JP2010196805A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010196805A
JP2010196805A JP2009042587A JP2009042587A JP2010196805A JP 2010196805 A JP2010196805 A JP 2010196805A JP 2009042587 A JP2009042587 A JP 2009042587A JP 2009042587 A JP2009042587 A JP 2009042587A JP 2010196805 A JP2010196805 A JP 2010196805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
load
ball bearing
axial
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009042587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5402081B2 (ja
JP2010196805A5 (ja
Inventor
Takamichi Tanaka
孝道 田中
Kinji Yugawa
謹次 湯川
Takeshi Maejima
武始 前島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2009042587A priority Critical patent/JP5402081B2/ja
Publication of JP2010196805A publication Critical patent/JP2010196805A/ja
Publication of JP2010196805A5 publication Critical patent/JP2010196805A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5402081B2 publication Critical patent/JP5402081B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Of The Bearing (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】径方向の大型化を抑制しつつ、ハウジングとは独立して予圧の調整が可能な軸受装置を提供する。
【解決手段】ディファレンシャルケース3内にディファレンシャルギヤ2を備えるディファレンシャル装置1に組み込まれてディファレンシャルケース3をハウジング4に対し回転可能に支持する軸受装置であって、軸受装置は、ディファレンシャルケース3の軸方向両端にそれぞれ設けられた背面組み合わせのアンギュラ玉軸受51、52,61、62から構成され、軸受装置の軸方向外側に配置されたアンギュラ玉軸受51、61の内輪511、611を軸方向内側に押圧することにより予圧の調整がなされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸受装置に関し、特に自動車のディファレンシャル装置に組み込まれる軸受装置に関する。
ディファレンシャル装置に組み込まれる軸受には、減速機の出力ギヤとの噛み合いによる反力により大きなラジアル荷重とアキシャル荷重が付加され、従来剛性の高い円すいころ軸受が使用されてきた。しかしながら、このディファレンシャル装置に組み込まれる軸受として、例えば特許文献1には、図7に示すように、円すいころ軸受を単列のアンギュラ玉軸受に置き換えることにより軸受トルクを低減させることが記載されている。
特開2005−163923号公報
しかしながら、特許文献1のディファレンシャル装置100では、シャフト101の両端を単列のアンギュラ玉軸受102、103で支持するため、円すいころ軸受と比較すると負荷容量が劣る。従って、同等の負荷容量をもたせるためには軸受を径方向に大型化する必要があり、ディファレンシャル装置100の小型化を妨げるという問題があった。
また、特許文献1では、アンギュラ玉軸受102、103の予圧抜けを防止するために一方の軸受102は内輪104をシャフト101に、外輪105をハウジング106に嵌合し、他方の軸受103は内輪107をハウジング106に、外輪108をデフケース109に嵌合しており、この場合、全ての軌道輪がシャフト101、ハウジング106又はデフケース109に圧入されているため、組み込む際に軸受102、103の予圧量の微調整ができず、ハウジング106等の製造誤差を考慮すると高精度に装着することができなかった。
