JP2010201489A - レーザ溶接方法、およびレーザ溶接装置 - Google Patents

レーザ溶接方法、およびレーザ溶接装置 Download PDF

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Abstract

【課題】第1の溶接部におけるポロシティの存否を判定し、ポロシティが存在していると判定された場合には、第1の溶接部の周辺部にさらにレーザを照射して第2の溶接部を形成する。ポロシティの発生に伴う溶接強度の低下を防止するとともに、溶接強度の低下を防止する作業によって生じ得る作業遅延や作業コストの増加を防止したレーザ溶接方法、およびレーザ溶接装置を提供する。
【解決手段】レーザ溶接方法は、被溶接部材が溶融した第1の溶接部を形成する第1の照射工程(ステップ11)と、第1の溶接部におけるポロシティの存否を判定する溶接部検査工程(ステップ12)と、溶接部検査工程によってポロシティが存在すると判定された場合に、第1の溶接部の周辺部に対してレーザを照射し、被溶接部材が溶融した第2の溶接部を形成する第2の照射工程(ステップ13)と、を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ溶接方法、およびレーザ溶接装置に関する。
重ね合わせた溶接部材にレーザを照射して溶接部材同士を溶接する重ね合わせレーザ溶接が知られている(特許文献1を参照)。この種のレーザ溶接に用いられる溶接部材には、防錆等を目的とした皮膜層を予め形成している。
溶接部材に形成された皮膜層を溶接部材同士が重ね合わせられる重ね合わせ面に配置した状態でレーザを照射すると、溶接部材が溶融した溶接部が形成されるとともに、皮膜層が蒸発して蒸気が発生する。蒸気が溶接部内に滞留すると、溶接部にポロシティ(空孔)が発生し、溶接強度の低下を招くことになる。
特許文献1に記載された発明にあっては、レーザを照射して皮膜層を蒸発させて除去する工程を行った後、溶接部を形成するためのレーザを照射して溶接部材同士を溶接し、ポロシティが発生することを防止している。
特開平2008−126241
上記の発明にあっては、ポロシティの発生を防止することはできる。しかしながら、複数の溶接打点に対してレーザを照射するレーザ溶接に適用した場合にあっては、ポロシティの発生の有無に関わらず、溶接打点の全点に対して上述した2つの工程を実施することになり、溶接作業の作業遅延やレーザの発振に伴う作業コストの増加を招くという問題が生じる。
そこで本発明は、溶接部材同士が溶接部材に形成された皮膜層を介して重ね合わせられた被溶接部材を溶接する重ね合わせレーザ溶接において、ポロシティの発生に伴う溶接強度の低下を防止するとともに、溶接強度の低下を防止する作業によって生じ得る作業遅延や作業コストの増加を防止したレーザ溶接方法、およびレーザ溶接装置を提供することを目的とする。
本発明のレーザ溶接方法は、第1と第2の溶接部材が、少なくとも一方の溶接部材に形成された皮膜層を介して重ね合わせられた被溶接部材に対してレーザを照射し、被溶接部材が溶融した第1の溶接部を形成する第1の照射工程を有している。さらに、第1の溶接部におけるポロシティの存否を判定する溶接部検査工程と、溶接部検査工程によってポロシティが存在すると判定された場合に、第1の溶接部の周辺部に対してレーザを照射し、被溶接部材が溶融した第2の溶接部を形成する第2の照射工程と、を有している。
また、本発明のレーザ溶接装置は、第1と第2の溶接部材が、少なくとも一方の溶接部材に形成された皮膜層を介して重ね合わせられた被溶接部材を溶接するレーザ溶接装置であって、被溶接部材を溶融させて溶接部を形成するためのレーザを照射するレーザ加工ヘッドを有している。さらに、溶接部におけるポロシティの存否を判定する溶接部検査手段と、レーザ加工ヘッドの動作を制御する制御部と、を有している。制御部は、レーザ加工ヘッドの動作を制御して被溶接部材に対してレーザを照射させて被溶接部材が溶融した第1の溶接部を形成し、溶接部検査手段によって第1の溶接部にポロシティが存在すると判定された場合に、レーザ加工ヘッドの動作を制御して第1の溶接部の周辺部に対してレーザを照射させて被溶接部材が溶融した第2の溶接部を形成する。
本発明によれば、第1と第2の溶接部材が第1と第2の溶接部材のうちの少なくとも一方の溶接部材に形成された皮膜層を介して重ね合わせられた被溶接部材に対してレーザを照射し、被溶接部材を溶接する第1の溶接部を形成する。そして、第1の溶接部におけるポロシティの存否を判定し、ポロシティが存在していると判定された場合には、第1の溶接部の周辺部にさらにレーザを照射して第2の溶接部を形成する。そのため、ポロシティの発生に伴う溶接強度の低下を防止するとともに、溶接強度の低下を防止する作業によって生じ得る作業遅延や作業コストの増加を防止することができる。
