JP2010213540A - ステータの製造方法 - Google Patents

ステータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010213540A
JP2010213540A JP2009059623A JP2009059623A JP2010213540A JP 2010213540 A JP2010213540 A JP 2010213540A JP 2009059623 A JP2009059623 A JP 2009059623A JP 2009059623 A JP2009059623 A JP 2009059623A JP 2010213540 A JP2010213540 A JP 2010213540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
continuous
portions
slots
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009059623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5262868B2 (ja
Inventor
Norihisa Mishina
徳久 三品
Shingo Hashimoto
伸吾 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2009059623A priority Critical patent/JP5262868B2/ja
Publication of JP2010213540A publication Critical patent/JP2010213540A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5262868B2 publication Critical patent/JP5262868B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】コイルを構成する平角線Wを、分布巻きでステータコア2に配置するステータの製造方法を提供する。
【解決手段】平角線Wを構成する連続部13aを傾斜させて、各直線部12a,12bの間隔を小さくする。この状態で、該各直線部12a,12bの側面を、各スロット5の内側面と平行にする。そして、該各直線部12a,12bを径方向内方から外方に向けて前記各スロット5内に挿入しつつ、前記連続部13aの傾斜を前記ステータコア2への配置状態となるように変化させて、前記各直線部12a,12bを前記各スロット5内に配置する。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、回転電機用のステータの製造方法に係り、詳しくは、コイルの巻線(マグネットワイヤ)を構成する断面矩形の平角線を、分布巻きでステータコアに配置するステータの製造方法に関する。
一般に、誘導モータ、直流モータ(ジェネレータを含む)等の回転電機は、産業用又は車輌用の動力源として広く用いられており、そのステータのコイルのレイアウトは、比出力が高い分布巻きが多用されている。近時、ハイブリット駆動車輌及び電気自動車に用いられるモータとして、出力/寸法要求等からスロットの占積率の高い平角線をマグネットワイヤとして用いることが提案されている。
ステータコアにコイルを配置してステータとする場合、ステータコアの円周方向複数個所に径方向に形成したスロット内にコイルの一部を配置する。コイルのレイアウトとして集中巻きを使用する場合には、予め配置するスロットの形状に合わせてコイルを成形し、コイルをねじりつつ、各スロット内に挿入する方法が、従来から知られている。なお、このようにコイルをねじりつつ各スロット内に挿入するのは、ステータコアの各スロットは径方向に形成されているため、各スロットの径方向内方部分と外方部分とでは、円周方向の間隔が異なるためである(特許文献1参照)。
特開平10−271733号公報
上述の特許文献1に記載された発明は、集中巻きのコイルをステータコアに配置する方法であり、分布巻きのコイルに適用することは難しい。即ち、分布巻きのコイルは、複数の直線部、及び、隣り合う各直線部の一端部同士と他端部同士とを交互に連続させる複数の連続部を有する金属線からなる。そして、複数の直線部を各スロット内にそれぞれ配置してステータを構成する。一方、集中巻きのコイルは、直線部分を2個のスロットに配置するだけであり、複数のスロットに各直線部を配置する分布巻きとは、大きく構成が異なる。したがって、このように構成が異なる集中巻きのコイルの配置方法を、分布巻きのコイルに適用することは容易ではない。
