JP2010208791A - スチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置 - Google Patents

スチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置全体を簡素化・小型化して、コンビニエンスストアなどの比較的小規模な店舗の横や自動販売機の横の狭いスペースを使用して安価な費用で装置を設置・利用することができ、アルミニウム製蓋部だけを取り出すことによりアルミニウムのリサイクルを可能とする、スチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置を提供する。
【解決手段】飲料缶を挿入するための挿入穴2を備えた挿入部11と、挿入部に備えられ、挿入穴内に挿入されたものが磁性体かどうかを検出するための磁気センサ13と、磁気センサからの信号に基づいて挿入穴内に挿入された飲料缶の胴体部がアルミニウム製かスチール製かを判定するための材質判定手段と、モーターを制御するための制御手段と、挿入穴の内壁面にそこから作動片が突出するように配置されているリミットスイッチ14と、を備えたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、飲料缶などのスチール缶(蓋部のみはアルミニウム材料から成るもの)からアルミ製蓋のみをリサイクル可能に切り取るためのスチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置に関する。
従来より、清涼飲料やコーヒー飲料などの容器としてスチール缶が利用されている。このようなスチール缶においては、飲み口のプルタブ(プルトップ)の容易加工性などの理由から、スチール缶の上面(頂面)だけはアルミニウム製の蓋により構成されている。例えばスチール缶の上面側だけを開口部とし、この開口部の周縁部にアルミニウム製蓋の周縁部を固定することにより、前述のようなスチール缶が形成されている。また、現状では、前記スチール缶の直径は52.9mmのものと66.2mmのものとの2種類が使用されている。
ところで、このようなスチール缶は、前述のようにスチール製の胴体部とアルミニウム製の蓋部との2種類の金属材料から構成されているため、使用済みのスチール缶をリサイクルするに際しては、それぞれの金属材料を互いに分離する必要があった。そのため、従来は、例えば特許文献1に示すように、スチール製胴体部の上面部近傍部分と底面部近傍部分とをそれぞれ切刃で切断することなどが行われていた(なお、図8は上記の特許文献1から引用した図で、Wはスチール製の胴体部、W1は上面側のアルミニウム製の蓋部、W2はスチール製の底面を示している)。
特開平7−257703号公報
しかしながら、前記特許文献1に示す従来の方法は、比較的大規模な工場内で多数のスチール缶を連続的に処理することを予定する大型の機械を使用するものであるが、これを実現するためには大型の機械を設置するための広いスペースと高額な設備費用が必要となり、小規模な店舗などで利用することはできないという問題があった。また、特許文献1に示す従来の方法においては、スチール製胴体部の上面部近傍部分を切断するようにしているため、アルミニウム製蓋部にスチール製胴体部の一部が付着した状態で他の胴体部と分離されることになり、高純度にアルミニウムのリサイクルを行うことが難しいという問題があった。
本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたものであって、装置全体を簡素化・小型化することにより、コンビニエンスストアなどの比較的小規模な店舗の小さいスペースを使用して(あるいは道路上の自動販売機の横の狭いスペースを使用して)安価な費用で装置を設置・利用することができ、しかもアルミニウム製蓋部だけをスチール製胴体部から分離して高純度にアルミニウムのリサイクルを行うことができる、スチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置を提供することを目的とする。
