JP2010215939A - 搬送ラック及びそれを用いた金属リングの熱処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属リングを搬送するための搬送ラックの軽量化を図るとともに、金属リングの全体にわたって熱処理の度合いを平均化する。
【解決手段】搬送ラック10は、基盤12と、該基盤12に立設された10本の保持軸14a〜14jとを有する。この中、保持軸14a〜14jの側壁には複数個の環状凸部34とリング保持部36が交互に設けられており、金属リングR1、R2は、保持軸14a〜14jのリング保持部36に係合されることで第1列L1、第2列L2として保持される。保持軸14a〜14jの内部は大気に連通状態にあり、このため、熱処理炉80の内部において、搬送ラック10に保持された金属リングR1、R2に対して熱処理が施される際には、これら保持軸14a〜14jの内部(空隙32)を雰囲気ガスが流通する。
【選択図】図6

Description

本発明は、好適には無段変速機(CVT)用ベルトとして用いられる金属リングを搬送するための搬送ラック及びそれを用いた金属リングの熱処理方法に関する。
CVTにおいては、複数個の金属リングを積層した積層リングからなるベルトが動力伝達を担う。ここで、前記金属リングは、一般的には、マルエージング鋼からなる円筒状ドラムが所定幅に裁断されることによって形成された予備成形体に対し、さらに、溶体化処理や時効処理、窒化処理等の所定の熱処理が施されることによって作製される。
このような熱処理を行うに際しては、金属リングは、複数個が同時に搬送ラックに保持されて熱処理炉内に搬送され、この状態で搬送ラックごと加熱されることが一般的である。この種の搬送ラックとしては、例えば、特許文献1に示される窒化処理治具が知られている。
前記特許文献1に記載された窒化処理治具(搬送ラック)には、複数本の中実円柱形状、換言すれば、いわゆる丸棒形状の保持部材が含まれる。金属リングは、これらの保持部材に対して内接する内接円となった状態で保持され、窒化処理炉に搬送される。
特開2004−257462号公報
本発明は前記特許文献1記載の技術に関連してなされたもので、一層の軽量化を図ることが可能であり、また、全体にわたって均質な金属リングを得ることが容易な搬送ラック及びそれを用いた金属リングの熱処理方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、弾性復元力を有する複数個の金属リングを第1列と第2列の2列に縦列配置した状態で搬送するための搬送ラックであって、
基盤と、
前記基盤に立設されて互いに平行に延在するとともに、その側壁に、軸線方向に対して略直交する方向に指向して延在する複数個の環状凸部が突出形成され、隣接する前記環状凸部の間に前記金属リングの外壁を挿入して該金属リングを保持する少なくとも4本の保持軸と、
を有し、
前記4本の保持軸の中の2本が、前記第1列をなす前記金属リング及び前記第2列をなす前記金属リングの双方を保持し、残余の2本の各々が、前記第1列をなす前記金属リング又は前記第2列をなす前記金属リングのいずれか一方を保持することを特徴とする。
このように、保持軸を中空体として構成することにより、中実な保持軸に比して重量を小さくすることができる。また、金属リングの複数列を共通の保持軸で保持するようにしているので、保持軸の本数が低減する。これに伴って搬送ラックの重量も小さくなり、従って、搬送ラックを搬送する際の電力等が小さくなる。
加えて、中空の保持軸においては、中実な保持軸に比して熱が効率的に伝導する。このため、金属リングに対して熱処理を施す際、該搬送ラック、ひいては該搬送ラックに保持された金属リングを少ない熱エネルギで昇温させることができる。従って、金属リングに対して熱処理を施す際の電力も小さくなる。
以上のことから、本発明によれば、省電力化を図ることもできる。
なお、保持軸の環状凸部は、例えば、円筒形状管体の外壁を切削することで形成することができる。この種の円筒形状管体は、著しく安価である。加えて、このような円筒形状管体に対する切削加工は、公知の切削加工装置を用いて容易且つ簡便に実施することができる。従って、保持軸を安価に、換言すれば、低コストで作製することができる。
