JP2010218885A - 電子銃のコンディショニング処理方法 - Google Patents

電子銃のコンディショニング処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010218885A
JP2010218885A JP2009064293A JP2009064293A JP2010218885A JP 2010218885 A JP2010218885 A JP 2010218885A JP 2009064293 A JP2009064293 A JP 2009064293A JP 2009064293 A JP2009064293 A JP 2009064293A JP 2010218885 A JP2010218885 A JP 2010218885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron gun
voltage
electrode
pressure
reference value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009064293A
Other languages
English (en)
Inventor
Fusao Miyamoto
房雄 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuflare Technology Inc
Original Assignee
Nuflare Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuflare Technology Inc filed Critical Nuflare Technology Inc
Priority to JP2009064293A priority Critical patent/JP2010218885A/ja
Publication of JP2010218885A publication Critical patent/JP2010218885A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】電子銃の放電要因を確実に除去することが可能なコンディショニング処理方法を提供する。
【解決手段】電子銃内の圧力に基づいて、電子銃の電極に印加する印加電圧Vを制御する。時刻t10において印加電圧が所定の電圧に昇圧された後、異常放電が発生することにより電子銃内の圧力Pが上昇する。圧力Pが基準値Pth以下となる時刻t11において、印加電圧Vを次のステップの電圧に昇圧させる。また、電子銃の電極を流れるリーク電流Iが基準値Ith以下となり、かつ、圧力Pが基準値Pth以下となった時点で、印加電圧Vを次のステップの電圧に昇圧させてもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子ビーム描画装置の電子銃を構成する電極あるいは絶縁体の表面に存在する放電要因を除去し、電子銃の耐電圧特性を向上させるコンディショニング処理方法に関する。
図4は、電子ビーム描画装置に用いられる電子銃の一例を示す図である。電子銃100は、電子光学鏡筒101の上方に設けられ、一対の第1の電極102(102a、102b)、第2の電極103及び第3の電極(例えば、ウェーネルト電極)104を備えている。
ここで、電子ビーム描画装置における描画動作時には、電子銃100及び電子光学鏡筒101の内部が高真空にされ、第1の電極102の先端に取り付けられたカソード105と第3の電極(アノード)104の間に例えば50kV程度の高電圧(加速電圧)が印加される。そして、第1の電極102aと102bの間に印加される加熱電圧により例えば六硼化ランタン(LaB)からなるカソード105から熱電子が出射し、この熱電子が上記加速電圧により加速されて電子ビーム106として電子光学鏡筒101内に放出される。この電子ビーム106は、電子光学鏡筒101内に設けられた各種レンズ、各種偏向器、ビーム成形用アパーチャ等により所要の形状に成形される。成形された電子ビーム106は、電子光学鏡筒101の下方に配置された図示省略する試料室内の試料に照射され、これにより試料にパターンが描画される。
上記電子銃100において、第3の電極104は引き出し電極107を通して高電圧源108の負極側に接続され、第1の電極102はバイアス電源109を介して上記高電圧源108の負極側に接続されている。このため、第3の電極104が第1の電極102よりも例えば500V程度負側に高くなる。また、第2の電極103は、高電圧源108の正極側に接続され接地電位にされる。これら第1の電極102a、102b、第2の電極103、第3の電極104の間は、例えば、セラミックス等の絶縁体により絶縁分離されている。