以上のような課題を解決するための本発明によるスチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置は、スチール製の胴体部とアルミニウム製の蓋部とから成る飲料缶からアルミ製蓋のみを切り取るための装置であって、飲料缶を挿入するための挿入穴を備えた挿入部と、前記挿入部に備えられ、前記挿入穴に挿入された飲料缶の蓋部の上面側の外周縁部に対向するように配置された切断用刃と、前記電源装置により電源が供給されるモーターであって前記切断用刃を回転させるモーターと、前記挿入部に備えられ、前記挿入穴内に挿入されたものが磁性体かどうかを検出するための磁気センサと、前記磁気センサからの信号に基づいて前記挿入穴内に挿入された飲料缶の胴体部がアルミニウム製かスチール製かを判定するための材質判定手段と、前記材質判定手段からの信号に基づいて、前記モーターを制御するための制御手段と、前記挿入穴の内壁面にそこから作動片が突出するように配置されているリミットスイッチであって、前記作動片が押されたときだけ、前記磁気センサ、前記材質判定手段、前記制御手段、及び前記モーターに電源を供給するように接続されているリミットスイッチと、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明によるスチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置は、スチール製の胴体部とアルミニウム製の蓋部とから成る飲料缶からアルミ製蓋部のみを切り取るための装置であって、飲料缶を挿入するための挿入穴を備えた挿入部と、前記挿入部に備えられ、前記挿入穴内に挿入されたものが磁性体(強磁性体)かどうかを検出するための磁気センサと、前記磁気センサからの信号に基づいて前記挿入穴内に挿入された飲料缶の胴体部がアルミニウム製かスチール製かを判定するための材質判定手段と、前記材質判定手段とハードウェアとしては一体又は別体の異物判定手段であって前記挿入穴内に挿入されたものが飲料缶か他の異物かを判定するための異物判定手段と、前記挿入部に配置され、前記挿入穴に挿入された飲料缶の蓋部の上面側の外周縁部に対向するように配置された切断用刃と、前記切断用刃を回転させるモーターと、前記材質判定手段及び前記異物判定手段からの信号に基づいて、前記モーターを制御するための制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、本発明によるスチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置においては、前記挿入穴は前記飲料缶の胴体部の直径と略同一かそれより少しだけ大きい直径を有するように形成されており、前記挿入部の挿入穴の内壁面にはリミットスイッチが配置されており、前記異物判定手段は、前記リミットスイッチからの信号に基づいて前記挿入穴内に挿入されたものが飲料缶か他の異物かを判定するものである、ことが望ましい。
また、本発明によるスチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置においては、前記飲料缶の挿入方向に対して直交する第1の直径を有する第1の挿入穴を備えた第1の挿入部と、前記第1の挿入部に対して上下又は左右方向に並ぶように配置されており、前記飲料缶の挿入方向に対して直交する前記第1の直径よりも大きい第2の直径を有する第2の挿入穴を備えた第2の挿入部と、を備えており、前記第1及び第2の各挿入部には、それぞれ、前記磁気センサ及び前記リミットスイッチが備えられている、ことが望ましい。
さらに、本発明によるスチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置においては、前記2つの挿入部を内蔵する筐体と、前記筐体の正面側に形成されており、少なくとも前記第2の直径と略同一かこれよりも少しだけ大きい直径を有するように形成された円形の開口部と、前記筐体の内部に配置された支持部であって、前記2つの挿入部を、それらが互いに上下又は左右方向に並んだ状態のまま、それぞれが前記開口部に対向できるように上下又は左右方向にスライド可能に支持するための支持部と、前記支持部に固定された取っ手であって、前記筐体の外側から前記支持部を前記筐体内で上下又は左右方向にスライドするための取っ手と、前記筐体の前記開口部の近傍に上下又は左右方向に延びるように形成されたスリットであって、前記取っ手が挿通されており、前記取っ手を上下又は左右方向に移動可能なスリットと、を備えた、ことが望ましい。
本発明においては、前記挿入穴に挿入された飲料缶のアルミ製蓋部の上面側の外周縁部を切断するようにしているので、純粋なアルミニウム材料(アルミ製蓋部)のみをスチール製胴体部から分離することができる。また、本発明においては、前記材質判定手段により、前記磁気センサ(近接スイッチ)からの信号により、前記挿入穴に挿入された飲料缶の胴体部がアルミニウム製かスチール製かを判定し、前記挿入穴に挿入された飲料缶の胴体部がアルミニウム製のものであるとき(したがって胴体部及び蓋部を含む飲料缶の全体がアルミニウム製であるとき)は、前記制御手段が前記モーターを駆動しないようにしているので、飲料缶の全体がアルミニウム製である場合(この場合は蓋部を分離する必要はない)にまで蓋部を分離するという無駄な処理が行われてしまうことを有効に防止することができる。
また、本発明によれば、アルミニウム製蓋部だけをスチール製胴体部から分離することができるので、スチール製胴体部を有する飲料缶からでも高純度にアルミニウムのリサイクルを行うことが可能となる。また、本発明によれば、空の飲料缶を挿入する挿入穴と飲料缶を検出するセンサ部と前記アルミ製蓋部を切断する切断用刃及びモーターを備えるだけで装置を構成できるので、装置全体を簡素化・小型化することができ、コンビニエンスストアなどの比較的小規模な店舗の小さいスペースを使用して(あるいは道路上の自動販売機の横の狭いスペースを使用して)安価な費用で装置を設置・利用することができる。
また、本発明においては、前記挿入穴は前記飲料缶の胴体部の直径と略同一かそれより少しだけ大きい直径を有するように形成されており、前記挿入部の挿入穴の内壁面にはリミットスイッチが配置されているため、前記挿入穴に飲料缶でないものが挿入されたときは、前記リミットスイッチが作動しない。また、本発明においては、前記リミットスイッチが、前記挿入穴に挿入された飲料缶の胴体部により前記リミットスイッチの作動片が押されたときだけ、前記磁気センサ、前記材質判定手段、前記制御手段、及び前記モーターに電源を供給するように、接続されている。したがって、本発明によれば、前記挿入穴に飲料缶が挿入されていないときは待機電力を消費しないという省エネルギー型の装置を実現することができる。
また、本発明において、前記異物判定手段を備えるようにしたときは、前記挿入穴に挿入されたものが飲料缶かどうかを判定し、前記挿入穴に挿入されたものが飲料缶でないときは、前記制御手段が前記モーターを駆動しないようにしているので、前記挿入穴に挿入されたものが飲料缶ではないのに誤って前記切断用刃を回転させることを有効に防止することができる。
また、本発明においては、現状の飲料缶のサイズ(胴体部の直径)が2種類であることに対応して、直径が互いに異なる2つの挿入穴を有する挿入部を互いに上下又は左右方向に並べて配置するようにしているので、ユーザーは、自分が手に持っている空き缶のサイズに合わせていずれか一方の挿入穴に挿入することができる。
さらに、本発明においては、筐体の正面側に1つの開口部を形成し、前記筐体の内部では、前記2つの挿入穴のいずれか一方が前記開口部に対向できるように上下又は左右方向にスライド可能に支持する支持部を備え、前記支持部は前記筐体から突出した取っ手により前記スリットを介して上下又は左右方向に移動可能に構成しているので、ユーザーは、前記取っ手を操作することにより容易に前記2つの挿入穴のいずれか一方を前記開口部に対向させて、前記空の飲料缶を挿入することができる。
本発明の実施例1の筐体を正面側から示す図である。 本実施例2を側面側から示す断面図である。 (a)は本実施例1の挿入部及び回転板などを示す概略図、(b)は本実施例1の電気的構成を示すブロック図である。 本実施例1により切断されるアルミ製蓋部を説明するための図である。 本発明の実施例2の筐体を正面から示す図である。 本実施例2における2つの挿入部などを筐体1を透視した状態で正面から示す図である。 本実施例2における2つの挿入部や支持部などを上方から示す断面図である。 特許文献1に示す従来例によりアルミ製蓋部の周辺(スチール製胴体部の一部)を切断するときの状態を示す斜視図。
本発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例1について述べるような形態である。
以下、図1−3を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は本発明の実施例1の筐体を正面側から示す図、図2は本実施例2を側面側から示す断面図、図3(a)は本実施例1の挿入部及び回転板などを示す概略図、同(b)は本実施例1の電気的構成を示す概略ブロック図、図4は本実施例1により切断されるアルミ製蓋部を説明するための図である。なお、図2においては電気的構成は図示省略している。現状においては、飲料缶のサイズ(胴体部の直径)は2種類あるが、この本実施例1では、説明の都合上、1種類のサイズの飲料缶についてアルミ製蓋部のみを分離するための装置として説明する(2種類のサイズに対応する装置は後述の実施例2で説明する)。
図1において、1は金属製の筐体、2は前記筐体1の正面側に形成された円形の開口部、3は前記筐体1の内部の前記開口部2に対向する位置(後述の挿入穴12と対向する位置)に配置された回転板、4は前記回転板3の側面(後述の挿入穴12と対向している面)の3箇所にそれぞれ配置・固定された切断用の刃(チップ)、5は前記筐体1内の後述の挿入穴12の下方に配置された(アルミ製蓋部やその切削屑などを収容するための)回収箱、である。
また、図2,3(a)において、11は前記筐体1内に配置されており例えば樹脂製で略円筒状に形成された挿入部、12は前記挿入部11の内部に形成されている、空き缶を前記筐体1の外側から挿入する(図2の矢印α参照)ための挿入穴、12aは前記挿入穴12を形成する内壁面、13は前記樹脂製の挿入部11の壁部に埋め込まれ内蔵された磁気センサ(近接スイッチ)、14は前記挿入部11の前記内壁面12aに配置されたリミットスイッチ、15は前記磁気センサ13からの信号を受信して後述のモーターを制御するマイクロコンピュータ(CPU)、16は前記マイクロコンピュータ15からの信号により制御されて前記回転板3を回転させるモーター、である。なお、本実施例1においては、前記挿入穴12の直径は市販の或る種類の飲料缶の胴体部の直径とほぼ同じか少しだけ大きいサイズに形成されている。
また、図3(b)は本実施例1の電気的構成を示す概略ブロック図である。図3(b)に示すように、本実施例1においては、商用電源17からの電力は、前記リミットスイッチ14の作動片が挿入された飲料缶に押されてONされているときだけ、前記磁気センサ13、前記マイクロコンピュータ15、及び前記モーター16に供給されるように、接続されている。
次に、本実施例1の動作を説明する。本実施例1は、例えばコンビニエントストアなどの小規模な店舗の開きスペースや道路上の自動販売機の横などの狭いスペースを利用して設置・利用されることを予定している。
前述のように、本実施例1では、前記挿入穴12の直径は市販の或る種類の飲料缶の胴体部の直径とほぼ同じか少しだけ大きいサイズに形成されており、且つ、前記リミットスイッチ14は前記挿入穴12を画する内壁面12aの表面に配置されているので、市販の前記種類の飲料缶が前記挿入穴12に挿入されたときだけ、前記飲料缶が前記リミットスイッチ14に接触して前記リミットスイッチ14の作動片が押されることになる。
いま、ユーザーが空の飲料缶を手にして、それを前記筐体1の開口部2から前記挿入穴12内に挿入したとする(図2及び図3の矢印α参照)。すると、前記挿入穴12に挿入された飲料缶の胴体部が前記リミットスイッチ14の作動片を押して前記リミットスイッチ14がONされ、前記磁気センサ13、前記マイクロコンピュータ15、及び前記モーター16に電源が供給される。
すると、前記挿入された飲料缶の胴体部が磁性体かどうか(スチール製材料などの強磁性体かどうか)により前記磁気センサ13が受ける磁場の流れが異なるため、前記磁気センサ13からの信号に基づいて前記マイクロコンピュータ15は前記挿入された飲料缶の胴体部が磁性体かどうか(すなわち、前記胴体部がスチール製かアルミニウム製か)を判定する。
このとき、前記挿入穴12内に挿入された飲料缶のアルミ製蓋部の上面側は、ユーザーが前記飲料缶を前記挿入穴12内に挿入する力により、前記回転板3に当接し且つある程度の大きさの力で前記回転板3の方向に押し付けられている。
このように、前記挿入された飲料缶が前記回転板3に押し付けられている状態で、前記マイクロコンピュータ15は、前記磁気センサ13からの信号に基づいて、前記挿入穴12内に、胴体部がスチール製の飲料缶が挿入されたと判断すると、前記モーター16に所定の制御信号を送信して、前記モーター16を所定の回転数で回転させる。前記モーター16の回転軸(図示せず)は、前記回転板3に連結されているので、前記モーター16の回転(例えば1秒間当たり300回転)に伴って前記回転板3も高速に回転し、前記回転板3の切断刃(チップ)も高速に回転する。
このとき、前述のように、前記の挿入された飲料缶は前記回転板3に押し付けられている状態にあるので、前記回転板3に固定された切断刃(チップ)が高速で回転すると、これにより、前記アルミ製蓋部(図4の符号W1参照)の上面側の外周縁部(図4の符号A参照)が直ちに(例えば3−5秒間程度で)切断される(なお、図4において、符号22は飲み口用のプルタブ(プルトップ)である)。
なお、前記の切断されたアルミ製蓋部W1は、飲料缶が前記挿入穴12内にある状態で例えばユーザーが胴体部を押し潰すことなどにより、胴体部から分離して収容箱5内に落下させるこができる。また、このとき、前記切断刃(チップ)により前記アルミ製蓋部W1が削られた切削屑も前記収容箱5の中に落下・収容されてリサイクルされる。なお、前記蓋部W1の外周縁部Aが切断された後にユーザーが飲料缶の胴体部を押し潰すことが難しい場合は、筐体1にフックなどを設けて、このフックに前記蓋部W1の飲み口を引っ掛けて分離し、筐体1の傍に設置された別の収容箱の中に入れるようにしてもよい。
以上のように、本実施例1においては、前記挿入穴12に挿入された飲料缶のアルミ製蓋部W1の外周縁部A(図4参照)を切断するようにしているので、純粋なアルミニウム材料(アルミ製蓋部W1)のみをスチール製胴体部から分離することができる。また、本実施例1においては、前記マイクロコンピュータ15が、前記磁気センサ(近接スイッチ)13からの信号により、前記挿入穴12に挿入された飲料缶の胴体部がアルミニウム製かスチール製かを判定するようにしているので、前記挿入穴12に挿入された飲料缶の胴体部がアルミニウム製のものであるとき(したがって胴体部及び蓋部を含む飲料缶の全体がアルミニウム製であり蓋部のみを分離する必要がないとき)は、前記マイクロコンピュータ15は、前記モーター16を駆動させないようにすることができる(飲料缶の全体がアルミニウム製であるのに蓋部を分離することは無駄であるから)。
本実施例1によれば、前述のように、アルミニウム製の蓋部W1だけをスチール製胴体部から分離することができるので、スチール製胴体部を有する飲料缶からでも高純度にアルミニウムをリサイクルすることが可能となる。また、本実施例1によれば、空の飲料缶を挿入する挿入穴12と、磁気センサ13と、リミットスイッチ14と、回転板3及び切断用刃(チップ)4と、モーター16及びマイクロコンピュータ15とを備えるだけで装置を構成できるので、装置全体を簡素化・小型化することができ、コンビニエンスストアなどの比較的小規模な店舗の小さいスペースを使用して(あるいは道路上の自動販売機の横の狭いスペースを使用して)安価な費用で装置を設置・利用することができるようになる。
また、本実施例1においては、前記挿入穴12は前記飲料缶の胴体部の直径と略同一かそれより少しだけ大きい直径を有するように形成されており、前記挿入部11の挿入穴12の内壁面12aにリミットスイッチ14が配置されているので、前記挿入穴12に飲料缶が挿入されていないときは、前記リミットスイッチ14がONされない。そして、本実施例1では、前記磁気センサ13、前記マイクロコンピュータ15、及び前記モーター16は、前記リミットスイッチ14を介して前記電源17と接続されている。したがって、本実施例1によれば、前記挿入穴12に飲料缶が挿入されて前記リミットスイッチ14の作動片が押された場合だけ前記磁気センサ13、前記マイクロコンピュータ15、及び前記モーター16に電源が供給され、それ以外の場合は待機電力が消費されないという極めて省エネルギー型の装置を実現することができる。
次に、図5は本発明の実施例2の筐体を正面から示す図、図6は本実施例2における2つの挿入部などを筐体1を透視した状態で正面から示す図、図7は本実施例2における2つの挿入部及び支持部などを上方から示す断面図である。以下に本実施例2を図5−7を参照して説明するが、本実施例2の基本的構成は前記実施例1と同様であるので、以下では、原則として異なる部分についてのみ説明する。
本実施例2は、現状で市販されている2種類のスチール缶(胴体部がスチール製で蓋部がアルミニウム製のもの)、すなわち、胴体部の直径が52.9mmのスチール缶と同66.2mmのスチール缶との2種類のスチール缶のそれぞれに適切に対応できるようなアルミ製蓋体切り取り装置である。
図5において、1は筐体、2は前記筐体1に形成された開口部であってユーザーが筐体1の外側から飲料缶を挿入するための開口部、31は前記筐体1の正面側に形成された水平方向に延びるスリット(挿通穴)、32は後述の支持部35に固定されており前記スリット(挿通穴)31を通して筐体1の外方向(ユーザー方向)に突出している取っ手、である。
また、図6,7において、33,34は飲料缶を挿入するための挿入穴33a,34aをそれぞれ含む挿入部、35は前記2つの挿入部33,34を水平方向に並べた状態で支持するための支持部(この支持部35には前述のように取っ手32が固定されている)、36は前記支持部35を図示左右方向にスライド可能に支持するためのレールである。
本実施例2では、前記各挿入部33,34内に形成された各挿入穴33a,34aは、前述のような胴体部の直径がそれぞれ52.9mm,66.2mmという2種類のスチール缶にそれぞれ対応するように、例えば前記挿入穴33aはその直径が52.9mmと略同一かそれよりも少しだけ大きいサイズに、前記挿入穴34aはその直径が66.2mmと略同一かそれよりも少しだけ大きいサイズに形成されている。また、本実施例2では、前述のように、前記取っ手32は前記スリット31を介して前記筐体1の外方に突出しているので、ユーザーは、この取っ手32を手に持って左右に移動させることにより、前記支持部35を前記レール上で左右にスライドさせることができる。また、本実施例2では、前記筐体1正面側の円形の開口部2は、前記の直径が大きい方の挿入穴34aの直径と略同一かこれよりも少しだけ大きい直径を有するように形成されている。
また、図7において、37は前記開口部2と対向するように配置された回転板、37a,は前記回転板37の側面(前記開口部2と対向する面)の複数箇所にそれぞれ固定された切断用の刃(チップ)である。なお、本実施例2においても、前記実施例1と同様に、前記各挿入部33,34にそれぞれ実施例1と同様の磁気センサやリミットスイッチが備えられ、前記各回転板37,38はそれぞれ実施例1と同様のマイクロコンピュータ15及びモーター16により駆動・制御されるが、これらの構成については、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に本実施例2の動作を説明する。本実施例2では、前記筐体1の正面側に、例えば「胴体部が小さいサイズの飲料缶を挿入するときは取っ手を右方向に移動、胴体部が大きいサイズの飲料缶を挿入するときは取っ手を左方向に移動」という意味を示す表示が施されている。ユーザーは、この表示を見て、自分が手にしている飲料缶が例えば小さいサイズのものであるときは、前記取っ手32を前記スリット31に沿って図示右方向に、前記スリット31の図示右端部31aの位置(この端部31aはストッパの役割を果たしている)まで移動させる。すると、前記取っ手32の移動に対応して、前記取っ手32と固定された前記支持部35も図示右方向に移動し、その結果、前記支持部35に支持された前記挿入部33の挿入穴33aが、前記開口部2及び回転板37と対向する位置に移動する。これにより、前記筐体1の開口部2及び回転板37と対向する位置に前記直径が小さい方の挿入穴33aが配置される(図7に示す状態)ので、ユーザーは直径が小さい方の種類の飲料缶を前記開口部2から前記挿入穴33aに挿入して、前記飲料缶のアルミ製蓋部W1だけを切り取ることができる。
他方、ユーザーは、自分が手にしている飲料缶が大きいサイズのものであるときは、前記取っ手32を前記スリット31に沿って図示左方向に、前記スリット31の図示左端部31bの位置(この端部31bはストッパの役割を果たしている)まで移動させる。すると、前記取っ手32の移動に対応して、前記取っ手32と固定された前記支持部35も図示左方向に移動し、その結果、前記支持部35に支持された前記挿入部34の挿入穴34aが、前記開口部2及び回転板37と対向する位置に移動する。これにより、前記筐体1の開口部2及び回転板37と対向する位置に前記直径が大きい方の挿入穴34aが配置されるので、ユーザーは直径が大きい方の種類の飲料缶を前記開口部2から挿入穴34aに挿入して、前記飲料缶のアルミ製蓋部W1を切り取ることができる。
以上のように、本実施例2においては、現状の飲料缶のサイズが2種類であることに対応して、直径が互いに異なる2つの挿入穴33a,34aを左右方向に並べて配置するようにしているので、ユーザーは、自分が手に持っている空き缶のサイズに合わせていずれか一方の挿入穴に挿入することができる。また、本実施例2においては、前記筐体1の正面側に開口部2を形成し、前記筐体1の内部では、前記支持部35及びレール36により、前記2つの挿入穴33a,34aが前記開口部2に対向できるように左右方向にスライド可能としているので、ユーザーは、前記支持部35に固定された取っ手32を左右方向に操作するだけで容易に前記2つの挿入穴33a,34aのいずれか一方を前記開口部2及び回転板37に対向させることができる。
以上、本発明の各実施例1,2について説明したが、本発明は前記各実施例1,2として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施例2においては、前記2つの挿入部33,34を左右方向に並べて配置すると共に前記取っ手32の操作により左右方向にスライド可能に支持するようにしているが、本発明では前記2つの挿入部33,34を上下方向に並べて配置すると共に上下方向に移動可能に支持するようにしてもよいことは勿論である。また、前記実施例1では、電力会社から送電される商用電源17からの電力を使用して前記磁気センサ13、マイクロコンピュータ15、及びモーター16を動作させるようにしているが、本発明はこれに限らず、小規模な燃料電池や太陽電池などのローカルな電源を使用してもよい。また、前記実施例1では前記磁気センサ13からの信号を受信して前記挿入された飲料缶の胴体部がスチール製かどうかによりモーターを駆動させるか又は駆動させないようにする制御を前記マイクロコンピュータ15により行うようにしているが、本発明では、前記マイクロコンピュータ15に代えて、例えばリレーシーケンス回路などのロジック回路を使用するようにしてもよい。また、本発明では、前記挿入部の挿入穴の内壁面に配置されたリミットスイッチからの信号をマイクロコンピュータに送信して、この信号に基づいてマイクロコンピュータが「前記挿入穴内に挿入されたものが飲料缶か他の異物か」を判定する(請求項2,3の「異物判定手段」参照)ようにし、そして、この判定に基づいて、マイクロコンピュータが前記モーターを制御する(請求項2,3の「制御手段」参照)ように構成してもよい。
1 筐体
2 開口部
2,33a,34a 挿入穴
3,37 回転板
4,37a 切断用刃
5 収容箱
11,33,34 挿入部
12 挿入穴
12a 内壁面
13 磁気センサ
14 リミットスイッチ
15 マイクロコンピュータ
16 モーター
31 スリット
32 取っ手
35 支持部
36 レール
A 蓋部の外周縁部
W 飲料缶(スチール缶)
W1 アルミ製蓋部
W2 スチール製の胴体部

Claims (5)

  1. スチール製の胴体部とアルミニウム製の蓋部とから成る飲料缶からアルミ製蓋のみを切り取るための装置であって、
    飲料缶を挿入するための挿入穴を備えた挿入部と、
    前記挿入部に備えられ、前記挿入穴に挿入された飲料缶の蓋部の上面側の外周縁部に対向するように配置された切断用刃と、
    前記電源装置により電源が供給されるモーターであって前記切断用刃を回転させるモーターと、
    前記挿入部に備えられ、前記挿入穴内に挿入されたものが磁性体かどうかを検出するための磁気センサと、
    前記磁気センサからの信号に基づいて前記挿入穴内に挿入された飲料缶の胴体部がアルミニウム製かスチール製かを判定するための材質判定手段と、
    前記材質判定手段からの信号に基づいて、前記モーターを制御するための制御手段と、
    前記挿入穴の内壁面からその作動片が突出するように配置されているリミットスイッチであって、前記作動片が押されたときだけ、前記磁気センサ、前記材質判定手段、前記制御手段、及び前記モーターに電源を供給するように接続されているリミットスイッチと、
    を備えたことを特徴とする、スチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置。
  2. スチール製の胴体部とアルミニウム製の蓋部とから成る飲料缶からアルミ製蓋のみを切り取るための装置であって、
    飲料缶を挿入するための挿入穴を備えた挿入部と、
    前記挿入部に備えられ、前記挿入穴内に挿入されたものが磁性体かどうかを検出するための磁気センサと、
    前記磁気センサからの信号に基づいて前記挿入穴内に挿入された飲料缶の胴体部がアルミニウム製かスチール製かを判定するための材質判定手段と、
    前記材質判定手段とハードウェアとしては一体又は別体の異物判定手段であって、前記挿入穴内に挿入されたものが飲料缶か他の異物かを判定するための異物判定手段と、
    前記挿入部に配置され、前記挿入穴に挿入された飲料缶の蓋部の上面側の外周縁部に対向するように配置された切断用刃と、
    前記切断用刃を回転させるモーターと、
    前記材質判定手段及び前記異物判定手段からの信号に基づいて、前記モーターを制御するための制御手段と、
    を備えたことを特徴とする、スチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置。
  3. 請求項2において、
    前記挿入穴は前記飲料缶の胴体部の直径と略同一かそれより少しだけ大きい直径を有するように形成されており、前記挿入部の挿入穴の内壁面にはリミットスイッチが配置されており、前記異物判定手段は、前記リミットスイッチからの信号に基づいて前記挿入穴内に挿入されたものが飲料缶か他の異物かを判定するものである、ことを特徴とする、スチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置。
  4. 請求項1から3までのいずれかにおいて、
    前記飲料缶の挿入方向に対して直交する第1の直径を有する第1の挿入穴を備えた第1の挿入部と、前記第1の挿入部に対して上下又は左右方向に並ぶように配置されており、前記飲料缶の挿入方向に対して直交する前記第1の直径よりも大きい第2の直径を有する第2の挿入穴を備えた第2の挿入部と、を備えており、
    前記第1及び第2の各挿入部には、それぞれ、前記磁気センサ及び前記リミットスイッチが備えられている、ことを特徴とする、スチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置。
  5. 請求項4において、
    前記2つの挿入部を内蔵する筐体と、
    前記筐体の正面側に形成されており、少なくとも前記第2の直径と略同一かこれよりも少しだけ大きい直径を有するように形成された円形の開口部と、
    前記筐体の内部に配置された支持部であって、前記2つの挿入部を、それらが互いに上下又は左右方向に並んだ状態のまま、それぞれが前記筐体の正面側の開口部に対向できるように上下又は左右方向にスライド可能に支持するための支持部と、
    前記支持部と固定された取っ手であって、前記筐体の外側から前記支持部を前記筐体内で上下又は左右方向にスライドするための取っ手と、
    前記筐体の前記開口部の近傍に上下又は左右方向に延びるように形成されたスリットであって、前記取っ手が挿通されており、前記取っ手を上下又は左右方向に移動可能なスリットと、
    を備えた、ことを特徴とする、スチール缶からのアルミ製蓋部の切り取り装置。
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KR101368560B1 (ko) 2012-08-30 2014-02-27 나성민 캔의 마개 절단장치

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