本実施形態に係るレーザ溶接装置を簡略化して示す図である。 溶接部検査手段を説明するための図である。 本実施形態に係るレーザ溶接方法の工程を示すフローチャートである。 図4(A)および(B)は、レーザ溶接方法の工程(ステップ11、およびステップ12)を説明するための図であり、図4(A)は、被溶接部材の平面図、図4(B)は、図4(A)の4B−4B線に沿う断面図である。 図5(A)および(B)は、レーザ溶接方法の工程(ステップ13)を説明するための図であり、図5(A)は、被溶接部材の平面図、図5(B)は、図5(A)の5B−5B線に沿う断面図である。 図6(A)および(B)はそれぞれ、本実施形態に係る第1の溶接部の形状例を示す平面図である。 図7(A)〜(C)はそれぞれ、対比例に係るレーザ溶接方法を説明するための図である。 図8(A)および(B)は、本実施形態の変形例1に係るレーザ溶接方法を説明するための図であり、図8(A)は、被溶接部材の平面図、図8(B)は、図8(A)の8B−8B線に沿う断面図である。 図9(A)および(B)はそれぞれ、本実施形態の変形例2に係るレーザ溶接方法を説明するための被溶接部材の平面図である。 図10(A)および(B)は、本実施形態の変形例3に係るレーザ溶接方法を説明するための図であり、図10(A)は、被溶接部材の平面図、図10(B)は、図10(A)の10B−10B線に沿う断面図である。 本実施形態の適用例1を説明するための被溶接部材の平面図である。 図12(A)および(B)は、本実施形態の適用例3を説明するための図であり、図12(A)は、被溶接部材の平面図、図12(B)は、図12(A)の12B−12B線に沿う断面図である。 図13(A)および(B)はそれぞれ、本実施形態の適用例3を説明するめの図であり、図12(A)の12B−12B線に沿う断面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1には、本実施形態に係るレーザ溶接装置100を示す。本実施形態にあっては、本発明のレーザ溶接方法を、防錆を目的とした亜鉛めっき層230(皮膜層に相当する)が形成された鋼板210、220を重ね合わせ溶接するレーザ溶接方法、およびレーザ溶接装置100に適用している。
図1、図2、図4、および図5を参照して、レーザ溶接装置100を概説すれば、第1の溶接部材210と第2の溶接部材220が皮膜層230を介して重ね合わせられた被溶接部材200を溶接するレーザ溶接装置100であって、被溶接部材200を溶融させて溶接部261、262を形成するためのレーザを照射するレーザ加工ヘッド110と、第1の溶接部261におけるポロシティ255の存否を判定する溶接部検査手段130と、レーザ加工ヘッド110の動作を制御する制御部120と、を有している。
制御部120は、レーザ加工ヘッド110の動作を制御して被溶接部材200に対してレーザを照射させて被溶接部材200が溶融した第1の溶接部261を形成する(図4を参照)。そして、溶接部検査手段130によって第1の溶接部261にポロシティ255が存在すると判定された場合に、レーザ加工ヘッド110の動作を制御して第1の溶接部261の周辺部235に対してレーザを照射させて被溶接部材200が溶融した第2の溶接部262を形成する(図5を参照)。
上記のレーザ溶接装置100において、制御部120は、レーザ加工ヘッド110の動作を制御して第1の溶接部261においてポロシティ255が発生した部位250に隣接させてレーザを照射させる。なお、各図において第1の溶接部261を形成するためのレーザの照射を破線で示し、第2の溶接部262を形成するためのレーザの照射を一点鎖線で示す。以下、本実施形態について詳述する。
図1、および図2を参照して、レーザ溶接装置100は、レーザを発振するレーザ発振器150と、レーザ加工ヘッド110が先端部に配置されたロボットアーム140と、を有している。
レーザ発振器150は、制御部120から送信される制御信号sに従って、レーザを発振する。発振したレーザは、光ファイバ155を介してレーザ加工ヘッド110へ伝送する。
ロボットアーム140は、制御部120から送信される制御信号sに従って、設定された溶接箇所や、その周辺へレーザ加工ヘッド110を移動させる。
レーザ加工ヘッド110は、光ファイバ155から伝送されたレーザを被溶接部材200に対して集光照射させるための光学レンズ111と、レーザの照射位置を調整するための光学ミラー112と、を有している。光学レンズ111の焦点を調整して被溶接部材200に付与する熱量を調整したり、光学ミラー112によるレーザの反射角度を調整してレーザの照射位置を調整したりすることが可能になっている。
溶接部検査手段130は、レーザ照射位置におけるレーザの反射光o1を検知する反射光検知用センサ131と、レーザ照射位置におけるプラズマo2の発光を検知するプラズマ検知用センサ132と、反射光検知用センサ131によって検知した反射光o1の周波数特性、およびプラズマ検知用センサ132によって検知したプラズマo2の発光強度を解析するセンサユニット133と、を有している。
