JP2010205184A - 業務管理装置、業務管理方法、業務管理処理用プログラム - Google Patents

業務管理装置、業務管理方法、業務管理処理用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ワークフロー管理システムとは独立に作られた他システムを用いる作業、特にシステムによる完全自動処理が困難で、ユーザの他システムへの操作を伴う作業において、作業の管理や支援を行う。
【解決手段】ワークフロー管理部が作業の開始に合わせてアプリカスタマイズ部に実施すべきカスタマイズ内容を設定し、アプリカスタマイズ部がそのカスタマイズ内容に応じて他システムとの通信にカスタマイズを施す。
【選択図】図1

Description

本発明は、業務管理装置、業務管理方法、業務管理処理用プログラムに関し、特に業務手順の管理・自動化を行うための業務管理装置、業務管理方法、業務管理処理用プログラムに関する。
人間の様々な業務の遂行を支援するシステムとして、従来から、決められた業務手順を定義として入力することで、各手順の実行の自動化や、手順の進捗状況の管理等で手順通りの実行を支援するワークフロー管理システムが多数存在している。
一般に、ワークフロー管理システムでは、業務手順を、業務の最小の管理単位である「作業」と、その作業の実行順序を定義する「ワークフロー」で表現する。ワークフロー管理システムは、作業の開始や終了の状態を管理して、ある作業が終了したら次の作業の開始を自動的に開始する。作業には、人間によって行われる作業と、システムが自動的に行う作業がある。ワークフロー管理システムは、人間によって行われる作業の場合には作業開始時にユーザに作業開始を通知し、システムが自動的に行う作業の場合には該当する処理を呼び出す。また、ワークフロー管理システムは、作業遂行に必要な様々な支援を行うことで、決められた手順に従った業務の遂行を支援する。
多くの場合、業務を行うには、ワークフロー管理システム以外に、他のシステムを利用する必要がある。例えば、何らかの設備を購入する業務を行うには、ワークフロー管理システムによる購入手順の管理以外に、予算管理のシステムでの予算状況の確認や、設備発注システムでの見積もりや発注作業等が必要となる。
他システムがワークフロー管理システムと一体となって動作するように作られている場合、ワークフローやその作業内容によって他システムを用いた作業を様々な形で支援することが可能である。しかし、他システムがワークフロー管理システムとは全く独立に作られている場合には、特開2003−242127号公報(特許文献1)や特開2002−73928号公報(特許文献2)等を始めとする従来の技術では、2種類の方法で他のシステムと連携する。
一つは、システムが自動的に行う作業として、ワークフロー管理システムが他システムを、遠隔手続き呼出のRPC(Remote Procedure Call)等で呼び出すものである。この場合、他システムでの利用は、ユーザ操作を含まずに、完全に自動的に行われる。
もう一つは、作業が人間によって行われる場合に、ワークフロー管理システムが他システム、あるいはその操作用のGUI(Graphical User Interface)の起動のみを行って、後はユーザに手動で他システムの操作を行わせるものである。
なお、ワークフロー管理システムではないが、業務を行う上で利用するシステムを、システム自体には変更を加えずに、システムの外部で、利用者に応じてカスタマイズする技術が存在する。例えば、特許第3396177号公報(特許文献3)では、HTTP(HyperText Transfer Protocol)のプロキシとしてWebページにページを変更するためのスクリプトを挿入し、このスクリプトがWebブラウザ上で実行されてGUIの変更を行うことで、既存のWebシステム自体は変更せず、その入出力部分でカスタマイズを実現する方法を開示している。
しかし、これらの関連技術には、いくつかの問題点が存在する。
第一の問題点は、ワークフロー管理システムとは独立に作られた他システムを用いる作業、特にシステムによる完全自動処理が困難で、ユーザの他システムへの操作を伴う作業において、作業の管理や支援が困難なことである。例えば、設備購入業務において発注システムを用いて見積もりを取る作業では、ユーザが購入品の選択等の作業を行う必要がある。
特開2003−242127号公報(特許文献1)では、ワークフロー管理システムは、単にアプリケーションソフトウェア(以下、アプリ)を起動するのみであり、それ以外の他システムの操作は全て手動である。特開2002−73928号公報(特許文献2)では、ワークフロー管理システムは、他システムへのログイン処理まで行うが、ログイン後の操作は同じく手動となる。このため、例えば、前述の見積もりを取る作業では、ログイン後にメニューから見積もり取得画面まで遷移したり、見積もり結果の見積もり番号等をワークフロー管理システムに設定したりする等、操作内容自体は、特にユーザの判断等を必要としない操作まで手作業で行われなければならない。
他システムがRPC等で操作可能な場合、人間が行う作業と自動的に処理する作業を別作業として定義するという方法もあるが、この場合、人間が行う作業については、その作業専用のシステムやユーザインタフェースを新たに作らなければならない。例えば、前述の見積もりの例では、見積もり作業を、人間が購入品を選択する作業と、選択された購入品の見積を取る作業を分けて、見積もりをとる部分はRPCで完全に自動実行を行うという方法がある。しかし、この場合、購入品を選択する作業に既存の発注システムを使用することはできず、購入品選択用のシステムやユーザインタフェースを新たに構築しなければならない。
第二の問題点は、ワークフロー管理システムとは独立に作られた他システムを用いる作業を含む業務において、自動化以外の業務手順の管理が困難なことである。具体的には、業務手順として行うべきではない操作の禁止や、関連する情報の提示といったことが行えない。例えば、設備購入業務において、見積もりを取得した後、実際に発注を行う前に、必ず上司の承認を得る必要がある場合、見積もり取得の後に上司に承認を促したり、承認後に発注を促すことはできるが、承認を得る前にユーザが発注システムを操作して発注作業を行ってしまうことを禁止することはできない。
第三の問題点は、既存システムのカスタマイズにおいて、複数ユーザや複数にまたがる手順の変更が出来ないことである。例えば、発注システムで、見積もりと発注の操作の間に上司の承認手順を追加するといったカスタマイズを行うことはできない。例えば、特許第3396177号公報(特許文献3)では、一つのWeb画面のデザインを変更する事や、情報を追加表示する事はできるが、発注システムで、見積もりと発注の操作の間に上司の承認手順を追加するといったカスタマイズを行うことはできない。
特開2003−242127号公報 特開2002−73928号公報 特許第3396177号公報
本発明の目的は、ワークフロー管理システムによる完全自動処理が困難で、ユーザによる他システムへの操作を伴う作業において、作業の管理や支援を行うことを可能にする業務管理装置、業務管理方法、業務管理処理用プログラムを提供することである。
本発明の業務管理装置は、業務定義を管理する業務定義管理手段と、業務手順を管理するワークフロー管理手段と、ユーザインタフェースを表示するブラウザと業務アプリを動作させる外部システムとの間の通信を監視し、カスタマイズを行うアプリカスタマイズ手段とを具備する。
業務定義管理手段は、業務定義の1つとして、少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの作業名を持ち、作業名毎に起動アプリ名とカスタマイズ名とを持つワークフロー定義を保持する手段と、業務定義の1つとして、少なくとも一つのカスタマイズ名を持ち、カスタマイズ名毎に業務アプリ名とカスタマイズ記述とを持つカスタマイズ定義を保持する手段とを具備する。
ワークフロー管理手段は、作業開始時に、ブラウザに対して、業務定義管理手段に保持された開始作業の起動アプリ名の表示を通知する手段と、アプリカスタマイズ手段に対して、開始作業の起動アプリ名に対応するカスタマイズ名の設定を指示する手段とを具備する。
アプリカスタマイズ手段は、ブラウザと外部システムとの間の通信に対して、設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述を実行し、通信の内容に変更を加える手段を具備する。
本発明の業務管理方法では、業務定義を管理し、業務定義の1つとして、少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの作業名を持ち、作業名毎に起動アプリ名とカスタマイズ名とを持つワークフロー定義を保持し、業務定義の1つとして、少なくとも一つのカスタマイズ名を持ち、カスタマイズ名毎に業務アプリ名とカスタマイズ記述とを持つカスタマイズ定義を保持する。また、業務手順を管理し、作業開始時に、ユーザインタフェースを表示するブラウザに対して、業務定義管理手段に保持された開始作業の起動アプリ名の表示を通知し、開始作業の起動アプリ名に対応するカスタマイズ名の設定を指示する。また、ブラウザと業務アプリを動作させる外部システムとの間の通信を監視し、カスタマイズを行い、ブラウザと外部システムとの間の通信に対して、設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述を実行し、通信の内容に変更を加える。
本発明の業務管理用プログラムは、業務定義を管理するステップと、業務手順を管理するステップと、ユーザインタフェースを表示するブラウザと業務アプリを動作させる外部システムとの間の通信を監視し、カスタマイズを行うステップとを更にコンピュータに実行させるためのプログラムである。
業務定義を管理するステップは、業務定義の1つとして、少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの作業名を持ち、作業名毎に起動アプリ名とカスタマイズ名とを持つワークフロー定義を保持するステップと、業務定義の1つとして、少なくとも一つのカスタマイズ名を持ち、カスタマイズ名毎に業務アプリ名とカスタマイズ記述とを持つカスタマイズ定義を保持するステップとを含む。
業務手順を管理するステップは、作業開始時に、ユーザインタフェースを表示するブラウザに対して、業務定義管理手段に保持された開始作業の起動アプリ名の表示を通知するステップと、開始作業の起動アプリ名に対応するカスタマイズ名の設定を指示するステップとを含む。
カスタマイズを行うステップは、ブラウザと外部システムとの間の通信に対して、設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述を実行し、通信の内容に変更を加えるステップを含む。
複数の既存業務アプリを操作する業務において、業務アプリの操作を支援できる。
本発明の第1実施形態の業務管理装置の構成例を示す構成図である。 本発明の第1実施形態のワークフロー定義のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第1実施形態のカスタマイズ定義のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第1実施形態のカスタマイズ状態のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第1実施形態のワークフロー管理部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態のアプリカスタマイズ部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の業務管理装置の構成例を示す構成図である。 本発明の第2実施形態の業務状態のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第3実施形態の業務管理装置の構成例を示す構成図である。 本発明の第3実施形態のワークフロー定義のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第3実施形態の業務推定定義のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第3実施形態のカスタマイズ状態のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第3実施形態の業務状態のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第3実施形態のアプリカスタマイズ部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の業務推定部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態の業務管理装置の構成例を示す構成図である。 本発明の第6実施形態のカスタマイズ定義のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第7実施形態の業務管理Webシステムの構成例を示す構成図である。 本発明の第7実施形態のワークフロー定義のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第7実施形態の業務状態のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第7実施形態の設備発注システムの画面遷移の説明図である。 本発明の第7実施形態のカスタマイズ定義のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第7実施形態のカスタマイズ定義のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第7実施形態の業務推定定義のデータ構造を表す構成図である。 本発明の第7実施形態の見積り作業を行う時の動作の説明図である。 本発明の第7実施形態の承認作業を行う時の動作の説明図である。 本発明の第7実施形態の発注作業を行う時の動作の説明図である。 本発明の第8実施形態の業務状態とカスタマイズ状態を示す説明図である。
<第1実施形態>
以下に、本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の業務管理装置の構成例を示す構成図である。
ここでは、本発明の業務管理装置10は、ワークフロー管理部11と、業務定義管理部12と、アプリカスタマイズ部13を備える。
ワークフロー管理部11は、様々なUI(User Interface)を提供するブラウザ20に接続される。
業務定義管理部12は、ワークフロー定義121と、カスタマイズ定義122を保持する。
アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11と共に、様々なUIを提供するブラウザ20に接続される。ここでは、アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20に接続される。ブラウザ20の好適な実施例は、Webブラウザである。更に、アプリカスタマイズ部13は、少なくとも一つの業務アプリ(業務AP)に接続される。ここでは、アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30(30−i、i=1〜n:nはアプリ数)に接続される。業務アプリ30の好適な実施例は、Webアプリである。
アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ状態管理部131と、カスタマイズ決定部132と、カスタマイズ実行部133を備える。
カスタマイズ状態管理部131は、カスタマイズ状態1311を保持する。
カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311を参照して、実行すべきカスタマイズを決定し、カスタマイズ定義122を参照して、決定されたカスタマイズに関するカスタマイズ記述を取得する。
カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ記述に基づいて、カスタマイズを実施する。
ここでは、業務管理装置10の例として、サーバ装置を想定している。業務アプリ30は、他のサーバ装置上で動作している。サーバ装置の例として、PC(パソコン)、シンクライアントサーバ、ワークステーション、メインフレーム、スーパーコンピュータ等のコンピュータが考えられる。また、業務管理装置10は、コンピュータに搭載された仮想マシン(Virtual Machine(VM))環境でも良い。但し、実際には、これらの例に限定されない。
また、ブラウザ20は、業務管理装置10と通信可能なクライアント装置上に配置されているものとする。クライアント装置の例として、PC、シンクライアント端末、ワークステーション、携帯電話機、カーナビ(カーナビゲーションシステム)、携帯ゲーム機、家庭用ゲーム機、双方向テレビ、デジタルチューナー、デジタルレコーダー、情報家電(information home appliance)、OA(Office Automation)機器等が考えられる。本質的に、ブラウザ20は、Webサイト等を閲覧可能な電子機器であれば良い。ブラウザ20は、車両や船舶、航空機等の移動体に搭載されていても良い。但し、実際には、これらの例に限定されない。
ワークフロー管理部11や、アプリカスタマイズ部13のカスタマイズ決定部132及びカスタマイズ実行部133の例として、CPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ(microprocessor)等の処理装置、又は同様の機能を有する半導体集積回路(Integrated Circuit(IC))等が考えられる。なお、ワークフロー管理部11や、アプリカスタマイズ部13のカスタマイズ決定部132及びカスタマイズ実行部133は、各々の機能をコンピュータに実行させるためのプログラムでも良い。但し、実際には、これらの例に限定されない。
業務定義管理部12や、アプリカスタマイズ部13のカスタマイズ状態管理部131の例として、メモリ等の半導体記憶装置、ハードディスク(HDD)等の外部記憶装置(ストレージ)、又は、記憶媒体(メディア)等が考えられる。また、業務定義管理部12や、アプリカスタマイズ部13のカスタマイズ状態管理部131は、業務管理装置10に内蔵された記憶装置に限らず、周辺機器(外付けHDD等)や外部のサーバ装置(ストレージサーバ等)に設置された記憶装置、或いは、NAS(Network Attached Storage)でも良い。但し、実際には、これらの例に限定されない。
図2は、ワークフロー定義121のデータ構造を表す構成図である。
ワークフロー定義121は、ワークフロー名の付いた複数のワークフローを含む。各ワークフローは、少なくとも一つの作業を含む作業リストを持つ。各作業は、他の業務アプリを使用する場合には、その業務アプリ名を持ち、他の業務アプリにカスタマイズを施す場合には、カスタマイズ名を持つようにしても良い。
ここでは、ワークフロー定義121は、「ワークフロー名」と、「作業名」と、「起動業務AP」と、「カスタマイズ名」を持つ。
「ワークフロー名」は、ワークフローを示す識別情報である。「作業名」は、ワークフローにおける作業を示す識別情報である。「起動業務AP」は、作業開始時に実行される業務アプリを示す識別情報である。「カスタマイズ名」は、業務アプリに対して施されるカスタマイズに関するカスタマイズ定義を示す識別情報である。
なお、ここでは、説明の簡略化のために、本発明の業務管理装置10は、ワークフローを実行する際、作業リストの順番に各作業を実行するものとする。更に、作業リストは、関連する他の業務アプリ以外の作業に関する詳細情報を持たないとしている。これは、ワークフロー管理システムに関して公知であるように、作業の実行順序を状態遷移マシンとして表現し、作業内容の詳細情報として作業を行うユーザ名や作業内容の解説、ワークフロー管理システム内部の特定処理の呼出等の情報を持ち、ワークフロー管理部11単体で、様々な業務の管理や支援の機能を持つことを排除するものではない。本発明は、ワークフロー管理システム以外の他の業務アプリとの関係にのみ言及するものであり、ワークフロー管理部11単体の機能については、様々な従来技術が利用可能である。
図3は、カスタマイズ定義122のデータ構造を表す構成図である。
カスタマイズ定義122は、少なくとも一つのカスタマイズ名と、少なくとも一つの業務アプリ名と、その各々の業務アプリに施すべき一つのカスタマイズ記述を持つ。
ここでは、カスタマイズ定義122は、「カスタマイズ名」と、「業務AP名」と、「カスタマイズ記述」を持つ。
「カスタマイズ名」は、カスタマイズの種類を示す識別情報である。「業務AP名」は、カスタマイズ名に対応付けられた業務アプリを示す識別情報である。「カスタマイズ記述」は、業務アプリに施されるカスタマイズ記述である。なお、「カスタマイズ記述」は、カスタマイズ記述を示す識別情報でも良い。この場合、カスタマイズ記述は、当該識別情報に対応付けられて、業務管理装置10の外部又は内部の記憶装置等に記憶されている。アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ記述を示す識別情報に基づいて、当該識別情報に対応するカスタマイズ記述を取得する。
図4は、カスタマイズ状態1311のデータ構造を表す構成図である。
カスタマイズ状態1311は、アプリカスタマイズ部13が実行すべきカスタマイズ名を少なくとも1つ持つ。
ここでは、カスタマイズ状態1311は、「カスタマイズ名」を持つ。「カスタマイズ名」は、ワークフロー管理部11から設定指示されたカスタマイズの種類を示す識別情報である。
ワークフロー管理部11は、ユーザがブラウザ20を介してワークフロー管理部11のユーザインタフェースを表示し、作業を開始する。ワークフロー管理部11は、作業を開始すると、業務定義管理部12のワークフロー定義121を参照して、該当する作業の起動業務アプリ名とカスタマイズ名を取得する。ワークフロー管理部11は、ワークフロー定義121にカスタマイズ名が設定されていた場合、アプリカスタマイズ部13に、カスタマイズ状態1311としてカスタマイズ名の設定を指示する。次に、ワークフロー管理部11は、ワークフロー定義121に起動業務アプリ名が設定されていた場合、アプリカスタマイズ部13を介して、ブラウザ20に、設定されている起動業務アプリ名に対応する業務アプリ30のユーザインタフェースを表示するように指示する。
一方、アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20から業務アプリ30への通信、あるいは業務アプリ30からブラウザ20への通信を受信する。このとき、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態管理部131のカスタマイズ状態1311を参照して、設定されているカスタマイズ名を取得し、業務定義管理部12のカスタマイズ定義122を参照し、カスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述を取得し、カスタマイズ実行部133に渡す。
次に、カスタマイズ実行部133は、ブラウザ20と業務アプリ30との間の通信に対して、渡されたカスタマイズ記述を実行することで、カスタマイズを実施する。ここでは、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ記述に基づいて、ブラウザ20と業務アプリ30との間でダウンロード或いはリクエストされたHTML(HyperText Markup Language)文書等の記述を書き換える。次に、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ実施の結果、ワークフローの状態変更があった場合、ワークフロー管理部11に状態更新を指示する。最後に、カスタマイズ実行部133は、業務アプリ30又はブラウザ20に、業務アプリ30から受信した通信内容を送信する。なお、アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ状態1311にカスタマイズ名が設定されていない場合、カスタマイズを何も実施しない。このとき、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ名に基づいて、適用すべきカスタマイズ記述を決定できないため、カスタマイズ記述を取得しない。従って、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ記述をカスタマイズ実行部133に渡さない。
ワークフロー管理部11は、ユーザ操作やアプリカスタマイズ部13からの状態更新指示等、何らかの理由で実行中だった作業を終了する場合、カスタマイズ状態1311の初期化をアプリカスタマイズ部13に指示する。アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11からの指示に応じて、カスタマイズ状態1311を初期化する。カスタマイズ状態1311の初期状態は、空(null)でも良いし、何らかのカスタマイズ名でも良い。すなわち、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311を初期化する際、カスタマイズ状態1311のカスタマイズ名を空白にするか、初期状態のカスタマイズ名を設定する。
図5は、本発明の業務管理装置のワークフロー管理部11の動作を表すフローチャートである。
(1)ステップS101
ワークフロー管理部11は、登録されているワークフロー定義121のワークフローの開始や、ワークフローの作業状態の管理、次に実行すべき作業の決定や作業開始のユーザへの通知等といった、公知であるワークフローの実行管理に関する一つの処理ステップを実行する。ここでは、これをワークフロー実行と呼び、その内容についての詳細は発明の本質に関わるものではないため省略する。
(2)ステップS102
ワークフロー管理部11は、ワークフロー実行の結果として作業が開始されたかどうか判断する。
(3)ステップS103
ワークフロー管理部11は、ワークフロー実行の結果として作業が開始された場合、業務定義管理部12のワークフロー定義121から、該当する作業の起動業務アプリ名とカスタマイズ名を取得する。
(4)ステップS104
ワークフロー管理部11は、ワークフロー定義121にカスタマイズ名が設定されているか判断する。
(5)ステップS105
ワークフロー管理部11は、ワークフロー定義121にカスタマイズ名が設定されていた場合、アプリカスタマイズ部13に、カスタマイズ状態1311としてカスタマイズ名の設定を指示する。
(6)ステップS106
次に、ワークフロー管理部11は、ワークフロー定義121に起動業務アプリ名が設定されているか判断する。
(7)ステップS107
ワークフロー管理部11は、ワークフロー定義121に起動業務アプリ名が設定されていた場合、アプリカスタマイズ部13を介して、ブラウザ20に、設定されている起動業務アプリ名に対応する業務アプリ30のユーザインタフェースを表示するよう指示する。
(8)ステップS108
ワークフロー管理部11は、ワークフロー実行の結果として作業終了かどうか判断する。
(9)ステップS109
ワークフロー管理部11は、ワークフロー実行の結果として作業終了だった場合、業務定義管理部12のカスタマイズ定義122から、該当する作業のカスタマイズ名を取得する。
(10)ステップS110
ワークフロー管理部11は、カスタマイズ定義122にカスタマイズ名が設定されているか判断する。
(11)ステップS111
ワークフロー管理部11は、カスタマイズ定義122にカスタマイズ名が指定されていた場合、カスタマイズ状態1311のカスタマイズ名の初期化をアプリカスタマイズ部13に指示する。
図6は、本発明の業務管理装置のアプリカスタマイズ部13の動作を表すフローチャートである。
(1)ステップS201
アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20、業務アプリ30、ワークフロー管理部11等からの通信を待つ。すなわち、アプリカスタマイズ部13は、通信受信待ち状態である。
(2)ステップS202
アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信したかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132が、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信したかどうか判断する。
(3)ステップS203
アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信すると、カスタマイズ状態1311のカスタマイズ名に基づいて、業務定義管理部12からカスタマイズ定義122を取得する。ここでは、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311と通信先の業務アプリ30を参照して、業務定義管理部12から、カスタマイズ名と業務AP名が一致するカスタマイズ記述を取得し、カスタマイズ実行部133に渡す。なお、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311にカスタマイズ名が設定されていない場合、カスタマイズ記述を取得できないため、カスタマイズ記述をカスタマイズ実行部133に渡さない。