また、保持軸の内部を大気に対して連通状態とすることが好ましい。この場合、基盤に貫通孔を形成し、この貫通孔を介して保持軸の内部を大気に連通させればよい。
保持軸が大気と連通状態にある場合、後述するように、熱処理時に保持軸の内外で温度が略均衡する。従って、保持軸と金属リングの接点に温度降下が起こることが回避され、金属リングが全体にわたって略均等に加熱される。従って、例えば、熱処理として窒化処理を行った場合、窒化の度合いを金属リングの全体にわたって略同等とすることができる。
さらに、保持軸の表面にニッケル皮膜を形成することが好ましい。勿論、保持軸がニッケル又はニッケル基合金からなるものであってもよい。
ニッケルは、窒化処理等の各種の熱処理が施される最中に、保持軸の構成元素が金属リングに拡散することに対する障壁として機能する。従って、外観が良好な(美観に優れる)金属リングを容易に得ることができる。
いずれの場合においても、金属リングを楕円形状として保持するようにしてもよい。すなわち、この場合、金属リングを弾性変形させた状態のままで保持を行う。これにより、金属リングがその弾性によって予期しない方向に変形することが回避される。従って、弾性によって復元する金属リングが何らかの部材や機構に接触して傷が生じることや、接触された前記部材ないし前記機構が損傷すること等を回避することができる。
その上、この場合、寸法が異なる金属リングであっても短径が所定の一定値に揃えられるので、全ての金属リングをガタツキなく、また、塑性変形させることなく保持軸に保持させることができる。
さらに、別の規格(外径)の金属リングを保持する場合であっても、短径の寸法を一致させれば保持軸に保持することが可能となる。換言すれば、様々な規格の金属リングに対応し得るので、汎用性や融通性が向上する。
また、本発明は、基盤と、前記基盤に立設されて互いに平行に延在するとともに、その側壁に、軸線方向に対して略直交する方向に指向して延在する複数個の環状凸部が突出形成され、隣接する前記環状凸部の間に前記金属リングの外壁を挿入して該金属リングを保持する少なくとも4本の保持軸とを有する搬送ラックに、弾性復元力を有する複数個の金属リングを第1列と第2列の2列に縦列配置して熱処理を施す金属リングの熱処理方法であって、
前記4本の保持軸の中の2本に、前記第1列をなす前記金属リング及び前記第2列をなす前記金属リングの双方を保持させるとともに、残余の2本の各々に、前記第1列をなす前記金属リング又は前記第2列をなす前記金属リングのいずれか一方を保持させる工程と、
前記金属リングを保持した前記搬送ラックを熱処理炉に導入する工程と、
前記保持軸の内部に雰囲気ガスを流通させながら前記熱処理炉内で前記金属リングに対して熱処理を施す工程と、
を有することを特徴とする。
本発明者の鋭意検討によれば、中実保持軸に保持された金属リングに窒化処理を施したときに窒化処理の度合いにバラツキが生じる理由は、中実保持軸の温度が十分に上昇しないためであることが判明した。すなわち、中実保持軸の周囲の雰囲気ガスが高温であっても、中実保持軸の温度が上昇するためには長時間が必要である。中実保持軸においては、表面に熱が伝達されると、その熱は、より低温である内部に伝達される。このため、表面のみが高温となることはなく、表面を高温にするためには内部も高温にする必要があるからである。
従って、金属リングには、未だ十分に昇温されていない中実保持軸が当接する。このため、金属リングと中実保持軸の接点は温度が上昇し難い。この状態で窒化処理を行っても、接点では窒化が十分に進行しない。
これに対し、本発明によれば、保持軸を中空とし、且つ内部に雰囲気ガス(例えば、窒化ガス)を流通させるようにしている。このため、保持軸には、内方の雰囲気ガス及び外方の雰囲気ガスの双方から熱が伝達される。従って、保持軸が速やかに昇温され、その内方と外方の温度が略均衡するようになる。
その結果、金属リングにおける保持軸の接点の温度と、他の部位の温度とが略同等となる。換言すれば、金属リングの温度を全体にわたって略均一とすることができる。
このような状態で、例えば、窒化処理を行った場合には、金属リングの全体にわたって窒化が略均等に進行する。すなわち、全体にわたって均質で諸特性が略同等である金属リングを容易に得ることができる。
