JP2010202131A - 内燃機関装置およびハイブリッド車並びに燃料性状判定方法 - Google Patents

内燃機関装置およびハイブリッド車並びに燃料性状判定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内燃機関に供給される燃料の性状をより適正に判定する。
【解決手段】エンジンを始動して運転する際に、モータの消費電力Pm1の積算値としての積算電力Psumが閾値Pref以上のときにカウンタCを値1だけインクリメントし(S260〜S300)、そのカウンタCを閾値Crefと比較し(S310)、カウンタCが閾値Cref以上となるか否かによって燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定する(S320)。これにより、モータの消費電力Pm1と閾値との比較によって燃料の性状を判定するものに比して燃料の性状をより適正に判定することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関装置およびハイブリッド車並びに燃料性状判定方法に関する。
従来、この種の内燃機関装置としては、エンジンと、このエンジンをクランキング可能であると共にエンジンの動力を用いて発電可能なジェネレータと、を備え、エンジンの始動が要請されたときには、エンジンをクランキングしてエンジンの回転数が所定の回転数となるようジェネレータを制御すると共に所定のタイミングでエンジンへの燃料噴射と点火とが開始されてエンジンが始動されるようエンジンを制御するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エンジンの始動が完了してエンジンの回転数が安定した後に、ジェネレータによる単位時間当たりの発電量(瞬時値)に基づいてエンジンに供給される燃料の性状が揮発性の低い重質であるか否かを判定している。
特開2001−41094号公報
しかしながら、上述の内燃機関装置では、ジェネレータによる単位時間当たりの発電量(瞬時値)に基づいて燃料の性状を判定するため、エンジンの回転数が変動すると、発電量の変動によって燃料の性状を誤判定してしまうおそれがある。燃料の性状を軽質としてエンジンを運転するときには燃料の性状が重質のときに比して燃料噴射量は少なくなるが実際の燃料の性状が重質のときには失火が生じやすくなり、燃料の性状を重質としてエンジンを運転するときには燃料噴射量が多くなることによって失火は抑制されるが実際の燃料の性状が軽質のときには燃料噴射量が過剰になりエミッションが悪化しやすくなるため、燃料の性状をより適正に判定することが課題の一つとされる。
本発明の内燃機関装置およびハイブリッド車並びに燃料性状判定方法は、内燃機関に供給される燃料の性状をより適正に判定することを主目的とする。
本発明の内燃機関装置およびハイブリッド車並びに燃料性状判定方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の内燃機関装置は、
内燃機関と、前記内燃機関をクランキング可能であると共に該内燃機関からの動力を用いて発電可能な電動機と、前記内燃機関を始動して運転する際、前記電動機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該始動された前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、を備える内燃機関装置であって、
前記電動機の消費電力を検出する消費電力検出手段と、
前記内燃機関を始動して運転する際の前記検出された電動機の消費電力の積算値が所定値以上となるのを確認したか否かにより、前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定する燃料性状判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の内燃機関装置では、内燃機関を始動して運転する際の電動機の消費電力の積算値が所定値以上となるのを確認したか否かにより、内燃機関に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定する。これにより、電動機の消費電力をそのまま用いて燃料の性状を判定するものに比して内燃機関に供給される燃料の性状をより適正に判定することができる。
こうした本発明の内燃機関装置において、前記燃料性状判定手段は、前記検出された電動機の消費電力の積算値が所定時間に亘って継続して前記所定値以上のとき、前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であると判定する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、内燃機関に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかをより確実に判定することができる。
また、本発明の内燃機関装置において、前記燃料性状判定手段は、前記内燃機関の始動を開始してから第2の所定時間が経過したときの前記検出された電動機の消費電力の積算値が前記所定値以上のとき、前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であると判定する手段である、ものとすることもできる。
さらに、本発明の内燃機関装置において、前記燃料性状判定手段は、前記内燃機関の始動を開始してからの前記電動機の消費電力の積算値を用いて前記内燃機関に供給される燃料の性状を判定する手段である、ものとすることもできるし、前記内燃機関の燃料噴射制御および点火制御を開始してからの前記電動機の消費電力の積算値を用いて前記内燃機関に供給される燃料の性状を判定する手段である、ものとすることもできる。
あるいは、本発明の内燃機関装置において、前記所定値は、前記内燃機関の温度が低いほど大きくなる傾向に設定される値である、ものとすることもできる。こうすれば、内燃機関に供給される燃料の性状をより適正に判定することができる。