(4)ステップS204
次に、アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20と業務アプリ30との間の通信に対して、渡されたカスタマイズ記述を実行することで、カスタマイズを実施する。ここでは、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ記述に基づいて、ブラウザ20から業務アプリ30へのリクエストの内容を書き換える。なお、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ状態1311にカスタマイズ名が設定されていない場合、カスタマイズを何も実施しない。
(5)ステップS205
次に、アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ実施の結果、ワークフローの状態変更があったかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133が、ワークフローの状態変更があったかどうか判断するものとする。
(6)ステップS206
カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ実施の結果、ワークフローの状態変更があった場合、ワークフロー管理部11に状態更新を指示する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133は、ワークフローの状態変更があった場合、ワークフロー管理部11に状態更新を指示する。
(7)ステップS207
最後に、アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30に、ブラウザ20から受信した通信の内容を送信する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133は、業務アプリ30に、受信した通信内容を送信する。
(8)ステップS208
また、アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30からブラウザ20への通信を受信したかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132が、業務アプリ30からブラウザ20への通信を受信したかどうか判断する。
(9)ステップS209
アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30からブラウザ20への通信を受信した場合、カスタマイズ状態1311のカスタマイズ名に基づいて、業務定義管理部12からカスタマイズ定義122を取得する。ここでは、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311と通信先の業務アプリ30を参照して、業務定義管理部12から、カスタマイズ名と業務AP名が一致するカスタマイズ記述を取得し、カスタマイズ実行部133に渡す。なお、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311にカスタマイズ名が設定されていない場合、カスタマイズ記述を取得できないため、カスタマイズ記述をカスタマイズ実行部133に渡さない。
(10)ステップS210
次に、アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30からブラウザ20への通信に対して、渡されたカスタマイズ記述を実行することで、カスタマイズを実施する。ここでは、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ記述に基づいて、業務アプリ30からブラウザ20へダウンロードされるHTML文書等の記述を書き換える。なお、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ状態1311にカスタマイズ名が設定されていない場合、カスタマイズを何も実施しない。
(11)ステップS211
次に、アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ実施の結果、ワークフローの状態変更があるかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133が、ワークフローの状態変更があるかどうか判断する。
(12)ステップS212
アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ実施の結果、ワークフローの状態変更があった場合、ワークフロー管理部11に、状態更新を指示する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133が、ワークフロー管理部11に、状態更新を指示する。
(13)ステップS213
最後に、アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20に、業務アプリ30から受信した通信内容を送信する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133が、ブラウザ20に、業務アプリ30から受信した通信内容を送信する。
(14)ステップS214
アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の設定指示を受けたかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132が、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の設定指示を受けたかどうか判断する。
(15)ステップS215
アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の設定指示を受けた場合、カスタマイズ状態1311に、指示されたカスタマイズ名を設定する。ここでは、カスタマイズ決定部132が、カスタマイズ状態1311に、指示されたカスタマイズ名を設定する。
(16)ステップS216
また、アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の初期化指示を受けたかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132が、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の初期化指示を受けたかどうか判断する。
(17)ステップS217
アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の初期化指示を受けた場合、カスタマイズ状態1311を初期化する。ここでは、カスタマイズ決定部132は、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の初期化指示を受けると、カスタマイズ状態1311を初期化する。
ワークフロー管理部11とアプリカスタマイズ部13は、それぞれの間で指示が送られる時以外は、それぞれ独立に動作する。例えば、ある一つの作業を実行するために、ブラウザ20が何度もアプリカスタマイズ部13を通して業務アプリ30と通信する場合が考えられる。逆に、ワークフロー定義121に含まれる作業が業務アプリ30と関係しないような場合には、ワークフロー管理部11でのワークフロー実行が何度も行われる間に、アプリカスタマイズ部13は一度も動作しない場合も考えられる。
本実施形態により、ユーザは、ある作業を実行するときに、業務アプリケーション(アプリケーションソフトウェア)を、その作業の実行に適した形にカスタマイズして利用することが可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、本発明の業務管理装置10は、更に、業務状態管理を行う機能を持つ。また、本実施形態では、カスタマイズ実行部133は、具体的なカスタマイズを行う機能を持つ。
図7は、本発明の第2実施形態の業務管理装置の構成例を示す構成図である。
ここでは、本発明の業務管理装置10は、ワークフロー管理部11と、業務定義管理部12と、アプリカスタマイズ部13と、業務状態管理部14を備える。
ワークフロー管理部11と業務定義管理部12は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様である。
アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ状態管理部131と、カスタマイズ決定部132と、カスタマイズ実行部133を備える。
カスタマイズ状態管理部131とカスタマイズ決定部132は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様である。
本実施形態では、カスタマイズ実行部133は、表示変更部1331と、自動実行部1332と、操作禁止部1333と、状態取得部1334を備える。
表示変更部1331は、業務アプリ30からブラウザ20に送られる通信に含まれるユーザインタフェースの定義情報を書き換えることで、ブラウザ20に表示されるユーザインタフェースの内容を変更する。ユーザインタフェースの定義情報の好適な実施例は、HTML等のマークアップ言語である。書換えの好適な実施例は、表示内容の追加や削除、画面上での配置の変更等である。これにより、表示変更部1331は、ある作業を実施する上で、必要な補足情報をユーザインタフェース上に追加表示したり、無関係な情報や機能の表示を削除したり、重要な情報を強調表示したりすることができる。表示変更部1331に対するカスタマイズ記述は、表示変更処理を施すべき通信の条件と、その時の変更処理の内容定義のリストとして定義される。
自動実行部1332は、業務アプリ30に対する操作を自動化する。本実施形態では、業務アプリ30に対して、通常はユーザがユーザインタフェースを介して操作する内容を、システムが代わりに行うことで、操作を自動化する。自動実行部1332は、業務アプリ30に対して、通常はユーザがユーザインタフェースを介して操作する内容の全て(全体)を自動的に行っても良いし、一部分だけを自動実行してその他の部分をユーザに操作させても良い。これにより、自動実行部1332は、ある作業を実施する時に、業務アプリ30上でメニューから頻繁に選択される機能(常用の機能、又は前回選択された機能)を自動選択して、その作業を行うための画面を表示することや、その作業を行う上で決まり切った業務アプリ30への入力項目(常用の入力値、又は固定値)を自動入力し、それ以外のユーザの判断が必要な操作のみを業務アプリ30のユーザインタフェースを用いてユーザに操作させることができる。自動実行に対するカスタマイズ記述は、自動実行を開始するタイミングを規程する条件と、自動実行として行う業務アプリ30のユーザインタフェース操作内容として定義される。
操作禁止部1333は、業務アプリ30からブラウザ20に送られる通信に含まれるユーザインタフェースの定義情報を書き換えることで、ブラウザ20上でユーザが行える操作を限定する。例えば、操作禁止部1333は、禁止したい操作を開始するためのボタンをユーザインタフェースから削除することや、或いはそのボタンを押した結果起動される処理を別の処理に置換することを行う。また、操作禁止部1333は、ブラウザ20から業務アプリ30へ送られる通信の内容を確認し、業務アプリ30への送信を止めさせることで、ユーザが行える操作を限定しても良い。例えば、操作禁止部1333は、通信のプロトコルがHTTP(HyperText Transfer Protocol)であり、通信が特定のURL(Uniform Resource Locator)の表示を要求するものであった場合に、その要求を業務アプリ30に渡さないようにすることができる。操作禁止部1333に対するカスタマイズ記述は、操作禁止実現のためにユーザインタフェース定義の書き換えや通信の業務アプリ30への送信の禁止等の動作を実行すべき通信の条件と、その時の動作内容のリストとして定義される。
状態取得部1334は、ブラウザ20と業務アプリ30の間でやり取りされる通信の内容を監視し、カスタマイズ定義122として設定された条件に合致する場合に、その通信内容をワークフロー管理部11を通じて、業務状態管理部14の業務状態141に反映させる。業務状態141に対する通信内容の反映の例としては、ワークフローのある作業を終了させるといった作業の進捗状況の変更や、ワークフローが保持する変数の値の変更等が考えられる。状態取得に対するカスタマイズ記述は、状態変更を行う条件と、その時の変更内容のリストとして定義される。
業務状態管理部14は、実行中のワークフローの状態である業務状態141を保持する。ここでは、業務状態管理部14は、状態取得部1334から、ワークフロー管理部11を通じて、ブラウザ20と業務アプリ30の間でやり取りされる通信の内容を通知された場合、その通信内容を業務状態141に反映させる。
図8は、業務状態141のデータ構造を表す構成図である。
業務状態141は、現在実行中の作業名を表す実行中作業と、実行中作業以外の状態を表すワークフロー変数名とワークフロー変数値のリストを含む。ワークフロー管理部11は、ワークフロー実行で業務状態141を参照し、操作するが、この参照、操作はワークフロー管理としては公知であるため、説明は省略する。
ここでは、業務状態141は、「実行中作業」と、「ワークフロー変数名」と、「ワークフロー変数値」を持つ。
「実行中作業」は、現在実行中の作業を示す識別情報である。「ワークフロー変数名」は、実行中の作業以外の状態を表すワークフロー変数を示す識別情報である。「ワークフロー変数値」は、ワークフロー変数の入力値を示す情報である。
本実施形態によれば、表示変更部1331によって、ワークフローの作業毎に不要な機能や情報の表示の削除や既存業務アプリ30にはない情報の表示の追加を行うことが可能となる。また、自動実行部1332によって、ワークフローの作業毎に決まった業務アプリ30の操作を自動化することが可能となる。また、操作禁止部1333によって、ワークフローのある状態では不適切な業務アプリ30の操作を禁止することが可能となる。また、状態取得部1334によって、業務アプリ30上での操作の完了や業務アプリ30で表示された情報等の状態をワークフローの状態に自動的に反映させることが可能となる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
既存の多くのワークフロー管理システムは、複数のワークフローを同時に実行、管理する場合や、作業の実行に長時間を要する場合があるため、同時に複数の作業が実行中になり得る。同時に実行されるワークフローは、異なるワークフロー定義121に基づく場合もあり、同じワークフロー定義121に基づく場合もある。ここでは、同時に実行されるワークフローの各々を、ワークフローインスタンスと呼ぶ。
図9は、本発明の第3実施形態の業務管理装置の構成例を示す構成図である。
本実施形態では、本発明の業務管理装置10は、ワークフロー管理部11と、業務定義管理部12と、アプリカスタマイズ部13と、業務状態管理部14を備える。
ワークフロー管理部11は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様である。
また、業務定義管理部12は、ワークフロー定義121と、カスタマイズ定義122と、業務推定定義123を保持する。すなわち、本実施形態では、業務定義管理部12は、業務推定定義123を更に持つ。
図10は、本実施形態におけるワークフロー定義121のデータ構造を表す構成図である。
ワークフロー定義121では、各作業は、カスタマイズ名に加えて、作業継続時に行うべきカスタマイズに関するカスタマイズ定義122を指定する継続時カスタマイズ名を持つ。なお、各作業は、カスタマイズ名と同様に、継続時カスタマイズ名の値を持っても持たなくても良い。
ここでは、ワークフロー定義121は、「ワークフロー名」と、「作業名」と、「起動業務AP」と、「カスタマイズ名」と、「継続時カスタマイズ名」を持つ。すなわち、図2に示されたワークフロー定義121に、「継続時カスタマイズ名」が追加されている。
「ワークフロー名」は、ワークフローを示す識別情報である。「作業名」は、ワークフローにおける作業を示す識別情報である。「起動業務AP」は、作業開始時に実行される業務アプリを示す識別情報である。「カスタマイズ名」は、業務アプリに対して施されるカスタマイズに関するカスタマイズ定義122を示す識別情報である。「継続時カスタマイズ名」は、作業継続時に行うべきカスタマイズに関するカスタマイズ定義122を示す識別情報である。作業継続時に行うべきカスタマイズとは、例えば、カスタマイズされたWeb画面を用いた作業の中断後、当該作業を再開する際に、再開後の画面に対して行われるカスタマイズである。通常、再開後の画面はカスタマイズ前の初期状態の画面であるため、継続時カスタマイズ名に基づいて、初期状態の画面を、作業中断直前のカスタマイズされたWeb画面に戻したり、作業再開時に表示されるべきカスタマイズされたWeb画面に変更したりする。
カスタマイズ定義122は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様である。
図11は、業務推定定義123のデータ構造を表す構成図である。
業務推定定義123は、少なくとも一つの業務アプリ名を持ち、各業務アプリ名毎に少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの状態比較定義を持つ。
ここでは、業務推定定義123は、「業務アプリ名」と、「ワークフロー名」と、「状態比較定義」を持つ。
「業務アプリ名」は、個々の業務アプリを示す識別情報である。「ワークフロー名」は、業務アプリ30毎に少なくとも1つ存在するワークフローを示す識別情報である。「状態比較定義」は、ワークフローインスタンスとして扱うと定義したワークフロー名と業務アプリ名を示す情報である。
アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ状態管理部131と、カスタマイズ決定部132と、カスタマイズ実行部133と、業務推定部134を備える。
カスタマイズ状態管理部131は、カスタマイズ状態1311を保持する。
図12は、本実施形態におけるカスタマイズ状態1311のデータ構造を表す構成図である。
カスタマイズ状態1311は、実行中の複数のワークフローインスタンスに対応する複数のワークフローIDと、そのためのカスタマイズ名と、継続時カスタマイズ名を持つ。
ここでは、カスタマイズ状態1311は、「ワークフローID」と、「カスタマイズ名」と、「継続時カスタマイズ名」を持つ。
「ワークフローID」は、ワークフローインスタンスを示す識別情報である。「カスタマイズ名」及び「継続時カスタマイズ名」については、ワークフロー定義121と同様である。
カスタマイズ決定部132、及びカスタマイズ実行部133は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様である。
業務推定部134は、ワークフロー管理部11から受けたカスタマイズ状態1311の設定指示に、ワークフローIDが付与されているか確認し、ワークフローIDが付与されている場合、カスタマイズ状態1311から、そのワークフローIDに該当するカスタマイズ名を取得し、取得されたカスタマイズ名に該当するカスタマイズを、実行すべきカスタマイズとして利用する。一方、業務推定部134は、ワークフローIDが付与されていない場合、業務状態から現在実行中のワークフローインスタンスのワークフロー名のリストを取得する。次に、業務推定部134は、取得されたワークフロー名の各々について、ワークフロー名と通信先の業務アプリ名から業務推定定義123を参照して一致する状態比較定義を取得する。業務推定部134は、状態比較定義があれば、その状態比較定義を評価して、通信内容と業務状態のワークフロー変数名やワークフロー変数値を比較し、一致するワークフローIDがあるか否か調査する。業務推定部134は、一致するワークフローIDがあれば、そのワークフローIDに該当する継続カスタマイズ名を取得し、取得された継続カスタマイズ名に該当するカスタマイズを、実行すべきカスタマイズとして利用する。
業務状態管理部14は、業務状態141を保持する。
図13は、本実施形態における業務状態141のデータ構造を表す構成図である。
業務状態141では、各ワークフローインスタンスは、各々固有の識別子であるワークフローIDを持つ。業務状態141は、ワークフローIDで管理される複数の状態を持つ。また、各状態は、ワークフロー名を持つ。
ここでは、業務状態141は、「ワークフローID」と、「ワークフロー名」と、「実行中作業」と、「ワークフロー変数名」と、「ワークフロー変数値」を持つ。すなわち、図8に示された業務状態141に、「ワークフローID」及び「ワークフロー名」が追加されている。
「ワークフローID」は、ワークフローインスタンス毎に固有の識別子である。「ワークフロー名」は、ワークフローIDに対応するワークフローの名称である。「実行中作業」は、現在実行中の作業を示す識別情報である。「ワークフロー変数名」は、実行中の作業以外の状態を表すワークフロー変数を示す識別情報である。「ワークフロー変数値」は、ワークフロー変数の入力値を示す情報である。
ワークフロー管理部11は、特定のワークフローインスタンスの作業実行のための業務アプリ30を起動する場合、ブラウザ20からアプリカスタマイズ部13への通信にワークフローインスタンスのワークフローIDを合わせて送付するよう指示する。指示の方法は様々に考えられるが、好適な実施例は、通信のセッション管理を使用したり、WebシステムにおいてURLに情報を埋め込む等が考えられる。
ユーザは、以前中断した作業の継続や、ワークフローには関係ない業務のための業務アプリ30の操作等で、ワークフロー管理部11からの起動ではなく、直接アプリカスタマイズ部13を通して業務アプリ30と通信を行うようにしても良い。この場合、通信にはワークフローIDは付与されない。
図14は、本発明の第3実施形態におけるアプリカスタマイズ部13の動作図である。
(1)ステップS301
アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20、業務アプリ30、ワークフロー管理部11等からの通信を待つ。すなわち、アプリカスタマイズ部13は、通信受信待ち状態である。
(2)ステップS302
アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信したかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132が、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信したかどうか判断し、受信していた場合、その通信内容を業務推定部134に通知する。なお、実際には、業務推定部134が、直接、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信したかどうか判断するようにしても良い。
(3)ステップS303
アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信すると、カスタマイズ状態1311から利用するカスタマイズ名を取得する際に業務推定を利用する。ここでは、業務推定部134が、業務推定を利用して、カスタマイズ名を決定し、決定されたカスタマイズ名をカスタマイズ決定部132に通知する。
(4)ステップS304
カスタマイズ決定部132は、業務推定を利用して決定されたカスタマイズ名に基づいて、業務定義管理部12からカスタマイズ定義122を取得する。ここでは、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311と通信先の業務アプリ30を参照して、業務定義管理部12から、カスタマイズ名と業務AP名が一致するカスタマイズ記述を取得し、カスタマイズ実行部133に渡す。なお、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311にカスタマイズ名が設定されていない場合、カスタマイズ記述を取得できないため、カスタマイズ記述をカスタマイズ実行部133に渡さない。
(5)ステップS305
次に、アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20から業務アプリ30への通信に対して、渡されたカスタマイズ記述を実行することで、カスタマイズを実施する。ここでは、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ記述に基づいて、ブラウザ20から業務アプリ30へのリクエストの内容を書き換える。なお、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ状態1311にカスタマイズ名が設定されていない場合、カスタマイズを何も実施しない。
(6)ステップS306
次に、アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ実施の結果、ワークフローの状態変更があったかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133が、ワークフローの状態変更があったかどうか判断するものとする。
(7)ステップS307
カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ実施の結果、ワークフローの状態変更があった場合、ワークフロー管理部11に状態更新を指示する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133は、ワークフローの状態変更があった場合、ワークフロー管理部11に状態更新を指示する。
(8)ステップS308
最後に、アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30に、ブラウザ20から受信した通信の内容を送信する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133は、業務アプリ30に、受信した通信内容を送信する。
(9)ステップS309
また、アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30からブラウザ20への通信を受信したかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132が、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信したかどうか判断し、受信していた場合、その通信内容を業務推定部134に通知する。なお、実際には、業務推定部134が、直接、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信したかどうか判断するようにしても良い。
(10)ステップS310
アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20から業務アプリ30への通信を受信すると、カスタマイズ状態1311から利用するカスタマイズ名を取得する際に業務推定を利用する。ここでは、業務推定部134が、業務推定を利用して、カスタマイズ名を決定し、決定されたカスタマイズ名をカスタマイズ決定部132に通知する。
(11)ステップS311
アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30からブラウザ20への通信を受信した場合、カスタマイズ状態1311のカスタマイズ名に基づいて、業務定義管理部12からカスタマイズ定義122を取得する。ここでは、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311と通信先の業務アプリ30を参照して、業務定義管理部12から、カスタマイズ名と業務AP名が一致するカスタマイズ記述を取得し、カスタマイズ実行部133に渡す。なお、カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311にカスタマイズ名が設定されていない場合、カスタマイズ記述を取得できないため、カスタマイズ記述をカスタマイズ実行部133に渡さない。
(12)ステップS312
次に、アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20と業務アプリ30との間の通信に対して、渡されたカスタマイズ記述を実行することで、カスタマイズを実施する。ここでは、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ記述に基づいて、ブラウザ20と業務アプリ30との間でダウンロード或いはリクエストされたHTML文書等の記述を書き換える。なお、カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ状態1311にカスタマイズ名が設定されていない場合、カスタマイズを何も実施しない。