勿論、保持軸を中空体として構成したこと、及び金属リングの複数列を共通の保持軸で保持するようにしたことにより、搬送ラックの重量を小さくすることができるので、搬送ラックを搬送する際の電力等が小さくなり、省電力化を図ることもできる。
熱処理を施す際には、保持軸の内部を熱処理炉と連通状態とし、且つ雰囲気ガスを前記保持軸の内部に導入するための導入口を雰囲気ガスの上流側に向けた状態とすることが好ましい。これにより、保持軸の内部に雰囲気ガスを導入すること、ひいては該保持軸の内部と外部の温度を速やかに均衡させることが可能となるからである。
さらに、上記した理由から、金属リングを楕円形状で保持した状態で搬送・熱処理を施すことが好ましい。
本発明によれば、金属リングを保持する保持軸を中空体とするようにしている。このことと、金属リングの複数列を共通の保持軸で保持するようにして保持軸の個数を低減したこととが相俟って、搬送ラックの軽量化を図ることができる。このため、該搬送ラックを搬送する際の電力等の省力化を図ることができる。
また、中空の保持軸を採用したことにより、金属リングに対して熱処理を施す際、該搬送ラック及び金属リングの双方を少ない熱エネルギで昇温させることができるようになる。従って、金属リングに対して熱処理を施す際の省電力化を図ることもできる。
さらに、金属リングに対して熱処理を施す際、前記保持軸の内部に雰囲気ガスを導入することで該保持軸の内外の温度を略均衡させることができる。このため、保持軸との接点を含めた全部位において、金属リングの温度が略均等となるので、金属リングの全体にわたって熱処理の度合いが略同等となる。従って、全体にわたって略同質な金属リングを得ることができる。
本実施の形態に係る搬送ラックの全体概略斜視図である。 図1の搬送ラックに金属リングを2列で保持した状態を示す全体概略斜視図である。 図1の搬送ラックの一部縦断面側面図である。 図1の搬送ラックの要部拡大縦断面図である。 図1の搬送ラックの上方平面図である。 搬送ラックを熱処理炉内に導入した状態を示す縦断面正面図である。 搬送ラックを積層する際の分解斜視図である。 図7から搬送ラックを積層した状態を示す全体概略斜視図である。 金属リングを楕円形状で保持した状態を示す上方平面図である。
以下、本発明に係る搬送ラックにつき、それを用いた金属リングの熱処理方法との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る搬送ラック10の全体概略斜視図であり、図2は、該搬送ラック10に金属リングR1、R2を保持した状態を示す全体概略斜視図である。この搬送ラック10は、複数個の金属リングR1を第1列L1、複数個の金属リングR2を第2列L2として保持・搬送するためのものであり、基盤12と、該基盤12に立設された10本の保持軸14a〜14jと、前記10本の保持軸14a〜14jの全てに連結された連結盤16とを有する。
なお、保持軸14a〜14jには、説明の便宜上、別個の参照符号を付しているが、これら保持軸14a〜14jの構成は全て同一である。同様に、金属リングR1、R2も別個の参照符号を付しているものの、互いの構成は同一である。
基盤12は、平板の長辺から短辺にわたって直角二等辺三角形が切り欠かれたような形状をなし、これにより八角形形状に形成されている。また、図3に示すように、この基盤12には、その厚み方向に沿って、2個のボルト挿入孔17、2個の連結ピン挿入孔18、及び10個の貫通孔20が形成されている。
図3に示すように、ボルト挿入孔17には、内径が縮径されることで段部22が形成されている。この段部22には、ボルト挿入孔17における連結盤16に臨む側(図3における上方)の開口から挿入された支柱部材24a、24bの下端面が着座する。その一方で、ボルト挿入孔17の図3における下方の開口からはボルト26が挿入される。このボルト26が支柱部材24a、24bの下端部に設けられた穴状ネジ部28に螺合することにより、支柱部材24a、24bが基盤12に立設される。
図4に示すように、貫通孔20にも、その内径が縮径されることで段部30が形成されている。この段部30には、貫通孔20における連結盤16に臨む側(図3及び図4における上方)の開口から挿入された保持軸14a〜14jの下端面が着座する。このように、保持軸14a〜14jの下端部が貫通孔20に挿入・嵌合されることにより、保持軸14a〜14jが基盤12に立設される。