反射光検知用センサ131と、プラズマ検知用センサ132は、レーザ加工ヘッド110内に配置している。プラズマ検知用センサ132とレーザ照射位置との間には、センサの感度を向上させるための透過レンズ113を配置している。
ポロシティの発生の有無の判定には、反射光o1の周波数特性を解析する方法と、プラズマo2の発光強度を解析する方法とを併用している。
反射光検知用センサ131は、第1の溶接部261を形成するために被溶接部材200に照射したレーザが反射した反射光o1を検知し、その検知した光量に応じた信号強度をセンサユニット133に送信する。
センサユニット133には、ポロシティ発生時の信号強度の周波数解析結果が予め記憶されている。センサユニット133は、記憶したポロシティ発生時の周波数解析結果と、反射光検知用センサ131によって取得した反射光o1の信号強度を周波数解析した結果とを比較し、ポロシティ255の発生の有無を判定する。
プラズマ検知用センサ132は、第1の溶接部261を形成するためのレーザを照射した際に、レーザの照射位置近傍で発生したプラズマo2の発光を検知し、検知したプラズマo2の発光強度をセンサユニット133に送信する。
センサユニット133は、検知したプラズマo2の発光強度に基づいてポロシティ255の発生の有無を判定する。センサユニット133には、ポロシティが発生した際のプラズマo2の発光強度に基づいて設定した閾値を予め記憶させている。センサユニット133は、検知したプラズマo2の発光強度が設定された閾値を越える場合には、ポロシティ255が発生していると判定する。
センサユニット133は、反射光o1の信号強度の周波数解析結果に基づいた判定によってポロシティ255が発生しているという結果が得られ、さらに、プラズマo2の発光強度に基づいた判定によってポロシティ255が発生しているという結果が得られた場合には、第1の溶接部261にポロシティ255が存在すると判定し、その判定結果aを制御部120へ送信する。
これに対して、反射光o1の周波数解析結果に基づいた判定によってポロシティ255が発生していないという結果が得られた場合や、プラズマo2の発光強度に基づいた判定によってポロシティ255が発生していないという結果が得られた場合には、第1の溶接部261にポロシティ255が存在しないと判定し、その判定結果aを制御部120へ送信する。
例えば、上記のいずれか一方の判定方法によってポロシティ255が発生しているという結果が得られた場合に、第1の溶接部261にはポロシティ255が存在するとの判定結果を制御部120へ送信するようにセンサユニット133の動作を設定することも可能である。
反射光検知用センサ131、またはプラズマ検知用センサ132のいずれか一方を利用し、第1の溶接部261におけるポロシティ255の存否の判定を行うことも可能である。
制御部120は、制御信号sを送信し、装置各部の動作を制御する。例えば、ロボットアーム140の移動動作や、レーザを照射させるタイミング、センサユニット133からの判定結果aに基づいたレーザの発振など、レーザ溶接に係る各動作を制御する。
制御部120は、レーザ溶接作業に際し、被溶接部材200上に設定された溶接箇所周辺にレーザ加工ヘッド110を移動させる。レーザ加工ヘッド110からレーザを照射させて、被溶接部材200が溶融した第1の溶接部261を形成する。レーザは、例えば、直線形状の溶接軌跡や、円弧形状の溶接軌跡に沿って照射する(図4、および図6を参照)。
被溶接部材200にレーザを照射すると、第1の溶接部261が形成されるとともに、
レーザの照射軌跡に沿うように皮膜層230が蒸発する。
レーザの照射によって付与された熱が被溶接部材200内を伝わることによって、第1の溶接部261から一定の範囲内に存在する皮膜層230が蒸発する。第1の溶接部261の周辺部235には、皮膜層230が減少、また除去された部位240が発生する。この際、皮膜層230の蒸発によって生じた蒸気が第1の溶接部261内に取り込まれると、ポロシティ255が発生し、被溶接部材200の溶接強度が低下する。
制御部120は、センサユニット133から第1の溶接部261にポロシティ255が存在するという判定結果aが送信された場合には、溶接強度が低下することを防止するために、レーザ加工ヘッド110を動作させて第2の溶接部262を形成するためのレーザを照射させる(図5を参照)。
制御部120は、第1の溶接部261が形成された部位の周辺部235にレーザを照射して第2の溶接部262を形成する。第1の溶接部261が形成された部位の周辺部235に第2の溶接部262を形成することによって、被溶接部材200における溶接部261、262の面積が必要以上に大きくなることを防止する。
