JP2010202095A - 荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンドルを旋回した後にも中立位置がわかり、操舵性に優れるようにする。
【解決手段】ハンドル10を有するハンドル装置1と、操舵輪を操舵する操舵駆動装置と、ハンドル10の旋回角度に応じて操舵輪を操舵方向に駆動する制御装置3とを備え、ハンドル装置1は、ハンドル10を中立位置に付勢するための付勢手段12を備えている。
【選択図】図3
【解決手段】ハンドル10を有するハンドル装置1と、操舵輪を操舵する操舵駆動装置と、ハンドル10の旋回角度に応じて操舵輪を操舵方向に駆動する制御装置3とを備え、ハンドル装置1は、ハンドル10を中立位置に付勢するための付勢手段12を備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は、ハンドルの旋回角度に応じて操舵輪を操舵方向に駆動する荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置に関する。
ウォーキーフォークリフト等の荷役車両は、ハンドルの旋回角度に応じて、操舵輪の操舵方向の駆動を制御するパワーステアリング装置を備える。パワーステアリング装置は、ハンドルと操舵輪とを機械的リンクで連結する機械式と、ハンドルと操舵輪とを機械的には連結しないステアバイワイヤ式とがある。
ステアバイワイヤ式のパワーステアリング装置は、ハンドルの旋回角度をセンサーで検出して、この旋回角度に応じて、駆動モータで操舵輪を操舵する(例えば、特許文献1)。そのため、従来のパワーステアリング装置では、操舵輪からの負荷はハンドルに伝達されず、ハンドルを旋回した後に中立位置(直進方向の位置)に戻そうとしても、中立位置がわからなくなり、作業者が目標とする方向に操舵し難い問題があった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ハンドルを旋回した後にも中立位置がわかり、操舵性に優れた荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明に係る荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置は、
ハンドルを有するハンドル装置と、操舵輪を操舵する操舵駆動装置と、ハンドルの旋回角度に応じて操舵輪を操舵方向に駆動する制御装置とを備え、
ハンドル装置は、ハンドルを中立位置に付勢するための付勢手段を備えている。
ハンドルを有するハンドル装置と、操舵輪を操舵する操舵駆動装置と、ハンドルの旋回角度に応じて操舵輪を操舵方向に駆動する制御装置とを備え、
ハンドル装置は、ハンドルを中立位置に付勢するための付勢手段を備えている。
好ましくは、付勢手段は、ハンドルの回転軸に環設された巻ばねからなり、ハンドル装置は、所定位置に固定された固定部と、ハンドルと共に回転する回転部とを備え、ハンドルを一方向に回転すると、巻ばねの一端部が回転部と共に回転し、巻ばねの他端部が固定部に係止し、ハンドルを他方向に回転すると、巻ばねの他端部が回転部と共に回転し、巻ばねの一端部が固定部に係止することにより、ハンドルが中立位置に付勢される。
好ましくは、制御装置は、車両の電源をオフにしたとき操舵輪を中立位置に駆動する。
本発明に係る荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置では、ハンドル装置は、ハンドルを中立位置に付勢するための付勢手段を備えている。これにより、ハンドルを旋回した後であっても、ハンドルは中立位置に戻るので、作業者は目標とする方向に操舵し易く、操作性に非常に優れている。
以下、添付図面に基づいて、本発明に係るステアバイワイヤ式のパワーステアリング装置について説明する。
[全体構成]
図1及び図2に基づいて、荷役車両の全体構成を説明する。本実施形態では、荷役車両は、ウォーキーフォークリフトからなる。ウォーキーフォークリフトは、車両本体5と、車両本体5の前部に昇降移動可能な一対のフォーク50を備える。ウォーキーフォークリフトは、車両本体5の上部にハンドル装置1と、操舵輪21を有する操舵駆動装置2とを備える。作業者Oは、ハンドル装置1を操作して、ウォーキーフォークリフトを操舵するようになっている。
図1及び図2に基づいて、荷役車両の全体構成を説明する。本実施形態では、荷役車両は、ウォーキーフォークリフトからなる。ウォーキーフォークリフトは、車両本体5と、車両本体5の前部に昇降移動可能な一対のフォーク50を備える。ウォーキーフォークリフトは、車両本体5の上部にハンドル装置1と、操舵輪21を有する操舵駆動装置2とを備える。作業者Oは、ハンドル装置1を操作して、ウォーキーフォークリフトを操舵するようになっている。
ハンドル装置1は、作業者Oが操作するハンドル10を備える。操舵駆動装置2は、操舵輪21を前後方向及び旋回方向に駆動するためのEPSモータ等からなる駆動部20を備える。車両本体5は、駆動部20等の駆動源となる電源6を備える。ハンドル装置1と操舵駆動装置2とは機械的に連結されておらず(ステアバイワイヤ式パワーステアリング装置)、操舵駆動装置2は、ハンドル装置1からの入力信号に基づいて、制御装置3が制御するようになっている。
ハンドル10は、アクセルレバー(図示略)が設けられており、アクセルレバーを前後に操作することで、ウォーキーフォークリフトが前進又は後進する。ハンドル10は、前後10bに傾倒するようになっており、垂直に起立した状態又は水平に傾倒した状態になると、ウォーキーフォークリフトが停止する。なお、ハンドル10は、垂直に起立する状態に付勢されており、走行中にハンドル10から不意に手が離れた場合、ハンドル10が自動的に起立して、ウォーキーフォークリフトが停止するようになっている。
ハンドル装置1は、ハンドル10に連結された操舵角センサ11を備える。ハンドル10は、左右方向(垂直軸中心の回転方向)10aに旋回するようになっており、操舵角センサ11は、ハンドル10の旋回角を検出する。そして、制御装置3は、操舵角センサ11からの検出信号に応じて駆動部20を駆動して、操舵輪21を操舵する。
[ハンドル装置]
図3〜図5に基づいて、ハンドル装置1を説明する。ハンドル10は、垂直方向13aに沿って延設された回転軸13を備える。ハンドル10は、回転軸13を中心に左右方向10aに旋回する。ハンドル装置1は、車両本体5に固定されたハウジング16を備える。回転軸13は、ハウジング16に固定された軸受130に回転支持されている。
図3〜図5に基づいて、ハンドル装置1を説明する。ハンドル10は、垂直方向13aに沿って延設された回転軸13を備える。ハンドル10は、回転軸13を中心に左右方向10aに旋回する。ハンドル装置1は、車両本体5に固定されたハウジング16を備える。回転軸13は、ハウジング16に固定された軸受130に回転支持されている。
回転軸13は、ポテンショメータ等からなる操舵角センサ11に連結されている。ハンドル10を旋回することにより、回転軸13が回転して、操舵角センサ11が旋回角を検出する。そして、上記の通り、操舵角センサ11からの検出信号が、制御装置3に入力されて、検出信号に応じた所定の旋回角で駆動部20を操舵する。
ハンドル装置1は、ハンドル10を中立位置(直進方向の位置)に付勢する付勢手段を備える。本実施形態では、付勢手段は巻ばね12からなる。なお、付勢手段は、板バネやゴム等としてもよい。巻ばね12は、軸受130に環設されている。巻ばね12は、L字状に形成された一端部12a及び他端部12bを備える。
回転軸13は、水平方向に延設された支持部140と、この支持部140から垂直方向に延設された回転部14とを備える。従って、回転部14は、支持部140を介して、回転軸13の回転と共に回転する。ハウジング16は、垂直方向に延設された固定部15が固定されている。
巻ばね12は、一端部12aと他端部12bとが回転部14と固定部15とを跨いで延設されている(図3)。そして、巻ばね12は、一端部12aと他端部12bとの付勢力によって、回転部14と固定部15とを付勢する。これにより、ハンドル10を操舵しないときは、巻ばね12の付勢力によって、一端部12a及び他端部12bが固定部15に当接した状態で、回転部14を固定部15と同じ位置(中立位置)に付勢する。
従って、作業者Oが、巻ばね12の付勢力よりも大きな力によって、ハンドル10を操舵できる。即ち、ハンドル10を一方向(図3の手前方向、図4の左方向)に回転すると、巻ばね12の一端部12aが回転部14と共に回転し、巻ばね12の他端部12bが固定部15に係止する。そして、ハンドル10を他方向(図3の奥方向、図4の右方向)に回転すると、巻ばね12の他端部12bが回転部14と共に回転し、巻ばね12の一端部12aが固定部15に係止するようになっている。
そして、作業者Oがハンドル10から手を離したりすると、巻ばね12の付勢力によって、回転部14を固定部15と同じ位置(中立位置)まで付勢して、一端部12a及び他端部12bが固定部15に当接する。これにより、ハンドル10を旋回した後でも、ハンドル10は中立位置に戻るので、作業者は目標とする方向に操舵し易くなっている。
ハンドル装置1は、ハウジング16内にロータリーダンパ17を備える。ロータリーダンパ13は、回転軸13に設けられており、巻ばね12の付勢力によってハンドル10が中立位置に戻る際に、大きな衝撃を抑えることができる。
作業者Oが電源6をオフにすると、制御装置3が駆動部20を制御して、操舵輪21を中立位置(前進方向)にする。これにより、作業者Oが操作をやめる際、ハンドル10は巻ばね12によって、操舵輪21は制御装置3によって、共に中立位置になる。従って、作業者Oが起動する際に、ハンドル10と操舵輪21との方向が一致しているので、非常に操作性に優れる。
1 ハンドル装置
10 ハンドル
10a 操舵方向
2 操舵駆動装置
21 操舵輪
12 巻ばね
12a 巻ばねの一端部
12b 巻ばねの他端部
13 回転軸
14 回転部
15 固定部
3 制御装置
6 電源
10 ハンドル
10a 操舵方向
2 操舵駆動装置
21 操舵輪
12 巻ばね
12a 巻ばねの一端部
12b 巻ばねの他端部
13 回転軸
14 回転部
15 固定部
3 制御装置
6 電源
Claims (3)
- ハンドルを有するハンドル装置と、操舵輪を操舵する操舵駆動装置と、前記ハンドルの旋回角度に応じて前記操舵輪を操舵方向に駆動する制御装置とを備えた荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置において、
前記ハンドル装置は、前記ハンドルを中立位置に付勢するための付勢手段を備えていることを特徴とする荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置。 - 前記付勢手段は、前記ハンドルの回転軸に環設された巻ばねからなり、前記ハンドル装置は、所定位置に固定された固定部と、前記ハンドルと共に回転する回転部とを備え、
前記ハンドルを一方向に回転すると、前記巻ばねの一端部が前記回転部と共に回転し、前記巻ばねの他端部が前記固定部に係止し、前記ハンドルを他方向に回転すると、前記巻ばねの他端部が前記回転部と共に回転し、前記巻ばねの一端部が前記固定部に係止することにより、前記ハンドルが中立位置に付勢されることを特徴とする請求項1に記載の荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置。 - 前記制御装置は、車両の電源をオフにしたとき、前記操舵輪を前記中立位置に駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009051494A JP2010202095A (ja) | 2009-03-05 | 2009-03-05 | 荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009051494A JP2010202095A (ja) | 2009-03-05 | 2009-03-05 | 荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010202095A true JP2010202095A (ja) | 2010-09-16 |
Family
ID=42964014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009051494A Pending JP2010202095A (ja) | 2009-03-05 | 2009-03-05 | 荷役車両のステアバイワイヤ式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010202095A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5815578U (ja) * | 1981-07-23 | 1983-01-31 | ティー・シー・エム株式会社 | 電気式パワ−・ステアリング装置 |
JP2002059846A (ja) * | 2000-08-17 | 2002-02-26 | Nippon Yusoki Co Ltd | リフトトラック |
JP2002240732A (ja) * | 2001-02-13 | 2002-08-28 | Koyo Seiko Co Ltd | 車両用操舵装置 |
JP2005247029A (ja) * | 2004-03-02 | 2005-09-15 | Nippon Yusoki Co Ltd | 車両の走行制御装置 |
-
2009
- 2009-03-05 JP JP2009051494A patent/JP2010202095A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
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