図4には、保持軸14jの縦断面が一部示されている。この縦断面から諒解されるように、保持軸14a〜14jは、その内部に空隙32が軸線方向に沿って貫通形成された中空体であり、後述するように、該空隙32は、雰囲気ガス(例えば、窒化ガス)が流通する通路として機能する。なお、雰囲気ガスは、例えば、貫通孔20の図4における下方の開口を導入口として空隙32に導入される。
保持軸14a〜14jの側壁には、複数個の環状凸部34が保持軸14a〜14jの軸線方向に対して略直交する方向に指向して延在するように突出形成されている。環状凸部34の先端部は、V字形状をなす如くテーパー状に傾斜した傾斜面として形成される。このようにして複数個の環状凸部34が形成されることに伴い、保持軸14a〜14jには、隣接する環状凸部34、34同士の間に陥没したリング保持部36が介在する形状となっている。
このような形状の保持軸14a〜14jは、例えば、中空の円筒形状管体を外壁側から切削加工することによって作製することができる。すなわち、厚みが大きな円筒形状管体を用い、該円筒形状管体の側壁に対して所定幅を切削するように加工を行う。これを所定間隔で繰り返すことにより、切削された部位がリング保持部36となる一方、切削されなかった部位が環状凸部34として残留した保持軸14a〜14jが得られる。
勿論、図1に示されるように、保持軸14a〜14jは、環状凸部34同士、ひいてはリング保持部36同士の位置が一致するようにして基盤12に立設されている。従って、金属リングR1が保持軸14a〜14e、14jのリング保持部36同士に挟持されるとともに、金属リングR2が保持軸14e〜14jのリング保持部36同士に挟持される。すなわち、保持軸14a〜14jの中、保持軸14e、14jの2本は金属リングR1、R2(第1列L1、第2列L2)の双方を保持する。
また、保持軸14a〜14jの各上端部は、連結盤16に形成された10個の貫通孔38のそれぞれに挿入される。従って、保持軸14a〜14jの内部(空隙32)が連結盤16で閉塞されることはない。以上から諒解されるように、保持軸14a〜14jの両端部は基盤12及び連結盤16で閉塞されておらず、従って、該保持軸14a〜14jの内部(空隙32)は、大気と連通状態にある。
以上の構成において、保持軸14a〜14jの各側壁の表面には、例えば、ニッケルメッキが施されることによってニッケル皮膜が形成されている。なお、ニッケル皮膜を形成することに代替し、保持軸14a〜14jをニッケルで構成するようにしてもよい。
連結盤16も、平板の長辺から短辺にわたって直角二等辺三角形が切り欠かれたような形状をなす。図1及び図5に示すように、この連結盤16には、軽量化を図るための大円形状開口40a、40b及び小円形状開口42a、42bが貫通形成される。これら大円形状開口40a、40b及び小円形状開口42a、42bが形成されることにより連結盤16が軽量化され、結局、搬送ラック10の軽量化に寄与する。
また、連結盤16には、基盤12におけるボルト挿入孔17、連結ピン挿入孔18の位置に対応する位置に、支柱部材支持孔44及び連結ピン固定孔46が形成される。この中、支柱部材支持孔44には、支柱部材24a、24bの先端に設けられた軸状ネジ部47が通される。
該軸状ネジ部47には、ナット48が螺合される。これにより、基盤12と連結盤16が支柱部材24a、24bを介して連結される。
一方、連結ピン固定孔46の内壁にはネジ部50が刻設されている(図1参照)。この連結ピン固定孔46に対し、側壁にネジ部52が形成された連結ピン54が螺合される。後述するように、搬送ラック10同士を積層する場合、この連結ピン54が、上方の搬送ラック10を構成する基盤12の連結ピン挿入孔18に挿入される。
本実施の形態に係る搬送ラック10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき、該搬送ラック10を用いて実施される金属リングR1、R2の熱処理方法との関係で説明する。