さらに、温度変化による予圧の変化を十分には相殺できず、予圧を一定に保つのは困難であった。
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、径方向の大型化を抑制しつつ、ハウジングとは独立して予圧の調整が可能な軸受装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)ディファレンシャルケースに設けられたディファレンシャルギヤを備えるディファレンシャル装置に組み込まれて前記ディファレンシャルケースをハウジングに対し回転可能に支持する軸受装置であって、
前記軸受装置は、前記ディファレンシャルケースの軸方向両端にそれぞれ設けられた軸受ユニットから構成され、
前記軸受ユニットはそれぞれ背面組み合わせの玉軸受からなり、軸方向外側に配置された前記玉軸受の内輪を軸方向内側に押圧することにより予圧の調整がなされることを特徴とする軸受装置。
(2)前記ディファレンシャルケースの軸方向両端に設けられた前記軸受ユニットの少なくとも一方は、前記背面組み合わせの玉軸受のうち一方がアキシャル荷重を受ける玉軸受であり、他方がラジアル荷重を受ける玉軸受である荷重分担構造を有することを特徴とする(1)に記載の軸受装置。
(3)前記荷重分担構造を有する前記軸受ユニットにおいて、前記アキシャル荷重を受ける玉軸受の外輪と前記ハウジングとの隙間が、前記ラジアル荷重を受ける玉軸受の外輪と前記ハウジングとの隙間より大きいことを特徴とする(2)に記載の軸受装置。
(4)前記荷重分担構造を有する前記軸受ユニットにおいて、前記アキシャル荷重を受ける玉軸受の接触角が前記ラジアル荷重を受ける玉軸受の接触角より大きいことを特徴とする(2)又は(3)に記載の軸受装置。
(5)前記荷重分担構造を有する前記軸受ユニットにおいて、前記ラジアル荷重を受ける玉軸受の内輪軌道面の溝径が前記アキシャル荷重を受ける玉軸受の内輪軌道面の溝径より大きいか、又は、前記ラジアル荷重を受ける玉軸受の内輪軌道面の溝底にカウンタボアが設けられたことを特徴とする(2)〜(4)のいずれかに記載の軸受装置。
(6)前記軸受ユニットは、それぞれ前記シャフトに形成された雄ねじにナットを螺合することにより、軸方向外側に配置された前記玉軸受の内輪が押圧されて予圧の調整がなされることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の軸受装置。
本発明の軸受装置によれば、軸受装置がディファレンシャルケースの軸方向両端にそれぞれ設けられた軸受ユニットから構成されるとともに、各軸受ユニットは背面組み合わせの玉軸受から構成されるので、軸受の径方向の大型化を抑制しながら負荷容量を増大させることができる。
また、各軸受ユニットの軸方向外側に配置された玉軸受の内輪を押圧することで、並設された内輪同士を密着させて予圧の調整が行なわれるので、ハウジングとは独立して予圧を付与することができる。これにより、ハウジングに起因する問題、例えば、ハウジングの製造誤差による予圧のばらつき、予圧調整の煩雑さ、ハウジングの温度変化による予圧抜け、予圧過大による軸受寿命の低下をなくすことができる。
また、軸方向両端に設けられた軸受ユニットの少なくとも一方は、背面組み合わせの玉軸受のうち一方がアキシャル荷重を受ける玉軸受であり、他方がラジアル荷重を受ける玉軸受である荷重分担構造を有するので、1つの玉軸受がアキシャル荷重とラジアル荷重の両方を受けることによる過大面圧やそれに伴う軸受の大型化を抑制することができ、軸受装置の小型化や低トルク化を図ることができる。
また、荷重分担構造を有する軸受ユニットにおいて、アキシャル荷重を受ける玉軸受の外輪とハウジングとの隙間が、ラジアル荷重を受ける玉軸受の外輪とハウジングとの隙間より大きいので、アキシャル荷重を受ける玉軸受にラジアル荷重が加わらないようにすることができる。これにより、荷重分担構造を有する軸受ユニットを実現することができる。
また、荷重分担構造を有する軸受ユニットにおいて、アキシャル荷重を受ける玉軸受の接触角をラジアル荷重を受ける玉軸受の接触角より大きくすることにより、それぞれ負荷される荷重に対する軸受剛性を大きくすることができる。
また、荷重分担構造を有する軸受ユニットにおいて、ラジアル荷重を受ける玉軸受の内輪軌道面の溝径をアキシャル荷重を受ける玉軸受の内輪軌道面の溝径より大きくするか、又は、ラジアル荷重を受ける玉軸受の内輪軌道面の溝底にカウンタボアを設けることにより、過大なアキシャル荷重が付加されラジアル荷重を受ける玉軸受の内輪が変位しても、アキシャル荷重が加わらないようにすることができる。
また、シャフトに形成された雄ねじ部にナットを螺合することにより、軸方向外側に配置された玉軸受の内輪が押圧されて予圧の調整がなされるので、簡易な構成でハウジングとは独立して予圧の調整が可能となる。
本発明の軸受装置を組み込んだディファレンシャル装置の軸方向断面図である。 第1実施形態の軸受装置の部分断面図である。 第2実施形態の軸受装置の部分断面図である。 第3実施形態の軸受装置の部分断面図である。 第3実施形態の軸受装置を構成する軸受ユニットに過剰なアキシャル荷重が作用した状態の部分断面図である。 第4実施形態の軸受装置の部分断面図である。 特許文献1に記載のディファレンシャル装置の軸方向断面図である。
以下、図面を参照して本発明の軸受装置の各実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る軸受装置を組み込んだディファレンシャル装置の概略図である。このディファレンシャル装置1は、一端部に減速機の出力ギヤ(不図示)が噛み合わされるディファレンシャルギヤ2と、ディファレンシャルギヤ2が取り付けられたディファレンシャルケース3と、ディファレンシャルケース3のシャフト部3aをハウジング4に回転自在に支持する左右軸受ユニット5、6と、を備えて構成され、左右軸受ユニット5、6により軸受装置が構成されている。
このディファレンシャル装置1においては、ディファレンシャルギヤ2と不図示の出力ギヤとの噛み合いにより、車両の前進走行時にはディファレンシャルギヤ2に図1中右側に軸方向に沿って作用するアキシャル荷重Faと、径方向内側に向かって作用するラジアル荷重Frが付加される。そして、左軸受ユニット5には、ラジアル荷重Frに抗するラジアル荷重が作用し、右軸受ユニット6には、アキシャル荷重Faとラジアル荷重Frに抗するラジアル荷重Fr’が作用する。
左軸受ユニット5、すなわち車両の前進走行時にアキシャル荷重を受けない軸受ユニットは、2つのアンギュラ玉軸受51、52を背面組み合わせで並設したものであり、各アンギュラ玉軸受51、52は、ディファレンシャルケース3のシャフト部3aの左端部外周に嵌合固定された内輪511、521と、内輪511、521に対向する位置においてハウジング4にすきまばめされた外輪512、522と、内外輪511,512、521,522間に不図示の保持器に転動自在に保持された複数の玉513、523と、を備えた単列のアンギュラ玉軸受とされている。左軸受ユニット5は、2つのアンギュラ玉軸受51、52が背面組み合わせで構成されているため、軸方向内側に位置するアンギュラ玉軸受52と軸方向外側に位置するアンギュラ玉軸受51は接触角が互いに反対方向となっており、図中一点鎖線で示した作用線同士が径方向外側で交差している。そして、これら2つのアンギュラ玉軸受51、52によりラジアル荷重を受けている。
右軸受ユニット6、すなわち車両の前進走行時にアキシャル荷重を受ける軸受ユニットは、2つのアンギュラ玉軸受61、62を背面組み合わせで用いたものである。図2に示すように、軸方向外側のアンギュラ玉軸受61は、ディファレンシャルケース3のシャフト部3aの右端部外周に嵌合固定された内輪611と、内輪611に対向する位置においてハウジング4にすきまばめされた外輪612と、両輪611,612間に不図示の保持器に転動自在に保持された複数の玉613を備えた単列のアンギュラ玉軸受とされている。一方、軸方向内側のアンギュラ玉軸受62は、ディファレンシャルケース3のシャフト部3aの右端部外周に嵌合固定された内輪621と、内輪621に対向する位置においてハウジング4に隙間Tを介して遊嵌された外輪622と、両輪621,622間に不図示の保持器に転動自在に保持された複数の玉623を備えた単列のアンギュラ玉軸受とされている。右軸受ユニット6は2つのアンギュラ玉軸受61、62が背面組み合わせで構成されているため、左軸受ユニット5と同様に軸方向内側に位置するアンギュラ玉軸受62と軸方向外側に位置するアンギュラ玉軸受61は接触角が互いに反対方向となっており、図中一点鎖線で示した作用線同士が径方向外側で交差している。そして、これら2つのアンギュラ玉軸受61、62によりアキシャル荷重Faとラジアル荷重Fr’を受けている。
ここで、左右軸受ユニット5、6を外嵌するディファレンシャルケース3のシャフト部3aの両端外周面には、雄ねじが形成されるとともに、雌ねじを有するナット7、8が螺合されている。また、軸方向内側に位置するアンギュラ玉軸受52、62の内輪521、621は、それぞれシャフト部3aに形成された内輪521、621の外周面より僅かに大径の段部3bに当接している。そして、ナット7、8を締め付けることにより、アンギュラ玉軸受52、62の内輪521、621を段部3bにつきあてながら左右軸受ユニット5、6の軸方向外側に位置するアンギュラ玉軸受51、61と軸方向内側に位置するアンギュラ玉軸受52、62の内輪511,521、611,621同士を密着させて予圧の調整がなされる。
また、図2に示すように、右軸受ユニット6において、軸方向内側に位置するアンギュラ玉軸受62の外輪622とハウジング4との隙間Tは、軸方向外側に位置するアンギュラ玉軸受61の外輪612とハウジング4との隙間より大きく設定されている。
このように構成された右軸受ユニット6において、アキシャル荷重Faは、図2に示すように、ディファレンシャルケース3の段部3bから軸方向内側に配置されたアンギュラ玉軸受62の内輪621、玉623、外輪622へと伝達され、さらに軸方向外側に配置されたアンギュラ玉軸受61の外輪612を介してハウジング4に伝達される。なお、このときアンギュラ玉軸受61の内輪611と玉613との接触角はアキシャル荷重の作用方向とは反対側であるので、アンギュラ玉軸受61にアキシャル荷重は付加されない、又は極めて小さいアキシャル荷重が付加される。
一方、この右軸受ユニット6に付加されるラジアル荷重Fr’は、ディファレンシャルケース3から外輪612がハウジング4にすきまばめされたアンギュラ玉軸受61の内輪611、玉613、外輪612を介してハウジング4に伝達される。なお、このときアキシャル荷重を受けるアンギュラ玉軸受62の外輪622とハウジング4の内周面との間にはより大きな隙間Tが設けられているため、アンギュラ玉軸受62にラジアル荷重は付加されない。このように、右軸受ユニット6は、アンギュラ玉軸受61、62のうち、アンギュラ玉軸受62がアキシャル荷重を支持する軸受として機能し、アンギュラ玉軸受61がラジアル荷重を支持する軸受として機能する荷重分担構造を有している。
以上、説明したように本実施形態に係る軸受装置によれば、軸受装置1がディファレンシャルケース3の軸方向両端にそれぞれ設けられた左右軸受ユニット5、6から構成されるとともに、各左右軸受ユニット5、6が背面組み合わせのアンギュラ玉軸受51,52、61,62から構成されるので、軸受の径方向の大型化を抑制しながら負荷容量を増大させることができる。
また、軸受ユニット5、6の軸方向外側に配置されたアンギュラ玉軸受51、61の内輪511、611をナット7、8で押圧することで、並設された内輪511、611同士を密着させて予圧の調整が行なわれるので、ハウジング4とは独立して予圧を付与することができる。これにより、ハウジング4に起因する問題、例えば、ハウジング4の製造誤差による予圧のばらつき、予圧調整の煩雑さ、ハウジング4の温度変化による予圧抜け、予圧過大による軸受寿命の低下をなくすことができる。
また、右軸受ユニット6は、背面組み合わせの玉軸受61、62のうち一方がアキシャル荷重を受ける玉軸受62であり、他方がラジアル荷重を受ける玉軸受61である荷重分担構造を有するので、1つの玉軸受がアキシャル荷重とラジアル荷重の両方を受けることによる過大面圧やそれに伴う軸受の大型化を抑制することができ、軸受装置の小型化や低トルク化を図ることができる。
なお、本実施形態の軸受装置1においては、一般的な車両の走行状態、即ち前進走行の頻度が高いことを想定して前進走行時にアキシャル荷重が作用する方向にのみ荷重分担構造を有する軸受ユニットを配置したが、これに限定されず、後進時に作用するアキシャル荷重を考慮して左右両方に荷重分担構造を有する軸受ユニットを配置してもよい。
また、荷重分担構造を有する右軸受ユニット6において、アキシャル荷重を受けるアンギュラ玉軸受62の外輪622とハウジング4との隙間Tがラジアル荷重を受けるアンギュラ玉軸受61の外輪612とハウジング4との隙間より大きいので、アキシャル荷重を受ける玉軸受62にラジアル荷重が加わらないようにすることができる。これにより、荷重分担構造を有する軸受ユニットを実現することができる。
<第2実施形態>
図3は、本発明に係る軸受装置の第2実施形態を説明する部分断面図である。なお、第2実施形態の左軸受ユニットは第1実施形態の左軸受ユニット5と同一であるので、その説明及び図示を省略するとともに、図3中、第1実施形態の右軸受ユニット6と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の右軸受ユニット6は、軸方向内側のアンギュラ玉軸受62Aの各要素、即ち、内輪621A、外輪622A、玉623Aが、軸方向外側のアンギュラ玉軸受61の各要素、即ち、内輪611、外輪612、玉613、と同一形状となっている。そして、アンギュラ玉軸受62Aと対向する部分のハウジング4Aの内周面がアンギュラ玉軸受61と対向する部分のハウジング4Aの内周面より大径となるように構成されている。これにより、第1実施形態と同様に、アキシャル荷重を受けるアンギュラ玉軸受62Aにラジアル荷重が加わらないようにすることができる。これにより、アキシャル荷重とラジアル荷重の両方を受けることによる過大面圧やそれに伴う軸受の大型化を抑制することができ、右軸受ユニット6の小型化や低トルク化を図ることができる。
<第3実施形態>
図4は、本発明に係る軸受装置の第3実施形態を説明する部分断面図である。なお、第3実施形態の左軸受ユニットは第1実施形態の軸受ユニット5と同一であるので、その説明及び図示を省略するとともに、図4中、第1実施形態の右軸受ユニット6と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第3実施形態の右軸受ユニット6は、軸方向内側のアンギュラ玉軸受62Bの内外輪621B、622Bと玉623Bとの接触角α1を、軸方向外側のアンギュラ玉軸受61Bの内外輪611B、612Bと玉613Bとの接触角α2より大きくしたものである。これにより、アキシャル荷重を受けるアンギュラ玉軸受62Bは接触角が大きくなりアキシャル荷重に対する剛性が大きくなる。一方、ラジアル荷重を受けるアンギュラ玉軸受61Bは接触角が小さくなりラジアル荷重に対する剛性が大きくなる。従って、それぞれ負荷される荷重に対する軸受剛性を大きくすることができる。
<第4実施形態>
図6は、本発明に係る軸受装置の第4実施形態を説明する部分断面図である。なお、第4実施形態の左軸受ユニットは第1実施形態の軸受ユニット5と同一であるので、その説明及び図示を省略するとともに、図6中、第1実施形態の右軸受ユニット6と同一の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。また、図5は、第4実施形態の効果を説明するためのものであり、第3実施形態の軸受ユニット6に過大なアキシャル荷重が作用した状態を想定したものである。
第3実施形態の右軸受ユニット6に過大なアキシャル荷重Fa’が作用した場合、軸方向内側のアンギュラ玉軸受62Bの内輪621Bが押圧されることにより軸方向外側のアンギュラ玉軸受61Bの内輪611Bが軸方向外側に移動する。このとき、軸方向外側のアンギュラ玉軸受61Bの内外輪611B、612Bと玉613Bとの接触角が背面組み合わせであるにも関わらずアンギュラ玉軸受62Bと同じ方向、即ち軸受中心を通り回転軸と直交する中心線から時計回りに回転する。このとき、軸方向外側に位置するアンギュラ玉軸受61Bには、ラジアル荷重のみならずアキシャル荷重が作用することとなる。
そこで、第4実施形態の右軸受ユニット6の軸方向外側のアンギュラ玉軸受61Cの内輪611Cは、軸方向外側端部よりも軸方向内側端部が肉薄となるように溝肩を落としたカウンタボア614が内輪軌道面に形成されている。内輪611Cのカウンタボア614は、外輪612Cに対する距離が所定距離のまま変化しない平坦面状、又は軸方向内側に向かうに従って次第に広がる傾斜面状に形成してもよい。
この状態でアンギュラ玉軸受61Cの内輪611Cに過大なアキシャル荷重Fa’が作用しても、図6に示すように、接触角が玉613Cの中心を通り回転軸と直交する中心線から時計回りに回転することがなく、これにより、ラジアル荷重を受ける軸方向外側のアンギュラ玉軸受61Cにアキシャル荷重が作用することを回避することができる。
なお、本実施形態では内輪611Cにカウンタボア614を形成したが、これに限定されずラジアル荷重を受けるアンギュラ玉軸受61Cの内輪611Cの溝径が軸方向内側のアキシャル荷重を受けるアンギュラ玉軸受62Bの内輪621Bの溝径より大きくしてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。
1 ディファレンシャル装置
2 ディファレンシャルギヤ
3 ディファレンシャルケース
3a シャフト部(シャフト)
3b 段部
4 ハウジング
5 左軸受ユニット(軸受ユニット)
6 右軸受ユニット(軸受ユニット)
7、8 ナット
51、52 アンギュラ玉軸受(玉軸受)
511、521 内輪
512、522 外輪
513、523 玉
61、62、62A、62B、62C アンギュラ玉軸受(玉軸受)
611、621、621A、621B、621C 内輪
612、622、622A、622B、622C 外輪
613、623、623A、623B、623C 玉

Claims (6)

  1. ディファレンシャルケースに設けられたディファレンシャルギヤを備えるディファレンシャル装置に組み込まれて前記ディファレンシャルケースをハウジングに対し回転可能に支持する軸受装置であって、
    前記軸受装置は、前記ディファレンシャルケースの軸方向両端にそれぞれ設けられた軸受ユニットから構成され、
    前記軸受ユニットはそれぞれ背面組み合わせの玉軸受からなり、軸方向外側に配置された前記玉軸受の内輪を軸方向内側に押圧することにより予圧の調整がなされることを特徴とする軸受装置。
  2. 前記ディファレンシャルケースの軸方向両端に設けられた前記軸受ユニットの少なくとも一方は、前記背面組み合わせの玉軸受のうち一方がアキシャル荷重を受ける玉軸受であり、他方がラジアル荷重を受ける玉軸受である荷重分担構造を有することを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記荷重分担構造を有する軸受ユニットにおいて、前記アキシャル荷重を受ける玉軸受の外輪と前記ハウジングとの隙間が、前記ラジアル荷重を受ける玉軸受の外輪と前記ハウジングとの隙間より大きいことを特徴とする請求項2に記載の軸受装置。
  4. 前記荷重分担構造を有する前記軸受ユニットにおいて、前記アキシャル荷重を受ける玉軸受の接触角が前記ラジアル荷重を受ける玉軸受の接触角より大きいことを特徴とする請求項2又は3に記載の軸受装置。
  5. 前記荷重分担構造を有する前記軸受ユニットにおいて、前記ラジアル荷重を受ける玉軸受の内輪軌道面の溝径が前記アキシャル荷重を受ける玉軸受の内輪軌道面の溝径より大きいか、又は、前記ラジアル荷重を受ける玉軸受の内輪軌道面の溝底にカウンタボアが設けられたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の軸受装置。
  6. 前記軸受ユニットは、それぞれ前記シャフトに形成された雄ねじにナットを螺合することにより、軸方向外側に配置された前記玉軸受の内輪が押圧されて予圧の調整がなされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の軸受装置。
JP2009042587A 2009-02-25 2009-02-25 軸受装置 Expired - Fee Related JP5402081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009042587A JP5402081B2 (ja) 2009-02-25 2009-02-25 軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009042587A JP5402081B2 (ja) 2009-02-25 2009-02-25 軸受装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010196805A true JP2010196805A (ja) 2010-09-09
JP2010196805A5 JP2010196805A5 (ja) 2012-04-05
JP5402081B2 JP5402081B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=42821728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009042587A Expired - Fee Related JP5402081B2 (ja) 2009-02-25 2009-02-25 軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5402081B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105508825A (zh) * 2016-02-01 2016-04-20 方青梅 一种角度可调的新型显示屏
CN113339313A (zh) * 2021-07-08 2021-09-03 哈尔滨电气动力装备有限公司 轴封式核主泵奇数非对称径向瓦间隙的离心式调整方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58160621A (ja) * 1982-03-19 1983-09-24 Hitachi Ltd スクリユ−圧縮機用軸受装置
JPH08219052A (ja) * 1995-02-13 1996-08-27 Nippon Seiko Kk 転がり軸受装置
JP2003056551A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 軸受装置
JP2004211855A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Koyo Seiko Co Ltd 差動装置
JP2008019943A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Ntn Corp 組合せ軸受
JP2009028803A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Nsk Ltd 主軸装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58160621A (ja) * 1982-03-19 1983-09-24 Hitachi Ltd スクリユ−圧縮機用軸受装置
JPH08219052A (ja) * 1995-02-13 1996-08-27 Nippon Seiko Kk 転がり軸受装置
JP2003056551A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 軸受装置
JP2004211855A (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Koyo Seiko Co Ltd 差動装置
JP2008019943A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Ntn Corp 組合せ軸受
JP2009028803A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Nsk Ltd 主軸装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105508825A (zh) * 2016-02-01 2016-04-20 方青梅 一种角度可调的新型显示屏
CN113339313A (zh) * 2021-07-08 2021-09-03 哈尔滨电气动力装备有限公司 轴封式核主泵奇数非对称径向瓦间隙的离心式调整方法
CN113339313B (zh) * 2021-07-08 2022-07-22 哈尔滨电气动力装备有限公司 轴封式核主泵奇数非对称径向瓦间隙的离心式调整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5402081B2 (ja) 2014-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4715745B2 (ja) 斜接型複列玉軸受およびピニオン軸支持用軸受装置
US9316303B2 (en) Planet roller speed changer
JP2011503477A (ja) ピニオン軸受ユニット
WO2008016082A1 (fr) unité de roulement à rouleaux effilés à deux rangées
WO2012026260A1 (ja) 歯車装置
US20100275711A1 (en) Ball screw device
JP2008106869A (ja) 玉軸受
JP2005233406A (ja) 斜接型複列玉軸受およびその予圧付与方法
JP2009036348A (ja) タンデム型複列アンギュラ玉軸受及びピニオン軸用軸受装置
JP5402081B2 (ja) 軸受装置
JP5704213B2 (ja) 軸受装置
JP5453764B2 (ja) 軸受装置及びその組立方法
JP4075437B2 (ja) 複列転がり軸受の組立方法
JP2016109232A (ja) 軸受ユニット
JP2008196570A (ja) 転がり軸受装置
JP2007113777A (ja) 転がり軸受装置
JP4359944B2 (ja) 軸受支持装置
JP2005299761A (ja) 多列玉軸受
JP2007146936A (ja) 予圧を付与した転がり軸受
JP2008185191A (ja) 転がり軸受装置
JP2008002523A (ja) 電動リニアアクチュエータ
JP2010196805A5 (ja)
JP2009185866A (ja) タンデム型複列アンギュラ玉軸受及びピニオン軸用軸受装置
JP5003498B2 (ja) 軸受装置及びその組立方法
JP2010230086A (ja) ボールねじ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120217

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130315

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131014

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees