JP2010212543A - 熱伝導部材および携帯型電子機器 - Google Patents

熱伝導部材および携帯型電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2010212543A
JP2010212543A JP2009059071A JP2009059071A JP2010212543A JP 2010212543 A JP2010212543 A JP 2010212543A JP 2009059071 A JP2009059071 A JP 2009059071A JP 2009059071 A JP2009059071 A JP 2009059071A JP 2010212543 A JP2010212543 A JP 2010212543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
heat conducting
conducting member
electronic component
conductive member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009059071A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kitagawa
雅彦 北川
Toshiya Senoo
俊哉 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009059071A priority Critical patent/JP2010212543A/ja
Publication of JP2010212543A publication Critical patent/JP2010212543A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】発熱する電子部品と放熱部材との距離が離れている場合にも、電子部品から発生する熱を高効率で放熱することが可能な熱伝導部材とそれを用いた携帯型電子機器を提供する。
【解決手段】電子部品からの発熱を放熱部材に伝導させる熱伝導部材1であって、電子部品に接触して設けられた第1熱伝導部材と、第1の熱伝導部材に積層された第2熱伝導部材と、第2熱伝導部材に積層されて放熱部材に接触して設けられた第3熱伝導部材とを備え、第2熱伝導部材の熱伝導率を、第1熱伝導部材および第3熱伝導部材の熱伝導率よりも大きくしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種携帯型電子機器に用い、動作時に発熱する電子部品から発生ずる熱を放熱部品に伝導させる熱伝導部材、およびその熱伝導部材を使用した携帯型電子機器に関するものである。
近年、電子機器の高性能化、小型化の要求に従い、電子部品の高密度、高機能化が一層重要な技術的要求となっている。その電子部品の小型化、高機能化、また高密度実装により、電子部品の温度上昇が大きな問題となり、動作時に発熱する電子部品からの放熱を効率的に行なうことが重要となってきている。
このような放熱冷却を高効率に行なうためには、熱伝導、熱伝達、熱放射をうまく組み合わせることが重要であるが、電子部品などを冷却するには、主に熱伝導により電子部品から発生した熱を低温領域である放熱手段に導き、その放熱手段から熱伝達によって大気などに放熱することが有効である。
電子部品から発生した熱を放熱手段に伝導させる手段として、電磁波吸収体の全外周面と密着して覆設する熱伝導体を用いる方法がある(特許文献1)。また、発熱を伴う機能部品と装置筐体とを熱的に接続する金属フィルムとインシュレータフィルムから構成される熱伝導シートを備える方法が開示されている(特許文献2)。
特開2001−15656号公報 特開2003−264389号公報
近年、携帯型電子機器の使用環境が拡大するとともに、その小型化が進展し、これらの携帯型電子機器へ搭載される電子部品からの放熱性能の向上と、電子部品に対する高い耐衝撃性、耐振動性を有する携帯型電子機器が求められている。
例えば、代表的な携帯型電子機器の一つであるノートPCの回路基板に実装されているCPU(Central Processing Unit)は、高密度に集積されたトランジスタの動作によって高熱になり、CPUとしての動作に不具合を生じることがあるため、放熱部品を備えている。また、微細加工プロセスによって製造されるLSIを使用しているために、落下などの衝撃に弱く、外部から直接の衝撃を避けるために携帯型電子機器筐体とCPUとを離間して配置するなどの措置が取られている。
