JP2010193446A - キャリア感知の閾値を適応的に設定する方法及び装置 - Google Patents

キャリア感知の閾値を適応的に設定する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】晒されたチャネルが生じる現象が与える悪影響を低減できるメカニズムを提供する。
【解決手段】複数のチャネルを有する無線ネットワークにおいて、前記複数のチャネルのうちのある特定の1つのチャネルで動作しているノードのキャリア感知の閾値を適応的に設定する方法であって、前記ノードで動作しているチャネルに隣接していない少なくとも1つのチャネルにおける干渉レベルを、前記ノードによって測定するステップと、前記ノードの前記キャリア感知の閾値を、前記隣接していないチャネルの前記測定された干渉レベルより大きい値に設定するステップとを含む方法である。
【選択図】図5

Description

本発明は、キャリア感知(carrier sense)の閾値を適応的に設定する方法及び装置に関する。
最近数年間にわたって、IEEE802.11による公共のホットスポットや、コミュニティが所有するネットワーク、都市規模のメッシュ形のネットワーク、プライベートWiFi対応ADSL加入者線の配備が、目覚しく拡大している。これらの配備は、IEEE802.11のWLANの運用に割り当てられた、免許が不要なISM 2.4GHz帯の一部における干渉レベルを大きく押し上げている。さらに、ISM帯は、互いに関連がない人間又は装置(例えば、Bluetooth、電子レンジ、その他)の間で共有されることになり、これによって、IEEE802.11の無線接続性が、必然的に更に低下することになる。
それにもかかわらず、IEEE802.11におけるネットワーク計画の概念は、最近になって民間企業のネットワークの配備について検討されただけであり、WLANの配備の大半は、通常、まったく無計画に行われている。本来、IEEE802.11のMACは、密集したAP/ネットワークの配備を行うことを目的としておらず、小規模の、分離された、無線装置のいくつかのクラスタの中で接続を行うことを目的としたものである。
IEEE802.11b/g PHYモードは、3つの直交チャネルをサポートしているだけなので、周波数の再利用や動的周波数選択(DFS)などのアルゴリズムでパフォーマンスを改善できる余地がほとんどない。したがって、IEEE802.11プロトコルは、物理キャリア感知(PCS:Physical Carrier Sense)機能を単に用いることによって、外部からの干渉を管理している。ここで、PCS機能は、他の進行中のフレーム交換が終了するまで、全てのステーションがチャネルアクセスを行うのを遅延させる機能である。
しかしながら、後述のように、状況によっては、隣接していないチャネルから生じる帯域外の干渉が、PCS機能の不適切な応答を引き起こす可能性があり、それによって、不公平なスループット再割当てやサービスの全面的な妨害を招くおそれがある。この問題について深く検討する前に、まず、市販のWLANカードに実装されているPCS手順の概要を示す。
ここでは、IEEE802.11の物理キャリア感知(PCS)機能について説明する。
物理キャリア感知(PCS)は、ステーションが、他の進行中の送信を妨害しないようにチャネルアクセス手順を遅延させる必要があるかどうかを検出する機能である。PCSは、物理層に実装されるクリア・チャネル・アセスメント(CCA)モジュールに厳密に依存している。CCAモジュールは、WLANカードの無線周波数(RF)モジュールにおいて処理される受信エネルギーの量を測定して、チャネルがビジー又はアイドルのステータスであるかを判定する。CCAは、CCAがこの受信エネルギー量に付与する「意味(meaning)」に応じて様々な構成とすることができる。具体的には、DSSS PHYの場合、CCAは、次の場合にビジー・チャネル・イベント通知を発行することができる。
(i)CSTを超える「信号エネルギー」が、そのチャネル上で検出された場合(CCAモード1)。
(ii)「有効な802.11変調信号」が、そのチャネル上で検出された場合(CCAモード2)。
(iii)CSTを超える「有効な802.11変調信号」が、そのチャネル上で検出された場合(CCAモード3)。
したがって、PCSは、互いに感知可能でありながら、距離やフェージングの理由により、送信されたフレームを適切に復号することができない、同時に動作しているステーションの間の衝突を回避するための効果的なメカニズムである。更に、PCSは、上述のモード2又は3の状況で用いられた場合には、同じ動作チャネルに送信している他の802.11に準拠しない装置による干渉によって受信器が影響を受けるのを小さくすることができる。モード2及び3は、一般に、市販のWLANカードに実装されている。