はじめに、連結盤16が保持軸14a〜14j及び支柱部材24a、24bに連結されることに先んじて、金属リングR1、R2が第1列L1、第2列L2として保持軸14a〜14jに保持される。勿論、保持軸14a〜14j及び支柱部材24a、24bは、それぞれ、貫通孔20及びボルト挿入孔17に挿入されることで基盤12に予め立設されている。なお、上記したように、支柱部材24a、24bの穴状ネジ部28にはボルト26(図3参照)が螺合される。
ここで、金属リングR1、R2は、例えば、マルエージング鋼からなる円筒状ドラムが所定幅に裁断されることによって作製され、押圧力に対して弾性復元力を有する。すなわち、前記押圧力から解放されたときには、その弾性作用によって元の形状に戻る。
このように構成された金属リングR1が複数個、外周壁側から図示しない把持装置に把持される。この際には前記把持装置を介して金属リングR1に把持力(押圧力)が付加され、これにより全ての金属リングR1が同時に楕円形状に変形される。換言すれば、金属リングR1は、楕円形状に変形された状態で前記把持装置に把持される。勿論、この変形は、金属リングR1の弾性域内で行われる。
楕円形状に変形された複数個の金属リングR1は、保持軸14a〜14e、14jの間に移送される。前記把持装置は、保持軸14a〜14e、14jのリング保持部36同士の間に金属リングR1の各々が配置される位置で停止する。
その後、全ての金属リングR1が前記把持装置による把持力から同時に解放され、これに伴い、金属リングR1が弾性復元力によって元の略真円形状に戻る。この際、各金属リングR1が保持軸14a〜14e、14jの各リング保持部36に係合し、その結果、図2に示すように、複数個の金属リングR1が第1列L1として保持軸14a〜14e、14jに同時に保持される。
次に、前記把持装置は、複数個の金属リングR2を同時に把持して楕円形状に変形し、この状態で、保持軸14e〜14jの間に金属リングR2を移送する。以降は上記と同様に、保持軸14e〜14jのリング保持部36同士の間に金属リングR2の各々が配置される位置で前記把持装置が停止した後、全ての金属リングR2が前記把持装置による把持力から同時に解放される。この解放に伴って全ての金属リングR2が略真円形状に復帰し、その外壁が保持軸14e〜14jの各リング保持部36にそれぞれ係合する。これにより、金属リングR2が第2列L2として保持軸14e〜14jに保持される。なお、金属リングR1、R2は、互いが干渉することを回避するべく段違い状態で保持される。
以上のようにして金属リングR1、R2が保持されると、保持軸14a〜14jの各上端部が連結盤16の貫通孔38に通され、同時に、支柱部材24a、24bの軸状ネジ部47が支柱部材支持孔44に通される。その後、該軸状ネジ部47に対してナット48が螺合される。さらに、必要に応じ、連結ピン固定孔46に連結ピン54が螺合される。
以上により、金属リングR1、R2と搬送ラック10が図2に示される状態となる。連結盤16が保持軸14a〜14jに連結されることにより、保持軸14a〜14jが傾斜したり、この傾斜によって金属リングR1、R2が保持軸14a〜14jから脱落したりすることが防止される。
このように、保持軸14a〜14jで金属リングR1、R2を保持した後に連結盤16を連結する場合、前記把持装置としては構成が簡素なものを使用することが可能である。なお、この把持装置に比して構成が若干複雑な把持装置を用い、且つ移送動作に係る制御を若干厳密に行う必要があるが、保持軸14a〜14jに連結盤16を連結した後、金属リングR1、R2を保持軸14a〜14jで保持するようにしてもよい。この場合、保持軸14a〜14j中の隣接する2本の間から金属リングR1、R2を挿入すればよい。
次に、金属リングR1、R2は、図6に示される熱処理炉80の内部に、図示しないトランスファーの作用下に搬送される。上記したように、搬送ラック10を構成する保持軸14a〜14jは中空であり、従って、中実な保持軸を具備する従来技術に係る搬送ラックに比して軽量である。さらに、中央の2本の保持軸14e、14iが金属リングR1の第1列L1及び金属リングR2の第2列L2の双方を同時に保持するので、保持軸の本数が多くなることが回避される。このような構成を採用することにより、該保持軸14a〜14j、ひいては搬送ラック10の軽量化に大きく寄与する。
このため、搬送ラック10を容易に搬送することができる。また、搬送に要する電力等を省力化することもできる。