一方、開示されている技術では、発熱する電子部品と放熱部材との距離が離れている場合に電子部品から発生する熱を高効率で放熱することができないという課題を有していた。
本発明はこのような課題を解決し、発熱部材である電子部品と放熱部材とが離間した場合でも電子部品からの放熱を確実に実現し、さらに、耐振動、耐衝撃性に優れた熱伝導部材とそれを用いた携帯型電子機器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の熱伝導部材は、電子部品からの発熱を放熱部材に伝導させる熱伝導部材であって、電子部品に接触して設けられた第1熱伝導部材と、第1の熱伝導部材に積層された第2熱伝導部材と、第2熱伝導部材に積層されて放熱部材に接触して設けられた第3熱伝導部材とを備え、第2熱伝導部材の熱伝導率を、第1熱伝導部材および第3熱伝導部材の熱伝導率よりも大きくしている。
このような構成によれば、電子部品と放熱部材とが離間されて配置されても、放熱部材への高効率熱伝導を可能とし、回路基板に実装された部品を効率良く冷却することができる。
さらに、第1熱伝導部材および第3熱伝導部材の少なくとも一方が、弾性シートであることが望ましい。このような構成によれば、電子部品あるいは放熱部材と熱伝導部材との接触熱抵抗を低減させ、さらに振動や衝撃に対するストレスを緩和することができる。
さらに、第1熱伝導部材と第3熱伝導部材との間に積層された第2熱伝導部材の周縁の少なくとも一部が、第1熱伝導部材または第3熱伝導部材の周縁よりも外側に露出する露出部を有していることが望ましい。このような構成によれば、露出部によって放熱面積を増大させて電子部品からの放熱性能を向上させることができる。
さらに、露出部は、第2熱伝導部材を電子部品が載置された基板または電子機器筐体に固定する固定部であることが望ましい。このような構成によれば、電子部品を搭載した電子機器に振動や衝撃が印加された場合であっても、熱伝導部材の位置ずれや脱落を防止し、電子部品を正常に動作させることが可能となる。
また、本発明の携帯型電子機器は、電子部品からの発熱を放熱部材に伝導させる熱伝導部材を備えた携帯型電子機器であって、熱伝導部材が、電子部品に接触して設けられた第1熱伝導部材と、第1の熱伝導部材に積層された第2熱伝導部材と、第2熱伝導部材に積層されて放熱部材に接触して設けられた第3熱伝導部材とを備え、第2熱伝導部材の熱伝導率を、第1熱伝導部材および前記第3熱伝導部材の熱伝導率よりも大きくしている。
このような構成によれば、電子部品と放熱部材とが離間されて配置されても、放熱部材への高効率熱伝導を可能として、回路基板に実装された部品を効率良く冷却することができ、電子機器が小型で電子部品が高密度に実装されても電子部品を高い信頼性で動作させることができる。
以上のように、本発明の熱伝導部材と携帯型電子機器によれば、電子部品と放熱部材とが離間されて配置されても、放熱部材への高効率熱伝導を可能とし、回路基板に実装された部品を効率良く冷却することができ、電子機器が小型で電子部品が高密度に実装されても電子部品を高い信頼性で動作させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態2について、図1を参照しながら説明する。図1は本発明の実施の形態1における熱伝導部材1を示す図であり、図1(a)は熱伝導部材1の斜視図、図1(b)は熱伝導部材1が電子部品上に放熱部材とともに実装された状態を示す断面図である。
図1(a)、図1(b)に示すように熱伝導部材1は次のように構成されている。すなわち、第1熱伝導部材であるシリコーングリス11の上面に、第2熱伝導部材であるアルミニウム板12が積層され、アルミニウム板12のシリコーングリス11と接する面と反対側の面には第3熱伝導部材であるシリコーングリス13が積層されて構成されている。
すなわち、回路パターンがプリント形成されたプリント基板14上には、ノートPCなどの計算処理を実行する電子部品であるCPU15が実装されている。CPU15の上面には、シリコーングリス11がCPU15に接触するように塗布されて設けられている。熱伝導部材1のシリコーングリス13には、電子機器の筐体(図示せず)に固定されたアルミニウムなどからなる放熱部材であるヒートシンク16が接触して配置されている。
したがって、電子機器の動作によってCPU15から発熱する熱が、熱伝導部材1を熱伝導してヒートシンク16に移動させ、ヒートシンク16から放熱させるようにしている。