特に、コイルを構成する金属線を断面矩形の平角線とした場合、該平角線はスロットに挿入する際に方向性を有するため、ステータコアへの配置が、断面円形の丸線に比べて難しくなる。即ち、平角線の側面とスロットの内側面とを平行に保ちつつ、該平角線を該スロット内に挿入する必要がある。このため、平角線を分布巻きでスロット内に配置する場合、平角線の方向性を考慮する必要があり、配置作業が難しくなる。これに対して、丸線の場合、方向性がなく自由に変形させつつスロット内への配置が可能であるため、平角線ほど配置作業が難しくなることはない。
そこで、本発明は、コイルを構成する平角線を、分布巻きでステータコアに配置するステータの製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、それぞれが略円筒状の内周面に開口するように径方向に形成されたスロット(5)を円周方向複数個所に有するステータコア(2)と、コイル(4)の巻線を構成し、前記各スロット(5)内に配置される該各スロット(5)と平行な複数の直線部(12a,12b)、及び、隣り合う各直線部(12a,12b)の一端部同士と他端部同士とを交互に連続させる複数の連続部(13a,13b)を有する断面矩形の平角線(W)と、を備え、該平角線(W)を前記ステータコア(2)に分布巻きで配置してなるステータの製造方法において、
前記各連続部(13a,13b)を、前記各直線部(12a,12b)の側面と、該各直線部(12a,12b)を前記各スロット(5)内に配置した状態で該側面と対向する各スロット(5)の内側面との平行を保ったまま、該各スロット(5)内に配置した状態よりも前記各直線部(12a,12b)同士の間隔が小さくなるように傾斜させ、
前記各直線部(12a,12b)を径方向内方から外方に向けて前記各スロット(5)内に挿入しつつ、前記各連続部(13a,13b)の傾斜を前記ステータコア(2)への配置状態となるように変化させて、前記各直線部(12a,12b)同士の間隔を大きくしていくことにより、該各直線部(12a,12b)を前記各スロット(5)内に配置することを特徴とするものである。
前記各連続部(13a,13b)と前記各直線部(12a,12b)との間の曲げ部(14)の曲げ角度を変えることにより、該各連続部(13a,13b)の傾斜を変化させる。
前記各連続部(13a,13b)を前記ステータコア(2)の円周方向に倣うように湾曲させることにより、前記各連続部(13a,13b)を傾斜させた状態で前記平角線(W)を螺旋状とし、該螺旋状の平角線(W)を前記ステータコア(2)の軸方向一端側に配置した状態で、該ステータコア(2)内への配置作業を開始する。
傾斜させた状態の前記各連続部(13a,13b)とのなす角度が鈍角となる直線部(12a)を前記各スロット(5)にそれぞれ挿入する際には、一端側の連続部(13a)を前記ステータコア(2)の軸方向一端側に配置し、傾斜させた状態の前記各連続部(13a,13b)とのなす角度が鈍角となる直線部(12b)を前記各スロット(5)にそれぞれ挿入する際には、他端側の連続部(13b)を前記ステータコア(2)の軸方向他端側に配置するように、前記螺旋状の平角線(W)を順次移動させて、前記各直線部(12a,12b)を前記各スロット(5)内に挿入する。
前記片側の直線部(12a,12b)を前記ステータコア(2)の軸方向に対し傾斜させることにより、前記一端側若しくは他端側の連続部(13a,13b)を該ステータコア(2)の内径側に位置させ、該連続部(13a,13b)を、該ステータコア(2)の内径側を通じて該ステータコア(2)の軸方向一端側若しくは他端側に移動させ、前記直線部(12a,12b)の傾斜を軸方向と平行な状態とすることにより、該直線部(12a,12b)及び前記連続部(13a,13b)を所定の位置に配置する。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより各請求項の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、平角線により形成された分布巻きのコイルであっても、ステータコアの各スロット内に配置できる。即ち、コイルを構成する平角線の各連続部を傾斜させることにより、各直線部の側面と各スロットの内側面との平行を保ったまま、該各直線部同士の間隔を該各スロットの間隔の内径側の間隔に合わせることができる。また、前記各連続部の傾斜を前記ステータコアへの配置状態となるように変化させつつ、前記各直線部を前記各スロット内に挿入することにより、該各スロットの間隔が径方向外方に向う程大きくなっても、前記各直線部の間隔をこれに合わせて大きくでき、しかも、該各直線部の側面と前記各スロットの内側面との平行を保つこともできる。したがって、該各直線部の平行を保ちつつ前記各スロット内への挿入が可能で、ステータコアに平角線により形成された分布巻きのコイルを容易に配置できる。また、各直線部の各スロットに対する平行を保ちつつ無理なく挿入できるため、挿入時に平角線が損傷することを防止でき、絶縁用のエナメル層を傷つけることがない。
請求項2に係る本発明によると、各連続部の傾斜を変化させるべく、別途、平角線に折り曲げ部等を形成する必要がない。即ち、各スロット内に挿入するために平角線を変形させる部分と、コイルを形成するために変形させる部分とを同じとしている。このため、挿入後にコイルの形状を維持し易い。これに対して、別途折り曲げ部を形成した場合、コイル挿入後も該折り曲げ部の変形が残る可能性があり、コイルの形状を維持しにくくなる。
請求項3に係る本発明によると、平角線を螺旋状とし、該螺旋状の平角線をステータコアの一端側に配置するため、ステータコアの内径側の空間を確保でき、各スロット内に平角線の各直線部を配置する作業を行い易い。
請求項4に係る本発明によると、各直線部の各スロット内への配置を効率良く行える。
請求項5に係る本発明によると、平角線を螺旋状とすることにより確保されたステータコアの内径側を有効に利用して、各連続部及び各直線部のステータコアの所定位置への配置を効率良く行える。
本発明により製造されるステータを示す斜視図。 そのコイル(U相)を示す斜視図。 本発明の実施の形態に係る製造方法により、1本の平角線をステータコア内に分布巻きで配置した、正面図、斜視図、平面図。 1本の平角線を螺旋状にステータコアの一端側に配置した状態を示す、正面図、正面方向から見た斜視図、平面方向から見た斜視図。 同じく図4とは別の角度から見た状態を示す、正面図、正面方向から見た斜視図、平面方向から見た斜視図。 同じく展開模式図。 本発明の実施の形態にかかる製造方法により平角線をステータコアに配置する第一工程を、平角線の一部を省略して示す、正面図、斜視図、平面図。 同じく第二工程を示す、正面図、斜視図、平面図。 同じく第三工程を示す、正面図、斜視図、平面図。 同じく第四工程を示す、正面図、斜視図、平面図。 図7の第一工程に次に配置すべき部分を更に加えた状態を示す、正面図、斜視図、平面図。 図10の第四工程に次に配置すべき部分を更に加えた状態を示す、正面図、斜視図、平面図。 平角線をステータコアに配置する第五工程を示す、正面図、斜視図、平面図。 同じく第六工程を示す、正面図、斜視図、平面図。 同じく第七工程を示す、正面図、斜視図、平面図。 同じく第八工程を示す、正面図、斜視図、平面図。
本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。まず、本発明により製造される対象となる回転電機(モータ、ジェネレータ等)のステータの1例について、図1及び図2に沿って説明する。本ステータ1は、ロータと共に電気モータ(ジェネレータを含む)を構成し、該電気モータは、電気自動車及びハイブリッド車輌の駆動源となる電気モータ(含むジェネレータ)、特にブラシレスDCモータに適用して好適である。ステータ1は、図1に示すように、多数の珪素鋼板の薄板を積層したステータコア2、及び、所定の素材であるマグネットワイヤ(導体、巻線)3を巻回したコイル4からなる。ステータコア2は、リング状からなり、内径側に開口するスロット5及びティース6が交互に多数形成されている。そして、所定ピッチ離れた2個のスロット5の間を分布巻きにて3相U,V,Wの各コイル4(4U,4V,4W)が巻かれている。
マグネットワイヤ3は、断面矩形状の平角線からなり、銅等からなる導体部の全周に絶縁樹脂等の絶縁被膜が形成されている。上記ワイヤ3からなる3相のコイル4U,4V,4Wは、同相のスロット5内においては、同相の複数本(例えば4本)のワイヤ3がステータコア2の径方向に並んで配置されており、かつステータコア2の軸方向Lの一端面7から突出した一端側コイルエンド部8においては、同相の複数本のワイヤ3がステータコア2の径方向(又は軸方向)に並んで配置され、ステータコア2の軸方向Lの他端面9から突出した他端側コイルエンド部10においては、同相の複数本のワイヤ3がステータコア2の径方向内径側に屈曲すると共にステータコア2の径方向に並んで配置されている。
代表してU相のコイル4Uを示すと、コイル4Uは、図2に示すように、隣接する2個のスロット5,5を占めるように、2組4U1,4U2がセットとなって、隣接する2個のスロット5,5の近い方同士、遠い方同士が所定間隔隔てて連結するようかつ上記2組が交互に連結するように構成されている。各組のコイル4U1,4U2は、スロット5内に配置されるスロット導体部11と、ステータコア2の一端面7から突出して、所定間隔隔てたスロット導体部11を連結するように、周方向Mに延びる一端側コイルエンド部8と、ステータコア2の他端面9から突出して、所定間隔離れたスロット導体部11と連結するように、内径方向R1に屈曲して周方向Mに延びる他端側コイルエンド部10と、からなる。両コイルエンド部8,10は、それぞれが軸方向L又は径方向Rに互に干渉することなく並ぶように、周方向に(例えばY)又は軸方向に(例えばX)複数に屈曲して(折り曲げて)いる。
上述のように、コイル4は、端部を複雑に折り曲げて形成しているが、次述する本発明のステータの製造方法では、このような複雑な折り曲げ部を有しない単純な形状のコイルをステータ内に組み込む方法について説明する。即ち、図3には、ステータコア2内に、コイル4の一部を、ステータコア2の所定のスロット5に分布巻きで配置した状態を示しているが、該平角線Wの端部は、前述の図1、2に示したように複雑に折り曲げていない。なお、コイルをステータコアに組み込んだ後、コイルの端部を所定の形状に折り曲げたり、或は、ある程度(例えば、折り曲げた部分をS字状に)形成したものを、次述する本発明のステータの製造方法に使用することにより、前述の図1、2に示した構造を得ることもできる。
まず、ステータコア2は、図3に示すように、全体を略円筒状としており、それぞれが円筒状の内周面に開口するように径方向に形成されたスロット5を円周方向複数個所に有する。また、前記ステータコア2内に配置される、コイル4は、断面矩形の平角線により構成され、前記各スロット5内に配置される該各スロット5と平行な複数の直線部12a,12b、及び、隣り合う各直線部12a,12bの一端部同士と他端部同士とを交互に連続させる複数の連続部13a,13bを有する。そして、このような形状のコイル4を、前記ステータコア2に分布巻きで配置する。
なお、前記各直線部12a,12bが前述のスロット導体部11に相当し、前記各連続部13a,13bが前述のコイルエンド部8,10に相当する。また、ステータコア2に配置した状態で、軸方向一端側{図3(A)の上側}の連続部を13a、同じく軸方向他端側{図3(A)の下側}の連続部を13bとし、一端側の連続部13aの円周方向片側{図3(B)、(C)の反時計方向側}の直線部を12a、同じく円周方向他側{図3(B)、(C)の時計方向側}の直線部を12bとする。
前記コイル4を前記ステータコア2に分布巻きで配置するために、図4ないし図6に示すように、コイル4を構成する平角線Wを螺旋状に形成し、ステータコア2の軸方向一端側{図4(A)、図5(A)、図6の上側}に配置する。該平角線Wは、螺旋状とするために、前記各連続部13a,13bを、前記ステータコア2の円周方向に倣うように湾曲させると共に、該ステータコア2に配置する状態(図3の状態)に対し傾斜させている。即ち、各連続部13a,13bを、それぞれの両端に存在する直線部12a,12bに直交する平面に対し傾斜させ、全体として、軸方向に{図4(A)、図5(A)、図6の上下方向}螺旋を描く形状としている。
また、前記各連続部13a,13bを傾斜させるために、該各連続部13a,13bと前記各直線部12a,12bとの間の曲げ部14の曲げ角度を変えている。即ち、図4、5に示す螺旋状の状態で、各連続部13aの円周方向片側及び各連続部13bの円周方向他側(直線部12a側)の曲げ部14では、曲げ角度を鈍角にし、各連続部13aの円周方向他側及び各連続部13bの円周方向片側(直線部12b側)の曲げ部14では、曲げ角度を鋭角とし、該各連続部13a,13bを上述した方向に傾斜させている。
このように螺旋状に形成した平角線Wを、前記ステータコア2の軸方向一端側に配置した状態で、該ステータコア2内への配置作業を開始する。この配置作業について、図7ないし図16により説明する。まず、図7に示すように、連続部13aを上述したように傾斜させることにより、該連続部13aにより連続する各直線部12a,12b同士の間隔を小さくする。そして、同図に示すように、この部分を、ステータコア2の内径側に配置する。図7の状態では、該各直線部12a,12b同士の間隔を、配置すべきスロット5の内周面の開口部の周方向の間隔と同じとする。また、この状態で、前記各直線部12a,12bの側面と、該各直線部12a,12bを前記各スロット5内に配置した状態で該側面と対向する各スロット5の内側面との平行を保ったままとする。
次いで、図8に示すように、前記各直線部12a,12bを径方向内方から外方に向けて前記各スロット5内に挿入する。この際、図8→図9→図10に示すように、前記各直線部12a,12bを前記各スロット5の奥に、該各スロット5との平行を保ちながら押し込みつつ、前記連続部13aの傾斜を、該連続部13aと前記各直線部12a,12bとのなす角度が90°となるように、即ち、前記ステータコア2への配置状態となるように変化させて、該連続部13aにより連続する各直線部12a,12b同士の間隔を大きくしていく。これにより、該各直線部12a,12bを前記各スロット5内に配置する。なお、連続部13bについても同様である。
各直線部12a,12bが各スロット5の奥(外径側)に配置された状態では、前記連続部13aの傾斜が変化し(各直線部12a,12bに直交する平面とほぼ平行となり)、該各直線部12a,12bが前記各スロット5の奥側の間隔に見合った間隔となる。したがって、該各直線部12a,12bの間隔が不用意に小さくなって、該各直線部12a,12bが各スロット5の径方向内方に移動し、該各スロット5から抜け落ちることはない。
なお、図7ないし図10では、平角線Wの1個の連続部13aの両端部に各直線部12a,12bを配置した部分のみを示して説明したが、実際には、前述の図3ないし図6に示したように、平角線Wは、連続部13a,13bと直線部12a,12bとが複数連なっている。また、前述したように、各連続部13a,13bは、各直線部12a,12bの一端部同士と他端部同士とを交互に連続させており、図3に示すように、ステータコア2に配置された状態では、各連続部13a,13bが該ステータコア2の軸方向一端側と他端側とに交互にそれぞれ配置される。したがって、各直線部12a,12bを各スロット5内に順次配置していく際に、各連続部13a,13bを適切に移動させる必要がある。
本実施の形態の場合、次のように、各連続部13a,13bを移動させつつ、各直線部12a,12bの各スロット5内への挿入を行っている。即ち、図11に示すように、傾斜させた状態の前記各連続部13a,13bとのなす角度が鈍角となる、前記各直線部12a,12bの一端部同士を連続させる連続部13aの片側(図11の左側)の直線部12aを、スロット5に挿入する際には、該一端側の連続部13aを前記ステータコア2の軸方向一端側{図11(A)の上側}に配置する。一方、図12に示すように、傾斜させた状態の前記各連続部13a,13bとのなす角度が鋭角となる、前記各直線部12a,12bの他端部同士を連続させる連続部13bの片側(図12の左側)の直線部12bを、スロット5に挿入する際には、該他端側の連続部13bを前記ステータコア2の軸方向他端側{図12(A)の下側}に配置する。
このように、一端側の連続部13aをステータコア2の軸方向一端側に、他端側の連続部13bをステータコア2の軸方向他端側にそれぞれ移動させるべく、連続部13a,13bの片側の直線部12a,12bを軸方向に対し傾斜させることにより、該連続部13a,13bをステータコア2の内径側に位置させる。なお、このように、各直線部12a,12bを傾斜させた場合でも、該各直線部12a,12bの側面と、該側面と対向するスロット5の内側面とは平行とする。そして、前記連続部13a,13bを、前記ステータコア2の内径側を通じて、該ステータコア2の軸方向一端側若しくは他端側に移動させる。次いで、前記片側の直線部12a,12bの傾斜を軸方向と平行な状態とすることにより、該直線部12a,12b及び前記連続部13a,13bを所定の位置に配置する。
即ち、他端側の連続部13bを該ステータコア2の内径側に位置させる場合には、図12、13に示すように、該連続部13bの片側の直線部12bを軸方向他端側に向かう程径方向内方に傾斜させる。そして、他端側の連続部13bをステータコア2の内径側を通じて軸方向他端側に移動させ、前記直線部12bを所定のスロット5に径方向内方から挿入する。次いで、図14に示すように、前記片側の直線部12bの傾斜を変化させることにより、該直線部12bを所定のスロット5内に配置する。
更に、一端側の連続部13aを前記ステータコア2の内径側に位置させる場合には、図14、15に示すように、該連続部13aの片側の直線部12aを軸方向一端側に向かう程径方向内方に傾斜させる。そして、一端側の連続部13aをステータコア2の内径側を通じて軸方向一端側に移動させ、前記直線部12aを所定のスロット5に径方向内方から挿入する。この状態で、前述の図11ないし図14により説明した他端側の連続部13bが所定位置に配置される。次いで、図16に示すように、前記片側の直線部12aの傾斜を変化させることにより、該直線部12aを所定のスロット5内に配置する。更に、前記連続部13aの他側の直線部12bを所定のスロット5に配置することにより、該連続部13aも所定位置に配置される。
本実施の形態の場合、このようにステータコア2の内径側を利用して、各連続部13a,13bの移動を行っている。平角線Wは、前述したように螺旋状に形成され、ステータコア2の軸方向一端側に配置しているため、該ステータコア2の内径側を、このように有効に活用することができる。また、該ステータコア2の内径側の空間を利用すれば、各直線部12a,12bを各スロット5内に配置する作業を行い易い。
上述したような連続部13a,13bの移動と直線部12a,12bのスロット5内への配置作業とを、図11→図12→図13→図14→図15→図16→図11・・・に示したように繰り返す。そして、このような作業を繰り返し、ステータコア2を一周させると、前述の図3の状態を得る。なお、図11ないし図16では、ステータコア2内に配置する部分の直線部12a,12b及び連続部13a,13bのみを示し、それ以降の直線部12a,12b及び連続部13a,13bは省略している。したがって、工程が進むに連れて、直線部12a,12b及び連続部13a,13bの数を順次増やして示している。
この状態から、更に、平角線Wを順次配置していくことにより、概略図1に示すようなステータ1を得る。前述したように、上述の説明は、コイル4の端部に複雑な折り曲げ部を形成したものではないが、例えば、コイル4を上述したようにステータコア2に配置してから端部を径方向内方に折り曲げる等して、概略図1に示すようなステータ1が得られる。
上述のようにコイル4を構成する平角線Wを配置することにより、該平角線Wにより形成された分布巻きのコイル4であっても、ステータコア2の各スロット5内に配置できる。即ち、前記平角線Wの各連続部13a,13bを、各直線部12a,12bに直交する平面に対し傾斜させることにより、各直線部12a,12bの側面と各スロット5の内側面との平行を保ったまま、該各直線部12a,12b同士の間隔を該各スロット5の間隔の内径側の間隔に合わせることができる。一方、前記各連続部13a,13bの傾斜を、前記ステータコア2への配置状態となるように変化させつつ、前記各直線部12a,12bを前記各スロット5内に挿入することにより、該各スロット5の間隔が径方向外方に向う程大きくなっても、前記各直線部12a、12bの間隔をこれに合わせて大きくでき、しかも、該各直線部12a,12bの側面と前記各スロット5の内側面との平行を保つこともできる。
したがって、前記各直線部12a,12bの平行を保ちつつ前記各スロット5内への挿入が可能である。即ち、該各直線部12a,12bの側面と、該各直線部12a,12bを前記各スロット5内に配置した状態で該側面と対向する各スロット5の内側面との平行を保ったまま、該各直線部12a,12b同士の間隔を、配置すべき各スロット5の間隔の径方向の変化に合わせて変化させられる。このため、平角線Wの方向性を確保しつつ、該平角線Wのステータコア2への分布巻きによる配置を、容易に行える。
なお、各直線部12a,12b同士の間隔を小さくするために、各連続部13a,13bの曲率を大きくすることが考えられるが、この場合、前記各直線部12a,12bの側面と各スロット5の内側面との平行を保つことができない。即ち、前記各連続部13a,13bの曲率を変えた場合、前記各直線部12a,12bの側面の向きも変わるため、該側面を前記各スロット5の内側面と平行にできない。
また、各直線部12a,12bの各スロット5に対する平行を保ちつつ、該各直線部12a,12bを該各スロット5内に無理なく挿入できるため、挿入時に平角線Wが損傷することを防止でき、絶縁用のエナメル層を傷つけることがない。この結果、良質なステータを得られる。
また、本実施の形態の場合、各連続部13a,13bの傾斜を変化させるべく、別途、平角線Wに折り曲げ部等を形成する必要がない。即ち、各スロット5内に挿入するために平角線Wを変形させる部分と、コイル4を形成するために変形させる部分とを同じとしている。即ち、何れも前記各曲げ部14となる。このため、挿入後にコイル4の形状を維持し易い。これに対して、別途折り曲げ部を形成した場合、コイル4挿入後も該折り曲げ部の変形が残る可能性があり、コイル4の形状を維持しにくくなる。
また、本実施の形態の場合、平角線Wを螺旋状とし、該螺旋状の平角線Wをステータコア2の一端側に配置するため、ステータコア2の内径側の空間を確保でき、各スロット5内に平角線Wの各直線部12a,12bを配置する作業を行い易い。更に、前述したように、平角線Wを螺旋状とすることにより確保されたステータコア2の内径側を有効に利用して、各連続部13a,13bを該ステータコア2の一端側と他端側とに順次配置することができ、各直線部12a,12bの各スロット5内への配置を効率良く行える。
1 ステータ
2 ステータコア
3 マグネットワイヤ
4 コイル
5 スロット
6 ティース
7 一端面
8 一端側コイルエンド部
9 他端面
10 他端側コイルエンド部
11 スロット導体部
12a,12b 直線部
13a,13b 連続部
14 曲げ部
W 平角線

Claims (5)

  1. それぞれが略円筒状の内周面に開口するように径方向に形成されたスロットを円周方向複数個所に有するステータコアと、コイルの巻線を構成し、前記各スロット内に配置される該各スロットと平行な複数の直線部、及び、隣り合う各直線部の一端部同士と他端部同士とを交互に連続させる複数の連続部を有する断面矩形の平角線と、を備え、該平角線を前記ステータコアに分布巻きで配置してなるステータの製造方法において、
    前記各連続部を、前記各直線部の側面と、該各直線部を前記各スロット内に配置した状態で該側面と対向する各スロットの内側面との平行を保ったまま、該各スロット内に配置した状態よりも前記各直線部同士の間隔が小さくなるように傾斜させ、
    前記各直線部を径方向内方から外方に向けて前記各スロット内に挿入しつつ、前記各連続部の傾斜を前記ステータコアへの配置状態となるように変化させて、前記各直線部同士の間隔を大きくしていくことにより、該各直線部を前記各スロット内に配置することを特徴とするステータの製造方法。
  2. 前記各連続部と前記各直線部との間の曲げ部の曲げ角度を変えることにより、該各連続部の傾斜を変化させる、請求項1に記載のステータの製造方法。
  3. 前記各連続部を前記ステータコアの円周方向に倣うように湾曲させることにより、前記各連続部を傾斜させた状態で前記平角線を螺旋状とし、該螺旋状の平角線を前記ステータコアの軸方向一端側に配置した状態で、該ステータコア内への配置作業を開始する、請求項1又は2に記載のステータの製造方法。
  4. 傾斜させた状態の前記各連続部とのなす角度が鈍角となる直線部を前記各スロットにそれぞれ挿入する際には、一端側の連続部を前記ステータコアの軸方向一端側に配置し、傾斜させた状態の前記各連続部とのなす角度が鋭角となる直線部を前記各スロットにそれぞれ挿入する際には、他端側の連続部を前記ステータコアの軸方向他端側に配置するように、前記螺旋状の平角線を順次移動させて、前記各直線部を前記各スロット内に挿入する、請求項3に記載のステータの製造方法。
  5. 前記片側の直線部を前記ステータコアの軸方向に対し傾斜させることにより、前記一端側若しくは他端側の連続部を該ステータコアの内径側に位置させ、該連続部を、該ステータコアの内径側を通じて該ステータコアの軸方向一端側若しくは他端側に移動させ、前記直線部の傾斜を軸方向と平行な状態とすることにより、該直線部及び前記連続部を所定の位置に配置する、請求項4に記載のステータの製造方法。
JP2009059623A 2009-03-12 2009-03-12 ステータの製造方法 Expired - Fee Related JP5262868B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059623A JP5262868B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 ステータの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059623A JP5262868B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 ステータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010213540A true JP2010213540A (ja) 2010-09-24
JP5262868B2 JP5262868B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=42973104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009059623A Expired - Fee Related JP5262868B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 ステータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5262868B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103166391A (zh) * 2011-12-19 2013-06-19 爱信精机株式会社 旋转电机的定子的制造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10271733A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Hitachi Ltd 電動機およびステータの製造方法
JP2008228443A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Hitachi Ltd 電気機械及びその製造方法
JP2009044901A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Denso Corp 回転電機のステータコイル巻装方法及び回転電機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10271733A (ja) * 1997-03-27 1998-10-09 Hitachi Ltd 電動機およびステータの製造方法
JP2008228443A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Hitachi Ltd 電気機械及びその製造方法
JP2009044901A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Denso Corp 回転電機のステータコイル巻装方法及び回転電機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103166391A (zh) * 2011-12-19 2013-06-19 爱信精机株式会社 旋转电机的定子的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5262868B2 (ja) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8680733B2 (en) Electric rotating machine
JP5028234B2 (ja) 回転電機、及び固定子の製造方法
JP6126147B2 (ja) 3相交流電動機
JP5619046B2 (ja) 回転電機およびそれに用いられるステータの製造方法
EP3285369B1 (en) Stator and electromotive machine
JP2013128361A (ja) 回転電機の波巻き巻線
TWI517524B (zh) 交流發電機定子及定子繞組
CN113454880A (zh) 旋转电机的定子、旋转电机、旋转电机的定子的制造方法及旋转电机的制造方法
US8272119B2 (en) Method of forming coil assembly for stator
JP2017085775A (ja) 端部加工装置
JP5458627B2 (ja) ステータの製造方法及び製造装置
JP2010268575A (ja) 回転電機
TW201603447A (zh) 交流發電機
US8122588B2 (en) Method of manufacturing coil assembly of stator of electric rotating machine
JP5262868B2 (ja) ステータの製造方法
JP2013070522A (ja) 回転電機用電機子及びその製造方法
JP2012090511A (ja) 回転電機構成部材
TW201603451A (zh) 交流發電機定子繞組以及定子繞組用導線
JP5768305B1 (ja) 固定子の製造方法および装置
JP4483241B2 (ja) 3相モータ
JP5741955B2 (ja) コイル線材、および、これを用いたコイル線材束
JP2010081670A (ja) 交流発電機
JP6394542B2 (ja) 回転電機ステータ
JP2019176589A (ja) 巻きコイル、回転電機用のコイル、回転電機、巻きコイルの製造方法及び装置
JP5904099B2 (ja) 回転電機のステータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111212

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5262868

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees