JP2010204482A - 光学ユニット及び光学ユニットの光軸調整検査方法 - Google Patents

光学ユニット及び光学ユニットの光軸調整検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複眼撮像装置に組み込まれる各光学ユニットの光軸間を精度よく調整することができるとともに、複眼撮像装置の厚みを抑えることができる光学ユニットを提供する。
【解決手段】第一の光学ユニット10Aと第二の光学ユニット10Bとを連結して、複眼撮像装置用の光学ユニット10を構成する。第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bの鏡胴には、それぞれ互いに連結するための連結部18A,18Bが一体に設けられている。これらの連結部18A、18Bには、光軸調整検査時の基準面A、Bが設けられている。これにより、連結部18Aの基準面A、連結部18Bの基準面Bに対して光学ユニットの光軸を調整することができ、光軸調整後の各光学ユニットの連結部の基準面同士を接合することにより、各光学ユニットの光軸間の組立時の誤差を小さくすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は光学ユニット及び光学ユニットの光軸調整検査方法に係り、特に複眼撮像装置に組み込まれる光学ユニットとその光軸調整検査方法に関する。
従来、相対的に移動可能な2つの板部材から構成された光学系搭載板の各板部材に、一対の観察光学系をそれぞれ搭載し、一対の観察光学系の眼幅調整を可能にした携帯型光学装置が提案されている(特許文献1)。
また、ステレオカメラを構成する2台のカメラを所定間隔で取り付けるためのステレオカメラ用架台が提案されている(特許文献2)。このステレオカメラ用架台は、カメラを固定するためのブラケットを支柱の両端に挿通するとともに、ブラケットの座面を面精度の高い定盤の基準面に当接させ、その後、各ブラケットと支柱とを固定して構成されており、これにより各ブラケットの座面を同一平面上に調整できるようにしている。
特開2003−298912号公報 特開平10−274807号公報
特許文献1に記載の発明は、一対の観察光学系の眼幅調整を可能にしたものであり、一対の観察光学系の光軸間の角度ずれを調整するものではない。また、光学系搭載板上に一対の観察光学系が重ねられるため、装置が厚くなるという問題がある。
一方、特許文献2に記載の発明は、2台のカメラを固定するための各ブラケットの座面を同一平面上に調整することができるが、2台のカメラの各光軸方向を調整することができない。また、2台のカメラは、それぞれステレオカメラ用架台に固定されるため、装置が大型化するという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複眼撮像装置に組み込まれる各光学ユニットの光軸間を精度よく調整することができるとともに、複眼撮像装置の厚みを抑えることができる光学ユニット及び光学ユニットの光軸調整検査方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、複眼撮像装置に組み込まれる光学ユニットにおいて、各光学ユニットには、互いに隣接する光学ユニットと連結するための連結部が一体に設けられ、前記連結部は、各光学ユニットの連結時の接合面が光学ユニットの光軸調整検査時の基準面として構成されていることを特徴としている。
上記構成の光学ユニットによれば、連結部の基準面に対して光学ユニットの光軸を調整することができ、光軸調整後の複数の光学ユニットの連結部の基準面同士を接合することにより、各光学ユニット間に中間部材を介在させることなく連結することができ、各光学ユニットの光軸間の組立時の誤差を小さくすることができる。
請求項2に示すように請求項1に記載の光学ユニットにおいて、前記連結部は、前記光学ユニットの側面に設けられるとともに、該光学ユニットの厚み寸法内で構成されていることを特徴としている。
請求項3に示すように請求項1又は2に記載の光学ユニットにおいて、前記連結部は、前記光学ユニットの鏡胴の側面に、該鏡胴の厚み寸法内で一体成形されていることを特徴としている。
請求項2又は3に係る発明によれば、光学ユニット又は鏡胴の厚みが連結部により増加することがなく、この光学ユニットが組み込まれる複眼撮像装置の厚みを小さく抑えることができる。
請求項4に示すように請求項2又は3に記載の光学ユニットにおいて、前記連結部の基準面を利用して光軸調整された各光学ユニットを、各連結部の基準面を接合面として連結し、連結後の光学ユニット全体の厚みを各光学ユニットの厚みと一致可能にするとともに、各光学ユニット間のデッドスペースを利用して連結可能にしたことを特徴としている。
連結後の光学ユニット全体の厚みは、各光学ユニットの厚みと一致させる(厚みが増加しないようにする)ことができ、また、所定の基線長だけ離間して連結される各光学ユニット間のデッドスペースを利用して連結することができ、デッドスペースを有効に利用することができる。
請求項5に示すように請求項1から4に記載の光学ユニットにおいて、前記連結部には、各光学ユニットの連結時の位置決め用のボス及びボス穴のうちの少なくとも一方が形成されていることを特徴としている。
請求項6に示すように請求項1から5のいずれかに記載の光学ユニットにおいて、前記連結部には、各光学ユニットの連結時の固定用のネジ穴、又は貫通穴が形成されていることを特徴としている。
請求項7に示すように請求項1から6のいずれかに記載の光学ユニットにおいて、前記光学ユニットは、屈曲光学系であることを特徴としている。屈曲光学系は、撮像装置の厚みが小さいものに適しており、複眼撮像装置の厚みを小さく抑えることができる。
請求項8に示すように請求項1から7のいずれかに記載の光学ユニットにおいて、前記光学ユニットには、撮像素子が一体に設けられていることを特徴としている。
請求項9に係る光学ユニットの光軸調整検査方法は、請求項8に記載の光学ユニットが取り付けられる光軸調整検査用の受け台と、前記光学ユニットの撮像素子と接続され、該撮像素子から画像信号を取得する光軸検査器と、前記受け台に対して所定の位置に配置された光軸調整検査用のチャートとを備え、前記光学ユニットの連結部の基準面が前記受け台の基準面に接合するように該光学ユニットを前記受け台に取り付ける工程と、前記光学ユニットの撮像素子と前記光軸検査器とを電気的に接続する工程と、前記受け台に取り付けられた光学ユニットにより前記チャートを撮影し、前記光軸検査器により前記チャートの撮影画像を取得する工程と、前記取得した撮影画像の中心が前記チャート上の光軸位置を示す基準マーカと一致するように前記光学ユニットの光軸を調整する工程と、を含むことを特徴としている。
請求項10に示すように請求項9に記載の光学ユニットの光軸調整検査方法において、前記光軸を調整する工程は、前記撮像素子を撮像面と平行な面内で移動させることにより前記光学ユニットの光軸の上下左右方向を調整するとともに、前記撮像素子を撮像面と平行な面内で回転させることにより画像のローテーションを調整することを特徴としている。
請求項11に示すように請求項9又は10に記載の光学ユニットの光軸調整検査方法において、前記互いに連結される2つの光学ユニットの連結部には、それぞれネジ止め用の穴が設けられるとともに、前記2つの光学ユニットのうちの一方の光学ユニットの連結部の基準面にはボス穴が設けられ、他方の光学ユニットの連結部の基準面には前記ボス穴に挿入されるボスが設けられ、前記光軸調整検査された互いに連結される2つの光学ユニットの各連結部の基準面同士を接合させるとともに、前記ボスをボス穴に挿入させて2つの光学ユニットを位置決めし、前記位置決め後の2つの光学ユニットを前記ネジ止め用の穴にネジを螺合して固定することを特徴としている。
請求項12に示すように請求項9から11のいずれかに記載の光学ユニットの光軸調整検査方法において、前記受け台は、互いに連結される2つの光学ユニットが同時に取り付け可能な2つの取付部を有し、前記チャートは、前記2つの光学ユニットに共通に使用できる基準マーカを有し、前記受け台に取り付けられた2つの光学ユニットの光軸をそれぞれ調整することを特徴としている。これにより、1つの受け台及び1つのチャートを使用して、互いに連結される各光学ユニットの光軸をそれぞれ調整することができる。
請求項13に示すように請求項12に記載の光学ユニットの光軸調整検査方法において、前記チャートは、前記2つの光学ユニットの輻輳角の調整が可能な基準マーカを有することを特徴としている。
本発明によれば、光学ユニットと一体の連結部の基準面により該光学ユニットの光軸を調整することができるため、光軸調整後の各光学ユニットの連結部の基準面同士を接合することにより、各光学ユニット間に中間部材を介在させることなく連結することができるとともに、各光学ユニットの光軸間を精度よく調整することができる。
図1は本発明に係る光学ユニットの投影図である。 図2は第一の光学ユニットと第二の光学ユニットとを組み立てた後の光学ユニットの投影図である。 図3は本発明に係る光学ユニットが組み込まれる複眼撮像装置の内部構成を示す投影図である。 図4は本発明に係る光学ユニットの光軸調整検査方法に適用される光軸調整検査装置の実施の形態を示す図である。 図5は受け台及び該受け台に位置決め固定される第一及び第二の光学ユニットの投影図である。 図6は本発明に係る光学ユニットの光軸調整検査方法の検査調整手順を示すフローチャートである。 図7は光学ユニットの光軸及びローテーションの調整が不要な場合の撮影画像を示す図である。 図8は光学ユニットの光軸又はローテーションの調整が必要な場合の撮影画像を示す図である。 図9は光学ユニットの光軸又はローテーションの調整を説明するために用いた図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る光学ユニット及び光学ユニットの光軸調整検査方法の実施の形態について説明する。
[光学ユニットの構成]
図1は本発明に係る光学ユニットの投影図であり、図1(A)、(B)及び(C)はそれぞれ第一の光学ユニット10Aの正面図、平面図及び左側面図であり、図1(D)及び(E)はそれぞれ第二の光学ユニット10Bの正面図及び平面図である。
尚、第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bは、それぞれ複眼撮像装置に組み込まれる右目用及び左目用の光学ユニットである。
第一の光学ユニット10Aは、レンズ鏡胴12内にプリズム14、図示しない撮影光学系、及び撮像素子(CCD)16が組み込まれた屈曲光学系の光学ユニットであり、プリズム14により光軸を90度屈曲させてCCD16に被検体像を結像させるようになっている。
また、第一の光学ユニット10Aの鏡胴12の右側面には、連結部18Aが該鏡胴12の厚み寸法内で一体成形されている。
この連結部18Aは、その正面が基準面Aとして構成され(図1(B))、また、位置決め用のボス20A、22Aが正面から突出するように設けられ、更にボス20Aと22Bとの間にはネジ穴24Aが設けられている(図1(A))。
一方、第二の光学ユニット10Bは、連結部18Bを除いて第一の光学ユニット10Aと同様に構成されている。
即ち、第二の光学ユニット10Bの連結部18Bは、鏡胴12の左側面に該鏡胴12の厚み寸法内で一体成形されている。
この連結部18Bは、その背面が基準面Bとして構成され(図1(E))、また、位置決め用のボス穴20B、長穴22Bが設けられ、更にボス穴20Bと長穴22Bとの間にはネジの貫通穴24Bが設けられている。
また、図1(B)及び(E)に示すように、第一の光学ユニット10Aの連結部18A及び第二の光学ユニット10Bの連結部18Bは、それぞれ光学ユニットの厚み寸法内に設けられるとともに、連結部18Aの基準面Aの位置と連結部18Bの基準面Bの位置とが、光学ユニットの厚み方向の同じ位置になるように設けられている。
[光学ユニットの組立て]
第一の光学ユニット10Aの連結部18Aのボス20A、22Aを、それぞれ第二の光学ユニット10Bの連結部18Bのボス穴20B、長穴22Bに挿入するとともに、連結部18A、18Bのそれぞれの基準面A、Bを当接させ、その後、ネジ26(図2(B))を貫通穴24Bを介してネジ穴24Aに螺合させ、第一の光学ユニット10Aと第二の光学ユニット10Bとを固定する。
図2(A)及び(B)はそれぞれ第一の光学ユニット10Aと第二の光学ユニット10Bとを組み立てた後の光学ユニット10の正面図及び平面図である。
上記のようにして第一の光学ユニット10Aと第二の光学ユニット10Bとを組み立てることにより、第一の光学ユニット10Aの光軸と第二の光学ユニット10Bの光軸とは、基準面A、Bが接合する共通の基準面に対して光軸合わせ及び位置決めが行われることになる。
図3(A)及び(B)は本発明に係る光学ユニット10が組み込まれる複眼撮像装置の内部構成を示す正面図及び平面図である。
同図に示すように、複眼撮像装置1の筐体内に固定されているフレーム30の前面側に光学ユニット10が固定され、背面側に液晶ディスプレイ(LCD)32が固定されている。
また、複眼撮像装置1の筐体内には、光学ユニット10での撮像を制御するとともに、得られた画像信号を処理する回路等が実装されている回路基板34、画像が記録される記録メディア36、電池38、フラッシュ40等の公知の内容物が組み込まれている。
[光学ユニットの光軸調整検査方法]
次に、本発明に係る光学ユニットの光軸調整検査方法について説明する。
図4は本発明に係る光学ユニットの光軸調整検査方法に適用される光軸調整検査装置の実施の形態を示す図である。
この光軸調整検査装置は、光軸調整検査用の受け台50と、光軸調整検査チャート60と、光軸検査器70とから構成されている。
受け台50と光軸調整検査チャート60とは、図4に示すように所定の位置関係になるように配置されている。
図5に示すように受け台50は、第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bをそれぞれ位置決めして固定するものであり、第一の光学ユニット10Aの連結部18Aの基準面Aが接合される基準面50A、及び第二の光学ユニット10Bの連結部18Bの基準面Aが接合される基準面50Bを有している。
受け台50の一方の基準面50A側には、第一の光学ユニット10Aの連結部18Aのボス20A,22Aが挿入されるボス穴52A、長穴54Aが設けられており、受け台50の他方の基準面50B側には、第二の光学ユニット10Bの連結部18Aのボス穴20B,長穴22Bに挿入される位置決めピン52B、54Bが設けられている。
更に、受け台50には、第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bをそれぞれ受け台50に固定するためのネジ(図示せず)が挿通される貫通穴56が設けられている。
図5(A)に示すように上記構成の受け台50の一方の基準面50A側のボス穴52A、長穴54Aに第一の光学ユニット10Aの連結部18Aのボス20A,22Aを挿入することにより第一の光学ユニット10Aを位置決めし、また、図5(B)に示すように受け台50の他方の基準面50B側の位置決めピン52B、54Bに第二の光学ユニット10Bの連結部18Bのボス穴20B,長穴22Bを挿入することにより第二の光学ユニット10Bを位置決めし、その後、図示しないネジを第二の光学ユニット10Bの連結部18Bの貫通穴24B、受け台50の貫通穴56を介して第一の光学ユニット10Aの連結部18Aネジ穴24Aに螺合させることにより、受け台50を介して第一の光学ユニット10Aと第二の光学ユニット10Bとがネジ止めされる。
上記のようにして受け台50に取り付けられた第一の光学ユニット10Aと第二の光学ユニット10Bとは、受け台50の厚さだけ離間していることを除いて、第一の光学ユニット10Aの連結部18Aと第二の光学ユニット10Bの連結部18Bとにより直接連結した場合と同じ精度で両者間が位置決めされる。
図4に戻って、光軸調整検査チャート60は、受け台50の基準面50Aから距離L1(受け台50の基準面50Bから距離L2)の位置に配置されている。この光軸調整検査チャート60には、一本の水平線Hとこの水平線Hと直交する3本の垂直線V1、V2、V3とからなる基準マーカが印刷されており、光軸調整検査チャート60は、受け台50の中心(例えば、位置決めピン52Bの中心)を通り、受け台50の基準面50Aと直交する面と前記垂直線V2とが一致し、かつ受け台50に取り付けられた第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bの2つの光軸O1、O2の出射位置の高さと前記水平線Hの高さとが一致するように設けられている。
また、光軸調整検査チャート60には、前記水平線Hと垂直線V1、V3との交差部にそれぞれ〇印、×印が印刷されている。尚、〇印は第一の光学ユニット10Aの光軸O1が一致しなければならない位置を示し、×印は第二の光学ユニット10Bの光軸O2が一致しなければならない位置を示す。
ここで、受け台50の中心と、受け台50に固定された第一の光学ユニット10Aの光軸O1の出射位置との水平距離をd1、第ニの光学ユニット10Bの光軸O2の出射位置との水平距離をd2、光軸調整検査チャート60の垂直線V1とV2との距離をD1、垂直線V2とV3との距離をD2、第一の光学ユニット10Aの光軸O1と連結部18Aの基準面Aとのなす角度をθ1、第ニの光学ユニット10Bの光軸O2と連結部18Bの基準面Bとのなす角度をθ2とすると、第一の光学ユニット10Aの光軸O1が光軸調整検査チャート60の〇印と一致し、第二の光学ユニット10Bの光軸O2が光軸調整検査チャート60の×印と一致すると、それぞれ次式が成立する。
[数1]
D1=d1−L1×tan(π/2−θ1)
[数2]
D2=d2−L2×tan(π/2−θ2)
いま、第一の光学ユニット10Aと第二の光学ユニット10Bとの輻輳角(光軸O1,O2の交わる角度)をθとすると、この輻輳角θと上記θ1、θ2とは次式の関係がある。
[数3]
θ=2π−(θ1+θ2)
ここで、θ1、θ2は、通常同じ角度に調整されるため、目標の輻輳角θが決定されると、調整すべき角度θ1、θ2は、次式となる。
[数4]
θ1=θ2=π−θ/2
この[数4]式を、[数1]式、[数2]式に代入することにより、光軸調整検査チャート60の距離D1,D2を決定することができる。即ち、目標の輻輳角θが決定すると、その輻輳角θに調整するための光軸調整検査チャート60を準備することができる。
光軸検査器70は、光学ユニットの検査調整時に第一の光学ユニット10A、第二の光学ユニット10Bの各CCD16と接続されるもので、CCD16を駆動して撮影を行わせるとともに、CCD出力を取得して撮影画像をモニタ装置に表示させる。
これにより、オペレータは、モニタ装置に表示される撮影画像を見ながら、光学ユニットの光軸の検査調整を行うことができる。
図6は本発明に係る光学ユニットの光軸調整検査方法の検査調整手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、第一の光学ユニット10Aと第二の光学ユニット10Bとを受け台50に取り付ける(ステップS10)。
続いて、第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bの各CCD16と光軸検査器70とを接続し、第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bによる光軸調整検査チャート60の撮影を可能にする(ステップS12)。
次に、第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bによりそれぞれ光軸調整検査チャート60を撮影させ(ステップS14)、撮影画像をそれぞれモニタ装置に出力させる(ステップS16)。
オペレータは、モニタ装置に表示された撮影画像を観察し、光軸の調整が必要かどうかを検査する(ステップS18)。光軸の調整が必要な場合には、ステップS20に遷移し、光学ユニットの光軸を調整し、光軸の調整が不要な場合には検査調整を終了する。
いま、第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bにより撮影された撮影画像が、図7(A)及び(B)に示すような画像の場合には、光軸の調整が不要であると判断される。
即ち、図7(A)に示す画像は、光軸調整検査チャート60の〇印が画面の中心(光軸O1)と一致し、かつ水平線H、垂直線V1、V2、V3が画面の水平、垂直方向と一致している。同様に図7(B)に示す画像は、光軸調整検査チャート60の×印が画面の中心(光軸O2)と一致し、かつ水平線H、垂直線V1、V2、V3が画面の水平、垂直方向と一致している。これらの画像によれば、第一の光学ユニット10Aの光軸及び第二の光学ユニット10Bの光軸は、それぞれ目標の通りに調整されていることが分かる。
一方、図8(A)に示すような撮影画像が表示されると、光学ユニットの光軸が上下左右方向にずれていることが分かる。
光学ユニットの光軸の左右方向の角度を調整する場合には、図9に示すようにCCD16を撮像面と平行な面内で左右方向Aに移動させ(同図(A)及び(B))、光軸の上下方向の角度を調整する場合には、CCD16を撮像面と平行な面内で前後方向Bに移動させる(同図(C))。
一方、図8(B)に示すような撮影画像が表示されると、画像がローテーションしていることが分かる。この場合には、CCD16を撮像面と平行な面内で光軸を中心に回転させることにより画像のローテーションを調整することができる。
尚、図8に示したように、画面の中心(光軸)や画面の水平垂直を示すマーク(点線)を表示させると、光軸のずれやローテーションの状態を分かりやすくすることができる。
[その他]
第一の光学ユニット10A及び第二の光学ユニット10Bの光軸O1、O2の角度θ1、θ2は任意に調整することができ、立体撮影用の光学ユニットにする場合には、90°又はそれぞれ以下の値とし、パノラマ合成用の光学ユニットにする場合には、90°よりも大きな角度に調整する。
また、この実施の形態では、1つの受け台に2つの光学ユニットを取り付けて光軸及びローテーションを調整する場合について説明したが、1つの受け台に1つの光学ユニットを取り付けて光軸及びローテーションの調整を行うようにしてもよい。
更に、光学ユニットの光軸の調整は、撮像素子を移動させる場合に限らず、光学ユニット内のレンズの位置を調整して行うようにしてもよい。
また、相互に接続される光学ユニットは、2つに限らず、3つ以上でもよい。この場合には、両端の光学ユニット以外の光学ユニットは、左右にそれぞれ連結部を設ける必要がある。
更に本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
1…複眼撮像装置、10…光学ユニット、10A…第一の光学ユニット、10B…第二の光学ユニット、12…鏡胴、14…プリズム、16…撮像素子(CCD)、18A、18B…連結部、20A,22A…ボス、20B…ボス穴、22B…長穴、24A…ネジ穴、24B…貫通穴、26…ネジ、50…受け台、60…光軸調整検査チャート、70…光軸検査器

Claims (13)

  1. 複眼撮像装置に組み込まれる光学ユニットにおいて、
    各光学ユニットには、互いに隣接する光学ユニットと連結するための連結部が一体に設けられ、
    前記連結部は、各光学ユニットの連結時の接合面が光学ユニットの光軸調整検査時の基準面として構成されていることを特徴とする光学ユニット。
  2. 前記連結部は、前記光学ユニットの側面に設けられるとともに、該光学ユニットの厚み寸法内で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学ユニット。
  3. 前記連結部は、前記光学ユニットの鏡胴の側面に、該鏡胴の厚み寸法内で一体成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学ユニット。
  4. 前記連結部の基準面を利用して光軸調整された各光学ユニットを、各連結部の基準面を接合面として連結し、
    連結後の光学ユニット全体の厚みを各光学ユニットの厚みと一致可能にするとともに、各光学ユニット間のデッドスペースを利用して連結可能にしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の光学ユニット。
  5. 前記連結部には、各光学ユニットの連結時の位置決め用のボス及びボス穴のうちの少なくとも一方が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光学ユニット。
  6. 前記連結部には、各光学ユニットの連結時の固定用のネジ穴、又は貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の光学ユニット。
  7. 前記光学ユニットは、屈曲光学系であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光学ユニット。
  8. 前記光学ユニットには、撮像素子が一体に設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光学ユニット。
  9. 請求項8に記載の光学ユニットが取り付けられる光軸調整検査用の受け台と、前記光学ユニットの撮像素子と接続され、該撮像素子から画像信号を取得する光軸検査器と、前記受け台に対して所定の位置に配置された光軸調整検査用のチャートとを備え、
    前記光学ユニットの連結部の基準面が前記受け台の基準面に接合するように該光学ユニットを前記受け台に取り付ける工程と、
    前記光学ユニットの撮像素子と前記光軸検査器とを電気的に接続する工程と、
    前記受け台に取り付けられた光学ユニットにより前記チャートを撮影し、前記光軸検査器により前記チャートの撮影画像を取得する工程と、
    前記取得した撮影画像の中心が前記チャート上の光軸位置を示す基準マーカと一致するように前記光学ユニットの光軸を調整する工程と、
    を含むことを特徴とする光学ユニットの光軸調整検査方法。
  10. 前記光軸を調整する工程は、前記撮像素子を撮像面と平行な面内で移動させることにより前記光学ユニットの光軸の上下左右方向を調整するとともに、前記撮像素子を撮像面と平行な面内で回転させることにより画像のローテーションを調整することを特徴とする請求項9に記載の光学ユニットの光軸調整検査方法。
  11. 前記互いに連結される2つの光学ユニットの連結部には、それぞれネジ止め用の穴が設けられるとともに、前記2つの光学ユニットのうちの一方の光学ユニットの連結部の基準面にはボス穴が設けられ、他方の光学ユニットの連結部の基準面には前記ボス穴に挿入されるボスが設けられ、
    前記光軸調整検査された互いに連結される2つの光学ユニットの各連結部の基準面同士を接合させるとともに、前記ボスをボス穴に挿入させて2つの光学ユニットを位置決めし、
    前記位置決め後の2つの光学ユニットを前記ネジ止め用の穴にネジを螺合して固定することを特徴とする請求項9又は10に記載の光学ユニットの光軸調整検査方法。
  12. 前記受け台は、互いに連結される2つの光学ユニットが同時に取り付け可能な2つの取付部を有し、
    前記チャートは、前記2つの光学ユニットに共通に使用できる基準マーカを有し、
    前記受け台に取り付けられた2つの光学ユニットの光軸をそれぞれ調整することを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の光学ユニットの光軸調整検査方法。
  13. 前記チャートは、前記2つの光学ユニットの輻輳角の調整が可能な基準マーカを有することを特徴とする請求項12に記載の光学ユニットの光軸調整検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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