その上、この保持軸14a〜14jは、上記したように、中空の円筒形状管体に対して切削加工を行うことで容易に作製することができる。周知の通り、円筒形状管体は著しく安価である。また、切削加工は公知の切削加工装置を用いて容易且つ簡便に実施することができる。従って、保持軸14a〜14jを作製するために必要な原材料コストや加工コストも低廉化する。
熱処理炉80内の搬送ラック10においては、中空体である保持軸14a〜14jの内部(空隙32)と熱処理炉80の内部とが、貫通孔20の下方の開口を介して連通状態となる。なお、熱処理炉80は、搬送ラック10の搬送方向に沿って長尺に形成され、側壁82、84の内方にヒータ86、88が設置されるとともに、天井壁90に対流用ファン92が設置されて構成されている。
搬送ラック10は、載置用治具94を介して前記トランスファーに支持されている。勿論、搬送ラック10は、載置用治具94によって基盤12の貫通孔20が閉塞されることがないように載置用治具94に載置されている。
熱処理として窒化処理を行う場合を例示して説明すると、図6に示される熱処理炉80内に、例えば、アンモニア等の窒化ガスが供給される。この窒化ガスは、ヒータ86、88の作用下に金属リングR1、R2を窒化することが可能な所定温度、例えば、約500℃に上昇される。
温度が上昇した窒化ガスは、熱処理炉80の天井壁90に向かって上昇する。ここで、本実施の形態においては、対流用ファン92を付勢して撹拌翼96を回転させ、これにより熱処理炉80内で窒化ガスを対流させるようにしている。従って、窒化ガスは、側壁に沿って下降し、次に、載置用治具94、ひいては搬送ラック10の近傍で再度上昇しようとする。
上記したように、空隙32、すなわち、保持軸14a〜14jの内部は、貫通孔20の下方及び上方の開口を介して熱処理炉80の内部と連通状態にある。従って、窒化ガスは、図4及び図6に示すように、貫通孔20の下方の開口から導入される。すなわち、この場合、貫通孔20の下方の開口は、窒化ガスの流通方向上流側に向けられ、窒化ガスの導入口として機能する。窒化ガスは、保持軸14a〜14jの内部(空隙32)を経由した後、貫通孔38から排出されて熱処理炉80の天井壁90に向かう。
このようにして保持軸14a〜14jの内部(空隙32)に昇温された窒化ガスが流通する一方、保持軸14a〜14jの外部には、内部と略同程度の温度である窒化ガスが存在する。すなわち、該保持軸14a〜14jの内部と外部の双方に温度が略同程度の窒化ガスが存在するようになる。このため、保持軸14a〜14jの内部と外部で温度の均衡が保たれ、その結果、金属リングR1、R2の温度が全体にわたって略均一となる。換言すれば、保持軸14a〜14jと金属リングR1、R2との接点の温度が、金属リングR1、R2におけるその他の部位の温度と略同等となる。
しかも、保持軸14a〜14jが中空であるので、窒化ガスから該保持軸14a〜14jに伝達された熱は、該保持軸14a〜14jを効率的に伝導する。このため、該保持軸14a〜14j自体、及び該保持軸14a〜14jに保持された金属リングR1、R2が短時間で昇温する。
換言すれば、この場合、搬送ラック10及び金属リングR1、R2の双方を少ない熱エネルギで昇温させることができる。このため、金属リングR1、R2に対して窒化処理を施す際の省電力化を図ることもできる。
窒化ガスは、金属リングR1、R2の表面から進入して内部に拡散し、該金属リングR1、R2の表面に窒化層を形成する。すなわち、いわゆる窒化が進行する。この窒化層により、金属リングR1、R2が硬化される。
上記したように、金属リングR1、R2は、その全体にわたって温度が略均一である。従って、窒化は、金属リングR1、R2の全体にわたって略同等に進行する。すなわち、窒化の進行にバラツキが生じることが回避され、このため、窒化層の厚み、ひいては硬化の度合いにバラツキが生じることも回避される。
このように、保持軸14a〜14jを中空体とし且つその内部を大気に連通状態とした本実施の形態によれば、金属リングR1、R2に対する窒化処理時に該保持軸14a〜14jの内部に窒化ガスを流通させることが可能となる。従って、保持軸14a〜14jの内外の温度を均衡させ、これにより金属リングR1、R2と保持軸14a〜14jの接点の温度を、金属リングR1、R2の他の部位と略同等とすることができるので、金属リングR1、R2を全体にわたって略均等に硬化させることができる。