IEEE802.11規格によれば、PLCP(物理層コンバージェンス・プロトコル)プリアンブルの検出には、チャネル・ステータス・アセスメントが関係している。IEEE802.11 PLCPプリアンブルは、物理層において利用可能な最もロバストな変調スキームを用いて送信され、同期に必要な情報(パイロットシンボル)と、PLCPヘッダの完全性を検査するためのCRC−16チェックサムとを含んでいる。物理層では、次の3種類のエラーが発生する可能性がある。(1)キャリア同期が失われる。(2)PLCPヘッダのCRC−16パリティチェックが失敗する。又は、(3)開始フレーム・デリミタ(SFD)が見つからない。
受信フレームとの同期が確立すると、受信エネルギー量がCSTを超えているかどうかにかかわらず、その媒体のステータスがBUSYに設定される。ここで受信機は、SFDを探し始める。SFDが見つからない場合(エラータイプ3)、又はPLCPヘッダの完全性のCRC−16パリティチェックが失敗した場合(エラータイプ2)、その媒体のステータスはIDLEに再設定される。SFDが見つかり、PLCPヘッダのチェックが成功した場合は、MACが媒体アクセス手順の再開を行うまでに必要な遅延の時間量がPLCPヘッダの「LENGTH」フィールドに設定される。フレーム受信の間に同期が失われた場合(エラータイプ1)、その媒体のステータスは、取得された「LENGTH」フィールド値に従ってビジーの状態で保たれる。
この遅延は、次の場合でも保たれることに留意されたい。(i)PLCPヘッダの「DATARATE」フィールドに示される、受信フレームのレートが、WLANカードでサポートされていない場合、又は、(ii)PLCPヘッダの「SERVICE」フィールドに示されるPHYのサービスタイプが、IEEE802.11 DSSS PHY仕様から外れている場合である。
PLCPプリアンブルの検出及びSFDの検出が成功し、且つ、全てのPLCPヘッダのフィールドが受信機によってサポートされると、そのフレームは、処理のためにMAC層に渡される。MACヘッダに関係するCRC−32チェックが失敗した場合は必ず、MACエラー・イベントが発生する。
IEEE802.11 MACは、エラー・イベントが発生した場合には必ず、そのチャネル上で送信障害が発生したものと見なし、チャネルアクセス手順を再開するまでのバックオフを加えたEIFS(拡張フレーム間隔)タイミングを採用する。IEEE802.11規格によれば、EIFSによる遅延は、検出されたいかなる進行中のフレーム交換でも完了することを保証するのに十分な長さである。EIFSは、ACKタイムアウト時間にDIFS時間を加えたものに等しい。
PCSのレンジ(range)は、ノードの送信がCCAのビジー・チャネル・イベント通知をトリガできるエリアとして定義される。PCSのレンジは、CST値に応じて変動する。すなわち、CST値が高いほど、ビジー・チャネル・イベントをトリガするのに必要なエネルギーが大きくなり、他のノードの送信がこの閾値を超えることができるエリアが小さくなる。
一般的なIEEE802.11のカードは、(隣接していないチャネルで検出された、又は、コードレス電話やBluetooth機器に起因する)帯域外の信号を受けると、有効なIEEE802.11変調信号として誤認識して、不適当なタイミングのチャネルアクセス遅延を引き起こしたり、更には、EIFSによる待機を強制する物理エラー・イベントを引き起こしたりすることがしばしばある。しかしながら、適切なPCS動作であれば、上記の状況でビジー・チャネル通知をトリガすることはない。これは、受信機回路はエラーの影響を受けるだけでなく、CSTの設定によって、WLANカードが多大な干渉に晒されることを意味する。
したがって、キャリア感知機能は、チャネルのアクセス遅延に関してはあまりに控えめな対応をしているので、特に、無計画なAPの配備という非常に現実的なシナリオにおいては、パフォーマンスの劣化を引き起こし、又は、さらに悪いことに、サービスの完全妨害を引き起こすことになる。
以下では、「晒されたチャネルが生じる現象(exposed channel phenomenon)」と呼ばれる干渉現象について説明する。
図1Aは、3つのアクセスポイントが存在する状況を示している。アクセスポイントAは、チャネル3において動作しており、アクセスポイントBは、チャネル5において動作しており、アクセスポイントCは、チャネル7において動作している。図1からわかるように、チャネル1とチャネル3とは部分的に重なっており、チャネル5とチャネル3も部分的に重なっている。しかし、チャネル3とチャネル7とはほとんど重なっていない。これは、チャネル3とチャネル7とが、実質的に相手からの干渉に影響されず、したがって、それぞれの通信が時間的に重なってよいことを意味する。しかしながら、チャネル3とチャネル7が、互いの間に空き時間がないように重なって、その重なりが、チャネル3で感知される信号強度が、設定済みのキャリア感知の閾値CSTを超えるような重なりとなる場合、チャネル3とチャネル7とは、チャネル3における通信をブロックし得る。その場合、チャネル3は、そのチャネルをビジーと見なして送信を控えることになる。これを概略的に示したものが図1Bである。図1Bでは、チャネル3とチャネル7とに対して空き媒体(free medium)が配置されている。これらの空き媒体は、アクセスポイントBがそのチャネル3を常にビジーと見なすことになるように、空き時間内に配置されている。これが、いわゆる「晒されたチャネルが生じる現象」である。
