制御光学シート20Bの下側の長辺端部に位置する構成とした。光透過性樹脂シート基材200の厚さTは、500[μm]とした。また、第1領域21の各パラメータは、実施の形態1と同様に、光吸収部分211のピッチPを60[μm]、その所定方向Aの方向の幅Wを25[μm]、その深さDを150[μm]とした。第2領域22の各パラメータは、光透過率調整部分213のピッチP1をピッチPと同じ60[μm]、その所定方向Aの方向の幅W1を幅Wと同じ25[μm]とし、その深さD1を光吸収部分211の深さDより小さく、10[μm]とした。
この視野角制御光学シート20Bの具体例では、ピッチP、P1は互いに等しく、また幅W、W1は互いに等しい。したがって、この具体例でも、W/PとW1/P1は等しく、また深さD、D1は、D>D1であるので、D/W>D1/W1の関係にある。この具体例では、D/W>D1/W1の関係により、第1領域21における視野角θは第2領域22における視野角θよりも狭くなる。またW/PとW1/P1とが略等しいことにより、D/W>D1/W1とした場合にも、情報表示画面30に対する法線方向の光透過率は、第1領域21と第2領域22の双方において、互いに略等しくなる。
表示パネル5の表示画面5aに表示される情報のうち、視野角を制限したい内容を表示する部分、例えば暗証番号入力画面310が、第1領域21で覆い隠されるように、表示パネル5と視野角制御光学シート20Bの相対位置が調整されている。
次に、実施の形態3の視野角制御光学シート20Bの製造方法を説明する。先ず、光入射側主平面201となる面に複数の溝211C、213Cを部分的に形成した光透過性樹脂シート基材200の製造工程について説明する。実施の形態1、2における光透過性樹脂シート基材200の製造工程では、射出圧縮成形法を採用したが、実施の形態3の光透過性樹脂シート基材200の成形方法としては、紫外線照射装置を備えたロール成形法を選定した。このロール成形法によるロール成形工程において、ベースフィルム24に光透過性樹脂シート基材200を積層し、さらに、光透過性樹脂シート基材200の光入射側主平面201に、複数の溝211C、213Cを形成する。これらの溝211C、213Cは、前記ロール成形工程において、ロール金型により形成される。このロール成形法は、実施の形態1、2で示したような溶融樹脂により光透過性樹脂シート基材200を形成する場合と比較すると、非常に粘度が低い紫外線硬化型樹脂を用いて光透過性樹脂シート基材200を形成することができるため、予めロール金型に形成したパターンの転写性が非常に良く、実施の形態3の光透過性樹脂シート基材200のような複数の微細な溝211C、213Cを有した樹脂成形体を得るための成形方法として好適に使うことができる。ベースフィルム24は、粘度の低い紫外線硬化型樹脂で構成される光透過性樹脂シート基材200の強度を補強する。また、ロール形成法は、実施の形態1、2で述べた射出圧縮法による成形のようなバッチ処理と異なり、ロールトゥロールでの成形が可能であるため、単位面積当たりにかかる製造タクトが大幅に短縮でき、生産性の向上が見込めるため、安価に大量の光学シートを提供することができるという利点がある。
ここで、前記ロール成形工程に用いるロール金型としては、表面に光吸収部分211および光透過率調整部分213と略同一形状の複数の微細な突条を所定の位置に残すように加工されたロール金型を用いる。ここで、前記ロール金型は、金型材料を基材として、前記金型材料上に厚さ200μmの硬質銅めっき膜を形成し、前記硬質銅めっき膜に対して、光透過部分212および光透過率調整部分213と略同一形状のダイヤモンドバイトを加工工具として用いて、光吸収部分211および光透過率調整部分213と略同一形状の複数の微細な突条を残す精密旋削加工を施して得られたものである。光吸収部分211と略同一形状の複数の微細な突条は、高さDと、所定方向Aの方向の幅Wを有し、所定方向Aの方向に沿ってピッチPで形成され、その所定方向Aの方向と直交する方向の長さは第1領域21の大きさに応じて決定される。光透過率調整部分213と略同一形状の複数の微細な突条は、高さD1と、所定方向Aの方向の幅W1を有し、所定方向Aの方向に沿ってピッチP1で形成され、その所定方向Aの方向と直交する方向の長さは第2領域22の大きさに応じて決定される。
次に、前述のロール成形法を用いて得られた前記光透過性樹脂シート基材200の光入射側主面201となる面に形成された複数の溝211C、213Cに、前記光吸収塗料を満たす方法について説明する。光透過性樹脂シート基材200上に前記光吸収塗料を滴下し、所定方向Aの方向に、光透過性樹脂シート基材200における光透過部分212の幅と略同じ幅を持ったブレードによって前記光吸収塗料を光透過性樹脂シート基材200上に押し広げながら、複数の溝211C、213Cに同時に前記光吸収塗料を充填した。なおこの場合にも、光吸収塗料は、各溝211C、213Cに充満するように塗布されるが、各溝211C、213Cに完全に充満しなくても、各溝211C、213Cの相対向する両側壁の全面に塗布されれば、同じ効果が得られる。次いで、余剰に付着した前記光吸収塗料を完全に拭き取り、乾燥させ、紫外線を照射することで硬化させる。
実施の形態3の視野角制御光学シート20Bによれば、第1領域21と第2領域22の間で透過率の差が生じて表示品質が低下するのを回避するため、実施の形態2の視野角制御光学シート20Aのように、第2領域22に別工程で処理を施す必要がなく、光吸収部分211および光透過率調整部分213を同時に形成することができるため、生産性良く、安価に視野角制御機能を有し、かつ表示品質が高い視野角制御光学シート20Bを得ることができる。
なお、視野角制御光学シート20Bは、表示パネル5と表示用光源1との間に配置することもできる。この場合、視野角制御光学シート20Bは、例えば表示パネル5と導光板4との間に、表示パネル5の背面5bの全面と対向するように設置され、表示用光源1は、視野角制御光学シート20Bを通じて、表示パネル5の背面5bの全面に表示用バックライトを照射する。この場合にも、第1領域21が狭視野角領域NAを構成し、また第2領域22が広視野角領域WAを構成し、情報表示画面30からの光がそれらの視野角θ、θに制御されるので、実施の形態3と同様な効果を得ることができる。また、視野角制御光学シート20Bを表示パネル5と導光板4との間に配置した場合、表示区域311は、視野角制御光学シート20Bの第1領域21と重なる情報表示画面30の暗証番号入力画面310に表示され、また、光透過性のタッチパネル312は、暗証番号入力画面310と重なるように、この暗証番号入力画面310上の観察者側に貼り付けられる。
なお、実施の形態1、2、3の視野角制御光学シート20、20A、20Bおよびこれ
を用いた表示装置100は、この発明の実施の形態を示すものであって、この発明を限定するものではなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の改変ができる。
この発明による視野角制御光学シートは、表示画面の一部について他の部分よりも、視野角を狭くする必要のある表示装置に利用することがき、またこの発明による表示装置は、この発明による視野角制御光学シートを用い、表示画面の一部について他の部分よりも、視野角を狭くする表示装置として利用される。
100:表示装置、5:表示パネル、5a:表示面、
20、20A、20B:視野角制御光学シート、21:第1領域、22:第2領域、
23:光吸収層、200:光透過性樹脂シート基材、201:光入射側主平面、
202:光出射側主平面、211:光吸収部分、212:光透過部分、
213:光透過率調整部分。

