JP2010205475A - コネクタ - Google Patents

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純一郎 横田
Takaki Tanaka
隆貴 田中
Masashi Ito
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Abstract

【課題】 互いに結合されるレセプタクル本体部とプラグ本体部の対向部の面積を有効に活用して多数の接点部材を有効に配列できるコネクタを提供することを目的としている。
【解決手段】 レセプタクル本体部10に外側連結開口部18,19と内側連結開口部21,22が開口し、外側連結開口部18,19に外側レセプタクル接点部材の接触部32dが配置され、内側連結開口部21,22に内側レセプタクル接点部材の接触部42dが配置されている。プラグ本体部50には、前記外側レセプタクル接点部材に対向する外側プラグ接点部材と、前記内側レセプタクル接点部材に対向する内側プラグ接点部材が設けられている。レセプタクル本体部10とプラグ本体部50の対向側の広い面積を利用して接触部を多数配列させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レセプタクル本体部とプラグ本体部とが結合されるコネクタに係り、特に、レセプタクル本体部とプラグ本体部に多数の接点部材を配置できるコネクタに関する。
プリント配線基板に形成された複数の通電部と、他のプリント配線基板などに形成された複数の通電部とを電気的に連結するために、対面接合型のコネクタが使用されている。このコネクタは、一方の配線基板の通電部に導通するレセプタクル側のコネクタと、他方の配線基板の通電部に導通するプラグ側のコネクタとを有している。
以下の特許文献1には、薄型でコンタクト数の多いコネクタが開示されている。このコネクタは、平面形状が長方形のレセプタクル本体の2つの長辺に沿って複数の差込溝が間隔を空けて形成され、それぞれの差込溝にレセプタクルコンタクトが支持されている。プラグ本体は平面形状が長方形で、2つの長辺に沿って壁部が一体に形成されおり、それぞれの壁部に複数のプラグコンタクトが間隔を空けて支持されている。
プラグ本体の2つの前記壁部が、レセプタクル本体の2つの前記差込溝に差し込まれることで、プラグ本体とレセプタクル本体とが結合される。このとき、プラグ本体に固定された個々のプラグコンタクトが、レセプタクル本体に支持されたレセプタクルコンタクトに挟まれ、プラグコンタクトとレセプタクルコンタクトが一対一で導通させられる。
特許文献2に記載されたコネクタは、レセプタクル側のソケットの2つの長辺に沿って、コンタクトが列を成して配列され、プラグ側のヘッダにも2つの長辺に沿って端子部が列を成して配列して設けられている。ヘッダがソケットに結合されると、ヘッダ側の2列の端子部のそれぞれがソケットのコンタクトに挟まれて、コンタクトと端子部とが個別に導通される。
特開2007−18993号公報 特開2004−55463号公報
特許文献1と特許文献2に記載されたコネクタは、いずれも、レセプタクル側とプラグ側に縦方向に並ぶコンタクトが2列だけ設けられている。そのため、コンタクトの数を増やそうとすると、それぞれの列が縦方向に長くなり、これに伴って、レセプタクル本体とプラグ本体も細長くなる。そのため、レセプタクル本体とプラグ本体を長手方向の全域にわたって均一に加圧して嵌合させることが難しくなり、一部のコンタクトに接触不良が生じるおそれがある。特に、レセプタクル本体とプラグ本体が細長いものであると、配線基板に半田付けしたときに反りが発生しやすくなり、その結果、全てのコンタクトどうしを確実に嵌合させるための押圧作業が難しくなり、場所によってはコンタクトどうしの嵌合深さが浅くなって接触不良を生じることがある。
また、仮にレセプタクル本体にコンタクトを複数列に配置してコンタクトの数を増やそうとすると、コンタクトが幅方向に重複して配置されることになるため、それぞれのコンタクトの端子部をレセプタクル本体の外部へ引き出す構造が複雑になる。この場合に、隣り合う列に配置されたコンタクトの接点どうしが干渉しないようにするためには、レセプタクル本体の高さ寸法を大きくすることが必要となって、薄型のコネクタを構成するのが困難になる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、レセプタクル本体部とプラグ本体部に多数の接点部材を効率よく配置でき、またそれぞれの接点部材どうしを均一な嵌合力で接合させやすいコネクタを提供することを目的としている。
また本発明は、レセプタクル本体部に多数の接点部材を設けて、それぞれの接点部材の端子部を側方へ突出させることができ、しかも薄型化が可能なコネクタを提供することを目的としている。
本発明は、複数のプラグ接点部材を搭載したプラグ本体部が結合されるレセプタクル本体部を有し、前記プラグ接点部材と個別に接合される複数のレセプタクル接点部材が前記レセプタクル本体部に支持されているコネクタにおいて、
互いに直交する向きをX方向およびY方向とし、X方向とY方向の双方に直交する向きを上下方向としたときに、
前記レセプタクル本体部のX方向に延びる側部の内側に、X方向に間隔を空けて並ぶ複数の外側レセプタクル接点部材が支持され、前記外側レセプタクル接点部材よりも前記側部から離れた位置に、X方向に間隔を空けて並ぶ複数の内側レセプタクル接点部材が支持されており、
前記外側レセプタクル接点部材と前記内側レセプタクル部材は、共に、板部と、前記板部から上向きに折り曲げられてY方向に間隔を空けて対向する弾性変形可能な一対の接触部と、前記板部と一体に形成されて前記接触部よりもX方向側に離れた位置からY方向に向けて延びる端子部とが、導電性の金属板で一体に形成されており、
前記外側レセプタクル接点部材の前記端子部が、前記レセプタクル本体部の前記側部から外方へ突出し、前記内側レセプタクル接点部材の前記端子部が、X方向に隣り合う一方の側の前記外側レセプタクル接点部材の前記接触部と他方の側の前記外側レセプタクル接点部材の前記接触部との間であって且つ前記外側レセプタクル接点部材よりも上下方向へはみ出ない高さ領域を通過して前記側部から外方へ突出していることを特徴とするものである。
本発明のコネクタは、レセプタクル本体部に接点部材の列が複数列設けられているため、レセプタクル本体部とプラグ本体部の対向領域の全域を効率よく利用して多数の接点部材を接合させることができる。また、接点部材の数を多くしたときにレセプタクル本体部とプラグ本体部が過剰に細長くなるのを防止でき、それぞれの接点部材どうしを均一な力で加圧して嵌合させやすくなる。
また、外側レセプタクル接点部材の端子部と内側レセプタクル接点部材の端子部を、レセプタクル本体部の同じ側部から側方へ突出させることができるので、それぞれの端子部を同じ側において基板に半田付けすることができる。内側レセプタクル接点部材の端子部は、外側レセプタクル接点部材の接触部の側方であって外側レセプタクル接点部材の高さの範囲内を通過して側方へ突出しているため、レセプタクル本体部を薄型に構成できる。
本発明は、前記内側レセプタクル接点部材の前記接触部と、前記外側レセプタクル接点部材の前記接触部がY方向に延びる同じ線上に位置しており、前記内側レセプタクル接点部材の前記端子部が前記板部よりも上方へ曲げられて、この端子部が、前記外側レセプタクル接点部材の前記端子部と上下に間隔を空けて重なる位置を通過して前記側部から外方へ突出している構造が好ましい。
上記構造では、内側レセプタクル接点部材の端子部を、外側レセプタクル接点部材の端子部と同じ位置から側方へ突出させているため、内側レセプタクル接点部材と外側レセプタクル接点部材のX方向の配列ピッチを短くでき、限られた領域に多数の接点部材を配置しやすくなる。
本発明は、前記レセプタクル本体部に、前記外側レセプタクル接点部材が固定される外側接点支持体が設けられており、前記外側レセプタクル接点部材の前記端子部の一部が前記外側接点支持体の下部に支持され、前記内側レセプタクル接点部材の前記端子部の一部が前記外側接点支持体の下部に支持されている構造にできる。
上記構造では、内側レセプタクル接点部材の端子部と外側レセプタクル接点部材の端子部を上下に確実に距離を開けて配置できるようになる。
本発明は、前記外側レセプタクル接点部材の前記板部の下面および前記内側レセプタクル接点部材の前記板部の下面とを、前記レセプタクル本体部の底面と同一面とすることが可能である。
このようにそれぞれのレセプタクル接点部材の板部の下面と、レセプタクル本体部の底面とを同一面とすることで、コネクタを薄型に構成できるようになる。
また、本発明は、前記レセプタクル本体部の右側と左側の双方に、前記外側レセプタクル接点部材と前記内側レセプタクル接点部材とが配置されて、右側の前記外側レセプタクル接点部材の接触部と前記内側レセプタクル接点部材の接触部がY方向に延びる第1の線上に位置し、左側の前記外側レセプタクル接点部材の接触部と前記内側レセプタクル接点部材の接触部がY方向に延びる第2の線上に位置しており、前記第1の線と前記第2の線が、X方向へ位置ずれしている構造とすることができる。
上記のように、外側レセプタクル接点部材の接触部と内側レセプタクル接点部材の接触部を、X方向へ位置ずれした第1の線と第2の線の上に配置することで、全ての列の接点部材の接触部どうしの嵌合部が、Y方向に延びる同一線上に集中するのを防止できる。左右両側部において、前記嵌合部をX方向にずらすことで、プラグ本体部をレセプタクル本体部に加圧して嵌合させるときの反力を分散させることができ、プラグ本体部とレセプタクル本体部を嵌合させやすくなる。
本発明は、前記レセプタクル本体部に、X方向に間隔を空けて金属板が固定されており、この金属板に、前記端子部と共に基板に半田付けされる固定端子部および掛止部が一体に形成されており、前記プラグ本体部が前記レセプタクル本体部に結合されたときに、前記プラグ本体部が前記掛止部に掛止される構造とすることが可能である。
上記手段では、前記金属板が基板との接合部と、プラグ本体部との掛止部との双方の機能を発揮するようになり、金属板を介して、レセプタクル本体部とプラグ本体部を基板に強固に支持させることが可能になる。
本発明は、レセプタクル本体部に多数のレセプタクル接点部材をスペース効率よく配置できる。接点部材の数を増やしても、レセプタクル本体部とプラグ本体部とが過剰に細長くなるのを防止でき、反りによる接触不良が生じにくくなり、レセプタクル本体部をプラグ本体部とを均一に加圧して、それぞれの接点部材の嵌合を安定させやすくなる。
また、それぞれの接点部材から延びる端子部をレセプタクル本体部の同じ側部から側方へ突出させることができ、しかもコネクタを薄型に構成できるようになる。
本発明の実施の形態のレセプタクル側のコネクタとプラグ側のコネクタとを上下に離して示す斜視図、 レセプタクル本体部とレセプタクル接点部材との組み立て状態を拡大して示す分解斜視図、 レセプタクル本体部を示す平面図、 外側レセプタクル接点部材と内側レセプタクル接点部材の配置を示す平面図、 プラグ接点部材を示す斜視図、 プラグ側のコネクタを上下逆向きに示す斜視図、 レセプタクル側のコネクタとプラグ側のコネクタとが組み合わされた状態を示す断面図、
図1に示すように、コネクタは、レセプタクル側のコネクタ1と、プラグ側のコネクタ2とを有している。例えば、レセプタクル側のコネクタ1が硬質基板の表面に実装され、プラグ側のコネクタ2がフレキシブル配線基板に実装されて、プラグ側コネクタ2がレセプタクル側のコネクタ1に結合されることで、フレキシブル配線基板の通電部と硬質基板の通電部とが個別に導通される。
レセプタクル側のコネクタ1は、合成樹脂製のレセプタクル本体部10を有している。レセプタクル本体部10は、Z1側(上側)がプラグ側のコネクタ2が結合される連結側であり、Z2側(下側)が基板に対向する固定側である。また、X1側が前方でX2側が後方、Y1側が右側でY2側が左側である。
(レセプタクル側のコネクタの構造)
図1に示すように、レセプタクル本体部10は、Z1−Z2方向の厚さ寸法よりも、X1−X2方向である前後方向の長さ寸法およびY1−Y2方向である左右方向の長さ寸法の方が長い板状であり、X1−X2方向よりもY1−Y2方向がやや長い長方形状である。図1に示すように、プラグ側のコネクタ2のプラグ本体部50も同様に薄い長方形状であり、レセプタクル本体部10とプラグ本体部50とが、面対向して結合される。
図1と図3に示すように、レセプタクル本体部10は、X1側に向く前方壁部11およびX2側に向く後方壁部12と、Y1側に向く右側方壁部13およびY2側に向く左側方壁部14を有している。右側方壁部13よりも内側(Y2側)に、右側リブ15が形成されている。右側リブ15は前後方向(X1−X2方向)に延びている。右側リブ15は、Z2側(下側)において前方壁部11および後方壁部12と一体に連続している。ただし、Z1側(上側)では、右側リブ15のX1側の前端部と前方壁部11との間に隙間が形成され、右側リブ15のX2側の後端部と後方壁部12との間に隙間が形成されている。
左側方壁部14よりも内側(Y1側)には、左側リブ16が設けられ、右側リブ15と左側リブ16との間に、中央リブ17が設けられている。左側リブ16と中央リブ17は前後方向(X1−X2方向)に延びており、Z2側(下側)で前方壁部11および後方壁部12に一体に連続している。ただし、左側リブ16の前後端部および中央リブ17の前後端部と、前方壁部11および後方壁部12との間に隙間が形成されている。
右側方壁部13と左側方壁部14および右側リブ15と左側リブ16ならびに中央リブ17は、全て連結側(Z1側)に向く上面が同一面である。図1に示すように、前方壁部11と後方壁部12は、右側方壁部13、左側方壁部14、右側リブ15、左側リブ16ならびに中央リブ17のそれぞれの上面よりもさらに連結側(Z1側)に突出している。前方壁部11の左右方向(Y1−Y2方向)の中央部にZ2方向へ窪む凹部11aが形成され、後方壁部12の左右方向(Y1−Y2方向)の中央部にもZ2方向へ窪む凹部12aが形成されている。
前方壁部11には、前記凹部11aの左右両側に、X2方向に向く前方位置決め面11bが形成されている。また、前方壁部11のY1側の端部にはY2側に向く右側位置決め面11cが形成され、Y2側の端部にはY1側に向く左側位置決め面11dが形成されている。後方壁部12には、凹部12aの左右両側においてX1側に向く後方位置決め面12bが形成されている。また、後方壁部12のY1側の端部にはY2側に向く右側位置決め面12cが形成され、Y2側の端部にはY1側に向く左側位置決め面12dが形成されている。
前記前方位置決め面11bおよび右側位置決め面11cと左側位置決め面11d、ならびに後方位置決め面12bおよび右側位置決め面12cと左側位置決め面12dは、右側方壁部13、左側方壁部14、右側リブ15、左側リブ16ならびに中央リブ17のそれぞれの上面よりも連結側(Z1側)へ突出している。
前方壁部11と後方壁部12および右側方壁部13と左側方壁部14は、固定側(Z2側)に向く下面が同一面である。図7に示すように、右側リブ15と左側リブ16および中央リブ17の固定側(Z2側)に向く下面は、前方壁部11、後方壁部12、右側方壁部13ならびに左側方壁部14のそれぞれの下面と同一面である。
図1と図7に示すように、レセプタクル本体部の連結側(Z1側)では、右側方壁部13と右側リブ15との間に、右外側連結開口部18が前後方向(X1−X2方向)に向けて細長く開口している。左側方壁部14と左側リブ16との間に、左外側連結開口部19が前後方向(X1−X2方向)に向けて細長く開口している。右側リブ15と中央リブ17との間には、右内側連結開口部21が形成され、左側リブ16と中央リブ17との間には、左内側連結開口部22が形成されている。図7に示すように、右外側連結開口部18と左外側連結開口部19および右内側連結開口部21と左内側連結開口部22は上下方向(Z1−Z2方向)に連通して形成されている。
図1と図3に示すように、右側方壁部13と右側リブ15のそれぞれの対向面には、右外側連結開口部18を挟んで対向する接触溝25が形成されている。接触溝25は、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで7箇所に形成されている。左側方壁部14と左側リブ16のそれぞれの対向面には、左外側連結開口部19を挟んで対向する接触溝26が形成されている。接触溝26は、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで7箇所に形成されている。
右側リブ15と中央リブ17のそれぞれの対向面には、右内側連結開口部21を挟んで対向する接触溝27が形成されている。接触溝27は、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで7箇所に形成されている。左側リブ16と中央リブ17のそれぞれの対向面には、左内側連結開口部22を挟んで対向する接触溝28が形成されている。接触溝28は、前後方向(X1−X2方向)に一定のピッチで7箇所に形成されている。
それぞれの前記接触溝25,26,27,28のX1−X2方向の配置ピッチは全て同じである。それぞれの前記接触溝25,26,27,28は、レセプタクル本体部10を上下(Z1−Z2方向)に貫通して形成されている。
図3に示すように、右外側連結開口部18を挟んで形成されている全ての接触溝25と、右内側連結開口部21を挟んで形成されている全ての接触溝27は、左右方向(Y1−Y2)に延びる同じ第1の溝中心線L1上に形成されている。左外側連結開口部19を挟んで形成されている全ての接触溝26と、左内側連結開口部22を挟んで形成されている全ての接触溝28は、左右方向(Y1−Y2)に延びる第2の溝中心線L2上に形成されている。
第1の溝中心線L1と第2の溝中心線L2は、前後方向(X1−X2方向)に位置ずれしており、第1の溝中心線L1と第2の溝中心線L2は、全ての接触溝25,26,27,28の前後方向の配列ピッチの1/2だけずれている。
図3に示すように、右側方壁部13の前方(X1側)の外面には掛止溝29aが形成され、右側方壁部13の後方の外面には掛止溝29bが形成されている。左側方壁部14の前方(X1側)の外面には掛止溝29cが形成され、後方の外面にも掛止溝29dが形成されている。
図2に示すように、レセプタクル本体部10の右外側連結開口部18には、下側から外側接点ユニット30が挿入されて保持され、右内側連結開口部21には、下側から内側接点ユニット40が挿入されて保持されている。同様に、左外側連結開口部19に下側から外側接点ユニット30が挿入されて保持され、左内側連結開口部22に下側から内側接点ユニット40が挿入されて保持されている。右外側連結開口部18に保持される外側接点ユニット30と、左外側連結開口部19に保持されている外側接点ユニット30は、X方向に延びる線に対して互いに線対称となる向きに配置されて、Y1−Y2方向に距離を空けて対向している。同様に、右内側連結開口部21に保持される内側接点ユニット40と、左内側連結開口部22に保持されている内側接点ユニット40は、X方向に延びる線に対して互いに線対称となる向きに配置されて、Y1−Y2方向に距離を空けて対向している。
