JP2010212788A - 撮像装置、欠陥画素補正方法、および電子情報機器 - Google Patents

撮像装置、欠陥画素補正方法、および電子情報機器 Download PDF

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Abstract

【課題】固体撮像素子の複数画素に欠陥が連続して発生している場合に欠陥画素の画素値を正確に短時間で補正する撮像装置を提供する。
【解決手段】複数の画素を配列してなる画素アレイを有する、被写体の撮像により各画素で得られた画素値を画素信号として出力する撮像素子1を備え、該撮像素子1から出力された画素信号に含まれる欠陥画素の画素値を補正するよう構成した撮像装置100において、該撮像素子からの画素信号を記憶するフレームメモリ4と、該画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した座標メモリ7と、補正の対象となる欠陥画素の画素値を、該欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正する制御回路8とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、欠陥画素補正方法、および電子情報機器に関し、特に、固体撮像素子からの画素信号における欠陥画素の画素値を補正する撮像装置および欠陥画素補正方法、並びにこのような撮像装置を用いた電子情報機器に関するものである。
従来、半導体基板上に作製されたCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサなどの固体撮像素子では、半導体基板上に存在する局所的な結晶欠陥などにより欠陥画素が発生することがある。
つまり、固体撮像素子は、複数の画素をマトリクス状に配列してなる画素アレイを有しており、このような画素アレイを構成する画素は、半導体基板上に形成されたフォトダイオードやMOSトランジスタなどの半導体素子を有している。
従って、画素アレイを構成する複数の画素には、画素を構成する半導体素子が製造工程などに起因する結晶欠陥などの影響を受けて正常な動作を行わないものもあり、このような正常な動作を行わない半導体素子を含む画素(欠陥画素)からは正しい画素信号、つまり、正しい画素値が得られず、欠陥画素を含む固体撮像素子は、その画質が大きく劣化したものとなる。
そこで、従来から、このような固体撮像素子を搭載しているデジタルカメラやビデオカメラなどの撮像装置では、撮像時に、固体撮像素子内に存在する予め検出しておいた欠陥画素についてその画素信号(以下、画素値ともいう。)を補正する欠陥画素補正方法が用いられている。
具体的には、従来の欠陥画素補正方法では、製品テストなどの工程で、固体撮像素子内に存在する欠陥画素を検出し、この欠陥画素の画素アレイにおける位置を示す座標データなどを欠陥画素の位置情報として不揮発性メモリなどの記憶装置に記憶させておき、そして、ユーザによる撮影時に、その不揮発性メモリに記憶されている欠陥画素の座標データに基づいて、該欠陥画素から出力される画素信号を補正するようにしている。
ここで、欠陥画素からの画素信号を補正する方法としては、欠陥画素の画素値を、該欠陥画素に隣接する画素(隣接画素)の画素値と置き換える方法や、欠陥画素の画素値を、該欠陥画素に隣接する複数の画素(隣接画素)の画素値の平均値と置き換える方法がある。
ところが、このような欠陥画素補正方法では、欠陥が連続して複数画素にまたがって発生している場合、補正対象となる欠陥画素(以下、補正対象画素ともいう。)の画素値を、この補正対象画素に隣接する欠陥画素の画素値を用いて補正することになり、撮像により得られた画素信号の正確な補正を行うことができない。
以下、図7を用いて、このような問題、およびその解決策としての特許文献1に開示の方法について説明する。
上述した従来の欠陥画素補正方法では、例えば、図7(c)に示すように、補正対象画素P(2,3)に隣接する4画素P(1,3)、P(3,3)、P(2,2)、P(2,4)の画素値を平均化してその平均結果を補正対象画素の補正画素値としている。このため、欠陥画素が連続して配置されている場合、例えば、補正対象となる欠陥画素P(2,3)に隣接する画素P(3,3)もまた欠陥画素である場合、演算結果としての補正対象画素の補正画素値は、欠陥画素の異常な画素値の影響を受けたものとなる。
そこで、特許文献1では、補正対象となる欠陥画素の画素値を、この補正対象画素に隣接する正常画素の画素値のみを用いて補正する方法が提案されている。
つまり、この特許文献1に開示の欠陥画素補正方法では、撮像素子における欠陥画素を補正する際に、補正対象画素の画素値を補正するのに必要な隣接画素が欠陥画素であるか否かを判定し、その判定結果に応じた演算処理を行うことにより、もしくは、その欠陥画素である隣接画素に代わる正常な隣接画素を認識することにより、欠陥画素ではない正常な画素から得られる画素値のみに基づいて、補正対象画素の補正画素値を算出するようにしている。
図7(a)および図7(b)はそれぞれ、この特許文献1に開示の第1および第2の補正方式を説明する図であり、撮像素子の画素アレイの一部を示している。なお、ここでは、いわゆるモノクロ画像を撮像する撮像デバイス(撮像素子)の画素アレイを示している。
第1の補正方式では、図7(a)に示すように、撮像素子内の複数の画素のうち画素P(2,3)が欠陥画素であり、かつこの画素に隣接している画素(3,3)も欠陥画素である場合には、隣接画素P(2,2),P(1,3),P(2,4)である3つの正常な画素から得られる画素値を用いて、補正対象画素(2,3)の画素値を補正する。
なお、この第1の補正方式では、補正対象となる欠陥画素の周辺に欠陥画素がない場合は、補正対象となる欠陥画素の周辺4画素の画素値を平均化し、対象画素の画素値をその演算結果に置き換える演算を行う。また、この第1の補正方式では、補正対象画素の画素値の補正に、上記のように3つの正常な画素を用いるのではなく、該補正対象画素に隣接する周辺の正常な2画素又は1画素の画素値を使用することができる。
