JP2010223928A - 圧縮空気の油分濃度を測定する方法および装置 - Google Patents

圧縮空気の油分濃度を測定する方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
「JIS」の場合には、0.001mg/m以下の濃度の測定方法に関しては、設定されていなかったし、20mg/m以上の濃度の測定方法に関しても、設定されていなかったし、オイル分による汚染レベルの高さによって、方法Aと方法Bの二つの方法を使い分ける必要があったし、測定に際して、異物の混入を防止し正確性を高める意味から、色々な点で注意深い配慮を必要としたし、フィルター等の油分除去手段の効果を確認しようとする場合、その前後で同時に油分濃度を測定しようとする発想は無かった。
【解決手段】 油分除去手段140、140Aの入口側と出口側の両方で分岐させて後に各々の場所で、圧縮空気の流量を積算し、更に圧縮空気をノルマルヘキサン液44に通すことでオイルミストをノルマルヘキサン液44に溶解させてオイルミストの溶解による増加量を計量し、それによって油分濃度を同時に測定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮空気の油分濃度を測定する方法および装置に関する技術であって、更に詳細に述べると、微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気の油分濃度を測定する方法を、油分除去手段の入口側と出口側の両方で分岐させて後に各々の場所で、圧縮空気の流量を積算し、更に圧縮空気をノルマルヘキサン液に通すことでオイルミストをノルマルヘキサン液に溶解させてオイルミストの溶解による増加量を計量し、それによって油分濃度を同時に測定する技術について述べたものである。
従来、圧縮空気の油分濃度を測定する方法および装置に関する技術としては、圧縮空気システムに存在するオイル汚染物質のレベルに応じて、大きく分けて二つの方法を記した内容のものを、一般圧縮空気―オイルミストの試験方法ということで「JIS」に見ることが出来る。
この場合、「JIS」に於いては、方法Aとして、オイル分による汚染レベルが高い場合には、直列に接続した二つの高効率コアレッシングフィルタを通った圧縮空気の全量をサンプリングし、オイルミストと壁面を流れているオイルの両方を計測する方法が示されている。 一方、方法Bとして、オイルの濃度が比較的低い場合には、メンブレン又は等流速サンプリングプローブやメンブレンホルダ内に捕集されたオイルを溶剤に溶かし、その量を赤外線分光分析法によって決定していた。 但し、測定することが出来る汚染濃度範囲は、0.001〜20mg/mに限定されていた。
JIS B 8392−2
しかしながら、このような従来の圧縮空気の油分濃度を測定する方法および装置に該当する、一般圧縮空気―オイルミストの試験方法に関しては、以下に示すような課題があった。
先ず、「JIS」の場合には、0.001mg/m以下の濃度の測定方法に関しては、設定されていなかった。 また、20mg/m以上の濃度の測定方法に関しても、設定されていなかった。
そして、「JIS」による場合には、オイル分による汚染レベルの高さによって、方法Aと方法Bの二つの方法を使い分ける必要があった。
また、測定に際して、異物の混入を防止し正確性を高める意味から、色々な点で注意深い配慮を必要とした。
特に、測定に際して、正確性を高める意味から、メスシリンダ内のオイルの容積(重量)を測定するのに際して、その上部(上流)に液体が付着して残存することを、また容器の液体を赤外線分光分析するに際して、メンブレンを綺麗に溶かすことに気を使う必要が有った。
更に、全般的に装置や機器が複雑であり、その結果として測定する費用が割高になりがちであった。
加えて、フィルター等の油分除去手段の効果を確認しようとする場合、その前後で同時に油分濃度を測定しようとする発想は無かった。
