JP2010212059A - 燃料電池のシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料ガスマニホールドの周りをシールする第1ガスケット、酸化ガスマニホールドの周りをシールする第2ガスケット、および冷却面の周りをシールする第3ガスケットを同一平面上に配置する場合に、成形型における成形材料射出ゲートの数を減らすことができ、もって成形の容易性およびコスト低減を実現する。
【解決手段】第1および第3ガスケットを該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形するとともに第2および第3ガスケットを該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形することにより、ガスケット成形時における成形材料射出ゲートを全ガスケットに亙って共用可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池のシール構造に関するものである。
燃料電池では、MEA(膜電極複合体)が一対のセパレータに挟まれて単位モジュールとされ、モジュールが多数重ねられてスタックとされ、モジュール内に燃料ガスおよび酸化ガスが供給され、モジュール間に冷媒が供給されるので、これら流体が漏洩しないように弾性体ガスケットよりなるシール構造が設けられている。またこのシール構造には、流体同士が混合しないように流体流路を仕切る役割もある。
この点、従来のシール構造では図4に示すように、セパレータ51に設けた燃料ガスマニホールド52の周りをシールするガスケット53と、冷却面54の周りをシールするガスケット55とが一部のガスケットライン(符号aからbで示す部位)を共用しているため、該共用部でガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、流体同士が直ちに混合してしまう問題がある(下記特許文献1の図7参照)。
そこで、従来、図5に示すように、セパレータ61に設けた燃料ガスマニホールド62の周りをシールするガスケット63と、酸化ガスマニホールド64の周りをシールするガスケット65と、冷却面66の周りをシールするガスケット67とを互いに交差または連続することなく別個独立して同一平面上に設けることにより、一部にガスケット切れなどの局部的不具合が発生しても、流体同士が混合しないように工夫されたシール構造が提案されている(下記特許文献1の図3参照)。このシール構造の場合、漏洩した流体は、異種流体と混合せずスタック外部へ流出する。
しかしながらこの図5の従来技術には、以下の点で不都合があり、改良の余地がある。
すなわち、ガスケットの成形に際して一般に、成形の容易性およびコスト低減の観点から、成形型における成形材料射出ゲートの数を極力減らすことが求められるところ、上記図5の従来技術では、3種類のガスケット63,65,67が完全に別個独立して設けられているため、ガスケット63,65,67毎に個別に射出ゲートを設ける必要がある。したがってこの従来技術では、上記求めに応じることができない。
特許第4013940号公報
本発明は以上の点に鑑みて、燃料ガスマニホールドの周りをシールするガスケットと、酸化ガスマニホールドの周りをシールするガスケットと、冷却面の周りをシールするガスケットとを同一平面上に配置する場合に、成形型における成形材料射出ゲートの数を減らすことができ、もって上記成形の容易性およびコスト低減の求めに応じることができる燃料電池におけるシール構造を提供することを目的とする。
また、冷却面はこれに代えて反応面でも良いことから、燃料ガスマニホールドの周りをシールするガスケットと、酸化ガスマニホールドの周りをシールするガスケットと、反応面の周りをシールするガスケットとを同一平面上に配置する場合に、成形型における成形材料射出ゲートの数を減らすことができ、もって上記成形の容易性およびコスト低減の求めに応じることができる燃料電池におけるシール構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるシール構造は、セパレータに設けた燃料ガスマニホールドの周りをシールする第1ガスケットと、酸化ガスマニホールドの周りをシールする第2ガスケットと、冷却面または反応面の周りをシールする第3ガスケットとが同一平面上に配置されている燃料電池用シール構造であって、前記第1および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されるとともに前記第2および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されることによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケットに亙って共用可能とされていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2によるシール構造は、セパレータに設けた燃料ガスマニホールドの周りをシールする第1ガスケットと、酸化ガスマニホールドの周りをシールする第2ガスケットと、冷却面または反応面の周りをシールする第3ガスケットとが同一平面上に配置されている燃料電池用シール構造であって、前記第1および