図2は、晒されたチャネルが生じる現象の概要を示している。この図2では、(例えば、別々のアパートに住んでいる、別々の3人のADSL加入者に対応する)3つのAPが、互いに近い位置に配置されている。その全てのAPが、IEEE802.11b/g物理層によって提供される3つの直交チャネル(すなわち、チャネル1、6、及び11)において動作している。これらのチャネルの帯域幅は、まったく重なっておらず、したがって、これらのチャネルにおいて同時に動作しているいくつかのAP又はSTAは、互いの送信を傍受することもなければ、互いに干渉することもない。ここで、別のAP(図中のAP4)(又は同様な意味合いで、STA)を、近い位置に配置する。一部の市販のAPがしばしばそうであるように、これらのAPは、ランダムに選択されるIEEE802.11b/gチャネルに対して静的に構成されることができる。あるいは、これらのAPは、LCCS(最も混雑していないチャネルを検索する)チャネル選択アルゴリズムを実行することができる(このアルゴリズムは、APを、最も干渉の少ないチャネルで動作するように自動的に設定する)。このシナリオでは、新しいAP4は、設定済みであるか、動作のためにチャネル3を自動的に選択するものとする。AP4が、例えば、チャネル8に設定される場合には、後述されるものと同じ問題が発生することに留意されたい。
AP1及びAP2に関して、AP4は、(AP1が動作している)チャネル1又は(AP2が動作している)チャネル6のいずれかから、隣接していないチャネルの干渉を感知する。そのような干渉は、物理層からMAC層へ、CCAビジー・チャネル・イベント通知を発行させ得る。実験により、この仮定は実証されている。
図から明らかなように、これは、AP4が行い得る最悪の選択である。実際、AP1及びAP2は、完全に非同期で動作しているので(この2つのAPは、直交チャネルにおいて設定され、互いを傍受しない)、トラフィックが飽和状態の場合(例えば、P2P又はFTPトラフィック)、AP1及びAP2の送信が、個別にAP4のCSTを超えることができれば、同時にAP1及びAP2のチャネル干渉が起こるため、AP4は、チャネルを自由な状態で感知する機会が与えられない。
これにより、AP4は、媒体アクセス手順を無期限に遅延させられることになる。結果として、AP4は、ブロックされ、AP4に関連付けられたユーザは、着信データを受信する機会を得ることがない。これは、いわゆる「晒されたチャネル(exposed channel)」の問題に関する、非常に一般的かつ実際的なシナリオにおける一例である。
同じ現象は、隣接していないチャネルで動作する複数のAP及びSTAの両方あるいはいずれか一方が、共同でCCA機能によるビジー・チャネル・イベント通知をトリガする場合でも起こり得る。
これらの状況では、強力な干渉信号によって、CSTを超える事態が頻繁に起こる。この干渉信号によって、PCSよるWLANカードの遅延が生じるとともに、チャネルアクセス手順の再開がEIFS時間の後になる。複数のAP/STAが存在するシナリオは、本例で検討した状況より、はるかに一般的である。
必ずしも図2に示したようなチャネル割当てパターンを含まなくても、同じ現象が起こり得る他の状況がある。例えば、隣接するチャネルで動作するいくつかのAP又はSTAが、「晒されたチャネル」で動作するAP又はSTAから離れて位置している場合、その離れて位置しているAP又はSTAの、干渉に関する寄与は、隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルにおいて動作し、且つより近くに位置するいくつかのAP及びSTAのうちの一つに匹敵し得る。
「晒されたチャネル」が生じるという問題は、隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルで動作するいくつかの装置のトラフィック生成レート(traffic generation rate)に関係している。それらの装置のソースレートが、対応するチャネル容量を飽和させることが可能な場合はいつでも、「晒されたチャネル」で動作する端末が、これらのAP又はSTAの連続送信によってブロックされ、これらのAP又はSTAは、そのチャネルを常にビジーにする。しかしながら、より緩和されたネットワーク状況(隣接しないながらも部分的に重なり合っているチャネルにおいて動作するいくつかのAP又はSTAが、それぞれのチャネル容量を飽和させない場合、すなわち、それらが連続送信を行わない場合)であっても、「晒されたチャネル」が生じるという問題は、同様に起こる。
「晒されたチャネル」が生じるという問題は、実際には、「晒されたチャネル」で動作するノードが自身のチャネルにおいて感知するビジー時間に関係している。すなわち、隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルにおいて動作するいくつかのAP又はSTAの変調データレートが低くなった場合(したがって、対応するパケット継続時間が長くなった場合)、「晒されたチャネル」で動作するノードに対するチャネルのビジー時間は一層長くなり、結果として、そのノードのチャネルに対するアクセス確率が低くなる。これは、たとえ、干渉するノードが自身のチャネルを飽和させないとしても、このような状況が生じる。
結論として、使用する変調データレートが低く(この場合、トラフィック生成レートが低いことは、パケット継続時間の顕著な増加によってチャネル占有時間が長くなることを意味する)、且つ/又は、複数のAP又はSTAが、隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルにおいて動作しているシナリオにおいて、「晒されたチャネル」はしばしば起こり得る。さらに、変調データレートが低いことは、空間カバレッジが広くなることを意味し、したがって、より遠くのゾーンに位置するいくつかのノードで、「晒されたチャネル」が生じる確率が高くなることを意味する。使用する変調レートが低くなるのは、レート適応アルゴリズム(rate adaptation algorithm)の採用が原因である場合が多い。レート適応アルゴリズムは、一般に、チャネル状態及びパケット・エラー・レートに応じて変調スキームを調節するものであり、チャネル状態及びパケット・エラー・レートは、本質的に変調スキームと関係がある。
晒されたチャネルが生じる現象が、パフォーマンスに与える影響について、現実の実験用テストベッドで評価を行った。測定のために、図3に示すような、互いに接続された6つのアドホック局を使用している。チャネル1にステーション1及び2を配備して、アドホックネットワーク「WLAN_1」を形成している。同様に、チャネル3にステーション3及び4を配備して、アドホックネットワーク「WLAN_2」を形成している。さらに、チャネル5にステーション5及び6を配備して、アドホックネットワーク「WLAN_3」を形成している。チャネル1及び5に配備されたステーションは、54Mbpsの固定データレートで動作するように構成している。前述のように、高いデータレートを選択すると、晒されたチャネルが生じる可能性が低くなる。チャネル3のステーションは、11Mbpsの固定データレートで動作する802.11bのステーションとしている。全てのステーションで用いる送信電力を10dBmに設定している。これは、市販のWLANカードに対して設定される既定値(すなわち、17〜18dBm)よりかなり小さい。また、全てのチャネルにおいて利用可能な帯域幅を飽和させるために「iperf」トラフィック・ジェネレータを使用している。具体的には、1つのIperfクライアントが、ステーション1、3、及び5に設定されている。これに対応して、ステーション2、4、6に、それぞれIperfサーバが設定されている。
図4は、干渉がない場合と、干渉するノードがチャネル1及び5のそれぞれに存在する場合における、ステーション3におけるスループットの結果を示している。具体的には、実験の最初の60秒において、ステーション3及び4は、基本的に干渉がない環境でデータ交換を行っている。図からわかるように、これらのステーションは、平均で毎秒約250パケットを交換することが可能であった。60秒後、チャネル1及び5のトラフィックを有効にした。ここで、チャネル1及び5で使用する送信電力を低くしたにもかかわらず、図から明らかなように、ステーション3におけるスループットは、受容不可能な値(平均で毎秒20パケット未満)まで低下している。このシンプルな実験は、ここで配備したもののような低負荷のシナリオであっても、晒されたチャネルが生じる現象が、いかに強くパフォーマンスに影響を与え得るかを示している。
したがって、本発明の目的は、晒されたチャネルが生じる現象が与える悪影響を低減できるメカニズムを提供することである。
一実施形態によれば、複数のチャネルを有する無線ネットワークにおいて、それら複数のチャネルのうちのある特定の1つのチャネルで動作するノードのキャリア感知の閾値を適応的に設定する方法を提供する。