加えて、本発明の内燃機関装置において、前記制御手段は、前記内燃機関を運転する際、前記燃料性状判定手段により前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であると判定されなかったときには該内燃機関へ噴射すべき燃料噴射量を第1の燃料噴射量とし、前記燃料性状判定手段により前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であると判定されたときには該内燃機関へ噴射すべき燃料噴射量を前記第1の燃料噴射量より多い第2の燃料噴射量とする手段である、ものとすることもできる。
本発明の第2の内燃機関装置は、
内燃機関と、前記内燃機関をクランキング可能であると共に該内燃機関からの動力を用いて発電可能な電動機と、前記内燃機関を始動して運転する際、前記電動機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該始動された前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、を備える内燃機関装置であって、
前記電動機の消費電力を検出する消費電力検出手段と、
前記内燃機関を始動して運転する際の前記検出された電動機の消費電力の積算値が所定値未満となるのを確認したか否かにより、前記内燃機関に供給される燃料の性状が軽質であるか重質であるかを判定する燃料性状判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の内燃機関装置では、内燃機関を始動して運転する際の電動機の消費電力の積算値が所定値未満となるのを確認したか否かにより、内燃機関に供給される燃料の性状が軽質であるか重質であるかを判定する。これにより、内燃機関に供給される燃料の性状をより適正に判定することができる。
本発明のハイブリッド車は、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置、即ち、基本的には、内燃機関と、前記内燃機関をクランキング可能であると共に該内燃機関からの動力を用いて発電可能な電動機と、前記内燃機関を始動して運転する際、前記電動機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該始動された前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、を備える内燃機関装置であって、前記電動機の消費電力を検出する消費電力検出手段と、前記内燃機関を始動して運転する際の前記検出された電動機の消費電力の積算値が所定値以上となるのを確認したか否かにより、前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定する燃料性状判定手段と、を備える内燃機関装置と、前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸と前記電動機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な第2の電動機と、前記電動機および前記第2の電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備え、前記燃料性状判定手段は、車両が停止している状態で前記内燃機関を始動して運転する際に該内燃機関に供給される燃料の性状を判定する手段である、ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、上述のいずれかの態様の本発明の内燃機関装置を備えるから、本発明の内燃機関装置が奏する効果、例えば、内燃機関に供給される燃料の性状をより適正に判定することができる効果などと同様の効果を奏することができる。なお、「3軸式動力入出力手段」としては、シングルピニオン式やダブルピニオン式の遊星歯車機構やデファレンシャルギヤなどが含まれる。
本発明の燃料性状判定方法は、
内燃機関と、前記内燃機関をクランキング可能であると共に該内燃機関からの動力を用いて発電可能な電動機と、前記内燃機関を始動して運転する際、前記電動機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該始動された前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、を備える内燃機関装置における前記内燃機関に供給される燃料の性状を判定する燃料性状判定方法であって、
前記内燃機関を始動して運転する際の前記電動機の消費電力の積算値が所定値以上となるのを確認したか否かにより、前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定する、
ことを特徴とする。
この本発明の燃料性状判定方法では、内燃機関を始動して運転する際の電動機の消費電力の積算値が所定値以上となるのを確認したか否かにより、内燃機関に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定する。これにより、電動機の消費電力をそのまま用いて燃料の性状を判定するものに比して内燃機関に供給される燃料の性状をより適正に判定することができる。