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されるとともに前記第1および第2ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されることによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケットに亙って共用可能とされていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3によるシール構造は、セパレータに設けた燃料ガスマニホールドの周りをシールする第1ガスケットと、酸化ガスマニホールドの周りをシールする第2ガスケットと、冷却面または反応面の周りをシールする第3ガスケットとが同一平面上に配置されている燃料電池用シール構造であって、前記第1および第2ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されるとともに前記第2および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されることによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケットに亙って共用可能とされていることを特徴とする。
上記構成を有する本発明の請求項1によるシール構造においては、同一平面上に配置される燃料ガスマニホールド周りの第1ガスケット、酸化ガスマニホールド周りの第2ガスケットおよび冷却面または反応面周りの第3ガスケットのうち、第1および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形され、第2および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形され、これによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケットに亙って共用可能とされている。したがって成形時に接続部を介して成形材料が流れるので、射出ゲートの数をガスケットの数よりも減じることが可能とされている。
また、上記構成を有する本発明の請求項2によるシール構造においては、同一平面上に配置される燃料ガスマニホールド周りの第1ガスケット、酸化ガスマニホールド周りの第2ガスケットおよび冷却面または反応面周りの第3ガスケットのうち、第1および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形され、第1および第2ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形され、これによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケットに亙って共用可能とされている。したがって成形時に接続部を介して成形材料が流れるので、射出ゲートの数をガスケットの数よりも減じることが可能とされている。
また、上記構成を有する本発明の請求項3によるシール構造においては、同一平面上に配置される燃料ガスマニホールド周りの第1ガスケット、酸化ガスマニホールド周りの第2ガスケットおよび冷却面または反応面周りの第3ガスケットのうち、第1および第2ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形され、第2および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形され、これによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケットに亙って共用可能とされている。したがって成形時に接続部を介して成形材料が流れるので、射出ゲートの数をガスケットの数よりも減じることが可能とされている。
尚、上記各請求項によるシール構造に共通して、接続部はそれぞれ各ガスケットとともにガスケットラインを構成するが、とくにシール機能を要求されるものではない。したがって接続部の高さ寸法はガスケットの高さ寸法と同じであっても良いが、ガスケットの高さ寸法より低く設定されても良い。
また、上記請求項1によるシール構造において、第1および第3ガスケットならびに第2および第3ガスケットはそれぞれ接続部を介して一体成形されるが、残りの組み合わせである第1および第2ガスケット間に接続部は設けられず第1および第2ガスケットは直接一体成形されていない。上記請求項2によるシール構造において、第1および第3ガスケットならびに第1および第2ガスケットはそれぞれ接続部を介して一体成形されるが、残りの組み合わせである第2および第3ガスケット間に接続部は設けられず第2および第3ガスケットは直接一体成形されていない。上記請求項3によるシール構造において、第1および第2ガスケットならびに第2および第3ガスケットはそれぞれ接続部を介して一体成形されるが、残りの組み合わせである第1および第3ガスケット間に接続部は設けられず第1および第3ガスケットは直接一体成形されていない。したがって何れの場合も、一部にガスケット切れなどの局部的不具合が発生したとき、漏洩した流体は異種流体と混合せずスタック外部へ流出する。