JP2010213998A - 茣蓙及び茣蓙縁圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】茣蓙を折り畳んで積み重ねても、上部側の茣蓙の本体の中間部がへこんで曲がってしまうことを防止し、安定な状態で積み重ねることができる茣蓙の加工を行うための茣蓙縁圧縮装置を提供する。
【解決手段】茣蓙縁圧縮装置(A)は、外周面が互いに近接し茣蓙の縁を表裏側から挟んで圧縮する一対のローラ(40,41)を備えている圧縮ローラ機構(40,4a)と、圧縮ローラ機構(4,4a)の両ローラ(40,41)を茣蓙の送り方向へ回転駆動する駆動装置(6)と、圧縮ローラ機構(4,4a)により送られる茣蓙を案内する案内ローラ(2)と、案内ローラ(2)を通った茣蓙を圧縮ローラ機構(4,4a)側へ案内する滑り案内板(3)と、圧縮ローラ機構(4,4a)により縁が圧縮された茣蓙を排出側へ送る排出ローラ(5)を備えている。
【選択図】図2
【解決手段】茣蓙縁圧縮装置(A)は、外周面が互いに近接し茣蓙の縁を表裏側から挟んで圧縮する一対のローラ(40,41)を備えている圧縮ローラ機構(40,4a)と、圧縮ローラ機構(4,4a)の両ローラ(40,41)を茣蓙の送り方向へ回転駆動する駆動装置(6)と、圧縮ローラ機構(4,4a)により送られる茣蓙を案内する案内ローラ(2)と、案内ローラ(2)を通った茣蓙を圧縮ローラ機構(4,4a)側へ案内する滑り案内板(3)と、圧縮ローラ機構(4,4a)により縁が圧縮された茣蓙を排出側へ送る排出ローラ(5)を備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、茣蓙及び茣蓙縁圧縮装置に関するものである。更に詳しくは、茣蓙の両側に経糸と平行に設けられる縁(へり)を圧縮して厚みを薄くした茣蓙及びその加工を行う茣蓙縁圧縮装置に関する。
茣蓙は、製造時において製品として適当な長さに切断されている。切断された茣蓙を保管する際には、一般的には個々の茣蓙を複数回折り畳み、さらにその茣蓙を複数枚積み重ねるようにしている。
従来の茣蓙は藺草を織成した部分より縁の部分が厚いため、茣蓙を前記したように積み重ねると、両側の縁の部分が高くなり、積み重ねられた茣蓙は上に位置するほど本体の中間部が大きくへこんで撓むようにして曲がってしまう(図5(b)参照)。
なお、本件出願人は、この出願の発明に関連する茣蓙の加工(または製造)を行う装置については先行技術文献の存在を知らない。したがって、記載すべき先行技術文献情報は開示していない。
しかしながら、本来、茣蓙は使用時において藺草方向に大きく曲がることは想定せずにつくられているので、前記したように出荷前の段階で茣蓙が曲がってしまうのは、品質管理の観点からも好ましい状況とはいえない。
さらには、茣蓙の両側の縁の部分が高くなった状態では、全体が安定しにくく、崩れやすい問題もあった。
さらには、茣蓙の両側の縁の部分が高くなった状態では、全体が安定しにくく、崩れやすい問題もあった。
(本発明の目的)
本発明は、茣蓙を保管する場合等において、茣蓙を折り畳んで積み重ねても、上部側の茣蓙の本体の中間部がへこんで曲がってしまうことを防止し、安定な状態で積み重ねることができる茣蓙及びその加工を行うための茣蓙縁圧縮装置を提供することを目的とする。
本発明は、茣蓙を保管する場合等において、茣蓙を折り畳んで積み重ねても、上部側の茣蓙の本体の中間部がへこんで曲がってしまうことを防止し、安定な状態で積み重ねることができる茣蓙及びその加工を行うための茣蓙縁圧縮装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は次のとおりである。
本発明は、縁を有する茣蓙であって、該縁の厚さが、本体に縁を縫着した製造時の厚さよりも薄くなるように圧縮されている、茣蓙である。
本発明は、茣蓙の縁を厚さが減じるように圧縮する装置であって、
茣蓙の縁を圧縮する圧縮機構を備えており、圧縮機構は、茣蓙の縁を挟んで、縁の厚さを本体に縁を縫着した製造時の厚さよりも薄くなるよう圧縮するようにしている、
茣蓙縁圧縮装置である。
茣蓙の縁を圧縮する圧縮機構を備えており、圧縮機構は、茣蓙の縁を挟んで、縁の厚さを本体に縁を縫着した製造時の厚さよりも薄くなるよう圧縮するようにしている、
茣蓙縁圧縮装置である。
本発明は、茣蓙の縁を厚さが減じるように圧縮する装置であって、
外周面が互いに近接し茣蓙の縁を表裏側から挟んで、縁の厚さを本体に縁を縫着した製造時の厚さよりも薄くなるように圧縮する一対のローラを備えている圧縮ローラ機構と、
圧縮ローラ機構の両ローラの一方または双方を茣蓙の送り方向へ回転駆動する駆動装置と、
圧縮ローラ機構により送られる茣蓙を案内する案内ローラと、
案内ローラを通った茣蓙を圧縮ローラ機構側へ案内する滑り案内板と、
圧縮ローラ機構により縁が圧縮された茣蓙を排出側へ送る排出ローラと、
を備えている、
茣蓙縁圧縮装置である。
外周面が互いに近接し茣蓙の縁を表裏側から挟んで、縁の厚さを本体に縁を縫着した製造時の厚さよりも薄くなるように圧縮する一対のローラを備えている圧縮ローラ機構と、
圧縮ローラ機構の両ローラの一方または双方を茣蓙の送り方向へ回転駆動する駆動装置と、
圧縮ローラ機構により送られる茣蓙を案内する案内ローラと、
案内ローラを通った茣蓙を圧縮ローラ機構側へ案内する滑り案内板と、
圧縮ローラ機構により縁が圧縮された茣蓙を排出側へ送る排出ローラと、
を備えている、
茣蓙縁圧縮装置である。
特許請求の範囲及び明細書にいう茣蓙としては、材料として藺草を使用したものの他、例えば合成樹脂の細管や線材等を使用したもの、紙や各種繊維を撚った線材等を使用したものがあげられるが、それらに限定はされない。
特許請求の範囲及び明細書にいう圧縮機構としては、ローラ機構の他、例えばクローラ状の機構(ベルトを巻き掛ける構造を含む)等、茣蓙の縁の圧縮または押圧ができる各種機構を採用することができる。
(作用)
本発明に係る茣蓙及び茣蓙縁圧縮装置の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
本発明に係る茣蓙及び茣蓙縁圧縮装置の作用を説明する。なお、ここでは、説明で使用する各構成要件に、後述する実施の形態において各部に付与した符号を対応させて付与するが、この符号は、特許請求の範囲の各請求項に記載した符号と同様に、あくまで内容の理解を容易にするためであって、各構成要件の意味を上記各部に限定するものではない。
本発明に係る茣蓙(7)は、縁(70)の厚さが、本体(71)に縁(70)を縫着した製造時の厚さよりも薄くなるように圧縮されているので、藺草を織成した本体(71)の部分と縁(70)の部分の厚さに従来の茣蓙のような差は出ない。
これにより、茣蓙(7)を保管する際等に個々の茣蓙(7)を複数回折り畳み、さらにその茣蓙(7)を複数枚積み重ねても、従来の茣蓙のように両側の縁の部分が高くなって本体(71)の中間部がへこんで曲がってしまうことはない(図5(a)参照)。
これにより、茣蓙(7)を保管する際等に個々の茣蓙(7)を複数回折り畳み、さらにその茣蓙(7)を複数枚積み重ねても、従来の茣蓙のように両側の縁の部分が高くなって本体(71)の中間部がへこんで曲がってしまうことはない(図5(a)参照)。
本発明に係る茣蓙縁圧縮装置は、次のように作用する。
まず、茣蓙を案内ローラ(2)に掛けて(または通して)、案内ができるようにして装置内に導入し、滑り案内板(3)の上を滑るように通して圧縮ローラ機構(4,4a)の両ローラ(40,41)間を通るようにセットする。
まず、茣蓙を案内ローラ(2)に掛けて(または通して)、案内ができるようにして装置内に導入し、滑り案内板(3)の上を滑るように通して圧縮ローラ機構(4,4a)の両ローラ(40,41)間を通るようにセットする。
圧縮ローラ機構(4,4a)を構成する両ローラ(40,41)において回転駆動されるローラを軌道装置(6)によって駆動して、茣蓙を排出ローラ(5)側へ送り、排出ローラ(5)によって排出する。
茣蓙(7)の両側の縁(70)は、圧縮ローラ機構(4,4a)を通る際に、一対のローラ(40,41)によって表裏側から挟まれて厚さが減じるように圧縮される。これにより、茣蓙(7)の縁(70)の厚さは、本体(71)に縁(70)を縫着した製造時の厚さよりも薄くなる。
茣蓙(7)の両側の縁(70)は、圧縮ローラ機構(4,4a)を通る際に、一対のローラ(40,41)によって表裏側から挟まれて厚さが減じるように圧縮される。これにより、茣蓙(7)の縁(70)の厚さは、本体(71)に縁(70)を縫着した製造時の厚さよりも薄くなる。
本発明は、茣蓙を保管する場合等において、茣蓙を折り畳んで積み重ねても、上部側の茣蓙の本体の中間部がへこんで曲がってしまうことを防止し、安定な状態で積み重ねることができる茣蓙及びその加工を行うための茣蓙縁圧縮装置を提供することができる。
本発明を図面に示した実施の形態に基づき詳細に説明する。
図1ないし図4を参照する。
本実施例の茣蓙縁圧縮装置Aは、茣蓙の縁を厚さが減じるように圧縮する装置である。
茣蓙縁圧縮装置Aは、山型鋼で組まれた台枠1を備えている。台枠1の下部には四箇所にキャスター10が設けられており、茣蓙縁圧縮装置Aは移動が可能である。
本実施例の茣蓙縁圧縮装置Aは、茣蓙の縁を厚さが減じるように圧縮する装置である。
茣蓙縁圧縮装置Aは、山型鋼で組まれた台枠1を備えている。台枠1の下部には四箇所にキャスター10が設けられており、茣蓙縁圧縮装置Aは移動が可能である。
台枠1の上部には、上部枠1aが固定されている。上部枠1aには、茣蓙の送り方向において上手側から順に、茣蓙を案内する案内ローラ2、案内ローラ2を通った茣蓙を圧縮ローラ機構を構成する圧縮ローラセット4、4aへ案内する滑り案内板3、茣蓙の縁を表裏側から挟んで圧縮する圧縮ローラセット4、4a、圧縮ローラセット4、4aにより縁が圧縮された茣蓙を排出側へ送る排出ローラ5が設けられている。
案内ローラ2は、上部枠1aの茣蓙の送り方向において上手側の端部(図2において右側の端部)に設けられている。案内ローラ2は、軸受20によって両端を軸支し、茣蓙の送り方向とは直角方向かつ水平になるように設けられている。案内ローラ2の長さは、加工される茣蓙の幅よりやや長くなるように設定されている。
また、案内ローラ2の長さ方向の両端部近傍には、送られる茣蓙を案内ローラ2と協働して案内する案内板21が設けられている。各案内板21は、垂直板の上端に水平板が形成されたL形構造であり(両板の符号は省略)、上部枠1aに固定されている。案内板21の垂直板は送られる茣蓙の横方向の振れを抑制し、水平板は茣蓙が上方へ外れないように止めることができるものである。
滑り案内板3は、案内ローラ2の外周面の上端面近傍から、後述する排出ローラ5の外周面の上端面近傍へかけて設けられている。滑り案内板3は、表面が平滑に仕上げられた金属板(ステンレススチール板等)で形成されており、上部枠1aに水平になるように固定されている。なお、滑り案内板3において、茣蓙の送り方向とは直角方向の両端部には、圧縮ローラセット4、4aを配するための狭小部30が設けられている。両狭小部30は、滑り案内板3の茣蓙の送り方向において下手側の半分ほどを占めるように形成されている(図4参照)。
圧縮ローラセット4、4aは、それぞれ前記滑り案内板3の両側の狭小部30の始点部(滑り案内板3の茣蓙の送り方向においてほぼ中間部)に対応して設けられている。圧縮ローラセット4は、図1において右側に設けられ、圧縮ローラセット4aは左側に設けられている。
圧縮ローラセット4、4aは、外周面が互いに所要の間隔に近接して設けられた一対のローラ40、41でそれぞれが構成されている。なお、本実施例では片側の縁に対してローラが一対であるが、片側の縁に対し複数回の圧縮ができるように一対のローラを茣蓙の送り方向に複数組設けるようにしてもよい。また、圧縮ローラセット4、4aは、茣蓙の送り方向において同じ位置に並設されているが、互いの位置をずらすこともできる。
上側のローラ40と下側のローラ41は、それぞれの中心がほぼ同じ鉛直線上にある位置関係を有している。また、ローラ40、41は、後述のようにいずれも茣蓙の送り方向へ回転駆動される構造である。
上側のローラ40、40は、回転軸43の両端側に固定されており、外周面は滑らかに仕上げられている。一方、台枠1の上部両側(図4で上下側)には機枠1b、1bが固定されている。機枠1b、1bには、一端部の軸12を中心として上下に回動できるように回動枠1c、1cが取り付けられている。
上側のローラ40、40は、回転軸43の両端側に固定されており、外周面は滑らかに仕上げられている。一方、台枠1の上部両側(図4で上下側)には機枠1b、1bが固定されている。機枠1b、1bには、一端部の軸12を中心として上下に回動できるように回動枠1c、1cが取り付けられている。
回動枠1c、1cの他端側は、台枠1上部に垂直に固定されているガイド部材16のガイド溝160に入れられている。回動枠1c、1cの上下回動位置は、調整ボルト13、13aによって所要の範囲で調整できるようにしてある。なお、一方の調整ボルト13は回動枠1cを上下方向から押すことができるように二本のボルトを有しており、他方の調整ボルト13aは回動枠1cを一本のボルトで下方からのみ押す構造となっている。
回動枠1c、1cには、前記回転軸43が軸受42によって両端部が軸支されている。回転軸43の一端側(図1では右端側、図4では上端側)には、従動側となるギヤ44が固定されている。また、下側のローラ41、41の外周面の上端面は、前記滑り案内板3の上面とほぼ同じ高さになるように設定されている。上側のローラ40、40の高さ(下側のローラ41、41との間隔)は、前記調整ボルト13、13aによって回動枠1c、1cを上下動させることによって微調整ができるようにしてある。
なお、符号14は片側の回動枠1cを台枠1に対し、台枠1のフック15に掛け具141を掛け、バネ140でテンションをかけた状態で連結する連結具(キャッチともいわれる)である。連結具14によって台枠1に連結された片側の回動枠1cは、連結具14を緩め調整ボルト13を上昇させることで、回転軸43の撓みを利用し回動枠1cを上方へ回動させて圧縮ローラセット4a側の下側のローラ41から上側のローラ40をやや離すことができる(本実施例では5mm程度)。
この構造によれば、例えば長尺な茣蓙7を送りながら圧縮する際に、両側の圧縮ローラセット4、4aで挟む位置にずれが生じて、茣蓙7を真っ直ぐに送ることができなくなった場合に、前記のように一方の圧縮ローラセット4aで茣蓙7の縁70が挟まれた状態を一旦開放することができるので、圧縮ローラセット4a側の縁70を挟む位置の手直しを簡単に行うことができる。
下側のローラ41、41は、前記機枠1bの下側に軸受45によって両端部が軸支された回転軸46に固定されており、外周面は滑らかに仕上げられている。回転軸46の一端側(図1では右端側)には、駆動側となるギヤ47が固定されている。ギヤ47は、前記回転軸43のギヤ44と噛み合っており、各ギヤ44、47は同じ歯数である。回転軸46においてギヤ47と同じ側の端部には、従動側となる径大なスプロケット48が固定されており、ギヤ47と反対側の端部には後述する排出ローラ5に回転力を伝えるスプロケット49が固定されている。
各ギヤ44、47が噛み合うことにより、ローラ40とローラ41は逆方向に同期回転する。下側のローラ41、41は、その外周面の上端面と前記ローラ40、40の外周面の下端面との間に所要の隙間を形成して設けられている。この隙間は、茣蓙の縁を通すことで縁を表裏側から圧縮し厚みを所定の厚さまで減じることができる間隔に設定されている。また、ローラ40とローラ41の間隔は固定である。
また、下方の台枠1の中段部には、圧縮ローラセット4、4aを駆動する駆動装置6が設けられている。駆動装置6は、横フレーム11の図1において左側に固定されているモータ60と、モータ60によりチェーン駆動されるギヤ装置61を備えている。ギヤ装置61には、前記回転軸46と平行な出力軸62が設けられており、その先端部には駆動側となる径小なスプロケット63が固定されている。
スプロケット63と前記回転軸46のスプロケット48にはチェーン64が掛けられている。これにより、モータ60の回転力が圧縮ローラセット4、4aに伝えられ、圧縮ローラセット4、4aのそれぞれのローラ40、41は、いずれも茣蓙の送り方向へ回転駆動される。
排出ローラ5は、上部枠1aの茣蓙の送り方向において下手側の端部(図2において左側の端部)に設けられている。排出ローラ5は、軸受50によって回転軸51を軸支し、茣蓙の送り方向とは直角方向かつ水平になるように設けられている。排出ローラ5の長さは、加工される茣蓙の幅よりやや長くなるように設定されている。排出ローラ5の両端部側には、ゴム製の筒状体で形成され、軸周方向へ細かい突条を多数設けた所要長さの滑止部52が装着されている。
また、排出ローラ5の回転軸51の一方の端部(図1で左側端部、図4で下側端部)には、スプロケット53が固定されている。スプロケット53と、前記ローラ41、41が固定されている回転軸46のスプロケット49の間にはチェーン54が掛けられており、排出ローラ5の周速はローラ40、41の周速よりやや早くなるように設定されている。これにより、排出ローラ5は、次に説明する押さえローラ5aと協働してローラ40、41と排出ローラ5の間で送られている茣蓙7にほぼ一定のテンションをかけることができ、茣蓙7を円滑に送り出すことができる。
機枠1bの茣蓙の送り方向において下手側上部には、アーム55、55aが軸59によって上下方向に回動できるように取り付けられている。アーム55、55aは、「ヘ」状に曲げられており、先端側にはそれぞれ所要の重さのウェイト56が固定されている。アーム55、55aの中間部下側には、軸受57によって押さえローラ5aが軸支されている。
押さえローラ5aの長さは排出ローラ5と同じに設定されている。押さえローラ5aは軸59を中心としてアーム55、55aを降ろしたときに、その外周面(下面側)が排出ローラ5の外周面(上面側)に当たる位置に設けられている。押さえローラ5aは、各アーム55、55aやウェイト56等の重さを利用し、排出ローラ5の上を通る茣蓙を排出ローラ5と協働して押さえながら送ることができる。
(作用)
図1ないし図4及び図5を参照して本実施例の茣蓙縁圧縮装置Aの作用を説明する。
茣蓙縁圧縮装置Aは、藺草を織成した本体に縁を縫着する工程を終了した茣蓙をさらに加工するものである。
図1ないし図4及び図5を参照して本実施例の茣蓙縁圧縮装置Aの作用を説明する。
茣蓙縁圧縮装置Aは、藺草を織成した本体に縁を縫着する工程を終了した茣蓙をさらに加工するものである。
(1)まず、茣蓙7を案内ローラ2に上から掛けて両案内板21の内側に通し、案内ができるようにして装置内に導入する。滑り案内板3の上を滑らせるように通して圧縮ローラセット4、4aの両ローラ40、41間を通るようにする。このとき、茣蓙7の両側の縁70は、それぞれ両ローラ40、41で圧縮することができる位置を通るようにしてある。
(2)駆動装置6を作動させ、圧縮ローラセット4、4aの両ローラ40、41を送り方向へ回転させて、茣蓙7を排出ローラ5と押さえローラ5a側へ送る。そして、茣蓙7を排出ローラ5と押さえローラ5aで挟まれるように通して、茣蓙7をセットする。このセット状態から駆動装置6を連続的に作動させる。
(3)これにより、茣蓙7の各縁70は、圧縮ローラセット4、4aの両ローラ40、41の間を通るときに表裏側から挟まれて厚さが減じるように圧縮される。これにより、各縁70は、藺草を織成した本体71に縫着した製造時の厚さよりも薄くなる。
(4)各縁70が圧縮された茣蓙7は、順次排出ローラ5と押さえローラ5a側へ送られてその間を通り下方へ垂らされる。圧縮ローラセット4、4aと排出ローラ5、押さえローラ5aとの間にある茣蓙7には、前記したようにほぼ一定のテンションがかかるようにしてあり、排出ローラ5、押さえローラ5aを通る茣蓙7の排出が円滑に行われるようにしている。
前記のように加工された茣蓙7は、各縁70の厚さが製造時の厚さよりも薄くなるように圧縮されているので、藺草を織成した本体71と各縁70の厚さに従来の茣蓙のような大きな差は出ない。
これにより、茣蓙7を保管する際等に個々の茣蓙7を複数回折り畳み、さらにその茣蓙7を複数枚積み重ねても、従来の茣蓙のように両側の縁70の部分が高くなって本体71の中間部がへこんで曲がってしまうようなことはない(図5(a)参照)。つまり、加工された茣蓙7は、ほぼ真っ直ぐな状態で積み重ねて保管することができるので、出荷までの品質を維持する上で好ましい。
これにより、茣蓙7を保管する際等に個々の茣蓙7を複数回折り畳み、さらにその茣蓙7を複数枚積み重ねても、従来の茣蓙のように両側の縁70の部分が高くなって本体71の中間部がへこんで曲がってしまうようなことはない(図5(a)参照)。つまり、加工された茣蓙7は、ほぼ真っ直ぐな状態で積み重ねて保管することができるので、出荷までの品質を維持する上で好ましい。
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
A 茣蓙縁圧縮装置
1 台枠
1a 上部枠
1b 機枠
1c 回動枠
10 キャスター
11 横フレーム
12 軸
13、13a 調整ボルト
14 連結具
140 バネ
141 掛け具
15 フック
16 ガイド部材
160 ガイド溝
2 案内ローラ
20 軸受
21 案内板
3 滑り案内板
30 狭小部
4、4a 圧縮ローラセット
40 ローラ
41 ローラ
42 軸受
43 回転軸
44 ギヤ
45 軸受
46 回転軸
47 ギヤ
48 スプロケット
49 スプロケット
5 排出ローラ
50 軸受
51 軸
52 滑止部
53 スプロケット
54 チェーン
5a 押さえローラ
55、55a アーム
56 ウェイト
57 軸受
59 軸
6 駆動装置
60 モータ
61 ギヤ装置
62 出力軸
63 スプロケット
64 チェーン
1 台枠
1a 上部枠
1b 機枠
1c 回動枠
10 キャスター
11 横フレーム
12 軸
13、13a 調整ボルト
14 連結具
140 バネ
141 掛け具
15 フック
16 ガイド部材
160 ガイド溝
2 案内ローラ
20 軸受
21 案内板
3 滑り案内板
30 狭小部
4、4a 圧縮ローラセット
40 ローラ
41 ローラ
42 軸受
43 回転軸
44 ギヤ
45 軸受
46 回転軸
47 ギヤ
48 スプロケット
49 スプロケット
5 排出ローラ
50 軸受
51 軸
52 滑止部
53 スプロケット
54 チェーン
5a 押さえローラ
55、55a アーム
56 ウェイト
57 軸受
59 軸
6 駆動装置
60 モータ
61 ギヤ装置
62 出力軸
63 スプロケット
64 チェーン
Claims (3)
- 縁を有する茣蓙であって、該縁の厚さが、本体(71)に縁(70)を縫着した製造時の厚さよりも薄くなるように圧縮されている、
茣蓙。 - 茣蓙の縁を厚さが減じるように圧縮する装置であって、
茣蓙の縁を圧縮する圧縮機構(4,4a)を備えており、圧縮機構(4,4a)は、茣蓙の縁を挟んで、縁の厚さを本体に縁を縫着した製造時の厚さよりも薄くなるよう圧縮するようにしている、
茣蓙縁圧縮装置。 - 茣蓙の縁を厚さが減じるように圧縮する装置であって、
外周面が互いに近接し茣蓙の縁を表裏側から挟んで、縁の厚さを本体に縁を縫着した製造時の厚さよりも薄くなるように圧縮する一対のローラ(40,41)を備えている圧縮ローラ機構(40,4a)と、
圧縮ローラ機構(4,4a)の両ローラ(40,41)の一方または双方を茣蓙の送り方向へ回転駆動する駆動装置(6)と、
圧縮ローラ機構(4,4a)により送られる茣蓙を案内する案内ローラ(2)と、
案内ローラ(2)を通った茣蓙を圧縮ローラ機構(4,4a)側へ案内する滑り案内板(3)と、
圧縮ローラ機構(4,4a)により縁が圧縮された茣蓙を排出側へ送る排出ローラ(5)と、
を備えている、
茣蓙縁圧縮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009066655A JP2010213998A (ja) | 2009-03-18 | 2009-03-18 | 茣蓙及び茣蓙縁圧縮装置 |
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JP2009066655A JP2010213998A (ja) | 2009-03-18 | 2009-03-18 | 茣蓙及び茣蓙縁圧縮装置 |
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-
2009
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