本発明の一実施例としての内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される起動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 トルク指令設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22を始動する際の動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を示す説明図である。 エンジンECU24により実行される燃料噴射量設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車両が停止している状態で触媒暖機のためにエンジン22を運転しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 エンジン22に供給される燃料の性状が軽質のときと重質のときとの積算電力Psumの時間変化の様子を示す説明図である。 閾値設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例の起動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である内燃機関装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃焼室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト26の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温Tw,燃焼室内に取り付けられた図示しない圧力センサからの筒内圧力,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からの吸入空気量Qa,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,空燃比センサ135aからの空燃比,酸素センサ135bからの酸素信号などが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングを変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサ140からのクランクポジションに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ82により検出するシフトポジションSPとしては、駐車ポジション(Pポジション)や中立ポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、車両が停止している状態でエンジン22を始動して運転する際の動作について説明する。図3はハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される起動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、図示しないブレーキ機構や図示しないパーキングロック機構により車両が停止している状態でイグニッションスイッチ80がオンされてから所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。以下、説明の都合上、冷間時にイグニッションスイッチ80がオンされたときに、エンジン22を始動して触媒暖機のために運転する場合について説明する。
起動時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、イグニッションスイッチ80がオンされたときのエンジン22の冷却水温Twである起動時水温Tw0や、エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、起動時水温Tw0は、イグニッションスイッチ80がオンされたときに水温センサ142により検出された冷却水温TwをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、エンジン22の回転数Neは、クランクポジションセンサ140により検出されたクランクポジションに基づいて演算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。さらに、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されたモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、エンジン22の始動が完了しているか否かを判定する(ステップS110)。いま、イグニッションスイッチ80がオンされた直後を考えれば、エンジン22の始動は完了していないから、エンジン22の始動を開始してからの経過時間tの計時を開始しているか否かを判定し(ステップS120)、経過時間tの計時を開始していないときには、その計時を開始する(ステップS130)。
そして、エンジン22の回転数Neや始動開始時からの経過時間tを用いてモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS140)。モータMG1のトルク指令Tm1*は、実施例では、エンジン22の回転数Neや始動開始時からの経過時間tとモータMG1のトルク指令Tm1*との関係を予め定めてトルク指令設定用マップとして記憶しておき、エンジン22の回転数Neや始動開始時からの経過時間tが与えられると記憶したマップから対応するトルク指令Tm1*を導出して設定するものとした。トルク指令設定用マップの一例を図4に示す。トルク指令設定用マップでは、図示するように、エンジン22の始動指示がなされた時刻t1の直後からレート処理を用いて迅速に比較的大きなトルクをトルク指令Tm1*に設定してエンジン22の回転数Neを迅速に増加させる。続いて、エンジン22の回転数Neが共振回転数帯を通過したか共振回転数帯を通過するのに必要な時間以降の時刻t2に、エンジン22を安定して制御開始回転数Nst以上でクランキングすることができるトルクをトルク指令Tm1*に設定し、電力消費や駆動軸としてのリングギヤ軸32aにおける反力を小さくする。ここで、制御開始回転数Nstは、実施例では、共振回転数帯より余裕をもって大きな回転数、例えば1000rpmや1200rpmなどのように設定されている。そして、エンジン22の回転数Neが制御開始回転数Nstに至った時刻t3からレート処理を用いて迅速にトルク指令Tm1*を値0とし、エンジン22の完爆が判定された時刻t4にエンジン22の始動が完了したと判定する。このようにエンジン22の始動指示がなされた直後に大きなトルクをモータMG1のトルク指令Tm1*に設定してエンジン22をクランキングすることにより、迅速にエンジン22を制御開始回転数Nst以上に回転させて始動させることができる。