これに対し比較例として、第1および第3ガスケット、第2および第3ガスケットならびに第1および第2ガスケットが全てそれぞれ接続部を介して一体成形されると、第1ないし第3ガスケットおよび3本の接続部で周りを囲まれる密閉状の空間がセパレータ上に形成され、ここに流体が漏洩すると、漏洩した流体はスタック外部へ流出せずに溜まってしまうことになる。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、以上説明したように本発明によれば、燃料ガスマニホールドの周りをシールする第1ガスケットと、酸化ガスマニホールドの周りをシールする第2ガスケットと、冷却面または反応面の周りをシールする第3ガスケットとが同一平面上に配置されている燃料電池用シール構造において、射出ゲートの数をガスケットの数よりも減じることが可能とされている。したがってこの種のガスケットにおいて、成形の容易性およびコスト低減を実現することができる。
本発明の第1実施例に係る燃料電池シール構造の要部平面図 本発明の第2実施例に係る燃料電池シール構造の要部平面図 本発明の第3実施例に係る燃料電池シール構造の要部平面図 従来例に係る燃料電池シール構造の要部平面図 他の従来例に係る燃料電池シール構造の要部平面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)上記図5の従来技術は、たとえシールラインに切れ等の局部的不具合が生じても、異種流体の混合を防止することができるものである。しかしながら一体成形にて製造する際は、低コスト化のために射出ゲート数の低減を図る必要があるが、この従来技術の場合、分離されたシールライン毎に個別に射出ゲートを設ける必要があるので、射出ゲート数の低減が困難である。
(2)そこで、シールラインが燃料ガスと酸化ガスの異種流体流路間部位では2重化されており、2本のシールライン間の部位がスタック外に連通されているシール構造を有し、かつ各シールラインを「一筆書き」形状になるように接続させたシール構造とする。
(3)上記構成によれば、各シールラインを「一筆書き」形状になるように接続させたことにより、一体成形化を行なう際に、射出ゲートを任意の位置に設定可能となり、これにより射出ゲート数の低減による低コスト化が可能になる。
(4)本発明は、燃料ガスマニホールド、酸化ガスマニホールドおよび冷却面をシールするシールライン構造に適用され、また燃料ガスマニホールド、酸化ガスマニホールドおよび反応面をシールするシールライン構造にも適用される。
(5)本発明では、ガスケット同士が同材質の接続部を介して一体成形されているので、上記図5の従来技術で規定されているように(請求項に記載されているように)、ガスケットシールラインは、互いに離れており、かつ、各種流体流路毎に独立しているとは云えない。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第1実施例(請求項1関連)・・・
図1は、本発明の第1実施例に係る燃料電池用シール構造の要部平面(セパレータの要部平面)を示している。
セパレータ1の平面上に、燃料ガス流路の一部をなす燃料ガスマニホールド2が当該セパレータ1を厚み方向に貫通するように設けられ、また酸化ガス流路の一部をなす酸化ガスマニホールド3が同じく当該セパレータ1を厚み方向に貫通するように設けられている。またセパレータ1の平面中央に、冷媒流路の一部をなす冷却面(冷媒流路部)4が広く設けられている。冷却面4はこれに代えて、両ガスが反応して発電する反応面であっても良い。セパレータ1は上記したように一対をもってMEAを挟み込んで単位モジュールとし、単位モジュールが多数重ねられてスタックとされ、モジュール内に燃料ガスおよび酸化ガスが供給され、モジュール間すなわちセパレータ1間に冷媒が供給される。
スタックとして組み立てられた状態で燃料ガス流路を流れる燃料ガスをシールするため、燃料ガスマニホールド2の周りに全周に亙ってゴム状弾性体製の第1ガスケット5がエンドレス状に設けられている。また酸化ガス流路を流れる酸化ガスをシールするため、酸化ガスマニホールド3の周りに全周に亙ってゴム状弾性体製の第2ガスケット6がエンドレス状に設けられている。また冷却面4を流れる冷媒をシールするため、冷却面4の周りに全周に亙ってゴム状弾性体製の第3ガスケット7がエンドレス状に設けられている。
第1ガスケット5は燃料ガスマニホールド2のみを囲んでいるもので、酸化ガスマニホールド3および冷却面4を囲んでいない。第2ガスケット6は酸化ガスマニホールド3のみを囲んでいるもので、燃料ガスマニホールド2および冷却面4を囲んでいない。第3ガスケット7は冷却面4のみを囲んでいるもので、燃料ガスマニホールド2および酸化ガスマニホールド3を囲んでいない。また第1ないし第3ガスケット5,6,7はセパレータ1の平面上、すなわち同一平面上に配置されている。
第1および第3ガスケット5,7は、両ガスケット5,7間に設けた同材質(ゴム状弾性体製)の接続部8を介して互いに一体成形されている。また第2および第3ガスケット6,7は、両ガスケット6,7間に設けた同材質(ゴム状弾性体製)の接続部9を介して互いに一体成形されている。残りの組み合わせである第1および第2ガスケット5,6間に接続部は設けられず第1および第2ガスケット5,6は直接一体成形されていない。