(13)ステップS313
次に、アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ実施の結果、ワークフローの状態変更があるかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133が、ワークフローの状態変更があるかどうか判断する。
(14)ステップS314
アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ実施の結果、ワークフローの状態変更があった場合、ワークフロー管理部11に、状態更新を指示する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133が、ワークフロー管理部11に、状態更新を指示する。
(15)ステップS315
最後に、アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20に、業務アプリ30から受信した通信内容を送信する。ここでは、カスタマイズ決定部132又はカスタマイズ実行部133が、ブラウザ20に、業務アプリ30から受信した通信内容を送信する。
(16)ステップS316
アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11から、ワークフローIDを伴ったカスタマイズ状態1311の設定指示を受けたかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132が、ワークフロー管理部11から、ワークフローIDを伴ったカスタマイズ状態1311の設定指示を受けたかどうか判断する。
(17)ステップS317
アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11から、ワークフローIDを伴ったカスタマイズ状態1311の設定指示を受けると、カスタマイズ状態1311に、該当する設定を追加する。ここでは、カスタマイズ決定部132は、ワークフロー管理部11から、ワークフローIDを伴ったカスタマイズ状態1311の設定指示を受けると、カスタマイズ状態1311に、指定されたワークフローIDとカスタマイズ名の設定を追加する。
(18)ステップS318
また、アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の初期化指示を受けたかどうか判断する。ここでは、カスタマイズ決定部132が、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の初期化指示を受けたかどうか判断する。
(19)ステップS319
アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の初期化指示を受けた場合、カスタマイズ状態1311を初期化する。ここでは、カスタマイズ決定部132は、ワークフロー管理部11から、カスタマイズ状態1311の初期化指示を受けると、カスタマイズ状態1311から、初期化指示において指定されたワークフローIDとカスタマイズ名の設定を削除する。
このように、本実施形態では、アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20と業務アプリ30の間の通信を受信すると、カスタマイズ状態1311から利用するカスタマイズ名を取得する際に業務推定を利用することを特徴とする。
また、アプリカスタマイズ部13は、ワークフローIDを伴ったカスタマイズ状態1311の設定指示を受けると、カスタマイズ状態1311に該当する設定を追加することを特徴とする。
また、アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ状態1311の初期化指示を受けると、カスタマイズ状態1311から、該当するワークフローIDとカスタマイズ名の設定を削除することを特徴とする。
図15は、本発明の第3実施形態の業務推定部の動作134の動作図である。
(1)ステップS401
まず、業務推定部134は、ワークフロー管理部11からの指示に、ワークフローIDが付与されているか確認する。すなわち、業務推定部134は、ワークフローIDが指定されているか確認する。なお、実際には、カスタマイズ決定部132が、ワークフローIDが指定されているか確認し、指定されていた場合、そのワークフローIDを業務推定部134に通知するようにしても良い。この場合、業務推定部134は、カスタマイズ決定部132からの通知を受け取ることで、ワークフローIDが付与されていると判断する。
(2)ステップS402
業務推定部134は、ワークフローIDが付与されている場合、そのワークフローIDに該当するカスタマイズ状態1311のカスタマイズ名を取得し、そのカスタマイズ名に該当するカスタマイズを、実行すべきカスタマイズとして利用する。
(3)ステップS403
業務推定部134は、ワークフローIDが付与されていない場合、業務状態141から現在実行中のワークフローインスタンスのワークフロー名のリストを取得する。
(4)ステップS404
次に、業務推定部134は、ワークフロー名のリスト中に、未チェックのワークフロー名があるか確認する。業務推定部134は、ワークフロー名のリスト中に、未チェックのワークフロー名が無ければ、処理を終了する。
(5)ステップS405
業務推定部134は、ワークフロー名のリスト中に、未チェックのワークフロー名があれば、当該ワークフロー名のリストからワークフロー名を取得し、取得されたワークフロー名について、ワークフロー名と通信先の業務アプリ名から業務推定定義123を参照して一致する状態比較定義の有無を確認する。
(6)ステップS406
業務推定部134は、一致する状態比較定義があれば、状態比較定義を取得し、取得された状態比較定義を評価する。
(7)ステップS407
業務推定部134は、通信内容と業務状態141のワークフロー変数名やワークフロー変数値を比較し、一致するワークフローIDがあるか否か調査する。
(8)ステップS408
業務推定部134は、一致するワークフローIDがあれば、そのワークフローIDに該当する継続カスタマイズ名を実行すべきカスタマイズとして利用する。すなわち、業務推定部134は、ワークフローIDに該当する継続カスタマイズ名を、利用するカスタマイズ名に設定する。
(9)ステップS409
業務推定部134は、一致する状態比較定義、又は、一致するワークフローIDが無ければ、ワークフロー名のリスト中の次のワークフロー名の取得を試みる。業務推定部134は、次のワークフロー名が無ければ、処理を終了する。
本実施形態によれば、複数のワークフローインスタンスに該当する作業を並行して行っていたり、ワークフロー管理部11から起動せずに業務アプリ30を使用する場合にも、適切なカスタマイズを利用することが可能となる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本発明の第3実施形態では、ワークフローIDを明示的に指定された場合と業務推定部134で推定する場合で、利用するカスタマイズ名を分けていたが、実際には、「カスタマイズ名」と「継続時カスタマイズ名」が同じ場合もある。
例えば、カスタマイズされたWeb画面を用いた作業の中断後、当該作業を再開する際に、再開後の画面を、作業中断直前のカスタマイズされたWeb画面に戻す場合、再開後の画面に対して行われるカスタマイズ(継続時カスタマイズ)は、このカスタマイズされたWeb画面に対して行われていたカスタマイズと同じで良い。
本発明の第4実施形態では、ワークフローIDを明示的に指定された場合と業務推定部134で推定する場合で、同一のカスタマイズ名を使用する。この場合、ワークフロー定義121やカスタマイズ状態1311は、継続時カスタマイズ名を持たなくても良い。
図示しないが、本実施形態では、ワークフロー定義121は、「ワークフロー名」と、「作業名」と、「起動業務AP」と、「カスタマイズ名」を持つ。「ワークフロー名」、「作業名」、「起動業務AP」、及び「カスタマイズ名」については、前述の通りである。また、カスタマイズ状態1311は、「ワークフローID」と、「カスタマイズ名」を持つ。「ワークフローID」及び「カスタマイズ名」については、前述の通りである。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態では、アプリカスタマイズ部13がサーバ装置上に配置されていたが、本発明の第5実施形態では、アプリカスタマイズ部13のみブラウザ20と同じクライアント装置上に配置する。
本実施形態では、アプリカスタマイズ部13の内部構成の一部が分離されて外部に配置されており、分離された構成が、業務定義管理部12や業務状態管理部14に、ネットワークを介して遠隔操作を行う。
図16は、本発明の第5実施形態の業務管理装置の構成例を示す構成図である。
ここでは、本発明の業務管理装置10は、ワークフロー管理部11と、業務定義管理部12と、アプリカスタマイズ部13を備える。
ワークフロー管理部11と業務定義管理部12は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様である。
アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ状態管理部131を備える。
カスタマイズ状態管理部131は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様である。
本実施形態では、アプリカスタマイズ部13は、ネットワークを介して、ブラウザ20とブラウザ制御部21に接続される。
ブラウザ20は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様であるが、ここでは、ブラウザ20は、業務管理装置10を介さずに、業務アプリ30(30−i、i=1〜n)に接続される。
ブラウザ制御部21は、業務管理装置10及びブラウザ20に接続される。また、ブラウザ制御部21は、ブラウザ20に対し、ブラウザ20と業務アプリ30の間の通信を制御する。
ここでは、ブラウザ制御部21は、カスタマイズ決定部211と、カスタマイズ実行部212を備える。
カスタマイズ決定部211は、基本的に、本発明の第1実施形態のカスタマイズ決定部132と同様である。なお、カスタマイズ決定部211は、ネットワークを介して、業務定義管理部12やアプリカスタマイズ部13と通信する。
カスタマイズ実行部212は、基本的に、本発明の第1実施形態のカスタマイズ実行部133と同様である。なお、カスタマイズ実行部212は、ネットワークを介して、業務定義管理部12やアプリカスタマイズ部13と通信する。
このように、本実施形態では、カスタマイズ決定部211とカスタマイズ実行部212を持つブラウザ制御部21がブラウザ20に接続され、前述の各実施形態で行っていたカスタマイズの実行をブラウザ20に直接制御を加えることで実現する。
ブラウザ制御部21の実現形態の好適な実施例は、アドオン(add−on)やプラグイン(plug−in)等のブラウザ20の拡張機能を利用したプログラムや、ブラウザ20と同じ計算機上で動作する常駐のアプリケーションソフトウェアである。ここでは、ブラウザ制御部21は、これらのプログラムやアプリケーションソフトウェアを実行するCPU等の処理装置とする。但し、実際には、これらの例に限定されない。
なお、本実施形態では、ブラウザ20とブラウザ制御部21は、同じクライアント装置上に配置されていることを想定しているが、実際には、異なる装置上に配置されていても良い。例えば、ブラウザ20はクライアント装置上に配置され、ブラウザ制御部21はクライアント装置に接続された周辺機器上や、業務管理装置10とは別のサーバ装置上に配置されていても良い。但し、実際には、これらの例に限定されない。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態では、ユーザに関係無く、実行中の作業によってのみ適用すべきカスタマイズ定義122を決定していたが、本発明の第6実施形態では、同じ作業実行時でも、ユーザによってカスタマイズ内容を変えるようにする。
図17は、本発明の第6実施形態のカスタマイズ定義122データ構造を表す構成図である。
本実施形態のカスタマイズ定義122では、カスタマイズ記述は、更に、ユーザ名毎に用意され、ブラウザ20を使用しているユーザの名前によって切替えて使用される。なお、ブラウザ20を通してアプリカスタマイズ部13を利用しているユーザを識別、管理する手法としては、様々なユーザ管理技術が公知であるため、このような公知のユーザ管理技術が利用できる。
ここでは、カスタマイズ定義122は、「カスタマイズ名」と、「業務AP名」と、「ユーザ名」と、「カスタマイズ記述」を持つ。
「カスタマイズ名」は、カスタマイズの種類を示す識別情報である。「業務AP名」は、カスタマイズ名に対応付けられた業務アプリを示す識別情報である。「ユーザ名」は、業務アプリを使用中のユーザを示す識別情報である。「カスタマイズ記述」は、業務アプリに施されるカスタマイズ記述である。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
本発明の第7実施形態では、具体的な実施例として、本発明の各実施形態の業務管理装置10を組み合わせたものを用いたWebシステムについて説明する。
図18は、本発明の各実施形態の業務管理装置10を組み合わせたものを用いた業務管理Webシステムの構成例を示す構成図である。
本発明の業務管理Webシステム100は、業務管理装置10を含むシステムである。ここでは、業務管理Webシステム100は、ワークフロー管理部11と、業務定義管理部12と、アプリカスタマイズ部13と、業務状態管理部14と、HTTP処理部15を備える。
ワークフロー管理部11は、様々なUI(User Interface)を提供するWebブラウザ200に接続される。Webブラウザ200は、本発明の各実施形態のブラウザ20に相当する。ここでは、Webブラウザ200は、HTTPで通信を行うブラウザである。但し、実際には、これらの例に限定されない。
業務定義管理部12は、ワークフロー定義121と、カスタマイズ定義122と、業務推定定義123を保持する。
ワークフロー定義121とカスタマイズ定義122は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様である。また、業務推定定義123は、基本的に、本発明の第3実施形態と同様である。
アプリカスタマイズ部13は、ワークフロー管理部11と共に、様々なUIを提供するWebブラウザ200に接続される。更に、アプリカスタマイズ部13は、設備発注システム300に接続される。設備発注システム300は、本発明の各実施形態の業務アプリ30に相当する。ここでは、設備発注システム300は、Webブラウザ200から利用可能なWebアプリケーションを提供するサーバである。但し、実際には、これらの例に限定されない。
アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ状態管理部131と、カスタマイズ決定部132と、カスタマイズ実行部133を備える。
カスタマイズ状態管理部131は、カスタマイズ状態1311を保持する。
カスタマイズ決定部132は、カスタマイズ状態1311を参照して、実行すべきカスタマイズを決定し、カスタマイズ定義122を参照して、決定されたカスタマイズに関するカスタマイズ記述を取得する。
カスタマイズ実行部133は、カスタマイズ記述に基づいて、カスタマイズを実施する。
カスタマイズ状態管理部131とカスタマイズ決定部132は、基本的に、本発明の第1実施形態と同様である。
本実施形態では、カスタマイズ実行部133は、表示変更部1331と、自動実行部1332と、操作禁止部1333と、状態取得部1334を備える。
表示変更部1331は、設備発注システム300からWebブラウザ200に送られる通信に含まれるユーザインタフェースの定義情報を書き換えることで、Webブラウザ200に表示されるユーザインタフェースの内容を変更する。表示変更部1331に対するカスタマイズ記述は、表示変更処理を施すべき通信の条件と、その時の変更処理の内容定義のリストとして定義される。
自動実行部1332は、設備発注システム300に対する操作を自動化する。本実施形態では、設備発注システム300に対して、通常はユーザがユーザインタフェースを介して操作する内容を、システムが代わりに行うことで、操作を自動化する。例えば、自動実行部1332は、カスタマイズ記述に基づいて、所定の作業を特定し、所定の作業を行うための作業画面をWebブラウザ200に表示し、所定の作業を行うための作業画面での操作項目のうち操作内容が決まっている操作項目に当該操作内容を自動入力し、所定の作業の一部又は全部を自動実行する。操作内容の例としては、所定の入力欄への入力値の入力や、所定のボタンの押下(処理実行)、ラジオボタン又はチェックボックスのチェック、セレクト部品(セレクトボックス)における選択項目の自動選択、所定のリンク先への移動(画面遷移)、所定の作業に関連する他の画面の表示(別ウィンドウ表示)等が考えられる。但し、実際には、これらの例に限定されない。自動実行部1332に対するカスタマイズ記述は、自動実行を開始するタイミングを規程する条件と、自動実行として行う設備発注システム300のユーザインタフェース操作内容として定義される。
操作禁止部1333は、設備発注システム300からWebブラウザ200に送られる通信に含まれるユーザインタフェースの定義情報を書き換えることで、Webブラウザ200上でユーザが行える操作を限定する。操作禁止部1333に対するカスタマイズ記述は、操作禁止実現のためにユーザインタフェース定義の書き換えや通信の設備発注システム300への送信の禁止等の動作を実行すべき通信の条件と、その時の動作内容のリストとして定義される。
状態取得部1334は、Webブラウザ200と設備発注システム300の間でやり取りされる通信の内容を監視し、カスタマイズ定義122として設定された条件に合致する場合に、その通信内容をワークフロー管理部11を通じて、業務状態管理部14の業務状態141に反映させる。状態取得に対するカスタマイズ記述は、状態変更を行う条件と、その時の変更内容のリストとして定義される。
業務状態管理部14は、実行中のワークフローの状態である業務状態141を保持する。また、業務状態管理部14は、状態取得部1334から、ワークフロー管理部11を通じて、Webブラウザ200と設備発注システム300の間でやり取りされる通信の内容を通知された場合、その通信内容を業務状態141に反映させる。
HTTP処理部15は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)に準拠して、ワークフロー管理部11及びアプリカスタマイズ部13と、Webブラウザ200と野間の通信を転送する。
ここでは、Webブラウザ200は、業務管理Webシステム100に、「http://gyoumu/」のURLでアクセスすることができる。特に、Webブラウザ200は、ワークフロー管理部11に、「http://gyoumu/workflow/」のURLでアクセスすることができる。また、アプリカスタマイズ部13を介した設備発注システム300に、「http://gyoumu/setubi/」のURLでアクセスすることができる。
図19は、ワークフロー定義121のデータ構造を表す構成図である。
ワークフローは、設備発注の一つだけが登録されており、見積もり、承認、発注の3つの作業を持つ。
ここでは、ワークフロー定義121は、「ワークフロー名」と、「作業名」と、「起動業務AP」と、「カスタマイズ名」と、「継続時カスタマイズ名」を持つ。
「ワークフロー名」には、「設備発注」が登録されている。
ワークフロー名「設備発注」に対して、「作業名」には、「見積もり」、「承認」、及び「発注」の3つの作業がそれぞれ登録されている。
作業名「見積もり」に対して、「起動業務AP」には、「設備発注システム」が登録されている。「カスタマイズ名」には、「設備−見積もり」が登録されている。「継続時カスタマイズ名」には、「設備−見積もり−継続」が登録されている。
作業名「承認」に対して、「起動業務AP」には、「設備発注システム」が登録されている。「カスタマイズ名」には、「設備−承認」が登録されている。「継続時カスタマイズ名」には、「設備−承認継続」が登録されている。
作業名「発注」に対して、「起動業務AP」には、「設備発注システム」が登録されている。「カスタマイズ名」には、「設備−発注」が登録されている。「継続時カスタマイズ名」には、「設備−発注継続」が登録されている。
なお、「カスタマイズ名」と「継続時カスタマイズ名」は、同じでも良い。この場合、ワークフロー定義121は、「継続時カスタマイズ名」を持たなくても良い。
図20は、業務状態141のデータ構造を表す構成図である。
最初に起動されるワークフローインスタンスのワークフローIDは1とし、ワークフロー変数として、部門名、購入ID、承認、予算が準備されている。部門名は予め1234が設定されている。
ここでは、業務状態141は、「ワークフローID」と、「ワークフロー名」と、「実行中作業」と、「ワークフロー変数名」と、「ワークフロー変数値」を持つ。
「ワークフローID」には、「1」が登録されている。
「ワークフロー名」には、「設備発注」が登録されている。
「実行中作業」には、何も登録されていない。起動時には、実行中の作業は無いためである。
「ワークフロー変数名」には、「部門名」、「購入ID」、「承認」、及び「予算」の4つの変数が登録されている。
ワークフロー変数名「部門名」に対して、「ワークフロー変数値」には、予め「1234」が登録されている。
ワークフロー変数名「購入ID」及びワークフロー変数名「承認」に対して、「ワークフロー変数値」には、何も登録されていない。
ワークフロー変数名「予算」に対して、「ワークフロー変数値」には、予め「100万」が登録されている。
図21は、設備発注システム300の画面遷移の説明図である。
ここでは、設備発注システム300の画面とは、設備発注システム300が提供するWebアプリケーションの画面を示す。
Webブラウザ200は、本発明の業務管理Webシステム100を介さずに、設備発注システム300にアクセスした場合、設備発注システム300の画面として、最初にメインメニューを表示する。このとき、Webブラウザ200は、メインメニューでユーザが「購入要求作成」か「購入要求検索」のいずれかを選択できるようにする。Webブラウザ200は、「購入要求作成」と「購入要求検索」を選択可能な形式でメインメニューを表示する。
Webブラウザ200は、ユーザが「購入要求作成」を選択した場合、次に、部門名入力画面に遷移し、部門名入力画面で部門名を入力すると、購入要求書画面に遷移して、自動生成された新しい購入IDを持った購入要求書を新たに作成することができる。
一方、Webブラウザ200は、ユーザが「購入要求検索」を選択した場合、購入ID入力画面に遷移し、購入ID入力画面で購入IDを入力すると、購入要求書画面に遷移して、入力された購入IDの購入要求書を表示することができる。
購入要求書画面では、見積りと発注を行うことができる。
Webブラウザ200は、見積もりを行う場合、ユーザが品名と数量を入力して「見積りボタン」を押すと、同じ購入要求書画面で個別品目の単価と合計金額を表示する。また、Webブラウザ200は、見積りが済んでいる状態で、ユーザが「発注ボタン」を押すと、実際に発注手続きを行い、発注確認画面を表示する。
Webブラウザ200は、ユーザが購入要求書画面で「戻るボタン」を押すと、入力された値を保存してメインメニューに戻る。
図22A、図22Bは、カスタマイズ定義122のデータ構造を表す構成図である。
各カスタマイズ名に関して、カスタマイズ記述が与えられている。図22Bに示す「設備−見積り−継続」と、「設備−承認−継続」と、「設備−発注−継続」の継続用の3つのカスタマイズ名に与えられたカスタマイズ記述は、それぞれ、図22Aに示す「設備−見積り」と、「設備−承認」と、「設備−発注」の継続ではない場合の3つのカスタマイズ名に与えられたカスタマイズ記述から自動実行のみを除いた形になっている。
ここでは、カスタマイズ定義122は、「カスタマイズ名」と、「業務AP名」と、「ユーザ名」と、「カスタマイズ記述」を持つ。
「カスタマイズ名」には、「設備−見積り」と、「設備−承認」と、「設備−発注」と、「設備−見積り−継続」と、「設備−承認−継続」と、「設備−発注−継続」が登録されている。
「業務AP名」には、各カスタマイズ名に対して、「設備発注システム」が登録されている。
「ユーザ名」には、カスタマイズ名「設備−見積り」、「設備−発注」、「設備−見積り−継続」、及び「設備−発注−継続」の各々に対して、「担当者、管理者」が登録されている。また、カスタマイズ名「設備−承認」及び「設備−承認−継続」のそれぞれに対して、「管理者」と「担当者」が独立して登録されている。
「カスタマイズ記述」には、カスタマイズ名「設備−見積り」に対して、「自動実行(メインメニュー→購入要求作成→部門名入力)」が登録されている。また、カスタマイズ名「設備−見積り」及び「設備−見積り−継続」の各々に対して、「操作禁止(購入要求書、発注ボタン)」と、「画面変更(購入要求書、承認要求ボタン追加)」と、「状態獲得(購入要求書、表示時、購入IDを購入ID変数に変換)」と、「状態獲得(購入要求書、承認要求ボタン押下時、見積もり作業完了)」が登録されている。
また、「カスタマイズ記述」には、カスタマイズ名「設備−承認」のユーザ名「管理者」に対して、「自動実行(メインメニュー→購入要求検索→購入ID入力)」が登録されている。また、カスタマイズ名「設備−承認」及び「設備−承認−継続」のユーザ名「管理者」の各々に対して、「操作禁止(購入要求書、見積もりボタン)」と、「操作禁止(購入要求書、発注ボタン)」と、「画面変更(購入要求書、部門予算表示追加)」と、「画面変更(購入要求書、承認ボタン追加)」と、「状態獲得(購入要求書、承認ボタン押下時、承認変数を済みに設定)」と、「状態獲得(購入要求書、承認ボタン押下時、承認作業完了)」が登録されている。
また、「カスタマイズ記述」には、カスタマイズ名「設備−承認」及び「設備−承認−継続」のユーザ名「担当者」の各々に対して、「操作禁止(購入要求書、見積もりボタン)」と、「操作禁止(購入要求書、発注ボタン)」が登録されている。
また、「カスタマイズ記述」には、カスタマイズ名「設備−発注」に対して、「自動実行(メインメニュー→購入要求検索→購入ID入力)」が登録されている。また、カスタマイズ名「設備−発注」及び「設備−発注−継続」の各々に対して、「操作禁止(購入要求書、見積もりボタン)」と、「状態獲得(発注確認、OKボタン押下時、発注作業完了)」が登録されている。
図23は、業務推定定義123のデータ構造を表す構成図である。
業務推定定義123は、設備発注システム300を設備発注ワークフローで使用する場合において、購入要求書画面で、画面に表示される購入IDと、ワークフローインスタンスのワークフロー変数「購入ID」の値が一致したものを該当ワークフローインスタンスとして扱うと定義した状態比較定義を持っている。
ここでは、業務推定定義123は、「業務アプリ名」と、「ワークフロー名」と、「状態比較定義」を持つ。
「業務アプリ名」には、「設備発注システム」が登録されている。
「ワークフロー名」には、「設備発注」が登録されている。
「状態比較定義」には、「購入要求書(画面の購入ID==購入ID変数値)」が登録されている。
図24は、見積り作業を行う時の動作の説明図である。
担当者がワークフロー管理部11で「見積もり作業」を開始すると、ワークフロー管理部11は、ワークフロー定義121に従って、Webブラウザ200に起動アプリである設備発注システム300の表示を通知する。
この場合、ワークフロー管理部11は、「http://gyoumu/setubi/」(設備発注システム300)に、Webブラウザ200の表示画面を転送する。同時に、ワークフロー管理部11は、ワークフローID「1」を、HTTPセッション等を用いてアプリカスタマイズ部13に通知し、アプリカスタマイズ部13のカスタマイズ状態1311に、ワークフローID「1」で、カスタマイズ名「設備−見積り」と、継続時カスタマイズ名「設備−見積り−継続」を設定する。
アプリカスタマイズ部13は、Webブラウザ200からHTTP要求を受け取ると、ワークフローID「1」が与えられていることから、カスタマイズ名「設備−見積り」のカスタマイズを実行する。この場合、自動実行部1332は、自動実行を行い、メインメニューから「購入要求作成」メニューを自動選択し、ワークフロー変数値を参照して部門名を自動入力し、購入要求書画面に遷移する。そして、操作禁止部1333は、購入要求画面のHTTP応答通信が設備発注システム300からWebブラウザ200に送られる時、「発注ボタン」を削除する。また、表示変更部1331は、「承認要求ボタン」の追加を行い、その結果の画面をWebブラウザ200に表示する。同時に、状態取得部1334は、画面に表示される購入IDの値「456654」をワークフロー変数の値に設定する。
ここで、ユーザが、表示された購入要求書の画面上で、品名や数量を入力して「見積りボタン」を押下すると、Webブラウザ200は、品名や数量に応じた金額を表示する。ここでの品名や数量の入力による金額表示は、元の設備発注システム300の機能をそのまま使用しており、ユーザは、何度も入力値を変更して見積りを試行錯誤する等、「発注ボタン」を押す以外で、元の設備発注システム300で可能な操作を、そのまま行うことができる。ユーザにより「承認要求ボタン」が押下されると、状態取得部1334は、ワークフロー管理部11に対して、見積もり作業の終了を指示する。ワークフロー管理部11は、見積もり作業の終了の指示を受けて、承認を行うべき管理者に承認作業の開始を通知する。
図25は、承認作業を行う時の動作の説明図である。
管理者がワークフロー管理部11で「承認作業」を開始すると、ワークフロー管理部11は、アプリカスタマイズ部13のカスタマイズ状態1311に、ワークフローID「1」で、カスタマイズ名「設備−承認」と、継続時カスタマイズ名「設備−承認−継続」を設定する。
Webブラウザ200が設備発注システム300を表示する際に、アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ名「設備−承認」のカスタマイズを実行する。このとき、自動実行部1332は、メインメニューから「購入要求検索」を選択し、自動で購入IDの値「456654」を入力し、該当する購入要求書を表示する。ここで、操作禁止部1333は、「見積もりボタン」と「発注ボタン」を削除し、代わりに「部門予算表示」と「承認ボタン」を追加する。承認を行うユーザは、この画面では判断を保留して「保留ボタン」を押すか、「承認ボタン」を押すしかできない。ユーザにより「承認ボタン」が押下されると、状態取得部1334は、ワークフロー変数の「承認」の値に「済み」を設定し、ワークフロー管理部11に承認作業の終了を指示する。
図26は、発注作業を行う時の動作の説明図である。
担当者がワークフロー管理部11で「発注作業」を開始すると、ワークフロー管理部11は、アプリカスタマイズ部13のカスタマイズ状態1311に、ワークフローID「1」で、カスタマイズ名「設備−発注」と、継続時カスタマイズ名「設備−発注−継続」を設定する。
Webブラウザ200が設備発注システム300を表示すると、アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ名「設備−発注」のカスタマイズを実行する。このとき、自動実行部1332は、メインメニューから「購入要求検索」を選択し、自動で購入IDの値「456654」を入力し、該当する購入要求書を表示する。ここで、操作禁止部1333は、「見積もりボタン」を削除し、承認済みの購入内容の変更を禁止する。ユーザが「発注ボタン」を押し、発注確認画面で「OKボタン」を押すと、状態取得部1334は、ワークフロー管理部11に発注作業の終了を指示する。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態について説明する。
本発明の第8実施形態では、本発明の各実施形態の業務管理装置10を組み合わせたものを用いた業務管理Webシステムにおいて、二人の担当がそれぞれ見積りを行っている状況での動作を説明する。
図27は、本状況での業務状態141とカスタマイズ状態1311を示す説明図である。
ここでは、ワークフローID「1」と「2」の二つのワークフローインスタンスが動いているものとする。ワークフローID「1」のワークフローインスタンスの購入IDは、「456654」になっている。ワークフローID「2」のワークフローインスタンスの購入IDは、「789987」になっている。なお、購入ID「456654」は、発注作業中を示す。購入ID「789987」は、承認作業中を示す。
ここで、管理者がワークフロー管理部11を介さずに手動でアプリカスタマイズ部13を介して設備発注システム300を操作する場合、ワークフロー管理部11からワークフローIDが渡されないため、業務推定部134は、関連するワークフローIDを特定しようと試みる。
メインメニュー画面や部門名や購入ID入力画面を表示する場合、業務推定部134は、業務推定定義123の「状態比較定義」を評価するが、この「状態比較定義」は購入要求書画面でしか機能しないため、ワークフローIDを特定できない。結果、アプリカスタマイズ部13は、何のカスタマイズも実行しない。
一方、管理者が購入ID入力画面で、購入ID「789987」を手動で入力して、Webブラウザ200に購入要求書画面を表示すると、業務推定部134は、「状態比較定義」を評価し、画面に表示されている購入ID「789987」と、業務状態141の中でワークフロー変数の購入IDの値が一致するものを検索する。結果、業務推定部134は、ワークフローID「2」と推定する。その結果、アプリカスタマイズ部13は、カスタマイズ状態1311から、継続時カスタマイズ名「設備−承認−継続」のカスタマイズを実行する。このとき、操作禁止部1333は、「見積りボタン」や「発注ボタン」の削除を行う。また、表示変更部1331は、「承認ボタン」や「予算表示」の追加を行う。
一方、担当者が同様に手動で設備発注システム300を操作する場合、「456654」の発注に関して購入要求書画面を表示すると、ワークフローID「1」が推定され、継続時カスタマイズ名「設備−発注−継続」のカスタマイズが実施されて、担当者は、発注作業を行うことができる。
一方、担当者が同様に手動で設備発注システム300を操作する場合、「789987」の発注に関して購入要求書画面を表示すると、ワークフローID「2」が推定され、継続時カスタマイズ名「設備−承認−継続」のカスタマイズが実際される。しかし、継続時カスタマイズ名「設備−承認−継続」の担当者用のカスタマイズでは、「見積りボタン」も「発注ボタン」も削除され、「承認ボタン」は追加されないため、担当者は何も操作することができない。
なお、前述の各実施形態は、組み合わせて実施することも可能である。
最後に、本発明の要点について詳述する。
本発明の第一の目的は、ワークフロー管理システムとは独立に作られた他システムを用いる作業、特にシステムによる完全自動処理が困難で、ユーザの他システムへの操作を伴う作業において、作業の管理や支援を行うことを可能にする業務管理装置、業務管理方法、業務管理処理用プログラムを提供することである。
本発明の第二の目的は、ワークフロー管理システムとは独立に作られた他システムを用いる作業を含む業務において、業務手順として行うべきではない操作の禁止や、関連する情報の提示といった自動化以外の業務手順の管理を可能にする業務管理装置、業務管理方法、業務管理処理用プログラムを提供することである。
本発明の業務管理装置は、従来型の複数作業の手順を管理するワークフロー管理部11に加えて、他の業務アプリをカスタマイズするアプリカスタマイズ部13を持つ。アプリカスタマイズ部13は、自動実行、表示変更、状態取得、操作禁止等のカスタマイズ機能を持つ。また、ワークフロー管理部11が使用するワークフロー定義121は、従来型の作業リストの定義に加えて、各作業毎にカスタマイズ定義122を持つ。アプリカスタマイズ部13は、ブラウザ20と業務アプリ30との通信を中継し、基本は業務アプリ30がそのまま利用できる状況を提供しながら、必要に応じて通信内容に対してカスタマイズを実施する。
ユーザが、ワークフロー管理部11で、ある作業を開始しようとすると、アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30を操作するユーザインタフェースを起動する。ここで、アプリカスタマイズ部13は、業務アプリ30に、実行する作業に応じたカスタマイズを施す。具体的なカスタマイズとしては、自動実行による業務アプリ30の操作の部分的もしくは完全な自動化、表示変更による情報の追加表示や不要な表示削除による画面簡素化、業務アプリ30の画面監視による状態の取得と業務状態管理部14への反映、画面上のボタン等の置換による業務状態141に応じた特定操作の無効化や警告表示等による操作禁止等があげられる。
また、ユーザが、ワークフロー管理部11で作業開始を指定するのではなく、アプリカスタマイズ部13を介して業務アプリ30を直接操作し始めた場合、アプリカスタマイズ部13は、そのユーザが現在関わっている実行中ワークフローや、業務アプリ30の状態から、ユーザが現在行おうとしている業務アプリ30操作に関連するワークフローを推定し、そのワークフローの状態に応じたカスタマイズを実施する。
本発明の業務管理装置によれば、ワークフロー管理システムとは独立に作られた他システムを用いる作業、特にシステムによる完全自動処理が困難で、ユーザの他システムへの操作を伴う作業において、作業の管理や支援を行うことが可能となる。
その理由は、ワークフロー管理部11で作業開始を行う時に、業務アプリ30に対して施すべきカスタマイズ内容を決定し、アプリカスタマイズ部13がカスタマイズ内容を実行してユーザと業務アプリ30との通信に変更を加えることで、その作業の実行に適するよう業務アプリ30の振舞いを変更することができるからである。
更に、本発明の業務管理装置によれば、ワークフロー管理システムとは独立に作られた他システムを用いる作業を含む業務において、業務手順として行うべきではない操作の禁止や、関連する情報の提示といった自動化以外の業務手順の管理を行うことが可能となる。
その理由は、業務アプリ30に対するカスタマイズの処理として、表示取得や操作禁止のカスタマイズを行うことができるのに加え、ユーザがワークフロー管理システムから作業開始を行わずに業務アプリ30を操作する場合でも、ユーザが行う業務アプリ30操作に関連するワークフローを推測し、そのワークフローの状態に応じたカスタマイズを施すことができるからである。
以上のように、本発明の業務管理装置は、一連の業務手順と各作業における外部システム操作を管理する業務管理装置について、業務手順を管理するワークフロー管理手段と、業務定義を管理する業務定義管理手段と、外部のユーザインタフェースを表示するブラウザと外部システムの間の通信を転送しつつカスタマイズを行うアプリカスタマイズ手段とを備える。
業務定義管理手段は、ワークフロー定義として作業毎の起動アプリ名とカスタマイズ名を保持し、更に、カスタマイズ定義としてカスタマイズ名とカスタマイズ記述を保持する。
ワークフロー管理手段は、作業開始時に業務定義管理手段に保持された開始作業の起動アプリ名の表示をブラウザに通知すると同時にアプリカスタマイズ手段にカスタマイズ名の設定を指示する。
アプリカスタマイズ手段は、ブラウザと外部システムの間の通信に対して、設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述を実行することで通信に変更を加える。
また、アプリカスタマイズ手段は、カスタマイズ実行機能として表示変更手段を持つ。
また、アプリカスタマイズ手段は、カスタマイズ実行機能として自動実行手段を持つ。
また、アプリカスタマイズ手段は、カスタマイズ実行機能として操作禁止手段を持つ。
また、業務管理装置は、業務状態管理手段を更に持つ。アプリカスタマイズ手段は、カスタマイズ実行機能として状態取得手段を持つ。
業務定義管理手段は、業務推定定義を更に持つ。アプリカスタマイズ手段は、通信受信時に、実行中の少なくとも一つのワークフローの中の一つを選択し、そのワークフロー用のカスタマイズを実行する。
アプリカスタマイズ手段は、カスタマイズ決定処理とカスタマイズ実行処理を、ブラウザに接続されたブラウザ制御手段で行う。
業務定義管理手段は、前記カスタマイズ定義のカスタマイズ記述を、ユーザ毎に管理する。
本発明によれば、既存の業務アプリを用いた作業や業務の管理や支援といった用途に適用できる。
また、既存の業務アプリに実装されている業務手順に対して、承認作業を追加するといった業務手順のカスタマイズを行う用途にも適用できる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、実際には、上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。
10… 業務管理装置
11… ワークフロー管理部
12… 業務定義管理部
121… ワークフロー定義
122… カスタマイズ定義
123… 業務推定定義
13… アプリカスタマイズ部
131… カスタマイズ状態管理部
1311… カスタマイズ状態
132… カスタマイズ決定部
133… カスタマイズ実行部
1331… 表示変更部
1332… 自動実行部
1333… 操作禁止部
1334… 状態取得部
14… 業務状態管理部
141… 業務状態
20… ブラウザ
21… ブラウザ制御部
211… カスタマイズ決定部
212… カスタマイズ実行部
30(−i、i=1〜n)… 業務アプリ
100… 業務管理Webシステム
200… Webブラウザ
300… 設備発注システム

Claims (24)

  1. 業務定義を管理する業務定義管理手段と、
    業務手順を管理するワークフロー管理手段と、
    ユーザインタフェースを表示するブラウザと業務アプリを動作させる外部システムとの間の通信を監視し、カスタマイズを行うアプリカスタマイズ手段と
    を具備し、
    前記業務定義管理手段は、
    前記業務定義の1つとして、少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの作業名を持ち、作業名毎に起動アプリ名とカスタマイズ名とを持つワークフロー定義を保持する手段と、
    前記業務定義の1つとして、少なくとも一つのカスタマイズ名を持ち、カスタマイズ名毎に業務アプリ名とカスタマイズ記述とを持つカスタマイズ定義を保持する手段と
    を具備し、
    前記ワークフロー管理手段は、
    作業開始時に、前記ブラウザに対して、前記業務定義管理手段に保持された開始作業の起動アプリ名の表示を通知する手段と、
    前記アプリカスタマイズ手段に対して、前記開始作業の起動アプリ名に対応するカスタマイズ名の設定を指示する手段と
    を具備し、
    前記アプリカスタマイズ手段は、
    前記ブラウザと前記外部システムとの間の通信に対して、設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述を実行し、通信の内容に変更を加える手段
    を具備する
    業務管理装置。
  2. 請求項1に記載の業務管理装置であって、
    前記アプリカスタマイズ手段は、
    前記外部システムから前記ブラウザに送られる通信に含まれる前記ユーザインタフェースの定義情報を書き換え、前記ブラウザに表示される前記ユーザインタフェースの表示内容を変更する手段
    を更に具備する
    業務管理装置。
  3. 請求項1又は2に記載の業務管理装置であって、
    前記アプリカスタマイズ手段は、
    前記設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述に基づいて、所定の作業を特定し、前記所定の作業を行うための作業画面を前記ブラウザに表示し、前記所定の作業を行うための作業画面での操作項目のうち操作内容が決まっている操作項目に前記操作内容を自動入力する手段
    を更に具備する
    業務管理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の業務管理装置であって、
    前記アプリカスタマイズ手段は、
    前記外部システムから前記ブラウザに送られる通信に含まれる前記ユーザインタフェースの定義情報を書き換え、禁止したい操作を開始するためのボタンを前記ユーザインタフェースから削除することと、所定のボタンを押した結果起動される処理を別の処理に置換することと、前記ブラウザから前記外部システムへ送られる通信の内容を確認し、前記外部システムへの送信を制限することとのうち、少なくとも1つを行い、操作禁止を行う手段
    を更に具備する
    業務管理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の業務管理装置であって、
    実行中のワークフローの状態である業務状態を保持する業務状態管理手段
    を更に具備し、
    前記アプリカスタマイズ手段は、
    前記ブラウザと前記外部システムとの間でやり取りされる通信の内容を監視し、カスタマイズ定義として設定された条件に合致する場合に、前記通信の内容を、前記ワークフロー管理手段を通じて、前記業務状態管理手段に保持された前記業務状態に反映させる手段
    を更に具備する
    業務管理装置。
  6. 請求項5に記載の業務管理装置であって、
    前記業務定義管理手段は、
    前記業務定義の1つとして、少なくとも一つの業務アプリ名を持ち、各業務アプリ名毎に少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの状態比較定義を持つ業務推定定義を保持する手段
    を更に具備し、
    前記業務状態管理手段は、
    少なくとも一つのワークフローIDを持ち、各ワークフローIDに対応するワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つのワークフロー変数名とワークフロー変数値とを持つ業務状態を保持する手段
    を更に具備し、
    前記アプリカスタマイズ手段は、
    前記ワークフロー管理手段から受けたカスタマイズ名の設定の指示に、ワークフローIDが付与されているか確認する手段と、
    ワークフローIDが付与されている場合、付与されているワークフローIDに該当するカスタマイズ名を取得し、取得されたカスタマイズ名に該当するカスタマイズを実行する手段と、
    ワークフローIDが付与されていない場合、前記業務状態から現在実行中のワークフローインスタンスのワークフロー名のリストを取得する手段と、
    取得されたワークフロー名の各々について、ワークフロー名及び通信先の業務アプリ名を基に業務推定定義を参照して一致する状態比較定義を取得し、取得された状態比較定義を評価して、前記通信の内容と前記業務状態のワークフロー変数名及びワークフロー変数値を比較し、一致するワークフローIDがあるか否か調査する手段と、
    一致するワークフローIDがあれば、一致するワークフローIDに該当するカスタマイズ名を取得し、取得されたカスタマイズ名に該当するカスタマイズを実行する手段と
    を更に具備する
    業務管理装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の業務管理装置であって、
    前記アプリカスタマイズ手段は、前記ブラウザに接続されたブラウザ制御手段であり、前記業務定義管理手段及び前記ワークフロー管理手段とネットワークを介して接続されている
    業務管理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の業務管理装置であって、
    前記業務定義管理手段は、
    前記カスタマイズ定義のカスタマイズ記述をユーザ毎に管理する手段
    を更に具備する
    業務管理装置。
  9. 業務定義を管理し、
    前記業務定義の1つとして、少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの作業名を持ち、作業名毎に起動アプリ名とカスタマイズ名とを持つワークフロー定義を保持し、
    前記業務定義の1つとして、少なくとも一つのカスタマイズ名を持ち、カスタマイズ名毎に業務アプリ名とカスタマイズ記述とを持つカスタマイズ定義を保持し、
    業務手順を管理し、
    作業開始時に、ユーザインタフェースを表示するブラウザに対して、前記業務定義管理手段に保持された開始作業の起動アプリ名の表示を通知し、
    前記開始作業の起動アプリ名に対応するカスタマイズ名の設定を指示し、
    前記ブラウザと業務アプリを動作させる外部システムとの間の通信を監視し、カスタマイズを行い、
    前記ブラウザと前記外部システムとの間の通信に対して、設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述を実行し、通信の内容に変更を加える
    業務管理方法。
  10. 請求項9に記載の業務管理方法であって、
    前記外部システムから前記ブラウザに送られる通信に含まれる前記ユーザインタフェースの定義情報を書き換え、前記ブラウザに表示される前記ユーザインタフェースの表示内容を変更する
    業務管理方法。
  11. 請求項9又は10に記載の業務管理方法であって、
    前記設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述に基づいて、所定の作業を特定し、前記所定の作業を行うための作業画面を前記ブラウザに表示し、前記所定の作業を行うための作業画面での操作項目のうち操作内容が決まっている操作項目に前記操作内容を自動入力する
    業務管理方法。
  12. 請求項9乃至11のいずれか一項に記載の業務管理方法であって、
    前記外部システムから前記ブラウザに送られる通信に含まれる前記ユーザインタフェースの定義情報を書き換え、禁止したい操作を開始するためのボタンを前記ユーザインタフェースから削除することと、所定のボタンを押した結果起動される処理を別の処理に置換することと、前記ブラウザから前記外部システムへ送られる通信の内容を確認し、前記外部システムへの送信を制限することとのうち、少なくとも1つを行い、操作禁止を行う
    業務管理方法。
  13. 請求項9乃至12のいずれか一項に記載の業務管理方法であって、
    実行中のワークフローの状態である業務状態を保持し、
    前記ブラウザと前記外部システムとの間でやり取りされる通信の内容を監視し、カスタマイズ定義として設定された条件に合致する場合に、前記通信の内容を、前記ワークフロー管理手段を通じて、前記業務状態管理手段に保持された前記業務状態に反映させる
    業務管理方法。
  14. 請求項13に記載の業務管理方法であって、
    前記業務定義の1つとして、少なくとも一つの業務アプリ名を持ち、各業務アプリ名毎に少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの状態比較定義を持つ業務推定定義を保持し、
    少なくとも一つのワークフローIDを持ち、各ワークフローIDに対応するワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つのワークフロー変数名とワークフロー変数値とを持つ業務状態を保持し、
    前記ワークフロー管理手段から受けたカスタマイズ名の設定の指示に、ワークフローIDが付与されているか確認し、
    ワークフローIDが付与されている場合、付与されているワークフローIDに該当するカスタマイズ名を取得し、取得されたカスタマイズ名に該当するカスタマイズを実行し、
    ワークフローIDが付与されていない場合、前記業務状態から現在実行中のワークフローインスタンスのワークフロー名のリストを取得し、
    取得されたワークフロー名の各々について、ワークフロー名及び通信先の業務アプリ名を基に業務推定定義を参照して一致する状態比較定義を取得し、取得された状態比較定義を評価して、前記通信の内容と前記業務状態のワークフロー変数名及びワークフロー変数値を比較し、一致するワークフローIDがあるか否か調査し、
    一致するワークフローIDがあれば、一致するワークフローIDに該当するカスタマイズ名を取得し、取得されたカスタマイズ名に該当するカスタマイズを実行する
    業務管理方法。
  15. 請求項9乃至14のいずれか一項に記載の業務管理方法であって、
    前記ブラウザに接続された外部のブラウザ制御手段により、カスタマイズの決定及び実行を行う
    業務管理方法。
  16. 請求項9乃至15のいずれか一項に記載の業務管理方法であって、
    前記カスタマイズ定義のカスタマイズ記述をユーザ毎に管理する
    業務管理方法。
  17. 業務定義を管理するステップと、
    前記業務定義の1つとして、少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの作業名を持ち、作業名毎に起動アプリ名とカスタマイズ名とを持つワークフロー定義を保持するステップと、
    前記業務定義の1つとして、少なくとも一つのカスタマイズ名を持ち、カスタマイズ名毎に業務アプリ名とカスタマイズ記述とを持つカスタマイズ定義を保持するステップと、
    業務手順を管理するステップと、
    作業開始時に、ユーザインタフェースを表示するブラウザに対して、前記業務定義管理手段に保持された開始作業の起動アプリ名の表示を通知するステップと、
    前記開始作業の起動アプリ名に対応するカスタマイズ名の設定を指示するステップと、
    前記ブラウザと業務アプリを動作させる外部システムとの間の通信を監視し、カスタマイズを行うステップと、
    前記ブラウザと前記外部システムとの間の通信に対して、設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述を実行し、通信の内容に変更を加えるステップと
    を更にコンピュータに実行させるための
    業務管理処理用プログラム。
  18. 請求項17に記載の業務管理処理用プログラムであって、
    前記外部システムから前記ブラウザに送られる通信に含まれる前記ユーザインタフェースの定義情報を書き換え、前記ブラウザに表示される前記ユーザインタフェースの表示内容を変更するステップ
    を更にコンピュータに実行させるための
    業務管理処理用プログラム。
  19. 請求項17又は18に記載の業務管理処理用プログラムであって、
    前記設定されたカスタマイズ名に対応するカスタマイズ記述に基づいて、所定の作業を特定し、前記所定の作業を行うための作業画面を前記ブラウザに表示し、前記所定の作業を行うための作業画面での操作項目のうち操作内容が決まっている操作項目に前記操作内容を自動入力するステップ
    を更にコンピュータに実行させるための
    業務管理処理用プログラム。
  20. 請求項17乃至19のいずれか一項に記載の業務管理処理用プログラムであって、
    前記外部システムから前記ブラウザに送られる通信に含まれる前記ユーザインタフェースの定義情報を書き換え、禁止したい操作を開始するためのボタンを前記ユーザインタフェースから削除することと、所定のボタンを押した結果起動される処理を別の処理に置換することと、前記ブラウザから前記外部システムへ送られる通信の内容を確認し、前記外部システムへの送信を制限することとのうち、少なくとも1つを行い、操作禁止を行うステップ
    を更にコンピュータに実行させるための
    業務管理処理用プログラム。
  21. 請求項17乃至20のいずれか一項に記載の業務管理処理用プログラムであって、
    実行中のワークフローの状態である業務状態を保持するステップと、
    前記ブラウザと前記外部システムとの間でやり取りされる通信の内容を監視し、カスタマイズ定義として設定された条件に合致する場合に、前記通信の内容を、前記ワークフロー管理手段を通じて、前記業務状態管理手段に保持された前記業務状態に反映させるステップと
    を更にコンピュータに実行させるための
    業務管理処理用プログラム。
  22. 請求項21に記載の業務管理処理用プログラムであって、
    前記業務定義の1つとして、少なくとも一つの業務アプリ名を持ち、各業務アプリ名毎に少なくとも一つのワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つの状態比較定義を持つ業務推定定義を保持するステップと、
    少なくとも一つのワークフローIDを持ち、各ワークフローIDに対応するワークフロー名を持ち、ワークフロー名毎に少なくとも一つのワークフロー変数名とワークフロー変数値とを持つ業務状態を保持するステップと、
    前記ワークフロー管理手段から受けたカスタマイズ名の設定の指示に、ワークフローIDが付与されているか確認するステップと、
    ワークフローIDが付与されている場合、付与されているワークフローIDに該当するカスタマイズ名を取得し、取得されたカスタマイズ名に該当するカスタマイズを実行するステップと、
    ワークフローIDが付与されていない場合、前記業務状態から現在実行中のワークフローインスタンスのワークフロー名のリストを取得するステップと、
    取得されたワークフロー名の各々について、ワークフロー名及び通信先の業務アプリ名を基に業務推定定義を参照して一致する状態比較定義を取得し、取得された状態比較定義を評価して、前記通信の内容と前記業務状態のワークフロー変数名及びワークフロー変数値を比較し、一致するワークフローIDがあるか否か調査するステップと、
    一致するワークフローIDがあれば、一致するワークフローIDに該当するカスタマイズ名を取得し、取得されたカスタマイズ名に該当するカスタマイズを実行するステップと
    を更にコンピュータに実行させるための
    業務管理処理用プログラム。
  23. 請求項17乃至22のいずれか一項に記載の業務管理処理用プログラムであって、
    前記ブラウザに接続された外部のブラウザ制御手段により、カスタマイズの決定及び実行を行うステップ
    を更にコンピュータに実行させるための
    業務管理処理用プログラム。
  24. 請求項17乃至23のいずれか一項に記載の業務管理処理用プログラムであって、
    前記カスタマイズ定義のカスタマイズ記述をユーザ毎に管理するステップ
    を更にコンピュータに実行させるための
    業務管理処理用プログラム。
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