JP2010206330A - 信号送信装置及び無線基地局 - Google Patents

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Abstract

【課題】モニタ用信号の信号対雑音電力比の低下を回避することにより、フィードバック制御による送信信号の調整処理を高精度に実行することが可能な信号送信装置を得る。
【解決手段】信号送信装置1は、送信信号の一部をモニタ用信号として取り出して、当該モニタ用信号に基づくフィードバック制御によって送信信号を調整する信号送信装置であって、送信信号を処理する送信処理部TX−Aと、送信処理部TX−Aに接続されたディジタル信号処理部2とを備え、送信処理部TX−Aは、局部発振信号を出力する局部発振器15と、局部発振信号とモニタ用信号とを混合することによりモニタ用信号を周波数変換する周波数混合器13と、周波数混合器13に入力されるモニタ用信号を増幅する可変増幅器12Aとを有し、ディジタル信号処理部2は、モニタ用信号における信号対雑音電力比に基づいて可変増幅器12Aを制御することにより、モニタ用信号の信号レベルを調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号送信装置及びそれを備えた無線基地局に関する。
携帯電話等を用いた通信システムが備える無線基地局においては、送信信号を増幅して出力するための電力増幅器が、信号送信装置内に実装される。近年の高速無線通信においては高出力の送信電力特性が求められており、それを実現するためには非線形の歪み特性を呈することが多くなる。従って、このような入出力特性を有する電力増幅器を用いて送信信号を増幅すると、その歪みに起因して、所望の出力信号が得られない場合がある。そこで、このような歪みを補償するための歪み補償方式の一つとして、電力増幅器の入出力特性を表すモデルを推定し、そのモデルとは逆の特性を呈する逆モデルをディジタル信号処理によって生成し、電力増幅器への入力信号(アナログ信号に変換する前のディジタル信号)に対してその逆モデルを付加することにより、電力増幅器の入出力特性における歪みを補償する手法(いわゆるDPD:Digital Pre-Distortion)が提案されている。
図3は、背景技術に係る無線基地局が備える信号送信装置101の構成を示すブロック図である。図3の接続関係で示すように、信号送信装置101は、ディジタル信号処理部(DSP)102、DAコンバータ(DAC)103、ローパスフィルタ(LPF)104、周波数混合器105、局部発振器106、中間周波数増幅器107、電力増幅器108、カプラ109、バンドパスフィルタ(BPF)110、アンテナ111、及びフィードバック回路150を備えて構成されている。フィードバック回路150は、周波数混合器112、局部発振器113、バンドパスフィルタ114、中間周波数増幅器115、ローパスフィルタ116、及びADコンバータ117を備えて構成されている。
電力増幅器108からバンドパスフィルタ110に向かう送信信号S102の一部は、モニタ用信号S103としてカプラ109によって取り出される。モニタ用信号S103は、周波数混合器112によって復調された後、バンドパスフィルタ114、中間周波数増幅器115、ローパスフィルタ116、及びADコンバータ117を経由して、ディジタル信号処理部102にフィードバックされる。ディジタル信号処理部102は、DAコンバータ103に向けて出力した送信信号S101と、ADコンバータ117から入力されたモニタ用信号S106とに基づいて、上記のDPD処理を行う。
なお、下記特許文献1〜3には、能動型の周波数変換器を備え、周波数変換器によって周波数変換された後の信号を用いてフィードバック制御を行う信号受信装置が開示されている。
特開平6−244754号公報 特開平11−69451号公報 特開平10−79682号公報
複数のアンテナを備えた多チャンネルの無線基地局において、アンテナ間のアイソレーションが不足している場合には、あるチャンネルのアンテナから送信された送信信号の一部が、別チャンネルのアンテナによって受信される。そして、その受信された送信信号は
、当該別チャンネルの信号送信装置101のフィードバック回路150に流れ込み、ノイズS104として周波数混合器112に入力される。しかも、カプラ109は、最終的にアンテナ111から送信される信号の電力を落とさないよう、必要最低限の信号をモニタ用信号S103として抽出する。そのため、モニタ用信号S103の信号レベルはさほど高くないのが通常である。従って、ノイズS104のレベルが高くなった場合には、モニタ用信号S106における信号対雑音電力比(S/N比)が低下するため、ディジタル信号処理部102によるDPD処理の精度が低下する。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、モニタ用信号の信号対雑音電力比が低下することを回避することにより、フィードバック制御による送信信号の調整処理を高精度に実行することが可能な信号送信装置、及びそれを備えた無線基地局を得ることを目的とするものである。
本発明の第1の態様に係る信号送信装置は、送信信号の一部をモニタ用信号として取り出して、当該モニタ用信号に基づくフィードバック制御によって前記送信信号を調整する信号送信装置であって、前記送信信号を処理する送信処理部と、前記送信処理部に接続された調整処理部とを備え、前記送信処理部は、局部発振信号を出力する局部発振器と、前記局部発振信号と前記モニタ用信号とを混合することにより前記モニタ用信号を周波数変換する周波数混合器と、前記周波数混合器に入力される前記モニタ用信号を増幅する第1の可変増幅器とを有し、前記調整処理部は、前記モニタ用信号における信号対雑音電力比に基づいて前記第1の可変増幅器を制御することにより、前記モニタ用信号の信号レベルを調整することを特徴とするものである。
第1の態様に係る信号送信装置によれば、調整処理部は、モニタ用信号における信号対雑音電力比に基づいて第1の可変増幅器を制御することにより、モニタ用信号の信号レベルを調整する。従って、高レベルのノイズが周波数混合器に入力されていることに起因してモニタ用信号の信号対雑音電力比が所望値より低くなっている場合には、モニタ用信号の信号レベルを上げることにより、所望値以上の信号対雑音電力比を確保することができる。その結果、モニタ用信号に基づくフィードバック制御による送信信号の調整処理を、高精度に実行することが可能となる。
本発明の第2の態様に係る信号送信装置は、第1の態様に係る信号送信装置において特に、前記送信処理部は、前記局部発振信号を増幅する第2の可変増幅器をさらに有し、前記調整処理部は、前記信号対雑音電力比に基づいて調整した前記モニタ用信号の信号レベルに応じて前記第2の可変増幅器を制御することにより、前記局部発振信号の信号レベルを調整することを特徴とするものである。
第2の態様に係る信号送信装置によれば、調整処理部は、信号対雑音電力比に基づいて調整したモニタ用信号の信号レベルに応じて第2の可変増幅器を制御することにより、局部発振信号の信号レベルを調整する。従って、復調後のモニタ用信号に歪みが生じている場合には、局部発振信号の信号レベルを現在の設定値より高く設定することによって、その歪みを無くすことができる。一方、復調後のモニタ用信号に歪みが生じていない場合には、局部発振信号の現在の信号レベルを維持する(又は歪みが生じない程度に現在値より低く設定する)ことができる。このように、モニタ用信号に混合される局部発振信号の信号レベルを必要に応じて調整することができるため、局部発振信号が常時高い信号レベルに設定されている場合と比較すると、消費電力を低減することが可能となる。
本発明の第3の態様に係る信号送信装置は、第1又は第2の態様に係る信号送信装置において特に、前記モニタ用信号における信号レベルと雑音レベルとを検出し、その検出結
果を前記調整処理部に入力する検出処理部をさらに備え、前記送信処理部は複数設けられており、複数の前記送信処理部に対して一の前記検出処理部が設けられていることを特徴とするものである。
第3の態様に係る信号送信装置によれば、複数の送信処理部に対して一の検出処理部が設けられている。従って、送信処理部毎に検出処理部が設けられる場合と比較して、装置構成の簡略化を図ることができる。
本発明の第4の態様に係る無線基地局は、第1〜第3のいずれか一つの態様に係る信号送信装置を備えることを特徴とするものである。
第4の態様に係る無線基地局によれば、フィードバック制御による送信信号の調整処理を高精度に実行することが可能な無線基地局を得ることができる。
本発明によれば、モニタ用信号の信号対雑音電力比が低下することを回避できるため、フィードバック制御による送信信号の調整処理を高精度に実行することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る無線基地局の構成を示すブロック図である。 局部発振信号の信号レベルの調整手法を示す図である。 背景技術に係る無線基地局が備える信号送信装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線基地局が備える信号送信装置1の構成を示すブロック図である。図1に示すように信号送信装置1は、ディジタル信号処理部(DSP)2と、複数チャンネル(図1の例では4チャンネル)の送信処理部TX−A,TX−B,TX−C,TX−Dと、検出処理部20とを備えて構成されている。送信処理部TX−A,TX−B,TX−C,TX−Dには、それぞれアンテナ11A,11B,11C,11Dが接続されている。アンテナ11A,11B,11C,11Dからは、周波数が互いに異なる送信信号S2A,S2B,S2C,S2Dがそれぞれ送信される。
図1の接続関係で示すように、送信処理部TX−Aは、DAコンバータ(DAC)3、ローパスフィルタ(LPF)4、周波数混合器5、局部発振器6、中間周波数増幅器7、電力増幅器8、カプラ9、バンドパスフィルタ(BPF)10、可変増幅器12A、周波数混合器13、可変増幅器14、局部発振器15、バンドパスフィルタ16、中間周波数増幅器17、ローパスフィルタ18、及びADコンバータ19を備えて構成されている。
送信処理部TX−B,TX−C,TX−Dも送信処理部TX−Aと同様の構成を有している。図面の簡略化のため、図1では、送信処理部TX−B,TX−C,TX−Dがそれぞれ備える可変増幅器12B,12C,12D(送信処理部TX−Aの可変増幅器12Aに相当する)のみを図示している。
検出処理部20は、スイッチ(SW)21、局部発振器22、周波数混合器23、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ24、検波回路25、及びADコンバータ26を備えて構成されている。スイッチ21は、可変増幅器12A,12B,12C,12Dに
接続されており、可変増幅器12A,12B,12C,12Dのうちの一つを選択して周波数混合器23に接続する。
以下、送信処理部TX−Aの動作について説明する。電力増幅器8からバンドパスフィルタ10に向かう送信信号S2Aの一部は、モニタ用信号S3としてカプラ9によって取り出される。カプラ9は、送信信号S2Aの電力の例えば5%を、モニタ用信号S3として取り出すように設定されている。モニタ用信号S3は可変増幅器12Aに入力され、可変増幅器12Aからモニタ用信号S4として出力される。モニタ用信号S4は周波数混合器13に入力される。
局部発振器15は局部発振信号S6を出力する。局部発振信号S6は可変増幅器14に入力され、可変増幅器14から局部発振信号S7として出力される。局部発振信号S7は周波数混合器13に入力される。
モニタ用信号S4は、周波数混合器13において局部発振信号S7を用いて周波数変換されることにより、モニタ用信号S8として周波数混合器13から出力される。モニタ用信号S8は、バンドパスフィルタ16、中間周波数増幅器17、ローパスフィルタ18、及びADコンバータ19を経由することにより、モニタ用信号S9としてディジタル信号処理部2にフィードバックされる。ディジタル信号処理部2は、ADコンバータ19から入力されたモニタ用信号S9に基づいて、DAコンバータ3に向けて出力する送信信号S1を調整する。例えばDPD処理を行う場合には、電力増幅器8の入出力特性を表すモデルに対する逆モデルを、送信信号S1とモニタ用信号S9とに基づいて推定し、元々の送信信号S1に対してその逆モデルを付加することにより、電力増幅器8の入出力特性における歪みを補償する。
ところで、アンテナ11A〜11D間のアイソレーションが不足している場合には、アンテナ11B,11C,11Dから送信された送信信号S2B,S2C,S2Dの一部がアンテナ11Aによって受信される。そして、アンテナ11Aによって受信された送信信号S2B,S2C,S2Dは、電源配線やGND配線を介して送信処理部TX−Aのフィードバック回路に流れ込み、モニタ用信号S4に重畳されたノイズS5として周波数混合器13に入力される。しかも、カプラ9は、最終的にアンテナ11Aから送信される送信信号S2Aの電力を落とさないよう、必要最低限の信号をモニタ用信号S3として抽出するため、モニタ用信号S3の信号レベルはさほど高くない。従って、ノイズS5のレベルが高くなった場合には、モニタ用信号S9における信号対雑音電力比(S/N比)が低下するため、ディジタル信号処理部2によるDPD処理の精度が低下する。そこで、この事態を回避すべく、本実施の形態に係る信号送信装置1は以下に述べる処理を行う。
まず、スイッチSW21によって可変増幅器12Aを選択した状態で、局部発振信号S30の周波数を送信信号S2Aの周波数に応じた値に設定することにより、送信信号S2Aのモニタ用信号S3に対応する中間周波信号S31を得る。例えば、送信信号S2Aの中心周波数が2.60GHzである場合に、局部発振信号S30の中心周波数を2.50GHzに設定することにより、その差分である100MHzを中心周波数とする中間周波信号S31を得る。この中間周波信号S31がSAWフィルタ24、検波回路25、及びADC26を経由することにより、モニタ用信号S3の電力を表す信号S32がディジタル信号処理部2に入力される。なお、SAWフィルタ24は、上記の100MHzを中心周波数とする中間周波信号S31のうち特定の10MHzの帯域幅の信号だけを通過させる。また、検波回路25は、SAWフィルタ24を通過した信号の電力に応じたアナログ電圧を出力する。
次に、局部発振信号S30の周波数を送信信号S2Bの周波数に応じた値に設定するこ
とにより、送信信号S2Bに起因するノイズS5に対応する中間周波信号S31を得る。例えば、送信信号S2Bの中心周波数が2.61GHzである場合に、局部発振信号S30の中心周波数を2.51GHzに設定することにより、その差分である100MHzを中心周波数とする中間周波信号S31を得る。この中間周波信号S31がSAWフィルタ24、検波回路25、及びADC26を経由することにより、送信信号S2Bに起因するノイズS5の電力を表す信号S32がディジタル信号処理部2に入力される。また、送信信号S2C,S2Dについても同様に、局部発振信号S30の周波数を送信信号S2C,S2Dの周波数に応じた値に設定することにより、送信信号S2C,S2Dの各々に起因するノイズS5の電力を表す信号S32が、ディジタル信号処理部2に入力される。
次に、ディジタル信号処理部2は、モニタ用信号S3の電力を表す信号S32と、送信信号S2B,S2C,S2Dに起因するノイズS5の電力を表す信号S32とに基づいて、送信処理部TX−Aにおける現状の信号対雑音電力比を求める。そして、ディジタル信号処理部2は、制御信号S21によって可変増幅器12Aを制御することにより、必要とされる信号対雑音電力比(予めディジタル信号処理部2に教示されている)に対する現状の信号対雑音電力比の不足分だけ、モニタ用信号S3の信号レベルを上げる。これにより、可変増幅器12Aによって増幅されたモニタ用信号S4が、周波数混合器13に入力される。以降、周波数混合器13は、信号対雑音電力比に基づいて信号レベルが調整されたモニタ用信号S4を復調することにより、モニタ用信号S8を出力する。
なお、以上では送信信号S2A〜S2Dの中心周波数が互いに異なる例について説明したが、送信信号S2A〜S2Dの中心周波数が同一である場合にも本発明を適用することができる。この場合には、まず、アンテナ11B〜11Dからの送信信号S2B〜S2Dの出力を停止した状態でアンテナ11Aから送信信号S2Aを出力させることにより、モニタ用信号S3の電力を表す信号S32を得る。次に、アンテナ11A,11C,11Dからの送信信号S2A,S2C,S2Dの出力を停止した状態でアンテナ11Bから送信信号S2Bを出力させることにより、送信信号S2Bに起因するノイズS5の電力を表す信号S32を得る。次に、アンテナ11A,11B,11Dからの送信信号S2A,S2B,S2Dの出力を停止した状態でアンテナ11Cから送信信号S2Cを出力させることにより、送信信号S2Cに起因するノイズS5の電力を表す信号S32を得る。次に、アンテナ11A〜11Cからの送信信号S2A〜S2Cの出力を停止した状態でアンテナ11Dから送信信号S2Dを出力させることにより、送信信号S2Dに起因するノイズS5の電力を表す信号S32を得る。なお、以上の動作は、信号送信装置1の通常動作期間とは別に設けたトレーニング期間内に実行してもよいし、通常動作におけるプリアンブルの送信期間内に実行してもよい。そして、ディジタル信号処理部2は、モニタ用信号S3の電力を表す信号S32と、送信信号S2B,S2C,S2Dに起因するノイズS5の電力を表す信号S32とに基づいて、送信処理部TX−Aにおける現状の信号対雑音電力比を求める。
ここで、周波数混合器13に入力する局部発振信号S7の信号レベルは、増幅後のモニタ用信号S4の信号レベルに基づいて適切に設定する必要がある。なぜなら、局部発振信号S7の信号レベルの設定値が、モニタ用信号S3とノイズS5との合計の信号レベルに対しては十分なレベルであっても、モニタ用信号S4とノイズS5との合計の信号レベルに対しては十分でない場合には、周波数混合器13が飽和することに起因してモニタ用信号S8に歪みが生じる。その結果、ADコンバータ19からディジタル信号処理部2に入力されるモニタ用信号S9にも、モニタ用信号S8の歪みに応じた歪みが生じるからである。
そこで、ディジタル信号処理部2は、モニタ用信号S4の信号レベルの設定が完了した後に、以下に述べる処理を行う。
まず、ディジタル信号処理部2は、モニタ用信号S9に歪みが生じているか否かを検出する。具体的には、既知の信号パターンのテスト信号(パイロット信号又はプリアンブル信号等)を送信信号S1として送出し、テスト信号の信号パターンと、テスト信号に対応するモニタ用信号S9の信号パターンとを比較する。そして、両者の信号パターンが同一である場合には、モニタ用信号S9には歪みが生じていないと判定し、同一でない場合には、モニタ用信号S9に歪みが生じていると判定する。ディジタル信号処理部2は、モニタ用信号S9に歪みが生じていると判定した場合には、制御信号S20によって可変増幅器14のゲインを調整することにより、周波数混合器13に入力される局部発振信号S7の信号レベルを調整する。
図2は、局部発振信号S7の信号レベルの調整手法を示す図である。この例では、この順に連続する4つのフレームF1〜F4に関するモニタ用信号S9が、ディジタル信号処理部2に入力される。
先頭のフレームF1に関しては、局部発振信号S7の信号レベルは電力値P1に設定されている。この例ではフレームF1に関するモニタ用信号S9に歪みが生じており、ディジタル信号処理部2は、フレームF1に続くフレームF2に対しては、局部発振信号S7の電力値を、電力値P1よりも所定レベルD(例えば3dB)だけ高い電力値P2に設定する。そして、ディジタル信号処理部2は、フレームF2に関するモニタ用信号S9に歪みが生じているか否かを判定する。
この例ではフレームF2に関するモニタ用信号S9にも歪みが生じており、ディジタル信号処理部2は、フレームF2に続くフレームF3に対しては、局部発振信号S7の電力値を、電力値P2よりも所定レベルDだけ高い電力値P3に設定する。そして、ディジタル信号処理部2は、フレームF3に関するモニタ用信号S9に歪みが生じているか否かを判定する。
この例ではフレームF3に関するモニタ用信号S9には歪みが生じておらず、ディジタル信号処理部2は、フレームF3に続くフレームF4に対しては、局部発振信号S7の電力値として電力値P3を維持する。そして、ディジタル信号処理部2は、フレームF4に関するモニタ用信号S9に歪みが生じているか否かを判定する。
このように、今回のフレームに関するモニタ用信号S9に歪みが生じている場合には、次回のフレームに関する局部発振信号S7の電力値を所定レベルDずつ段階的に増大することにより、局部発振信号S7の電力値に関する調整を行うことができる。
なお、以上の説明では送信処理部TX−Aに関してモニタ用信号S4及び局部発振信号S7の信号レベルを調整する例について述べたが、スイッチ21の選択を切り替えることにより、他の送信処理部TX−B,TX−C,TX−Dについても同様の調整を行うことが可能である。
また、信号送信装置1を構成する各デバイスの経年劣化や、通信量の増減に伴う温度変化等に起因して、チャンネル間の電波の回り込み量が変動する場合もある。そのため、上述した送信処理部TX−A,TX−B,TX−C,TX−Dに関するモニタ用信号S4及び局部発振信号S7の信号レベルの調整処理は、所定の時間間隔で定期的に実行することが望ましい。
このように本実施の形態に係る信号送信装置1によれば、ディジタル信号処理部2(調整処理部)は、モニタ用信号S3とノイズS5との信号対雑音電力比に基づいて可変増幅
器12A(第1の可変増幅器)を制御することにより、モニタ用信号S4の信号レベルを調整する。従って、高レベルのノイズS5が周波数混合器13に入力されていることに起因して信号対雑音電力比が所望値より低くなっている場合には、モニタ用信号S4の信号レベルを上げることにより、所望値以上の信号対雑音電力比を確保することができる。その結果、モニタ用信号S9に基づくフィードバック制御による送信信号の調整処理を、高精度に実行することが可能となる。
また、本実施の形態に係る信号送信装置1によれば、ディジタル信号処理部2は、信号対雑音電力比に基づいて調整したモニタ用信号S4の信号レベルに応じて可変増幅器14(第2の可変増幅器)を制御することにより、局部発振信号S7の信号レベルを調整する。従って、復調後のモニタ用信号S9に歪みが生じている場合には、局部発振信号S7の信号レベルを現在の設定値より高く設定することによって、その歪みを無くすことができる。一方、復調後のモニタ用信号S9に歪みが生じていない場合には、局部発振信号S7の現在の信号レベルを維持する(又は歪みが生じない程度に現在値より低く設定する)ことができる。このように、モニタ用信号S4に混合される局部発振信号S7の信号レベルを必要に応じて調整することができるため、局部発振信号S7が常時高い信号レベルに設定されている場合と比較すると、消費電力を低減することが可能となる。
また、本実施の形態に係る信号送信装置1によれば、複数の送信処理部TX−A,TX−B,TX−C,TX−Dに対して一の検出処理部20が設けられている。従って、送信処理部TX−A,TX−B,TX−C,TX−D毎に個別の検出処理部20が設けられる場合と比較して、装置構成の簡略化を図ることができる。
また、本実施の形態に係る無線基地局によれば、フィードバック制御による送信信号の調整処理を高精度に実行することが可能となる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 信号送信装置
2 ディジタル信号処理部
12A〜12D,14 可変増幅器
13 周波数混合器
15 局部発振器
20 検出処理部

Claims (4)

  1. 送信信号の一部をモニタ用信号として取り出して、当該モニタ用信号に基づくフィードバック制御によって前記送信信号を調整する信号送信装置であって、
    前記送信信号を処理する送信処理部と、
    前記送信処理部に接続された調整処理部と
    を備え、
    前記送信処理部は、
    局部発振信号を出力する局部発振器と、
    前記局部発振信号と前記モニタ用信号とを混合することにより前記モニタ用信号を周波数変換する周波数混合器と、
    前記周波数混合器に入力される前記モニタ用信号を増幅する第1の可変増幅器と
    を有し、
    前記調整処理部は、前記モニタ用信号における信号対雑音電力比に基づいて前記第1の可変増幅器を制御することにより、前記モニタ用信号の信号レベルを調整する、信号送信装置。
  2. 前記送信処理部は、前記局部発振信号を増幅する第2の可変増幅器をさらに有し、
    前記調整処理部は、前記信号対雑音電力比に基づいて調整した前記モニタ用信号の信号レベルに応じて前記第2の可変増幅器を制御することにより、前記局部発振信号の信号レベルを調整する、請求項1に記載の信号送信装置。
  3. 前記モニタ用信号における信号レベルと雑音レベルとを検出し、その検出結果を前記調整処理部に入力する検出処理部をさらに備え、
    前記送信処理部は複数設けられており、
    複数の前記送信処理部に対して一の前記検出処理部が設けられている、請求項1又は2に記載の信号送信装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載の信号送信装置を備える、無線基地局。

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