上記構成のシール構造において、スタックとして組み立てられた状態で燃料ガスマニホールド2周りの第1ガスケット5にガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、燃料ガスが漏洩するが、酸化ガスマニホールド3は第2ガスケット6でシールされ、冷却面4は第3ガスケット7でシールされているため、漏洩した燃料ガスは酸化ガスや冷媒と混合することなくセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出する。また酸化ガスマニホールド3周りの第2ガスケット6にガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、酸化ガスが漏洩するが、燃料ガスマニホールド2は第1ガスケット5でシールされ、冷却面4は第3ガスケット7でシールされているため、漏洩した酸化ガスは燃料ガスや冷媒と混合することなくセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出する。また冷却面4周りの第3ガスケット7にガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、冷媒が漏洩するが、燃料ガスマニホールド2は第1ガスケット5でシールされ、酸化ガスマニホールド3は第2ガスケット6でシールされているため、漏洩した冷媒は燃料ガスや酸化ガスと混合することなくセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出する。したがって何れの場合も異種流体が混合するのを防止することができる。また何れの場合も漏洩した流体はセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出するため、スタック内部に溜まってしまうことはない。
また、上記構成のシール構造においては、燃料ガスマニホールド2周りの第1ガスケット5、酸化ガスマニホールド3周りの第2ガスケット6および冷却面4周りの第3ガスケット7のうち、第1および第3ガスケット5,7は両ガスケット5,7間に設けた同材質の接続部8を介して互いに一体成形され、第2および第3ガスケット6,7は両ガスケット6,7間に設けた同材質の接続部9を介して互いに一体成形され、これによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケット5,6,7に亙って共用可能とされている。したがって成形時に接続部8,9を介して成形材料が流れるので、射出ゲートの数をガスケット5,6,7の数よりも減じることができ、理論的にはゲート数は1箇所のみであっても良い。したがって本発明所期の目的どおり、ガスケット成形の容易性およびコストの低減を実現することができる。
第2実施例(請求項2関連)・・・
図2は、本発明の第2実施例に係る燃料電池用シール構造の要部平面(セパレータの要部平面)を示している。
セパレータ1の平面上に、燃料ガス流路の一部をなす燃料ガスマニホールド2が当該セパレータ1を厚み方向に貫通するように設けられ、また酸化ガス流路の一部をなす酸化ガスマニホールド3が同じく当該セパレータ1を厚み方向に貫通するように設けられている。またセパレータ1の平面中央に、冷媒流路の一部をなす冷却面(冷媒流路部)4が広く設けられている。冷却面4はこれに代えて、両ガスが反応して発電する反応面であっても良い。セパレータ1は上記したように一対をもってMEAを挟み込んで単位モジュールとし、単位モジュールが多数重ねられてスタックとされ、モジュール内に燃料ガスおよび酸化ガスが供給され、モジュール間すなわちセパレータ1間に冷媒が供給される。
スタックとして組み立てられた状態で燃料ガス流路を流れる燃料ガスをシールするため、燃料ガスマニホールド2の周りに全周に亙ってゴム状弾性体製の第1ガスケット5がエンドレス状に設けられている。また酸化ガス流路を流れる酸化ガスをシールするため、酸化ガスマニホールド3の周りに全周に亙ってゴム状弾性体製の第2ガスケット6がエンドレス状に設けられている。また冷却面4を流れる冷媒をシールするため、冷却面4の周りに全周に亙ってゴム状弾性体製の第3ガスケット7がエンドレス状に設けられている。
第1ガスケット5は燃料ガスマニホールド2のみを囲んでいるもので、酸化ガスマニホールド3および冷却面4を囲んでいない。第2ガスケット6は酸化ガスマニホールド3のみを囲んでいるもので、燃料ガスマニホールド2および冷却面4を囲んでいない。第3ガスケット7は冷却面4のみを囲んでいるもので、燃料ガスマニホールド2および酸化ガスマニホールド3を囲んでいない。また第1ないし第3ガスケット5,6,7はセパレータ1の平面上、すなわち同一平面上に配置されている。
第1および第3ガスケット5,7は、両ガスケット5,7間に設けた同材質(ゴム状弾性体製)の接続部8を介して互いに一体成形されている。また第1および第2ガスケット5,6は、両ガスケット5,6間に設けた同材質(ゴム状弾性体製)の接続部10を介して互いに一体成形されている。残りの組み合わせである第2および第3ガスケット6,7間に接続部は設けられず第2および第3ガスケット6,7は直接一体成形されていない。
上記構成のシール構造において、スタックとして組み立てられた状態で燃料ガスマニホールド2周りの第1ガスケット5にガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、燃料ガスが漏洩するが、酸化ガスマニホールド3は第2ガスケット6でシールされ、冷却面4は第3ガスケット7でシールされているため、漏洩した燃料ガスは酸化ガスや冷媒と混合することなくセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出する。また酸化ガスマニホールド3周りの第2ガスケット6にガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、酸化ガスが漏洩するが、燃料ガスマニホールド2は第1ガスケット5でシールされ、冷却面4は第3ガスケット7でシールされているため、漏洩した酸化ガスは燃料ガスや冷媒と混合することなくセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出する。また冷却面4周りの第3ガスケット7にガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、冷媒が漏洩するが、燃料ガスマニホールド2は第1ガスケット5でシールされ、酸化ガスマニホールド3は第2ガスケット6でシールされているため、漏洩した冷媒は燃料ガスや酸化ガスと混合することなくセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出する。したがって何れの場合も異種流体が混合するのを防止することができる。また何れの場合も漏洩した流体はセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出するため、スタック内部に溜まってしまうことはない。
また、上記構成のシール構造においては、燃料ガスマニホールド2周りの第1ガスケット5、酸化ガスマニホールド3周りの第2ガスケット6および冷却面4周りの第3ガスケット7のうち、第1および第3ガスケット5,7は両ガスケット5,7間に設けた同材質の接続部8を介して互いに一体成形され、第1および第2ガスケット5,6は両ガスケット5,6間に設けた同材質の接続部10を介して互いに一体成形され、これによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケット5,6,7に亙って共用可能とされている。したがって成形時に接続部8,10を介して成形材料が流れるので、射出ゲートの数をガスケット5,6,7の数よりも減じることができ、理論的にはゲート数は1箇所のみであっても良い。したがって本発明所期の目的どおり、ガスケット成形の容易性およびコストの低減を実現することができる。
第3実施例(請求項3関連)・・・
図3は、本発明の第3実施例に係る燃料電池用シール構造の要部平面(セパレータの要部平面)を示している。
セパレータ1の平面上に、燃料ガス流路の一部をなす燃料ガスマニホールド2が当該セパレータ1を厚み方向に貫通するように設けられ、また酸化ガス流路の一部をなす酸化ガスマニホールド3が同じく当該セパレータ1を厚み方向に貫通するように設けられている。またセパレータ1の平面中央に、冷媒流路の一部をなす冷却面(冷媒流路部)4が広く設けられている。冷却面4はこれに代えて、両ガスが反応して発電する反応面であっても良い。セパレータ1は上記したように一対をもってMEAを挟み込んで単位モジュールとし、単位モジュールが多数重ねられてスタックとされ、モジュール内に燃料ガスおよび酸化ガスが供給され、モジュール間すなわちセパレータ1間に冷媒が供給される。
スタックとして組み立てられた状態で燃料ガス流路を流れる燃料ガスをシールするため、燃料ガスマニホールド2の周りに全周に亙ってゴム状弾性体製の第1ガスケット5がエンドレス状に設けられている。また酸化ガス流路を流れる酸化ガスをシールするため、酸化ガスマニホールド3の周りに全周に亙ってゴム状弾性体製の第2ガスケット6がエンドレス状に設けられている。また冷却面4を流れる冷媒をシールするため、冷却面4の周りに全周に亙ってゴム状弾性体製の第3ガスケット7がエンドレス状に設けられている。
第1ガスケット5は燃料ガスマニホールド2のみを囲んでいるもので、酸化ガスマニホールド3および冷却面4を囲んでいない。第2ガスケット6は酸化ガスマニホールド3のみを囲んでいるもので、燃料ガスマニホールド2および冷却面4を囲んでいない。第3ガスケット7は冷却面4のみを囲んでいるもので、燃料ガスマニホールド2および酸化ガスマニホールド3を囲んでいない。また第1ないし第3ガスケット5,6,7はセパレータ1の平面上、すなわち同一平面上に配置されている。
第1および第2ガスケット5,6は、両ガスケット5,6間に設けた同材質(ゴム状弾性体製)の接続部10を介して互いに一体成形されている。また第2および第3ガスケット6,7は、両ガスケット6,7間に設けた同材質(ゴム状弾性体製)の接続部9を介して互いに一体成形されている。残りの組み合わせである第1および第3ガスケット5,7間に接続部は設けられず第1および第3ガスケット5,7は直接一体成形されていない。