また、第2の補正方式では、例えば、図7(b)に示すように補正対象画素P(2,3)に隣接している隣接画素P(3,3)が欠陥画素である場合、隣接画素P(3,3)にさらに隣接する隣接画素P(3,2),P(4,3),P(3,4)のうちいずれかの1つの正常な画素から得られる画素値と、補正対象画素P(2,3)に隣接する画素P(2,2),P(1,3),P(2,4)の各画素値との4つの画素値を用いて補正対象画素(2,3)の画素値を補正する。この第2の補正方式では、欠陥画素が単独で存在している場合の4画素平均をとって欠陥画素の画素値を補正する演算処理をそのまま、欠陥が連続して複数画素にまたがって発生している場合に使用することができる。
このように図7(a)および図7(b)に示す第1および第2の補正方式では、連続して並ぶ欠陥画素の画素値を補正する際に、欠陥画素として登録されている隣接画素を使用しないようにするので、適切な欠陥画素の画素値補正を行うことができる。
特開2000−244823号公報
しかし、上記特許文献1に開示の、補正対象となる欠陥画素(補正対象画素)に隣接する正常画素のみを用いて、補正対象画素の画素値を補正する方法では、補正対象画素に隣接する画素が正常画素であるか否かを判別するために、補正対象画素に隣接する画素の座標データを、不揮発性メモリなどの記憶装置に記憶されているすべての欠陥画素の座標データと照合することにより、逐一、隣接画素が、登録されている欠陥画素に該当するか否かを判定する必要があり、欠陥画素の画素値を補正する補正処理に時間を要するという欠点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、欠陥が複数画素にまたがって発生している場合でも、欠陥画素の補正を高速かつ適切に行うことができる撮像装置および欠陥画素補正方法、並びにこのような撮像装置を用いた電子情報機器を得ることを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、複数の画素を配列してなる画素アレイを有する、被写体の撮像により各画素で得られた画素値を画素信号として出力する撮像素子を備え、該撮像素子から出力された画素信号に含まれる欠陥画素の画素値を補正するよう構成した撮像装置であって、該撮像素子からの画素信号を記憶する信号記憶部と、該画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した情報格納部と、補正の対象となる欠陥画素の画素値を、該欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正する画素補正部とを備えたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記撮像装置において、前記撮像素子で得られた画素信号を前記信号記憶部に入力する画像入力部を有することが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記画像入力部は、前記撮像素子で得られた画素信号に対してノイズ除去処理および増幅処理を施してアナログ信号を生成するアナログ処理回路と、該アナログ処理回路で生成されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路とを有し、該ディジタル信号を前記画素アレイにおける各画素の画素値として前記信号記憶部に入力するものであることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記信号記憶部はフレームメモリであり、前記画素補正部は、該フレームメモリに格納されている、前記画素アレイにおける複数の画素のうちの欠陥画素の画素値を、正常な隣接画素の画素値から算出した補正画素値に書き換えることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記正常な隣接画素の画素値から算出した補正画素値は、前記補正の対象となる欠陥画素に隣接する複数の正常な隣接画素の画素値の平均値であることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記画素アレイは、各画素に対してカラーフィルタを配置したものであり、前記補正の対象となる欠陥画素の画素値の補正に用いる、該欠陥画素に隣接する複数の隣接画素は、該補正対象となる欠陥画素と同色のカラーフィルタが配置されたものであることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記画素アレイ上に配置されたカラーフィルタの配列は、緑色カラーフィルタと赤色カラーフィルタとを交互に配列してなる列と、青色カラーフィルタと緑色カラーフィルタとを交互に配列してなる列とを、隣接する2つの列の間で、緑色カラーフィルタが隣接しないよう交互に配置したベイヤー配列となっていることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記画素補正部は、前記信号記憶部に画素値が記録されている各画素が欠陥画素であるか否かを、前記情報格納部に記憶されている位置情報に基づいて判定する欠陥画素判定部を有し、欠陥画素であると判定された画素を、画素値を補正すべき補正対象画素とすることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記信号記憶部はフレームメモリであり、前記画素補正部は、前記欠陥画素であると判定された補正対象画素の画素値の補正に用いる、該補正対象画素に隣接する複数の隣接画素の位置として、前記画素アレイ上で定義されている座標データを算出する隣接画素位置算出部を有し、該座標データが示す位置にある画素の画素値を前記フレームメモリから取得することが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記画素アレイは、各画素に対してカラーフィルタを配置したものであり、前記隣接画素位置算出部は、前記補正対象画素に隣接する複数の隣接画素の位置として、該補正対象画素と同色のカラーフィルタが配置された、該画素アレイ上で該補正対象画素の上下左右に位置する4つの画素の座標データを算出することが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記情報格納部は、前記画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報として、該画素アレイ上