また、保持軸14a〜14jの側壁の表面にはニッケル皮膜が形成されているので、窒化処理の最中に保持軸14a〜14jの構成元素が金属リングR1、R2に拡散することが回避される。すなわち、ニッケル皮膜は、保持軸14a〜14jの構成元素が金属リングR1、R2に拡散することに対する障壁として機能する。勿論、保持軸14a〜14j自体がニッケルで構成されている場合においても同様である。
このようにして金属リングR1、R2に窒化処理が施された後、搬送ラック10が熱処理炉80から導出される。その後、ナット48を緩め、連結盤16を保持軸14a〜14j及び支柱部材24a、24bから取り外して金属リングR1、R2を露呈させる。
露呈した金属リングR1、R2は、前記把持装置によって把持され、楕円形状に変形された状態で保持軸14a〜14jから取り外されて所定のステーションないし保管場所に搬送される。勿論、把持装置から解放された金属リングR1、R2は、自身の弾性作用下に略真円形状に戻る。
以降、別の新たな金属リングR1、R2を保持する際には、上記のようにして作製された保持軸14a〜14jを含む搬送ラック10が繰り返し使用される。
ここで、図6においては、搬送ラック10を積層することなく熱処理炉80内に搬入した場合を示しているが、容量が大きな熱処理炉を用いるときには、図7及び図8に示すように、連結ピン54を介して搬送ラック10、10同士を積層し、この状態で熱処理炉内に搬入するようにしてもよい。勿論、この際には、下段の搬送ラック10における保持軸14a〜14jの各空隙32に、上段の搬送ラック10における保持軸14a〜14jの各空隙32が重なる。すなわち、空隙32、32の大気への、ひいては熱処理炉内部との連通が保たれる。
同様にして、搬送ラック10を3段以上積層するようにしてもよいことは勿論である。
さらに、図9に示すように、金属リングR1、R2を楕円形状として保持し得るように保持軸14a〜14jの位置を設定するようにしてもよい。この場合、金属リングR1、R2がその弾性によって予期しない方向に変形することが回避される。従って、弾性によって復元する金属リングR1、R2が何らかの部材や機構に接触して傷が生じることや、接触された前記部材ないし前記機構が損傷することを回避することができる。
さらに、金属リングR1、R2には、内径、周長、幅等に不可避的なバラツキが存在する。しかしながら、金属リングR1、R2を楕円形状として保持する場合、内径や周長、幅等にバラツキがあっても、全ての金属リングR1、R2の短軸が揃う。従って、全ての金属リングR1、R2をガタツキなく保持軸14a〜14jに保持させることができる。勿論、金属リングR1、R2が塑性変形することも回避し得る。
このことは、保持軸14a〜14jに対して別の規格(外径)の金属リングを保持し得ることを意味する。すなわち、短径の寸法を、金属リングR1、R2を保持する場合の短径の寸法に一致させればよいからである。
このように、金属リングを楕円形状に保持する場合、様々な規格の金属リングに対応し得、汎用性や融通性が向上するという利点がある。
なお、上記した実施の形態においては、保持軸14a〜14jの内部を大気に連通させるようにしているが、保持軸14a〜14jが中空体であれば、少なくとも一端部を閉塞するようにしてもよい。この場合においても、中実な保持軸を用いる場合に比して搬送ラックを軽量化することが可能である。
そして、この場合、熱処理用ガスは、熱処理炉内において拡散ないし対流により保持軸14a〜14jの内部(空隙32)に到達する。この内部に到達した熱処理用ガスの熱が保持軸14a〜14jに伝達される一方、保持軸14a〜14jの外部を囲繞する熱処理用ガスの熱が保持軸14a〜14jに伝達されることにより、保持軸14a〜14jの内部と外部における熱の均衡が保たれる。このため、金属リングR1、R2と保持軸14a〜14jの接点の温度を、金属リングR1、R2の他の部位と略同等とすることができる。
また、連結盤16を用いることなく、基盤12と保持軸14a〜14jのみで搬送ラックを構成するようにしてもよい。