ここで、第1熱伝導部材であるシリコーングリス11と第3熱伝導部材であるシリコーングリス13の熱伝導率は5W/mKであり、第2熱伝導部材であるアルミニウム板12の熱伝導率は約240W/mKであり、第2熱伝導部材の熱伝導率を、第1熱伝導部材および第3熱伝導部材の熱伝導率よりも大きくしている。また、熱伝導部材1がCPU15とヒートシンク16にサンドイッチされ、CPU15とヒートシンク16に所定の押圧力が印加されるように、シリコーングリス11、13とアルミニウム板12の厚みを決定している。
このように構成された熱伝導部材1では、シリコーングリス11がCPU15と密着し、CPU15の動作にともない発生する熱が、効率良くシリコーングリス11へ伝導し、高い熱伝導率を有するアルミニウム板12を通過してシリコーングリス13へと伝導する。その後、シリコーングリス13からヒートシンク16に効率良く伝導し、結果としてCPU15を高効率に冷却することができる。
異なる部材が積層された積層部材の熱通過率は、各部材の厚みと熱伝導率によって決定されるが、本発明の実施の形態1における熱伝導部材1では、厚みの大きな第2熱伝導部材を熱伝導率の大きなアルミニウム板12としているために、熱通過率を全体として大きくすることができる。また、この第2熱伝導部材は、冷却すべき電子部品と放熱部材とが離間して設けられている場合に、熱伝導部材全体の厚みを調整する厚み調整部材としても作用する。したがって、熱伝導率の大きな第2熱伝導部材の厚みを大きくしても、熱伝導部材1全体の熱通過率を低下させることはない。
次に、本発明の実施の形態1における熱伝導部材1を用いた場合の、熱伝導特性について比較サンプルと比較して述べる。
実施の形態1の熱伝導部材1として、シリコーングリス11(塗布膜厚0.2mm)/アルミニウム板12(厚み3mm)/シリコーングリス13(塗布膜厚0.2mm)となるように構成し、CPU15とヒートシンク16とをはさむように構成した。一方、比較サンプルとしては、熱伝導部材全体を膜厚3.2mmのシリコーングリスで構成した。
これらの熱伝導部材を、CPUとヒートシンクとの間隔が3mmとなるようにした空間に配置し、環境温度23℃の条件下において、プリント基板上に実装したCPUを負荷50%で30分間連続動作させ、CPU内部に設置しているサーミスタの値を読み取ることにより、CPU動作前後における温度上昇を測定した。
その結果、本発明の実施の形態1における熱伝導部材1を用いた場合のCPUの温度上昇は、比較サンプルの50%にとどまり、熱伝導部材として効率良くCPUから発生した熱をヒートシンクに伝導しCPU冷却に効果があることがわかった。
このように、本発明の実施の形態1における熱伝導部材1によれば、電子部品と放熱部材とが離間した状態であっても、厚みが大きく熱伝導率の大きな熱伝導部材を挿入した構成とすることにより、発熱部材である電子部品と放熱部材とを所定の押圧力で押圧することができる。その結果、電子部品と熱伝導部材、さらには熱伝導部材と放熱部材との接触熱抵抗を低減するとともに、熱伝導部材の熱通過率を高く維持することができる。
その結果、電子部品の冷却効果を高めて電子部品の信頼性を高めることができるとともに、振動や衝撃に対しても熱伝導部材の脱落などのない熱伝導部材を構成することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図2を参照しながら説明する。図2は本発明の実施の形態2における熱伝導部材2を示す図であり、図2(a)は熱伝導部材2の斜視図、図2(b)は熱伝導部材2が電子部品上に放熱部材とともに実装された状態を示す断面図である。
図1(a)、図1(b)に示すように熱伝導部材2は次のように構成されている。すなわち、第1熱伝導部材であるシリコーン樹脂シート21の上面に、第2熱伝導部材であるアルミニウム板12が積層され、アルミニウム板12のシリコーン樹脂シート21と接する面と反対側の面には第3熱伝導部材であるシリコーン樹脂シート23が積層されて構成されている。
すなわち、本発明の実施の形態2における熱伝導部材2が、実施の形態1における熱伝導部材1と異なるのは、第1熱伝導部材と第3熱伝導部材の材料構成であり、実施の形態2では、それらを弾性シートであるシリコーン樹脂シート21、23により構成していることである。なお、図2において、第2熱伝導部材としてのアルミニウム板12、プリント基板14、CPU15、ヒートシンク16は、実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
実施の形態2におけるシリコーン樹脂シート21、23は、実施の形態1で述べたシリコーングリス11、13に比べて熱伝導率は小さく、1W/mKである。
次に、本発明の実施の形態2における熱伝導部材2を用いた場合の、熱伝導特性について比較サンプルと比較して述べる。
実施の形態2の熱伝導部材2として、シリコーン樹脂シート21(板厚0.5mm)/アルミニウム板12(厚み3mm)/シリコーン樹脂シート23(板厚0.5mm)となるように構成し、CPU15とヒートシンク16とをはさむように構成した。一方、比較サンプルとしては、熱伝導部材全体を膜厚3.2mmのシリコーングリスで構成した。
これらの熱伝導部材を、CPUとヒートシンクとの間隔が3mmとなるようにした空間に配置し、環境温度23℃の条件下において、プリント基板上に実装したCPUを負荷50%で30分間連続動作させ、CPU内部に設置しているサーミスタの値を読み取ることにより、CPU動作前後における温度上昇を測定した。
その結果、本発明の実施の形態2における熱伝導部材2を用いた場合のCPUの温度上昇は、比較サンプルの75%にとどまり、熱伝導部材として効率良くCPUから発生した熱をヒートシンクに伝導しCPU冷却に効果があることがわかった。なお、実施の形態1に比べて冷却効果が減衰しているのは、シリコーン樹脂とシリコーングリスとの熱伝導率の差と、その厚みによる結果である。
本発明の実施の形態2のように、CPU15と接する第1熱伝導部材と、ヒートシンク16と接する第3熱伝導部材とを、シリコーン樹脂シート21、23のような弾性シートで構成することにより、CPU15やヒートシンク16と熱伝導部材2との押圧力を強めることができ、CPU15とヒートシンク16とが離間されている場合でも、振動や衝撃に対しても安定して熱伝導部材を保持できる熱伝導部材とすることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について、図3を参照しながら説明する。図3は本発明の実施の形態3における熱伝導部材3を示す図であり、図3(a)は熱伝導部材3の斜視図、図3(b)は熱伝導部材3が電子部品上に放熱部材とともに実装された状態を示す断面図である。
図3(a)、図3(b)に示すように熱伝導部材3は次のように構成されている。すなわち、第1熱伝導部材であるシリコーングリス11の上面に、第2熱伝導部材であるアルミニウム板32が積層され、アルミニウム板32のシリコーングリス11と接する面と反対側の面には第3熱伝導部材であるシリコーングリス13が積層されて構成されている。
また、第2熱伝導部材であるアルミニウム板32は、その周縁32aの少なくとも一部が、第1熱伝導部材であるシリコーングリス11の周縁11aと第3熱伝導部材であるシリコーングリス13の周縁13aよりも外側に露出する露出部32bを有している。
すなわち、本発明の実施の形態3における熱伝導部材3が、実施の形態1における熱伝導部材1と異なるのは、第2熱伝導部材であるアルミニウム板32に前述の露出部32bを設けていることである。なお、図3において、シリコーングリス11、シリコーングリス13、プリント基板14、CPU15、ヒートシンク16は、実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
以上のように構成された本発明の実施の形態3における熱伝導部材3によれば、CPU15からの熱は、実施の形態1と同様に熱伝導部材3を伝導してヒートシンク16から放熱されるとともに、第2熱伝導部材であるアルミニウム板32の外部に露出した露出部32bが、放熱フィンの役割を果たし、電子機器の筐体内へ放熱させる作用を増大させる。
なお、本発明の実施の形態3の熱伝導部材32を用いた場合と、実施の形態1の熱伝導部材1を用いた場合で、実施の形態1で述べたのと同様の放熱性能評価を行った。このとき、第2熱伝導部材であるアルミニウム板32の面積はシリコーングリス11、13の塗布面積比150%、すなわち、全面積の約1/3が露出部32bであるように構成した。
その結果、前述の比較サンプルと比較して、CPU15の温度上昇が、比較サンプルの40%にとどまり、実施の形態1の熱伝導部材1よりもさらにCPU15を冷却する効果があることがわかった。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4について、図4を参照しながら説明する。図4は本発明の実施の形態3における熱伝導部材4を示す図であり、図4(a)は熱伝導部材4の斜視図、図4(b)は熱伝導部材4が電子部品上に放熱部材とともに実装された状態を示す断面図である。
図4(a)、図4(b)に示すように熱伝導部材4は次のように構成されている。すなわち、第1熱伝導部材であるシリコーングリス11の上面に、第2熱伝導部材であるアルミニウム板42が積層され、アルミニウム板42のシリコーングリス11と接する面と反対側の面には第3熱伝導部材であるシリコーングリス13が積層されて構成されている。
また、第2熱伝導部材であるアルミニウム板42は、その周縁42aの少なくとも一部が、第1熱伝導部材であるシリコーングリス11の周縁11aと第3熱伝導部材であるシリコーングリス13の周縁13aよりも外側に露出する露出部42bを有している。さらに、露出部42bには、ビス孔(図示せず)が設けられ、熱伝導部材4をプリント基板14や電子機器の筐体(図示せず)にビス43などで固定するようにしている。
すなわち、本発明の実施の形態4における熱伝導部材4が、実施の形態3における熱伝導部材3と異なるのは、第2熱伝導部材であるアルミニウム板42の露出部42bが、プリント基板14や電子機器の筐体(図示せず)に固定する固定部であることである。なお、図4において、シリコーングリス11、シリコーングリス13、プリント基板14、CPU15、ヒートシンク16、および、アルミニウム板42の露出部42bの露出面積などは実施の形態3と同様であるので詳細な説明は省略する。
以上のように構成された本発明の実施の形態4における熱伝導部材4によれば、実施の形態3で述べたように露出部42bによってCPU15の冷却効果をさらに高めることができる。さらに、アルミニウム板42をプリント基板14にビス43などによって固定しているために、電子機器に振動や衝撃が加わった場合でも、熱伝導部材4の脱落を防止して熱伝導部材4の機能を確保することができる。特に、第2熱伝導部材としてアルミニウムなどの導電性部材を用いた場合には、これらがプリント基板14上に落下して回路を短絡させる現象などを抑制することができる。
このように、本発明の実施の形態1〜4の熱伝導部材を、特に、携帯型の電子機器などに適用すると、小型で高密度に実装された電子部品からの放熱を確実に行い、動作信頼性の高い携帯型電子機器を実現できる。さらに、携帯型電子機器の場合には、振動や衝撃が印加される場合が多いが、本発明の実施の形態における熱伝導部材によって、特に電子部品と放熱部材とが離間している場合でも、耐振動性、耐衝撃性に優れた電子部品の放熱構成を実現することができる。
なお、本発明の実施の形態4では、第1熱伝導部材にシリコーングリスを使用している場合について述べたが、シリコーン樹脂シートなどの弾性シートを体を用いることにより、電子部品に対する外部からの耐衝撃性能のさらに向上させることが可能である。また、第2熱伝導部材を電子部品が実装された基板のみならず、電子機器の筐体などに固定しても同様の効果を得ることができる。
なお、上記の実施の形態1〜4では、第2熱伝導部材として金属のアルミニウム板を用いた場合について説明したが、アルミニウム板に限る必要はなく、第1熱伝導部材および第3熱伝導部材よりも熱伝導率が高い金属(金、銀、銅、鉄、亜鉛など)あるいはこれら金属の合金、金属酸化物(酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛など)、金属窒化物(窒化アルミニウム、窒化マグネシウム、窒化亜鉛など)あるいはこれらを混合させたものを使用しても同様の効果を得ることができる。
また、第1熱伝導部材および第3熱伝導部材の材料として、シリコーングリスやシリコーン樹脂に限られるものではなく、金属微粒子を溶媒中に分散させたペーストや、化学合成油中に金属酸化物を分散させたペーストなどを使用してもよい。また、弾性シートとして熱伝導性を有するゴム材料(エチレン・プロピレン・ジエン共重合物、ブチルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、スチレン−ブタジエンゴムなど)または、合成樹脂材料(ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミドなど)を基材としてシート化したもの、あるいはこれらの複合材料を基材としてシート化したもの、あるいはこれらの材料に金属や金属酸化物などをフィラーとして混合させたものを使用することができる。
以上、説明したように本発明によれば、プリント基板に実装された電子部品を効率良く冷却できるために、携帯型電子機器などの電子機器に有用である。
(a)は本発明の実施の形態1における熱伝導部材を示す斜視図、(b)は同熱伝導部材が電子部品上に放熱部材とともに実装された状態を示す断面図 (a)は本発明の実施の形態2における熱伝導部材を示す斜視図、(b)は同熱伝導部材が電子部品上に放熱部材とともに実装された状態を示す断面図 (a)は本発明の実施の形態3における熱伝導部材を示す斜視図、(b)は同熱伝導部材が電子部品上に放熱部材とともに実装された状態を示す断面図 (a)は本発明の実施の形態3における熱伝導部材を示す斜視図、(b)は同熱伝導部材が電子部品上に放熱部材とともに実装された状態を示す断面図
1,2,3,4 熱伝導部材
3a,11a,13a,42a 周縁
11,13 シリコーングリス
12,32,42 アルミニウム板
14 プリント基板
15 CPU
16 ヒートシンク
21,23 シリコーン樹脂シート
32b,42b 露出部
43 ビス

Claims (5)

  1. 電子部品からの発熱を放熱部材に伝導させる熱伝導部材であって、
    前記電子部品に接触して設けられた第1熱伝導部材と、
    前記第1の熱伝導部材に積層された第2熱伝導部材と、
    前記第2熱伝導部材に積層されて前記放熱部材に接触して設けられた第3熱伝導部材とを備え、
    前記第2熱伝導部材の熱伝導率を、前記第1熱伝導部材および前記第3熱伝導部材の熱伝導率よりも大きくしていることを特徴とする熱伝導部材。
  2. 前記第1熱伝導部材および前記第3熱伝導部材の少なくとも一方が、弾性シートであることを特徴とする請求項1に記載の熱伝導部材。
  3. 前記第1熱伝導部材と前記第3熱伝導部材との間に積層された前記第2熱伝導部材の周縁の少なくとも一部が、前記第1熱伝導部材または前記第3熱伝導部材の周縁よりも外側に露出する露出部を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱伝導部材。
  4. 前記露出部は、前記第2熱伝導部材を前記電子部品が載置された基板または電子機器筐体に固定する固定部であることを特徴とする請求項3に記載の熱伝導部材。
  5. 電子部品からの発熱を放熱部材に伝導させる熱伝導部材を備えた携帯型電子機器であって、前記熱伝導部材が、前記電子部品に接触して設けられた第1熱伝導部材と、前記第1の熱伝導部材に積層された第2熱伝導部材と、前記第2熱伝導部材に積層されて前記放熱部材に接触して設けられた第3熱伝導部材とを備え、前記第2熱伝導部材の熱伝導率を、前記第1熱伝導部材および前記第3熱伝導部材の熱伝導率よりも大きくしていることを特徴とする携帯型電子機器。
JP2009059071A 2009-03-12 2009-03-12 熱伝導部材および携帯型電子機器 Pending JP2010212543A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059071A JP2010212543A (ja) 2009-03-12 2009-03-12 熱伝導部材および携帯型電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009059071A JP2010212543A (ja) 2009-03-12 2009-03-12 熱伝導部材および携帯型電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010212543A true JP2010212543A (ja) 2010-09-24

Family

ID=42972399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009059071A Pending JP2010212543A (ja) 2009-03-12 2009-03-12 熱伝導部材および携帯型電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010212543A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102307457A (zh) * 2011-08-31 2012-01-04 昆山锦泰电子器材有限公司 带有电子元件的组装散热片
US9257960B2 (en) 2010-01-25 2016-02-09 Epcos Ag Electroacoustic transducer having reduced losses due to transverse emission and improved performance due to suppression of transverse modes
WO2016125947A1 (ko) * 2015-02-06 2016-08-11 엘지전자 주식회사 이동 단말기
EP3096351A1 (en) * 2015-05-22 2016-11-23 ABB Technology Oy Thermal interface foil
WO2023112709A1 (ja) * 2021-12-14 2023-06-22 オムロン株式会社 実装基板、及び実装基板を搭載した電気機器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9257960B2 (en) 2010-01-25 2016-02-09 Epcos Ag Electroacoustic transducer having reduced losses due to transverse emission and improved performance due to suppression of transverse modes
US9673779B2 (en) 2010-01-25 2017-06-06 Qualcomm Incorporated Electroacoustic transducer having reduced losses due to transverse emission and improved performance due to suppression of transverse modes
CN102307457A (zh) * 2011-08-31 2012-01-04 昆山锦泰电子器材有限公司 带有电子元件的组装散热片
WO2016125947A1 (ko) * 2015-02-06 2016-08-11 엘지전자 주식회사 이동 단말기
US9986072B2 (en) 2015-02-06 2018-05-29 Lg Electronics Inc. Mobile terminal
EP3096351A1 (en) * 2015-05-22 2016-11-23 ABB Technology Oy Thermal interface foil
US20160345462A1 (en) * 2015-05-22 2016-11-24 Abb Technology Oy Thermal interface foil
CN106169450A (zh) * 2015-05-22 2016-11-30 Abb技术有限公司 热界面箔
WO2023112709A1 (ja) * 2021-12-14 2023-06-22 オムロン株式会社 実装基板、及び実装基板を搭載した電気機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6707960B2 (ja) 電子機器
US20070146990A1 (en) Heat dissipating assembly
US7468890B2 (en) Graphics card heat-dissipating device
US20070195500A1 (en) Heat dissipation apparatus
JP6036894B2 (ja) 冷却装置および装置
EP1239716A2 (en) Apparatus for cooling an electronic component and electronic device comprising the apparatus
TW201626866A (zh) 包括電磁干擾(emi)屏蔽結構與導熱墊片的電子電路板總成
US20080068797A1 (en) Mounting assembly and electronic device with the mounting assembly
JP3068613B1 (ja) 電子部品用放熱体
JP2010212543A (ja) 熱伝導部材および携帯型電子機器
US20080198557A1 (en) Heat-dissipating module
JP2008218618A (ja) プリント配線板
US20210136949A1 (en) Remote heat exchanging module and composite thin-layered heat conduction structure
JP2006093546A (ja) 放熱シート、放熱筒状体およびそれらを用いた放熱構造
TWI631887B (zh) 散熱結構及具有所述散熱結構的電子裝置
TWI645588B (zh) 半導體的導熱及散熱結構
JP2006339223A (ja) Cpuの放熱構造
US9870973B2 (en) Cooling device and device
TW201201000A (en) Heat dissipation apparatus
JP2008192657A (ja) 電子機器
JP2012129379A (ja) 放熱フィン
JP5193431B2 (ja) 放熱構造
JP2006245025A (ja) 電子機器の放熱構造
US20120069515A1 (en) Electronic device with heat dissipation casing
CN113268127A (zh) 电子设备