JP2010206421A - 通信装置、および自動利得制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1周波数の搬送波により通信を行う第1通信部と、複数のアンテナを有し第1周波数の搬送波よりも指向性が強く伝搬損失が大きい第2周波数の搬送波により通信を行う第2通信部と、第1通信部が受信した信号を処理し信号を送信させる第1通信処理部と、第2通信部が受信した信号を処理し信号を送信させる第2通信処理部とを備え、第2通信処理部は、第1通信処理部から伝達される受信開始を示す情報に基づいて1つのパケット内に複数の送信ビームパターンが設定された第2の送信要求の開始位置を特定する同期部と、第2の送信要求に含まれる送信ビームパターンごとの第1自動利得制御設定値に基づいて自動利得制御を行う自動利得制御部とを備える通信装置が提供される。
【選択図】図12
Description
1.本発明の実施形態に係るアプローチ
2.本発明の第1の実施形態に係る通信装置
3.本発明の第2の実施形態に係る通信装置
本発明の実施形態に係る通信装置の構成について説明する前に、ダイナミックレンジが大きなパケットを処理するための、本発明の実施形態に係る自動利得制御アプローチについて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る通信システム1000の一例を示す説明図である。ここで、図1は、通信システム1000が、通信装置100A、100B、100C、…を有し、通信装置100Aと通信装置100B、通信装置100Aと通信装置100Cとがそれぞれ通信を行う例を示している。また、図1では、通信装置100A、100Bがノート型PCであり、通信装置100Cがテレビ受像機である例を示しているが、本発明の実施形態に係る通信装置は、ノート型PCやテレビ受像機に限られない。以下では、本発明の実施形態に係る通信システム1000を構成する通信装置100A、100B、100C、…を総称して「通信装置100」とよぶ場合がある。
通信システム1000において各通信装置100が通信に用いる60GHzの搬送波f2(第2周波数の搬送波)は、5GHzの搬送波f1(第1周波数の搬送波)よりも指向性が強く伝搬損失が大きい。よって、第2周波数の搬送波f2を通信に用いる場合には、第1周波数の搬送波f1を通信に用いる場合よりもより高速な通信が実現可能であるというメリットがあるが、第1周波数の搬送波f1を用いた通信よりも通信距離が短くなるというデメリットも存在する。
(b)受信装置は、上記複数の送信ビームパターンの中から送信を要求するビームパターン(以下、「要求ビームパターン」という。)を決定する。そして、受信装置は、要求ビームパターンを示す情報(以下、「要求ビームパターン識別情報」という。)を送信装置へ送信する。
(c)送信装置は、受信した要求ビームパターン識別情報に基づいて、要求ビームパターンに対応する送信ビームパターンを適用した第2周波数の搬送波f2にてデータを送信する。
図4は、本発明の実施形態に係る通信装置100における同期処理の一例を示す流れ図である。以下では、受信装置の役目を果たす通信装置100Aが図4に示す同期処理を行うものとして説明するが、他の通信装置100も同様に処理を行うことができる。
図5は、本発明の実施形態に係る通信装置100における要求ビームパターン決定処理の一例を示す流れ図である。以下では、受信装置の役目を果たす通信装置100Aが図5に示す要求ビームパターン決定処理を行うものとして説明するが、他の通信装置100も同様に処理を行うことができる。
本発明の実施形態に係る通信システム1000では、例えば図2に示す通信(本発明の実施形態に係る通信処理による通信)が行われることによって、第2周波数の搬送波f2によるより確実なデータの送受信を実現する。ここで、本発明の実施形態に係る通信システム1000における通信において、送信装置の役目を果たす通信装置100から送信される第2の送信要求には、例えば図3に示すように、複数の送信ビームパターンが設定される。よって、第2の送信要求は、ダイナミックレンジが大きなパケットとなる場合がある。
受信装置が、従来の通信装置のように、受信した第2の送信要求の先頭における自動利得制御にて得たAGC設定値を用いて当該第2の送信要求を処理する場合には、測定範囲外となるデータが生じる可能性がある。そこで、通信システム1000では、送信装置(一の通信装置100)が、受信装置(他の通信装置100)に自動利得制御をさせるためのAGC設定値を含む第2の送信要求を送信する。そして、受信装置は、第2の送信要求に含まれるAGC設定値を用いて自動利得制御を行う。
図6は、AGC設定値が設定された第2の送信要求の一例を示す説明図である。ここで、図6は、図3と同様に、第1周波数が5GHzであり、第2周波数が60GHzである場合を示している。
上記では、本発明の実施形態に係る通信装置100における自動利得制御の第1のアプローチとして、通信装置100が、送信ビームパターンごとにAGC設定値が設定された第2の送信要求に基づいて、送信ビームパターンごとに自動利得制御を行う方法を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係るダイナミックレンジが大きい(可能性がある)第2の送信要求(パケットの一例)に対する自動利得制御の方法は、上記に限られない。そこで、次に、本発明の実施形態に係る通信装置100における自動利得制御の第2のアプローチとして、第2の送信要求にAGC設定値が設定されない場合における第2の送信要求に対する自動利得制御の方法について説明する。
ここで、本発明の実施形態に係るグループ選択処理について説明する。図10は、本発明の実施形態に係るグループ選択処理の一例を説明するための説明図である。ここで、図10は、通信装置100が、第2周波数の搬送波f2を3系統の受信系(以下、「ブランチ」とよぶ場合がある。)で受信する、すなわち、通信装置100が3つのグループを有し、グループごとに信号を受信する場合を示している。また、図10は、ブランチ0(グループ0)が0[dBm]〜−30[dBm]の範囲、ブランチ1(グループ1)が−30[dBm]〜−60[dBm]の範囲、ブランチ2(グループ2)が−60[dBm]〜−90[dBm]の範囲を担当する例を示している。
図11は、本発明の第1の実施形態に係る通信装置100の構成の一例を示す説明図である。
ここで、第1通信処理部122における第1受信信号の処理の一例について説明する。第1通信処理部122は、例えば、第1通信部102から伝達される第1送信要求(第1受信信号の一例)に基づいて、第2の送信要求(第2受信信号の一例)の受信開始を示す情報を生成し、生成した受信開始を示す情報を第2通信処理部124へ伝達する。
ここで、第2通信処理部124の構成について、より具体的に説明する。図12は、本発明の第1の実施形態に係る第2通信処理部124の構成の一例を示す説明図である。図12では、第2通信部104を構成する第2信号変換部120を併せて示している。
ここで、処理部138における信号処理の一例について説明する。処理部138は、デコード部136から伝達される信号を処理し、処理結果に応じた信号をエンコード部140へ伝達する。
なお、本発明の第1の実施形態に係る第2通信処理部124の構成は、図12に示す構成に限られない。図13は、本発明の第1の実施形態の変形例に係る第2通信処理部124’の構成の一例を示す説明図である。
次に、上述した(2)のアプローチ(第2のアプローチ)を実現することが可能な本発明の第2の実施形態に係る通信装置200について説明する。図14は、本発明の第2の実施形態に係る通信装置200の構成の一例を示す説明図である。
ここで、第2通信処理部216の構成について、より具体的に説明する。図15は、本発明の第2の実施形態に係る第2通信処理部216の構成の一例を示す説明図である。図15では、第2通信部202を構成する第2信号変換部214を併せて示している。
なお、本発明の第2の実施形態に係る第2通信処理部216の構成は、図15に示す構成に限られない。図16は、本発明の第2の実施形態の変形例に係る第2通信処理部216’の構成の一例を示す説明図である。
102 第1通信部
104、202 第2通信部
106、204 制御部
110 第1通信アンテナ
112 第1アナログ信号処理部
114 第1信号変換部
116、210 第2通信アンテナ
118、212 第2アナログ信号処理部
120、214 第2信号変換部
122 第1通信処理部
124、124’、216、216’ 第2通信処理部
130 同期部
132、230 自動利得制御部
134、232 設定値記憶部
136 デコード部
138 処理部
140 エンコード部
142、148、240 ビームパターン適用部
144、236 受信強度導出部
146、238 要求ビームパターン決定部
234 グループ選択部
1000 通信システム
Claims (11)
- 第1周波数の搬送波を用いて外部装置と無線通信を行う第1通信部と;
複数のアンテナを有し、前記第1周波数の搬送波よりも指向性が強く伝搬損失が大きい第2周波数の搬送波を用いて外部装置と無線通信を行う第2通信部と;
前記第1通信部が受信した信号を処理し、前記第1通信部に信号を送信させる第1通信処理部と;
前記第2通信部が受信した信号を処理し、前記第2通信部に信号を送信させる第2通信処理部と;
を備え、
前記第2通信処理部は、
前記第1通信部が受信した第1の送信要求に基づき前記第1通信処理部から伝達される受信開始を示す情報に基づいて、前記第2通信部が受信した、1つのパケット内に複数の送信ビームパターンが設定された第2の送信要求の開始位置を特定する同期部と;
前記同期部において特定された第2の送信要求に含まれる前記送信ビームパターンそれぞれに対応する第1自動利得制御設定値に基づいて、前記送信ビームパターンごとに自動利得制御を行う自動利得制御部と;
を備える、通信装置。 - 前記自動利得制御部から出力される第2の送信要求に基づいて、前記送信ビームパターンごとに受信強度を導出する受信強度導出部と;
前記受信強度導出部の導出結果に基づいて、前記第2の送信要求に設定された複数の送信ビームパターンの中から、前記第2の送信要求を送信した外部装置へ送信を要求する要求ビームパターンを決定する要求ビームパターン決定部と;
をさらに備える、請求項1に記載の通信装置。 - 前記要求ビームパターンに対応する第1自動利得制御設定値に基づいて、前記要求ビームパターンに対応する第2自動利得制御設定値を記憶する設定値記憶部をさらに備え、
前記自動利得制御部は、前記同期部において前記第2の送信要求が特定されない場合には、前記第2自動利得制御値に基づいて自動利得制御を行う、請求項2に記載の通信装置。 - 前記自動利得制御部は、前記第1自動利得制御設定値または前記第2自動利得制御設定値を、固定値または初期値として自動利得制御を行う、請求項3に記載の通信装置。
- 前記設定値記憶部は、前記要求ビームパターンに対応する第1自動利得制御設定値よりも利得がより大きく設定される第2自動利得制御設定値を記憶する、請求項3に記載の通信装置。
- 前記設定値記憶部は、前記要求ビームパターンに対応する第1自動利得制御設定値を第2自動利得制御設定値として記憶する、請求項3に記載の通信装置。
- 前記第2の送信要求に設定された前記複数の送信ビームパターンそれぞれの間には、所定の無信号期間が設けられる、請求項2に記載の通信装置。
- 前記要求ビームパターンを示す要求ビームパターン識別情報を、前記第1通信処理部を介して前記第2の送信要求を送信した外部装置へと送信させる処理部をさらに備える、請求項2〜7に記載の通信装置。
- 第1周波数の搬送波を用いて外部装置と無線通信を行う第1通信部と;
複数のグループにグループ化された複数のアンテナを有し、前記第1周波数の搬送波よりも指向性が強く伝搬損失が大きい第2周波数の搬送波を用いて外部装置と無線通信を行う第2通信部と;
前記第1通信部が受信した信号を処理し、前記第1通信部に信号を送信させる第1通信処理部と;
前記第2通信部が受信した信号を処理し、前記第2通信部に信号を送信させる第2通信処理部と;
を備え、
前記第2通信処理部は、
前記第1通信部が受信した第1の送信要求に基づき前記第1通信処理部から伝達される受信開始を示す情報に基づいて、前記第2通信部が受信した、1つのパケット内に複数の送信ビームパターンが設定された第2の送信要求の開始位置を特定する同期部と;
前記グループごとに設定された互いに異なる第3自動利得制御設定値に基づいて、前記グループごとに受信された前記第2の送信要求それぞれに設定された前記送信ビームパターンに対して、前記グループごとに自動利得制御を行う自動利得制御部と;
を備える、通信装置。 - 前記自動利得制御部から出力される前記グループごとの第2の送信要求に基づいて、一のグループを選択するグループ選択部と;
前記自動利得制御部から出力される、前記グループ選択部において選択されたグループに対応する第2の送信要求に基づいて、前記送信ビームパターンごとに受信強度を導出する受信強度導出部と;
前記受信強度導出部の導出結果に基づいて、前記第2の送信要求に設定された複数の送信ビームパターンの中から、前記第2の送信要求を送信した外部装置へ送信を要求する要求ビームパターンを決定する要求ビームパターン決定部と;
をさらに備える、請求項9に記載の通信装置。 - 外部装置から第1周波数の搬送波を用いて送信された第1の送信要求に基づいて、所定のパケットの位置を特定するステップと;
特定された前記所定のパケットの位置に基づいて、外部装置から前記第1周波数の搬送波よりも指向性が強く伝搬損失が大きい第2周波数の搬送波を用いて送信された、送信する信号のビーム状の指向性を規定する送信ビームパターンが1つのパケット内に複数設定された第2の送信要求の開始位置を特定するステップと;
特定された前記第2の送信要求に含まれる前記送信ビームパターンそれぞれに対応する自動利得制御設定値に基づいて、前記送信ビームパターンごとに自動利得制御を行うステップと;
を有する、自動利得制御方法。
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