で定義された座標データを記録する第1の記録領域と、該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を記録する第2の記録領域とを有していることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記画素アレイは、各画素に対してカラーフィルタを配置したものであり、前記補正の対象となる欠陥画素である補正対象画素に隣接する複数の隣接画素は、該補正対象画素と同色のカラーフィルタが配置された、該画素アレイ上で該補正対象画素の上下左右に位置する4つの画素であり、該各隣接画素の欠陥情報は、その値が0であるとき、該隣接画素が欠陥画素であることを示し、その値が1であるとき、該隣接画素が正常画素であることを示すものであることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記欠陥画素の位置を示す座標データと、該欠陥画素に隣接する4つの画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報とは、対応付けて、かつそれぞれ第1および第2の記録領域に分けて、所定の順序で記録されており、該第2の記録領域に隣接4画素の欠陥情報として記録された、値がすべて0である特定の欠陥情報は、該第1の記録領域では、この特定の欠陥情報の1つ前の欠陥情報に対応する座標データ以降には、欠陥画素の位置を示す座標データが存在しないことを示していることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記撮像素子はCCDイメージセンサであることが好ましい。
本発明は、上記撮像装置において、前記撮像素子はCMOSイメージセンサであることが好ましい。
本発明に係る欠陥画素補正方法は、複数の画素を配列してなる画素アレイを有する、被写体の撮像により各画素で得られた画素値を画素信号として出力する撮像素子からの画素信号に対して、該画素信号に含まれる欠陥画素の画素値を補正する補正処理を施す欠陥画素補正方法であって、該画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した情報格納部から該欠陥情報を読出すステップと、補正の対象となる欠陥画素の画素値を、該欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正するステップとを含むものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記欠陥画素補正方法において、前記撮像素子からの画素信号を記憶するフレームメモリを用い、前記欠陥画素の画素値を補正するステップでは、該フレームメモリに画素値が入力されている各画素が、欠陥画素であるか否かを、前記情報格納部に記憶されている位置情報に基づいて判定し、該欠陥画素であると判定された補正対象画素の画素値の補正に用いる、該補正対象画素に隣接する正常な隣接画素の位置として、前記画素アレイ上で定義されている座標データを算出し、該座標データが示す位置にある画素の画素値を該フレームメモリから取得し、該フレームメモリから取得した画素値から、該補正対象画素の補正画素値を求めることが好ましい。
本発明に係る電子情報機器は、被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、該撮像部は、請求項1に記載の撮像装置であり、そのことにより上記目的が達成される。
以下、本発明の作用について説明する。
この発明においては、撮像素子からの画素信号を記憶する信号記憶部と、該撮像素子の画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した情報格納部とを備え、補正の対象となる欠陥画素の画素値を、該欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正するようにしたので、情報格納部に予め格納されている欠陥情報に基づいて、補正対象となる欠陥画素の画素値を補正する際に必要となる、補正対象画素に隣接する画素のうちで正常画素を簡単に識別することができる。
このため、撮像素子における欠陥画素を補正する際に、欠陥画素が連続して複数発生している場合であっても、補正対象の欠陥画素に隣接する複数の隣接画素のうちでの正常画素の画素値のみを使用して欠陥画素の画素値を適切に補正する処理を、短時間で行うことができる。
また、本発明においては、補正対象画素の画素値を、補正対象画素に隣接する正常な画素の画素値の平均値に置き換えるので、補正対象画素の画素値を、その周辺の隣接画素の画素値との大きな差を発生させることなく適切に補間することができる。
また、本発明においては、補正対象画素の画素値を、補正対象画素に隣接する同色の正常な画素の画素値を用いて補正するので、欠陥画素の画素値補正を、欠陥画素の周辺領域との色相のバランスを損なうことなく行うことができる。
また、本発明においては、補正対象画素の画素値を、画素アレイ上で補正対象画素の左右上下に隣接して位置する同色の隣接4画素のうちの正常画素の画素値を用いて補正するので、補正対象画素の画素値を複数の同色の正常画素の画素値の平均値で置き換えるなど、欠陥画素の画素値をより適切な値にすることが可能となる。
本発明に係る撮像装置によれば、撮像素子からの画素信号を記憶する信号記憶部と、該撮像素子の画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した情報格納部と、補正の対象となる欠陥画素の画素値を、該欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正する画素補正部とを備えたので、情報格納部に予め格納されている欠陥情報に基づいて、補正対象となる欠陥画素の画素値を補正する際に必要となる、補正対象画素に隣接する画素のうちで正常画素を識別することができる。このため、撮像素子における欠陥画素を補正する際に、欠陥画素が連続して複数発生している場合であっても、欠陥画素の座標データが記録されているメモリを参照しながら正常画素であるか否かを判断する必要がなく、正常画素のみを使用して欠陥画素の値を適切に補正して、良好な補正画像を短時間で得ることができる。
本発明に係る欠陥画素補正方法によれば、画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した情報格納部から該欠陥情報を読出し、補正の対象となる欠陥画素の画素値を、上記のように情報格納部から読み出した欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正するので、補正対象画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを、隣接画素の座標データと登録されている欠陥画素の座標データとの照合により判定する処理は不要となる。この結果、撮像素子における欠陥画素を補正する際に、欠陥画素が連続して複数発生している場合であっても、隣接画素が欠陥画素であるか否かの判定処理を行うことなく、短時間で、正常画素のみを用いた欠陥画素補正を行うことができる。
図1は、本発明の実施形態1による撮像装置の構成を示すブロック図である。 図2は、上記実施形態1の撮像装置を構成する制御回路の構成を示すブロック図である。 図3は、上記実施形態1の撮像装置により欠陥画素の画素値を補正する方法を説明する図であり、該撮像装置における撮像素子の画素アレイを示している。 図4は、上記実施形態1の撮像装置を構成する座標メモリを説明する図であり、該座標メモリにおけるデータの記録状態を示している。 図5は、上記実施形態1の撮像装置の動作を説明する図であり、欠陥画素の補正動作のフローチャートを示している。 図6は、本発明の実施形態2として、実施形態1の撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。 図7は、特許文献1に開示の欠陥画素の補正方法を説明する図であり、この特許文献1に開示の第1および第2の補正方法(図7(a)、図7(b))を、従来からの補正方法(図7(c))と対比して示している。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1〜図5は本発明の実施形態1に係る撮像装置を説明する図であり、図1は、該撮像装置の構成を示すブロック図であり、図2は、該撮像装置を構成する制御回路8の構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態1による撮像装置100は、複数の画素を配列してなる画素アレイを有する、被写体の撮像により各画素で得られた画素値を画素信号として出力する撮像素子1を備え、該撮像素子1から出力された画素信号に含まれる欠陥画素の画素値を補正するよう構成されている。そして、この撮像装置100は、該撮像素子からの画素信号を記憶する信号記憶部(フレームメモリ4)と、該画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した情報格納部(座標メモリ7)と、補正の対象となる欠陥画素の画素値を、該欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正する画素補正部(制御回路8)とを備えている。
以下、本実施形態1の撮像装置について詳しく説明する。
本実施形態1の撮像装置100は、被写体の撮像により得られた画素値を画素信号(撮像信号)Spとして出力する撮像素子1と、該撮像素子1で得られた画素信号Spに対してノイズ除去や増幅等の処理を施してアナログ信号Asを出力するアナログ処理回路2と、アナログ処理回路2から出力されたアナログ信号Asをディジタル信号Dsに変換するA/D変換回路3とを有している。ここで、撮像素子1、アナログ処理回路2、およびA/D変換回路3は、上記撮像装置100の画像入力部を構成しており、撮像素子1としては、CCDイメージセンサあるいはCMOSイメージセンサなどが用いられている。
また、上記撮像装置100は、アナログ信号Asのディジタル変換により得られたデジタル信号Dsを画像データとして一旦記憶しておくフレームメモリ(信号記憶部)4と、該フレームメモリ4から読み出された画像データDmに対して色バランス等のディジタル信号処理を施すディジタル信号処理回路5と、ディジタル信号処理が施された画像データDpを表示装置(図示せず)の規格に合うように変換して表示データIdを出力する出力回路6とを有している。
ここで、上記撮像素子1は、図3に示すように、複数の画素をマトリクス状に配列してなる画素アレイPaを有しており、各画素には、カラーフィルタが配置されている。ここでのカラーフィルタの配列は、緑色(G)カラーフィルタと赤色(R)カラーフィルタとを交互に配列してなる列と、青色(B)カラーフィルタと緑色(G)カラーフィルタとを交互に配列してなる列とを、隣接する2つの列の間で、緑色(G)カラーフィルタが隣接しないよう交互に配置したベイヤー配列となっている。ただし、カラーフィルタの配列はこれに限るものではない。
さらに、上記撮像装置100は、上記撮像素子1を構成する画素のうちの欠陥画素Pfに関する情報(欠陥画素情報)である欠陥画素データDfが格納されている欠陥画素座標メモリ(情報格納部)7と、撮像素子1の動作を制御するとともに、座標メモリ7に格納されている欠陥画素データDfに基づいて、欠陥画素の画素値を補正する画素欠陥補正処理を行う制御回路8と、該制御回路8から出力された制御信号Scに基づいて、上記撮像素子1にその駆動信号Sdを出力する撮像素子駆動回路9とを有している。
ここで、上記欠陥画素データDfは、画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を含むものである。ここで、欠陥画素の位置を示す位置情報は、画素アレイPa上で定義された座標データであり、XY座標、つまり、画素アレイにおける水平方向の位置を示すX座標と、画素アレイにおける垂直方向の位置を示すY座標との組(X、Y)により、画素アレイ内での欠陥画素の位置を示すものである。
また、図4は、欠陥画素座標メモリ7での、欠陥画素の座標データおよび隣接画素の欠陥情報の格納状態を示す図である。
図4に示すように、欠陥画素座標メモリ(以下、単に座標メモリともいう。)7は、欠陥画素の位置、つまり図3に示すように画素をマトリクス状に配列してなる画素アレイPaにおける欠陥画素Pfの位置を示す座標データ(Xk,Yk)を記録する第1の記録領域Rm1と、各欠陥画素Pfkに隣接する隣接画素の欠陥情報、つまり隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す情報(d(k)1、d(k)2、d(k)3、d(k)4)を記録する第2の記録領域Rm2とを有している。ここで、kは、画素アレイPaで発生した欠陥画素を画素アレイPaにおける画素の配列に沿って所定の経路でカウントしたときの個数であり、座標データ(Xk,Yk)は、画素アレイPaで発生したk番目の欠陥画素Pfkの位置を示し、欠陥情報(d(k)1、d(k)2、d(k)3、d(k)4)は、k番目の欠陥画素の左右上下に隣接する同色画素がそれぞれ欠陥画素であるか否かを示している。
具体的には、欠陥情報d(k)1は、補正対象となる欠陥画素Pfkの左側に隣接する同色の画素が欠陥画素であるか否かを示している。値〔1〕を有する欠陥情報d(k)1は、補正対象となる欠陥画素Pkfの左側に隣接する同色の画素が正常画素であることを示し、値〔0〕を有する欠陥情報d(k)1は、補正対象となる欠陥画素の左側に隣接する同色の画素が欠陥画素であることを示している。
同様に、欠陥情報d(k)2は、補正対象となる欠陥画素Pfkの右側に隣接する同色の画素が欠陥画素であるか否かを示し、欠陥情報d(k)3は、補正対象となる欠陥画素の上側に隣接する同色の画素が欠陥画素であるか否かを示し、欠陥情報d(k)4は、補正対象となる欠陥画素の下側に隣接する同色の画素が欠陥画素であるか否かを示している。それぞれの欠陥情報d(k)2〜d(k)4の値〔1〕は、これらの隣接画素が正常画素であることを示し、またそれぞれの欠陥情報d(k)2〜d(k)4の値〔0〕は、これらの隣接画素が欠陥画素であることを示している。
そして、欠陥画素の座標データ(Xk,Yk)と、該欠陥画素に隣接する4つの画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報(d(k)1、d(k)2、d(k)3、d(k)4)とは、対応付けて、座標メモリ7内の第1および第2の記憶領域Rm1およびRm2に分けて、上記カウント順序で格納されている。
さらに具体的に説明すると、例えば、図4に示す座標メモリ7の第1の記録領域Rm1の1行目に格納された座標データ(X0,Y0)は、画素アレイにおける座標(X0、Y0)で示される位置に欠陥画素が存在することを示している。なお、説明の都合上、この欠陥画素は画素Pf0とする。また、座標メモリ7の第2の記録領域Rm2の1行目に格納された欠陥情報(1,1,1,1)(すなわち、d(0)1(=1)、d(0)2(=1)、d(0)3(=1)、d(0)4(=1))は、上記欠陥画素Pf0の左右上下に隣接する同色の画素が、いずれも正常画素であることを示している。
また、図4に示す座標メモリ7の第1の記録領域Rm1の2行目に格納された座標データ(X1,Y1)は、画素アレイにおける座標(X1、Y1)で示される位置に欠陥画素が存在することを示している。なお、説明の都合上、この欠陥画素は画素Pf1とする。また、座標メモリ7の第2の記録領域Rm2の2行目に格納された欠陥情報(1,0,1,1)(すなわち、d(1)1(=1)、d(1)2(=0)、d(1)3(=1)、d(1)4(=1))は、上記欠陥画素Pf1の左、上、下に隣接する同色の画素がいずれも正常画素であり、上記欠陥画素Pf1の右に隣接する同色の画素が欠陥画素であることを示している。
例えば、図4に示す座標データ(X1,Y1)と欠陥情報(1,0,1,1)の組み合わせは、図3に示す欠陥画素B0と、その隣接画素B1〜B4の欠陥情報との組み合わせに相当している。つまり、図3に示す画素アレイPaでは、欠陥画素B0に隣接する4画素B1〜B4のうちの画素B1、B3、B4が正常画素であり、画素B2が欠陥画素である。
さらに、図4に示す座標メモリ7の第1の記録領域Rm1のn行目に格納された座標データ(Xn,Yn)は、画素アレイにおける座標(Xn、Yn)で示される位置に欠陥画素が存在することを示している。なお、説明の都合上、この欠陥画素は画素Pfnとする。また、座標メモリ7の第2の記録領域Rm2のn行目に格納された欠陥情報(1,1,1,0)(すなわち、d(n)1(=1)、d(n)2(=1)、d(n)3(=1)、d(n)4(=0))は、上記欠陥画素Pfnの左、右、上に隣接する同色の画素がいずれも正常画素であり、上記欠陥画素Pfnの下に隣接する同色の画素が欠陥画素であることを示している。
そして、第2の記録領域Rm2の(n+1)行目に格納されている欠陥情報(0,0,0,0)(すなわち、d(n+1)1(=0)、d(n+1)2(=0)、d(n+1)3(=0)、d(n+1)4(=0))は、n番目の欠陥画素の座標データ以降には欠陥画素の座標データが格納されていないことを示している。
なお、このように欠陥情報d(k)1〜d(k)4が全て0となる組み合わせは、欠陥画素の隣接4画素全てが欠陥画素となる場合に相当するもので、このような欠陥画素の配列を有する撮像装置は、欠陥画素の画素値補正が不可能となるため、不良品としてテスト工程で除外される。つまり、製品としての撮像装置には、欠陥情報d(k)1〜d(k)4が全て0となるような欠陥画素の配列を有するものは存在しない。
そこで、欠陥情報d(k)1〜d(k)4が全て0となる組み合わせは、座標メモリの第1の記録領域には、この欠陥情報の1つ前の欠陥情報に対応する欠陥画素の座標データの後には、欠陥画素の座標データが残っていないことを判断するために使用可能とである。
次に、図2を用いて、本実施形態1の撮像装置を構成する制御回路8の構成について説明する。
すなわち、本実施形態1の撮像装置100を構成する制御回路8は、撮像素子駆動回路9に制御信号Scを供給する素子制御部80と、上記フレームメモリ4に対するデータのアクセスを行うメモリアクセス部81と、上記座標メモリ7に格納されている欠陥画素データDfを読み出すデータ読出部82とを有している。また、この制御回路8は、読み出された欠陥画素データDfに基づいて、フレームメモリ4に格納されている画像における各画素が欠陥画素であるか否かを判定する欠陥画素判定部83と、該欠陥画素判定部83からの判定出力に基づいて、欠陥画素と判定された画素の位置座標から該画素に隣接する同色の画素の位置座標を算出する隣接画素位置算出部84と、算出された隣接画素の位置座標と、読み出された欠陥画素データDfとに基づいて、隣接画素のうちの正常画素の画素値を用いて、補正対象画素の画素値を補正する画素補正部85とを有している。ここで、画素補正部85は、読み出された欠陥画素データDfを欠陥画素判定部83を介して受け取るよう構成されている。
次に動作について説明する。
撮像素子1での撮像により得られた画素信号Spがアナログ処理回路2に入力されると、該アナログ処理回路2では、画素信号Spは、ノイズ除去や増幅等の処理を施されてアナログ画像信号AsとしてA/D変換回路3に出力される。このA/D変換回路3では、アナログ処理回路2から出力されたアナログ画像信号Asをディジタル画像信号Dsに変換するA/D変換処理が行われ、このA/D変換によりディジタル画像信号Dsがフレームメモリ4に画像データDsとして一旦記憶される。
このフレームメモリ4に格納されている画像データ(ディジタル画素値)Dsに対しては、座標メモリ7に記憶されている欠陥画素データDfに基づいて、制御回路8により欠陥画素の画像データを、正常画素の画像データに基づいて算出した画像データに置き換える欠陥補正処理が施され、欠陥補正処理が施された画像データDmがディジタル信号処理回路5に出力される。
このディジタル信号処理回路5では、フレームメモリ4からの画像データDmに対して色バランス等のディジタル信号処理が施され、このディジタル信号処理が施された画像データDpが出力回路6に出力される。出力回路6では、ディジタル信号処理が施された画像データDpは、表示装置の規格に合うように変換されて表示データIdとして後段の表示装置などに出力される。
また、上記制御回路8の素子制御部80からは撮像素子駆動回路9に制御信号Scが供給されており、撮像素子駆動回路9は、該制御信号Scに基づいて撮像素子1を駆動信号Sdにより駆動している。
以下、上記制御回路8による欠陥画素補正動作について、図5に示すフローチャートを参照して詳しく説明する。
制御回路8では、アクセス制御部81によりフレームメモリ4に対するデータアクセスの制御が行われており、上述したように、撮像素子1からの撮像信号Spをアナログ処理回路2およびA/D変換回路3で処理して得られたディジタル信号Dsが、各画素の画素値としてフレームメモリ4内に記憶される(ステップS1)。
次に、制御回路8では、データ読出部82が、図4に示す欠陥画素座標メモリ7内の各記憶領域Rm1およびRm2に、欠陥画素の座標データ(Xk、Yk)および隣接画素の欠陥情報(d(k)1,d(k)2,d(k)3,d(k)4)として記録されている最初の座標データ(X0,Y0)および欠陥情報(d(0)1,d(0)2,d(0)3,d(0)4)を読み出す(ステップ2)。
続いて、制御回路8では、欠陥画素判定部83が、読み出した欠陥情報d(k)1〜d(k)4(ここではk=0)により、欠陥画素の座標データが残っているか否かを判断する(ステップ3)。つまり、読み出した欠陥情報d(k)1〜d(k)4がすべて0であれば、この時点では、座標メモリ7には、補正すべき欠陥画素の座標データが残っていないこととなる。
そして、制御回路8では、欠陥画素の座標データが残っていない場合には、アクセス制御部81が、欠陥画素判定部83からの判定信号により、フレームメモリ4からディジタル信号Dsがディジタル信号処理回路5に読み出されるようフレームメモリ4を制御する(ステップS8)。
一方、上記座標メモリ7に欠陥画素の座標データが残っている場合、つまり、読み出した欠陥情報d(k)1〜d(k)4のすべてが0でない場合には、制御回路8では、隣接画素位置算出部84が、読み出した欠陥画素の座標データ(Xk,Yk)から、該欠陥画素に隣接する同色の4画素の座標データを算出する(ステップS4)。
さらに、制御回路8では、画素補正部85が、算出した座標データが示す位置にある画素の画素値をフレームメモリ4よりアクセス制御部81を介して取得する(ステップS5)。
次に、制御回路8では、画素補正部85が、欠陥画素の補正データ(補正画素値)を、欠陥画素判定部83からの欠陥情報に基づいて、取得した隣接画素の画素データのうちの正常な隣接画素の画素データ(画素値)のみから算出する(ステップS6)。
例えば、図3に示すように、補正の対象となる欠陥画素B0に隣接する同色の隣接画素B2が欠陥画素である場合、図4に示すように、欠陥画素座標メモリ7には欠陥画素B0の座表データおよび隣接する画素B1,B2,B3,B4の欠陥情報(d(1)1(=1),d(1)2(=0),d(1)3(=1),d(1)4(=1))が格納され、画素B2の欠陥情報d(1)2は0であるため、欠陥画素B2を除いた隣接画素B1,B3,B4の画素データ(画素値)の平均値が欠陥画素B0の補正データ(画素値)として算出される。
次に、制御回路8では、画素補正部85が、上記ステップS6で算出した補正データ(画素値)をアクセス制御部81に出力すると、アクセス制御部81により、フレームメモリ4に格納されている補正対象欠陥画素の画素データ(画素値)が、上記ステップS6で算出した補正データ(画素値)に書き換えられる(ステップS7)。
次に、制御回路8は、上記ステップS2の処理へ戻り、補正する座標データがなくなるまで、つまり、ステップS3にて、欠陥情報d(k)1〜d(k)4として(0,0,0,0)が読み出されるまで、上記ステップS2からステップS7までの処理を繰り返し行う。
そして、制御回路8では、ステップS3において、欠陥画素座標メモリ7に格納されている補正されるべき欠陥画素の座標データがなくなったと判定した場合には、欠陥画素判定部83からの指示により、アクセス制御部81は、フレームメモリ4に格納されている画像データがディジタル信号処理回路5に出力されるようフレームメモリ4を制御し(ステップS8)、フレームメモリ4に格納されている1フレームに対応する画像データの処理を終了する。
このような撮像により得られた撮像信号に対する欠陥画素補正処理は各フレーム毎に行われる。
このように本実施形態では、撮像素子からの画素信号を記憶するフレームメモリ(信号記憶部)4と、該撮像素子1の画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した座標メモリ(情報格納部)7と、補正の対象となる欠陥画素の画素値を、該欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正する制御回路(画素補正部)8とを備えたので、座標メモリ7に予め格納されている欠陥情報に基づいて、補正対象となる欠陥画素の画素値を補正する際に必要となる、補正対象画素に隣接する画素のうちの正常画素を識別することができる。このため、撮像素子における欠陥画素を補正する際に、欠陥画素が連続して複数発生している場合であっても、欠陥画素の座標データが記録されているメモリを参照しながら、補正対象の欠陥画素に隣接する隣接画素が正常画素であるか否かを判断する必要がなく、この結果、正常画素のみを使用して欠陥画素の値を適切に補正して良好な補正画像を短時間で得ることができる。
また、本実施形態1では、補正対象画素の画素値を、補正対象画素に隣接する正常な画素の画素値の平均値に置き換えるので、補正対象画素の画素値を、その周辺の隣接画素の画素値との大きな差を発生させることなく適切に補間することができる。
また、本実施形態では、補正対象画素の画素値を、補正対象画素に隣接する同色の正常な画素の画素値を用いて補正するので、欠陥画素の画素値補正を、欠陥画素での周辺領域との色相のバランスを損なうことなく行うことができる。
また、本実施形態においては、補正対象画素の画素値を、画素アレイ上で補正対象画素の左右上下に隣接して位置する同色の隣接4画素のうちの正常画素の画素値を用いて補正するので、補正対象画素の画素値を複数の正常画素の画素値の平均値で置き換えるなど、欠陥画素の画素値をより適切な値にすることが可能となる。
なお、上記実施形態1では、画素補正部85が、欠陥画素の補正データ(補正画素値)を、欠陥画素判定部83からの欠陥情報に基づいて、取得した隣接画素の画素データのうちの正常な隣接画素の画素データ(画素値)のみから算出する場合を示したが、隣接画素位置算出部84が、読み出した欠陥画素の座標データ(Xk,Yk)から、欠陥情報に基づいて、該欠陥画素に隣接する同色の4画素のうちの正常な画素の座標データのみを算出するようにしてもよい。この場合、隣接する同色の4画素のうちの正常な画素の画素データ(画素値)のみがフレームメモリ4から読み出されることとなり、画素補正部85では、取得した隣接画素の画素データのうちから正常な隣接画素の画素データ(画素値)を選択する必要はない。
さらに、上記実施形態1では、特に説明しなかったが、上記実施形態1の撮像装置を搭載したカメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器について以下簡単に説明する。
(実施形態2)
図6は、本発明の実施形態2として、実施形態1の撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図6に示す本発明の実施形態2による電子情報機器90は、本発明の上記実施形態1の撮像装置を、被写体の撮影を行う撮像部91として備えたものであり、このような撮像部による撮影により得られた高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部92と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示部93と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信部94と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力部95とのうちの少なくともいずれかを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、固体撮像素子からの画素信号における欠陥画素の画素値を補正する撮像装置および欠陥画素補正方法、並びにこのような撮像装置を用いた電子情報機器の分野において、撮像素子の複数画素に欠陥が連続して発生している場合に、欠陥画素の画素値を正確にかつ短時間で補正することができるものである。
1 撮像素子
2 アナログ処理回路
3 A/D変換回路
4 フレームメモリ
5 ディジタル信号処理回路
6 出力回路
7 座標メモリ
8 制御回路
9 駆動制御回路
80 素子制御部
81 アクセス制御部
82 データ読出部
83 欠陥画素判定部
84 隣接画素位置算出部
85 画素値補正部
90 電子情報機器
91 撮像部
92 メモリ部
93 表示手段
94 通信手段
95 画像出力部
100 撮像装置
As アナログ信号
Df 欠陥画素データ
Dm 記録データ
Dp 画像データ
Ds ディジタル信号
Id 表示データ
Pa 画素アレイ
Sc 制御信号
Sd 駆動信号
Sp 画素信号

Claims (18)

  1. 複数の画素を配列してなる画素アレイを有する、被写体の撮像により各画素で得られた画素値を画素信号として出力する撮像素子を備え、該撮像素子から出力された画素信号に含まれる欠陥画素の画素値を補正するよう構成した撮像装置であって、
    該撮像素子からの画素信号を記憶する信号記憶部と、
    該画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した情報格納部と、
    補正の対象となる欠陥画素の画素値を、該欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正する画素補正部とを備えた撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子で得られた画素信号を前記信号記憶部に入力する画像入力部を有する撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記画像入力部は、
    前記撮像素子で得られた画素信号に対してノイズ除去処理および増幅処理を施してアナログ信号を生成するアナログ処理回路と、
    該アナログ処理回路で生成されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路とを有し、
    該ディジタル信号を前記画素アレイにおける各画素の画素値として前記信号記憶部に入力するものである撮像装置。
  4. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記信号記憶部はフレームメモリであり、
    前記画素補正部は、該フレームメモリに格納されている、前記画素アレイにおける複数の画素のうちの欠陥画素の画素値を、正常な隣接画素の画素値から算出した補正画素値に書き換える撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記正常な隣接画素の画素値から算出した補正画素値は、前記補正の対象となる欠陥画素に隣接する複数の正常な隣接画素の画素値の平均値である撮像装置。
  6. 請求項5に記載の撮像装置において、
    前記画素アレイは、各画素に対してカラーフィルタを配置したものであり、
    前記補正の対象となる欠陥画素の画素値の補正に用いる、該欠陥画素に隣接する複数の隣接画素は、該補正対象となる欠陥画素と同色のカラーフィルタが配置されたものである撮像装置。
  7. 請求項6に記載の撮像装置において、
    前記画素アレイ上に配置されたカラーフィルタの配列は、緑色カラーフィルタと赤色カラーフィルタとを交互に配列してなる列と、青色カラーフィルタと緑色カラーフィルタとを交互に配列してなる列とを、隣接する2つの列の間で、緑色カラーフィルタが隣接しないよう交互に配置したベイヤー配列となっている撮像装置。
  8. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記画素補正部は、
    前記信号記憶部に画素値が記録されている各画素が欠陥画素であるか否かを、前記情報格納部に記憶されている位置情報に基づいて判定する欠陥画素判定部を有し、欠陥画素であると判定された画素を、画素値を補正すべき補正対象画素とする撮像装置。
  9. 請求項8に記載の撮像装置において、
    前記信号記憶部はフレームメモリであり、
    前記画素補正部は、
    前記欠陥画素であると判定された補正対象画素の画素値の補正に用いる、該補正対象画素に隣接する複数の隣接画素の位置として、前記画素アレイ上で定義されている座標データを算出する隣接画素位置算出部を有し、該座標データが示す位置にある画素の画素値を前記フレームメモリから取得する撮像装置。
  10. 請求項9に記載の撮像装置において、
    前記画素アレイは、各画素に対してカラーフィルタを配置したものであり、
    前記隣接画素位置算出部は、
    前記補正対象画素に隣接する複数の隣接画素の位置として、該補正対象画素と同色のカラーフィルタが配置された、該画素アレイ上で該補正対象画素の上下左右に位置する4つの画素の座標データを算出する撮像装置。
  11. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記情報格納部は、
    前記画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報として、該画素アレイ上で定義された座標データを記録する第1の記録領域と、該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を記録する第2の記録領域とを有している撮像装置。
  12. 請求項11に記載の撮像装置において、
    前記画素アレイは、各画素に対してカラーフィルタを配置したものであり、
    前記補正の対象となる欠陥画素である補正対象画素に隣接する複数の隣接画素は、該補正対象画素と同色のカラーフィルタが配置された、該画素アレイ上で該補正対象画素の上下左右に位置する4つの画素であり、
    該各隣接画素の欠陥情報は、その値が0であるとき、該隣接画素が欠陥画素であることを示し、その値が1であるとき、該隣接画素が正常画素であることを示すものである撮像装置。
  13. 請求項12に記載の撮像装置において、
    前記欠陥画素の位置を示す座標データと、該欠陥画素に隣接する4つの画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報とは、対応付けて、かつそれぞれ第1および第2の記録領域に分けて、所定の順序で記録されており、
    該第2の記録領域に隣接4画素の欠陥情報として記録された、値がすべて0である特定の欠陥情報は、該第1の記録領域では、この特定の欠陥情報の1つ前の欠陥情報に対応する座標データ以降には、欠陥画素の位置を示す座標データが存在しないことを示している撮像装置。
  14. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子はCCDイメージセンサである撮像装置。
  15. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記撮像素子はCMOSイメージセンサである撮像装置。
  16. 複数の画素を配列してなる画素アレイを有する、被写体の撮像により各画素で得られた画素値を画素信号として出力する撮像素子からの画素信号に対して、該画素信号に含まれる欠陥画素の画素値を補正する補正処理を施す欠陥画素補正方法であって、
    該画素アレイにおける欠陥画素の位置を示す位置情報、および該欠陥画素に隣接する隣接画素が欠陥画素であるか否かを示す欠陥情報を格納した情報格納部から該欠陥情報を読出すステップと、
    補正の対象となる欠陥画素の画素値を、該欠陥情報に基づいて正常な隣接画素の画素値のみを用いて補正するステップとを含む、欠陥画素補正方法。
  17. 請求項16に記載の欠陥画素補正方法において、
    前記撮像素子からの画素信号を記憶するフレームメモリを用い、
    前記欠陥画素の画素値を補正するステップでは、
    該フレームメモリに画素値が入力されている各画素が、欠陥画素であるか否かを、前記情報格納部に記憶されている位置情報に基づいて判定し、
    該欠陥画素であると判定された補正対象画素の画素値の補正に用いる、該補正対象画素に隣接する正常な隣接画素の位置として、前記画素アレイ上で定義されている座標データを算出し、
    該座標データが示す位置にある画素の画素値を該フレームメモリから取得し、
    該フレームメモリから取得した画素値から、該補正対象画素の補正画素値を求める欠陥画素補正方法。
  18. 被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、
    該撮像部は、請求項1に記載の撮像装置である電子情報機器。
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