JP2010206462A - 通信帯域算出方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】個々のノードペアに流れるトラヒックが分からない状況においても、将来必要となる通信帯域を精度よく算出する。
【解決手段】パス情報とトラヒック情報とをデータ取得部21によりOS10から取得し、通信帯域算出部24により、当該対象通信リンクを経由する現用パスおけるトラヒック需要との非線形な関係に基づく対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件と、各ノードペアにおけるトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件とを生成するとともに、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成し、これら観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出する。
【選択図】 図1
【解決手段】パス情報とトラヒック情報とをデータ取得部21によりOS10から取得し、通信帯域算出部24により、当該対象通信リンクを経由する現用パスおけるトラヒック需要との非線形な関係に基づく対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件と、各ノードペアにおけるトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件とを生成するとともに、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成し、これら観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、通信技術に関し、特に将来必要となる通信帯域を算出する技術に関する。
通信網を管理する上で、ノードペアを結ぶ任意の通信リンクについて、将来におけるトラヒックの充足性を担保するのに必要な通信帯域を正確に算出する技術が必要となる。
将来必要となる通信帯域を算出する場合、その算出結果に対する正確性の観点から、障害のない通常時に選択される現用パスだけでなく、障害時に選択される迂回用パスのトラヒックも考慮することが必要となる。また、通信網において、トラヒックを転送する現用パスおよび迂回用パスの情報が与えられており、障害がない状況で現用パスを流れるトラヒックが、通信リンクにおいて観測されているが、個々のSource-Destinationノードペアで流れるトラヒックが分からない場合も多い。
将来必要となる通信帯域を算出する場合、その算出結果に対する正確性の観点から、障害のない通常時に選択される現用パスだけでなく、障害時に選択される迂回用パスのトラヒックも考慮することが必要となる。また、通信網において、トラヒックを転送する現用パスおよび迂回用パスの情報が与えられており、障害がない状況で現用パスを流れるトラヒックが、通信リンクにおいて観測されているが、個々のSource-Destinationノードペアで流れるトラヒックが分からない場合も多い。
通信パスの通信帯域を算出する技術として、リング型ネットワークにおいて、逆方向に流れるトラヒックの通信リンクでの最大値を想定するなど、自明な解を用いてトラヒックの上限値を導出する方法がある。しかしながら、この方法で得られる解は、単に、現用パスで必要となる通信帯域の上限を求めるものであり、障害時に選択される迂回用パスによるトラヒックが考慮されていない。また、ケースによっては、過剰な量の帯域を算出する場合もある。
個々のSource-Destinationノードペアに流れるトラヒックを推定する技術として、通信リンクを流れるトラヒックの情報に基づき、Source-Destinationノードペアの交流トラヒックを推定するNetwork Tomographyという方法が提案されている(例えば、非特許文献1など参照)。したがって、このNetwork Tomographyにより推定された交流トラヒックを利用して、迂回用パスのトラヒックを考慮した通信帯域を求める方法も考えられる。
しかしながら、このようなNetwork Tomographyにより求められる交流トラヒックは、過去の大量の情報に基づく最尤推定を用いて求めたものであり、必要帯域の上限値を保証するものではない。したがって、求めた交流トラヒックをそのまま、将来必要となる通信帯域の上限値として用いることができないという問題点がある。
しかしながら、このようなNetwork Tomographyにより求められる交流トラヒックは、過去の大量の情報に基づく最尤推定を用いて求めたものであり、必要帯域の上限値を保証するものではない。したがって、求めた交流トラヒックをそのまま、将来必要となる通信帯域の上限値として用いることができないという問題点がある。
Rui Castro 他, "Network Tomography: Recent Development", Statistical Science, Vo1.19, No.3, pp.499-517 (2004)
今野浩, "線形計画法", 目科技連出版社 (1987)
このような、通信網においてトラヒックを転送する現用パス・迂回用パスの情報が与えられており、障害がなく現用パスを流れるトラヒックが、通信リンクにおいて観測されているが、個々のSource-Destinationノードペアに流れるトラヒックが分からない状況において、迂回用パスのトラヒックを考慮した通信帯域上限値を算出する方法として、障害時に選択される迂回用パスも考慮した必要な通信リンクでの帯域上限値を線形計画法を用いて導出し、全体の通信網上での必要帯域算出に繋げる帯域算出手法も考えられる。
しかしながら、この方法で得られる解は、線形計画法を用いるという制約から、統計多重効果により圧縮されるという条件をトラヒックに0<k<1なる定数kを掛け算するという定式化でしか表現できない。このため、統計多重効果は、トラヒックと帯域の間が非線形の関係である、という条件を正確に表現できず、ケースによっては過剰な量の帯域を算出してしまうことになり、結果として将来必要となる通信帯域を精度よく算出できないという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、個々のノードペアに流れるトラヒックが分からない状況においても、将来必要となる通信帯域を精度よく算出する技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる通信帯域算出方法は、複数のノードと、これらノードからなるノードペアを結ぶ複数の通信リンクとからなる通信網について、当該通信網上の任意の対象通信リンクにおける通信帯域上限値を算出する通信帯域算出装置で用いられる通信帯域算出方法であって、データ取得部が、各ノードペアで用いる現用パスおよび迂回用パスが経由する通信リンクを示すパス情報と、対象通信リンクを経由する現用パスから発生したトラヒックの観測トラヒック量を示すトラヒック情報とを取得して、記憶部に保存するデータ取得ステップと、通信帯域算出部が、パス情報とトラヒック情報とを参照して、対象通信リンクの観測トラヒック量と、非線形関数で表される当該対象通信リンクを経由する現用パスおけるトラヒック需要との関係に基づいて、当該対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件を生成する観測トラヒック量制約条件生成ステップと、通信帯域算出部が、パス情報を参照して、各ノードペアにおけるトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件を生成するトラヒック需要制約条件生成ステップと、通信帯域算出部が、パス情報を参照して、対象通信リンクを経由する現用パスおよび迂回用パスにおけるトラヒック需要に基づいて、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成する目的関数生成ステップと、通信帯域算出部が、観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における目的関数の最大値を通信帯域上限値として算出する目的関数最大値算出ステップとを備え、非線形関数として、トラヒック需要の増加に応じて、観測トラヒック量が単調増加するとともに傾きが徐々に減少する関数を用いている。
この際、通信網内の通信リンクの集合をA、対象通信リンクをa、aの観測トラヒック値をCa、トラヒック需要が発生するノードペアの集合をD、Dに属するノードペアをd、dで発生する未知のトラヒック需要をXd、dの現用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをyd a、非線形関数をkとした場合、観測トラヒック量制約条件として、k(Σd∈DXd・yd a)=Ca,for a∈Aを用いてもよい。
また、トラヒック需要制約条件として、Xd≧0,for d∈Dを用いてもよい。
また、ノードペアdの迂回用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをzd aとした場合、目的関数として、k(Σd∈DXd・(yd a+zd a))を用いてもよい。
また、ノードペアdの迂回用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをzd aとした場合、目的関数として、k(Σd∈DXd・(yd a+zd a))を用いてもよい。
また、本発明にかかる通信帯域算出装置は、複数のノードと、これらノードからなるノードペアを結ぶ複数の通信リンクとからなる通信網について、当該通信網上の任意の対象通信リンクにおける通信帯域上限値を算出する通信帯域算出装置であって、各ノードペアで用いる現用パスおよび迂回用パスが経由する通信リンクを示すパス情報と、対象通信リンクを経由する現用パスから発生したトラヒックの観測トラヒック量を示すトラヒック情報とを取得して、記憶部に保存するデータ取得部と、パス情報とトラヒック情報とを参照して、対象通信リンクの観測トラヒック量と、当該対象通信リンクを経由する現用パスおけるトラヒック需要との関係に基づいて、当該対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件を生成し、パス情報を参照して、各ノードペアにおけるトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件を生成するトラヒック需要制約条件生成ステップと、通信帯域算出部が、パス情報を参照して、対象通信リンクを経由する現用パスおよび迂回用パスにおけるトラヒック需要に基づいて、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成し、観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における目的関数の最大値を通信帯域上限値として算出する通信帯域算出部とを備え、非線形関数として、トラヒック需要の増加に応じて、観測トラヒック量が単調増加するとともに傾きが徐々に減少する関数を用いている。
この際、通信網内の通信リンクの集合をA、対象通信リンクをa、aの観測トラヒック値をCa、トラヒック需要が発生するノードペアの集合をD、Dに属するノードペアをd、dで発生する未知のトラヒック需要をXd、dの現用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをyd a、非線形関数をkとした場合、観測トラヒック量制約条件として、k(Σd∈DXd・yd a)=Ca,for a∈Aを用いてもよい。
また、トラヒック需要制約条件として、Xd≧0,for d∈Dを用いてもよい。
また、ノードペアdの迂回用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをzd aとした場合、目的関数として、k(Σd∈DXd・(yd a+zd a))を用いてもよい。
また、ノードペアdの迂回用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをzd aとした場合、目的関数として、k(Σd∈DXd・(yd a+zd a))を用いてもよい。
本発明によれば、個々のノードペアに流れるトラヒックが分からない場合でも、迂回用パスのトラヒックを考慮するとともに、トラヒックの統計多重効果を考慮した通信帯域上限値を算出することができ、将来必要となる通信帯域を精度よく算出することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置の構成を示すブロック図である。
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置について説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置の構成を示すブロック図である。
図1において、通信網50は、複数のノードと、これらノードからなるノードペアを結ぶ複数の通信リンクとからなるネットワークである。
オペレーションシステム(以下、OSという)10は、サーバ装置などの情報処理装置からなり、通信網50内のノードから、ネットワークトポロジー情報や、各通信リンクのトラヒック量および各通信リンクでの障害有無の時系列情報などの各種ネットワーク情報をネットワークデータ管理部11により収集して、ネットワーク情報データベース(以下、ネットワーク情報DBという)12に保存し、通信帯域算出装置20からの要求に応じて、ネットワークデータ管理部11により、ネットワーク情報DB12内の任意のネットワーク情報を提供する機能を有している。
オペレーションシステム(以下、OSという)10は、サーバ装置などの情報処理装置からなり、通信網50内のノードから、ネットワークトポロジー情報や、各通信リンクのトラヒック量および各通信リンクでの障害有無の時系列情報などの各種ネットワーク情報をネットワークデータ管理部11により収集して、ネットワーク情報データベース(以下、ネットワーク情報DBという)12に保存し、通信帯域算出装置20からの要求に応じて、ネットワークデータ管理部11により、ネットワーク情報DB12内の任意のネットワーク情報を提供する機能を有している。
通信帯域算出装置20は、サーバ装置などの情報通信装置からなり、OS10や管理端末30とデータ通信を行う機能と、管理端末30からの指示に応じて、OS10から取得した各種情報に基づき、通信網50上の任意の対象通信リンクで必要とされる通信帯域、すなわち通信帯域上限値を算出する機能とを有している。
管理端末30は、ネットワーク運用者や設計者が用いるPC端末などの情報処理装置からなり、制御部31により、通信帯域算出装置20に対して通信帯域の算出を指示するとともに、算出結果として得られた通信帯域を表示部32により画面表示し、あるいは算出結果として得られた通信帯域を用いた、通信網50の運用管理処理やネットワーク設計処理を行う機能を有している。
管理端末30は、ネットワーク運用者や設計者が用いるPC端末などの情報処理装置からなり、制御部31により、通信帯域算出装置20に対して通信帯域の算出を指示するとともに、算出結果として得られた通信帯域を表示部32により画面表示し、あるいは算出結果として得られた通信帯域を用いた、通信網50の運用管理処理やネットワーク設計処理を行う機能を有している。
本実施の形態は、通信網50を構成するノードペアで用いる現用パスおよび迂回用パスが経由する通信リンクを示すパス情報と、対象通信リンクを経由する現用パスから発生したトラヒックの観測トラヒック量を示すトラヒック情報とをOS10から取得して、対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件と、各ノードペアにおける未知のトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件とを生成するとともに、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成し、これら観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出する。
[本実施の形態の構成]
次に、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置の構成について説明する。
この通信帯域算出装置20には、主な機能部として、データ取得部21、パス情報データベース(以下、パス情報DBという)21、トラヒック情報データベース(以下、トラヒック情報DBという)22、および通信帯域算出部24が設けられている。
次に、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置の構成について説明する。
この通信帯域算出装置20には、主な機能部として、データ取得部21、パス情報データベース(以下、パス情報DBという)21、トラヒック情報データベース(以下、トラヒック情報DBという)22、および通信帯域算出部24が設けられている。
データ取得部21は、定期的あるいは通信帯域算出部24からの指示に応じて、通信網50に関するネットワーク情報DB12のうち、各ノードペアで用いる現用パスおよび迂回用パスが経由する通信リンクを示すパス情報と、対象通信リンクを経由する現用パスから発生したトラヒックの観測トラヒック量を示すトラヒック情報とを取得して、それぞれパス情報DB22およびトラヒック情報DB23へ保存する機能を有している。
図2は、通信網の一部構成を示す説明図である。ここでは、通信網50の一部構成として、ノードA(n1)、ノードB(n2)、およびノードC(n3)と、ノードAB間を結ぶ通信リンクa1、ノードAC間を結ぶ通信リンクa2、およびノードBC間を結ぶ通信リンクa3が示されている。
通信リンクa1〜a3には、ノードペアのデータ通信に用いる通信パスとして、障害のない通常時に選択される現用パスや、障害時に選択される迂回用パスを複数重畳することが可能である。図2の例では、通信パスa1に、ノードAB間の現用パスp12とノードAC間の迂回用パスq13が重畳されている。また、通信パスa2には、ノードAC間の現用パスp13とノードAB間の迂回用パスq12が重畳されており、通信パスa3には、ノードAB間の迂回用パスq12とノードAC間の迂回パスp13が重畳されている。
通信リンクa1〜a3には、ノードペアのデータ通信に用いる通信パスとして、障害のない通常時に選択される現用パスや、障害時に選択される迂回用パスを複数重畳することが可能である。図2の例では、通信パスa1に、ノードAB間の現用パスp12とノードAC間の迂回用パスq13が重畳されている。また、通信パスa2には、ノードAC間の現用パスp13とノードAB間の迂回用パスq12が重畳されており、通信パスa3には、ノードAB間の迂回用パスq12とノードAC間の迂回パスp13が重畳されている。
パス情報DB22は、データ取得部21によりOS10から取得したパス情報を記憶する機能を有している。
図3は、パス情報の構成例であり、図2に示した通信網の構成例におけるパス情報の具体例が示されている。パス情報は、通信網50における任意のノードペアを示すノードペアIDと、当該ノードペアの現用パスを示す現用パス情報と、当該ノードペアの迂回用パスを示す迂回用パス情報との組からなり、ノードペアごとにパス情報DB22に登録されている。
図3は、パス情報の構成例であり、図2に示した通信網の構成例におけるパス情報の具体例が示されている。パス情報は、通信網50における任意のノードペアを示すノードペアIDと、当該ノードペアの現用パスを示す現用パス情報と、当該ノードペアの迂回用パスを示す迂回用パス情報との組からなり、ノードペアごとにパス情報DB22に登録されている。
現用パス情報および迂回用パス情報には、それぞれの現用パスおよび迂回用パスのパスIDに加え、これらパスが経由する通信リンクのリンクIDが列挙されている。これにより、ノードペアABについては、その現用パスp12が通信リンクa1を経由し、迂回用パスq12が通信リンクa2,a3を経由していることがわかる。また、ノードペアACについては、その現用パスp13が通信リンクa2を経由し、迂回用パスq13が通信リンクa1,a3を経由していることがわかる。
トラヒック情報DB23は、データ取得部21によりOS10から取得したトラヒック情報を記憶する機能を有している。
図4は、トラヒック情報の構成例であり、図2に示した通信網の構成例におけるパス情報の具体例が示されている。トラヒック情報は、通信網50における任意の通信リンクを示す通信リンクIDと、当該通信リンクで観測された現用パスによる観測トラヒック量との組からなり、通信リンクごとにトラヒック情報DB23に登録されている。例えば、通信リンクa1の観測トラヒック量としてC1が登録されており、通信リンクa2,a3の観測トラヒック量としてC2,C3がそれぞれ登録されている。
図4は、トラヒック情報の構成例であり、図2に示した通信網の構成例におけるパス情報の具体例が示されている。トラヒック情報は、通信網50における任意の通信リンクを示す通信リンクIDと、当該通信リンクで観測された現用パスによる観測トラヒック量との組からなり、通信リンクごとにトラヒック情報DB23に登録されている。例えば、通信リンクa1の観測トラヒック量としてC1が登録されており、通信リンクa2,a3の観測トラヒック量としてC2,C3がそれぞれ登録されている。
この観測トラヒック量は、障害が発生していない状態で観測されたトラヒック量であり、迂回用パスにより発生したトラヒック量は含まれていない。OS10のネットワーク情報DB12には、各通信リンクのトラヒック量とともにその障害有無が時系列で保存されており、OS10からトラヒック情報を取得する際、障害が発生していない状態における観測トラヒック量をトラヒック情報として取得すればよい。
通信帯域算出部24は、管理端末30から指示に応じて、パス情報DB22とトラヒック情報DB23とを参照し、非線形関数で表される、対象通信リンクの観測トラヒック量と、当該対象通信リンクを経由する現用パスの未知トラヒック需要との関係に基づいて、当該対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件を生成する機能と、パス情報DB22を参照して、各ノードペアにおける未知のトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件を生成する機能と、パス情報DB22を参照して、対象通信リンクを経由する現用パスおよび迂回用パスの未知のトラヒック需要に基づいて、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成する機能と、観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出し、管理端末30へ出力する機能とを有している。
通信帯域算出装置20の機能部のうち、データ取得部21および通信帯域算出部24は、CPUとプログラムとが協働してなる演算処理部、さらにはデータ通信用の通信回路部から実現される。
また、パス情報DB22およびトラヒック情報DB23は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置から実現される。これらは、別個の記憶装置で実現してもよく、同一の記憶装置で実現してもよい。
また、パス情報DB22およびトラヒック情報DB23は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置から実現される。これらは、別個の記憶装置で実現してもよく、同一の記憶装置で実現してもよい。
[本実施の形態の動作]
次に、図5を参照して、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置の動作について説明する。図5は、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置における通信帯域算出処理を示すフローチャートである。
通信帯域算出装置20の通信帯域算出部24は、管理端末30からの指示に応じて、図5の通信帯域算出処理を実行する。
次に、図5を参照して、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置の動作について説明する。図5は、本発明の一実施の形態にかかる通信帯域算出装置における通信帯域算出処理を示すフローチャートである。
通信帯域算出装置20の通信帯域算出部24は、管理端末30からの指示に応じて、図5の通信帯域算出処理を実行する。
通信帯域算出部24は、まず、パス情報DB22から各ノードペアに関するパス情報を取得するとともに、トラヒック情報DB23から対象通信リンクに関する観測トラヒック量を取得する(ステップ100)。対象通信リンクについては、管理端末30からの指示で指定されたリンクを選択してもよく、予め記憶部(図示せず)に設定されているリンクを選択しいもよい。以下では、対象通信リンクとして通信リンクa1が指定された場合を例として説明する。
次に、通信帯域算出部24は、取得したパス情報と観測トラヒック情報とに基づいて、対象通信リンクa1の観測トラヒック量C1と、当該対象通信リンクa1を経由する現用パスにおける未知のトラヒック需要との関係に基づいて、当該対象通信リンクa1の観測トラヒック量C1に関する観測トラヒック量制約条件を生成する(ステップ101)。
対象通信リンクa1の観測トラヒック量C1は、前述したように、障害が発生していない状態で観測されたトラヒック量であることから、この観測トラヒックC1は、当該対象通信リンクa1を経由するすべての現用パスで発生するトラヒック需要の和に近しいが、統計多重効果を考慮した場合、観測トラヒックC1とトラヒック需要とは非線形な関係を持つ。
マルチメディア通信、特に、インターネットの利用や動画像通信など情報の量が時間的に大きく変化する場合、例えばATM方式で多重することにより、合計の通信速度が平滑化されるため、STM方式に比べ一定の帯域で多くの情報を送ることが可能となる。このような効果を「統計多重効果」と言う。
図6は、観測トラヒックからトラヒック需要を算出するための非線形関数を示すグラフであり、横軸は対象通信リンクで発生するトラヒック需要Xdの総和Xsを示し、縦軸はそのとき対象通信リンクで観測される観測トラヒックCを示している。
本実施の形態では、トラヒック需要と観測トラヒックの関係として、図6に示すように、横軸と縦軸の交点、すなわちトラヒック需要Xs=0のとき観測トラヒックC=0となる原点を通り、トラヒック需要Xsの増加に応じて観測トラヒックCが単調増加するとともに傾きが徐々に減少する非線形関数kを用いている。図6の例では、非線形関数kの傾きが、トラヒック需要Xsの増加に応じて徐々に減少して、一定の正の傾きm0を持つ漸近線(線形関数)に漸近している。このような非線形関数kは簡素な指数関数式でモデル化でき、計算処理負担を軽減できる。
本実施の形態では、トラヒック需要と観測トラヒックの関係として、図6に示すように、横軸と縦軸の交点、すなわちトラヒック需要Xs=0のとき観測トラヒックC=0となる原点を通り、トラヒック需要Xsの増加に応じて観測トラヒックCが単調増加するとともに傾きが徐々に減少する非線形関数kを用いている。図6の例では、非線形関数kの傾きが、トラヒック需要Xsの増加に応じて徐々に減少して、一定の正の傾きm0を持つ漸近線(線形関数)に漸近している。このような非線形関数kは簡素な指数関数式でモデル化でき、計算処理負担を軽減できる。
非線形関数kについては、1つの非線形関数式でモデル化する以外に、複数の区分ごとに線形関数を繋ぎ合わせた区分線形関数でモデル化してもよく、計算処理負担を大幅に軽減できる。
図7は、図6の非線形関数を近似した区分線形関数を示すグラフである。ここでは、横軸XsをXs1,Xs2,Xs3で4つに区分し、これに対応して縦軸KをK1,K2,K3で4つに区分し、これら区分で用いる線形関数の傾きをm1,m2,m3,m4としており、m4と漸近線の傾きm0とほぼ等しい。
図7は、図6の非線形関数を近似した区分線形関数を示すグラフである。ここでは、横軸XsをXs1,Xs2,Xs3で4つに区分し、これに対応して縦軸KをK1,K2,K3で4つに区分し、これら区分で用いる線形関数の傾きをm1,m2,m3,m4としており、m4と漸近線の傾きm0とほぼ等しい。
したがって、トラヒック需要が0≦Xs≦Xs1の区分範囲では、線形関数m1・Xsで非線形関数k表現でき、Xs1≦Xs≦Xs2の区分範囲では、線形関数m2・(Xs−Xs1)+K1で非線形関数k表現できる。また、Xs2≦Xs≦Xs3の区分範囲では、線形関数m3・(Xs−Xs2)+K2で非線形関数k表現でき、Xs3≦Xsの区分範囲では、線形関数m4・(Xs−Xs3)+K3で非線形関数k表現できる。
このようにして、「統計多重効果」を考慮したトラヒック需要と観測トラヒックの関係から、当該対象通信リンクa1の観測トラヒック量C1に関する観測トラヒック量制約条件を生成することができる。
この際、任意の対象通信リンクを経由する現用パスを持つノードペアについては、パス情報の現用パス情報から検索でき、ノードペアdごとに当該現用パスが対象通信リンクaを経由するか否かをフラグyd aで表すことができる。また、個々のノードペアで発生するトラヒック需要は未知であることから、ノードペアdごとにトラヒック需要をXdと定義すればよい。
この際、任意の対象通信リンクを経由する現用パスを持つノードペアについては、パス情報の現用パス情報から検索でき、ノードペアdごとに当該現用パスが対象通信リンクaを経由するか否かをフラグyd aで表すことができる。また、個々のノードペアで発生するトラヒック需要は未知であることから、ノードペアdごとにトラヒック需要をXdと定義すればよい。
したがって、通信網50内の通信リンクの集合をA、対象通信リンクをa、観測トラヒック値をCa、トラヒック需要が発生するノード間の集合をD、Dに属するノード間をd、dで発生する未知のトラヒック需要をXd、dの現用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをyd a、観測トラヒック値Caと未知のトラヒック需要Xdとの間の統計多重効果を考慮した非線形な関係を示す非線形関数をkとした場合、観測トラヒック量制約条件は、次の式(1)で表すことができる。
k(Σd∈DXd・yd a)=Ca,for a∈A …(1)
k(Σd∈DXd・yd a)=Ca,for a∈A …(1)
また、通信帯域算出部24は、取得したパス情報に基づいて、各ノードペアにおける未知のトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件を生成する(ステップ102)。
前述したように、各ノードペアdのトラヒック需要Xdは未知であるが、その値は必ず0以上であり、負値をとることはない。したがって、トラヒック需要が発生するノードペアの集合をD、Dに属するノードペアをd、dで発生する未知のトラヒック需要をXdとした場合、トラヒック需要制約条件は、次の式(2)で表すことができる。
Xd≧0,for d∈D …(2)
前述したように、各ノードペアdのトラヒック需要Xdは未知であるが、その値は必ず0以上であり、負値をとることはない。したがって、トラヒック需要が発生するノードペアの集合をD、Dに属するノードペアをd、dで発生する未知のトラヒック需要をXdとした場合、トラヒック需要制約条件は、次の式(2)で表すことができる。
Xd≧0,for d∈D …(2)
また、通信帯域算出部24は、取得したパス情報に基づいて、対象通信リンクa1を経由する現用パスおよび迂回用パスにおける未知のトラヒック需要に基づいて、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成する(ステップ103)。
対象通信トラヒックa1における実際のトラヒック量は、現用パスだけでなく迂回用パスから発生するトラヒック量も含まれる。したがって、対象通信パスa1を経由する現用パスおよび迂回用パスのトラヒック需要の総和の最大値が、対象通信リンクで必要とされる通信帯域、すなわち通信帯域上限値に相当する。
対象通信トラヒックa1における実際のトラヒック量は、現用パスだけでなく迂回用パスから発生するトラヒック量も含まれる。したがって、対象通信パスa1を経由する現用パスおよび迂回用パスのトラヒック需要の総和の最大値が、対象通信リンクで必要とされる通信帯域、すなわち通信帯域上限値に相当する。
この際、任意の対象通信リンクを経由する現用パスや迂回用パスを持つノードペアについては、パス情報の現用パス情報や迂回用パス情報から検索できる。このため、ノードペアdごとに当該現用パスが対象通信リンクaを経由するか否かをフラグyd aで表すことができるとともに、ノードペアdごとに当該迂回用パスが対象通信リンクaを経由するか否かをフラグzd aで表すことができる。また、個々のノードペアで発生するトラヒック需要は未知であることから、ノードペアdごとにトラヒック需要をXdと定義すればよい。
したがって、通信網50内の通信リンクの集合をA、対象通信リンクをa、トラヒック需要が発生するノードペアの集合をD、Dに属するノードペアをd、dで発生する未知のトラヒック需要をXd、dの現用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをyd a、dの迂回用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをzd a、観測トラヒック値をCaと未知のトラヒック需要Xdとの間の統計多重効果を考慮した非線形な関係を示す非線形関数をkとした場合、目的関数は、次の式(3)で表すことができる。
k(Σd∈DXd・(yd a+zd a)) …(3)
k(Σd∈DXd・(yd a+zd a)) …(3)
このようにして、観測トラヒック量制約条件、トラヒック需要制約条件、および目的関数を生成した後、通信帯域算出部24は、線形計画法に基づいて(非特許文献2など参照)、これら観測トラヒック量制約条件とトラヒック需要制約条件が成立する場合の目的関数の最大値を、対象通信リンクa1の通信帯域上限値として算出して、管理端末30へ出力し(ステップ104)、一連の通信帯域算出処理を終了する。
[本実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、通信網50を構成するノードペアで用いる現用パスおよび迂回用パスが経由する通信リンクを示すパス情報と、対象通信リンクを経由する現用パスから発生したトラヒックの観測トラヒック量を示すトラヒック情報とをOS0から取得して、通信帯域を算出する対象となる対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件を生成するとともに、各ノードペアにおける未知のトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件を生成し、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成し、これら観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出している。
このように、本実施の形態では、通信網50を構成するノードペアで用いる現用パスおよび迂回用パスが経由する通信リンクを示すパス情報と、対象通信リンクを経由する現用パスから発生したトラヒックの観測トラヒック量を示すトラヒック情報とをOS0から取得して、通信帯域を算出する対象となる対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件を生成するとともに、各ノードペアにおける未知のトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件を生成し、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成し、これら観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出している。
このため、個々のノードペアに流れるトラヒックが分からない場合でも、迂回用パスのトラヒックを考慮するとともに、トラヒックの統計多重効果を考慮した通信帯域上限値を算出することができ、将来必要となる通信帯域を精度よく算出することが可能となる。
また、本実施の形態では、観測トラヒック量として、対象通信リンクについて観測したトラヒック量を用いる場合を例として説明したが、実際にトラヒックが流出入する端点ノードでは、当該端点ノードにおける流出入トラヒック量の総和を観測することが可能な場合もある。
このような場合には、通信帯域算出部24において、当該端点ノードで流出入するトラヒック需要Xdの総和が、当該端点ノードで観測された流出入トラヒック量と等しいという関係から新たな制約条件を生成し、この新たな制約条件と、観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件とが成立する場合の目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出してもよい。
このような場合には、通信帯域算出部24において、当該端点ノードで流出入するトラヒック需要Xdの総和が、当該端点ノードで観測された流出入トラヒック量と等しいという関係から新たな制約条件を生成し、この新たな制約条件と、観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件とが成立する場合の目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出してもよい。
また、本実施の形態では、観測トラヒック量として、対象通信リンクについて観測したトラヒック量を用いる場合を例として説明したが、実際にトラヒックが流出入する端点ノードでは、上記流出入トラヒック量のうちから任意のノードペアで流れるトラヒック量を観測することが可能な場合もある。
このような場合には、通信帯域算出部24において、前述した式(2)のトラヒック需要制約条件として、任意のノードペアdのトラヒック需要Xdが、当該端点ノードで観測されたノードペアdのトラヒック量と等しいという制約条件を生成し、観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合の目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出してもよい。
このような場合には、通信帯域算出部24において、前述した式(2)のトラヒック需要制約条件として、任意のノードペアdのトラヒック需要Xdが、当該端点ノードで観測されたノードペアdのトラヒック量と等しいという制約条件を生成し、観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合の目的関数の最大値を、対象通信リンクの通信帯域上限値として算出してもよい。
10…OS、11…ネットワークデータ管理部、12…ネットワーク情報DB、20…通信帯域算出装置、21…データ取得部、22…パス情報DB、23…トラヒック情報DB、24…通信帯域算出部、30…管理端末、31…制御部、32…表示部、50…通信網。
Claims (8)
- 複数のノードと、これらノードからなるノードペアを結ぶ複数の通信リンクとからなる通信網について、当該通信網上の任意の対象通信リンクにおける通信帯域上限値を算出する通信帯域算出装置で用いられる通信帯域算出方法であって、
データ取得部が、前記各ノードペアで用いる現用パスおよび迂回用パスが経由する通信リンクを示すパス情報と、前記対象通信リンクを経由する現用パスから発生したトラヒックの観測トラヒック量を示すトラヒック情報とを取得して、記憶部に保存するデータ取得ステップと、
通信帯域算出部が、前記パス情報と前記トラヒック情報とを参照して、前記対象通信リンクの観測トラヒック量と、非線形関数で表される当該対象通信リンクを経由する現用パスおけるトラヒック需要との関係に基づいて、当該対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件を生成する観測トラヒック量制約条件生成ステップと、
前記通信帯域算出部が、前記パス情報を参照して、各ノードペアにおけるトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件を生成するトラヒック需要制約条件生成ステップと、 前記通信帯域算出部が、前記パス情報を参照して、前記対象通信リンクを経由する現用パスおよび迂回用パスにおけるトラヒック需要に基づいて、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成する目的関数生成ステップと、
前記通信帯域算出部が、前記観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における前記目的関数の最大値を前記通信帯域上限値として算出する目的関数最大値算出ステップと
を備え、
前記非線形関数として、トラヒック需要の増加に応じて、観測トラヒック量が単調増加するとともに傾きが徐々に減少する関数を用いる
ことを特徴とする通信帯域算出方法。 - 請求項1に記載の通信帯域算出方法において、
前記通信網内の通信リンクの集合をA、前記対象通信リンクをa、aの前記観測トラヒック値をCa、トラヒック需要が発生するノードペアの集合をD、Dに属するノードペアをd、dで発生する未知のトラヒック需要をXd、dの現用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをyd a、前記非線形関数をkとした場合、前記観測トラヒック量制約条件として、
k(Σd∈DXd・yd a)=Ca,for a∈A
を用いる
ことを特徴とする通信帯域算出方法。 - 請求項1に記載の通信帯域算出方法において、
前記トラヒック需要制約条件として、
Xd≧0,for d∈D
を用いることを特徴とする通信帯域算出方法。 - 請求項1に記載の通信帯域算出方法において、
前記ノードペアdの迂回用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをzd aとした場合、前記目的関数として、
k(Σd∈DXd・(yd a+zd a))
を用いることを特徴とする通信帯域算出方法。 - 複数のノードと、これらノードからなるノードペアを結ぶ複数の通信リンクとからなる通信網について、当該通信網上の任意の対象通信リンクにおける通信帯域上限値を算出する通信帯域算出装置であって、
前記各ノードペアで用いる現用パスおよび迂回用パスが経由する通信リンクを示すパス情報と、前記対象通信リンクを経由する現用パスから発生したトラヒックの観測トラヒック量を示すトラヒック情報とを取得して、記憶部に保存するデータ取得部と、
前記パス情報と前記トラヒック情報とを参照して、前記対象通信リンクの観測トラヒック量と、当該対象通信リンクを経由する現用パスおけるトラヒック需要との関係に基づいて、当該対象通信リンクの観測トラヒック量に関する観測トラヒック量制約条件を生成し、前記パス情報を参照して、各ノードペアにおけるトラヒック需要に関するトラヒック需要制約条件を生成するトラヒック需要制約条件生成ステップと、
前記通信帯域算出部が、前記パス情報を参照して、前記対象通信リンクを経由する現用パスおよび迂回用パスにおけるトラヒック需要に基づいて、当該対象通信リンクのトラヒック量に関する目的関数を生成し、前記観測トラヒック量制約条件およびトラヒック需要制約条件が成立する場合における前記目的関数の最大値を前記通信帯域上限値として算出する通信帯域算出部と
を備え、
前記非線形関数として、トラヒック需要の増加に応じて、観測トラヒック量が単調増加するとともに傾きが徐々に減少する関数を用いる
ことを特徴とする通信帯域算出装置。 - 請求項5に記載の通信帯域算出装置において、
前記通信網内の通信リンクの集合をA、前記対象通信リンクをa、aの前記観測トラヒック値をCa、トラヒック需要が発生するノードペアの集合をD、Dに属するノードペアをd、dで発生する未知のトラヒック需要をXd、dの現用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをyd a、前記非線形関数をkとした場合、前記観測トラヒック量制約条件として、
k(Σd∈DXd・yd a)=Ca,for a∈A
を用いる
ことを特徴とする通信帯域算出装置。 - 請求項5に記載の通信帯域算出装置において、
前記トラヒック需要制約条件として、
Xd≧0,for d∈D
を用いることを特徴とする通信帯域算出装置。 - 請求項5に記載の通信帯域算出装置において、
前記ノードペアdの迂回用パスがaを経由する場合に1となりaを経由しない場合に0となるフラグをzd aとした場合、前記目的関数として、
k(Σd∈DXd・(yd a+zd a))
を用いることを特徴とする通信帯域算出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009049110A JP2010206462A (ja) | 2009-03-03 | 2009-03-03 | 通信帯域算出方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009049110A JP2010206462A (ja) | 2009-03-03 | 2009-03-03 | 通信帯域算出方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010206462A true JP2010206462A (ja) | 2010-09-16 |
Family
ID=42967507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009049110A Pending JP2010206462A (ja) | 2009-03-03 | 2009-03-03 | 通信帯域算出方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010206462A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102340433A (zh) * | 2011-09-28 | 2012-02-01 | 北京瑞航威尔科技有限公司 | 一种中心节点设备与实现方法 |
-
2009
- 2009-03-03 JP JP2009049110A patent/JP2010206462A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102340433A (zh) * | 2011-09-28 | 2012-02-01 | 北京瑞航威尔科技有限公司 | 一种中心节点设备与实现方法 |
CN102340433B (zh) * | 2011-09-28 | 2014-03-05 | 北京瑞航威尔科技有限公司 | 一种中心节点设备与实现方法 |
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