制御部120は、さらに、第1の溶接部261においてポロシティ255が発生した部位250に隣接した部位を含む箇所に第2の溶接部262を形成する(図5を参照)。第1の溶接部261においてポロシティ255が発生した部位250は、他の部位に比べて局所的に溶接強度が低下する部位となる。このため、ポロシティ255が発生した部位250を起点として被溶接部材200の破断が生じ易くなる。ポロシティ255が発生した部位250に隣接させて第2の溶接部262を形成することによって、溶接強度の低下をより効率的に防止することが可能になる。
直線形状の溶接軌跡に沿ってレーザを照射する場合、第2の溶接部262は、第1の溶接部261を基準となる中心線とし、中心線を挟むいずれか一方の側に形成する(図5において、第1の溶接部261の下側)。
円弧形状の溶接軌跡に沿ってレーザを照射する場合、第2の溶接部262は、溶接軌跡の内周側、または外周側のいずれか一方の側に形成する(図6を参照)。
少なくとも一方の側に第2の溶接部262を形成することによって、溶接強度の低下を防止することが可能になる。
制御部120は、第1の溶接部261にポロシティ255が存在しないという判定結果aがセンサユニット133から送信された場合には、第2の溶接部262を形成するためのレーザを照射させることなく、溶接作業を終了する。溶接作業を終了した後、例えば、他の溶接箇所に対して第1の溶接部を形成するためのレーザを照射し、再びレーザ溶接作業を開始する。
次にレーザ溶接方法について説明する。
図3を参照して、レーザ溶接方法は、概説すれば、第1の溶接部材210と第2の溶接部材220が、皮膜層230を介して重ね合わせられた被溶接部材200に対してレーザを照射し、被溶接部材200が溶融した第1の溶接部261を形成する第1の照射工程(ステップ11)と、第1の溶接部261におけるポロシティ255の存否を判定する溶接部検査工程(ステップ12)と、溶接部検査工程によってポロシティ255が存在すると判定された場合に、第1の溶接部261の周辺部235に対してレーザを照射し、被溶接部材200が溶融した第2の溶接部262を形成する第2の照射工程(ステップ13)と、を有している。
第2の照射工程(ステップ3)では、第1の溶接部261においてポロシティ255が発生した部位250に隣接させてレーザを照射している。以下、具体的に説明する。
図4(A)および(B)を参照して、まず、被溶接部材200に対してレーザを照射し、被溶接部材200が溶融した第1の溶接部261を形成する第1の照射工程(ステップ11)を行う。レーザは、溶接開始点p1から溶接終了点p2に至る直線形状の溶接軌跡に沿って照射する。
被溶接部材200を溶融させて第1の溶接部261を形成する。この際、レーザの照射によって付与された熱により、皮膜層230が蒸発する。被溶接部材200には、皮膜層230が減少、または除去された部位240が発生する。
第1の照射工程を実施しつつ、第1の溶接部261におけるポロシティ255の存否を判定する溶接部検査工程(ステップ12)を行う。
レーザ照射位置におけるレーザの反射光o1、およびレーザ照射位置近傍で発生したプラズマo2の発光を各センサ131、132がそれぞれ検知し、検知した結果に基づいてセンサユニット133が判定を行う。
センサユニット133は、判定結果aを制御部120へ送信する。
図5(A)および(B)を参照して、溶接部検査工程によって、第1の溶接部261にポロシティ255が存在すると判定された場合には、第2の溶接部262を形成するためのレーザを照射する第2の照射工程(ステップ13)を行う。
第1の溶接部261が形成された部位の周辺部235に第2の溶接部262を形成することによって、被溶接部材200における溶接部261、262の面積が必要以上に大きくなることを防止する。
さらに、第1の溶接部261においてポロシティ255が発生した部位250に隣接した部位を含む箇所に第2の溶接部262を形成することによって、ポロシティ255の発生に伴う溶接強度の低下をより効率的に防止する。
ここで、図7には、第1の溶接部にポロシティが発生した場合に、第1の溶接部の周辺部以外の部位に第2の溶接部を形成して溶接強度の低下を防止する対比例を示す。
図7(A)を参照して、対比例にあっては、平板状の第1の溶接部材410と、フランジ部421を備えた第2の溶接部材420とを重ね合わせて被溶接部材400とし、レーザ溶接を実施する。フランジ部421に対してレーザを照射し、フランジ部421に第1の溶接部461を形成させる。
図7(B)を参照して、スポット溶接部462を形成して溶接強度の低下を防止する場合、溶接部材410、420をスポット溶接可能な形状に設計する必要がある。
このような場合、例えば、図中矢印方向に広がるような大きな面積を有するフランジ部421を設けたり、スポット溶接用の溶接ガンが溶接箇所周辺にアクセス可能となるように被溶接部材400の形状を設計したりする必要が生じる。被溶接部材400の形状に制約が課されることによって、溶接作業に要するコストの増加や、溶接作業の煩雑化が招かれる。また、溶接部461、462が点在するように形成されるため、見かけ上の打点数が増加し、製品として利用した際に外観品質が損なわれるという問題が生じる。
図7(C)を参照して、第1の溶接部461の周辺部以外の部位に線形形状の第2の溶接部462を形成した場合にあっても、上記のようなコストの増加や、溶接作業の煩雑化、外観品質の低下などの問題を招く虞がある。
これに対して本実施形態にあっては、第1の溶接部261の周辺部235に第2の溶接部262を形成するため、被溶接部材200における溶接部261、262の面積が必要以上に大きくなることを防止できる。被溶接部材200に第2の溶接部262を形成するための部位を余分に設けたり、第2の溶接部262を形成することが可能な形状に被溶接部材200の形状を変更したりする必要がない。このため、第2の溶接部262を形成することによって生じ得る作業の煩雑化、および作業コストの増加を防止することが可能になる。さらに、第2の溶接部262を形成することによって生じ得る製品の外観品質の低下を防止することが可能になる。
第2の照射工程が終了すると、溶接作業が終了する。
制御部120は、第1の溶接部261にポロシティ255が存在しないという判定結果aがセンサユニット133から送信された場合には、第2の照射工程を行うことなく、溶接作業を終了する。
ここで、被溶接部材に対して皮膜層を除去するためのレーザを照射する工程を行った後、溶接部を形成するためのレーザを照射する工程を行うことによって、溶接部にポロシティが発生することを防止する従来技術が存在する。このような従来技術にあっては、溶接部にポロシティが発生することを防止することはできる。しかしながら、溶接部にポロシティが発生しておらず、被溶接部材の溶接強度が低下していないような場合であっても、皮膜層を除去するためのレーザを照射する工程と、溶接部を形成するためのレーザを照射する工程とを実施する必要がある。複数の溶接打点に対してレーザを照射するレーザ溶接に適用した場合にあっては、溶接作業の作業遅延やレーザの発振に伴う作業コストの増加を招くという問題がある。
これに対して本実施形態にあっては、第1の溶接部261にポロシティ255が存在していないと判定した場合には、第2の溶接部262を形成することなく溶接作業を終了する。このため、複数の溶接打点に対してレーザを照射して溶接を行うレーザ溶接に適用した場合であっても、ポロシティの発生に伴う溶接強度の低下を防止することが可能になるとともに、溶接強度の低下を防止する作業によって生じ得る作業遅延や作業コストの増加を防止することが可能になる。
図6(A)および(B)を参照して、例えば、円弧形状の溶接軌跡に沿ってレーザを照射するレーザ溶接に適用した場合であっても、溶接作業の作業遅延やレーザの発振に伴う作業コストの増加を防止しつつ、ポロシティ255の発生に伴う溶接強度の低下を防止することが可能である。
以上説明したように、本実施形態のレーザ溶接装置100、およびレーザ溶接方法によれば、第1の溶接部261にポロシティ255が発生していないと判定された場合には、第2の溶接部262を形成することなく溶接作業を終了する。このため、複数の溶接打点に対してレーザを照射して溶接を行うレーザ溶接に適用した場合であっても、ポロシティ255の発生に伴う溶接強度の低下を防止することができるとともに、溶接強度の低下を防止する作業によって生じ得る作業遅延や作業コストの増加を防止することができる。
第1の溶接部261の周辺部235に第2の溶接部262を形成するため、被溶接部材200に第2の溶接部262を形成するための部位を余分に設けたり、第2の溶接部262を形成することが可能な形状に被溶接部材200の形状を変更したりする必要がないため、作業の煩雑化、および作業コストの増加を防止することができる。さらに、第2の溶接部262を形成することによって生じ得る製品の外観品質の低下を防止することができる。
ポロシティ255が発生した部位250に隣接させて第2の溶接部262を形成することによって、溶接強度の低下をより効率的に防止することができる。
上述した実施形態にあっては、ポロシティ255が発生した部位250に隣接した箇所のみに第2の溶接部262を形成しているが、少なくとも、ポロシティ255が発生した部位250に隣接した箇所を含むように第2の溶接部262を形成することによって、溶接強度の低下を効率的に防止する効果を得ることができる。例えば、第1の溶接部261に隣接させて溶接軌跡の全体に沿った連続した形状に第2の溶接部を形成したり、第1の溶接部261の周辺部235に断続的にレーザを照射して第2の溶接部を形成したりすることも可能である。その他、ポロシティ255の発生に伴う溶接強度の低下を防止し得る範囲内において適宜変更することが可能である。
(変形例1)
