JP2010198422A - 画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像装置と画像処理装置との接続をどのような接続形態で行ったとしても適切な画像処理を行うことが可能な画像処理装置、及び画像処理方法を提供する。
【解決手段】本発明の画像処理装置は、所定の設置位置に設置される撮影装置を接続する接続部を備えている。また、所定位置の撮像装置の撮像領域に設けられることが予め取り決められている標識に関する情報である、標識情報を記録した記録部を備えている。また記録部は、所定の設置位置を示す設置位置情報を記録している。さらに画像処理装置は、接続部に接続された撮像装置で得られた撮像画像に、所定の標識を示す標識画像が含まれているか否かを判定する判別部を備えている。判別部は、標識画像が含まれている場合に、得られた標識画像と、標識情報と、設置位置情報とに基づいて、撮像を行った撮影装置の設置位置を判別し、判別結果を各種画像処理に用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像処理装置、及び画像処理方法に関するものであり、特に複数の撮像装置で撮像された画像を合成して合成画像を生成する画像処理装置、及び画像処理方法に関する。
近年、車両に搭載される各種装置の電子化に伴い、車両に搭載された複数のカメラ(=撮像装置)で車両周辺を撮像し、その撮影画像をカーナビゲーション装置等の車載用装置の画面に表示するシステムが開発されている。これにより運転手は、例えば後退する場合や右左折する場合に、車両後方を映し出すバックカメラや、車両全体を映し出す複数の広角カメラにより、死角を確認することが可能である。
さらには、撮影した画像を座標変換することにより、地面の上方から眺めたような鳥瞰画像を生成して表示するものがある。この鳥瞰画像を表示することによって、運転手は車両周辺の状況を把握し易くなる。また、複数のカメラから得た鳥瞰画像を幾何変換によって全周鳥瞰画像(=合成画像)に変換し、これを表示装置に表示させる視界支援システムが開発されている。
この視界支援システムでは、車両全周の状況を上空から見た画像として運転者に提示することができるため、車両の周辺360度を死角なくカバーできるという利点がある。上記のような視界支援システムに関連する技術として、特許文献1には、複数の撮像装置による撮影領域の共通撮像領域に映った画像が、三次元物体の画像であるか否かを判断できる監視システムが開示されている。
また特許文献2には、定量的及び統計的な評価に基づき色調整を可能とすることを目的とした調整装置が開示されている。この調整装置は、被調整色に最も近い格子点を基準にして色調整を行い、基準の格子点の色にユーザが指定する調整量を反映する。
特開2004−235986号公報 特開2003−125224号公報
従来の視界支援システムは、例えば図5及び図6に示すように、車両200の前後左右にカメラ21を取り付け、調整ボード41(=標識)を設置して、画像処理に関する各種調整を行っていた。図5は、視界支援システムが適用される車両200を上方から見た平面図である。図6は、車両200を左斜め前方から見た斜視図である。なお、車両200及び調整ボード41は地面、例えば路面上に配置されている。
図5に示すように、車両200の前部、右側部、左側部及び後部には、カメラ21が取り付けられている。また図6に示すように、前部のカメラ21aは、例えば車両200のフロントミラー上部に設置される。また右側部のカメラ21bは、例えば車両200の右側面の最上部に設置される。また左側部のカメラ21cは、例えば車両200の左側面の最上部に設置される。また後部のカメラ21dは、例えば車両200の後部の最上部に設置される。
上記のように複数のカメラ21を取り付ける車両200が、トラックやバスのように全長の長い車両である場合、複数のカメラ21と画像処理装置100(図3)とを接続する配線長が必然的に長くなる。場合によっては、配線長が二十メートルを越す場合もある。そのため、部品の共通化と作業効率を図るため、カメラ21に取り付ける配線は数十センチ程度とし、接続用の延長ケーブルを数種類用意するのが一般的である。
画像処理装置100には、接続用ケーブルを接続するための接続端子が複数備えられている。各接続端子は、いずれのカメラ21を接続するためのものであるかが、予め定められている。つまり、前部用のカメラ21aを接続する接続端子と、右側部用のカメラ21bを接続する接続端子とが区別されており、それぞれ適切な接続用ケーブルを接続する必要がある。
適切な接続を行うために、例えば接続端子の色を数種類使用する、もしくは、接続端子そのものを数種類使用する方法がある。しかしこれらの方法はコストがかかるため、製品の単価上昇につながってしまう。
そこで、共通の延長ケーブルを、車両200の長さに応じて加工する方法が用いられている。この場合、外見だけでは複数の延長ケーブルを判別するのが難しい。車両200へ組み込む前であればその長さにより判別することも可能であるが、車両200内部に組み込まれた後では、外見での判断は難しい。このため、設置時に作業者が手作業で印を付ける等により、外見で判断できるようにしなければならない。
以上のことから複数のカメラ用ケーブルを、それぞれ間違わず取り付けるのに手間がかかるという問題があった。もし接続を間違い、接続後に表示装置31(図3)に画像が表示された時点で間違いに気づいた場合、接続をやり直す必要がある。車両200の形状によっては、配線をボディに埋め込んでしまうため、配線のやり直しは非常に手間がかかる場合がある。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、複数の撮像装置がいずれの位置に取り付けられているかを画像処理装置が判別し、撮像装置と画像処理装置との接続をどのような接続形態で行ったとしても適切な画像処理を行うことが可能な画像処理装置、及び画像処理方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明の画像処理装置は、予め定められた複数の設置位置のいずれかに設置された撮影装置を接続する接続部と、前記設置位置における前記撮像装置の撮像領域に設けられ、且つ予め定められた形状をした標識に関する情報を含む標識情報、及び前記設置位置を示す設置位置情報を記録した記録部と、前記撮像装置で撮像された撮像画像に前記標識を示す標識画像が含まれているか否かを判定し、含まれている場合に、前記標識画像、前記標識情報、及び前記設置位置情報に基づいて、前記撮像を行った前記撮影装置の設置位置を判別する判別部とを備えることを特徴としている。
この構成によると、本発明の画像処理装置は、所定の設置位置に設置される撮影装置を接続する接続部を備えている。また、所定位置の撮像装置の撮像領域に設けられることが予め取り決められている標識(例えば幾何学図形)に関する情報である、標識情報を記録した記録部を備えている。また記録部は、所定の設置位置を示す設置位置情報を記録している。なお各標識は、設置位置毎にその形状が予め取り決められており、この取り決めに関する情報が標識情報に含まれている。さらに画像処理装置は、接続部に接続された撮像装置で得られた撮像画像に、所定の標識を示す標識画像が含まれているか否かを判定する判別部を備えている。判別部は、標識画像が含まれている場合に、得られた標識画像と、標識情報と、設置位置情報とに基づいて、撮像を行った撮影装置の設置位置を判別し、判別結果を各種画像処理に用いる。このため、接続部に含まれる複数の接続端子にいずれの設置位置の撮像装置を接続するかを、予め取り決めておく必要がない。
また上記の目的を達成するために本発明の画像処理装置は、前記判別部が、前記標識画像、前記設置位置情報、及び前記標識情報に基づいて、前記撮影を行った前記撮像装置の設置角度が予め定められた角度と一致するか否かを判別する。
この構成によると、判別部は、標識画像と、標識情報と、設置位置情報とに基づいて、撮像を行った撮影装置の設置角度が予め定められた正規の角度と一致するか否かを判別する。このため例えば、ユーザが撮像装置を設置する際にその上下を逆に設置してしまったとしても、設置後にそのことを検知することができる。
また上記の目的を達成するために本発明の画像処理装置は、前記判別部が、複数の前記撮像領域が重複する領域である共通撮像領域に設けられた前記標識を用いて、前記撮像を行った前記撮像装置の設置位置又は設置角度を判別する。
この構成によると、判別部は、撮像装置毎の撮像領域が重複する領域である共通撮像領域に設けられた標識を用いて、撮像装置の設置位置又は設置角度を判別する。なお各共通撮像領域に設けられる標識の形状は予め取り決めが行われており、この取り決めに関する情報が標識情報に含まれているものとする。
また上記の目的を達成するために本発明の画像処理装置は、前記撮影装置により撮像された撮像画像から鳥瞰画像を生成する画像変換部と、複数の前記鳥瞰画像を合成して合成画像を生成する画像合成部とを備え、前記画像合成部が、前記判別部により判別された前記撮影装置毎の設置位置又は設置角度に基づいて前記生成を行う。
この構成によると、本発明の画像処理装置は、撮影装置により得られた撮像画像から鳥瞰画像を生成する画像変換部を備えている。また、複数の鳥瞰画像を合成して合成画像、例えば全周鳥瞰画像を生成する画像合成部を備えている。画像合成部は、判別部により判別された撮影装置毎の設置位置、及び設置角度に基づいて、撮像画像の合成処理を行う。このため、例えば画像処理装置と撮像装置との接続形態が変化したとしても、好適な合成画像を生成することができる。
また上記の目的を達成するために本発明の画像処理装置は、前記画像合成部が、前記判別部により前記設置角度が上下反転していると判別された前記撮像装置により撮像された画像を、上下反転処理を施すとともに、前記合成画像の生成に用いる。
この構成によると、画像合成部は、判別部により設置角度が上下反転していると判定された撮像装置が存在する場合に、該当撮像装置で撮像された画像の上下を反転させるとともに、合成画像の生成に用いる。このため、誤った設置方法による設置が行われた場合であっても、好適な合成画像を生成することができる。
また上記の目的を達成するために本発明の画像処理方法は、予め定められた複数の設置位置のいずれかに設置された撮影装置を接続する接続部と、前記設置位置における前記撮像装置の撮像領域に設けられ、且つ予め定められた形状をした標識に関する情報を含む標識情報、及び前記設置位置を示す設置位置情報を記録した記録部とを備える画像処理装置を用いた画像処理方法において、前記撮像装置で撮像された撮像画像に前記標識を示す標識画像が含まれているか否かを判定し、含まれている場合に、前記標識画像、前記標識情報、及び前記設置位置情報に基づいて、前記撮像を行った前記撮影装置の設置位置を判別する判別ステップを含むことを特徴としている。
また上記の目的を達成するために本発明の画像処理方法は、前記判別ステップにおいて、前記標識画像、前記設置位置情報、及び前記標識情報に基づいて、前記撮影を行った前記撮像装置の設置角度が予め定められた角度と一致するか否かを判別する。
また上記の目的を達成するために本発明の画像処理方法は、前記判別ステップにおいて、複数の前記撮像領域が重複する領域である共通撮像領域に設けられた前記標識を用いて、前記撮像を行った前記撮像装置の設置位置又は設置角度を判別する。
以上の構成によると、上述の画像処理装置と同様の作用を得ることが可能である。
本発明の構成によれば、撮像装置の設置及び配線を行う作業者が、撮像装置の設置位置、設置角度、及び画像処理装置への接続先を意識することなく、作業を行うことができる。このため、作業の効率性が上がる。また、接続に共通のケーブルや接続端子を使用することができるため、コストの面で有利である。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置の接続形態を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る設置位置判別処理の処理フローを示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る調整ボードの一例を示す模式図である。 車両及び調整ボードの位置関係を示す鳥瞰図である。 カメラが設置された車両の外観を示す斜視図である。 車両周辺の鳥瞰画像及び全周鳥瞰画像の一例を示す模式図である。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
〈1.装置構成について〉
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100の内部構成を示したブロック図である。また図2は、画像処理装置100と外部装置との接続形態を模式的に表した模式図である。本発明の画像処理装置100は少なくとも、制御部11、記録部12、画像入力端子13(=接続部)、ビデオデコーダ14、ビデオエンコーダ15、及び画像出力端子16を含むように構成されている。また画像処理装置100に外部接続される装置として、カメラ21(=撮像装置)及びモニタ31が存在する。
制御部11は、画像処理装置100の各部材の駆動を有機的に制御して、画像処理等を統括制御するものである。また制御部11は、制御部11が備える演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現される機能部として、画像変換部11a、画像合成部11b、及び判別部11cを備えている。なお、各機能部が実施する処理の詳細については後述する。
記録部12は、各種データを記録するための媒体であり、例えば不揮発性のフラッシュメモリや、磁気記録媒体であるハードディスク等が用いられる。記録部12には、撮像装置を設置するための複数の設置位置を示した設置位置情報や、設置位置毎の撮像領域に設けられる調整ボード41(=図4)に関する標識情報が記録されている。標識情報には、例えば調整ボード41に描かれた図形(=標識)の形状を示す情報や、各形状の図形を含む調整ボード41がいずれの撮像領域に設けられるかを取り決めた情報等が含まれている。
画像入力端子13は、カメラ21から映像信号を入力するための端子である。例えばコンポジット端子、S映像端子、又はRGB端子等が用いられる。ビデオデコーダ14は、入力した映像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。デジタル信号は制御部11に渡され、カメラ21の位置判別処理や画像合成処理等に用いられる。
ビデオエンコーダ15は、制御部11により画像処理されたデジタル信号を入力し、デジタル信号からアナログ信号に変換する。画像出力端子16は、ビデオエンコーダ15により生成されたアナログ信号を外部の装置、例えばモニタ31へ出力する端子である。画像出力端子16は、画像入力端子13と同様、コンポジット端子、S映像端子、又はRGB端子等が用いられる。
カメラ21は、画像撮像素子及び広角レンズを備えた小型の撮像装置であり、180度前後の画角を持つ。なお画像撮像素子としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)を用いる。CCDは撮像レンズユニット(不図示)により結像された被写体の光像(光学情報)をR(赤)・G(緑)・B(青)の色成分の画像データに光電変換して出力する。この画像データを含む信号が、画像処理装置100の画像入力端子13へ送られる。
カメラ21は、画像処理装置100が備える画像入力端子13の数だけ接続が可能である。本実施形態では、図5に示すように、車両200の前後左右に計四台のカメラ21が設置されている。この四台のカメラ21を接続するため画像処理装置100は、四つの画像入力端子13を備えている。これにより、車両200の四方で撮像された画像の画像処理が可能である。
なお従来は、カメラ21と画像入力端子13とは予め定められた接続形態による接続を行う必要があった。つまり、所定のカメラ21と所定の画像入力端子13とが一対一の関係にあり、カメラ21毎に接続先の画像入力端子13が定められていた。本発明では、後述する設置位置判定処理により、ユーザは接続先の画像入力端子13を意識することなく、カメラ21を接続可能とする。
モニタ31は、画像処理装置より出力される画像を表示する表示装置である。例えばLCD(Liquid Crystal Display)等を用いた液晶モニタや、ブラウン管を用いたCRT(Cathode Ray Tube)モニタ等が用いられる。モニタ31は車両200の運転席又は助手席等に設置され、運転手等が車両200周辺の風景を確認できるようになっている。
〈3.画像調整処理について〉
次に、画像処理装置100が行う画像調整処理について、図4〜図7を用いて説明する。図4は、画像調整に用いる調整ボード41の一例を示す模式図である。図5は、車両200及び調整ボード41を上方から見た鳥瞰図であり、車両200へのカメラ21の設置状態を表している。また図6は、車両200を左斜め前方から見た斜視図である。また、図7は、各撮影領域で撮像された鳥瞰画像の合成結果を模式的に表した模式図である。
図5に示すように、車両200の前部、右側部、左側部及び後部には、カメラ21a、カメラ21b、カメラ21c、及びカメラ21dがそれぞれ取り付けられている。なお本実施形態においては、カメラ21a〜カメラ21dを区別せずに、これらを単にカメラ21と呼ぶ場合もあるものとする。
図6に示すように、車両200の前面最上部に前方向のカメラ21aが設置される。同様に、車両の右側最上部に右方向のカメラ21b、左側最上部に左方向のカメラ21c、後部の最上部に後方向のカメラ21dが設置される。カメラ21の光軸は、図6に示すように、車両200に対して斜め下向きの方向になるように調整されている。
画像変換部11aは、カメラ21で撮像された画像より、鳥瞰画像(図7上方)を生成する。鳥瞰画像は、実際のカメラ21の撮影画像を、仮想カメラの視点である仮想視点から見た画像に変換したものである。より具体的には、鳥瞰画像は、実際のカメラ21の撮影画像を、地上面を鉛直方向に見下ろした画像に変換したものである。画像変換部11aは、鳥瞰画像の基となる撮影画像に対してレンズ歪み補正などの画像処理を施し、その画像処理後の撮影画像を鳥瞰画像に変換する。
画像合成部11bは、画像変換部11aにより生成された複数の鳥瞰画像から全周鳥瞰画像(=合成画像、図7下方)を生成する。全周鳥瞰図画像を画像合成によって生成する場合、共通撮像領域に対応する画像は、合成する画像間の画素値を平均化することによって生成される。
或いは、予め定義した合成境界線を境に合成する画像を貼り合わせることによって生成される。なお、全周鳥瞰図画像の生成は、実際には各種変換パラメータの校正を行いつつ実施する必要がある。調整ボード41はこの校正処理を行うための部材である。カメラ21が撮像する画像に、調整ボード41が二つずつ映るように、調整ボード41を配置する。なお、調整ボード41が映っていない場合は、調整ボード41の設置位置を手動で移動させる。
調整ボード41は、画像合成部11bが画像合成処理を行う際に用いる座標を認識するための図形を含んでいる。図4の例では、各調整ボード41の四隅に存在する白色又は黒色の正方形が座標認識用の図形である。
調整ボード41は、複数のカメラ21の共通撮像領域に設置される。例えばカメラ21aとカメラ21bは、車両200の右斜め前方の所定領域を共通して撮影する。つまり、車両100の右斜め前方の所定領域にて、撮像領域が重なり合う。このように、複数のカメラ21の撮影領域が重なり合う領域が、共通撮像領域である。
また本実施形態の調整ボード41は、座標認識用の図形とは別に、特徴的な形状の図形をその中央に含んでいる。例えば図4に示すように、星形図形42a、丸形図形42b、三角形図形42c、又は五角形図形42dをそれぞれ含んでいる。また図5に示すように、星形図形42aを車両200の左前方、丸形図形42bを右前方、三角形図形42cを左後方、五角形図形42dを右後方の共通撮像領域に設置する標識とすることを、予め取り決めておく。この取り決めを示す標識情報は、記録部12に記録され、次に説明する設置位置判別処理において参照される。
〈4.設置位置判別処理について〉
ここで、本発明の一実施形態に係る画像処理装置100が実施するカメラ21の設置位置判別処理の概要を、図3のフロー図を用いながら説明する。なお図3の処理フローはカメラ21aを例にした処理フローであるが、残りの三台のカメラ21に関しても、同内容の処理フローで設置位置の判別を行うものとする。
図3に示す処理は、カメラ21が接続された状態の画像処理装置100の電源が起動され、且つカメラ21の設置位置判別指示を検知した場合に開始される。なお設置位置判別指示は例えば、画像処理装置に備えられた操作部(不図示)により所定操作が行われた場合等に発行される。或いは、画像合成部11bが合成画像生成のための各種調整処理を行う際に、あわせて実施する形態でもよい。
本処理の開始後、判別部11cはステップS110において、カメラ21に対して撮像指示を与える。次に判別部11cはステップS120において、撮像により得られた撮像画像の解析を行い、撮像画像の左側及び右側の共通撮像領域に含まれる調整ボード41に描かれた図形の形状を確認する。
次に判別部11cはステップS130において、撮像画像左側の調整ボード41に含まれる図形が、星形図形42aであるか否かを判定する。星形図形42aではない場合、後述するステップS140に移行する。星形図形42aである場合、判別部11cはステップS131において、撮像画像右側の調整ボード41に含まれる図形が、丸形図形42bであるか否かを判定する。
丸形図形42bである場合、判別部11cはステップS132において、撮像を実施したカメラ21が車両200の前部に設置されたカメラ、つまりカメラ21aであると決定する。丸形図形42bではなく、三角形図形42cである場合、左側部に設置されたカメラ21が180度回転しているとみなす。
この場合、判別部11cはステップS133において、撮像を実施したカメラ21が車両200の左側部に設置されたカメラ、つまりカメラ21cであると決定する。そして判別部11cはステップS134において、撮像画像を180度回転させるように、画像変換部11aに指示する。この指示を受けた画像変換部11aは、この回転処理をカメラ21cで撮像を行う度に実施することを、設定情報として記録部12に記録する。
ステップS140に処理が移行した場合、判別部11cはステップS140において、撮像画像左側の調整ボード41に含まれる図形が、三角形図形42cであるか否かを判定する。三角形図形42cではない場合、後述するステップS150に移行する。三角形図形42cである場合、判別部11cはステップS141において、撮像画像右側の調整ボード41に含まれる図形が、星形図形42aであるか否かを判定する。
星形図形42aである場合、判別部11cはステップS142において、撮像を実施したカメラ21が車両200の左側部に設置されたカメラ、つまりカメラ21cであると決定する。星形図形42aではなく、五角形図形42dである場合、後部に設置されたカメラ21が180度回転しているとみなす。
このため、判別部11cはステップS143において、撮像を実施したカメラ21が車両200の後部に設置されたカメラ、つまりカメラ21dであると決定する。そして判別部11cはステップS144において、撮像画像を180度回転させるように、画像変換部11aに指示する。この指示を受けた画像変換部11aは、この回転処理をカメラ21dで撮像を行う度に実施することを、設定情報として記録部12に記録する。
ステップS150に処理が移行した場合、判別部11cはステップS150において、撮像画像左側の調整ボード41に含まれる図形が、五角形図形42dであるか否かを判定する。五角形図形42dではない場合、後述するステップS160に移行する。五角形図形42dである場合、判別部11cはステップS151において、撮像画像右側の調整ボード41に含まれる図形が、三角形図形42cであるか否かを判定する。
三角形図形42cである場合、判別部11cはステップS152において、撮像を実施したカメラ21が車両200の後部に設置されたカメラ、つまりカメラ21dであると決定する。三角形図形42cではなく、丸形図形42bである場合、右側部に設置されたカメラ21が180度回転しているとみなす。
このため、判別部11cはステップS153において、撮像を実施したカメラ21が車両200の右側部に設置されたカメラ、つまりカメラ21bであると決定する。そして判別部11cはステップS154において、撮像画像を180度回転させるように、画像変換部11aに指示する。この指示を受けた画像変換部11aは、この回転処理をカメラ21bで撮像を行う度に実施することを、設定情報として記録部12に記録する。
ステップS160に処理が移行した場合、判別部11cはステップS160において、撮像画像左側の調整ボード41に含まれる図形が、丸形図形42bであるか否かを判定する。丸形図形42bではない場合、判別部11cはステップS170において、カメラ21による再撮影を行った後、再びステップS120に移行する。丸形図形42bである場合、判別部11cはステップS161において、撮像画像右側の調整ボード41に含まれる図形が、五角形図形42dであるか否かを判定する。
五角形図形42dである場合、判別部11cはステップS162において、撮像を実施したカメラ21が車両200の右側部に設置されたカメラ、つまりカメラ21bであると決定する。五角形図形42dではなく、星形図形42aである場合、前部に設置されたカメラ21が180度回転しているとみなす。
このため、判別部11cはステップS163において、撮像を実施したカメラ21が車両200の前部に設置されたカメラ、つまりカメラ21aであると決定する。そして判別部11cはステップS164において、撮像画像を180度回転させるように、画像変換部11aに指示する。この指示を受けた画像変換部11aは、この回転処理をカメラ21aで撮像を行う度に実施することを、設定情報として記録部12に記録する。
以上の処理をカメラ21の台数分だけ行うことにより、それぞれのカメラ21が車両のいずれの設置位置に設置されているか決定する。そして決定した内容を示す判別情報を、記録部12に記録する。画像変換部11a及び画像合成部11bは、この判別情報に基づき、画像変換処理や画像合成処理等を行う。なお画像合成処理を行う場合、回転処理が必要なカメラ21で撮像された画像については、上述の回転処理と合成処理とを同時に行うことも可能である。
以上に説明した本実施形態によれば、カメラ21により撮像された画像から、そのカメラ21がどの設置位置に設置されているかを判別することができる。また、以上の処理をユーザ操作を必要とすることなく行うことが可能であるため、カメラ21の接続形態を自動認識し、適切な画像処理を行うことができる。
また上記の実施形態によれば、設置位置判別用の標識として調整ボード41を使用することにより、画像合成に関連する各種調整処理と、設置位置判別処理とをあわせて行うことが可能である。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)上記実施形態では、画像処理装置100を搭載する移動体として車両200を例に説明を行っているが、これ以外の移動体に搭載される画像処理装置において、本発明の設置位置判別処理を適用する形態でもよい。例えば航空機、船舶、列車等の移動体に搭載する形態でもよい。またカメラ21及び画像処理装置100は、必ずしも移動体に搭載されている必要はなく、建造物の周辺を監視する監視システム等に適用する形態でもよい。
(B)上記実施形態では、カメラ21の台数が四台である例で説明を行っているが、設置台数はこの数に限定されるものではない。例えば画角が広いカメラ21を用いる場合、二台又は三台に台数を減らした形態でもよい。逆に画角が狭いカメラ21を用いる場合、五台又は六台のように、台数を増やした形態でもよい。この場合、カメラの台数に応じて調整ボード41の数を増減させて、各カメラ21の設置位置を判別する。
(C)上記実施例では、調整ボード41に含まれる特徴的な図形として、星形図形42a〜五角形図形42dのようなそれぞれ形状の異なる図形を用いているが、これ以外の図形を標識として用いる形態でもよい。例えば、形状は同じであるが色が異なる図形や、数字や文字等を含む記号を標識として用いる形態でもよい。
(D)上記実施形態では、画像合成部11bが生成する合成画像として全周鳥瞰画像を例に説明を行っているが、この他の合成画像を生成する場合に、本発明の設置位置判別処理を用いる形態でもよい。例えば後部及び両側部の三つのカメラ21で撮像された撮像画像を用いて、車両200の後方画像を生成する場合に用いる形態でもよい。
(E)上記実施形態では、ビデオデコーダ14が一つである構成を例に説明を行っているが、映像入力端子13毎に個別のビデオデコーダ14を備える形態でもよい。
(F)上記実施形態では、本発明の各処理に関わる画像処理装置100の各種機能部が、マイクロプロセッサ等の演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現されているが、各種機能部が複数の回路により実現される形態でもよい。
100 画像処理装置
11 制御部
11a 画像変換部
11b 画像合成部
11c 判別部
12 記録部
13 画像入力端子(接続部)
14 ビデオデコーダ
15 ビデオエンコーダ
16 画像出力端子
21 カメラ(撮像装置)
31 モニタ
41 調整ボード(標識)

Claims (8)

  1. 予め定められた複数の設置位置のいずれかに設置された撮影装置を接続する接続部と、
    前記設置位置における前記撮像装置の撮像領域に設けられ、且つ予め定められた形状をした標識に関する情報を含む標識情報、及び前記設置位置を示す設置位置情報を記録した記録部と、
    前記撮像装置で撮像された撮像画像に前記標識を示す標識画像が含まれているか否かを判定し、含まれている場合に、前記標識画像、前記標識情報、及び前記設置位置情報に基づいて、前記撮像を行った前記撮影装置の設置位置を判別する判別部とを備えること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判別部が、前記標識画像、前記設置位置情報、及び前記標識情報に基づいて、前記撮影を行った前記撮像装置の設置角度が予め定められた角度と一致するか否かを判別する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判別部が、複数の前記撮像領域が重複する領域である共通撮像領域に設けられた前記標識を用いて、前記撮像を行った前記撮像装置の設置位置又は設置角度を判別する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記撮影装置により撮像された撮像画像から鳥瞰画像を生成する画像変換部と、
    複数の前記鳥瞰画像を合成して合成画像を生成する画像合成部とを備え、
    前記画像合成部が、前記判別部により判別された前記撮影装置毎の設置位置又は設置角度に基づいて前記生成を行う、
    請求項2又は請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像合成部が、前記判別部により前記設置角度が上下反転していると判別された前記撮像装置により撮像された画像を、上下反転処理を施すとともに、前記合成画像の生成に用いる、
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 予め定められた複数の設置位置のいずれかに設置された撮影装置を接続する接続部と、
    前記設置位置における前記撮像装置の撮像領域に設けられ、且つ予め定められた形状をした標識に関する情報を含む標識情報、及び前記設置位置を示す設置位置情報を記録した記録部とを備える画像処理装置を用いた画像処理方法において、
    前記撮像装置で撮像された撮像画像に前記標識を示す標識画像が含まれているか否かを判定し、含まれている場合に、前記標識画像、前記標識情報、及び前記設置位置情報に基づいて、前記撮像を行った前記撮影装置の設置位置を判別する判別ステップを含むこと
    を特徴とする画像処理方法。
  7. 前記判別ステップにおいて、前記標識画像、前記設置位置情報、及び前記標識情報に基づいて、前記撮影を行った前記撮像装置の設置角度が予め定められた角度と一致するか否かを判別する、
    請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記判別ステップにおいて、複数の前記撮像領域が重複する領域である共通撮像領域に設けられた前記標識を用いて、前記撮像を行った前記撮像装置の設置位置又は設置角度を判別する、
    請求項6に記載の画像処理方法。
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