さらに、この実施の形態では、10本の保持軸14a〜14jで金属リングR1、R2を第1列L1、第2列L2として保持するようにしているが、金属リングR1、R2を円環形状で保持する場合、保持軸は少なくとも4本あれば十分である。勿論、金属リングR1、R2を楕円形状として保持する場合においても、保持軸の個数は、楕円形状を維持し得る程度(例えば、8本)とすることができる。
さらにまた、ワークとしてCVT用ベルトとなる金属リングR1、R2を例示するとともに処理として窒化処理を例示したが、ワーク及び熱処理は特にこれらに限定されるものではない。例えば、浸炭処理が必要なリング部材をワークとする場合、上記の窒化ガスに代替して浸炭ガスを供給するようにすればよい。
10…搬送ラック 12…基盤
14a〜14j…保持軸 16…連結盤
20、38…貫通孔 24a、24b…支柱部材
32…空隙 34…環状凸部
36…リング保持部 54…連結ピン
80…熱処理炉 86、88…ヒータ
92…対流用ファン 96…撹拌翼
L1、L2…列 R1、R2…金属リング

Claims (9)

  1. 弾性復元力を有する複数個の金属リングを第1列と第2列の2列に縦列配置した状態で搬送するための搬送ラックであって、
    基盤と、
    前記基盤に立設されて互いに平行に延在するとともに、その側壁に、軸線方向に対して略直交する方向に指向して延在する複数個の環状凸部が突出形成され、隣接する前記環状凸部の間に前記金属リングの外壁を挿入して該金属リングを保持する少なくとも4本の保持軸と、
    を有し、
    前記4本の保持軸の中の2本が、前記第1列をなす前記金属リング及び前記第2列をなす前記金属リングの双方を保持し、残余の2本の各々が、前記第1列をなす前記金属リング又は前記第2列をなす前記金属リングのいずれか一方を保持することを特徴とする搬送ラック。
  2. 請求項1記載の搬送ラックにおいて、前記保持軸の前記環状凸部は、円筒形状管体の外壁が切削されることで形成されたものであることを特徴とする搬送ラック。
  3. 請求項1又は2記載の搬送ラックにおいて、前記保持軸の内部が大気に連通状態にあることを特徴とする搬送ラック。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送ラックにおいて、前記保持軸の表面にニッケル皮膜が形成されていることを特徴とする搬送ラック。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送ラックにおいて、前記保持軸がニッケル又はニッケル基合金からなることを特徴とする搬送ラック。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の搬送ラックにおいて、前記金属リングを楕円形状として保持することを特徴とする搬送ラック。
  7. 基盤と、前記基盤に立設されて互いに平行に延在するとともに、その側壁に、軸線方向に対して略直交する方向に指向して延在する複数個の環状凸部が突出形成され、隣接する前記環状凸部の間に前記金属リングの外壁を挿入して該金属リングを保持する少なくとも4本の保持軸とを有する搬送ラックに、弾性復元力を有する複数個の金属リングを第1列と第2列の2列に縦列配置して熱処理を施す金属リングの熱処理方法であって、
    前記4本の保持軸の中の2本に、前記第1列をなす前記金属リング及び前記第2列をなす前記金属リングの双方を保持させるとともに、残余の2本の各々に、前記第1列をなす前記金属リング又は前記第2列をなす前記金属リングのいずれか一方を保持させる工程と、
    前記金属リングを保持した前記搬送ラックを熱処理炉に導入する工程と、
    前記保持軸の内部に雰囲気ガスを流通させながら前記熱処理炉内で前記金属リングに対して熱処理を施す工程と、
    を有することを特徴とする金属リングの熱処理方法。
  8. 請求項7記載の熱処理方法において、前記保持軸の内部が前記熱処理炉と連通状態にあり、且つ前記雰囲気ガスを前記保持軸の内部に導入するための導入口を前記雰囲気ガスの上流側に向けた状態で熱処理を行うことを特徴とする金属リングの熱処理方法。
  9. 請求項7又は8記載の熱処理方法において、前記金属リングを楕円形状で保持することを特徴とする金属リングの熱処理方法。
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