図8を参照して、本変形例にあっては、第2の照射工程(ステップ13)は、第1の照射工程(ステップ11)によって皮膜層230が他の部位よりも減少した部位240にレーザを照射する。さらに、第2の照射工程(ステップ13)は、第1の照射工程(ステップ11)によって皮膜層230が蒸発して除去された後に実施する。前述した実施形態と同様の装置構成、および溶接工程については、その説明を一部省略する。
ポロシティ255の発生に伴う溶接強度の低下を防止するために、第2の照射工程を実施すると、第2の照射工程によって形成された第2の溶接部262にポロシティがさらに発生する虞がある。
そこで、本変形にあっては、第1の照射工程によって皮膜層230が減少した部位240に選択的にレーザを照射して第2の溶接部262を形成し、第2の溶接部262を形成する際にポロシティ255が発生することを防止する。
さらに、第2の照射工程は、第1の照射工程によって皮膜層230が蒸発し、除去された後に実施する。第1の照射工程で付与された熱が皮膜層230に十分に伝わり、皮膜層230が蒸発して除去された後に第2の照射工程を実施することによって、ポロシティ255が発生することをより確実に防止することが可能になる。
なお、前述した実施形態にあっては、ポロシティ255が発生した部位250に隣接した箇所に第2の溶接部262を形成している。結果的に皮膜層230が減少した部位240に対してレーザを照射するため、第2の溶接部262にポロシティが発生することを防止する効果を得ることが可能になっている。
上述した本変形例によれば、第1の照射工程によって皮膜層230が減少した部位に選択的にレーザを照射して第2の溶接部262を形成するため、第2の溶接部262を形成する際にポロシティ255が発生することを防止することができる。
第2の照射工程は、第1の照射工程によって皮膜層230が蒸発して除去された後に実施するため、第2の溶接部262を形成する際にポロシティ255が発生することをより確実に防止することができる。
例えば、円弧形状やその他の溶接軌跡に沿って第1の溶接部261を形成するレーザ溶接に適用することも可能である。
第2の照射工程において、少なくとも皮膜層230が減少した部位240に対してレーザを照射することによって、第2の溶接部262にポロシティ252が発生することを防止する効果を得ることが可能である。上述したように、皮膜層230の蒸発による除去を待って第2の照射工程を実施することによって、ポロシティ255の発生をより確実に防止することが可能になる。
(変形例2)
図9(A)および(B)を参照して、本変形例のレーザ溶接方法にあっては、第1の照射工程(ステップ11)によって、複数の第1の溶接部270を形成する。第2の照射工程(ステップ13)は、ポロシティ255の存否の判定がなされた第1の溶接部270aから第1の溶接部270dの順に実施する。
第2の溶接部262は、第1の溶接部材210においてポロシティ255が発生した部位250に隣接させて形成している。前述した実施形態および変形例と同様の装置構成、およびレーザ溶接工程については、その説明を一部省略する。
第2の照射工程の際にポロシティ255が発生することを確実に防止するためには、第1の照射工程を実施した後、第2の照射工程を開始するまでの間に、皮膜層230が蒸発するまでの待機時間を設けることが望ましい。しかしながら、皮膜層230が蒸発するのを待ってから第2の照射工程を実施すると、作業効率の低下が生じ得る。
そこで、本変形例にあっては、複数の第1の溶接部270を形成し、その複数の第1の溶接部270のうち、ポロシティ255の発生の存否が判定された第1の溶接部270から順に第2の照射工程を実施することによって、作業効率が低下することを防止する。
図9(A)を参照して、被溶接部材200の所定の箇所に複数の第1の溶接部270を形成する第1の照射工程(ステップ11)を行う。第1の溶接部270aから第1の溶接部270dの順に形成する。
第1の照射工程を実施しつつ、ポロシティ255の発生の有無を判定する溶接部検査工程(ステップ12)を行う。溶接部検査工程は、第1の照射工程と同時に実施するため、第1の溶接部270aから第1の溶接部270dの順にポロシティ255の存否を判定することになる。
図9(B)を参照して、複数の第1の溶接部270内にポロシティ255が発生した第1の溶接部270a〜270dが存在する場合には、その第1の溶接部270a〜270dを対象にして第2の照射工程を行う。
図示されるように、複数の第1の溶接部270のうち、一の第1の溶接部270a、と他の第1の溶接部270dにポロシティ255が発生していると判定された場合には、ポロシティ255の存否が先に判定された一の第1の溶接部270aから順に第2の照射工程を実施する。
第1の照射工程を実施した後、第2の照射工程を実施するまでの間に、一の第1の溶接部270aの周辺に位置する皮膜層230は、蒸発して減少、または除去されることになる。このため、第1の照射工程の後、第2の照射工程を実施するまでの間に皮膜層230が蒸発するのを待つ必要がない。
