JP2010199425A - 半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置 - Google Patents

半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010199425A
JP2010199425A JP2009044542A JP2009044542A JP2010199425A JP 2010199425 A JP2010199425 A JP 2010199425A JP 2009044542 A JP2009044542 A JP 2009044542A JP 2009044542 A JP2009044542 A JP 2009044542A JP 2010199425 A JP2010199425 A JP 2010199425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
gate
mos transistor
transistors
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009044542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5526561B2 (ja
Inventor
Akifumi Nishiwaki
章史 西脇
Masaki Komaki
正樹 小牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2009044542A priority Critical patent/JP5526561B2/ja
Priority to US12/684,654 priority patent/US8072243B2/en
Publication of JP2010199425A publication Critical patent/JP2010199425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5526561B2 publication Critical patent/JP5526561B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/20Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits characterised by logic function, e.g. AND, OR, NOR, NOT circuits

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】MOSトランジスタの特性ばらつきを抑えつつ、MOSトランジスタのゲートサイズを変更する半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置を提供すること。
【解決手段】インバータ回路10は、第1及び第2トランジスタTr1,Tr2の特性ばらつきを等しくするため、第2トランジスタTr2のゲート長及びゲート幅を、第1トランジスタTr1のゲート面積と等しくなるように調整する。
【選択図】図1

Description

半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置に関するものである。
半導体装置は、セルにて構成された特定の処理機能を有する論理回路(ランダムロジック)を備えている。セルは、単一または複数のMOSトランジスタを組み合わせ、インバータ回路、ナンド回路、ノア回路等からなり所定の機能を有する。
このような論理回路は、その論理が正しく設計されていることが確認された後にレイアウトされる。そして、そのレイアウトされた論理回路に基づいて遅延計算を実施し、論理回路が遅延時間を反映した状態において正しく所定の動作を行うことができるか否かのタイミング検証が行われる。そして、タイミング不良の箇所がある場合、セルを構成するMOSトランジスタのゲートサイズ(ゲート長、ゲート幅)変更や、バッファの挿入などが施されて、タイミング不良を解消させている。
上記の論理回路を構成するインバータ回路、ナンド回路、ノア回路等のセルは、論理回路がタイミング不良なく正常に動作するように、LレベルからHレベルに反転(アップ)する時間(反転時間)と、HレベルからLレベルに反転(ダウン)する時間(反転時間)とを等しくしている。
また、MOSトランジスタのオフリーク電流は、ゲート長が長いほど小さい。反対に、MOSトランジスタのオフリーク電流は、ゲート長が短いほど大きい。そこで、論理回路は、低消費電力化のため、セルを構成するMOSトランジスタのゲート長を長くすることでオフリーク電流の低減を図っている。
すなわち、セルにおける遅延時間であるアップの反転時間とダウンの反転時間を合わせるため、又はオフリーク電流を低減させるため、論理回路を構成するセルは、MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整し、アップの反転時間とダウンの反転時間を合わせ、又はオフリーク電流を低減させるようにしている(例えば、特許文献1,2)。
次に、上記の論理回路を構成するセルの一例としてインバータ回路、ナンド回路、ノア回路を以下に説明する。
最初に、インバータ回路は、電源電圧線とグランド線の間に、NチャネルMOSトランジスタ及びPチャネルMOSトランジスタを備えている。一般に、NチャネルMOSトランジスタのオフリーク電流は、キャリアの違いにより、PチャネルMOSトランジスタのオフリーク電流より大きい。このため、インバータ回路は、NチャネルMOSトランジスタのゲート長を、PチャネルMOSトランジスタのゲート長より長くし、NチャネルMOSトランジスタのオフリーク電流をPチャネルMOSトランジスタのオフリーク電流まで低減させている。
続いて、ナンド回路は、接地電位側に複数のNチャネルMOSトランジスタが縦続に接続され、その接地電位側の縦続回路に対して、電源電圧側に複数のPチャネルMOSトランジスタが並列接続された電源電圧側の並列回路が直列に接続されている。つまり、ナンド回路は、Lレベルの出力信号を出力する場合、接地電位から縦続接続された複数のNチャネルMOSトランジスタを介して出力するため、HレベルからLレベルに反転(ダウン)する時間(反転時間)が長い。反対に、ナンド回路は、Hレベルの出力信号を出力するとき、電源電圧から並列接続されたPチャネルMOSトランジスタを介して出力するため、LレベルからHレベルに反転(アップ)する時間(反転時間)が短い。
そこで、ナンド回路は、アップの反転時間とダウンの反転時間を合わせるため、PチャネルMOSトランジスタのゲート幅を狭くしている。このとき、別の方法として、NチャネルMOSトランジスタのゲート長を短くしても反転時間を短縮することができる。しかし、ナンド回路は、NチャネルMOSトランジスタのゲート長を短くするとオフリーク電流が大きくなるため、アップの反転時間とダウンの反転時間が合うように、PチャネルMOSトランジスタのゲート幅を狭くしている。
次に、ノア回路では、上記のナンド回路とは反対に、接地電位側にNチャネルMOSトランジスタが並列に接続され、その接地電位側の並列回路に対して、電源電圧側に複数のPチャネルMOSトランジスタが縦続接続された電源電圧側の縦続回路が直列に接続されている。つまり、ノア回路は、Lレベルの出力信号を出力するとき、接地電位から並列接続された複数のNチャネルMOSトランジスタを介して出力するため、HレベルからLレベルに反転(ダウン)する時間(反転時間)が短い。反対に、ノア回路は、Hレベルの出力信号を出力するとき、電源電圧から縦続接続された複数のPチャネルMOSトランジスタを介して出力するため、LレベルからHレベルに反転(アップ)する時間(反転時間)が長い。
そこで、ノア回路は、アップの反転時間とダウンの反転時間を合わせるため、NチャネルMOSトランジスタのゲート幅を狭くしている。
特開平02−218096号公報 特開平02−089365号公報
ところで、近年、半導体装置は、微細化や高集積化が図られている。これにより、半導体装置の製造工程において、MOSトランジスタの特性ばらつきが増大化している。なお、このMOSトランジスタの特性ばらつきには、上記の反転時間やオフリーク電流も含まれる。
半導体装置の製造工程におけるMOSトランジスタの特性ばらつきは、特に、半導体装置上のインバータ回路やナンド回路などのセルの密集度の違いによって、露光工程やウエハ表面研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)工程において発生する。
従って、従来のタイミング検証にMOSトランジスタの特性ばらつきを考慮したスタティックタイミング検証(STA:Static Timing Analysis)を実施することが必要になっている。
ここで、MOSトランジスタの特性ばらつきσnは、一般的に以下の式(1)で得られる。
σn=A/(n)1/2 …(1)
A=K/(L×W)1/2
なお、「σn」は特性ばらつきσn、「A」は電源電圧線又はグランド線と、出力端子との間にMOSトランジスタが1段構成の場合の特性ばらつきを示している。「n」は電源電圧線又はグランド線と、出力端子との間に縦続に接続されたMOSトランジスタの段数、「K」はばらつき係数Kを示している。このばらつき係数Kは、実際には、PチャネルMOSトランジスタ、及び、NチャネルMOSトランジスタにて異なる値になるが、ここでは説明の便宜上同じ値にしている。また、「L」はゲート長L、「W」はゲート幅Wを示している。
式(1)から明らかなように、MOSトランジスタの特性ばらつきσnは、電源電圧線又はグランド線と、出力端子との間にMOSトランジスタが縦続に接続される段数nが多いほど小さくなる。反対に、縦続に接続されたMOSトランジスタの特性ばらつきσnは、電源電圧線又はグランド線と、出力端子との間にMOSトランジスタが縦続に接続される段数nが少ないほど大きくなる。
また、MOSトランジスタの特性ばらつきσnは、そのゲート長L及びゲート幅Wの乗算値であるゲート面積に基づいて算出されることがわかる。つまり、MOSトランジスタの特性ばらつきσnは、そのゲート面積が大きいほど、小さくなり、反対に、MOSトランジスタの特性ばらつきσnは、そのゲート面積が小さくなるほど、大きくなる。
しかしながら、上記のように、セルを構成する複数のMOSトランジスタのゲート長又はゲート幅Wを調整すると、各MOSトランジスタのゲート面積がそれぞれ異なることになる。例えば、電源電圧線・出力端子間にあるMOSトランジスタの段数と、グランド線・出力端子間にあるMOSトランジスタの段数が同じ場合、電源電圧線・出力端子間のMOSトランジスタのゲート面積とグランド線・出力端子間のMOSトランジスタのゲート面積が異なる。その結果、前記各MOSトランジスタの特性ばらつきσnが異なってしまう。
この論理回路を構成するセルにおける各MOSトランジスタの特性ばらつきσnが異なる場合、スタティックタイミング検証では、悪いほうの特性ばらつきσnに合せるようになっている。
従って、各MOSトランジスタでその特性ばらつきσnが異なる場合、各MOSトランジスタのうち、特性ばらつきσnが良いMOSトランジスタに対しては過剰なマージンを有することになる。その結果、駆動能力を調整しなくても良いMOSトランジスタの駆動能力を上げ、つまり、ゲート幅を広げ、そのMOSトランジスタのレイアウト面積が大きくなってしまう。これにより、論理回路のレイアウト面積が増大し、これに伴い半導体装置も面積が増大して最適なスタティックタイミング検証を行うことができなかった。
この半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置は、MOSトランジスタの特性ばらつきを抑えつつ、MOSトランジスタのゲートサイズを変更することを目的とする。
この半導体装置のセルレイアウト方法は、第1MOSトランジスタが1つの又は前記第1MOSトランジスタが複数並列に接続されてなる第1回路と、第2MOSトランジスタが1つの又は前記第2MOSトランジスタが複数縦続に接続されてなる第2回路とが電源電圧線及びグランド線間に縦続に接続されてなる半導体装置のセルの出力信号が、LレベルからHレベルに反転する反転時間と、HレベルからLレベルに反転する反転時間とを等しくするために、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整する半導体装置のセルレイアウト方法であって、前記反転時間を等しくするとともに、合せて、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート面積を、前記第1回路の第1MOSトランジスタと前記第2回路の第2MOSトランジスタの特性ばらつきをほぼ等しくするようなゲート面積となるように、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整するようにした。
この半導体装置のセルレイアウト方法によれば、セルが有する第1回路のMOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整するだけで、セルを構成する第2回路の第2MOSトランジスタを含む全てのMOSトランジスタの特性ばらつきを等しくすることができる。この結果、スタティックタイミング検証では、セルは、構成される全てのMOSトランジスタの特性ばらつきとしての特性ばらつきを設定することになり、余分な駆動能力の調整もなく、最適に駆動能力を調整することができる。
開示された半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置は、MOSトランジスタの特性ばらつきを抑えつつ、MOSトランジスタのゲートサイズを変更することができる。
インバータ回路の回路図である。 本実施形態のインバータ回路のレイアウト図である。 ナンド回路の回路図である。 本実施形態のナンド回路のレイアウト図である。 ノア回路の回路図である。 本実施形態のノア回路のレイアウト図である。
以下、実施形態を図1〜図6に従って説明する。
本実施形態におけるセルの1例としてインバータ回路10、ナンド回路20、ノア回路30について以下に説明する。
(インバータ回路10)
図1に示すインバータ回路10は、周知な回路にて構成され、PチャネルMOSトランジスタよりなる第1MOSトランジスタとしての第1トランジスタTr1と、NチャネルMOSトランジスタよりなる第2MOSトランジスタとしての第2トランジスタTr2とを備えている。
第1トランジスタTr1は、そのドレインが第2トランジスタTr2のドレインに接続され、その接続点(ノードN1)は出力端子Toを介して出力信号を出力する。第1トランジスタTr1は、そのソースが電源電圧線L1に接続され、そのゲートが第2トランジスタTr2のゲートに接続され、その接続点(ノードN2)は入力端子Tiを介して入力信号が入力される。
そして、第2トランジスタTr2は、そのソースがグランド線L2に接続されている。
上記構成のインバータ回路10のレイアウトを図2に示す。
インバータ回路10は、第1トランジスタTr1を形成するP領域Zpと、第2トランジスタTr2を形成するN領域Znにて構成されている。
P領域Zpは、四角枠状のP型拡散領域パターン15に形成される。また、N領域Znは、四角枠状のN型拡散領域パターン18に形成される。P型拡散領域パターン15及びN型拡散領域パターン18には、両パターン15,18を横切るようにゲート配線パターン16が延出形成されている。そして、ゲート配線パターン16は、上層の電源電圧線パターンL1及びグランド線パターンL2の中央部まで延出している。
P型拡散領域パターン15において、ゲート配線パターン16を挟んでその両側がP型ソース領域ZpsとP型ドレイン領域Zpdとなる。なお、ゲート配線パターン16であって、P型拡散領域パターン15上のゲート配線パターン16pは、ゲート長L=60nm、ゲート幅W=350nmに形成されている。従って、ゲート配線パターン16pで形成されるゲート面積(=L×W)は21000[nm]となる。
P型ソース領域Zpsは、第1コンタクトC1を介して電源電圧線パターンL1に接続される。一方、P型ドレイン領域Zpdは、第2コンタクトC2を介して出力端子Toとしての第1金属配線パターンLm1に接続される。
一方、N型拡散領域パターン18において、ゲート配線パターン16を挟んでその両側がN型ソース領域ZnsとN型ドレイン領域Zndとなる。なお、ゲート配線パターン16であって、N型拡散領域パターン18上のゲート配線パターン16nは、ゲート長L=70nm、幅W=300nmに形成されている。N型ソース領域Znsは、第3コンタクトC3を介してグランド線パターンL2に接続される。N型ドレイン領域Zndは、第4コンタクトC4を介して第1金属配線パターンLm1に接続される。従って、ゲート配線パターン16nで形成されるゲート面積(=L×W)は21000[nm]となり、前記ゲート配線パターン16pで形成されるゲート面積と一致させている。
ゲート配線パターン16は、P領域ZpとN領域Znの中間位置において第5コンタクトC5を介して入力端子Tiとしての第2金属配線パターンLm2に接続される。
上記したように、インバータ回路10は、第2トランジスタTr2のゲート長L(=70nm)を、第1トランジスタTr1のゲート長L(=60nm)より10nm長く形成している。従って、同じゲート面積ではPチャネルMOSトランジスタよりNチャネルMOSトランジスタはオフリーク電流が大きいが、ゲート長L(=60nm)を10nm長くしたことにより、NチャネルMOSトランジスタである第2トランジスタTr2のオフリーク電流は、PチャネルMOSトランジスタである第1トランジスタTr1のオフリーク電流まで低減させることができる。
また、インバータ回路10は、第1トランジスタTr1のゲート幅W(=350nm)を、第2トランジスタTr2のゲート幅W(=300nm)より50nm広くしている。これにより、第1及び第2トランジスタTr1,Tr2のゲート配線パターン16p,16nのゲート面積がともに21000[nm]になる。これによって、インバータ回路10は、電源電圧線L1・出力端子To間にあるMOSトランジスタの段数と、グランド線L2・出力端子To間にあるMOSトランジスタの段数が同じ段数(1段)であることから、第1及び第2トランジスタTr1,Tr2の特性ばらつきσnは等しくなる。
従って、インバータ回路10の第1及び第2トランジスタTr1,Tr2の特性ばらつきσnが等しくなっているため、スタティックタイミング検証におけるインバータ回路10の特性ばらつきσnを第1及び第2トランジスタTr1,Tr2の特性ばらつきσnに設定している。この結果、スタティックタイミング検証において、インバータ回路10は、その特性ばらつきσnとして第1及び第2トランジスタTr1,Tr2の特性ばらつきσnを設定するため、第1及び第2トランジスタTr1,Tr2に対して、余分な駆動能力の調整もなく、最適に駆動能力を調整することができる。
(ナンド回路20)
次に、ナンド回路20について以下に説明する。
図3に示すように、ナンド回路20は、周知な回路にて構成され、PチャネルMOSトランジスタよりなる第1MOSトランジスタとしての第3及び第4トランジスタTr3,Tr4と、NチャネルMOSトランジスタよりなる第2MOSトランジスタとしての第5及び第6トランジスタTr5,Tr6にて構成されている。
第3トランジスタTr3と第4トランジスタTr4は、その両ドレインが第5トランジスタTr5のドレインにそれぞれ接続され、その接続点(ノードN1)は出力端子Toを介して出力信号を出力する。第3トランジスタTr3は、そのソースが電源電圧線L1に接続され、そのゲートが第5トランジスタTr5のゲートに接続され、その接続点(ノードN2)は第1入力端子Ti1を介して入力信号が入力される。第4トランジスタTr4は、そのソースが電源電圧線L1に接続され、そのゲートが第6トランジスタTr6のゲートに接続され、その接続点(ノードN3)は第2入力端子Ti2を介して入力信号が入力される。
一方、第5トランジスタTr5は、そのソースが第6トランジスタTr6のドレインに接続されている。又、第6トランジスタTr6は、そのソースがグランド線L2に接続されている。
上記のように、ナンド回路20は、PチャネルMOSトランジスタである第3及び第4トランジスタTr3,Tr4が電源電圧線L1と出力端子Toの間にて並列に接続されて第1回路としての並列回路を構成している。また、ナンド回路20は、NチャネルMOSトランジスタである第5及び第6トランジスタTr5,Tr6がグランド線L2と出力端子Toの間にて縦続に接続されて第2回路としての縦続回路を構成している。
このため、HレベルからLレベルに反転(ダウン)する時間(反転時間)より、LレベルからHレベルに反転(アップ)する時間(反転時間)は短くなっている。このとき、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のオフリーク電流は、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のオフリーク電流に比べて大きくなっている。
ここで、MOSトランジスタの特性ばらつきσnは、上記の式(1)に示すように、複数のMOSトランジスタが縦続に接続されている場合、同じゲート面積の1段のMOSトランジスタと比べて小さくなる。
従って、ナンド回路20では、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6が縦続に2段接続となっているため、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6の特性ばらつきσnは、A/(2)1/2になる。第3及び第4トランジスタTr3,Tr4の特性ばらつきσnは、縦続に接続されていなく1段のため、A/(1)1/2、つまりAになる。この結果、同じゲート面積では、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6は、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4より、特性ばらつきσnが小さくなる。
このため、第3〜第6トランジスタTr3〜Tr6を同じ特性ばらつきσnにするには、特性ばらつきσnのうち、ゲート面積を調整する必要がある。つまり、第3〜第6トランジスタTr3〜Tr6を同じ特性ばらつきσnにするには、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のゲート面積を、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のゲート面積の1/(2)1/2にする必要がある。
なお、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のゲート面積を、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のゲート面積の1/(2)1/2にすると、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のオフリーク電流が大きくなる。そこで、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のゲート面積を、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のゲート面積の(2)1/2倍にする必要がある。
上記構成のナンド回路20のレイアウトを図4に示す。
ナンド回路20は、PチャネルMOSトランジスタよりなる第3及び第4トランジスタTr3,Tr4を形成するP領域Zp、及び、NチャネルMOSトランジスタよりなる第5及び第6トランジスタTr5,Tr6を形成するN領域Znにて構成されている。
P領域Zpには、四角枠状のP型拡散領域パターン23が形成される。また、N領域Znには、四角枠状のN型拡散領域パターン29が形成される。P型拡散領域パターン23及びN型拡散領域パターン29には、両パターン23,29を横切るように2つの第1及び第2ゲート配線パターン25,27が平行に延出形成されている。そして、第1及び第2ゲート配線パターン25,27は、上層の電源電圧線パターンL1及びグランド線パターンL2の中央部まで延出している。
第1ゲート配線パターン25であって、P型拡散領域パターン23上の第1ゲート配線パターン25pが、第4トランジスタTr4のゲートを形成する。また、第1ゲート配線パターン25であって、N型拡散領域パターン29上の第1ゲート配線パターン25nが、第6トランジスタTr6のゲートを形成する。一方、第2ゲート配線パターン27であって、P型拡散領域パターン23上の第2ゲート配線パターン27pが、第3トランジスタTr3のゲートを形成する。また、第2ゲート配線パターン27であって、N型拡散領域パターン29上の第2ゲート配線パターン27nが、第5トランジスタTr5のゲートを形成する。
P型拡散領域パターン23であって、第1ゲート配線パターン25pの左側が、第4トランジスタTr4のソースを形成する第1P型ソース領域Zps1になる。また、P型拡散領域パターン23であって、第1ゲート配線パターン25pと、第2ゲート配線パターン27pとの間が、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のドレインをそれぞれ形成するP型ドレイン領域Zpdになる。また、P型拡散領域パターン23であって、第2ゲート配線パターン27pの右側が、第3トランジスタTr3のソースを形成する第2P型ソース領域Zps2になる。
つまり、第4トランジスタTr4は、そのソースが第1P型ソース領域Zps1、そのドレインがP型ドレイン領域Zpd、そのゲートが第1ゲート配線パターン25pにて構成されている。一方、第3トランジスタTr3は、そのソースが第2P型ソース領域Zps2、そのドレインがP型ドレイン領域Zpd、そのゲートが第2ゲート配線パターン27pにて構成されている。
なお、第1及び第2ゲート配線パターン25p,27pは、ゲート長L=85nm、ゲート幅W=300nmにて形成されている。従って、第1及び第2ゲート配線パターン25p,27pでそれぞれ形成される各ゲート面積(=L×W)は25500[nm]となる。
第1及び第2P型ソース領域Zps1,Zps2は、第1及び第2コンタクトC1,C2を介して電源電圧線パターンL1に接続される。P型ドレイン領域Zpdは、第3コンタクトC3を介して出力端子Toとしての第1金属配線パターンLm1に接続される。
一方、N型拡散領域パターン29であって、第1ゲート配線パターン25nの左側が、第6トランジスタTr6のソースを形成する第1N型ソース領域Zns1になる。また、N型拡散領域パターン29であって、第1ゲート配線パターン25nと第2ゲート配線パターン27nとの間が、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のドレインをそれぞれ形成するN型ドレイン領域Zndになる。また、N型拡散領域パターン29であって、第2ゲート配線パターン27nの右側が、第5トランジスタTr5のソースを形成する第2N型ソース領域Zns2になる。
つまり、第6トランジスタTr6は、そのソースが第1N型ソース領域Zns1、そのドレインがN型ドレイン領域Znd、そのゲートが第1ゲート配線パターン25nにて構成されている。一方、第5トランジスタTr5は、そのソースが第2N型ソース領域Zns2、そのドレインがN型ドレイン領域Znd、そのゲートが第2ゲート配線パターン27nにて構成されている。
なお、第1及び第2ゲート配線パターン25n,27nは、ゲート長L=60nm、ゲート幅W=300nmにて形成されている。従って、第1及び第2ゲート配線パターン25n,27nでそれぞれ形成される各ゲート面積(=L×W)は18000[nm]となる。
第1N型ソース領域Zns1は、第4コンタクトC4を介してグランド線パターンL2に接続されている。第2N型ソース領域Zns2は、第5コンタクトC5を介して第1金属配線パターンLm1に接続される。
第1ゲート配線パターン25は、第6コンタクトC6を介して第2入力端子Ti2としての第2金属配線パターンLm2と接続される。第2ゲート配線パターン27は、第7コンタクトC7を介して第1入力端子Ti1としての第3金属配線パターンLm3と接続される。
上記したように、ナンド回路20は、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のゲート長L(=85nm)を、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のゲート長L(=60nm)より25nm長くして形成している。これにより、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のアップの反転時間を、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のダウンの反転時間まで遅延させて等しくなるようにしている。このとき、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4は、ゲート長が長くなっているため、オフリーク電流が小さくなっている。
また、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のゲート面積が25500[nm]、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のゲート面積が18000[nm]になっている。つまり、第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のゲート面積は、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のゲート面積の1/(2)1/2となっている。これによって、ナンド回路20は、電源電圧線L1・出力端子To間に1段の第3及び第4トランジスタTr3,Tr4と、グランド線L2・出力端子To間に縦続に2段接続された第5及び第6トランジスタTr5,Tr6を備えていることから、第3〜第6トランジスタTr3〜Tr6の特性ばらつきσnは等しくなっている。
その結果、ナンド回路20の第3〜第6トランジスタTr3〜Tr6の特性ばらつきσnが等しくなっているため、スタティックタイミング検証におけるナンド回路20の特性ばらつきσnを第3〜第6トランジスタTr3〜Tr6の特性ばらつきσnに設定している。この結果、スタティックタイミング検証において、ナンド回路20は、その特性ばらつきσnとして第3〜第6トランジスタTr3〜Tr6の特性ばらつきσnを設定するため、第3〜第6トランジスタTr3〜Tr6に対して、余分な駆動能力の調整もなく、最適に駆動能力を調整することができる。
(ノア回路30)
次に、ノア回路30について以下に説明する。
図5に示すように、ノア回路30は、周知な回路にて構成され、PチャネルMOSトランジスタよりなる第2MOSトランジスタとしての第7及び第8トランジスタTr7,Tr8、及び、NチャネルMOSトランジスタよりなる第1MOSトランジスタとしての第9及び第10トランジスタTr9,Tr10にて構成されている。
第7トランジスタTr7は、そのドレインが第8トランジスタTr8のソースに接続され、そのソースが電源電圧線L1に接続される。また、第7トランジスタTr7は、そのゲートが第10トランジスタTr10のゲートに接続され、その接続点(ノードN1)は第1入力端子Ti1を介して入力信号が入力される。
第8トランジスタTr8は、そのドレインが第9及び第10トランジスタTr9,Tr10の両ドレインに接続され、その接続点(ノードN2)は出力端子Toを介して出力信号を出力する。また、第8トランジスタTr8は、そのゲートが第9トランジスタTr9のゲートに接続され、その接続点(ノードN3)は第2入力端子Ti2を介して入力信号が入力される。
一方、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10は、そのソースがグランド線L2に接続されている。
上記のように、ノア回路30は、PチャネルMOSトランジスタである第7及び第8トランジスタTr7,Tr8が電源電圧線L1と出力端子Toの間にて縦続に接続されて第2回路としての縦続回路を構成している。また、ノア回路30は、NチャネルMOSトランジスタである第9及び第10トランジスタTr9,Tr10がグランド線L2と出力端子Toの間にて並列に接続されて第1回路としての並列回路を構成している。
このため、LレベルからHレベルに反転(アップ)する時間(反転時間)より、HレベルからLレベルに反転(ダウン)する時間(反転時間)は短くなっている。このとき、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のオフリーク電流は、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のオフリーク電流に比べて大きくなっている。
また、ノア回路30では、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8の特性ばらつきσnは、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8が縦続に2段接続となっているため、1段の第9及び第10トランジスタTr9,Tr10の特性ばらつきσnと比較して、同じゲート面積の場合、上記の式(1)より、1/(2)1/2になっている。
このため、第7〜第10トランジスタTr7〜Tr10を同じ特性ばらつきσnにするには、各トランジスタTr7〜Tr10のゲート面積を調整する必要がある。つまり、第7〜第10トランジスタTr7〜Tr10を同じ特性ばらつきσnにするには、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のゲート面積を、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のゲート面積の1/(2)1/2にする必要がある。
なお、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のゲート面積を、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のゲート面積の1/(2)1/2にすると、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のオフリーク電流が大きくなる。そこで、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のゲート面積を、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のゲート面積の(2)1/2倍にする必要がある。
上記構成のノア回路30のレイアウトを図6に示す。
ノア回路30は、ナンド回路20と比較して第1金属配線パターンLm1、電源電圧線パターンL1及びグランド線パターンL2の接続関係と、第1及び第2ゲート配線パターン25,27のゲート長L及びゲート幅Wが異なる。その他のレイアウトは同じため、同一符号を付けて説明を便宜上省略する。
P型拡散領域パターン23上の第1及び第2ゲート配線パターン25p,27pは、ゲート長L=60nm、ゲート幅W=300nmにて形成されている。
N型拡散領域パターン29上の第1及び第2ゲート配線パターン25n,27nは、ゲート長L=85nm、ゲート幅W=300nmにて形成されている。
グランド線パターンL2は、第8コンタクトC8を介してN領域Znの第2N型ソース領域Zns2と接続している。
第1金属配線パターンLm1は、第3コンタクトC3を介してP領域Zpの第2P型ソース領域Zps2、及び、第5コンタクトC5を介してN領域ZnのN型ドレイン領域Zndと接続している。
上記したように、ノア回路30は、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のゲート長L(=85nm)を、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のゲート長L(=60nm)より25nm長くして形成している。これにより、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のダウンの反転時間を、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のアップの反転時間まで遅延させて等しくなるようにしている。このとき、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10は、ゲート長が長くなっているため、オフリーク電流が小さくなっている。
また、第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のゲート面積が18000[nm]、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のゲート面積が25500[nm]になっている。つまり、ナンド回路20と同様に、縦続に2段接続された第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のゲート面積は、1段の第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のゲート面積の1/(2)1/2となっている。これによって、ノア回路30は、電源電圧線L1・出力端子To間に縦続に2段接続された第7及び第8トランジスタTr7,Tr8と、グランド線L2・出力端子To間に縦続に2段接続された第9及び第10トランジスタTr9,Tr10を備えていることから、第7〜第10トランジスタTr7〜Tr10の特性ばらつきσnは等しくなっている。
その結果、ノア回路30の第7〜第10トランジスタTr7〜Tr10の特性ばらつきσnが等しくなっているため、スタティックタイミング検証におけるノア回路30の特性ばらつきσnを第7〜第10トランジスタTr7〜Tr10の特性ばらつきσnに設定している。この結果、スタティックタイミング検証において、ノア回路30は、その特性ばらつきσnとして第7〜第10トランジスタTr7〜Tr10の特性ばらつきσnを設定するため、第7〜第10トランジスタTr7〜Tr10に対して、余分な駆動能力の調整もなく、最適に駆動能力を調整することができる。
以上記述したように、本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)インバータ回路10は、オフリーク電流や反転時間を調整するとき、セルを構成するMOSトランジスタのゲート長L又はゲート幅Wを調整するとともに、セルを構成する各MOSトランジスタのゲート面積が等しくなるように調整した。
このため、セルを構成する各MOSトランジスタは特性ばらつきσnが等しくなる。この結果、スタティックタイミング検証では、セルは、備える全てのMOSトランジスタに対応した特性ばらつきσnを設定することになり、余分な駆動能力の調整もなく、最適に駆動能力を調整することができる。
(2)ナンド回路20は、電源電圧線L1・出力端子To間に1段の第3及び第4トランジスタTr3,Tr4を備え、グランド線L2・出力端子To間に縦続に2段接続された第5及び第6トランジスタTr5,Tr6を備えている。上記の式(1)より、1段の並列接続された第3及び第4トランジスタTr3,Tr4の特性ばらつきσnを、縦続に2段接続された第5及び第6トランジスタTr5,Tr6の特性ばらつきσnと等しくするのに、1段の並列接続された第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のゲート面積を縦続に2段接続された第5及び第6トランジスタTr5,Tr6のゲート面積より大きくしている。
つまり、並列接続されているために縦続に2段接続された第5及び第6トランジスタTr5,Tr6よりオフリーク電流が大きい第3及び第4トランジスタTr3,Tr4は、ゲート長Lを長くしてそのゲート面積を大きくした。これにより、第3及び第4トランジスタTr3,Tr4のオフリーク電流を小さくすることができ、ナンド回路20の消費電流を低減することができる。
(3)ノア回路30は、電源電圧線L1・出力端子To間に縦続に2段接続された第7及び第8トランジスタTr7,Tr8を備え、グランド線L2・出力端子To間に1段の第9及び第10トランジスタTr9,Tr10を備えている。上記の式(1)より、1段の並列接続された第9及び第10トランジスタTr10の特性ばらつきσnを、縦続に2段接続された第7及び第8トランジスタTr7,Tr8の特性ばらつきσnと等しくするのに、1段の並列接続された第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のゲート面積を縦続に2段接続された第7及び第8トランジスタTr7,Tr8のゲート面積より大きくする必要がある。
つまり、並列接続されているために縦続に2段接続された第7及び第8トランジスタTr7,Tr8よりオフリーク電流が大きい第9及び第10トランジスタTr9,Tr10は、ゲート長Lを長くしてそのゲート面積を大きくした。これにより、第9及び第10トランジスタTr9,Tr10のオフリーク電流を小さくすることができ、ノア回路30の消費電流を低減することができる。
尚、上記実施の形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態において、インバータ回路10は、第1及び第2トランジスタTr1,Tr2のゲート面積を等しくしていた。これに限らず、インバータ回路10を構成する第1及び第2トランジスタTr1,Tr2のゲート面積をほぼ等しい値にしてもよい。例えば、65nmプロセスでは、MOSトランジスタのゲート面積が11%ばらつくと、MOSトランジスタの反転時間が1%ばらつくことが知られている。従って、最適なスタティックタイミング検証を行うには、反転時間のばらつきを1%以内にしなくてはいけないため、インバータ回路10を構成するMOSトランジスタのゲート面積をすべて11%以内に収める必要がある。
また、ナンド回路20は第3〜第6トランジスタTr3〜Tr6、ノア回路30は第7〜第10トランジスタTr7〜Tr10の特性ばらつきσnを等しくしていた。これに限らず、ナンド回路20は第3〜第6トランジスタTr3〜Tr6、ノア回路30は第7〜第10トランジスタTr7〜Tr10の特性ばらつきσnをほぼ等しい値にしてもよい。例えば、上記のように、最適なスタティックタイミング検証を行うには、反転時間のばらつきを1%以内にしなくてはいけないため、ナンド回路20及びノア回路30は、構成する各MOSトランジスタの特性ばらつきσnをすべて1%以内に収める必要がある。
・上記実施形態において、セルの一例としてインバータ回路、ナンド回路、ノア回路を説明した。これに限らず、そのほかのセルにも適用してもよい。
10 インバータ回路
L ゲート長
W ゲート幅
Tr1,Tr3,Tr4,Tr9,Tr10 第1MOSトランジスタ(第1、第3、第4、第9、第10トランジスタ)
Tr2,Tr5,Tr6,Tr7,Tr8 第2MOSトランジスタ(第2、第5、第6、第7、第8トランジスタ)
L1 電源電圧線
L2 グランド線

Claims (6)

  1. 第1MOSトランジスタが1つの又は前記第1MOSトランジスタが複数並列に接続されてなる第1回路と、第2MOSトランジスタが1つの又は前記第2MOSトランジスタが複数縦続に接続されてなる第2回路とが電源電圧線及びグランド線間に縦続に接続されてなる半導体装置のセルの出力信号が、LレベルからHレベルに反転する反転時間と、HレベルからLレベルに反転する反転時間とを等しくするために、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整する半導体装置のセルレイアウト方法であって、
    前記反転時間を等しくするとともに、合わせて、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート面積を、前記第1回路の第1MOSトランジスタと前記第2回路の第2MOSトランジスタの特性ばらつきをほぼ等しくするようなゲート面積となるように、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整することを特徴とする半導体装置のセルレイアウト方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置のセルレイアウト方法において、
    前記セルは、前記第1回路が1つの前記第1MOSトランジスタにて構成され、前記第2回路が1つの前記第2MOSトランジスタにて構成されたインバータ回路であって、
    前記反転時間を等しくするために前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整するとともに、合わせて、前記特性ばらつきを等しくするために前記第1MOSトランジスタのゲート面積が前記第2MOSトランジスタのゲート面積とほぼ等しくなるように前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整することを特徴とする半導体装置のセルレイアウト方法。
  3. 請求項1に記載の半導体装置のセルレイアウト方法において、
    前記セルは、前記第1回路が前記第1MOSトランジスタが複数並列に接続されてなる並列回路で構成され、前記第2回路が前記第2MOSトランジスタが複数縦続に接続されてなる縦続回路で構成され、
    前記反転時間を等しくするために前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整するとともに、合わせて、前記特性ばらつきを等しくするために前記第1回路の各第1MOSトランジスタのゲート面積を、前記第2回路の第2MOSトランジスタのゲート面積に比べて大きくするように、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅を調整することを特徴とする半導体装置のセルレイアウト方法。
  4. 請求項3に記載の半導体装置のセルレイアウト方法において、
    前記並列回路を構成する前記第1MOSトランジスタのゲート面積は、前記第2MOSトランジスタが縦続接続する段数が多くなるほど、そのゲート面積を大きくすることを特徴とする半導体装置のセルレイアウト方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体装置のセルレイアウト方法において、
    前記第1及び第2MOSトランジスタのゲート面積は、前記第1及び第2MOSトランジスタの特性ばらつき誤差を1%以内に収めるようなゲート面積であることを特徴とする半導体装置のセルレイアウト方法。
  6. 第1MOSトランジスタが1つの又は前記第1MOSトランジスタが複数並列に接続されてなる第1回路と、第2MOSトランジスタが1つの又は前記第2MOSトランジスタが複数縦続に接続されてなる第2回路とが電源電圧線及びグランド線間に縦続に接続されてなる半導体装置のセルの出力信号が、LレベルからHレベルに反転する反転時間と、HレベルからLレベルに反転する反転時間とを等しくするために、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅が調整された半導体装置であって、
    前記反転時間を等しくするとともに、合わせて、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート面積を、前記第1回路の第1MOSトランジスタと前記第2回路の第2MOSトランジスタの特性ばらつきをほぼ等しくするようなゲート面積となるように、前記第1回路の第1MOSトランジスタのゲート長及びゲート幅が調整されたことを特徴とする半導体装置。
JP2009044542A 2009-02-26 2009-02-26 半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置 Expired - Fee Related JP5526561B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009044542A JP5526561B2 (ja) 2009-02-26 2009-02-26 半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置
US12/684,654 US8072243B2 (en) 2009-02-26 2010-01-08 Semiconductor device with transistors having substantial the same characteristic variations

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009044542A JP5526561B2 (ja) 2009-02-26 2009-02-26 半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010199425A true JP2010199425A (ja) 2010-09-09
JP5526561B2 JP5526561B2 (ja) 2014-06-18

Family

ID=42630414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009044542A Expired - Fee Related JP5526561B2 (ja) 2009-02-26 2009-02-26 半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8072243B2 (ja)
JP (1) JP5526561B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013109818A (ja) * 2011-10-24 2013-06-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体メモリ装置およびその駆動方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5889586B2 (ja) * 2010-09-27 2016-03-22 株式会社半導体エネルギー研究所 基準電流生成回路、基準電圧生成回路、及び温度検出回路
US10073943B2 (en) * 2015-09-25 2018-09-11 Nxp Usa, Inc. Gate length upsizing for low leakage standard cells

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09284001A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Nec Corp パルス出力回路
JP2005197622A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Sharp Corp 半導体集積回路設計装置、半導体集積回路設計方法、半導体集積回路の電流値相対ばらつき特性評価方法、半導体集積回路の抵抗値相対ばらつき特性評価方法、半導体集積回路の製造方法、制御プログラムおよび可読記録媒体

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0289365A (ja) 1988-09-27 1990-03-29 Nec Corp Cmos集積回路
JPH02218096A (ja) 1989-02-17 1990-08-30 Sharp Corp 半導体メモリの行選択回路
US5528177A (en) * 1994-09-16 1996-06-18 Research Foundation Of State University Of New York Complementary field-effect transistor logic circuits for wave pipelining
JP4683833B2 (ja) * 2003-10-31 2011-05-18 株式会社半導体エネルギー研究所 機能回路及びその設計方法
US7256622B2 (en) * 2004-12-08 2007-08-14 Naveen Dronavalli AND, OR, NAND, and NOR logical gates

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09284001A (ja) * 1996-04-15 1997-10-31 Nec Corp パルス出力回路
JP2005197622A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Sharp Corp 半導体集積回路設計装置、半導体集積回路設計方法、半導体集積回路の電流値相対ばらつき特性評価方法、半導体集積回路の抵抗値相対ばらつき特性評価方法、半導体集積回路の製造方法、制御プログラムおよび可読記録媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013109818A (ja) * 2011-10-24 2013-06-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体メモリ装置およびその駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8072243B2 (en) 2011-12-06
US20100213979A1 (en) 2010-08-26
JP5526561B2 (ja) 2014-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI474150B (zh) 基準電壓電路及電子機器
US8525552B2 (en) Semiconductor integrated circuit device having a plurality of standard cells for leakage current suppression
KR100672032B1 (ko) 수직형 트랜지스터를 이용한 반도체 회로
KR101531887B1 (ko) 네거티브 레벨 쉬프터
JPH10313236A (ja) 遅延回路
JP5526561B2 (ja) 半導体装置のセルレイアウト方法及び半導体装置
JP2006190727A (ja) 半導体集積回路
JP4366858B2 (ja) Mosトランジスタ回路
JP3144395B2 (ja) ディレイ回路
JPH10163826A (ja) Cmosインバータの駆動方法及びシュミットトリガ回路
US6483340B2 (en) High integration-capable output buffer circuit unaffected by manufacturing process fluctuations or changes in use
US20090014801A1 (en) Decoupling capacitor circuit and layout for leakage current reduction and esd protection improvement
KR20110052520A (ko) 입력 회로
KR101622827B1 (ko) 슈미트 트리거 회로를 이용한 논리 게이트
JP4397066B2 (ja) ラッチ回路
JP2007048788A (ja) 半導体装置
JP5838845B2 (ja) 半導体集積回路
JP2001274672A (ja) トライステートバッファ回路
TW202331578A (zh) 晶片內具可調驅動強度能力的電路單元及其方法
JP4801923B2 (ja) 半導体集積回路の設計手法
JP4646619B2 (ja) 半導体回路装置およびその設計方法
JP2008104053A (ja) インバータ回路および遅延回路
JP2002111480A (ja) 半導体集積回路
JP2005260602A (ja) 高ヒステリシス幅入力回路
JP2007273872A (ja) 半導体集積回路装置の設計方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5526561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees