JP2010208551A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両への荷重変化によるPRCFの変動を抑制する。
【解決手段】空気入りタイヤ1の表面ゴム層16は、弾性率の異なるゴム層を用いて形成されている。第1ゴム層16Aの弾性率Eは、第2ゴム層16Bの弾性率Eよりも大きい。トレッド部21においては、第1ゴム層16Aの厚さd1は、第2ゴム層16Bの厚さよりも厚い。ショルダー部22においては、第1ゴム層16Aの厚さと第2ゴム層16Bの厚さとは略同一である。
【選択図】図3

Description

本発明は、適切な残留コーナリングフォースが付与された空気入りタイヤに関する。
残留コーナリングフォース(PRCFという)は、車両の進行方向とタイヤの向いている方向とのなす角(スリップ角)が0度であるにも関わらず、空気入りタイヤに発生する横力である。PRCFは、主に、ベルト層のコードの強度またはコードの傾斜方向の影響(ベルト効果という)と、トレッドパターンの影響(パターン効果という)を受ける。
空気入りタイヤが装着された車両の直進性の良否は、空気入りタイヤのPRCFによって決まる。PRCFが0に近いほど、平坦路における車両の直進性が向上する。しかし、左側通行の道路では、通常、路面に右上がりの傾斜が付けられているため、空気入りタイヤの舵角が0度でも右上がりの傾斜路面において高い直進安定性を達成するために、ベルト層のコードの強度や、トレッドパターンを調整することによって、適切なPRCFが付与されている。
例えば、トレッドパターンのラグ溝角度を調整することによって、適切なPRCFを確保することが知られている(特許文献1参照)。
特開2004−98791号公報(第3頁、第1図)
ところで、空気入りタイヤと路面との接地面積は、車両への荷重変化に応じて変化する。例えば、乗車人数、乗員の搭乗位置、車載物の重量、車載物の搭載位置などが変化すると、空気入りタイヤの踏み面において、トレッド幅方向外側に位置するショルダー部分の接地面積が増加する。
これにより、パターン効果が顕著になり、PRCFが変動する。そのため、車両の直進安定性が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、車両への荷重変化によるPRCFの変動を抑制できる空気入りタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、路面に接地するトレッド部(トレッド部21)と、空気入りタイヤ(空気入りタイヤ1)の側面を形成するサイドウォール部(サイドウォール部23)と、前記トレッド部と前記サイドウォール部との間に配置され、前記サイドウォール部から前記トレッド部に連なるショルダー部(ショルダー部22)とを備える空気入りタイヤであって、少なくとも前記トレッド部及び前記ショルダー部を形成する表面ゴム層(表面ゴム層16)を有し、前記表面ゴム層は、トレッド幅方向(W方向)の断面視においてタイヤ赤道線(CL)を含む中央領域(トレッド部21)と、前記中央領域よりも前記トレッド幅方向の端部側に配設される外側領域(ショルダー部22)とを有し、前記中央領域の剛性は、前記外側領域の剛性よりも高いことを要旨とする。
本発明の第1の特徴によれば、中央領域の剛性が全体の残留コーナリングフォースに顕著に作用する。すなわち、残留コーナリングフォースに対する中央領域のパターン効果が顕著に作用し、相対的に、外側領域によるパターン効果が低下する。
従って、車両への荷重変化によって、空気入りタイヤの外側領域の接地面積が変化しても、残留コーナリングフォースの変動を抑制することができる。更に、空気入りタイヤに対する荷重が変化しても、空気入りタイヤに適切な直進安定性を付与することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記表面ゴム層は、前記路面への接地面を形成する第1ゴム層(第1ゴム層16A)と、前記第1ゴム層よりも前記タイヤ径方向内側に配設される第2ゴム層(第2ゴム層16B)とを有し、前記第1ゴム層の弾性率(弾性率E)と前記第2ゴム層の弾性率(弾性率E)とが異なっており、前記外側領域における前記表面ゴム層の厚みに占める前記第1ゴム層と前記第2ゴム層のうち前記弾性率が小さいゴム層の厚みの割合は、前記中央領域における前記表面ゴム層の厚みに占める前記第1ゴム層と前記第2ゴム層のうち前記弾性率が小さいゴム層の厚みの割合よりも大きいことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、第1ゴム層の弾性率は、前記第2ゴム層の弾性率よりも大きいことを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴に係り、前記表面ゴム層(表面ゴム層116)には、タイヤ周方向に沿って形成された複数の周方向溝(周方向溝117)と、前記トレッド幅方向に沿って形成されており、前記複数の周方向溝同士を連結する横溝(横溝118)とが形成されており、前記外側領域における前記横溝の深さ(t2)は、前記中央領域における前記横溝の深さ(t1)より深いことを要旨とする。
本発明によれば、車両への荷重変化による残留コーナリングフォースの変動を抑制できる空気入りタイヤを提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤの一部を分解して示す斜視図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面を示す拡大図である。 図4は、第1実施形態の変形例に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面を示す拡大図である。 図5は、第2実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面を示す拡大図である。 図6は、その他の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面を示す拡大図である。 図7は、その他の実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド幅方向の断面を示す拡大図である。
本発明に係る空気入りタイヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)空気入りタイヤの構成、(2)トレッド部の構成、(3)比較評価、(4)作用・効果、及び(5)その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)空気入りタイヤの構成
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部を分解して示す斜視図である。図2は、空気入りタイヤ1のトレッド幅方向(W方向)の断面図である。
空気入りタイヤ1は、当該空気入りタイヤ1の骨格となるカーカス層12を有している。カーカス層12は、カーカスコード11を含む。カーカス層12のタイヤ径方向内側には、チューブに相当する気密性の高いゴム層であるインナーライナー13が設けられている。カーカス層12の両端は、一対のビードワイヤ14に係止される。
カーカス層12のタイヤ径方向外側には、ベルト層15が配置されている。ベルト層15は、スチールコードをゴム引きした第1ベルト層15Aと第2ベルト層15Bとを有する。第1ベルト層15Aと第2ベルト層15Bとを構成するコード(例えばスチール製)は、タイヤ赤道線CLに対して所定の角度(例えば、±25度)を有して配置されている。
ベルト層15(第1ベルト層15A及び第2ベルト層15B)よりもタイヤ径方向外側には、表面ゴム層16が設けられている。
図2に示すように、表面ゴム層16は、第1ゴム層16Aと第2ゴム層16Bとを有する。第1ゴム層16Aは、路面に接地する接地面を形成する。第2ゴム層16Bは、第1ゴム層16Aよりもタイヤ径方向内側であって、かつベルト層15よりもタイヤ径方向外側に配設される。
第1ゴム層16Aは、周方向溝17と横溝18とを有する。周方向溝17は、後述するトレッド部21にタイヤ周方向に沿って複数形成される。横溝18は、トレッド幅方向に形成され、周方向溝17同士を連結する。表面ゴム層16の構成の詳細は、後述する。
図2に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド部21、ショルダー部22、サイドウォール部23、及びビード部24を有する。図2に示すように、実施形態では、トレッド部21は、タイヤ赤道線CLを含む中央領域を構成する。また、ショルダー部22は、中央領域よりもトレッド幅方向の端部側に配設される外側領域を構成する。ここで、中央領域とは、タイヤの接地面内において、トレッド幅方向の最も外側にある主溝よりもトレッド幅方向内側の領域である。また、外側領域とは、タイヤの接地面内において、トレッド幅方向の最も外側にある主溝よりもトレッド幅方向外側の領域である。
ショルダー部22は、空気入りタイヤ1において、サイドウォール部23よりもタイヤ径方向外側に位置する部分であり、トレッド部21とサイドウォール部23とを連結している。
サイドウォール部23は、空気入りタイヤ1において、ショルダー部22とビード部24との間の部分であり、空気入りタイヤ1の側面を形成する。
ビード部24は、図示しないリムと接し、空気入りタイヤ1の内圧を保持するとともに、空気入りタイヤ1に駆動力や制動力を伝える。ビード部24は、ビードワイヤ14を含む。
(2)トレッド部の構成
トレッド部21の構成を図3乃至図5を用いて説明する。具体的に、(2−1)第1実施形態、(2−2)変形例、(2−3)第2実施形態について説明する。
(2−1)第1実施形態
図3は、表面ゴム層16の第1実施形態を示す。第1実施形態では、表面ゴム層16は、弾性率の異なるゴム層を用いて形成されており、トレッド部21の剛性は、ショルダー部22の剛性よりも高い。
具体的に、第1ゴム層16Aの弾性率Eは、第2ゴム層16Bの弾性率Eよりも大きい。トレッド部21においては、第1ゴム層16Aの厚さd1は、第2ゴム層16Bの厚さよりも厚い。ショルダー部22においては、第1ゴム層16Aの厚さと第2ゴム層16Bの厚さとは略同一である。
ここで、第1ゴム層16Aの厚さd1は、路面との接地面から第2ゴム層16Bのタイヤ径方向外側の表面までの長さを示す。第2ゴム層16Bの厚さd2は、第2ゴム層16Bのタイヤ径方向外側の表面から、ベルト層15のタイヤ径方向外側の表面までの長さを示す。
このように、第1ゴム層16Aの弾性率Eが第2ゴム層16Bの弾性率Eよりも大きいとき、トレッド部21では、d1>d2であり、ショルダー部22では、d1=d2である。すなわち、ショルダー部22における表面ゴム層16の厚みに占める第1ゴム層16Aと、第2ゴム層16Bのうち、弾性率が小さい方のゴム層(第2ゴム層16B)の厚みd2の割合は、トレッド部22における表面ゴム層16の厚みに占める第1ゴム層16Aと第2ゴム層16Bのうち弾性率が小さいゴム層(第2ゴム層16B)の厚みd2の割合よりも大きい。これにより、トレッド部21の剛性をショルダー部22よりも高くできる。
(2−2)変形例
図4は、表面ゴム層16の第1実施形態の変形例を示す。変形例として示す表面ゴム層16は、具体的に、第1ゴム層16Aの弾性率Eは、第2ゴム層16Bの弾性率Eよりも大きい。トレッド部21においては、第1ゴム層16Aの厚さd1と第2ゴム層16Bの厚さとは略同一である。ショルダー部22においては、弾性率Eである第1ゴム層16Aの厚さは、弾性率Eである第2ゴム層16Bの厚さよりも小さい。
このように、弾性率がE>Eのとき、トレッド部21では、d1=d2であり、ショルダー部22では、d1<d2である。
すなわち、ショルダー部22における表面ゴム層16の厚みに占める第1ゴム層16Aと、第2ゴム層16Bのうち、弾性率が小さい方のゴム層(第2ゴム層16B)の厚みd2の割合は、トレッド部22における表面ゴム層16の厚みに占める第1ゴム層16Aと第2ゴム層16Bのうち弾性率が小さいゴム層(第2ゴム層16B)の厚みd2の割合よりも大きい。これにより、トレッド部21の剛性をショルダー部22よりも高くできる。
(2−3)第2実施形態
図5は、第2実施形態として示す空気入りタイヤ2の表面ゴム層116の構成図である。図5に示す第2実施形態は、空気入りタイヤの表面ゴム層116に形成された横溝118に沿った断面図である。図5において、図1乃至図3に示す第1実施形態と同様の構成には、同一の番号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態に示す空気入りタイヤ2は、表面ゴム層116を有する。表面ゴム層116は、第1ゴム層116Aと、第2ゴム層16Bとを有する。第1ゴム層116Aは、路面に接地する接地面を形成する。第2ゴム層16Bは、第1ゴム層116Aよりもタイヤ径方向内側であって、かつベルト層15よりもタイヤ径方向外側に配設される。
第1ゴム層16Aは、周方向溝117と横溝118とを有する。横溝118は、トレッド幅方向に形成され、周方向溝17同士を連結する。
外側領域であるショルダー部22における横溝118の深さt2は、中央領域であるトレッド部21である横溝118の深さt1より深い。すなわち、トレッド部21では、溝深さt1<溝深さt2であり、ショルダー部22では、溝深さt1<溝深さt2である。
(3)比較評価
第1ゴム層と第2ゴム層の弾性率の異なる空気入りタイヤを用意し、残留コーナリングフォース(PRCF)値を測定した。試験に使用した空気入りタイヤのタイヤサイズ、弾性率、第1ゴム層d1、第2ゴム層の厚さd2、トレッド部における横溝の深さt1、ショルダー部における横溝の深さt2は、以下の通りである。
タイヤサイズ:235/50R17
第1ゴム層の弾性率E/第2ゴム層の弾性率E=5.0
比較例1:トレッド部、ショルダー部共に、d1:d2=8:2、t1=t2=6mm
実施例1:トレッド部:d1:d2=8:2、t1=6mm
ショルダー部:d1:d2=5:5、t2=6mm
実施例2:トレッド部:d1:d2=8:2、t1=6mm
ショルダー部:d1:d2=5:5、t2=8mm
上述の実施例1,2、比較例1の空気入りタイヤに対する荷重を変化させたときのPRCFを測定した。結果を表1に示す。各空気入りタイヤに、3.5kNの荷重を加えたときのPRCFの値を100とする相対値で表した。
Figure 2010208551
比較例1と実施例1との結果を比較すると、空気入りタイヤにより大きな荷重が加わっても、比較例1よりも実施例1の方がPCRFの変動が小さいことが判る。更に、実施例2のように、ショルダー部22に形成される横溝の深さt2がトレッド部21に形成される横溝の深さt1よりも深い空気入りタイヤは、荷重に対するPCRFの変動を抑制する効果が高められていることが判る。
(4)作用・効果
空気入りタイヤ1は、トレッド幅方向の断面視においてタイヤ赤道線を含む中央領域であるトレッド部21と、トレッド部21よりもトレッド幅方向の端部側に配設される外側領域であるショルダー部22とを有し、トレッド部21の剛性は、ショルダー部22の剛性よりも高い。
例えば、中央領域と外側領域とで特性の異なるゴム(例えば、剛性、弾性率等)によりトレッド部を形成することで、PCRFの変動を抑制する手法もある。しかし、この場合には、タイヤ接地面内において剛性の異なるゴムの境界面が存在するため、境界面におけるゴム同士の剥離を考慮したタイヤ設計が必要となる。これに対して、空気入りタイヤ1は、タイヤ接地面内において、特性の異なるゴムの境界面がないため、設計が容易になるという利点がある。
空気入りタイヤ1によれば、トレッド部21の剛性がタイヤ全体のPRCFに顕著に作用する。すなわち、PRCFに対するトレッド部21のパターン効果が顕著に作用し、相対的に、ショルダー部22によるパターン効果が低下する。
従って、車両への荷重変化によって、空気入りタイヤ1のショルダー部22の接地面積が変化しても、タイヤ全体としてのPRCFの変動を抑制することができる。これにより、空気入りタイヤ1に対する荷重が変化しても、空気入りタイヤ1に適切な直進安定性を付与することができる。
また、空気入りタイヤ1の表面ゴム層16において、第1ゴム層16Aの弾性率Eは、第2ゴム層16Bの弾性率Eよりも大きく、トレッド部21の剛性は、トレッド部22の剛性よりも高い。
すなわち、トレッド部21においては、第1ゴム層16Aの厚さd1は、第2ゴム層16Bの厚さd2よりも厚く、ショルダー部22においては、d1とd2とは略同一である。
これにより、ショルダー部22によるPRCFのパターン効果の影響を相対的に低下させることができる。従って、車両への荷重変化によって、空気入りタイヤ1のショルダー部22の接地面積が変化しても、タイヤ全体としてのPRCFの変動を抑制することができる。
また、第2実施形態として示す空気入りタイヤ2では、表面ゴム層116に形成された周方向溝117と、トレッド幅方向に沿って形成されており周方向溝同士を連結する横溝118とが形成されている。ショルダー部22に形成される横溝118の深さt2は、トレッド部21に形成される横溝118の深さt1より深い。
このように、空気入りタイヤ2によれば、横溝118の深さt2をt1よりも大きくすることにより、ショルダー部22における剛性を低下させている。このため、ショルダー部22によるPRCFのパターン効果の影響が相対的に低下する。従って、車両への荷重変化によって、空気入りタイヤ2のショルダー部22の接地面積が変化しても、タイヤ全体としてのPRCFの変動を抑制することができる。
(5)その他の実施形態
本発明の一実施形態により本発明の内容を開示した。しかし、本発明は、上述した論述及び図面に限定されない。上述した論述及び図面を基に当業者にとって明らかになる様々な実施形態は、全て本発明に含まれる。
空気入りタイヤ1の弾性率がE>Eのとき、トレッド部21では、第1ゴム層16Aの厚さd1>第2ゴム層16Bの厚さd2であり、ショルダー部22では、d1=d2とすることにより、トレッド部21の剛性をショルダー部22よりも高くする場合を説明した。また、変形例として、弾性率がE>Eのとき、トレッド部21では、d1=d2であり、ショルダー部22では、d1<d2である場合を説明した。
しかし、弾性率、第1ゴム層16Aの厚さ、第2ゴム層16Bの厚さの組み合わせは、上述した実施形態に限定されない。
図6,図7は、その他の実施形態を説明する空気入りタイヤ1のトレッド幅方向の断面図である。例えば、図6に示すように、弾性率がE<Eのとき、トレッド部21では、第1ゴム層16Aの厚さd1=第2ゴム層16Bの厚さd2とし、ショルダー部22では、少なくともd1>d2とすることにより、トレッド部21の剛性をショルダー部22よりも高くすることもできる。
また、例えば、図7に示すように、弾性率がE<Eのとき、トレッド部21では、第1ゴム層16Aの厚さd1<第2ゴム層16Bの厚さd2とし、ショルダー部22では、少なくともd1=d2とすることにより、トレッド部21の剛性をショルダー部22よりも高くすることもできる。
なお、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
1...空気入りタイヤ、11…カーカスコード、12…カーカス層、13…インナーライナー、14…ビードワイヤ、15…ベルト層、15A…第1ベルト層、15B…第2ベルト層、16…表面ゴム層、16a…第1ゴム層、16B…第2ゴム層、17…周方向溝、18…横溝、21…トレッド部、22…ショルダー部、23…サイドウォール部、24…ビード部、116…表面ゴム層、116a…第1ゴム層、116B…第2ゴム層、117…周方向溝、118…横溝、d1…第1ゴム層の厚さ、d2…第2ゴム層の厚さ、t1…トレッド部における横溝の深さ、t2…ショルダー部における横溝の深さ、CL…タイヤ赤道線、W…トレッド幅方向

Claims (4)

  1. 路面に接地するトレッド部と、
    空気入りタイヤの側面を形成するサイドウォール部と、
    前記トレッド部と前記サイドウォール部との間に配置され、前記サイドウォール部から前記トレッド部に連なるショルダー部と、
    を備える空気入りタイヤであって、
    少なくとも前記トレッド部及び前記ショルダー部を形成する表面ゴム層を有し、
    前記表面ゴム層は、
    トレッド幅方向の断面視においてタイヤ赤道線を含む中央領域と、
    前記中央領域よりも前記トレッド幅方向の端部側に配設される外側領域とを有し、
    前記中央領域の剛性は、前記外側領域の剛性よりも高い空気入りタイヤ。
  2. 前記表面ゴム層は、
    前記路面への接地面を形成する第1ゴム層と、
    前記第1ゴム層よりも前記タイヤ径方向内側に配設される第2ゴム層とを有し、
    前記第1ゴム層の弾性率と前記第2ゴム層の弾性率とが異なっており、
    前記外側領域における前記表面ゴム層の厚みに占める前記第1ゴム層と前記第2ゴム層のうち前記弾性率が小さいゴム層の厚みの割合は、前記中央領域における前記表面ゴム層の厚みに占める前記第1ゴム層と前記第2ゴム層のうち前記弾性率が小さいゴム層の厚みの割合よりも大きい請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1ゴム層の弾性率は、前記第2ゴム層の弾性率よりも大きい請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記表面ゴム層には、
    タイヤ周方向に沿って形成された複数の周方向溝と、
    前記トレッド幅方向に沿って形成されており、前記複数の周方向溝同士を連結する横溝とが形成されており、
    前記外側領域における前記横溝の深さは、前記中央領域における前記横溝の深さより深い請求項1乃至3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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