図2に示すように、外側接点ユニット30は、外側接点支持体31を有している。外側接点支持体31は左右方向(Y1−Y2方向)の幅寸法よりも前後方向(X1−X2方向)の長さ寸法が長い長尺形状である。外側接点支持体31に7個の外側レセプタクル接点部材32が固定されている。外側レセプタクル接点部材32は、例えば、リン青銅板などのばね性に富む金属板の表面に、ニッケル下地メッキと、その表面の金メッキとが施されたものである。
外側接点ユニット30は、いわゆるインサート成型によって形成されている。このインサート成型は、外側レセプタクル接点部材32が金型のキャビティ内に位置決めされ、前記キャビティ内に溶融樹脂が射出されて、硬化した樹脂で外側接点支持体31が形成される。その結果、外側レセプタクル接点部材32の一部が外側接点支持体31の内部に埋設されて固定される。
図4の平面図に示すように、外側レセプタクル接点部材32は、第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bおよび第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bとを連結する連結板部32cを有している。第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bおよび連結板部32cは、前記金属板で一体に形成されている。第2の埋設板部32bは第1の埋設板部32aよりも前方(X1側)に位置している。第2の埋設板部32bの中心と第1の埋設板部32aの中心とのX1−X2方向の間隔寸法Wは、第1の溝中心線L1のX1−X2方向のピッチの1/2である。図2に示すように、第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bおよび連結板部32cが、外側接点支持体31の内部に埋設されて固定されている。
第1の埋設板部32aにはY1方向とY2方向に延びる接触部32d,32dが一体に形成されている。図2に示すように、一方の接触部32dは、外側接点支持体31の右側面31aから外部に突出し、他方の接触部32dは、外側接点支持体31の左側面31bから外部に突出している。それぞれの接触部32dは外側接点支持体31の上方に向けて曲げられ、さらに、外側接点支持体31の上方において折り曲げられて、左右方向(Y1−Y2方向)に間隔を空けて対向する弾性変形可能な一対の接触片が形成されている。
図4に示すように、外側レセプタクル接点部材32から折り曲げられた一対の接触部32dは、第1の溝中心線L1の上に一致するように配置されている。
図4に示すように、第2の埋設板部32bにはY1方向へ直線的に延びる端子部32eが一体に形成されている。端子部32eは、外側接点支持体31の右側面31aからY1方向へ突出している。
図2と図7に示すように、外側レセプタクル接点部材32の第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bは、その下面が、外側接点支持体31の下面31cと同一面となるようにインサート成型されている。また、外側接点支持体31が右外側連結開口部18の内部に保持されたときに、外側接点支持体31の下面31cが、レセプタクル本体部10の底面10aと同一面になる。したがって、外側レセプタクル接点部材32の第1の埋設板部32aの下面と第2の埋設板部32bの下面は、レセプタクル本体部10の底面10aと同一面となる。
前記端子部32eの下面は第2の埋設板部32bの下面と同一面に延びており、端子部32eの下面もレセプタクル本体部10の底面10aと同一面に位置している。図4に示すように、外側レセプタクル接点部材32の端子部32eは、前記第1の溝中心線L1とL1の中間に位置しており、図1に示すように、前記端子部32eは右側方壁部13の下面13aの下を通過してY1方向の外側へ突出している。
左外側連結開口部19とこれに挿入される外側接点ユニット30との位置関係は、右外側連結開口部18に挿入される外側接点ユニット30と左右対称ではある。図7の左側には、左外側連結開口部19の内部に装着された外側レセプタクル接点部材32の端子部32eの下面がレセプタクル本体部10の底面と同一面である状態が示されている。また、前記端子部32eが左側方壁部14の下面14aの下を通過してレセプタクル本体部10からY2方向へ突出する状態が示されている。
図2に示すように、内側接点ユニット40は、内側接点支持体41と7個の内側レセプタクル接点部材42とを有している。内側接点支持体41は合成樹脂材料によりいわゆるインサート成形工程で形成されて、それぞれの内側レセプタクル接点部材42の一部が内側接点支持体41の内部に埋設されて固定されている。内側レセプタクル接点部材42は、前記外側レセプタクル接点部材32と同様に、リン青銅板などのばね材にニッケルメッキと金メッキとが施された金属板で形成されている。
図4に示すように、内側レセプタクル接点部材42は、第1の埋設板部42aと第2の埋設板部42bおよび前記第1の埋設板部42aと第2の埋設板部42bとを連結する連結板部42cとを有している。第1の埋設板部42aと第2の埋設板部42bおよび連結板部42cは、前記金属板で同一平面状に形成されている。図2に示すように、前記埋設板部42a,42bと連結板部42cが内側接点支持体41の内部に埋設されて固定されている。
第1の埋設板部42aにはY1方向とY2方向に延びる一対の接触部42dが一体に形成されている。図2に示すように、一方の接触部42dは内側接点支持体41の右側面41aからY1方向へ突出し、他方の接触部42dは内側接点支持体41の左側面41bからY2方向へ突出している。一対の接触部42dは、内側接点支持体41の上方へ曲げられ、さらに折り返され、内側接点支持体41の上方において、左右方向(Y1−Y2方向)に間隔を空けて対向する弾性変形可能な接触片となっている。
図4に示すように、一対の接触部42dは第1の溝中心線L1上に位置し、外側レセプタクル接点部材32の一対の接触部32dと、Y1−Y2方向において同一線上に並んでいる。
図2と図7に示すように、内側レセプタクル接点部材42の第1の埋設板部42aの下面と第2の埋設板部42bの下面は、内側接点支持体41の下面41cと同一面となるようにインサート整形されている。また、内側接点ユニット40が右内側連結開口部21の内部に挿入されて保持されると、内側接点支持体41の下面41cとレセプタクル本体部10の底面10aとが同一面になる。よって、図7に示すように、内側レセプタクル接点部材42の第1の埋設板部42aの下面と第2の埋設板部42bの下面は、レセプタクル本体部10の底面10aと同一面となる。
図4に示すように、内側レセプタクル接点部材42の第2の埋設板部42bは、第1の溝中心線L1とL1との中間に位置している。図2と図7に示すように、第2の埋設板部42bは内側接点支持体41の右側面41aからY1方向へ延び出ており、右側面41aの外側の折曲げ部42fによって上方(Z1方向)へ折り曲げられて端子部42eが形成されている。図2に示すように、外側接点ユニット30の外側接点支持体31の上面には位置決め凹部31dが凹状に形成されており、内側レセプタクル接点部材42から延びる前記端子部42eが、前記位置決め凹部31dに保持されて位置決めされている。この位置決め構造により、端子部42eがX1−X2方向へ大きく変形するのを防止でき、端子部42eが、外側レセプタクル接点部材32の接触部32dに触れるのを防止できる。
図2と図7に示すように、折曲げ部42fから前記位置決め凹部31dまでの間で、端子部42eはレセプタクル本体部10の底面10aと平行に延びている。端子部42eは、外側レセプタクル接点部材32の第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bの下面よりも下側へ突出せず、且つ接触部32dの上端よりも上方へ突出することなく、X1−X2方向に隣り合う一方の外側レセプタクル接点部材32の接触部32dと他方の外側レセプタクル接点部材32の接触部32dの間を通過している。内側レセプタクル接点部材42から延びる端子部42eが、外側レセプタクル接点部材32の接触部32dと上下に重ならないため、レセプタクル本体部10のZ1−Z2方向の厚さ寸法を最小にできる。
図4に示すように、外側レセプタクル接点部材32の端子部32eと、内側レセプタクル接点部材42の端子部42eは、第1の溝中心線L1とL1の中間において上下に重ねられているが、端子部32eが外側接点支持体31の下側に埋設されて保持され、端子部42eが、外側接点支持体31の上面の位置決め凹部31dに嵌合して位置決めされているため、端子部32eと端子部42eの上下の絶縁距離を十分に確保することができる。
図1と図2および図7に示すように、内側レセプタクル接点部材42から延びる端子部42eは、レセプタクル本体部10の右側方壁部13の下面13aの下方を通過してY1方向へ突出している。そして、端子部42eは、右側方壁部13の外側において、X2方向へ屈曲するように変形させられ、さらに折曲げ部42hによって下向きに折り曲げられ、先端部42gの下面が、外側レセプタクル接点部材32から延びる端子部32eの下面と同じ高さ位置となっている。図4に示すように、内側レセプタクル接点部材42の端子部42eの先端部42gは、第1の溝中心線L1上に位置している。
図7に示すように、上記と同様に、左内側連結開口部22の内部に内側接点ユニット40が挿入され、端子部42eの先端部42gが、レセプタクル本体部10の左側方壁部14の下面の下側を通過してY2方向へ突出している。
図1と図2に示すように、レセプタクル本体部10の前方壁部11の外側と後方壁部12の外側に金属板33が装着される。それぞれの金属板33にはY1−Y2の両端部に折曲げ片33bが形成されており、それぞれの折曲げ片33bが、レセプタクル本体部10の4つの角部に形成された掛止溝29a,29b,29c,29dに上から掛止されている。また、それぞれの金属板33にはY1−Y2方向へ突出する固定端子部33cが形成されている。図1に示すように、この固定端子部33cの下面は、図1に前記端子部32eと端子部42eの先端部42gの下面と同じ高さにあり、固定端子部33cを基板のランド部に半田付けできるようになっている。
それぞれの金属板33には、前方壁部11の凹部11aの上方に少し隙間を介して対向する掛止部33aと、後方壁部12の凹部12aの上方に少し隙間を介して対向する掛止部33aが形成されている。
(レセプタクル側のコネクタの組み立て)
レセプタクル側のコネクタ1の組み立て方法としては、最初に、レセプタクル本体部10の右内側連結開口部21と左内側連結開口部22の内部に、下面側から内側接点ユニット40がそれぞれ挿入される。右内側連結開口部21と左内側連結開口部22の内部で内側接点支持体41がX−Y−Z方向へ位置決めされ、このとき、それぞれの内側接点支持体41の下面41cがレセプタクル本体部10の底面10aと同一面となる。
内側接点ユニット40が、右内側連結開口部21に下から挿入されると、図2において(i)で示すように、内側接点支持体41から上方に延びる一対の接触部42d,42dが、右内側連結開口部21の両側に形成された接触溝27の内部に挿入される。また、内側接点支持体41の右側面41aから延びる端子部42eは、図7に示すように、右側リブ15の下を通過し、右側方壁部13の下面13aの下方を通過して、右側方壁部13よりもさらにY1側に突出する。
同様に、左内側連結開口部22に内側接点ユニット40が挿入されると、内側接点支持体41の上方に延びる接触部42d,42dが、左内側連結開口部22を挟んで形成された接触溝28の内部に挿入される。また、端子部42eが、左側リブ16の下側を通過し、左側方壁部14の下面14aの下方を通過してY2方向へ突出する。
内側接点ユニット40が装着された後に、右外側連結開口部18および左外側連結開口部19に、下側から外側接点ユニット30が装着される。右外側連結開口部18と左外側連結開口部19の内部で外側接点支持体31がX−Y−Z方向へ位置決めされ、このとき、外側接点支持体31の下面31cがレセプタクル本体部10の底面10aと同一面となる。
外側接点ユニット30が右外側連結開口部18に下から挿入されと、図2において(ii)で示すように、外側接点支持体31の上方に延びる接触部32d,32dが、右外側連結開口部18を挟んで形成されている接触溝25の内部に装着される。このとき、図2に示すように、内側接点支持体41からY1方向に延びる端子部42eのそれぞれが、外側接点支持体31の上面に形成された位置決め凹部31dに嵌合されて保持される。また、外側接点支持体31からY1方向に延びる端子部32eは、右側方壁部13の下面13aの下側を通過してY1方向へ延び出る。
左外側連結開口部19に装着される外側接点ユニット30は、接触部32d,32dが左外側連結開口部19を挟んで形成された接触溝26の内部に挿入され、端子部32eが、左側方壁部14の下面14aの下側を通過してY2方向へ突出する。
図3に示すように、右外側連結開口部18を挟む接触溝25に挿入された一対の接触部32d,32dと、右内側連結開口部21を挟む接触溝27に挿入された一対の接触部42d,42dは、Y1−Y2方向に延びる第1の溝中心線L1上に並んで配置される。また、左外側連結開口部19を挟む接触溝26に挿入された一対の接触部32d,32dと、左内側連結開口部22を挟む接触溝28に挿入された一対の接触部42d,42dは、第2の溝中心線L2上に並んで配置される。
第1の溝中心線L1に沿って配置されている右側(Y1側)の接触部32d,32dおよび接触部42d,42dと、第2の溝中心線L2に沿って配置されている左側の接触部32d,32dおよび接触部42d,42dは、X1−X2方向へ間隔Wだけずれている。前記間隔Wは、図4に示す第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bとのX1−X2方向の間隔と同一であり、前記間隔Wは、第1の溝中心線L1および第2の溝中心線L2のピッチの1/2である。
レセプタクル側のコネクタ1を硬質基板などの配線基板に実装するときは、レセプタクル本体部10の右側方壁部13からY1方向へ突出する端子部32eと端子部42eの先端部42g、および左側方壁部14からY2方向へ突出する端子部32eと端子部42eの先端部42gが、硬質基板の通電部に形成されたランド部に半田付けされる。
また、図1と図2に示すように、レセプタクル本体部10の前方壁部11の外側と後方壁部12の外側に金属板33が装着される。それぞれの金属板33の折曲げ片33bが、レセプタクル本体部10の4つの角部に形成された掛止溝29a,29b,29c,29dに上から掛止された状態で、固定端子部33cが、前記端子部32eおよび端子部42eの先端部42gと共に、硬質基板のランド部に半田付けされる。前記固定端子部33cがランド部に半田付けされることで、レセプタクル本体部10の前方壁部11と後方壁部12とが硬質基板に強固に保持されて固定される。よって、その後のプラグ側のコネクタ2との着脱動作の際に、レセプタクル本体部10の固定強度を維持できる。
図1に示すように組み立てられたレセプタクル側のコネクタ1は、一対の外側レセプタクル接点部材32の接触部32dの内側に、内側レセプタクル接点部材42の接触部42dが配置されているので、レセプタクル本体部10のX−Y平面内のスペースを有効に利用して、多数の接触部を配置することができる。
また、図7に示すように、外側レセプタクル接点部材32の第1の埋設板部32aと第2の埋設板部32bの下面が、レセプタクル本体部10の底面10aと同一面であり、内側レセプタクル接点部材42の第1の埋設板部42aと第2の埋設板部42bの下面がレセプタクル本体部10の底面10aと同一面である。そして、内側レセプタクル接点部材42から延びる端子部42eが、外側レセプタクル接点部材32の第1の埋設板部32aおよび第2の埋設板部32bと、接触部32d,32dの頂部との間の高さ範囲内を通過してY1方向とY2方向へ延び出ている。そのため、レセプタクル側のコネクタ1の厚さ寸法を最小にできる。
(プラグ側のコネクタの構造)
図1に示すように、プラグ側のコネクタ2は合成樹脂製のプラグ本体部50を有している。プラグ本体部50は、図5に示す外側プラグ接点部材71と内側プラグ接点部材72および掛止金属板73とともにいわゆるインサート成型によって形成されている。プラグ本体部50は、上下方向(Z1−Z2方向)の厚さ寸法よりも前後方向(X1−X2方向)および左右方向(Y1−Y2方向)の長さ寸法が大きい長方形の板形状である。
図6に示すように、プラグ本体部50の前側面51の中央にはX1方向へ突出する嵌合突部51aが形成され、後側面52の中央にはX2方向へ突出する嵌合突部52aが一体に形成されている。図5に示すように、プラグ本体部50に埋設されている前記掛止金属板73には掛止金属部73aが一体に形成されており、図1と図6に示すように、前記掛止金属部73aが、前記嵌合突部51a,52aの先縁部に露出している。
プラグ本体部50がレセプタクル本体部10に装着されるときは、プラグ本体部50の前側面51と後面部52が、レセプタクル本体部10の前方位置決め面11bと後方位置決め面12bに当接して前後方向(X1−X2方向)への位置決めがなされ、プラグ本体部50の右側面53と左側面54が、レセプタクル本体部10の右側位置決め面11c,12cと、左側位置決め面11d,12dに当接して左右方向(Y1−Y2方向)への位置決めがなされる。
また、プラグ本体部50の嵌合突部51a,52aに露出している前記掛止金属部73a,73aが、レセプタクル本体部10を保持している金属板33,33の掛止部33a,33aの下側に入り込んで掛止されることで、プラグ本体部50とレセプタクル本体部10とが固定される。レセプタクル本体部10に設けられた金属製の掛止部33a,33aと、プラグ本体部50に設けられた金属製の掛止金属部73a,73aとが掛止されるため、レセプタクル本体部10とプラグ本体部50との嵌合が強固であり、また合成樹脂で形成されたレセプタクル本体部10やプラグ本体部50の一部が損傷して結合力が弱まるなどの問題が生じにくくなる。
図6に示すように、プラグ本体部50の下面には、右外側介入部61と左外側介入部62がZ2方向へ隆起して形成されている。右外側介入部61と左外側介入部62は、X1−X2方向に延び、X1−X2方向の長さ寸法が、Y1−Y2方向の幅寸法よりも長い細長形状である。右外側介入部61と左外側介入部62の断面形状は矩形状である。右外側介入部61の内側に、右内側介入部63が一体に隆起し、左外側介入部62の内側に左内側介入部64が一体に隆起している。右内側介入部63および左内側介入部64は、X1−X2方向に延び、X1−X2方向の長さ寸法が、Y1−Y2方向の幅寸法よりも長い細長形状である。また、その断面形状は矩形状である。
図6に示すように、プラグ本体部50の前方(X1側)には前側面51と連続する前方介入部65がZ2方向へ隆起形成され、後方(X2側)には後側面52と連続する後方介入部66がZ2方向へ隆起形成されている。
プラグ本体部50がレセプタクル本体部10に向けて結合方向であるZ2方向へ押し込まれると、右外側介入部61と左外側介入部62が、レセプタクル本体部10の右外側連結開口部18と左外側連結開口部19に入り込み、右内側介入部63と左内側介入部64が右内側連結開口部21と左内側連結開口部22に入り込む。
また、プラグ本体部50の前方介入部65が、レセプタクル本体部10における、右側リブ15と左側リブ16および中央リブ17のそれぞれの前端と、前方壁部11との間の隙間内に入り込む。後方介入部66は、右側リブ15と左側リブ16および中央リブ17のそれぞれの後端と、後方壁部12との間の隙間内に入り込む。
プラグ本体部50の右外側介入部61と左外側介入部62には、外側プラグ接点部材71が埋設されている。図6に示すように、外側プラグ接点部材71は、接触部71aと端子部71bとが金属板で一体に形成されている。この金属板は、外側レセプタクル接点部材32などと同じ金属板材で形成されている。接触部71aは、レセプタクル本体部10に向けて突状に湾曲させまたは折曲げたものであり、図6に示すように、プラグ本体部50の右外側介入部61と左外側介入部62の外周面に沿うようにして埋設されている。
図6に示すように、右外側介入部61のY2側に向く内側面61aおよびY1側に向く外側面61bと、外側プラグ接点部材71の接触部71aの外面とがほぼ同一面である。同様に、左外側介入部62のY1側に向く内側面62aおよびY2側に向く外側面62bと接触部71aの外面とがほぼ同一面である。外側プラグ接点部材71の接触部71aは、右外側介入部61と左外側介入部62に埋設されて固定されているため、前記接触部71aは弾性変形しない。
外側プラグ接点部材71の端子部71bは、プラグ本体部50の右側面53および左側面54から外方へ突出している。
プラグ本体部50の右内側介入部63と左内側介入部64には、内側プラグ接点部材72が埋設されて保持されている。図5に示すように、内側プラグ接点部材72は、接触部72aと端子部72bとが一体に形成されている。内側プラグ接点部材72を構成する金属板は、外側レセプタクル接点部材32を構成する金属板と同じである。
図6に示すように、内側プラグ接点部材72の接触部72aは、レセプタクル本体部10に向けて突状に湾曲させまたは折曲げたものであり、右内側介入部63と左内側介入部64の表面に倣って埋設されている。接触部72aは、右内側介入部63の右側面63aおよび左側面63bと同一面に現れている。同様に、接触部72aが、左内側介入部64の右側面64aと左側面64bと同一面に現れている。内側プラグ接点部材72の接触部72aは、右内側介入部63と左内側介入部64に埋設されて固定されているため、前記接触部72aは弾性変形しない。
図5に示すように、内側プラグ接点部材72から延びる端子部72bは、隣り合う外側プラグ接点部材71の接触部72aの間を通過してプラグ本体部50の右側面53と左側面54とからY1方向とY2方向へ突出している。外側プラグ接点部材71の端子部71bの上面と内側プラグ接点部材72の端子部72b上面は同じ高さに位置しており、それぞれの端子部71b,72bが、プラグ側のコネクタ2が実装される配線基板、例えばフレキシブルな配線基板の通電部のランド部に半田付けされる。
図5に示すように、プラグ本体部50の前方(X1側)と後方(Y2側)に埋設される掛止金属板73にはY1−Y2方向に延びる固定端子部73bが一体に形成されており、この固定端子部73bが、プラグ本体部50の右側面53および左側面54から突出している。この固定端子部73bは、前記端子部71b,72bと共に、フレキシブルな配線基板などの通電部のランド部に半田付けされている。
プラグ本体部50の右外側介入部61に埋設された外側プラグ接点部材71の接触部71aと、右内側介入部63に埋設されている内側プラグ接点部材72の接触部72aは、図3に示す第1の溝中心線L1の上に位置するように配置されている。また、左外側介入部62に埋設された外側プラグ接点部材71の接触部71aと、左内側介入部64に埋設されている内側プラグ接点部材72の接触部72aは、図3に示す第2の溝中心線L2の上に位置するように配置されている。
プラグ本体部50が、レセプタクル本体部10に嵌着されると、プラグ本体部50に保持された外側プラグ接点部材71の接触部71aが、レセプタクル本体部10に保持された外側レセプタクル接点部材32に形成された一対の接触部32dの間に入り込む。また、プラグ本体部50に保持された内側プラグ接点部材72の接触部72aが、レセプタクル本体部10に保持された内側レセプタクル接点部材42に形成された一対の接触部42dの間に入り込む。
このとき、外側プラグ接点部材71の接触部71aは、プラグ本体部50に一体に形成された右外側介入部61と左外側介入部62に埋設されて固定されているため、前記接触部71aが弾性変形せず、外側レセプタクル接点部材32に形成された一対の接触部32dが互いに開くように弾性変形する。また、内側プラグ接点部材72の接触部72aは、右内側介入部63と左内側介入部64に埋設されて固定されているため、前記接触部72aが弾性変形せず、内側レセプタクル接点部材42に形成された一対の接触部42dが互いに開くように弾性変形する。
外側レセプタクル接点部材32の接触部32dと内側レセプタクル接点部材42の接触部42dは、それぞれ接触溝25,26,27,28の内部で弾性変形するため、それぞれの接触部32d,42dが変形して互いに接触することがなく、外側レセプタクル接点部材32どうしの絶縁を確保でき、内側レセプタクル接点部材42どうしの絶縁を確保できる。
外側プラグ接点部材71の接触部71aが外側レセプタクル接点部材32の一対の接触部32d,32dに挟み込まれて、一対の接触部32d,32dがY1方向とY2方向へ互いに広がるときに、接触部32d,32dが、接触溝25,26のY1側またはY2側の奥端部に当たってその開き動作が拘束される。開きが拘束された接触部32d,32dの間に接触部71aが介入するため、対向する接触部32d,32dの弾性変形によって接触部71aを強い弾性力で保持できる。これは、内側プラグ接点部材72の接触部72aが内側レセプタクル接点部材42の接触部42d,42dに挟み込まれる構造においても同じである。
また、図3に示すように、右側の接触溝25の内部に位置する接触部32dと右側の接触溝27の内部に位置する接触部42dは同じ第1の溝中心線L1上に並んでおり、左側の接触溝26の内部に位置する接触部32dと左側の接触溝28の内部に位置する接触部42dが同じ第2の溝中心線L2上に並んでいるが、第1の溝中心線L1と第2の溝中心線L2はX1−X2方向にずれている。
そのため、レセプタクル側の接触部32d,42dとプラグ側の接触部71a,72aとの嵌合部の全てが、Y1−Y2方向に延びる同じ線上に集中することがなく、接触部32d,42dと接触部71a,72aとの嵌合の際の弾性反力を第1の溝中心線L1上と第2の溝中心線L2上とに分散させることができる。そのため、プラグ本体部50をレセプタクル本体部10に嵌着させるときに、それぞれの接触部32d,42dと接触部71a,72aとの嵌着部に均等に押圧力を作用させやすくなり、比較的軽い力で、コネクタ1とコネクタ2を確実に装着させることができるようになる。
また、図1に示すように、プラグ側のコネクタ2では、プラグ本体部50の上面と、内側コネクタ接点部材72の上面とが同一面である。そのため、プラグ側のコネクタ2も薄型に構成できる。
1 レセプタクル側のコネクタ
2 プラグ側のコネクタ
10 レセプタクル本体部
18 右外側連結開口部
19 左外側連結開口部
21 右内側連結開口部
22 左内側連結開口部
25,26,27,28 接触溝
30 外側接点ユニット
31 外側接点支持体
32 外側レセプタクル接点部材
32d 接触部
32e 端子部
40 内側接点ユニット
41 内側接点支持体
42 内側レセプタクル接点部材
42d 接触部
42e 端子部
42g 先端部
50 プラグ本体部
61 右外側介入部
62 左外側介入部
63 右内側介入部
64 左内側介入部
71 外側プラグ接点部材
71a 接触部
71b 端子部
72 内側プラグ接点部材
72a 接触部
72b 端子部

Claims (6)

  1. 複数のプラグ接点部材を搭載したプラグ本体部が結合されるレセプタクル本体部を有し、前記プラグ接点部材と個別に接合される複数のレセプタクル接点部材が前記レセプタクル本体部に支持されているコネクタにおいて、
    互いに直交する向きをX方向およびY方向とし、X方向とY方向の双方に直交する向きを上下方向としたときに、
    前記レセプタクル本体部のX方向に延びる側部の内側に、X方向に間隔を空けて並ぶ複数の外側レセプタクル接点部材が支持され、前記外側レセプタクル接点部材よりも前記側部から離れた位置に、X方向に間隔を空けて並ぶ複数の内側レセプタクル接点部材が支持されており、
    前記外側レセプタクル接点部材と前記内側レセプタクル部材は、共に、板部と、前記板部から上向きに折り曲げられてY方向に間隔を空けて対向する弾性変形可能な一対の接触部と、前記板部と一体に形成されて前記接触部よりもX方向側に離れた位置からY方向に向けて延びる端子部とが、導電性の金属板で一体に形成されており、
    前記外側レセプタクル接点部材の前記端子部が、前記レセプタクル本体部の前記側部から外方へ突出し、前記内側レセプタクル接点部材の前記端子部が、X方向に隣り合う一方の側の前記外側レセプタクル接点部材の前記接触部と他方の側の前記外側レセプタクル接点部材の前記接触部との間であって且つ前記外側レセプタクル接点部材よりも上下方向へはみ出ない高さ領域を通過して前記側部から外方へ突出していることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記内側レセプタクル接点部材の前記接触部と、前記外側レセプタクル接点部材の前記接触部がY方向に延びる同じ線上に位置しており、前記内側レセプタクル接点部材の前記端子部が前記板部よりも上方へ曲げられて、この端子部が、前記外側レセプタクル接点部材の前記端子部と上下に間隔を空けて重なる位置を通過して前記側部から外方へ突出している請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記レセプタクル本体部に、前記外側レセプタクル接点部材が固定される外側接点支持体が設けられており、前記外側レセプタクル接点部材の前記端子部の一部が前記外側接点支持体の下部に支持され、前記内側レセプタクル接点部材の前記端子部の一部が前記外側接点支持体の下部に支持されている請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記外側レセプタクル接点部材の前記板部の下面および前記内側レセプタクル接点部材の前記板部の下面とが、前記レセプタクル本体部の底面と同一面である請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記レセプタクル本体部の右側と左側の双方に、前記外側レセプタクル接点部材と前記内側レセプタクル接点部材とが配置されて、右側の前記外側レセプタクル接点部材の接触部と前記内側レセプタクル接点部材の接触部がY方向に延びる第1の線上に位置し、左側の前記外側レセプタクル接点部材の接触部と前記内側レセプタクル接点部材の接触部がY方向に延びる第2の線上に位置しており、前記第1の線と前記第2の線が、X方向へ位置ずれしている請求項1ないし4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記レセプタクル本体部に、X方向に間隔を空けて金属板が固定されており、この金属板に、前記端子部と共に基板に半田付けされる固定端子部および掛止部が一体に形成されており、前記プラグ本体部が前記レセプタクル本体部に結合されたときに、前記プラグ本体部が前記掛止部に掛止される請求項1ないし5のいずれかに記載のコネクタ。
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