さらに、本来ならば溶接作業を中断せざる得ない間に、複数の第1の溶接部270を形成することが可能になる。このため、皮膜層230が減少、または除去された第1の溶接部261に対して第2の照射工程を実施する場合であっても、溶接作業の作業効率の低下が生じることを防止することが可能になる。
上述した本変形例によれば、複数の第1の溶接部270を形成し、その複数の第1の溶接部270のうち、ポロシティ255の発生の存否が判定された順に第2の照射工程を実施する。このため、作業の中断が必要となる待機時間が発生することを防止し、作業効率を向上させることができる。
第1の溶接部の数や、溶接軌跡等は、図示されたものに限定されず、適宜変更することが可能である。
(変形例3)
図10を参照して、本変形例にあっては、ポロシティ255が存在すると判定された場合に、第2の照射工程(ステップ13)において、さらにレーザを照射し、第3の溶接部263を形成させる。第3の溶接部263を形成するためのレーザの照射を図中二点鎖線で示す。
第2の溶接部262、および第3の溶接部263は、第1の溶接部材210においてポロシティ255が発生した部位250に隣接させて形成している。前述した実施形態および変形例と同様の装置構成、およびレーザ溶接工程については、その説明を一部省略する。
図10(A)、および(B)を参照して、溶接部検査工程によって第1の溶接部261にポロシティ255が存在すると判定された場合、第2の照射工程を実施し、第2の溶接部262を形成する。第2の照射工程(ステップ13)では、さらにレーザを照射し、第3の溶接部263を形成させる。
第1の溶接部261にポロシティ255が発生することによって生じる溶接強度の低下を、第2の溶接部262、および第3の溶接部263によって防止するとともに、被溶接部材200の溶接強度をより向上させることが可能になる。
上述した本変形例によれば、第2の照射工程において、第2の溶接部262と、第3の溶接部263を形成するため、被溶接部材200の溶接強度をより向上させることができる。
溶接軌跡等は、図示されたものに限定されず、適宜変更することが可能である。例えば、円弧形状の溶接軌跡に沿って第1の溶接部261を形成した場合には、その外周側および内周側にそれぞれ、第2の溶接部262、第3の溶接部263を形成することになる。
本変形例にあっても、第1の溶接部261において皮膜層230が減少、または除去された部位240に対してレーザを照射することによって、第2の溶接部262、および第3の溶接部263にポロシティ255が発生することを防止することが可能である。
以下、レーザ溶接された被溶接部材200に対して引張力が付与されることを考慮し、引張力に起因する被溶接部材200の破断を防止し得る好適なレーザ溶接方法を適用例によって説明する。
(適用例1)
図11を参照して、半円形状や円弧形状の溶接軌跡に沿って第1の溶接部261を形成した場合において、第1の溶接部材210、および第2の溶接部材220に対して互いに離反する方向に引張力f1、f2を付与すると、第1の溶接部261の外周側に引張応力が集中することになる。第2の溶接部262を、第1の溶接部261の外周側に形成することによって、引張力f1、f2による破断を効果的に防止することが可能になる。
(適用例2)
平板形状の被溶接部材200の中心部に線形形状の第1の溶接部261を形成し、第1の溶接部材210と第2の溶接部材220に対して互いに離反する方向に引張力f1、f2が付与されるような場合には、前述した変形例3に示すように、第3の溶接部263を形成させることが望ましい(図10を参照)。引張力f1、f2による破断を効果的に防止することが可能になる。
(適用例3)
図12(A)および(B)を参照して、薄板状の第1の溶接部材210と、第1の溶接部材210よりも大きな厚さ寸法を有する第2の溶接部材220を被溶接部材200とする。第1の溶接部材210の一側の端部が第2の溶接部材220に重ならないようにして、第2の溶接部材220上に配置する。この状態でレーザを照射し、第1の溶接部261を形成する。第1の溶接部261は、第1の溶接部材210の中心位置から図12(A)中下側にずらして形成する。
溶接された第1の溶接部材210および第2の溶接部材220に対して、互いに離反する方向に引張り力f1、f2を付与する。この場合、第1の溶接部材210に付与される引張力f1の上流側で破断が生じ易くなる。
図13(A)を参照して、第2の溶接部262を、第1の溶接部材210に付与される引張力f1の下流側に形成すると、上流側での破断を効果的に防止することができず、より小さな引張力f1、f2で被溶接部材200の破断が生じることになる。
図13(B)を参照して、これに対して、第2の溶接部262を、第1の溶接部材210側に付与される引張力f1の上流側に形成すると、引張り力f1、f2による被溶接部材200の破断を効果的に防止することが可能になる。