次に、設定したモータMG1のトルク指令Tm1*を動力分配統合機構30のギヤ比ρ(サンギヤ31の歯数/リングギヤ32の歯数)と減速ギヤ35のギヤ比Grとで除してモータMG2から出力すべきトルク指令Tm2*を次式(1)により計算する(ステップS150)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。エンジン22を始動する際の動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、いま、停車中で図示しないブレーキ機構や図示しないパーキングロック機構によって車両に制動力が作用しているときを考えているから、エンジン22を運転する際に減速ギヤ35や動力分配統合機構30,ギヤ機構60などのギヤでガタ打ちが生じるのを抑制するために、ギヤのガタを詰めるための押し当てトルクTpを式(1)の右辺に加えたものをモータMG2のトルク指令Tm2*に設定するものとしてもよい。
Tm2*=Tm1*/(ρ・Gr) (1)
こうしてモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40にそれぞれ送信し(ステップS160)、エンジン22の回転数Neを制御開始回転数Nstと比較し(ステップS170)、エンジン22の回転数Neが制御開始回転数Nst未満のときには、ステップS230以降の処理を実行し、エンジン22の回転数Neが制御開始回転数Nst以上のときには、エンジン22の運転制御を行なうよう運転制御信号をエンジンECU24に送信し(ステップS180)、ステップS230以降の処理を実行する。ここで、ステップS230以降の処理については後述する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。また、運転制御信号を受信したエンジンECU24は、エンジン22における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を開始する。以下、図3の起動時制御ルーチンの説明を一旦中断し、エンジン22の燃料噴射制御に用いられる燃料噴射量の設定について、図6の燃料噴射量設定ルーチンを用いて説明する。
図6の燃料噴射量設定ルーチンでは、エンジンECU24のCPU24aは、エアフローメータ148からの吸入空気量Qaや重質燃料フラグFを入力すると共に(ステップS400)、入力した重質燃料フラグFの値を調べる(ステップS410)。ここで、重質燃料判定フラグFは、図3の起動時制御ルーチンにより設定されるフラグであり、イグニッションスイッチ80がオンされたときに初期値としての値0が設定され(エンジン22に供給される燃料の性状が気化しやすい軽質であると判定されていることを意味する)、エンジン22に供給される燃料の性状が気化しにくい重質であると判定されたときに値1が設定される。重質燃料判定フラグFが値0ときには、エンジン22に供給される燃料の性状が軽質であると判断し、燃料噴射係数kに所定値k1を設定すると共に(ステップS420)、設定した燃料噴射係数kを吸入空気量Qaに乗じることにより目標燃料噴射量τ*を設定して(ステップS440)、燃料噴射量設定ルーチンを終了する。一方、重質燃料判定フラグFが値1ときには、エンジン22に供給される燃料の性状が重質であると判断し、燃料噴射係数kに所定値k1より大きい所定値k2を設定すると共に(ステップS430)、設定した燃料噴射係数kを吸入空気量Qaに乗じることにより目標燃料噴射量τ*を設定して(ステップS440)、燃料噴射量設定ルーチンを終了する。即ち、エンジン22に供給される燃料の性状が重質のときには、軽質のときに比して目標燃料噴射量τ*を大きく設定するのである。これは、エンジン22に供給される燃料の性状が重質のときには、燃料が吸気ポートや吸気バルブ128に多量に付着したり燃焼が不安定となるために、エンジン22から目標とする出力が得られないおそれがあることに基づく。なお、実施例では、初期状態として、燃料の性状が軽質であるものとしたが、これは、実際の燃料の性状が軽質であるにも拘わらず燃料の性状を重質としてエンジンを運転すると、燃料噴射量が多くなることによって燃料噴射量が過剰になりエミッションが悪化しやすくなるためである。
以上、図6の燃料噴射量設定ルーチンについて説明した。図3の停車時始動制御ルーチンの説明に戻る。ステップS110でエンジン22の始動が完了しているときには、触媒暖機のためにエンジン22が運転されるよう触媒暖機用の回転数Nsetをエンジン22の目標回転数Ne*に設定すると共に触媒暖機用のトルクTsetをエンジン22の目標トルクTe*に設定し(ステップS190)、エンジン22の目標回転数Ne*とモータMG2の回転数Nm2と動力分配統合機構30のギヤ比ρと減速ギヤ35のギヤ比Grとを用いて次式(2)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と入力したモータMG1の回転数Nm1とエンジン22の目標トルクTe*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて式(3)によりモータMG1から出力すべきトルク指令Tm1*を計算し(ステップS200)、前述した式(1)によりモータMG2のトルク指令Tm2*を計算する(ステップS210)。車両が停止している状態で触媒暖機のためにエンジン22を運転しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を図7に示す。式(2)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、いま、車両が停止している状態を考えているから、式(2)中、「Nm2」は略値0となる。また、式(3)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(3)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (2)
Tm1*=-ρ・Te*/(1+ρ)+k1・(Nm1*-Nm1)+k2・∫(Nm1*-Nm1)dt (3)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信する(ステップS220)。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を行なう。ここで、燃料噴射制御は、図6に例示した燃料噴射量設定ルーチンによって設定された目標燃料噴射量τ*を用いて行なわれる。
次に、エンジン22の始動開始時からの経過時間tを所定時間trefと比較する(ステップS230)。ここで、所定時間trefは、エンジン22に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかの判定を終了する時間であり、例えば、5秒や7秒,10秒などを用いることができる。
経過時間tが所定時間tref以下のときには、重質燃料判定フラグFの値を調べる(ステップS240)。実施例では、前述したように、イグニッションスイッチ80がオンされてから燃料の性状が重質であると判定されるまではこの重質燃料判定フラグFには値0が設定されている。重質燃料判定フラグFが値0のときには、モータMG1のトルク指令Tm1*に回転数Nm1を乗じることによりモータMG1の消費電力Pm1を計算すると共に(ステップS250)、エンジン22の始動を開始してからのモータMG1の消費電力の積算値としての積算電力Psumの前回値(前回Psum)にモータMG1の消費電力Pm1を加えることにより積算電力Psumを計算する(ステップS260)。
続いて、エンジン22に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定するのに用いる閾値Prefをエンジン22の起動時水温Tw0と経過時間tとに基づいて設定する(ステップS270)。図8は、冷却水温Twがある温度のときにおけるエンジン22に供給される燃料の性状が軽質のときと重質のときとの積算電力Psumの時間変化の様子を示す説明図である。図8に例示するように、エンジン22の始動を開始する時刻t1からエンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始する時刻t3までは、燃料の性状が重質であるか軽質であるかに拘わらず積算電力Psumは同一となる。しかし、時刻t3に燃料噴射制御や点火制御を開始すると、実施例では、燃料の性状が重質であると判定されるまでは燃料の性状が軽質であるものとして目標燃料噴射量τ*を設定するものとしたから、燃料の性状が重質のときには、エンジン22から出力されるトルクが小さくなりモータMG1による発電電力が小さくなるため、燃料の性状が軽質のときに比して積算電力Psumが消費側の値として大きくなる。また、エンジン22の冷却水温Twが低いほどエンジン22のフリクションが大きくなりエンジン22からキャリア34に出力されるトルクが小さくなるため、積算電力Psumは、エンジン22の冷却水温Twが低いほど消費側の値として大きくなる。実施例では、このことを考慮して、閾値Prefは、起動時水温Tw0と経過時間tと閾値Prefとの関係を予め実験などにより定めて閾値設定用マップとして記憶しておき、起動時水温Tw0と経過時間tとが与えられると記憶したマップから対応する閾値Prefを導出して設定するものとした。閾値設定用マップの一例を図9に示す。図9の例では、エンジン22を始動して触媒暖機のために運転する場合の閾値Prefについて示した。図9の例では、閾値Prefは、起動時水温Tw0が低いほど消費側に大きくなる傾向に設定される。
こうして閾値Prefを設定すると、積算電力Psumを閾値Prefと比較し(ステップS280)、積算電力Psumが閾値Pref未満のときにはカウンタCに値0を設定し(ステップS290)、積算電力Psumが閾値Pref以上のときにはカウンタCを値1だけインクリメントし(ステップS300)、カウンタCを閾値Crefと比較する(ステップS310)。ここで、閾値Crefは、燃料の性状が重質であると確認するのに要する時間に相当する値であり、例えば、数十msecや数百msecなどに相当する値などを用いることができる。
カウンタCが閾値Cref未満のときには、エンジン22に供給される燃料の性状が重質であるとは確認していないと判断し、そのままこのルーチンを終了し、カウンタCが閾値Cref以上のときには、エンジン22に供給される燃料の性状が重質であると確認したと判断し、重質燃料判定フラグFに値1を設定して(ステップS320)、このルーチンを終了する。このように積算電力Psumを用いてエンジン22に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定することにより、エンジン22の回転変動が生じやすいときでも、燃料の性状が重質であるか軽質であるかの誤判定を抑制し、この判定をより適正に行なうことができる。こうして重質燃料判定フラグFに値1が設定されると、次回以降にこのルーチンが実行されたときには、ステップS240で重質燃料判定フラグFが値1であるから、ステップS250〜S320の処理を実行せずにこのルーチンを終了する。
そして、経過時間tが所定時間trefを超えた以降は(ステップS230)、ステップS240〜S320以降の処理を実行せずにこのルーチンを終了する。即ち、経過時間tが所定時間trefを超えるまでにカウンタCが閾値Cref以上とならないときには、燃料の性状が軽質であると確定するのである。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22を始動して運転する際に、モータMG1の消費電力Pm1の積算値としての積算電力Psumが閾値Pref以上のときに値1だけインクリメントされるカウンタCが閾値Cref以上となるか否かによって燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定するから、モータMG1の消費電力Pm1と閾値との比較によって燃料の性状を判定するものに比して燃料の性状をより適正に判定することができる。しかも、この判定に用いる閾値Prefを起動時水温Tw0が低いほど消費側に大きくなる傾向に設定するから、燃料の性状が重質であるか軽質であるかの判定をより適正に行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、起動時水温Tw0が低いほど消費側に大きくなる傾向に閾値Prefを設定するものとしたが、起動時水温Tw0に拘わらず閾値Prefを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、経過時間tが所定時間trefを超えるまでにカウンタCが閾値Cref以上とならないときには、燃料の性状が軽質であると確定するものとしたが、カウンタCが閾値Cref以上となるまで燃料の性状が重質であると判定しないだけとしてもよい。即ち、図3の起動時制御ルーチンのステップS220の処理を実行しないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を始動して運転する際に、モータMG1の積算電力Psumが閾値Pref以上のときに値1だけインクリメントされるカウンタCが閾値Cref以上のときに燃料の性状が重質であると判定するものとしたが、経過時間tが所定時間tref2(例えば、所定時間trefと同一の時間など)になったときのモータMG1の積算電力Psumを閾値Prefと比較して燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定するものとしてもよい。この場合の起動時制御ルーチンの一例を図10に示す。図10の起動時制御ルーチンは、ステップS230〜S320の処理に代えてステップS500〜560の処理を実行する点を除いて図3の起動時制御ルーチンと同一である。したがって、同一の処理については同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。図10の起動時制御ルーチンでは、図3の起動時制御ルーチンのステップS230以降の処理に代えて、まず、図3の起動時制御ルーチンのステップS250〜S270の処理と同様にモータMG1の消費電力Pm1を計算すると共にその消費電力Pm1を積算して積算電力Psumを計算しさらに閾値Prefを設定する(ステップS500〜S520)。そして、経過時間tが所定時間tref2に等しくないときには(ステップS530)、そのままこのルーチンを終了し、経過時間tが所定時間tref2に等しいときには(ステップS530)、積算電力Psumを閾値Prefと比較し(ステップS540)、積算電力Psumが閾値Pref未満のときには、重質燃料判定フラグFに値0を設定し(ステップS550)、積算電力Psumが閾値Pref以上のときには、重質燃料判定フラグFに値1を設定して(ステップS560)、このルーチンを終了する。この場合も、実施例と同様の効果を奏することができる。なお、初期状態として燃料の性状を軽質であるとしている場合には経過時間tが所定時間tref2に等しく且つ積算電力Psumが閾値Pref未満のときに重質燃料判定フラグFに値0を設定しないものとしてもよいし、初期状態として燃料の性状を重質であるとしている場合には経過時間tが所定時間tref2に等しく且つ積算電力Psumが閾値Pref以上のときに重質燃料判定フラグFに値1を設定しないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の始動を開始してからのモータMG1の消費電力Pm1の積算値としての積算電力Psumを用いて燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定するものとしたが、エンジン22の燃料噴射制御や点火制御を開始してからのモータMG1の消費電力Pm1の積算値を用いて燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、初期状態としてエンジン22に供給される燃料の性状が軽質であるものとして目標燃料噴射量τ*を設定するものとしたが、初期状態として燃料の性状が重質であるものとして目標燃料噴射量τ*を設定するものとしてもよい。この場合、積算電力Psumが閾値Pref未満のときに値1だけインクリメントされるカウンタC2が閾値Cref2未満のときには、燃料の性状が重質であるものとして目標燃料噴射量τ*を設定し、カウンタC2が閾値Cref2以上になった以降は燃料の性状が軽質であるものとして目標燃料噴射量τ*を設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22に供給される燃料の性状が重質のときには、燃料の性状が軽質のときに比して大きな目標燃料噴射量τ*を設定するものとしたが、燃料の性状に拘わらず目標燃料噴射量τ*を設定する共に燃料の性状に基づいて点火時期や吸入空気量などを調整するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、冷間時にイグニッションスイッチ80がオンされてエンジン22を始動して触媒暖機のために運転する際の動作について説明したが、冷間時や、イグニッションスイッチ80がオンされたとき,エンジン22を始動して触媒暖機のために運転するときなどに限られず、例えば、車両が停止している状態でエンジン22を始動してバッテリ50の充電のために負荷運転するときなど、エンジン22を始動して運転するときであれば、実施例と同様に、モータMG1の積算電力Psumを用いて燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図11の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図11における車輪64a,64bに接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図12の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22からの動力により発電する発電機230と、この発電機230やバッテリ50からの電力により駆動輪63a,63bの車軸側に動力を出力するモータMGとを備える、いわゆるシリーズハイブリッド車の形態としてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される内燃機関装置の形態や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた内燃機関装置の形態としても構わない。