本発明は、微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気の油分濃度を測定する方法に於いて、油分除去手段140、140Aの入口側と出口側の両方で分岐させて後に各々の場所で、圧縮空気の流量を積算し、更に圧縮空気をノルマルヘキサン液44に通すことでオイルミストを前記ノルマルヘキサン液44に溶解させてオイルミストの溶解による増加量を計量し、それによって油分濃度を同時に測定することを特徴とし、更には、分岐させて後の圧縮空気を前記ノルマルヘキサン液44に通すのを、複数回行なうことを特徴とし、更には、圧縮空気を前記ノルマルヘキサン液44に通すのに際し、圧縮空気を微小な気泡にすることを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
また、本発明は、微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気の油分濃度を測定する装置に於いて、油分除去手段140、140Aの入口の手前から分岐させて、圧縮空気の流量を積算する積算流量計20と、圧縮空気に含まれているオイルミストを溶解するノルマルヘキサン液44を充填したオイルミスト捕集器40を設け、前記油分除去手段140、140Aの出口を出た所から分岐させて、前記油分除去手段140、140Aの入口側に位置させたものと同じ、圧縮空気の流量を積算する前記積算流量計20と、圧縮空気に含まれているオイルミストを溶解する前記ノルマルヘキサン液44を充填した前記オイルミスト捕集器40を設け、油分濃度を同時に測定することを特徴とし、更には、前記オイルミスト捕集器40は、溶解したオイルミストの重量を測定することが可能なように着脱が出来ることを特徴とし、更には、前記オイルミスト捕集器40は、直列に複数組接続することが可能であることを特徴とし、更には、前記オイルミスト捕集器40に圧縮空気を送り込む入口管94の何れかの場所に、圧縮空気を微小な気泡にする気泡発生手段43を設けたことを特徴とし、更には、前記気泡発生手段43は、前記入口管94の先端に設けた微小の気泡を形成した気泡発生板43であることを特徴とし、更には、前記積算流量計20と単数または複数の前記オイルミスト捕集器40は、前記オイルミスト捕集器40が外に取り出し出来るような形で箱51、61の中に、または基板の上に、一体になって流量油分濃度測定器50、60として構成したことを特徴とし、更には、前記オイルミスト捕集器40は、前記入口管94と蓋42と前記気泡発生板43と出口管95をフラスコ41から取り外した後に、移動に際して前記ノルマルヘキサン液44が洩れないように、盲栓を前記フラスコ41に装着することを可能としたことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
第一に、微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気の油分濃度を測定する装置に於いて、油分除去手段の入口の手前から分岐させて、圧縮空気の流量を積算する積算流量計と、圧縮空気に含まれているオイルミストを溶解するノルマルヘキサン液を充填したオイルミスト捕集器を設け、油分除去手段の出口を出た所から分岐させて、油分除去手段の入口側に位置させたものと同じ、圧縮空気の流量を積算する積算流量計と、圧縮空気に含まれているオイルミストを溶解するノルマルヘキサン液を充填したオイルミスト捕集器を設け、油分濃度を同時に測定することで、入口側と出口側の二箇所を同時に、一種類の方法で、どんなに低い油分濃度でも高い油分濃度でも、単純な構成で、安価で、取扱いの容易な、各種の状況に対応することが可能な、圧縮空気の油分濃度を測定する方法や装置を提供することが出来るようになった。
第二に、オイルミスト捕集器は、溶解したオイルミストの重量を測定することが可能なように着脱が出来ることで、正確に重量を測定することが出来る秤が無くても、オイルミスト捕集器を測定することが可能な機関に持ち込んで、当初の重量やオイルミストが増加しての重量を、測定することが可能となった。
第三に、オイルミスト捕集器は、直列に複数組接続することが可能であることで、測定しようとするオイルの濃度や必要とする精度に応じて、自由に選択することが可能となった。
第四に、オイルミスト捕集器に圧縮空気を送り込む入口管の何れかの場所に、圧縮空気を微小な気泡にする気泡発生手段を設けたことで、ノルマルヘキサン液に対するオイルミストの溶解を格段に高めることが出来るようになり、それによってオイルミスト捕集器の接続数を少なくすることが可能となり、その分正確で安価で容易な測定に道を開くようになった。
第五に、気泡発生手段は、入口管の先端に設けた微小の気泡を形成した気泡発生板であることで、非常に単純な構成で、非常に安価で、非常に取扱いの容易な、それで確実なものを示すことが出来るようになった。
第六に、積算流量計と単数または複数のオイルミスト捕集器は、オイルミスト捕集器が外に取り出し出来るような形で箱の中に、または基板の上に、一体になって流量油分濃度測定器として構成したことで、あらゆる取扱いを含めて装置としての運搬や設置が容易になった。
第七に、オイルミスト捕集器は、入口管と蓋と気泡発生板と出口管をフラスコから取り外した後に、移動に際してノルマルヘキサン液が洩れないように、盲栓をフラスコに装着することを可能としたことで、精密な重量測定のために、遠方に運搬して必要とする精度の高い機器を使用して測定することが可能となった。
本願発明の全体を示した図 本願発明の別の流量油分濃度測定器を示した図 本願発明に関係する別の油分除去手段を示した図
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明の全体を示した図であり、図2は、本願発明の別の流量油分濃度測定器を示した図であり、図3は、本願発明に関係する別の油分除去手段を示した図である。
〔第一の実施例〕
図1に見られるように、100はエアーコンプレッサであり、電動モータの回転運動を圧縮機に伝達することで、大気を吸引して圧縮空気を作り出している。 そして、作り出された圧縮空気は、圧縮空気配管81と、冷却することによって圧縮空気を乾燥させるエアードライヤー110と、圧縮空気配管82と、圧縮空気を貯留するエアータンク120と、圧縮空気配管83と、入口側分岐部130と、圧縮空気配管85を経由して、圧縮空気中の油を中心とする異物を除去する油分除去手段140であるオイルミストフィルター140に送り込まれ、更に圧縮空気配管86と、出口側分岐部150と、圧縮空気配管88を経由して、乾燥した綺麗な圧縮空気199を送り出す事が出来るようになっているのである。
この場合、油分除去手段140の前後の入口側分岐部130と出口側分岐部150の通過する圧縮空気の油分濃度を測定しながら、油分除去手段140であるオイルミストフィルター140がどの位油分を除去しているかどうかを確認しようとするのが、本願発明の目的とするところなのである。 当然のことながら、油分除去手段140は、オイルミストフィルター140に限定される必要は無く、油の除去を目的としたあらゆる機器に適応可能と考えて良い。
そして、入口側分岐部130から分岐させて、一部の圧縮空気を圧縮空気配管84と継手160を経由して流量の積算とオイルミストを捕集することが出来る流量油分濃度測定器50に送り込み、更に出口側分岐部150から分岐させて、一部の圧縮空気を圧縮空気配管87と継手170を経由して入口側とは同一の種類であるが別のものである流量油分濃度測定器50に送り込むことでその目的を達成することが出来るようになっているのである。 この場合、継手160、170としては、取付け取外しをすることが容易なワンタッチの継手を使用することが望ましい。
ここで、流量油分濃度測定器50は、上流管91と、圧縮空気の流量を自由に調節することが出来る圧縮空気量調整バルブ10と、第一中間管92と、圧縮空気の流量を積算することが可能な積算流量計20と、第二中間管93と、接続を目的とした接続管30と、オイルミストを溶解することで捕集することが出来るようになっているオイルミスト捕集器40を一体に構成しているのである。
尚、オイルミスト捕集器40は、圧縮空気を導入する入口管94と、入口管94の先部に設けた圧縮空気を微小な気泡にする気泡発生手段43である気泡発生板43と、圧縮空気を排出する出口管95と、本体であるフラスコ41と、フラスコ41内を密閉状態にする蓋42から構成され、ノルマルヘキサン液44が充填されている。 この場合、一つの例として、気泡発生手段43の形状としては、名称の様な板に限定する必要は無く、球や立方体によるものも考えられるし、気泡発生板43の材料としては、沢山の微小気泡を形成した焼結合金によるもの等が考えられる。 また、フラスコ41には、圧縮空気に含まれているオイルミストを溶解するノルマルヘキサン液44を、少しの空間を設けた状態で充填している。 当然のことながら、気泡発生板43は、ノルマルヘキサン液44の液中に位置している必要がある。
また、気泡発生手段43としては、気泡発生板43に限定する必要はなく、具体的に図示してはいないが、入口管94の途中に気液を攪拌させることが出来るポンプを設置することで、圧縮空気とノルマルヘキサン液44を同時に吸引して両者を攪拌させた状態の流体をノルマルヘキサン液44の液中に送り出し、それによって微小の気泡を発生させるということも考えられる。
ところで、このオイルミスト捕集器40は、油分除去手段140の入口側と出口側の両方に接続することで、その上にオイルミストがノルマルヘキサン液44に溶解する以前と以降の全体の重量を測定することで、更にその差を求めることによって、溶解したオイルミストの重量を測定することが可能なように、着脱することが出来るようになっているのである。 即ち、接続管30の部分で、オイルミスト捕集器40は、着脱が可能となっているのである。 この場合、接続管30は、取り外しが容易で且つ接続部での洩れが無いように、第二中間管93や入口管94の鋼管やビニール管であることに対して、ゴム管を使用することも考えられる。
一方、他の例として、接続管30は、第二中間管93や入口管94がゴム管であることに対して、鋼管やビニール管を使用することもあり、その際には図と違って、第二中間管93や入口管94の内径が接続管30の外径に近い大きさとなる。 また、接続管30を使用しないで、第二中間管93または入口管94の、一方をゴム管に他方を鋼管やビニール管とし、更に両者の外径と内径を近い大きさにして、直接に接続するようなことも考えられる。
更に、積算流量計10とオイルミスト捕集器40の両者は、オイルミスト捕集器40が外に取り出すことが出来るような形で箱51の中に、または基板の上に、一体になって流量油分濃度測定器50として構成している。 即ち、箱51としては、開閉可能な蓋を形成したり、上部が開放しているようなものが考えられる。 この場合、一体にしている目的は、あらゆる取扱いを含めて、装置としての運搬や設置が容易になるように配慮したことによるものである。
加えて、オイルミスト捕集器40は、入口管94と蓋42と気泡発生板43と出口管95をフラスコ41から取り外した後に、オイルミスト捕集器40の正常な重量を測定するために、移動しようとするのに際してノルマルヘキサン液44が洩れないように、盲栓をフラスコ41に装着することを可能としている。 また、単にオイルミスト捕集器40を取り外したままの状態で、外部に露出している入口管94や出口管95の端部に盲栓を装着することも考えられる。
本発明による、圧縮空気の油分濃度を測定する方法および装置は前述したように構成されており、以下にその動作について説明する。
先ず、オイルミスト捕集器40を構成しているフラスコ41に、オイルミストを溶解していないノルマルヘキサン液44を70〜80%位の量を充填し、蓋42に入口管94を貫通させ、入口管94の接続管30と接続する側の反対側の端部に気泡発生手段43である気泡発生板43を位置させ、更に蓋42に出口管95を貫通させて、出口管95の大気に開放される側の反対側の端部を液面より上部に位置させてから、流体が洩れないように配慮しながらフラスコ41に蓋42を装着し、オイルミスト捕集器40の組み立てを完了する。
当然のことながら、各種の異物がオイルミスト捕集器40を構成している部品に付着したり、オイルミスト捕集器40の内部に入り込まないように配慮しなければならない。 この場合、油分除去手段140の入口側と出口側という意味で二組のオイルミスト捕集器40を準備することになるが、ノルマルヘキサン液44を概ね同じ量にすることが望ましいが、絶対的なものではない。
また、オイルミスト捕集器40を流量油分濃度測定器50に装着する前に、このノルマルヘキサン液44等を含めたオイルミスト捕集器40のオイルミストの溶解していない全重量を測定してから、接続管30によって、第二中間管93と入口管94を接続する。 更に、流量油分濃度測定器50を継手160、170によって圧縮空気配管84、87に接続する。 但し、迅速性に配慮して、精度を考慮しながらも、継手160、170で分離した状態の、流量油分濃度測定器50で重量を測定するということも一つの方法として考えられる。
その様な状況の中で、エアーコンプレッサ100を作動させた状態で、圧縮空気配管81とエアードライヤー110と圧縮空気配管82とエアータンク120と圧縮空気配管83を経由して流れて来た微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気は、入口側分岐部130から一部が分岐して、更に圧縮空気配管84と継手160を経由して流量油分濃度測定器50に送り込まれる。 また、出口側分岐部150から一部が分岐して、更に圧縮空気配管87と継手170を経由して流量油分濃度測定器50に送り込まれる。
そこで、流量油分濃度測定器50に送り込まれた圧縮空気は、上流管91と圧縮空気量調整バルブ10と第一中間管92と積算流量計20と第二中間管93と接続管30からオイルミスト捕集器40に流入することが出来るようになっている。 尚、圧縮空気量調整バルブ20は、通過する圧縮空気の流量を自由に調節することが出来るように設けたものである。 また、積算流量計20に於いては、通過する圧縮空気の積算流量を求めることが可能となっている。
そして、オイルミスト捕集器40流入した微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気は、入口管94からその先端に位置している気泡発生手段43である気泡発生板43によって小さな気泡にされながら、ノルマルヘキサン液44の液中に流れ込み溶解するようになっている。 この場合、圧縮空気に含まれているオイルミストは、概ね全量がノルマルヘキサン液44に溶解することが必要な条件となる。
所で、ノルマルヘキサン液44の液中に流れ込んだ微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気は、その圧縮空気をノルマルヘキサン液44に流れ込むことで、特に気泡発生手段43である気泡発生板43によって小さな気泡にして流れ込むことで、圧縮空気がノルマルヘキサン液44に接する面積を出来るだけ大きくすることで、オイルミストをノルマルヘキサン液44に溶解させることがより効果的に成されるようにしているのであると言える。
従って、積算流量計20によって送り込まれた圧縮空気の流量を積算し、その圧縮空気中のオイルミストがオイルミスト捕集器40に充填されたノルマルヘキサン液44に溶解させることによるオイルミストの増加量を計量することで、圧縮空気の油分濃度を測定することが非常に簡単に可能となったのである。 尚、本発明に於いては、圧縮空気の流量を多くすることで(即ち、流す時間を長くすることで)、どんなに微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気でも、その油分濃度を測定することが可能であることが特徴なのである。
その為には、積算流量計10によって圧縮空気の流量を積算したら、接続管30の部分でオイルミスト捕集器40を取り外し、オイルミスト捕集器40全体の重量を測定し、事前に測定しておいたオイルミストを溶解する以前のオイルミスト捕集器40全体の重量との差を求めることで、溶解したオイルミストの全量を求め、結果として油分濃度を求めることが出来るようになっているのである。
この場合、溶解したオイルミストの重量をより正確に測定する為に、異物の流入や液の排出を防止する意味から、オイルミスト捕集器40を構成している入口管94と出口管95の端部に盲栓を装着して、運搬に際しての配慮を払うということは考えられる。また、オイルミスト捕集器40を構成している入口管94と蓋42と気泡発生板43と出口管95をフラスコ41より取り外して、蓋42の代わりに盲栓をフラスコ41に装着して、運搬に際しての配慮を払うということも考えられる。
但し、オイルミスト捕集器40をそのまま運搬するということでは、入口管94と出口管95を破損しないかという問題が残るし、入口管94と気泡発生板43まで取り外して盲栓を装着して運搬するということでは、液体が入口管94と気泡発生板43に付着していないかという配慮は必要である。
ところで、重量測定に際しては、必要とする精度に合わせて機器を選択して計量すると良い。 この場合、圧縮空気の積算流量に対する、オイルミスト捕集器40を構成しているフラスコ41の大きさ、即ちノルマルヘキサン液44の量との関係になると言えるが、次に示す第二実施例に示す、オイルミスト捕集器40の数に関係するとも言える。 当然のことながら、遠距離の運搬にも対応できるようにしているので、一般的運送業者である宅急便の使用も可能である。
〔第二の実施例〕
図2に見られるように、60は流量油分濃度測定器であり、上流管91と、圧縮空気の流量を自由に調節することが出来る圧縮空気量調整バルブ10と、第一中間管92と、圧縮空気の流量を積算することが可能な積算流量計20と、第二中間管93と、接続を目的とした接続管30と、オイルミストを溶解することで捕集することが出来るようになっているオイルミスト捕集器40と、接続管30と、オイルミスト捕集器40を一体に構成しているのである。
この場合、第二の実施例が第一の実施例と異なる点は、第一の実施例に於いては、〔図1〕に見られる様に入口側分岐部130と出口側分岐部150の各々に流量油分濃度測定器50を接続しているのに対して、第二の実施例に於いては、流量油分濃度測定器50に換えて、〔図2〕に見られる流量油分濃度測定器60を接続するということだけである。即ち、流量油分濃度測定器60は、二組のオイルミスト捕集器40を構成しているということである。 但し、流量油分濃度測定器60の構成は、二組に限定する必要は無く、直列であれば三組でも四組でもそれ以上でも全く構わない。
ところで、オイルミスト捕集器40は、直列に複数組を接続することで、測定精度や、圧縮空気を流す時間(流す量)や、オイルミストの濃度等に、自由に対応することが出来るようになっているのである。
尚、流量油分濃度測定器60を構成している、上流管91と、圧縮空気量調整バルブ10と、第一中間管92と、積算流量計20と、第二中間管93と、接続管30と、オイルミスト捕集器40に関しては、第一の実施例の流量油分濃度測定器50で使用しているものと全く同一のものを使用している。
また、積算流量計20と複数のオイルミスト捕集器40は、オイルミスト捕集器40が外に取り出し出来るような形で箱61の中に、または基板の上に、一体になって流量油分濃度測定器60として構成している。
本発明による、圧縮空気の油分濃度を測定する方法および装置は前述したように構成されており、以下にその動作について説明する。
先ず、オイルミスト捕集器40を構成しているフラスコ41に、オイルミストを溶解していないノルマルヘキサン液44をフラスコ41の全体に対する体積の割合で70〜80%位の量を充填して後に、全ての関係する構成物を構成し、オイルミスト捕集器40を流量油分濃度測定器50に装着する前に、このノルマルヘキサン液44等を含めたオイルミスト捕集器40のオイルミストの溶解していない全重量を測定する。
そして、このオイルミスト捕集器40は、接続管30によって第二中間管93とこのオイルミスト捕集器40を構成している入口管94を接続し、別のオイルミスト捕集器40は、接続管30によってこのオイルミスト捕集器40を構成している出口管95と別のオイルミスト捕集器40を構成している入口管94を接続している。
更に、二組の流量油分濃度測定器50を、継手160、170によって圧縮空気配管84、87に接続する。 但し、迅速性に配慮して、精度を考慮しながらも、継手160、170で分離した状態の、各々の流量油分濃度測定器60で重量を測定するということも一つの方法として考えられる。
ここで、エアーコンプレッサ100から圧縮空気を流し、同時に入口側分岐部130や出口側分岐部150から分岐させて流量油分濃度測定器60に到達させる中で、流量油分濃度測定器60を構成しているオイルミスト捕集器40を直列に複数組接続して油分濃度を測定した結果として、当然のことながら同じ流量油分濃度測定器60を構成しているオイルミスト捕集器40の上流のオイルミストの溶解量が下流のオイルミストの溶解量より多い値を示している。
その場合には、オイルミストの溶解量が、上流と下流共に少量であれば、圧縮空気の流量を増加させる(時間を長くする)必要があると思われるし、上流と下流共に大量であれば、圧縮空気の流量を減少させる(時間を短くする)か、状況に応じて(上流から下流に減少の差がそれなりに見られる場合には)更に何組かのオイルミスト捕集器40を接続する必要があると判断される。
一方、オイルミストの溶解量が、最下流が殆んど零に近い値ではないが少量であれば、圧縮空気の流量を減少させる(時間を短くする)か、状況に応じて(上流から下流に減少の差がそれなりに見られる場合には)更に何組かのオイルミスト捕集器40を接続する必要があると判断される。
何れにしても、結果としてオイルミスト溶解量が、上流がある程度の量を示し最下流が殆んど零に近い少量であれば、積算流量計20の積算時間とオイルミスト捕集器40の設置数は理想的であったものとして、油分濃度を測定することが出来る望ましい状態になったと言うことが出来る。 また、これまで述べた異常な結果を示した場合には、各種の条件を変更しながら思考錯誤を繰り返して望ましい状況に持っていく努力をすることになるのである。
ところで、第一の実施例は、第二の実施例に接続管30を介してもう一組のオイルミスト捕集器40接続しているのが実態であり、上流に位置しているオイルミスト捕集器40までに関しては、第一の実施例に記載している構成や動作は、例外も含めて第二の実施例に適用させることが可能と言える。
〔第三の実施例〕
図3に見られるように、140Aは油分除去手段であるオイルミストフィルターであり、上流に圧縮空気配管83が、下流に圧縮空気配管88が接続している。 この場合、油分除去手段140Aであるオイルミストフィルター140Aは、圧縮空気中の油を中心とする異物を除去するという目的は、第一の実施例と同じである。
但し、第三の実施例に示しているの油分除去手段140Aであるオイルミストフィルター140Aが、第一の実施例に示しているの油分除去手段140であるオイルミストフィルター140と異なる点は、流量油分濃度測定器50、60に接続する接続口を設けていることと、その接続口から圧縮空気配管96、97と、〔図1〕に見られる継手160、170を介して流量油分濃度測定器50に接続していることと、入口側と出口側に設けている二つの接続口の間に差圧計141を設けていることである。
この点に関しては、第三の実施例の流量油分濃度測定器60についても、同様に適用することが可能であると言える。
この場合、差圧計141を設けている理由は、入口側と出口側の二箇所を同時に油分濃度を測定するのに際して、差圧計141によって圧力差を求めていることで、別の見地から異常を確認しようとしているのである。
圧縮空気の油分濃度を測定する方法および装置に関する技術であって、更に詳細に述べると、微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気の油分濃度を測定する方法を、油分除去手段の入口側と出口側の両方で分岐させて後に各々の場所で、圧縮空気の流量を積算し、更に圧縮空気をノルマルヘキサン液に通すことでオイルミストをノルマルヘキサン液に溶解させてオイルミストの溶解による増加量を計量し、それによって油分濃度を同時に測定する技術について述べたものであり、特に微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気の油分濃度を測定に関しては、従来出来なかった低濃度のものでも測定が出来るようになったのであり、その他にも「JIS」の方法に較べて、非常に単純な装置によって安価な測定が可能となり、更に容易な操作で測定が出来るようになったのである。
10・・・・・・圧縮空気量調整バルブ
20・・・・・・積算流量計
30・・・・・・接続管
40・・・・・・オイルミスト捕集器
41・・・・・・フラスコ
42・・・・・・蓋
43・・・・・・気泡発生板(気泡発生手段)
44・・・・・・ノルマルヘキサン液
50・・・・・・流量油分濃度測定器
51・・・・・・箱
60・・・・・・流量油分濃度測定器
61・・・・・・箱
81・・・・・・圧縮空気配管
82・・・・・・圧縮空気配管
83・・・・・・圧縮空気配管
84・・・・・・圧縮空気配管
85・・・・・・圧縮空気配管
86・・・・・・圧縮空気配管
87・・・・・・圧縮空気配管
88・・・・・・圧縮空気配管
91・・・・・・上流管
92・・・・・・第一中間管
93・・・・・・第二中間管
94・・・・・・入口管
95・・・・・・出口管
96・・・・・・圧縮空気配管
97・・・・・・圧縮空気配管
100・・・・・エアーコンプレッサ
110・・・・・エアードライヤー
120・・・・・エアータンク
130・・・・・入口側分岐部
140・・・・・オイルミストフィルター(油分除去手段)
140A・・・・オイルミストフィルター(油分除去手段)
141・・・・・差圧計
150・・・・・出口側分岐部
160・・・・・継手
170・・・・・継手
199・・・・・圧縮空気

Claims (10)

  1. 微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気の油分濃度を測定する方法に於いて、油分除去手段(140、140A)の入口側と出口側の両方で分岐させて後に各々の場所で、圧縮空気の流量を積算し、更に圧縮空気をノルマルヘキサン液(44)に通すことでオイルミストを前記ノルマルヘキサン液(44)に溶解させてオイルミストの溶解による増加量を計量し、それによって油分濃度を同時に測定することを特徴とする圧縮空気の油分濃度を測定する方法。
  2. 分岐させて後の圧縮空気を前記ノルマルヘキサン液(44)に通すのを、複数回行なうことを特徴とする請求項1に記載の圧縮空気の油分濃度を測定する方法。
  3. 圧縮空気を前記ノルマルヘキサン液(44)に通すのに際し、圧縮空気を微小な気泡にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧縮空気の油分濃度を測定する方法。
  4. 微少量のオイルミストを含んでいる圧縮空気の油分濃度を測定する装置に於いて、油分除去手段(140、140A)の入口の手前から分岐させて、圧縮空気の流量を積算する積算流量計(20)と、圧縮空気に含まれているオイルミストを溶解するノルマルヘキサン液(44)を充填したオイルミスト捕集器(40)を設け、前記油分除去手段(140、140A)の出口を出た所から分岐させて、前記油分除去手段(140、140A)の入口側に位置させたものと同じ、圧縮空気の流量を積算する前記積算流量計(20)と、圧縮空気に含まれているオイルミストを溶解する前記ノルマルヘキサン液(44)を充填した前記オイルミスト捕集器(40)を設け、油分濃度を同時に測定することを特徴とする圧縮空気の油分濃度を測定する装置。
  5. 前記オイルミスト捕集器(40)は、溶解したオイルミストの重量を測定することが可能なように着脱が出来ることを特徴とする請求項4に記載の圧縮空気の油分濃度を測定する装置。
  6. 前記オイルミスト捕集器(40)は、直列に複数組接続することが可能であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の圧縮空気の油分濃度を測定する装置。
  7. 前記オイルミスト捕集器(40)に圧縮空気を送り込む入口管(94)の何れかの場所に、圧縮空気を微小な気泡にする気泡発生手段(43)を設けたことを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に記載の圧縮空気の油分濃度を測定する装置。
  8. 前記気泡発生手段(43)は、前記入口管(94)の先端に設けた微小の気泡を形成した気泡発生板(43)であることを特徴とする請求項7に記載の圧縮空気の油分濃度を測定する装置。
  9. 前記積算流量計(20)と単数または複数の前記オイルミスト捕集器(40)は、前記オイルミスト捕集器(40)が外に取り出し出来るような形で箱(51、61)の中に、または基板の上に、一体になって流量油分濃度測定器(50、60)として構成したことを特徴とする請求項4ないし請求項8のいずれか1項に記載の圧縮空気の油分濃度を測定する装置。
  10. 前記オイルミスト捕集器(40)は、前記入口管(94)と蓋(42)と前記気泡発生板(43)と出口管(95)をフラスコ(41)から取り外した後に、移動に際して前記ノルマルヘキサン液(44)が洩れないように、盲栓を前記フラスコ(41)に装着することを可能としたことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の圧縮空気の油分濃度を測定する装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104237046A (zh) * 2014-08-20 2014-12-24 湖北富邦科技股份有限公司 一种快速测量化肥油脂含量的方法

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