JP2010220379A - 配電系統の分散型電源出力推定装置および方法 - Google Patents

配電系統の分散型電源出力推定装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】分散型電源190が連系する需要家引出し口130で計測される負荷180と分散型電源出力値が合算されたセンサ150の計測データから、1日24時間分の分散型電源190の出力遷移値を精度良く推定し、事故復旧や系統切替、分散型電源脱落による配電線過負荷を未然に防ぎ、配電系統の電圧低下を生じさせないような対策に備える。
【解決手段】分散型電源190の30分毎の出力遷移を表すプロファイリングモデルデータをデータベース21から読み出し、センサ150の電流の遷移を用いてモデルデータを時刻補正し、次に、設備データベース23から読み出した当該分散型電源190の定格容量に基き、絶対量補正を行う。当該需要家160構内に複数の分散型電源190があれば、それらの総和をとって、この需要家160の分散型電源での1日24時間分の30分毎の出力遷移データを推定し、表示装置11に表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、配電系統に連系する分散型電源の出力値を需要家毎に推定する分散型電源出力推定装置および方法に関するものである。
分散型電源が連系した配電系統の負荷分布及び電圧の推定方法については、これまでに、特許文献1に配電系統区間内に分散して分布している配電系統負荷を複数の仮想集中負荷で表して潮流計算回路を作成し推定する方法が開示されている。これは、負荷分布を線形補間して配電系統区間内の負荷分布を推定し、求めた負荷分布を用いて潮流計算を行うことにより配電系統区間内の各地点における電圧を推定する方法である。
また、特許文献2には、電圧に代わる他の計測電気量を用いることにより、配電系統の連系状態を精度よく推定する分散型電源の連系状態推定方法が開示されている。
特開2007−82346号公報 特開2004−88963号公報
分散型電源が多数連系する場合において、分散型電源の出力把握ができないと、線路負荷の把握が困難となり、事故復旧や系統切替や、分散型電源脱落による配電線過負荷による電圧低下が起こるという問題点が挙げられていた。
本発明はこれらの問題点を解決し、分散型電源出力値を精度良く推定する配電系統の分散型電源出力推定装置および方法を提供することにある。
本発明は、その一面において、配電系統に連系する分散型電源の出力値を推定する分散型電源の出力推定であって、配電系統に接続された需要家毎に、分散型電源の種別、定格容量、および台数を設備データベースに格納し、分散型電源の種別毎に、その出力の遷移を表すプロファイリングモデルデータを平均しプロファイリングモデルデータベースに格納し、需要家引き込み口で計測される所定時間毎の電流または有効電力、無効電力、電圧等の相当値を計測データベースに格納し、前記プロファイリングモデルデータベースから読み出した対応種別の分散型電源出力のプロファイリングモデルデータと、前記計測データベースから読み出した電流相当値の遷移と、前記設備データベースから読み出した定格容量とに基いて、当該分散型電源の出力遷移推定値を算出し、分散型電源の前記出力遷移推定値を出力遷移推定結果データベースに格納するとともに、分散型電源の前記出力遷移推定値を表示装置に表示することを特徴とする。
本発明の望ましい実施態様においては、前記プロファイリングモデルデータは、曜日毎に分類した30分毎で1日分のデータであり、前記分散型電源の出力遷移は、30分毎で1日分のデータを推定することを特徴とする。
また、本発明の望ましい実施態様においては、前記計測データベースから読み出した需要家引き込み口で計測された電流または相当値に基いて、分散型電源の起動/停止時刻を推定し、読み出した前記分散型電源の出力プロファイリングモデルデータを補正することを特徴とする。
さらに、本発明の望ましい実施態様においては、前記設備データベースから読み出した分散型電源の定格容量に基いて、読み出した前記分散型電源の出力プロファイリングモデルデータの大きさを補正することを特徴とする。
本発明の望ましい実施態様によれば、分散型電源が連系する需要家引出し口で計測される負荷と分散型電源出力値が合算された計測データから、分散型電源出力値を精度良く推定することができる。
この結果、本発明の望ましい実施態様によれば、分散型電源の出力把握ができ、線路負荷の把握が容易となり、事故復旧や系統切替や、分散型電源脱落による配電線過負荷を未然に防ぎ、配電系統の電圧低下を生じさせないような対策が可能となる。
本発明のその他の目的と特徴は、以下に述べる実施形態の中で明らかにする。
本発明の一実施例による配電系統と分散型電源出力推定装置構成図である。 配電系統に連係する需要家と需要家構内の分散型電源と負荷の構成説明図である。 需要家引き込み口での計測値と分散型電源出力値と負荷の遷移例を示すグラフである。 本発明の一実施例による需要家引き込み口に計測器がある場合の分散型電源出力遷移推定アルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明の一実施例による需要家引き込み口に計測器がない場合の分散型電源出力遷移推定アルゴリズムを示すフローチャートである。 需要家引き込み口での計測値を差分法により変換したグラフである。 プロファイリングモデルデータを時刻補正したときのイメージ図である。 設備データベースのデータ構成図である。 プロファイリングモデルデータベースのデータ構成図である。 設備データベースに付随する発電機種別名称のデータ構成図である。 出力遷移推定結果データベースのデータ構成図である。 ケーススタディ用の需要家160の模擬負荷、模擬分散型電源出力、模擬計測値のデータである。 ケーススタディ用の需要家160の模擬負荷、模擬分散型電源出力、模擬計測値のデータの時間推移グラフである。 ケーススタディ用の需要家170の模擬負荷、模擬分散型電源出力、模擬計測値のデータである。 ケーススタディ用の需要家170の模擬負荷、模擬分散型電源出力、模擬計測値のデータの時間推移グラフである。 ケーススタディ用の模擬プロファイリングデータである。 計測値の差分値の時間推移グラフである。 プロファイリングデータの時間補正前と時間補正後の時間推移グラフである。 需要家160の分散型電源出力推定結果と真値の時間推移グラフである。 需要家170の分散型電源出力推定結果と真値の時間推移グラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例による配電系統と分散型電源出力推定装置の構成図であり、特に、配電系統100と、分散型電源出力推定装置10とそれらを結ぶ通信ネットワーク200の構成を示している。配電系統100は、配電変電所110とノード(母線)120,130およびそれらを接続する配電線140、ノード130に接続される需要家160、需要家160に所属する負荷180及び分散型電源190で構成されている。需要家160の引出し口には、センサ150が設置され、また、センサ150が設置されていない需要家170も存在する。センサは、需要家引出し口の有効電力P、無効電力Q、ノード電圧V、線路電流Iを測定し、通信ネットワーク200を介して分散型電源出力推定装置10に情報を送る。ただし、本発明の実施に必須の検出要素は線路電流Iだけである。
次に、分散型電源出力推定装置10の構成について説明する。表示装置11、キーボードやマウス等の入力手段12、コンピュータ(CPU)13、通信手段14、RAM15、各種データベース21−25がバス線30に接続されている。すなわち、プロファイリングモデルデータベース21、計測データベース22、設備データベース23、出力遷移推定結果データベース24、並びにプログラムデータベース25である。コンピュータ(CPU)13は、計算プログラムを実行して表示すべき画像データの指示、各種データベース内のデータの検索等を行う。RAM15は表示用の画像データ、分散型電源出力遷移推定結果等の計算結果データを一旦格納するメモリであり、CPU13によって必要な画像データを生成して表示装置11(例えば表示ディスプレイ画面)に表示する。すなわち、分散型電源出力遷移推定結果データの外に、分散型電源に関する情報を、配電系統の測定点、ノード、線路、負荷または発電設備と対応させて画面に表示することができる。
分散型電源出力推定装置10内のメモリには、大きく分けて4つのデータが格納される。プロファイリングモデルデータベース21には、分散型電源の種別、季節、曜日種別毎の30分刻みの分散型電源出力プロファイリングモデルデータが記憶されている。プロファイリングモデルデータは、あらかじめ計測した分散型電源出力を、分散型電源の種別、季節、曜日種別毎に平均したデータである。計測データベース22には、需要家引き込み口の計測器150で計測された、有効電力P、無効電力Q、電圧V、電流Iが逐次記憶される。これらのデータは、通信線路210や通信ネットワークや出力推定装置10の通信手段14を介して伝送される。設備データベース23は、配電系統内の分散型電源設備190の種別、発電容量や、需要家160/170構内の分散型電源台数や、配電線140のインピーダンスのデータを格納する。また、設備データベースは、分散型電源出力を推定する需要家はいずれであるかを指定するための情報を入力するユーザインターフェイスを有するものとする。出力遷移推定結果データベース24は、分散型電源出力遷移推定の結果である発電出力、曜日種別、分散型電源種別を格納する。プログラムデータベース25は、計算プログラムである出力推定プログラム、時間軸補正プログラム、絶対量補正プログラム、並びにプロファイリングモデルデータ算出プログラムを格納する。これらのプログラムは必要に応じてCPU13に読み出され、計算実行される。
次に、図2、図3を用いて、計測値と分散型電源出力値の関係を説明する。
図2は、配電系統に連系する需要家と需要家構内の分散型電源と負荷の構成例図であり、需要家160と需要家構内負荷180、需要家構内分散型電源190と、需要家引き込み口計測器150を表している。
図3は、需要家引き込み口での計測値と分散型電源出力値と負荷の遷移を示すグラフであり、需要家構内負荷をP、需要家構内分散型電源出力をP、需要家引き込み口計測値をPとした場合の有効電力の関係を表している。需要家引き込み口で計測されたPは、需要家構内負荷Pから需要家構内分散型電源をPを減算した値となっている。多くの大口の需要家引き込み口計測値Pは、分散型電源の起動時刻に急激に下降し、停止時には急激に定格値まで上昇するという特徴を持つ。このため、分散型電源の出力遷移を求める課題は、需要家引き込み口計測値の特徴から、分散型電源の起動時間、停止時間を求めることが最も重要な問題と考えることができる。
次に、本発明の一実施例による分散型電源出力遷移推定手法の基本的考え方を説明する。図1のプロファイリングモデルデータベース21には、分散型電源種別、季節、曜日毎に分散型電源出力遷移のプロファイリングモデルデータを保持している。プロファイリングモデルデータは、あらかじめ計測した分散型電源出力を、分散型電源の種別、季節、曜日種別毎に平均したデータである。そこで、設備データベース23から推定対象の分散型電源種別を取得し、合致したプロファイリングモデルデータを抽出する。抽出したプロファイリングモデルデータは、当該分散型電源種別の平均的な発電出力カーブなので、需要家引き込み口計測値から起動・停止時刻を取得しプロファイリングモデルデータを時刻補正する。次に、設備データベース23から分散型電源の定格容量を取得し、時刻補正したプロファイリングデータに対して絶対量補正を行うことを考えればよい。
次に、分散型電源出力推定装置10の計算処理内容について説明する。図4、図5は分散型電源の出力遷移推定処理アルゴリズムを示すフローチャートである。ここでは、分散型電源出力プロファイリングモデルデータがあることを前提とし、需要家引き込み口の計測値から、不明である分散型電源出力遷移を計算する、分散型電源出力遷移推定アルゴリズムの例を示している。
図4は、需要家引き込み口で計測されている場合における分散型電源の出力遷移推定処理アルゴリズムを示すフローチャートである。以下、処理の流れを説明する。
まず、図4のステップS1で推定対象の分散型電源のパラメータを読み込む。ここでは、分散型電源出力遷移推定計算に必要な分散型電源種別、定格発電容量、分散型電源台数、推定対象日を設備データベース23や入力手段12のユーザ入力からRAM15に読み出す。ステップS2では1台目の分散型電源の推定をするために、i=1を設定する。ステップS3で、ステップS1で読み出した分散型電源種別、推定対象日を基に、プロファイリングモデルデータベース21から同一分散型電源、同一曜日、同一季節のプロファイリングモデルデータをRAM15に読み出す。ステップS4で、計測データベース22から需要家引き込み口計測値をRAM15に読み出し、ステップ3で読み出したプロファイリングモデルデータをプログラムデータベース25内の時刻補正プログラムにより時刻補正する。時刻補正の詳細は後述する。ステップ5で、ステップ4で時刻補正したプロファイリングデータを出力遷移推定結果データベース24に格納する。ステップ6で、ステップS1で読み出した定格発電容量を基に、ステップ4で時刻補正したプロファイリングデータの絶対量をプログラムデータベース25の絶対量補正プログラムにより絶対量補正を実行する。ステップS7で、需要家構内に複数分散型電源が設置されている場合のために、まず1台目の分散型電源出力遷移推定結果を分散型電源出力合計エリアA[t]に保存する。2台目以降は、逐次、このA[t]に推定値を加算していき需要家構内全体の分散型電源出力遷移値を求めることを考える。ステップS8で、ステップS2で設定したiが、ステップS1で読み出した分散型電源台数Nに一致したら処理を終了し、未満だったらステップS9へ移るための判定を行う。ステップS9で、次の分散型電源出力遷移推定を実行するために、iに1を加算する。
以上のステップS3〜S8を、需要家内の分散型電源の台数分繰り返すことにより需要家構内に所属する分散型電源出力の合計遷移値が推定されることとなる。
図5は、需要家引き込み口で計測がされていない場合における分散型電源出力遷移推定アルゴリズムを示すフローチャートである。図5のステップS10で推定対象の分散型電源のパラメータを読み込む。ここでは、分散型電源出力遷移推定計算に必要な分散型電源種別、定格発電容量、分散型電源台数、推定対象日を設備データベース23や入力手段12のユーザ入力からRAM15に読み出す。ステップS11では1台目の分散型電源の推定をするために、i=1を設定する。ステップS12で、ステップS10で読み出した分散型電源種別、推定対象日を基に、出力遷移推定結果データベース24から、同種別、同季節、同曜日の分散型電源出力遷移推定結果を読み出す。ステップ13で、ステップS10で読み出した定格発電容量を基に、ステップ12で読み出した分散型電源出力遷移推定結果データベースの絶対量をプログラムデータベース25の絶対量補正プログラムにより補正する。ステップS14で、需要家構内に複数分散型電源が設置されている場合のために、まず1台目の分散型電源出力遷移推定結果を分散型電源出力合計エリアA[t]に保存する。2台目以降は逐次このA[t]に推定値を加算していき需要家構内全体の分散型電源出力遷移値を求めることを考える。ステップS15で、ステップS11で設定したiが、ステップS10で読み出した分散型電源台数Nと一致したら処理を終了し、未満だったらステップS16へ移るための判定を行う。ステップS16で、次の分散型電源出力遷移推定をするために、iに1を加算する。
以上のステップS12〜S15を分散型電源の台数分繰り返すことにより需要家引き込み口で計測されない場合の需要家構内に所属する分散型電源出力遷移の合計値が推定されることとなる。
ここで、図4のステップS4で行う時刻補正について図6、図7を用いて説明する。
図6は、需要家引き込み口での計測値を差分法により変換したグラフであり、図3の需要家引き込み口計測値Pを(1)式の差分法により算出したグラフである。
Figure 2010220379
差分法により算出したグラフから、分散型電源起動時及び停止時に急激な変化が確認できる。この急激な変化を捉えるために、(2)式の標準偏差から±2σとなる箇所を分散型電源の起動/停止時刻として確定する。
Figure 2010220379
次に、図1の各データベースの21,23,および24のデータ構成を図8〜図11で説明する。これらの図においては、分散型電源を発電機と呼び替えている。
図8は、設備データベース23内のデータ構成図である。発電機ID、所属需要家ID、発電機種別IDをキーとし定格容量が格納されている。
図9は、プロファイリングモデルデータベース21のデータ構成を表す。プロファイリングモデルID、発電機種別IDをキーとし、季節、曜日種別、プロファイリングモデルデータ48点分が格納されている。すなわち、1日24時間分の出力遷移を、30分毎の出力値で表すためのプロファイリングモデルデータ48点分である。
図10は、設備データベースに付随する発電機種別名称のデータベース構成図である。これは、設備データベース23、プロファイリングモデルデータベース21、および出力遷移推定結果データベース24が共通して参照するデータベースで、発電機種別IDをキーに、発電機種別名称が格納されている。
図11は、出力遷移推定結果データベース24のデータ構成図である。発電機推定結果ID、発電機種別ID、所属需要家IDをキーに、季節、曜日種別、推定結果データ48点分が格納されている。
次に模擬データを用いて分散型電源出力推定のケーススタディを示す。図1の配電系統及び分散型電源出力推定装置を基に説明する。図1の需要家160に所属する分散型電源190と、需要家170に所属する分散型電源の出力を推定することを考える。尚、需要家160の引き込み口には計測器150が設置されており、需要家170には計測器は設置されていない。
次に計算条件について説明する。需要家160の負荷の契約容量は500kW、発電機容量は400kW、発電機台数は1台、発電機種別はマイクロガスタービンとする。図12に需要家160に所属する負荷Pと分散型電源出力Pと計測値Pの1日の推移データを、同グラフを図13に示す。計測値Pは模擬的に作成した負荷Pと分散型電源出力Pの差分値である。また、需要家170の負荷の契約容量は800kW、発電機容量は500kW、発電機台数は1台、発電機種別はマイクロガスタービンとする。図14に需要家170に所属する負荷Pと分散型電源出力Pの1日の推移データを、同グラフを図15に示す。次に、図1のプロファイリングデータ21に相当する模擬データを図16に示す。
まず、需要家引き込み口に計測器が設置されている需要家160の分散型電源出力推定を、図4の処理フローを基に説明する。推定の対象日は、夏季、平日とする。分散型電源パラメータk=5(マイクロガスタービン)、X=400(kW)、N=1(台)を、図1に示す分散型電源出力推定装置のRAM15に読み込む(S1)。次に、プロファイリングモデルデータ21から、発電機種別ID=5(マイクロガスタービン)、季節=夏、曜日種別=平日に一致する発電機出力パターンをRAM15に読み込む(S3)。次に、計測値の有効電力Pを計測データ・需要家引き込み口22から読み込み、式1により差分値Δu(t)を算出する。算出した差分値のグラフを図17に示す。差分値Δu(t)の標準偏差を算出し、±2σを超える箇所を分散型電源の起動停止時刻とする。今回のケースでは、起動時刻が9時、停止時刻が17時となる。S3でRAMに読み込んだプロファイリングモデルデータを起動時刻9時、停止時刻17時となるように調整する(S4)。時間補正前後のプロファイリングモデルデータのグラフを図18に示す。次に、S4で時刻補正したプロファイリングデータを図1出力推定結果データ24に発電機種別、曜日種別、所属需要家契約ID毎に記録する(S5)。S4で時刻補正したプロファイリングデータを発電機容量で乗算しkW値に変換する(S6)。N=i=1なので処理は終了する(S8)。推定結果と真値の時間推移グラフを図19に示す。
次に、需要家引き込み口に計測器が設置されていない需要家170の分散型電源出力推定を、図5の処理フローを基に説明する。推定の対象日は、夏季、平日とする。分散型電源パラメータ=5(マイクロガスタービン)、X=500(kW)、N=1(台)を図1に示す分散型電源出力推定装置のRAM15に読み込む(S10)。次に、図1出力推定結果データ24から、発電機種別=5(マイクロガスタービン)、季節=夏、曜日種別=平日と一致する発電機出力推定結果データをRAM15に読み込む(S12)。S12で読み込んだ発電機出力推定結果データを発電機容量で乗算しkW値に変換する(S13)。N=i=1なので処理は終了する(S15)。推定結果と真値の時間推移グラフを図20に示す。
各時刻における分散型電源の出力値が推定でき、将来時刻に発生する分散型電源の予期せぬ解列による過負荷や、分散型電源出力の変化に対する系統電圧/電流変化量を予め把握できるようになる。このため、配電系統の信頼度評価システムや配電自動化システムの機能として用いることが可能である。
10…分散型電源出力推定装置、11…表示装置、12…入力手段、13…CPU、14…通信手段、15…RAM、21…プロファイリングモデルデータベース、22…計測データベース、23…設備データベース、24…出力遷移推定結果データベース、25…プログラムデータベース、30…バス線、100…配電系統、110…配電変電所、120,130…ノード(母線)、140…配電線、150…需要家引き込み口計測器(センサ)、160…需要家(引き込み口計測器有)、170…需要家(引き込み口計測器無)、180…負荷、190…分散型電源、200…通信ネットワーク、210…通信線路。

Claims (10)

  1. 配電系統に連系する分散型電源の出力値を推定する分散型電源出力推定装置であって、
    配電系統に接続された需要家毎に、分散型電源の種別、定格容量、および台数を格納する設備データベース、
    分散型電源の種別毎に、その出力の遷移を表すプロファイリングモデルデータを格納するプロファイリングモデルデータベース、
    需要家引き込み口で計測される所定時間毎の電流または相当値を格納する計測データベース、
    前記プロファイリングモデルデータベースから読み出した対応種別の分散型電源出力のプロファイリングモデルデータと、前記計測データベースから読み出した電流相当値の遷移と、前記設備データベースから読み出した定格容量とに基いて、当該分散型電源の出力遷移推定値を算出する出力遷移推定部、
    分散型電源の前記出力遷移推定値を格納する出力遷移推定結果データベース、並びに
    分散型電源の前記出力遷移推定値を表示する表示装置
    を備えたことを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定装置。
  2. 請求項1において、前記プロファイリングモデルデータおよび前記分散型電源の出力遷移推定値は、1日分であることを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定装置。
  3. 請求項1または2において、前記プロファイリングモデルデータ、前記所定時間毎の電流または相当値、および前記分散型電源の出力遷移推定値は、それぞれ30分毎の値であることを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記プロファイリングモデルデータは、前記分散型電源の出力値を曜日毎に分類したデータであることを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、前記計測データベースから読み出した需要家引き込み口で計測された電流または相当値に基いて、分散型電源の起動/停止時刻を推定し、読み出した前記分散型電源の出力プロファイリングモデルデータを補正する時刻補正手段を備えたことを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記設備データベースから読み出した分散型電源の定格容量に基いて、読み出した前記分散型電源の出力プロファイリングモデルデータの大きさを補正する絶対量補正手段を備えたことを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、需要家引き込み口で電流または相当値の計測がなされていない需要家に対して、分散型電源の種別毎に前記プロファイリングモデルデータを読み出し、前記設備データベースから読み出した定格容量と分散型電源台数とに基づいて、前記各プロファイリングモデルデータの絶対量補正およびそれらの総和に基いて、当該需要家における分散型電源の出力遷移推定値を算出する手段を備えたことを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかにおいて、前記設備データベースは、分散型電源出力遷移を推定する需要家を指定するための情報を入力するユーザインターフェイスを備えたことを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、前記表示装置は、分散型電源の出力遷移推定結果データおよび/または分散型電源に関する情報を、配電系統の測定点、ノード、線路、負荷または発電設備と対応させて画面に表示する表示手段を備えたことを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定装置。
  10. 配電系統に連系する分散型電源の出力値を推定する分散型電源出力推定方法であって、
    配電系統に接続された需要家毎に、分散型電源の種別、定格容量、および台数を設備データベースに格納するステップ、
    分散型電源の種別毎に、その出力の遷移を表すプロファイリングモデルデータをプロファイリングモデルデータベースに格納するステップ、
    需要家引き込み口で計測される所定時間毎の電流または相当値を計測データベースに格納するステップ、
    前記プロファイリングモデルデータベースから読み出した対応種別の分散型電源出力のプロファイリングモデルデータと、前記計測データベースから読み出した電流相当値の遷移と、前記設備データベースから読み出した定格容量とに基いて、当該分散型電源の出力遷移推定値を算出するステップ、
    分散型電源の前記出力遷移推定値を出力遷移推定結果データベースに格納するステップ、並びに
    分散型電源の前記出力遷移推定値を表示装置に表示するステップ
    を備えたことを特徴とする配電系統の分散型電源出力推定方法。
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