Claims (7)

  1. 表示画面に対する視野角を制御する視野角制御光学シートであって、前記表示画面に狭い視野角を与える第1領域と、前記表示画面に前記第1領域よりも広い視野角を与える第2領域を有し、前記第1領域では、光透過性材料からなる光透過部分と、光吸収材料からなる光吸収部分とが交互に配列していることを特徴とする視野角制御光学シート。
  2. 請求項1記載の視野角制御光学シートであって、前記第1領域と第2領域の双方において、前記表示画面に対する法線方向の光透過率が略等しくされたことを特徴とする視野角制御光学シート。
  3. 請求項1または2記載の視野角制御光学シートであって、前記第1領域の光吸収材料と同じ色調を呈する光吸収層が、前記第2領域に設けられていることを特徴とする視野角制御光学シート。
  4. 請求項1または2記載の視野角制御光学シートであって、前記第2領域には、光透過性材料からなる光透過部分と、光吸収材料からなる光透過率調整部分とが交互に配列されたことを特徴とする視野角制御光学シート。
  5. 請求項4記載の視野角制御光学シートであって、光透過性樹脂シート基材を備え、前記第1領域では、前記光透過性樹脂シート基材の主面の所定方向に沿って深さD、幅W、ピッチPで形成された複数の溝のそれぞれに前記光吸収部分が配置され、また、前記第2領域では、前記光透過性樹脂シート基材の主面の所定方向に沿って深さD1、幅W1、ピッチP1で形成された複数の溝のそれぞれに前記光透過率調整部分が配置され、
    前記幅W、W1とピッチP、P1は、W/PとW1/P1が略等しくされ、また、
    前記深さD、D1と幅W、W1は、D/W>D1/W1の関係とされたことを特徴とする視野角制御光学シート。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の視野角制御光学シートを、表示パネルの表示画面側、または前記表示パネルの表示用光源と前記表示パネルとの間に配置したことを特徴とする表示装置。
  7. 請求項6記載の表示装置であって、前記視野角制御光学シートよりも観察者側に、光透過性材料で構成されたタッチパネルを配置したことを特徴とする表示装置。
JP2009068187A 2009-03-19 2009-03-19 視野角制御光学シートおよびそれを用いた表示装置 Pending JP2010223996A (ja)

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