上述したように、異なる厚さ寸法を有する溶接部材の組み合わせや、溶接部材同士の配置方法、引張り力を付与する方向などを考慮し、第2の溶接部の形成位置を適宜選択することによって、溶接後に破断が生じることをより効果的に防止することが可能になる。
引張り力が付与される上流側と、下流側のいずれに第2の溶接部を形成させるかの判断や、第3の溶接部を形成するか否かの判断を、被溶接部材を製品(例えば、自動車パネル等)に適用したシミュレーションの解析結果(第1の溶接部の両端に付与される引張力の差や、その絶対値等)に基づいて行うことも可能である。溶接後に生じ得る被溶接部材の破断を好適に防止することが可能になる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜改変することができる。
溶接部材の形状や、材質等は、実施形態において説明されたものに限定されず適宜変更することが可能である。皮膜層は、重ね合わせる溶接部材のいずれか一方に形成されており、溶接部材を重ね合わせることによって溶接部材間に配置される限りにおいて、その材質や厚さ寸法等を適宜変更することが可能である。
100 レーザ溶接装置、
110 レーザ加工ヘッド、
111 光学レンズ、
112 光学ミラー、
113 透過用レンズ、
120 制御部、
130 溶接部検査手段、
131 反射光検知用センサ、
132 プラズマ検知用センサ、
133 センサユニット、
140 ロボットアーム、
150 レーザ発振器、
155 光ファイバ、
200 被溶接部材、
210 第1の溶接部材、
220 第2の溶接部材、
230 皮膜層、
235 第1の溶接部の周辺部、
240 皮膜層が減少した部位、
250 ポロシティが発生した部位、
255 ポロシティ、
261 第1の溶接部、
262 第2の溶接部、
263 第3の溶接部、
270 複数の第1の溶接部、
p1 溶接開始点、
p2 溶接終了点、
s 制御信号、
a 判定結果、
f1、f2 引張力。

Claims (8)

  1. 第1と第2の溶接部材が、少なくとも一方の溶接部材に形成された皮膜層を介して重ね合わせられた被溶接部材に対してレーザを照射し、前記被溶接部材が溶融した第1の溶接部を形成する第1の照射工程と、
    前記第1の溶接部におけるポロシティの存否を判定する溶接部検査工程と、
    前記溶接部検査工程によって前記ポロシティが存在すると判定された場合に、前記第1の溶接部の周辺部に対してレーザを照射し、前記被溶接部材が溶融した第2の溶接部を形成する第2の照射工程と、を有するレーザ溶接方法。
  2. 前記第2の照射工程は、前記第1の溶接部において前記ポロシティが発生した部位に隣接させてレーザを照射する、請求項1に記載のレーザ溶接方法。
  3. 前記第2の照射工程は、前記第1の照射工程によって前記皮膜層が他の部位よりも減少した部位にレーザを照射する、請求項1または請求項2に記載のレーザ溶接方法。
  4. 前記第2の照射工程は、前記第1の照射工程によって前記皮膜層が蒸発して除去された後に実施する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ溶接方法。
  5. 前記第1の照射工程は、複数の前記第1の溶接部を形成し、
    前記第2の照射工程は、前記ポロシティの存否の判定がなされた順に前記第1の溶接部に対して実施する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザ溶接方法。
  6. 第1と第2の溶接部材が、少なくとも一方の溶接部材に形成された皮膜層を介して重ね合わせられた被溶接部材を溶接するレーザ溶接装置であって、
    前記被溶接部材を溶融させて溶接部を形成するためのレーザを照射するレーザ加工ヘッドと、
    前記溶接部におけるポロシティの存否を判定する溶接部検査手段と、
    前記レーザ加工ヘッドの動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記レーザ加工ヘッドの動作を制御して前記被溶接部材に対してレーザを照射させて前記被溶接部材が溶融した第1の溶接部を形成し、前記溶接部検査手段によって前記第1の溶接部に前記ポロシティが存在すると判定された場合に、前記レーザ加工ヘッドの動作を制御して前記第1の溶接部の周辺部に対してレーザを照射させて前記被溶接部材が溶融した第2の溶接部を形成する、レーザ溶接装置。
  7. 前記制御部は、前記レーザ加工ヘッドの動作を制御して前記第1の溶接部において前記ポロシティが発生した部位に隣接させてレーザを照射させる、請求項6に記載のレーザ溶接装置。
  8. 前記制御部は、前記レーザ加工ヘッドの動作を制御して前記第1の溶接部の形成によって前記皮膜層が他の部位よりも減少した部位に前記第2の溶接部が形成されるようにレーザを照射させる、請求項6または請求項7に記載のレーザ溶接装置。
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