上記構成のシール構造において、スタックとして組み立てられた状態で燃料ガスマニホールド2周りの第1ガスケット5にガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、燃料ガスが漏洩するが、酸化ガスマニホールド3は第2ガスケット6でシールされ、冷却面4は第3ガスケット7でシールされているため、漏洩した燃料ガスは酸化ガスや冷媒と混合することなくセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出する。また酸化ガスマニホールド3周りの第2ガスケット6にガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、酸化ガスが漏洩するが、燃料ガスマニホールド2は第1ガスケット5でシールされ、冷却面4は第3ガスケット7でシールされているため、漏洩した酸化ガスは燃料ガスや冷媒と混合することなくセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出する。また冷却面4周りの第3ガスケット7にガスケット切れなどの局部的不具合が発生すると、冷媒が漏洩するが、燃料ガスマニホールド2は第1ガスケット5でシールされ、酸化ガスマニホールド3は第2ガスケット6でシールされているため、漏洩した冷媒は燃料ガスや酸化ガスと混合することなくセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出する。したがって何れの場合も異種流体が混合するのを防止することができる。また何れの場合も漏洩した流体はセパレータ1周縁部からスタック外部へ流出するため、スタック内部に溜まってしまうことはない。
また、上記構成のシール構造においては、燃料ガスマニホールド2周りの第1ガスケット5、酸化ガスマニホールド3周りの第2ガスケット6および冷却面4周りの第3ガスケット7のうち、第1および第2ガスケット5,6は両ガスケット5,6間に設けた同材質の接続部10を介して互いに一体成形され、第2および第3ガスケット6,7は両ガスケット6,7間に設けた同材質の接続部9を介して互いに一体成形され、これによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケット5,6,7に亙って共用可能とされている。したがって成形時に接続部9,10を介して成形材料が流れるので、射出ゲートの数をガスケット5,6,7の数よりも減じることができ、理論的にはゲート数は1箇所のみであっても良い。したがって本発明所期の目的どおり、ガスケット成形の容易性およびコストの低減を実現することができる。
尚、上記各実施例のほかに、セパレータ1の平面上に、冷媒流路の一部をなす冷媒マニホールド(図示せず)が当該セパレータ1を厚み方向に貫通するように設けられている場合には、この冷媒マニホールド周りの第4ガスケットに対しても本発明を適用することが考えられる。すなわちこの場合には、上記各実施例ないし各請求項の構成に加えて、第4ガスケットが第1ないし第3ガスケット5,6,7の何れかと同材質(ゴム状弾性体製)の接続部を介して互いに一体成形されることになる。
1 セパレータ
2 燃料ガスマニホールド
3 酸化ガスマニホールド
4 冷却面
5 第1ガスケット
6 第2ガスケット
7 第3ガスケット
8,9,10 接続部

Claims (3)

  1. セパレータに設けた燃料ガスマニホールドの周りをシールする第1ガスケットと、酸化ガスマニホールドの周りをシールする第2ガスケットと、冷却面または反応面の周りをシールする第3ガスケットとが同一平面上に配置されている燃料電池用シール構造であって、
    前記第1および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されるとともに前記第2および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されることによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケットに亙って共用可能とされていることを特徴とする燃料電池のシール構造。
  2. セパレータに設けた燃料ガスマニホールドの周りをシールする第1ガスケットと、酸化ガスマニホールドの周りをシールする第2ガスケットと、冷却面または反応面の周りをシールする第3ガスケットとが同一平面上に配置されている燃料電池用シール構造であって、
    前記第1および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されるとともに前記第1および第2ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されることによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケットに亙って共用可能とされていることを特徴とする燃料電池のシール構造。
  3. セパレータに設けた燃料ガスマニホールドの周りをシールする第1ガスケットと、酸化ガスマニホールドの周りをシールする第2ガスケットと、冷却面または反応面の周りをシールする第3ガスケットとが同一平面上に配置されている燃料電池用シール構造であって、
    前記第1および第2ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されるとともに前記第2および第3ガスケットは該両ガスケット間に設けた同材質の接続部を介して互いに一体成形されることによりガスケット成形時における成形材料射出ゲートが全ガスケットに亙って共用可能とされていることを特徴とする燃料電池のシール構造。
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