JP2019186869A - 船舶の撮影装置およびその校正方法 - Google Patents

船舶の撮影装置およびその校正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】船舶が水上にあっても撮影装置の校正処理を容易に行えるようにする。【解決手段】船舶(101)の左側を係留施設(501)に接岸させた状態で、係留施設の所定の位置に設置された校正用指標(60)を、船舶の左側を撮影範囲に含むフロントカメラ(13f)、バックカメラ(13b)およびレフトカメラ(13l)よって共通の撮影領域(RCfl,RCbl)で撮影する第1校正撮影モードと、船舶の右側を係留施設に接岸させた状態で、船舶の右側を撮影範囲に含むフロントカメラ、バックカメラおよびライトカメラ(13r)によって共通の撮影領域(RCfr,RCbr)で撮影する第2校正撮影モードとを備え、それら両撮影モードにおいて各カメラで撮影された周辺画像での校正用指標の位置に基づき、撮影装置(22)の校正を行う。【選択図】図7

Description

本開示は、船舶の撮影装置およびその校正方法に関する。
従来から、船舶の操縦を支援するために、船体の周囲に設置された複数のカメラによって撮影される周辺画像を繋ぎ合わせることにより、船舶を上方から見たかのような疑似の鳥瞰画像を作成して、船舶に搭載された表示装置に表示させることが知られている。このような鳥瞰画像の表示を行う操船支援システム(操縦支援装置)は、例えば特許文献1に開示されている。
複数のカメラによって撮影された周辺画像を繋ぎ合わせる場合には、隣り合うカメラの撮影によって取得した周辺画像の間の継ぎ目を位置合わせするため、個々のカメラの設置位置や設置角度などの設置状態に応じて周辺画像同士の継ぎ目の位置を校正するキャリブレーションと呼ばれる撮影装置の校正を行う必要がある。
そうした撮影装置の校正は、鳥瞰画像の表示を行う自動車の運転支援システムにおいて行われている。自動車の運転支援システムでの撮影装置の校正は、例えば、周辺画像同士の継ぎ目の基準となる校正用指標を路上や床面に複数設置し、隣り合うカメラで共通の校正用指標を撮影することで行われる。このような撮影装置の校正方法については、例えば特許文献2に開示されている。
特開2010−093605号公報 特開2014−183540号公報
船舶の操船支援システムでは、カメラの耐久性を考慮すると、船舶を使用するときにのみカメラを船体に装着したい、という要望がある。そうした要望に応えるには、船舶の操船支援システムを使用する毎に、撮影装置の校正を行う必要がある。しかしながら、船舶の操船支援システムでは、校正用指標を水上に浮かせて設置すると、校正用指標が水の動きにより流されてしまい、校正用指標を適切な位置に設置することが困難である。だからといって、撮影装置の校正を行う都度、船舶を陸上に引き上げ、路面に設置した校正用指標を用いて撮影装置の校正を行った後に陸上から水上に戻すのは、手間がかかり過ぎる。
本開示の技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、船舶が水上にあっても撮影装置の校正を容易に行えるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本開示の技術では、船舶の一方側を撮影範囲に含む複数のカメラと、船舶の他方側を撮影範囲に含む複数のカメラとについて、周辺画像の継ぎ目を位置合わせする校正を順番に行えるようにした。
具体的には、本開示の技術は、互いに所定の間隔をあけて船舶に設置された複数のカメラと、各カメラの撮影によって取得される船舶の周辺画像を継ぎ合わせて合成画像を作成する制御装置とを備える船舶の撮影装置を対象としている。複数のカメラとしては、船舶の第1側を撮影範囲に含む複数の第1カメラと、船舶の第1側とは反対側である第2側を撮影範囲に含む複数の第2カメラとが設けられている。隣り合う第1カメラ同士および隣り合う第2カメラ同士はそれぞれ共通の撮影領域を有している。
制御装置は、船舶の第1側を係留施設に接岸させた状態で、その係留施設の所定の位置に設置された校正用指標を複数の第1カメラによって共通の撮影領域で撮影する第1校正撮影モードと、船舶の第2側を係留施設に接岸させた状態で、校正用指標を複数の第2カメラによって共通の撮影領域で撮影する第2校正撮影モードとを備える。そして、制御装置は、第1校正撮影モードにおいて各第1カメラの撮影により取得された周辺画像での校正用指標の位置と、第2校正撮影モードにおいて各第2カメラの撮影により取得された周辺画像での校正用指標の位置とに基づき、隣り合う第1カメラの撮影によって取得される周辺画像の継ぎ目の位置と、隣り合う第2カメラの撮影によって取得される周辺画像の継ぎ目の位置とを校正する。
この構成によると、船舶の第1側を撮影範囲に含む複数の第1カメラによって共通の撮影領域で校正用指標を撮影する第1校正撮影モードと、船舶の第2側を撮影範囲に含む複数の第2カメラによって共通の撮影領域で校正用指標を撮影する第2校正撮影モードとを備え、これら第1校正撮影モードおよび第2校正撮影モードにおいて、係留施設の所定の位置に設置された校正用指標を共通に用いるようにしたので、校正用指標の位置を固定することができる。そして、第1校正撮影モードおよび第2校正撮影モードにおいて取得された周辺画像での校正用指標の位置に基づいて周辺画像の継ぎ目の位置を校正するようにしたので、船舶が水上にあっても、係留施設に固定した校正用指標を用いて撮影装置の校正を容易に行うことができる。
上記船舶の撮影装置において、複数のカメラは、船舶の前方を撮影するフロントカメラと、船舶の後方を撮影するバックカメラと、船舶の左方を撮影するレフトカメラと、船舶の右方を撮影するライトカメラとを含んでいてもよい。そして、これらフロントカメラ、バックカメラ、レフトカメラおよびライトカメラは、それぞれ広角カメラであることが好ましい。この場合、レフトカメラは、第1側として船舶の左側を撮影範囲に含む第1カメラであり、ライトカメラは、第2側として船舶の右側を撮影範囲に含む第2カメラであり、フロントカメラおよび前記バックカメラは、第1カメラおよび第2カメラを兼ねている。
この構成によると、船舶の前後左右に位置する4台の広角カメラによって撮影された周辺画像に基づいて船舶の周辺を全周に亘って写す合成画像が作成されるので、そうした合成画像を船舶に搭載された表示装置に表示させることにより、船舶の周辺の状況を死角なく確認することができる。本開示の技術によれば、そのように船舶の操船支援に好適に寄与する撮像装置の校正を容易に行うことができる。
また、本開示の技術は、互いに所定の間隔をあけて船舶に設置された複数のカメラとして、船舶の第1側を撮影範囲に含む複数の第1カメラと、船舶の前記第1側とは反対側である第2側を撮影範囲に含む複数の第2カメラとを備える撮像装置を校正する方法を対象としている。校正対象の撮像装置では、隣り合う第1カメラ同士および隣り合う第2カメラ同士は、それぞれ共通の撮影領域を有している。また、当該撮像装置は、各第1カメラおよび各第2カメラにより船舶の周辺を撮影し、各第1カメラおよび各第2カメラの撮影によって取得される船舶の周辺画像を継ぎ合わせて合成画像を作成する。
本開示の技術に係る撮影装置の校正方法は、船舶の第1側を係留施設に接岸させた状態で、その係留施設の所定の位置に配置された校正用指標を複数の第1カメラによって共通の撮影領域で撮影する第1校正撮影ステップと、船舶の第2側を係留施設に接岸させた状態で、校正用指標を複数の第2カメラによって共通の撮影領域で撮影する第2校正撮影ステップと、第1校正撮影ステップで各第1カメラの撮影によって取得される周辺画像での校正用指標の位置に基づき、隣り合う第1カメラの撮影によって取得される周辺画像の継ぎ目の位置を校正し、第2校正撮影ステップで各第2カメラの撮影によって取得される周辺画像での校正用指標の位置に基づき、隣り合う第2カメラの撮影によって取得される周辺画像の継ぎ目の位置を校正する校正演算ステップとを含む。
この構成によると、船舶の第1側を撮影範囲に含む複数の第1カメラによって共通の撮影領域で校正用指標を撮影する第1校正撮影ステップと、船舶の第2側を撮影範囲に含む複数の第2カメラによって共通の撮影領域で校正用指標を撮影する第2校正撮影ステップとを順に行い、これら第1校正撮影ステップおよび第2校正撮影ステップにおいて、係留施設の所定の位置に設置された校正用指標を共通に用いるようにしたので、校正用指標の位置を固定することができる。そして、第1校正撮影ステップおよび第2校正撮影ステップにおいて取得された周辺画像での校正用指標の位置に基づいて周辺画像の継ぎ目の位置を校正するようにしたので、船舶が水上にあっても、係留施設に固定した校正用指標を用いて撮影装置の校正を容易に行うことができる。
上記船舶の撮影装置およびその校正方法によれば、船舶が水上にあっても撮影装置の校正処理を容易に行うことができる。
図1は、実施形態に係る周辺確認システムが搭載された船舶の平面図である。 図2は、実施形態に係る周辺確認システムが搭載された船舶の側面図である。 図3は、実施形態に係る周辺確認システムの構成を示すブロック図である。 図4は、半天球カメラの撮影によって取得される画像の模式図である。 図5は、実施形態に係る周辺確認システムにおいてモニタに表示される鳥瞰画像の模式図である。 図6は、実施形態に係る撮影装置の校正に用いる校正用指標の平面図である。 図7は、実施形態に係る撮影装置の校正制御を示すフロー図である。 図8は、実施形態に係る撮影装置の校正方法における第1校正撮影ステップの状況を示す平面図である。 図9は、実施形態に係る撮影装置の校正方法における第2校正撮影ステップの状況を示す平面図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
この実施形態では、本開示の技術に係る船舶の撮影装置およびその校正方法について、船舶に搭載された周辺確認システムを例に挙げて説明する。船舶の周辺確認システムは、例えば、船舶の着岸時の操船作業において、船舶の周辺の状況を映像によって確認するためのシステムである。
この船舶の周辺確認システムの構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、周辺確認システム11が搭載された船舶101の平面図である。図2は、周辺確認システム11が搭載された船舶101の側面図である。また、図3は、船舶101の周辺確認システム11の構成を示すブロック図である。なお、図1および図2では、周辺確認システム11が備える複数のカメラ13f,13b,13l,13rについて、それらの姿勢等まで厳密には図示していない。
船舶101の周辺確認システム11は、図1〜図3に示すように、互いに所定の間隔をあけて船舶101に設置された複数のカメラ13f,13b,13l,13rと、船室103内およびフライングデッキ104に設置された表示装置としてのモニタ15と、当該システム11を総合的に制御する制御装置21とを備える。複数のカメラ11と制御装置21とは、船舶101の周辺を撮影して鳥瞰画像を作成する撮影装置22を構成している。
複数のカメラ13f,13b,13l,13rは、船首105に光軸を前方へ水平よりも下側に向ける姿勢で設置されたフロントカメラ13fと、船尾107の左右方向における中央に光軸を後方へ水平よりも下側に向ける姿勢で設置されたバックカメラ13bと、左舷109の前後方向における中央部分に光軸を左方へ水平よりも下側に向ける姿勢で設置されたレフトカメラ13lと、右舷111の前後方向における中央部分に光軸を右方へ水平よりも下側に向ける姿勢で設置されたライトカメラ13rとである。
フロントカメラ13fは、船舶101の前方における所定範囲Rfの風景を動画または静止画で撮影して、周辺画像としての前方画像Pfを取得する。バックカメラ13bは、船舶101の後方における所定範囲Rbの風景を動画または静止画で撮影して、周辺画像としての後方画像Pbを取得する。これらフロントカメラ13fおよびバックカメラ13bは、船舶101の左右両側を撮影範囲に含んでおり、船舶101の第1側である左側を撮影範囲に含む第1カメラと、船舶101の第2側である右側を撮影範囲に含む第2カメラとを兼ねている。
レフトカメラ13lは、船舶101の左方における所定範囲Rlの風景を動画または静止画で撮影して、周辺画像としての左方画像Plを取得する。つまり、レフトカメラ13lは、船舶101の左側を撮影範囲としており、第1カメラを構成している。ライトカメラ13rは、船舶101の右方における所定範囲Rrの風景を動画または静止画で撮影して、周辺画像としての右方画像Prを取得する。つまり、ライトカメラ13rは、船舶101の右側を撮影範囲としており、第2カメラを構成している。
フロントカメラ13fの撮影範囲Rfとレフトカメラ13lの撮影範囲Rlとは、被写界が重複する共通の撮影範囲RCfl(図1で紙面左上の斜線範囲)を有している。フロントカメラ13fの撮影範囲Rfとライトカメラ13rの撮影範囲Rrとは、被写界が重複する共通の撮影範囲RCfr(図1で紙面右上の斜線範囲)を有している。バックカメラ13bの撮影範囲Rbとレフトカメラ13lの撮影範囲Rlとは、被写界が重複する共通の撮影範囲RCbl(図1で紙面左下の斜線範囲)を有している。バックカメラ13bの撮影範囲Rbとライトカメラ13rの撮影範囲Rrとは、被写界が重複する共通の撮影範囲RCbr(図1で紙面右下の斜線範囲)を有している。
フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rは、それぞれ防水および防塵の仕様とされている。また、これら各カメラ13f,13b,13l,13rは、それぞれ船舶101に着脱可能に取り付けられるようになっており、例えば、船舶101を使用するときに船体に取り付けるが船舶101の使用後には取り外したり、不具合が生じたときに取り替えたりすることができるようになっている。
これらフロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rは、標準レンズよりも画角の広い広角レンズ23を備えた広角カメラである。広角レンズ23には、例えば180度以上の画角を有するレンズが用いられる。具体的には、この実施形態でのフロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13l、ライトカメラ13rは、広角レンズ23として半球状のレンズを有する広域撮影カメラ、いわゆる半天球カメラである。
図4に、半天球カメラの撮影によって取得される画像201の概念図を示す。フロントカメラ13fの撮影によって取得される前方画像Pf、バックカメラ13bの撮影によって取得される後方画像Pb、レフトカメラ13lの撮影によって取得される左方画像Pl、およびライトカメラ13rの撮影によって取得される右方画像Prは、図4に示すように、広角レンズ23の光軸Aを中心として周囲360度を見渡したような円形状の画像201である。この円形状の画像201は、広角レンズ23の外面をなす半球面に投影された立体の光学像を光軸に沿って平面像に射影変換した像に相当する。
このような円形状の画像201である前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prは、広角歪みを含む。ここでいう「広角歪み」とは、立体の光学像を平面に射影する際に広角側で画像が被写界と相似にならず縮むように湾曲を伴って変形した歪みのことである。この広角歪みは、魚眼レンズ以外の広角レンズ23では樽型の歪曲収差として知られるレンズの収差の1つであって、画像中心からの距離に応じて歪みの程度が大きくなり、特に画像周辺で顕著になる。
モニタ15は、船室103内の操舵席113の前方と、フライングデッキ104の操舵席113の周辺とにおいて、操舵席113に着席した操船者から操船中に見える位置に配置されている。このモニタ15には、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rによって取得される前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prに基づいて作成された、船舶101を上方から見下ろしたかのような鳥瞰画像が表示される。
図5に、モニタ15に表示される鳥瞰画像301の模式図を示す。鳥瞰画像301は、図5に示すように、前方鳥瞰画像BEVf、後方鳥瞰画像BEVb、左方鳥瞰画像BEVlおよび右方鳥瞰画像BEVrの4つの部分鳥瞰画像301pが共通の撮影範囲RCfl,RCfr,RCbl,RCbrでシームレスに繋ぎ合わされて一体化された疑似的な合成画像である。この鳥瞰画像301では、船舶101の上面を模したグラフィック画像101gが中心位置に示される。グラフィック画像101gは、例えば、イラストでもよいし、写真であってもよい。
また、モニタ15は、タッチパネル機能を有する液晶表示パネルなどによって構成されており、表示される鳥瞰画像301の範囲を切り換えたり、鳥瞰画像301に代えて個別の周辺画像(前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Pl、右方画像Pr)を表示したりするなどの表示設定の他、後述する撮影装置22の校正時に先に行う校正撮影モードの設定や撮影実行を指示するための操作部25を兼ねている。すなわち、モニタ15には、そうした校正撮影モードの設定や撮影実行に用いるメニュー画面も表示されるようになっており、操船者は、メニュー画面に従い操作部25を操作することによって校正撮影モードの設定や撮影実行を行える。
制御装置21は、周知のマイクロコンピュータをベースとするコントローラである。この制御装置21は、例えば、船室103内に設置されており、船舶101のバッテリから電源供給を受けて、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13f、ライトカメラ13r、モニタ15などに対して電力を分配供給すると共に、それら各カメラ13f,13b,13l,13r、各モニタ15および各種センサ17,19とデータのやり取りをするようになっている。
具体的には、制御装置21は、図3に示すように、画像データに所定の処理を施す信号処理部29と、プログラムやデータを一時的に記憶する主メモリ31と、主メモリ31に対するプログラムおよびデータの書き込みや読み出しを制御するメモリ制御部33と、主メモリ31に読み出されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)35と、各種プログラムおよびデータを記憶する補助メモリ37と、モニタ15を動作させるモニタ用ドライバ39とを備えている。
信号処理部29およびCPU35は、典型的にはIC(Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integration Circuit)などによって実現される。主メモリ31は、典型的にはDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSDRAM(Synchronous DRAM)などの揮発性メモリによって実現される。補助メモリ37は、典型的にはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリによって実現される。
信号処理部29は、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rから出力された前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prについての各フレームの画像データを次々と取得し、取得した各周辺画像についての画像データに基づいて部分鳥瞰画像301pを4つ作成し、4つの部分鳥瞰画像301p(BEVf,BEVb,BEVl,BEVr)を繋ぎ合わせて合成することにより1つの鳥瞰画像301を作成する。
補助メモリ37には、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rの外部パラメータと共に、前方画像Pfと左方画像Plとの継ぎ目の位置、後方画像Pbと左方画像Plとの継ぎ目の位置、前方画像Pfと右方画像Prとの継ぎ目の位置、および後方画像Pbと右方画像Prとの継ぎ目の位置についての設定値(校正処理を行う前は共に初期値)が記憶されている。ここで、外部パラメータとは、カメラの設置位置や設置角度などの設置状態を示す数値である。
また、補助メモリ37には、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13fおよびライトカメラ13rの内部パラメータと共に、フロントカメラ13fおよびバックカメラ13bとレフトカメラ13lとの共通の撮影範囲RCfl,RCblに係る座標値、フロントカメラ13fおよびバックカメラ13bとライトカメラ13lとの共通の撮影範囲RCfr,RCbrに係る座標値も記憶されている。ここで、内部パラメータとは、カメラの光軸位置や焦点距離、広角歪みなどの歪みに関する情報といった、カメラに固有の光学的性質を表す数値である。
信号処理部29は、前処理部41と、歪み補正部43と、画像切り出し部47と、画像合成部49とを備えている。これら前処理部41、歪み補正部43、切り出し処理部47および画像合成部49は、マイクロコンピュータなどのハードウェアと、ハードウェア上で実行されるプログラムなどのソフトウェアとの協働によって実現される機能部である。
メモリ制御部33は、前処理部41、歪み補正部43、切り出し処理部47および画像合成部49で、前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prについての画像データに所定の処理を行う際に、主メモリ31から当該画像データを読み出し、前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prについての画像データに所定の処理を行った後に、当該画像データを主メモリ31に書き込む。
前処理部41は、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rからそれぞれ取得される前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prについての画像データに対し、前処理として、デジタルクランプ、画素欠陥補正、ゲイン制御などの調整処理を施す。
歪み補正部43は、補助メモリ37に記憶されたフロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13fおよびライトカメラ13rの内部パラメータをメモリ制御部33を介して主メモリ31に読み出し、その内部パラメータを用いて、前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prについての画像データに対し、広角歪みなどの歪みのない画像となるように変換する補正を施す。
切り出し処理部47は、補助メモリ37に記憶された、前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prにおける継ぎ目の位置についての設定値をメモリ制御部33を介して主メモリ31に読み出し、その設定値に基づいて、歪みが補正された前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prについての画像データを部分的に切り出すことにより、前方鳥瞰画像BEVf、後方鳥瞰画像BEVb、左方鳥瞰画像BEVlおよび右方鳥瞰画像BEVrについての部分鳥瞰画像データを作成する。
画像合成部47は、前方鳥瞰画像BEVf、後方鳥瞰画像BEVb、左方鳥瞰画像BEVlおよび右方鳥瞰画像BEVrについての部分鳥瞰画像データを合成することにより、上述の各種補正が施された前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prを所定の位置で繋ぎ合わせて鳥瞰画像301についての鳥瞰画像データを作成する。
主メモリ31に書き込まれた各フレームの鳥瞰画像データは、CPU35からの指令を受けてメモリ制御部33により読み出され、モニタ用ドライバ39に受け渡される。モニタ用ドライバ39は、主メモリ31から読み出された鳥瞰画像データに基づいてモニタ15を駆動する。これにより、モニタ15には、その鳥瞰画像データに基づく鳥瞰画像301がリアルタイム画像(ライブビュー)として表示される。
制御装置21は、鳥瞰画像301を作成するのに用いる前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prについての画像データの切り出し位置の基準、つまり前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prを繋ぎ合わせるときの継ぎ目の位置を校正するキャリブレーションと呼ばれる撮影装置22の校正処理を行う機能を有している。これら周辺画像Pf,Pb,Pl,Prの繋ぎ目の位置は、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rの外部パラメータに基づいて決まる。
制御装置21は、そうした校正処理を行う校正処理部51をさらに備えている。校正処理部51は、領域設定部53と、特徴量抽出部55と、校正演算部57とを備えている。この校正処理部51は、校正用指標60を被写体とした画像に基づいて、撮影装置22の校正処理を行う。図6に、校正用指標60の平面図を示す。校正用指標60は、図6に示すように、正方形状のシート状物であって、所定のパターンを有している。
具体的には、校正用指標60のパターンには、同一の大きさの白色の正方形パターン61wと黒色の正方形パターン61bが縦横に交互に複数(図6に示す例では3つずつ)並べられた市松模様が採用される。校正用指標60の寸法は、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rの解像度や制御装置21での画像処理性能、当該校正用指標60の想定される設置位置などに応じて定められる。
このような校正用指標60は、桟橋などの係留施設501に船舶101を接岸した状態で、少なくとも係留施設501側を撮影範囲に含む隣り合うカメラ13f,13b,13l,13r同士の共通の撮影領域RCfl,RCbl,RCfr,RCbrに配置されるように、所定の間隔で複数設置される(図8および図9参照)。校正用指標60の配置は、船舶101の着岸位置との関係、つまり校正を行うカメラ13f,13b,13l,13rとの位置関係において予め決められている。この実施形態では、隣り合うカメラ13f,13b,13l,13r同士の共通の撮影領域RCfl,RCbl,RCfr,RCbr以外の場所(共通の撮影領域RCfl,RCbl,RCfr,RCbr間の位置)にも校正用指標60を設置して、校正処理を行うようにしている。
