JP2010213417A - ハイブリッド型作業機械及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャパシタの劣化を抑止する。
【解決手段】 駆動力を発生するエンジンと、エンジンから駆動力が伝達され、発電動作を行う発電機と、直列に接続された複数の単位キャパシタを含んで構成され、発電機で発電された電力により充電されるキャパシタと、単位キャパシタの各々の端子間に接続され、単位キャパシタの端子間の電圧が第1の電圧値よりも大きくなったときに、端子間電圧を第1の電圧値に近づけることのできるバランス回路と、キャパシタの充放電電流を制御するキャパシタ充放電回路と、キャパシタ充放電回路を制御する制御回路とを有するハイブリッド型作業機械であって、制御回路は、キャパシタの充放電が行われずに所定時間が経過したことを検知すると、複数の単位キャパシタの端子間の電圧が第1の電圧値以上となるように、キャパシタ充放電回路を制御するハイブリッド型作業機械を提供する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、バッテリ(蓄電装置)に蓄電し、蓄電された電気エネルギを利用して駆動系を駆動するハイブリッド型作業機械、及びその制御方法に関する。
旋回、ブームの昇降など、力行(駆動)と回生(制動発電)とを繰り返す建設用作業機械においては、回生エネルギをバッテリに蓄えることで、エネルギ効率の増大が図られている。バッテリは、短時間ではあるが、20kW以上の電力で充電や放電を行う。バッテリとしては、たとえば電気二重層キャパシタを多数、直列に接続したものが使用される。直列接続された各々の電気二重層キャパシタはセルと呼ばれる。
図6(A)に、バッテリの構成例を示す。バッテリは、たとえば144個の電気二重層キャパシタ(セル)C〜C144を含んで構成される。セルC〜C144の定格電圧は、それぞれ2.5Vである。この例においては、バッテリの定格電圧は360Vとなる。
各セルC〜C144の両端電圧は均等とはならない。リーク電流の多いセルの電圧は相対的に低くなり、少ないセルの電圧は相対的に高くなる。高い電圧が印加されるセルは劣化しやすい。したがって、バッテリ電圧が定格以下であっても、セルの電圧は定格を超えることがあり、セルに定格以上の電圧が印加されると劣化が進みやすくなる。劣化の進んだセルは内部抵抗が増えるため熱しやすく、その結果、劣化は一層進行しやすくなる。更に、劣化したセルの影響で、バッテリ全体としての寿命が短くなる。
各セルの端子間電圧を均等化する技術が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1には、昇降圧チョッパまたは定電流制御回路を用いた電流制限制御を行うことで、各セルの充電量を均等化する発明の記載がある。
図6(B)に、バランス回路を備えたバッテリの概略図を示す。バランス回路は、セルごとに設けられ、セルの端子間電圧が、バランス回路を機能させる予め設定されたバランス回路動作電圧を超えると、セルの端子間に電流を流すことで、セルの端子間電圧を所定値以下に保つ機能を有する。本図においては、バランス回路の動作時にセルCに流れる電流をi、セルCに流れる電流をiと表示した。電流i及びiは、たとえば100mAである。
直列に接続された144個のセルのうちの2つであるセルC及びCの端子間電圧は、セルの通常使用電圧近傍の電圧範囲をほぼ同様に変化する。
しかしながら、バランス回路動作電圧が高い電圧に設定されていると、セルC、Cの端子間電圧がバランス回路動作電圧よりも高くなりにくい。このため、電流i、iの通電が生じなくなるのでエネルギロスは小さくなるが、バランス回路が機能しにくいため、均等化が促進されなくなる。一方、バランス回路動作電圧を低くすれば、電流i、iの通電が生じやすく、このため均等化も促進されるが、多くの電流がバランス回路を流れてしまうので、エネルギロスが大きくなってしまう。
図7に、セルC及びCの端子間電圧の一例を示す。セルCはリーク電流の小さいセル、セルCはリーク電流の大きいセルを表す。図の横軸は時間を、縦軸は電圧を、それぞれ「任意単位」で示す。図には、電圧測定開始時刻をt、作業機械の動作中断時刻をt、動作再開時刻をt、動作終了時刻をtで表した。tを朝の作業開始時、tを夜の作業終了時、tを翌朝の作業開始時、tを翌日夜の作業終了時と考えることが可能である。