上記電子銃100に高電圧が印加されると、その電極表面に存在するバリや傷のような微小な突起部や、塵埃のような付着物等の放電要因に起因した異常放電が、電極間(例えば、第2の電極103と第3の電極104の間)において発生することがある。あるいは、電極間の絶縁体表面に存在する不純物や付着物等の放電要因に起因した異常放電が発生することがある。このような異常放電の発生頻度は、新しい電子銃の取り付けあるいは交換後、又は電子銃のメンテナンス後の初期状態において高い。
この異常放電の発生は、例えば、電子ビーム描画装置の高電圧源108の動作時に500V程度の電圧ドロップを引き起こし、その稼働を停止させるため、描画装置の稼働率が低下する。そして、電子ビーム描画に必要な電子ビームが消えてしまうため、描画精度が悪化し、製品歩留まりの低下を招く。
そこで、このような異常放電の発生を抑制するために、新しい電子銃の取り付けあるいは交換後、又は電子銃のメンテナンス後において、異常放電の要因を取り除く電子銃のコンディショニング処理(ノッキング処理ともいう。)を施すことが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
従来のコンディショニング処理では、先ず、電子光学鏡筒101及び電子銃100内を真空排気して高真空(例えば、10−5Pa)にする。そして、第1の電極102aと102bとの間の電圧印加を停止することによってカソード105から熱電子の出射を止めたままにして、第1の電極102にはバイアス電源109を介して、第3の電極104には直接に、それぞれ高電圧源108の負電圧を印加する。また、第2の電極103は接地電位に固定する。
ここで、高電圧源108の負電圧の絶対値は、時間の経過と共に一定の時間間隔で低い印加電圧から高い電圧にステップ状に徐々に増加させる。例えば、1分間隔で1kV〜5kVずつ昇圧させて、電子銃のコンディショニング処理を行う。印加電圧の最高値を電子銃の実使用電圧(50kV)の1.5〜1.6倍程度の75kV〜80kVにし、所定時間(例えば、10分間)この最高値の電圧を保持して異常放電のないことを確認して上記コンディショニング処理を終了する。
このようなコンディショニング処理(すなわち電極放電加工)を電子銃に施すことによって、第1の電極102、第2の電極103、第3の電極104等の電極表面あるいは絶縁体表面の放電要因が除去され、電子銃の耐電圧特性が向上する。
しかしながら、一定の時間間隔で昇圧させる従来の電子銃のコンディショニング処理では、放電要因を確実に除去することができず、コンディショニング処理中に大きな放電が発生することがある。大きな放電が生じると、例えば、電極表面に存在するある1つの突起部から複数の微小な突起部が生じ、これら複数の微小な突起部が更に大きな異常放電を誘発する可能性がある。また、このような大きな放電により電子銃の電極あるいは絶縁体の表面割れ、クラック等の損傷が生じる問題がある。その結果、電子銃の耐電圧特性を向上させることができない。
特開2005−26112号公報
本発明の課題は、上記課題に鑑み、電子銃の放電要因を確実に除去することが可能な電子銃のコンディショニング処理方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、電子銃を構成する電極に印加する電圧をステップ状に徐々に増加させて、電極の表面あるいは電子銃を構成する絶縁体の表面に存在する放電要因を除去する電子銃のコンディショニング処理方法において、電子銃内の圧力を検出し、圧力に基づいて電圧を制御することを特徴とする。
この第1の態様において、電極に所定の電圧が印加されている場合に圧力が基準値以下に低下した時点で、次のステップの電圧に昇圧することが好ましい。
この第1の態様において、電極に印加する電圧を電子銃の実使用電圧よりも高い所定の電圧に昇圧した後、圧力が第1の基準値以下である状態が所定時間続いた場合に、電子銃のコンディショニング処理を終了することが好ましい。
また、上記課題を解決するため、本発明の第2の態様は、電子銃を構成する電極に印加する電圧をステップ状に徐々に増加させて、電極の表面あるいは電子銃を構成する絶縁体の表面に存在する放電要因を除去する電子銃のコンディショニング処理方法において、電子銃内の圧力と、電極に流れるリーク電流とを検出し、圧力とリーク電流とに基づいて電圧を制御することを特徴とする。
この第2の態様において、電極に所定の電圧が印加されている場合に圧力が第1の基準値以下に低下し、かつ、リーク電流が第2の基準値以下に低下した時点で、次のステップの電圧に昇圧することが好ましい。
本発明の第1の態様によれば、電子銃内の圧力に基づいて電極への印加電圧を制御するため、放電要因を確実に除去することができる。従って、電子銃の耐電圧特性を向上させることができる。
本発明の第2の態様によれば、電極に流れるリーク電流と電子銃内の圧力に基づいて電極への印加電圧を制御するため、放電要因を確実に除去することができる。従って、電子銃の耐電圧特性を向上させることができる。
本発明の実施の形態において、電子銃のコンディショニング処理装置の構成を示す概略図である。 異常放電があったときのリーク電流の変化と電子銃内の圧力の変化とを示す図である。 本発明の実施の形態において、コンディショニング処理中の印加電圧、チャージ電流、リーク電流及び電子銃内の圧力の変化を示す図である。 電子銃の一例を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本実施の形態において、電子銃のコンディショニング処理装置の構成を示す概略図である。図1に示すように、電子銃のコンディショニング処理装置10は、電子銃100に高電圧を供給する電圧供給部11と、この電圧供給部11の電圧値を調整する電圧調整部12と、電子銃100の電極間を流れるリーク電流を検出する電流検出部13とを備えている。電圧供給部11からは、接続部14により短絡される第1の電極102及び引き出し電極107(図4参照)に負の高電圧が印加される。また、コンディショニング処理装置10は、電子銃100内を減圧するための真空排気部15と、電子銃100内の圧力(真空度)を検出する圧力検出部16とを備えている。
コンディショニング処理装置100は、電流検出部13に接続された第1の制御部17と、圧力検出部16に接続された第2の制御部18とを備えている。これら第1及び第2の制御部17、18は、AND回路19に接続されている。
電圧供給部11は、負の高電圧に昇圧することが可能な直流の高電圧源を備えている。この高電圧源の負極は、接続部14を介して電子銃100の第1の電極102及び第3の電極104に接続されている。高電圧源の正極は、例えば、放電保護用の抵抗を介して接地されている。そして、第1の電極102及び第3の電極104と第2の電極103との間に、後述するような高電圧がステップ状に印加される。高電圧源は、例えば、コンデンサを介して昇圧される周知の多段昇圧式構造を有する。この高電圧源としては、電子銃100の実動作に使用される高電圧源108を用いてもよく、実動作に使用される高電圧源とは別個の高電圧源を用いてもよい。
電圧調整部12は、AND回路19を介して入力される指令により電圧供給部11の高電圧源から出力される直流電圧を昇圧、降圧あるいは維持する。
電流検出部13は、電流計を備えており、電子銃100の第1の電極102及び第3の電極104と第2の電極103との間に流れるリーク電流を検出する。この電流検出部13は、A/D変換器を内蔵しており、このA/D変換器によりリーク電流をA/D変換して得られたデジタル信号を第1の制御部17に出力するように構成されている。ここで、電流計は、上記高電圧源の正極側の抵抗体に生じる電位を検出するものであってもよく、例えば高電圧源の正極側が接地される導線と電磁結合した誘導コイルの電流を計測するように構成されていてもよい。
真空排気部15は、例えば、イオンポンプ、ターボ分子ポンプ等の真空ポンプを備えた真空排気装置である。
圧力検出部16は、例えば、B−A真空計のような電離真空計を備えている。圧力検出部16は、電子銃100内の圧力(真空度)を検出し、検出した圧力を第2の制御部18に出力する。
第1の制御部17は、電流検出部13で検出されたリーク電流と後述する基準値とを比較し、その比較結果に基づいて電圧調整部12に対する指令を出力する。第1の制御部17は、コンディショニング処理の終了判定に用いるタイマーを内部に備えている。
第2の制御部18は、圧力検出部16で検出された電子銃100内の圧力と後述する基準値とを比較し、その比較結果に基づいて電圧調整部12に対する指令を出力する。また、第2の制御部18は、真空排気部15の制御を行うことで、電子銃100内の圧力を高真空に制御する。第2の制御部18は、上記第1の制御部17と同様に、コンディショニング処理の終了判定に用いるタイマーを内部に備えている。
AND回路19は、第1の制御部17からの指令と第2の制御部18からの指令とをAND演算し、その演算結果たる最終指令を電圧調整部12に出力するものである。
次に、上記コンディショニング処理装置の動作、すなわち、電子銃100のコンディショニング処理方法について説明する。図2は、異常放電があったときのリーク電流の変化と電子銃内の圧力の変化とを示す図である。図3は、コンディショニング処理中の印加電圧、チャージ電流、リーク電流及び電子銃内の圧力の変化を示す図である。
本実施の形態の電子銃100のコンディショニング処理では、先ず、真空排気部15により電子銃100内を真空排気して、例えば、2×10−5Pa以下の圧力にする。そして、第1の電極102および第3の電極104と第2の電極103との間に電圧供給部11から所定の最小電圧を印加する。この印加電圧を保持した状態で、電流検出部13により第1の電極102及び第3の電極104と第2の電極103との間のリーク電流Iを検出すると共に、圧力検出部16により電子銃100内の圧力Pを検出する。
ここで、電子銃100で異常放電が起こると、図2に示すように、リーク電流Iが変化する。異常放電が起こった時刻t0においてリーク電流Iが立ち上がり、この時刻t0から時間Aが経過した時刻t1においてリーク電流Iが立ち下がっている。従って、リーク電流Iをモニタすることによって異常放電を検出することができる。
但し、小さな異常放電の場合、このリーク電流Iの変化時間Aは非常に短くなる。リーク電流Iのサンプリング時間は、電流検出部13に内蔵されるA/D変換器により定まる。このため、コンディショニング処理中のリーク電流Iの変動をモニタするだけでは、上記のように変化時間Aが非常に短い(例えば、数100μsec)小さな異常放電を検出することができない場合がある。この場合、小さな異常放電が発生しているにも拘わらず、電子銃100の電極への印加電圧が昇圧される。その結果、放電要因が確実に除去されず、その除去されなかった放電要因によって大きな異常放電の発生を招く可能性がある。
そこで、本実施の形態では、コンディショニング処理中の圧力変化をモニタすることで、異常放電を検出し、印加電圧を制御する。電子銃100の異常放電時には、電極表面の微小突起部や付着物あるいは絶縁体表面の不純物や付着物等が加熱され蒸発するため、図2に示すように、電子銃100内の圧力が上昇する。また、電極(例えば、第3の電極104)の微小突起部から放出された電子が対向電極(例えば、第2の電極103)に衝突し、対向電極から脱ガスが生じることによっても、電子銃100内の圧力Pが上昇する。電子銃100内は真空排気部15により真空排気されるため、上昇した圧力Pは徐々に下降するようになる。図2に示すように、異常放電が起こった時刻t0において圧力Pが立ち上がり、この時刻t0から時間Bが経過した時刻t2において元の圧力Pに達している。このような圧力Pの変化は、上記したリーク電力Iの変化に比べて緩やかであり、変化時間Bが長い(例えば、1sec以上)。従って、圧力Pをモニタすることで、小さな異常放電を検出することができる。そして、小さな異常放電が発生している間は印加電圧の昇圧を行わないことで、放電要因を確実に除去することができる。
図3に示す例では、時刻t10において印加電圧Vが所定の電圧ΔVだけステップ状に昇圧される。この電圧ΔVは、例えば、1kV〜5kVの間で任意に設定することができ、第1の制御部17及び第2の制御部18にそれぞれ記憶されている。上記したようにAND回路19により第1の制御部17からの指令と第2の制御部18からの指令とがAND演算され、そのAND演算後の指令により電圧供給部11からの印加電圧Vが昇圧される。つまり、本実施の形態では、図3に示すように、リーク電流Iが基準値Ith以下になり、かつ、圧力Pが基準値Pth以下になった時刻t11、時刻t12において、印加電圧Vが電圧ΔVだけ昇圧される。ここで、異常放電を検出する閾値である圧力基準値Pthは、例えば、2.2×10−5Paに設定することができる。つまり、圧力Pが10%上昇すると、異常放電が検出される。
ところで、図3に示すように、印加電圧Vを昇圧する時には、上記高電圧源にチャージ電流(充電電流)Iが流れる。電流検出部13においてチャージ電流Iと上記リーク電流Iとを分離して検出できない場合、電流検出部13により検出された電流に双方の電流I、Iが含まれる時間が生じ、その間はリーク電流Iに基づき異常放電を検出することができない。但し、本実施の形態ではリーク電流Iと共に圧力Pをモニタしているため、チャージ電流Iの影響によってリーク電流Iに基づき検出できない異常放電を圧力Pに基づき検出することが可能である。
そして、印加電圧Vが実使用電圧(例えば、50kV)よりも高い目標電圧(例えば、75kV〜80kv)にまで昇圧された後、その目標電圧に保持し、リーク電流Iが基準値Ith以下であり、かつ、圧力Pが基準値Pth以下である状態で所定時間(例えば、10分間)経過すると、コンディショニング処理を終了する。この目標電圧に保持される間も圧力Pに基づき異常放電を検出することで、放電要因を確実に除去することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態においては、リーク電流Iと電子銃100内の圧力Pとに基づいて印加電圧Vを制御する。圧力Pをモニタすることで、小さな異常放電を検出することができる。そして、小さな異常放電が発生している間は次のステップの電圧に昇圧しないため、放電要因を確実に除去することができる。これにより、大きな異常放電の発生が抑制されるため、電子銃100の耐電圧特性を向上させることができる。また、圧力Pと共にリーク電流Iをモニタすることで、異常放電の検出についての信頼性が向上する。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。例えば、上記実施の形態ではリーク電流Iと電子銃100内の圧力Pとに基づいて印加電圧Vを制御しているが、本発明はこれに限られるものではなく、圧力Pのみに基づいて印加電圧Vを制御する場合にも適用可能である。この場合、上記第2の制御部18の指令が電圧調整部12に直接入力されるため、ある電圧が印加されている場合に圧力Pが基準値Pth以下になった時点で、印加電圧Vが次のステップの電圧に昇圧される。そして、印加電圧Vが上記目標電圧(75kV〜80kV)まで昇圧された後、圧力Pが基準値Pth以下である状態で所定時間(10分間)経過すると、コンディショニング処理を終了することができる。この場合も電子銃100内の圧力Pに基づき異常放電が検出されるため、確実に放電要因を除去することができ、電子銃100の耐電圧特性を向上させることができる。
10 コンディショニング処理装置
11 電圧供給部
12 電圧調整部
13 電流検出部
14 接続部
15 真空排気部
16 圧力検出部
17 第1の制御部
18 第2の制御部
19 AND回路
100 電子銃
102 第1の電極
103 第2の電極
104 第3の電極
108 高電圧源


Claims (5)

  1. 電子銃を構成する電極に印加する電圧をステップ状に徐々に増加させて、前記電極の表面あるいは前記電子銃を構成する絶縁体の表面に存在する放電要因を除去する電子銃のコンディショニング処理方法において、
    電子銃内の圧力を検出し、前記圧力に基づいて前記電圧を制御することを特徴とする電子銃のコンディショニング処理方法。
  2. 前記電極に所定の電圧が印加されている場合に前記圧力が基準値以下に低下した時点で、次のステップの電圧に昇圧することを特徴とする請求項1記載の電子銃のコンディショニング処理方法。
  3. 前記電極に印加する電圧を前記電子銃の実使用電圧よりも高い所定の電圧に昇圧した後、前記圧力が前記第1の基準値以下である状態が所定時間続いた場合に、前記電子銃のコンディショニング処理を終了することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子銃のコンディショニング処理方法。
  4. 電子銃を構成する電極に印加する電圧をステップ状に徐々に増加させて、前記電極の表面あるいは前記電子銃を構成する絶縁体の表面に存在する放電要因を除去する電子銃のコンディショニング処理方法において、
    前記電子銃内の圧力と、前記電極に流れるリーク電流とを検出し、前記圧力と前記リーク電流とに基づいて前記電圧を制御することを特徴とする電子銃のコンディショニング処理方法。
  5. 前記電極に所定の電圧が印加されている場合に前記圧力が第1の基準値以下に低下し、かつ、前記リーク電流が第2の基準値以下に低下した時点で、次のステップの電圧に昇圧することを特徴とする請求項4記載の電子銃のコンディショニング処理方法。
JP2009064293A 2009-03-17 2009-03-17 電子銃のコンディショニング処理方法 Pending JP2010218885A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009064293A JP2010218885A (ja) 2009-03-17 2009-03-17 電子銃のコンディショニング処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009064293A JP2010218885A (ja) 2009-03-17 2009-03-17 電子銃のコンディショニング処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010218885A true JP2010218885A (ja) 2010-09-30

Family

ID=42977488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009064293A Pending JP2010218885A (ja) 2009-03-17 2009-03-17 電子銃のコンディショニング処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010218885A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019140063A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 株式会社荏原製作所 昇圧方法、昇圧システム、昇圧装置および昇圧プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63195942A (ja) * 1987-02-09 1988-08-15 Hitachi Ltd 電子顕微鏡の高電圧発生装置
JPH0216555U (ja) * 1988-07-18 1990-02-02
JPH05290785A (ja) * 1992-04-03 1993-11-05 Jeol Ltd 電子顕微鏡
JPH1012174A (ja) * 1996-06-20 1998-01-16 Nissin Electric Co Ltd イオン注入装置における加速管エージング装置
JP2008078103A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Nuflare Technology Inc 電子銃のコンディショニング処理方法および処理装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63195942A (ja) * 1987-02-09 1988-08-15 Hitachi Ltd 電子顕微鏡の高電圧発生装置
JPH0216555U (ja) * 1988-07-18 1990-02-02
JPH05290785A (ja) * 1992-04-03 1993-11-05 Jeol Ltd 電子顕微鏡
JPH1012174A (ja) * 1996-06-20 1998-01-16 Nissin Electric Co Ltd イオン注入装置における加速管エージング装置
JP2008078103A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Nuflare Technology Inc 電子銃のコンディショニング処理方法および処理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019140063A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 株式会社荏原製作所 昇圧方法、昇圧システム、昇圧装置および昇圧プログラム
JP7034752B2 (ja) 2018-02-15 2022-03-14 株式会社荏原製作所 昇圧方法、昇圧システム、昇圧装置および昇圧プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7683551B2 (en) Processing method and processing device of conditioning electron gun
US8766542B2 (en) Field-emission electron gun and method for controlling same
US20090121160A1 (en) Charged particle source with automated tip formation
WO2010061332A1 (en) Auxiliary grid electrode for x-ray tubes
TWI831866B (zh) 用於偵測離子植入系統中的電弧之方法和電弧偵測電路以及分析電路
CN103632911A (zh) 离子源器件和方法
US20220189755A1 (en) Mass analysis system, and method for determining performance of mass analysis device
JP2011198583A (ja) 電子銃のコンディショニング法およびコンディショニング装置
JP2010218885A (ja) 電子銃のコンディショニング処理方法
JP5491373B2 (ja) 電子銃のコンディショニング方法および電子線描画装置
JP5450322B2 (ja) 電子銃のコンディショニング方法および電子ビーム描画装置
US9799486B2 (en) Charged particle beam apparatus for measuring surface potential of a sample
WO2019016857A1 (ja) 荷電粒子ビーム装置
US12009164B2 (en) Pulse voltage conditioning method of vacuum interrupter with automatic conditioning energy adjustment
JP2010219372A (ja) 電子ビーム描画装置及び電子銃のカソード寿命の判定方法
KR20140002059A (ko) 하전 입자선 장치 및 정전 척 장치
US8766210B2 (en) Variable energy charged particle systems
CN109961998B (zh) 等离子体处理装置及基于聚焦环厚度监测的控制方法
US11398364B2 (en) Electron gun, electron microscope, three-dimensional additive manufacturing apparatus, and method of adjusting current of electron gun
JP5520161B2 (ja) 電子銃のコンディショニング方法および電子ビーム描画装置
WO2014009883A2 (en) Device and process for preventing substrate damages in a dbd plasma installation
JP5959409B2 (ja) 成膜装置及び成膜装置の動作方法
CN114100861B (zh) 一种静电除尘器用声波吹灰器及其控制方法
WO2023067681A1 (ja) 荷電粒子線装置
JP2013065486A (ja) 電子銃の脱ガス方法、電子銃、並びに電子線照射装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140121