撮影装置22の校正処理は、船舶101の左側を撮影範囲に含むフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびレフトカメラ13lと、船舶101の右側を撮影範囲に含むフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびライトカメラ13rとで撮影を分けて行われる。このような撮影装置22の校正処理を実現すべく、校正処理部41は、第1校正撮影モードと、第2校正撮影モードとを備えている。
第1校正撮影モードでは、船舶101の左側を係留施設501に接岸させた状態において、フロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびレフトカメラ13lによって少なくとも共通の撮影領域RCfl,RCblで校正用指標60を撮影する。第2校正撮影モードでは、船舶101の右側を係留施設501に接岸させた状態において、フロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびライトカメラ13rによって少なくとも共通の撮影領域RCfr,RCbrで校正用指標60を撮影する。これら第1校正撮影モードおよび第2校正撮影モードでの撮影は、操作部25での実行指令の入力によって実行される。
領域設定部43は、補助メモリ37に記憶された、フロントカメラ13fとレフトカメラ13lとの共通の撮影範囲RCflに係る座標値、バックカメラ13bとレフトカメラ13lとの共通の撮影範囲RCblに係る座標値、およびレフトカメラ13lの撮影範囲Rlの正面位置に係る座標値を、メモリ制御部33を介して読み出し、それらの座標値に基づき、歪み補正を行った前方画像Pf、後方画像Pbおよび左方画像Plにおいて共通の撮影範囲RCfl,RCblが含まれる領域と、左方画像Plにおけるレフトカメラ13lの正面位置が含まれる領域とを、認識対象領域として設定する。
また、領域設定部43は、補助メモリ37に記憶された、フロントカメラ13fとライトカメラ13rとの共通の撮影範囲RCfrに係る座標値、バックカメラ13bとライトカメラ13rとの共通の撮影範囲RCbrに係る座標値、およびライトカメラ13rの撮影範囲Rrの正面位置に係る座標値を、メモリ制御部33を介して読み出し、それらの座標値に基づき、歪み補正を行った前方画像Pf、後方画像Pbおよび右方画像Prにおいて共通の撮影範囲RCfr,RCbrが含まれる領域と、右方画像Prにおけるライトカメラ13rの正面位置が含まれる領域とを、認識対象領域として設定する。
特徴検出部45は、前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prに対し、領域設定部43で設定された認識対象領域において、校正用指標60の特徴を検出する。校正用指標60の特徴は、例えば、白色と黒色の正方形パターン61w,61bの境界からなる部分直線や、その部分直線同士の交点である。これら部分直線や交点は、公知のエッジ検出アルゴリズムや直線検出アルゴリズムを利用して検出することができる。そうした校正用指標60の特徴は、当該校正用指標60の位置や姿勢、撮影カメラ13f,13b,13l,13rとの距離を示している。
校正演算部47は、第1校正撮影モードにおいてフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびレフトカメラ13lの撮影により取得された周辺画像Pf,Pb,Plでの校正用指標60の位置と、第2校正撮影モードにおいてフロントカメラ13f、バックカメラ13b、ライトカメラ13rの撮影により取得された周辺画像Pf,Pb,Prでの校正用指標60の位置とに基づき、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rの外部パラメータをそれぞれ演算する。
そして、校正演算部47は、演算したフロントカメラ13fおよびレフトカメラ13lの外部パラメータに基づき、前方画像Pfと左方画像Plとの継ぎ目の位置についての設定値を校正する。また、校正演算部47は、演算したバックカメラ13bとレフトカメラ13lの外部パラメータに基づき、後方画像Pbと左方画像Plとの継ぎ目の位置についての設定値を校正する。また、校正演算部47は、演算したフロントカメラ13fとライトカメラ13rの外部パラメータに基づき、前方画像Pfと右方画像Prとの継ぎ目の位置についての設定値を校正する。また、校正演算部47は、演算したバックカメラ13bとライトカメラ13rとの外部パラメータに基づき、後方画像Pbと右方画像Prとの継ぎ目の位置についての設定値を校正する。
なお、補助メモリ37に記憶されている各カメラ13f,13b,13l,13rの外部パラメータは、当該外部パラメータが演算される毎にメモリ制御部33を介して更新される。また、補助メモリ37に記憶されている各周辺画像Pf,Pb,Pl,Prの継ぎ目の位置についての設定値は、当該設定値が校正される毎にメモリ制御部33を介して更新される。
次に、上述した船舶101の周辺確認システム11での撮像装置22の校正方法について、桟橋式の係留施設501を利用する場合を例に挙げて、図7〜図9を参照しながら説明する。図7は、撮影装置22の校正制御を示すフロー図である。図8は、撮影装置22の校正方法における第1校正撮影ステップST10の様子を示す平面図である。図9は、撮影装置22の校正方法における第2校正撮影ステップST20の様子を示す平面図である。
撮像装置22の校正処理を行う場合には、まず、船舶101の左右いずれか片側を係留施設501に接岸させる。具体的には、先に第1校正撮影モードでの撮影を行い、後に第2校正撮影モードでの撮影を行う場合には、図8に示すように船舶101の左側を係留施設501に着岸させる。また、先に第2校正撮影モードでの撮影を行い、後に第1校正撮影モードでの撮影を行う場合には、図9に示すように船舶101の右側を係留施設501に着岸させる。
次いで、係留施設501の平面上に、複数の校正用指標60を隣り合うカメラ13f,13b,13l,13r同士の共通の撮影領域RCfl,RCbl,RCfr,RCbrに少なくとも1つは位置するように所定の間隔で設置する。
先に第1校正撮影モードでの撮影を行う場合には、例えば、図8に示すように、校正用指標60を、フロントカメラ13fとレフトカメラ13lとの共通の撮影領域RCflに対応する箇所と、レフトカメラ13lの側方に位置する箇所と、バックカメラ13bとレフトカメラ13lとの共通の撮影領域RCblに対応する箇所とに1つずつ設置する。また、先に第2校正撮影モードでの撮影を行う場合には、例えば、図9に示すように、校正用指標60を、フロントカメラ13fとライトカメラ13rとの共通の撮影領域RCfrに対応する箇所と、ライトカメラ13rの側方に位置する箇所と、バックカメラ13bとライトカメラ13rとの共通の撮影領域RCbrに対応する箇所とに1つずつ設置する。
図8および図9に例示するように、共通の撮影領域RCfl,RCbl,RCfr,RCbr以外の場所に設置された中間位置の校正用指標60は、例えば、船舶101の着岸位置のずれ、つまり校正を行う各カメラ13f,13b,13l,13rと校正用指標60との位置関係のずれを検出するのに用いられる。この実施形態では、レフトカメラ13lまたはライトカメラ13rによって撮影された画像における中間位置の校正用指標60の特徴に基づき、校正を行うカメラ13f,13b,13l,13rと校正用指標60との位置関係のずれを撮影装置22の校正に反映させることにより、校正精度を高めている。
そして、ユーザーによって操作部25で撮影装置22の校正を行う指示が入力されると、図7に示すようなフローで撮像装置22の校正制御が実行される。
撮影装置22の校正制御では、まず、データ読込みステップST01が行われる。データ読込みステップST01では、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rによって撮影された周辺画像Pf,Pb,Pl,Prについての画像データと、校正撮影モードの設定とを読み込む。
次いで行われる校正撮影モードの判定ステップST02では、先に行う校正撮影モードとして第1校正撮影モードが設定されているか、または第2校正撮影モードが設定されているかが判定される。このとき、先に行う校正撮影モードとして第1校正撮影モードが設定されている場合には、第1校正撮影ステップST10に進む。他方、先に行う校正撮影モードとして第2校正撮影モードが設定されている場合には、第2校正撮影ステップS20に進む。
第1校正撮影ステップST10では、まず、撮影実行の指示待ちステップST11に入る。この指示待ちステップST11では、ユーザーによって操作部25で撮影実行の指示が入力されたかどうかを判定する。このとき、操作部25で撮影実行の指示が入力されていないうちは、この撮影実行の指示待ちステップST11を繰り返す。他方、操作部25で撮影実行の指示が入力されると、撮影実行ステップST12に進む。
撮影実行ステップST12では、図8に示すように、船舶101の左側を係留施設501に接岸させた状態で、フロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびレフトカメラ13lによる撮影を実行する。それにより、各々共通の撮影領域RCfl,RCblで校正用指標60を捉えた前方画像Pf、後方画像Pbおよび左方画像Plが取得される。なおこのとき、左方画像Plには、共通の撮影領域RCfl,RCbl以外の場所に設置された中間位置の校正用指標60も写される。
続いて行われる前処理補正ステップST13では、第1校正撮影ステップST10で取得された前方画像Pf、後方画像Pbおよび左方画像Plに対し、上述した前処理部41による前処理と、歪み補正部43による歪み補正とをそれぞれ施す。
次に行われる校正撮影完了の判定ステップS14では、第2校正撮影ステップST20が完了しているか否か(つまり第2校正撮影モードでの撮影が完了しているか否か)を判定する。このとき、第2校正撮影ステップST20が完了していない場合には、第2校正撮影ステップST20に進む。この場合、ユーザーは、船舶101を操縦して動かし、図9に示すように、船舶101の右側を係留施設501に着岸させる操船作業を行う。また、第2校正撮影ステップST20が完了している場合には、校正処理ステップST30に進む。
第2校正撮影ステップST20では、まず、撮影実行の指示待ちステップST21に入る。この指示待ちステップST21では、ユーザーによって操作部25で撮影実行の指示が入力されたかどうかを判定する。このとき、操作部25で撮影実行の指示が入力されていないうちは、この撮影実行の指示待ちステップST21を繰り返す。他方、操作部25で撮影実行の指示が入力されると、撮影実行ステップST22に進む。撮影実行ステップST22では、フロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびライトカメラ13rによる撮影を実行する。
撮影実行ステップST22では、図8に示すように、船舶101の右側を係留施設501に接岸させた状態で、フロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびライトカメラ13rによる撮影を実行する。それにより、各々共通の撮影領域RCfr,RCbrで校正用指標60を捉えた前方画像Pf、後方画像Pbおよび右方画像Prが取得される。なおこのとき、右方画像Prには、共通の撮影領域RCfr,RCbr以外の場所に設置された中間位置の校正用指標60も写される。
続いて行われる前処理補正ステップST23では、第2校正撮影ステップST20で取得された前方画像Pf、後方画像Pbおよび右方画像Prに対し、上述した前処理部41による前処理と、歪み補正部43による歪み補正とをそれぞれ施す。
次に行われる校正撮影完了の判定ステップST24では、第1校正撮影ステップST10が完了しているか否か(つまり第1校正撮影モードでの撮影が完了しているか否か)を判定する。このとき、第1校正撮影ステップST10が完了していない場合には、第1校正撮影ステップST10に進む。この場合、ユーザーは、船舶101を操縦して動かし、図7に示すように、船舶101の左側を係留施設501に着岸させる操船作業を行う。また、第1校正撮影ステップST10が完了している場合には、校正処理ステップST30に進む。
校正処理ステップST30では、まず、校正用指標60の位置検出ステップST31に入る。この位置検出ステップST31では、第1校正撮影ステップST10および第2校正撮影ステップST20で取得された前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prに対し、上述した領域設定部53による認識対象領域の設定と、特徴検出部による校正用指標60の特徴検出とがそれぞれ行われる。
しかる後、校正演算ステップST32が行われる。校正演算ステップST32では、前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prにおける共通の撮影領域RCfl,RCbl,RCfr,RCbrで捉えた校正用指標60の特徴と、左方画像Plにおけるレフトカメラ13lの正面および右方画像Prにおけるライトカメラ13rの正面で捉えた中間位置の校正用指標60の特徴とに基づき、上述した校正演算部47による前方画像Pfと左方画像Plとの継ぎ目の位置、後方画像Pbと左方画像Plとの継ぎ目の位置、前方画像Pfと右方画像Prとの継ぎ目の位置、後方画像Pbと右方画像Prとの継ぎ目の位置についての設定値の校正が、各カメラ13f,13b,13l,13rと校正用指標60との位置関係のずれを反映させて行われる。
以上のような撮像装置22での校正制御およびユーザーによる校正作業(校正用指標60の設置および操船作業)により、撮影装置22の校正を行うことができる。
この実施形態に係る船舶101の撮像装置22およびその校正方法によると、船舶101の左側を撮影範囲に含むフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびレフトカメラ13lによって共通の撮影領域RCfl,RCblで校正用指標60を撮影する第1校正撮影モードと、船舶101の右側を撮影範囲に含むフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびライトカメラ13rによって共通の撮影領域RCfr,RCbrで校正用指標60を撮影する第2校正撮影モードとを備え、これら第1校正撮影モードおよび第2校正撮影モードにおいて、係留施設501に設置された校正用指標60を共通に用いるようにした。そして、第1校正撮影モードおよび第2校正撮影モードによって取得された周辺画像での校正用指標60の位置に基づき各周辺画像Pf,Pb,Pl,Prの継ぎ目の位置を校正するようにしたので、校正用指標60の位置を固定することができ、船舶101が水上にあっても、係留施設501に固定した校正用指標60を用いて撮影装置22の校正を容易に行うことができる。
以上のように、ここに開示する技術の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、ここに開示する技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須でない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることを以て、直ちにそれらの必須でない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、上記実施形態では、第1校正撮影ステップST10でのフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびレフトカメラ13lによる撮影と、第2校正撮影ステップST20でのフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびライトカメラ13rによる撮影を終えてから、校正処理ステップST30でまとめて前方画像Pf、後方画像Pb、左方画像Plおよび右方画像Prについての継ぎ目位置の校正演算を行うとしたが、本開示の技術はこれに限らない。例えば、第1校正撮影ステップST10でのフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびレフトカメラ13lによる撮影を行った後に、前方画像Pf、後方画像Pbおよび左方画像Plについての継ぎ目位置の校正演算を行い、次いで、第2校正撮影ステップST20でのフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびライトカメラ13rによる撮影を行った後に、前方画像Pf、後方画像Pbおよび右方画像Prについての継ぎ目位置の校正演算を行ってもよい。このような場合において、第1校正撮影ステップST10と第2校正撮影ステップST20とを行う順番は逆であってもよい。つまり、第2校正撮影ステップST20を行った後に第1校正撮影ステップST10を行ってもよい。
また、上記実施形態では、撮像装置22がフロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rの4台のカメラを備えるとしたが、本開示の技術はこれに限らない。撮像装置22が備えるカメラの台数は、5台以上であってもよく、船舶101の右側を撮影範囲に含む第1カメラと船舶101の左側を撮影範囲に含む第2カメラとをそれぞれ複数備え、鳥瞰画像301などの合成画像が作成できれば、任意の台数のカメラを採用することができる。
また、上記実施形態では、撮影装置22の校正処理を、船舶101の左側を撮影範囲に含むフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびレフトカメラ13lと、船舶101の右側を撮影範囲に含むフロントカメラ13f、バックカメラ13bおよびライトカメラ13rとで撮影を分けて行うとしたが、本開示の技術はこれに限らない。撮影装置22の校正処理は、船舶101の前側(第1側)を撮影範囲に含むフロントカメラ13f、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rと、船舶101の後側(第2側)を撮影範囲に含むバックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rとで撮影を分けて行うようになっていてもよい。
この場合、図示しないが、第1校正撮影モードでは、船舶101の前側を係留施設501に着岸させた状態において、係留施設501における共通の撮影領域RCflに設置された校正用指標60をフロントカメラ13fおよびレフトカメラ13lによってそれぞれ撮影すると共に、共通の撮影領域RCfrに設置された校正用指標60をフロントカメラ13fおよびライトカメラ13rによってそれぞれ撮影する。また、第2校正撮影モードでは、船舶101の後側を係留施設501に着岸させた状態において、係留施設501における共通の撮影領域RCblに設置された校正用指標60をバックカメラ13bおよびレフトカメラ13lによってそれぞれ撮影すると共に、係留施設501における共通の撮影領域RCblに設置された校正用指標60をバックカメラ13bおよびライトカメラ13rによってそれぞれ撮影する。こうした態様においては、フロントカメラ13fが第1カメラであり、バックカメラ13bが第2カメラであり、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rが第1カメラおよび第2カメラを兼ねている。
また、上記実施形態では、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rは半天球カメラであるとしたが、本開示の技術はこれに限らない。半天球カメラは、カメラの一例に過ぎず、標準レンズよりも画角の広い広角レンズ(魚眼レンズを含む概念)を備え、比較的広い視野を撮影可能なカメラであれば、任意のカメラを採用することが可能である。
また、上記実施形態では、船舶101の周辺確認システムは、船舶を上方から見下ろしたかのような鳥瞰画像301を作成するとしたが、本開示の技術はこれに限らない。船舶101の周辺確認システムは、船舶100周囲の景色をパノラマ状に表示するパノラマ画像を合成画像として表示するようになっていてもよく、フロントカメラ13f、バックカメラ13b、レフトカメラ13lおよびライトカメラ13rなどの船舶101の周囲に設置された複数のカメラの撮影によって取得される船舶101の周辺画像を継ぎ合わせて作成される合成画像であれば、如何なる画像を表示するものであっても構わない。
また、上記実施形態では、校正用指標60として、白色および黒色の正方形パターン61w,61bからなる市松模様の指標を例に挙げて説明したが、本開示の技術はこれに限らない。校正用指標60は、市松模様が赤色および青色などの対極の関係にある2色の正方形パターンからなる指標であってもよく、複数本のラインやドットなどの画像処理による特徴の検出が行える所定のパターンで描かれた指標であってもよい。
以上説明したように、本開示の技術は、船舶の撮影装置およびその校正方法について有用である。
A 光軸
BEVf 前方鳥瞰画像
BEVb 後方鳥瞰画像
BEVl 左方鳥瞰画像
BEVr 右方鳥瞰画像
11 船舶の周辺確認システム
13f フロントカメラ
13b バックカメラ
13l レフトカメラ
13r ライトカメラ
15 モニタ
21 制御装置
22 撮影装置
23 広角レンズ
25 操作部
29 信号処理部
31 主メモリ
33 メモリ制御部
35 CPU
37 補助メモリ
39 モニタ用ドライバ
41 前処理部
43 歪み補正部
47 切り出し処理部
49 画像合成部
51 校正処理部
53 領域設定部
55 特徴検出部
57 校正演算部
61 校正用指標
63w 白色の正方形パターン
63b 黒色の正方形パターン
101 船舶
101g グラフィック画像
103 船室
104 フライングデッキ
105 船首
107 船尾
109 左舷
111 右舷
113 操舵席
201 画像
301 鳥瞰画像
501 係留施設

Claims (3)

  1. 互いに所定の間隔をあけて船舶に設置された複数のカメラと、
    前記各カメラの撮影によって取得される前記船舶の周辺画像を継ぎ合わせて合成画像を作成する制御装置と、を備え、
    前記複数のカメラとして、前記船舶の第1側を撮影範囲に含む複数の第1カメラと、前記船舶の前記第1側とは反対側である第2側を撮影範囲に含む複数の第2カメラとが設けられ、
    隣り合う前記第1カメラ同士および隣り合う前記第2カメラ同士がそれぞれ共通の撮影領域を有している船舶の撮影装置であって、
    前記制御装置は、
    前記船舶の前記第1側を係留施設に接岸させた状態で、前記係留施設の所定の位置に設置された校正用指標を前記複数の第1カメラによって前記共通の撮影領域で撮影する第1校正撮影モードと、
    前記船舶の前記第2側を前記係留施設に接岸させた状態で、前記校正用指標を前記複数の第2カメラによって前記共通の撮影領域で撮影する第2校正撮影モードと、を備え、
    前記第1校正撮影モードにおいて前記各第1カメラの撮影により取得された周辺画像での前記校正用指標の位置と、前記第2校正撮影モードにおいて前記各第2カメラの撮影により取得された周辺画像での前記校正用指標の位置とに基づき、隣り合う前記第1カメラの撮影によって取得される前記周辺画像の継ぎ目の位置と、隣り合う前記第2カメラの撮影によって取得される前記周辺画像の継ぎ目の位置とを校正する
    ことを特徴とする船舶の撮影装置。
  2. 請求項1に記載された船舶の撮影装置において、
    前記複数のカメラは、前記船舶の前方を撮影するフロントカメラと、前記船舶の後方を撮影するバックカメラと、前記船舶の左方を撮影するレフトカメラと、前記船舶の右方を撮影するライトカメラとを含み、
    前記フロントカメラ、前記バックカメラ、前記レフトカメラおよび前記ライトカメラは、それぞれ広角カメラであり、
    前記レフトカメラは、前記第1側として前記船舶の左側を撮影範囲に含む前記第1カメラであり、
    前記ライトカメラは、前記第2側として前記船舶の右側を撮影範囲に含む前記第2カメラであり、
    前記フロントカメラおよび前記バックカメラは、前記第1カメラおよび前記第2カメラを兼ねている
    ことを特徴とする船舶の撮影装置。
  3. 互いに所定の間隔をあけて船舶に設置された複数のカメラとして、前記船舶の第1側を撮影範囲に含む複数の第1カメラと、前記船舶の前記第1側とは反対側である第2側を撮影範囲に含む複数の第2カメラとを備え、隣り合う前記第1カメラ同士および隣り合う前記第2カメラ同士がそれぞれ共通の撮影領域を有しており、前記各第1カメラおよび前記各第2カメラにより前記船舶の周辺を撮影し、前記各第1カメラおよび前記各第2カメラの撮影によって取得される前記船舶の周辺画像を継ぎ合わせて合成画像を作成する船舶の撮像装置を校正する方法であって、
    前記船舶の前記第1側を係留施設に接岸させた状態で、前記係留施設の所定の位置に配置された校正用指標を前記複数の第1カメラによって前記共通の撮影領域で撮影する第1校正撮影ステップと、
    前記船舶の前記第2側を前記係留施設に接岸させた状態で、前記校正用指標を前記複数の第2カメラによって前記共通の撮影領域で撮影する第2校正撮影ステップと、
    前記第1校正撮影ステップで前記各第1カメラの撮影によって取得される周辺画像での前記校正用指標の位置に基づき、隣り合う前記第1カメラの撮影によって取得される前記周辺画像の継ぎ目の位置を校正し、前記第2校正撮影ステップで前記各第2カメラの撮影によって取得される周辺画像での前記校正用指標の位置に基づき、隣り合う前記第2カメラの撮影によって取得される前記周辺画像の継ぎ目の位置を校正する校正演算ステップと、を含む
    ことを特徴とする船舶の撮影装置の校正方法。
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