時刻tにおけるセルCの端子間電圧とセルCの端子間電圧との差ΔVと、時刻tにおける両者の差ΔVの大小は、セルCとセルCのリーク電流の差、及び、バランス回路動作電圧の設定値によって変化する。両セルC、Cのリーク電流の差が大きい場合は、ΔV<ΔVとなる。
同様に、時刻tにおけるセルCの端子間電圧とセルCの端子間電圧との差ΔVと、時刻tにおける両者の差ΔVとの間には、ΔV<ΔVの関係がある。このように、セルCとセルCの端子間電圧の差は時間の経過とともに大きくなる。これによりセルの劣化が促進される。
なお、前述のように、セルC、Cの放電電流i、iは、たとえば100mAと小さいため、バランス回路によるセルC、Cの端子間電圧の低下はわずかである。このため、作業機械の動作中にバランス回路によって、複数のセルの端子間電圧を均等化するのは困難である。
特開2005−269825号公報
本発明の目的は、バッテリ(キャパシタ)の劣化を抑止することのできる、ハイブリッド型作業機械及びその制御方法を提供することである。
本発明の一観点によれば、駆動力を発生するエンジンと、前記エンジンから駆動力が伝達され、発電動作を行う発電機と、直列に接続された複数の単位キャパシタを含んで構成され、前記発電機で発電された電力により充電されるキャパシタと、前記単位キャパシタの各々の端子間に接続され、前記単位キャパシタの端子間の電圧が第1の電圧値よりも大きくなったときに、該端子間電圧を前記第1の電圧値に近づけることのできるバランス回路と、前記キャパシタの充放電電流を制御するキャパシタ充放電回路と、前記キャパシタ充放電回路を制御する制御回路とを有するハイブリッド型作業機械であって、前記制御回路は、前記キャパシタの充放電が行われずに所定時間が経過したことを検知すると、前記複数の単位キャパシタの端子間の電圧が前記第1の電圧値以上となるように、前記キャパシタ充放電回路を制御するハイブリッド型作業機械が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、駆動力を発生するエンジンと、前記エンジンから駆動力が伝達され、発電動作を行う発電機と、直列に接続された複数の単位キャパシタを含んで構成され、前記発電機で発電された電力により充電されるキャパシタと、前記単位キャパシタの各々の端子間に接続され、前記単位キャパシタの端子間の電圧が第1の電圧値よりも大きくなったときに、該端子間電圧を前記第1の電圧値に近づけることのできるバランス回路と、前記キャパシタの充放電電流を制御するキャパシタ充放電回路と、前記キャパシタ充放電回路を制御する制御回路とを有するハイブリッド型作業機械の制御方法であって、(a)前記キャパシタの充放電が行われずに所定時間が経過したか否かを判定する工程と、(b)前記工程(a)で、所定時間が経過したと判定された場合、前記単位キャパシタの各々の端子間の電圧を前記第1の電圧値以上とする工程とを有するハイブリッド型作業機械の制御方法が提供される。
本発明によれば、バッテリ(キャパシタ)の劣化を抑止可能な、ハイブリッド型作業機械及びその制御方法を提供することができる。
実施例によるハイブリッド型作業機械の側面図である。 ハイブリッド型作業機械のブロック図である。 蓄電回路120の等価回路図である。 キャパシタ19の概略図である。 実施例によるハイブリッド型作業機械の制御方法について説明するための図である。 (A)はバッテリの構成例を示し、(B)はバランス回路を備えたバッテリの概略図を示す。 セルC及びCの端子間電圧の一例を示す。
図1に、実施例によるハイブリッド型作業機械の側面図を示す。下部走行体(基体)1に、旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載されている。旋回機構2は、電動機(モータ)を含み、上部旋回体3を時計回り、または反時計周りに旋回させる。上部旋回体3に、ブーム4が取り付けられている。ブーム4は、油圧駆動されるブームシリンダ7により、上部旋回体3に対して上下方向に揺動する。ブーム4の先端に、アーム5が取り付けられている。アーム5は、油圧駆動されるアームシリンダ8により、ブーム3に対して前後方向に揺動する。アーム5の先端にバケット6が取り付けられている。バケット6は、油圧駆動されるバケットシリンダ9により、アーム5に対して上下方向に揺動する。上部旋回体3には、さらに運転者を収容するキャビン10が搭載されている。
図2に、ハイブリッド型作業機械のブロック図を示す。図2において、機械的動力系を二重線で表し、高圧油圧ラインを太い実線で表し、電気系統を細い実線で表し、パイロットラインを破線で表す。
エンジン11の駆動軸が減速機13の入力軸に連結されている。エンジン11には、電気以外の燃料によって駆動力を発生するエンジン、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関が用いられる。エンジン11は、作業機械の運転中は、常時駆動されている。
電動発電機12の駆動軸が、減速機13の他の入力軸に連結されている。電動発電機12は、電動(アシスト)運転と、発電運転との双方の運転動作を行うことができる。電動発電機12には、例えば磁石がロータ内部に埋め込まれた内部磁石埋込型(IMP)モータが用いられる。
減速機13は、2つの入力軸と1つの出力軸とを有する。この出力軸には、メインポンプ14の駆動軸が連結されている。
エンジン11に加わる負荷が大きい場合には、電動発電機12がアシスト運転を行い、電動発電機12の駆動力が減速機13を介してメインポンプ14に伝達される。これにより、エンジン11に加わる負荷が軽減される。一方、エンジン11に加わる負荷が小さい場合には、エンジン11の駆動力が減速機13を介して電動発電機12に伝達されることにより、電動発電機12が発電運転される。電動発電機12のアシスト運転と発電運転との切り替えは、電動発電機12に接続されたインバータ18により行われる。インバータ18は、制御装置30により制御される。
制御装置30は、中央処理装置(CPU)30A及び内部メモリ30Bを含む。CPU30Aは、内部メモリ30Bに格納されている駆動制御用プログラムを実行する。制御装置30は、表示装置35に、各種装置の劣化状態等を表示することにより、運転者の注意を喚起する。
メインポンプ14は、高圧油圧ライン16を介して、コントロールバルブ17に油圧を供給する。コントロールバルブ17は、運転者からの指令により、油圧モータ1A、1B、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びパケットシリンダ9に油圧を分配する。油圧モータ1A及び1Bは、それぞれ図1に示した旋回機構2を時計回り、及び反時計回りに旋回させる回転力を発生する。
電動発電機12の電気系統の入出力端子が、インバータ18を介して蓄電回路120のDCバスラインに接続されている。また、蓄電回路120のDCバスラインは、他のインバータ20を介して旋回用電動機21に接続されている。
温度検出器36が、蓄電回路120に含まれるキャパシタの温度を検出する。検出された温度データは、制御装置30に入力される。
旋回用電動機21は、インバータ20からのパルス幅変調(PWM)制御信号により交流駆動され、力行動作及び回生動作の双方の運転を行うことができる。旋回用電動機21には、例えばIMPモータが用いられる。IMPモータは、回生時に大きな誘導起電力を発生する。
旋回用電動機21の力行動作中は、旋回用電動機21の回転力が減速機24を介して、図1に示した旋回機構2に伝達される。この際、減速機24は、回転速度を遅くする。これにより、旋回用電動機21で発生した回転力が増大して、旋回機構2に伝達される。また、回生運転時には、上部旋回体3の回転運動が、減速機24を介して旋回用電動機21に伝達されることにより、旋回用電動機21が回生電力を発生する。この際、減速機24は、力行運転の時とは逆に、回転速度を速める。これにより、旋回用電動機21の回転数を上昇させることができる。
レゾルバ22が、旋回用電動機21の回転軸の回転方向の位置を検出する。検出結果は、制御装置30に入力される。旋回用電動機21の運転前と運転後における回転軸の回転方向の位置を検出することにより、旋回角度及び旋回方向が導出される。
メカニカルブレーキ23が、旋回用電動機21の回転軸に連結されており、機械的な制動力を発生する。メカニカルブレーキ23の制動状態と解除状態とは、制御装置30からの制御を受け、電磁的スイッチにより切り替えられる。
パイロットポンプ15が、油圧操作系に必要なパイロット圧を発生する。発生したパイロット圧は、パイロットライン25を介して操作装置26に供給される。操作装置26は、レバーやペダルを含み、運転者によって操作される。操作装置26は、パイロットライン25から供給される1次側の油圧を、運転者の操作に応じて、2次側の油圧に変換する。2次側の油圧は、油圧ライン27を介してコントロールバルブ17に伝達されると共に、他の油圧ライン28を介して圧力センサ29に伝達される。
圧力センサ29で検出された圧力の検出結果が、制御装置30に入力される。これにより、制御装置30は、下部走行体1、旋回機構2、ブーム4、アーム5、及びバケット6の操作の状況を検知することができる。特に、実施例によるハイブリッド型作業機械では、油圧モータ1A、1Bのみならず、旋回用電動機21も旋回機構2を駆動する。このため、旋回機構2を制御するためのレバーの操作量を高精度に検出することが望まれる。制御装置30は、圧力センサ29を介して、このレバーの操作量を高精度に検出することができる。
図3に、蓄電回路120の等価回路図を示す。蓄電回路120は、コンバータ100、DCバスライン110、及びキャパシタ19を含んで構成される。コンバータ100は、キャパシタ19の充放電電流を制御する。DCバスライン110は、平滑用コンデンサ105を含む。
コンバータ100の一対の電源接続端子103A、103Bにキャパシタ19が接続されており、一対の出力端子104A、104BにDCバスライン110の平滑用コンデンサ105が接続されている。一方の電源接続端子103B、及び一方の出力端子104Bは接地されている。
DCバスライン110は、インバータ18、20を介して、電動発電機12及び旋回用電動機21に接続されている。
電動発電機12が発電運転されている期間は、電動発電機12によって発電された電力が、インバータ18を介してキャパシタ19に供給され、キャパシタ19が充電される。電動発電機12がアシスト運転されている期間は、必要な電力が、キャパシタ19からインバータ18を介して電動発電機12に供給される。
旋回用電動機21には、キャパシタ19から電力が供給される。また、旋回用電動機21で発生した回生電力は、キャパシタ19に蓄電される。
平滑用コンデンサ105の両端に発生している電圧が、電圧計111により測定され、測定結果が制御装置30に入力される。
なお、制御装置30は、下部走行体1、旋回機構2、ブーム4、アーム5、及びバケット6のいずれも動作しておらず、キャパシタ19の充電及び放電のいずれも行われていない状態(非運転状態)を検出することができる。
昇圧用の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)102Aのコレクタと、降圧用のIGBT102Bのエミッタとが相互に接続された直列回路が、出力端子104Aと104Bとの間に接続されている。昇圧用IGBT102Aのエミッタが接地され、降圧用IGBT102Bのコレクタが、高圧側の出力端子104Aに接続されている。昇圧用IGBT102Aと降圧用IGBT102Bの相互接続点が、リアクトル101を介して、高圧側の電源接続端子103Aに接続されている。
昇圧用IGBT102A及び降圧用IGBT102Bに、それぞれダイオード102a、102bが、エミッタからコレクタに向かう向きが順方向になる向きで並列接続されている。
電源接続端子103Aと103Bとの間に接続された電圧計106が、キャパシタ19の端子間電圧を測定する。リアクトル101に直列に挿入された電流計107が、キャパシタ19の充放電電流を測定する。電圧及び電流の測定結果は、制御装置30に入力される。
制御装置30が、昇圧用IGBT102A及び降圧用IGBT102Bのゲート電極に、制御用のパルス幅変調(PWM)電圧を印加する。
以下、昇圧動作(放電動作)について説明する。昇圧用IGBT102Aのゲート電極にPWM電圧を印加する。昇圧用IGBT102Aのオフ時に、リアクトル101に、高圧側の電源接続端子103Aから昇圧用IGBT102Aのコレクタに向かって電流を流す向きの誘導起電力が発生する。この起電力が、ダイオード102bを介してDCバスライン110に印加される。これにより、DCバスライン110が昇圧される。
次に、降圧動作(充電動作)について説明する。降圧用IGBT102Bのゲート電極に、PWM電圧を印加する。降圧用IGBT102Bのオフ時に、リアクトル101に、降圧用IGBT102Bのエミッタから高圧側の電源接続端子103Aに向かって電流を流す向きの誘導起電力が発生する。この誘導起電力により、キャパシタ19が充電される。コンバータ100の仕様値は、一例として下記の通りである。なお、キャパシタ19を放電する向きの電流を正とし、充電する向きの電流を負とする。
図4に、キャパシタ19の概略図を示す。キャパシタ19は、例えば直列接続された144個の電気二重層コンデンサ(セル)を含んで構成され、セルごとに同機能のバランス回路19aが設けられている。バランス回路19aは、比較器19bとトランジスタとを備える。比較器19bは、セルの端子間電圧と、所定値たとえば2.3Vとを比較し、セルの端子間電圧が2.3Vを超えると、トランジスタをオンしてセルを放電させる。本図においては、バランス回路19aの動作時にセルC、C、C、及びC144流れる電流を、それぞれi、i、i、及びi144と表示した。電流i、i、i、及びi144は、たとえば100mA以下である。
図5を参照して、実施例によるハイブリッド型作業機械の制御方法について説明する。本図には、144個のセルC〜C144を代表する2つのセル(リーク電流の相対的に小さいセルC、及びリーク電流の相対的に大きいセルC)の端子間電圧を示した。図の横軸は時間を、縦軸は電圧を、それぞれ「任意単位」で表す。図には、電圧測定開始時刻をT、作業機械の動作中断時刻をT、動作再開時刻をTで表した。たとえば、Tは朝の作業開始時、Tは夜の作業終了時、Tは翌朝の作業開始時である。
セルC及びCの端子間電圧は、セルの通常使用電圧(たとえば2.1V)近傍の電圧範囲をほぼ同様に変化する。バランス回路19a動作電圧は、たとえば2.3Vであり、セルC、Cの端子間電圧がこれを超えると、バランス回路19aに電流i、iが流れる。朝の作業開始時刻TにΔVであった、セルCの端子間電圧とセルCの端子間電圧との差は、両セルC、Cのリーク電流の差に起因して、夜の作業終了時刻Tには、ΔVより大きいΔVとなる。なお、バランス回路19aの動作によって、セルC、Cの端子間電圧の差は小さくなるが、その値はわずかである。
作業機械の運転者は、夜の作業終了時刻Tにおいて、作業状況や周囲状況を確認した後、作業機械の運転を停止するエンジンキーをオフにする。確認には通常、数分から数十分を要する。
制御装置30は、運転者による操作装置26への入力の有無(非運転状態か否か)を判定し、入力が所定時間、たとえば3秒間なかった場合(非運転状態が3秒間継続したことを検知した場合)には、コンバータ100を制御して、キャパシタ19に含まれる全てのセルC〜C144の端子間電圧が、バランス回路19a動作電圧以上となるように、キャパシタ19を充電する。充電に必要な時間は、たとえば10秒である。
この制御により、運転者がエンジンキーをオフにする前後で、全てのセルC〜C144の端子間電圧がバランス回路19a動作電圧に近づいていく均等化が行われ、翌朝の作業開始時刻Tにおいて、全てのセルC〜C144の端子間電圧をバランス回路19a動作電圧と等しくすることができる。朝の作業開始時刻Tで、全てのセルC〜C144の端子間電圧が等しい場合、その日、リーク電流がばらついてもセルの端子間電圧のばらつきは小さくなる。このため、特定のセルに過大な電圧が印加されることが防止され、キャパシタ19の劣化を抑止することが可能となる。
また、実施例によるハイブリッド型作業機械の制御方法によれば、待機時間(アイドリング期間)にセル電圧の均等化を進行させることができる。これによっても、キャパシタ19の劣化が抑止される。
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
たとえば実施例においては、非運転状態が3秒間継続した場合に、セルの端子間電圧がバランス回路の動作電圧以上となるようにキャパシタを充電したが、キャパシタの充放電が行われずに所定時間が経過した場合に、セルの端子間電圧がバランス回路の動作電圧以上となるようにキャパシタを充電してもよい。また、操作者の指令によりキャパシタが充電される構成を採用することもできる。
その他、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者には自明であろう。
ハイブリッド型作業機械一般に利用可能である。
1 下部走行体(基体)
1A、1B 油圧モータ
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10 キャビン
11 エンジン
12 電動発電機(発電機)
13 減速機
14 メインポンプ
15 パイロットポンプ
16 高圧油圧ライン
17 コントロールバルブ
18 インバータ
19 キャパシタ
19a バランス回路
19b 比較器
20 インバータ
21 旋回用電動機(電動機)
22 レゾルバ
23 メカニカルブレーキ
24 減速機
25 パイロットライン
26 操作装置
27、28 油圧ライン
29 圧力センサ
30 制御装置
35 表示装置
36 温度検出器
100 コンバータ(キャパシタ充放電回路)
101 リアクトル
102A 昇圧用IGBT
102B 降圧用IGBT
102a、102b ダイオード
103A、103B 電源接続端子
104A、104B 出力端子
105 平滑用コンデンサ
106 電圧計
107 電流計
110 DCバスライン
111 電圧計
120 蓄電回路
〜C144、C、C セル(単位キャパシタ)

Claims (5)

  1. 駆動力を発生するエンジンと、
    前記エンジンから駆動力が伝達され、発電動作を行う発電機と、
    直列に接続された複数の単位キャパシタを含んで構成され、前記発電機で発電された電力により充電されるキャパシタと、
    前記単位キャパシタの各々の端子間に接続され、前記単位キャパシタの端子間の電圧が第1の電圧値よりも大きくなったときに、該端子間電圧を前記第1の電圧値に近づけることのできるバランス回路と、
    前記キャパシタの充放電電流を制御するキャパシタ充放電回路と、
    前記キャパシタ充放電回路を制御する制御回路と
    を有するハイブリッド型作業機械であって、
    前記制御回路は、前記キャパシタの充放電が行われずに所定時間が経過したことを検知すると、前記複数の単位キャパシタの端子間の電圧が前記第1の電圧値以上となるように、前記キャパシタ充放電回路を制御するハイブリッド型作業機械。
  2. 前記制御回路は、更に該ハイブリッド型作業機械の運転が行われずに所定時間が経過したことを検知し、かつ、前記キャパシタの充放電が行われずに所定時間が経過したことを検知すると、前記複数の単位キャパシタの端子間の電圧が前記第1の電圧値以上となるように、前記キャパシタ充放電回路を制御する請求項1に記載のハイブリッド型作業機械。
  3. 更に、電力の供給によって駆動される力行動作、及び電力を発生する回生動作を行う電動機を含み、
    前記キャパシタは、前記電動機に電力を供給し、また、前記電動機からの回生電力を蓄電する請求項1または2に記載のハイブリッド型作業機械。
  4. さらに、
    基体と、
    前記基体に対して旋回可能に取り付けられた旋回体と
    を有し、
    前記電動機は、前記旋回体を旋回させる回転駆動力を発生する請求項3に記載のハイブリッド型作業機械。
  5. 駆動力を発生するエンジンと、前記エンジンから駆動力が伝達され、発電動作を行う発電機と、直列に接続された複数の単位キャパシタを含んで構成され、前記発電機で発電された電力により充電されるキャパシタと、前記単位キャパシタの各々の端子間に接続され、前記単位キャパシタの端子間の電圧が第1の電圧値よりも大きくなったときに、該端子間電圧を前記第1の電圧値に近づけることのできるバランス回路と、前記キャパシタの充放電電流を制御するキャパシタ充放電回路と、前記キャパシタ充放電回路を制御する制御回路とを有するハイブリッド型作業機械の制御方法であって、
    (a)前記キャパシタの充放電が行われずに所定時間が経過したか否かを判定する工程と、
    (b)前記工程(a)で、所定時間が経過したと判定された場合、前記単位キャパシタの各々の端子間の電圧を前記第1の電圧値以上とする工程と
    を有するハイブリッド型作業機械の制御方法。
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