さらに、内燃機関装置における内燃機関に供給される燃料の性状を判定する燃料性状判定方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1が「電動機」に相当し、イグニッションスイッチ80がオンされたとき、始動開始時からの経過時間tやエンジン22の回転数Neに基づいてモータMG1にトルク指令Tm1*を設定してモータECU40に送信し、エンジン22の回転数Neが制御開始回転数Nst以上に至ったときにエンジン22の運転制御信号をエンジンECU24に送信し、エンジン22の始動後は、触媒暖機用の回転数NsetおよびトルクTsetをエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*に設定してエンジンECU24に送信すると共にエンジン22の目標トルクTe*と目標回転数Ne*とモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2とに基づいてモータMG1のトルク指令Tm1*を設定してモータECU40に送信する図3の起動時制御ルーチンのステップS110〜S220の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と、重質燃料判定フラグFに基づいて目標燃料噴射量τ*を設定する図6の燃料噴射量設定ルーチンを実行したり、点火制御や吸入空気量制御,目標燃料噴射量τ*を用いた燃料噴射量制御などを実行するエンジンECU24と、トルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてモータMG1,MG2を制御するモータECU40と、が「制御手段」に相当し、モータMG1のトルク指令Tm1*に回転数Nm1を乗じてモータMG1の消費電力Pm1を計算する図3の起動時制御ルーチンのステップ250の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「消費電力検出手段」に相当し、エンジン22を始動して運転する際に、モータMG1の消費電力Pm1の積算値としての積算電力Psumが閾値Pref以上のときに値1だけインクリメントされるカウンタCが閾値Cref以上となるか否かによって燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定する図3の起動時制御ルーチンのステップS260〜S320の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「燃料性状判定手段」に相当する。また、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「第2の電動機」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、エンジン22に限定されるものではない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、内燃機関をクランキング可能であると共に内燃機関からの動力を用いて発電可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、イグニッションスイッチ80がオンされたとき、モータMG1によりエンジン22がクランキングされて始動されるようエンジン22とモータMG1とを制御すると共に始動したエンジン22が運転されるようエンジン22とモータMG1とを制御するものに限定されるものではなく、内燃機関を始動して運転する際、電動機により内燃機関がクランキングされて始動されるよう内燃機関と電動機とを制御すると共に始動された内燃機関が運転されるよう内燃機関と電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「消費電力検出手段」としては、モータMG1のトルク指令Tm1*に回転数Nm1を乗じてモータMG1の消費電力Pm1を計算するものに限定されるものではなく、モータMG1の消費電力Pm1を検出する電力センサにより消費電力Pm1を検出するものなど、電動機の消費電力を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「燃料性状判定手段」としては、エンジン22を始動して運転する際に、モータMG1の消費電力Pm1の積算値としての積算電力Psumが閾値Pref以上のときに値1だけインクリメントされるカウンタCが閾値Cref以上となるか否かによって燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定するものに限定されるものではなく、エンジン22の始動開始時からの経過時間tが所定時間tref2になったときのモータMG1の積算電力Psumを閾値Prefと比較して燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定するものなど、内燃機関を始動して運転する際の電動機の消費電力の積算値が所定値以上となるのを確認したか否かにより、内燃機関に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定するものであれば如何なるものとしても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる作動作用を有するものなど、内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸と電動機の回転軸との3軸に接続され、3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「第2の電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、電動機や第2の電動機と電力のやりとりが可能なものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、内燃機関装置やハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、135a 空燃比センサ、135b 酸素センサ、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、230 発電機、MG1,MG2,MG モータ。

Claims (8)

  1. 内燃機関と、前記内燃機関をクランキング可能であると共に該内燃機関からの動力を用いて発電可能な電動機と、前記内燃機関を始動して運転する際、前記電動機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該始動された前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、を備える内燃機関装置であって、
    前記電動機の消費電力を検出する消費電力検出手段と、
    前記内燃機関を始動して運転する際の前記検出された電動機の消費電力の積算値が所定値以上となるのを確認したか否かにより、前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定する燃料性状判定手段と、
    を備える内燃機関装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関装置であって、
    前記燃料性状判定手段は、前記検出された電動機の消費電力の積算値が所定時間に亘って継続して前記所定値以上のとき、前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であると判定する手段である、
    内燃機関装置。
  3. 請求項1記載の内燃機関装置であって、
    前記燃料性状判定手段は、前記内燃機関の始動を開始してから第2の所定時間が経過したときの前記検出された電動機の消費電力の積算値が前記所定値以上のとき、前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であると判定する手段である、
    内燃機関装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置であって、
    前記燃料性状判定手段は、前記内燃機関の始動を開始してからの前記電動機の消費電力の積算値を用いて前記内燃機関に供給される燃料の性状を判定する手段である、
    内燃機関装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置であって、
    前記所定値は、前記内燃機関の温度が低いほど大きくなる傾向に設定される値である、
    内燃機関装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置であって、
    前記制御手段は、前記内燃機関を運転する際、前記燃料性状判定手段により前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であると判定されなかったときには該内燃機関へ噴射すべき燃料噴射量を第1の燃料噴射量とし、前記燃料性状判定手段により前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であると判定されたときには該内燃機関へ噴射すべき燃料噴射量を前記第1の燃料噴射量より多い第2の燃料噴射量とする手段である、
    内燃機関装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つの請求項に記載の内燃機関装置と、
    前記内燃機関の出力軸と車軸に連結された駆動軸と前記電動機の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な第2の電動機と、
    前記電動機および前記第2の電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    を備え、
    前記燃料性状判定手段は、車両が停止している状態で前記内燃機関を始動して運転する際に該内燃機関に供給される燃料の性状を判定する手段である、
    ハイブリッド車。
  8. 内燃機関と、前記内燃機関をクランキング可能であると共に該内燃機関からの動力を用いて発電可能な電動機と、前記内燃機関を始動して運転する際、前記電動機により前記内燃機関がクランキングされて始動されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御すると共に該始動された前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記電動機とを制御する制御手段と、を備える内燃機関装置における前記内燃機関に供給される燃料の性状を判定する燃料性状判定方法であって、
    前記内燃機関を始動して運転する際の前記電動機の消費電力の積算値が所定値以上となるのを確認したか否かにより、前記内燃機関に供給される燃料の性状が重質であるか軽質であるかを判定する、
    ことを特徴とする燃料性状判定方法。
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JP2016035223A (ja) * 2014-08-01 2016-03-17 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の燃料性状判定装置

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