この方法は、前記ノードで動作しているチャネルに隣接していない少なくとも1つのチャネルにおける干渉レベルを、そのノードによって測定するステップと、
前記ノードの前記キャリア感知の閾値を、隣接していないチャネルの前記測定された干渉レベルより大きい値に設定するステップとを含む。
隣接していないノードの干渉レベルを測定することにより、そのノードで晒されたチャネルが発生しているかどうかを判定することが可能になる。したがって、キャリア感知の閾値を、隣接していないチャネルの干渉レベルより大きい値まで増やすことによって適応させることが可能である。これにより、ノードが動作しているチャネルに対する隣接していないチャネルの干渉の影響が低減される。
一実施形態によれば、干渉レベルは、前記ノードに隣接していない複数のチャネルについて測定され、前記ノードのキャリア感知の閾値は、前記測定された干渉値の最大値より大きい値に設定される。
これにより、複数の隣接していないチャネルを考慮することが可能になり、これらのうちの最も影響の大きいものが、キャリア感知の閾値を調節することに関して考慮される。
一実施形態によれば、複数の隣接していないチャネルが、現在のキャリア感知の閾値より大きい干渉値を有する場合のみに、キャリア感知の閾値を現在の値から変更する。
したがって、晒されたチャネル状態が実際に存在するかどうかは、複数の隣接していないチャネルの干渉レベルが現在のキャリア感知の閾値を超えているかどうかを調べることによってわかる。ある一実施形態によれば、これは、動作中のチャネルの両側に2つの隣接していないチャネル(例えば、X−2及びX+2)がある場合が当てはまる。この条件が満たされる場合(すなわち、晒されたチャネルが存在すると判定された場合)のみ、CSTの適応的な設定を行う。
一実施形態によれば、本方法はさらに、
隣接しているチャネル及びノードにおいて動作しているチャネルの両方又はいずれか一方の干渉レベルを測定するステップと、
キャリア感知の閾値を、隣接しているチャネル及び前記ノードにおいて動作しているチャネルの両方又はいずれか一方について測定された最小干渉値より小さい値に設定するステップであって、その最小干渉値が、ある特定の閾値より大きい値である、ステップとを含む。
これにより、隣接しているチャネル及び動作中のチャネルに対する干渉レベルが考慮される。これにより、それらの最小干渉レベルより大きいCSTを設定することが回避される。干渉レベルがゼロの場合もあることを考慮すると、それらの最小レベルが考慮されるのは、干渉レベルがある特定の閾値(例えば、現在のCST)を超えた場合のみである。
一実施形態によれば、現在のキャリア感知の閾値が、隣接していないチャネル及び自身のチャネルの両方又はいずれか一方の最小干渉レベルを下回り、且つ、その最小干渉レベルが、ある特定の閾値を超える場合のみに、キャリア感知の閾値の再設定が行われる。
これにより、隣接していないチャネル及び動作中のチャネルを乱すレベルを超えてCSTが設定されるのを回避することができる。
一実施形態によれば、本方法はさらに、
複数の隣接していないチャネルの干渉レベルを測定するステップと、
キャリア感知の閾値が、隣接していないチャネルについて測定された干渉レベルの最大値を超え、隣接しているチャネル及び動作中のチャネル自体について測定された最小干渉値を下回るように、キャリア感知の閾値を再設定するステップであって、前記最小干渉値が、ある特定の閾値を超える値である、ステップとを含む。
これにより、CSTは、隣接していないチャネルの最大干渉レベルと、隣接しているチャネル及び自身のチャネルの最小干渉レベルとの間の値の範囲で設定されるが、そのような最小値が考慮されるのは、それが、ある特定の閾値より大きい場合のみである。これにより、実質的に通信が行われていない(すなわち、実質的に空きである)隣接しているチャネル又は自身のチャネルを無視することが可能である。これを、隣接しているチャネル又は自身のチャネルの最小干渉値を用いて考慮することが可能になるのは、この最小値が、ある特定の閾値を超えている場合、すなわち、そのチャネルが実際には使用されていて空きではない場合のみである。
一実施形態によれば、隣接しているチャネル及び前記ノードで動作しているチャネルの前記測定された最小干渉レベルが、前記キャリア感知の閾値として設定される新しい値を決定する前に、1より小さい補正係数で補正されることと、
隣接していないチャネルの前記測定された最大干渉レベルが、前記キャリア感知の閾値として設定される新しい値を決定する前に、1より小さい補正係数で補正されることと
の両方又はいずれか一方が実行される。
これにより、動作中のチャネルに対する隣接しているチャネル及び隣接していないチャネルの影響が考慮される。
一実施形態によれば、前記キャリア感知の閾値を、隣接していないチャネルの前記最大干渉値より大きい値に直接設定する代わりに、前記ノードで動作しているチャネルに対する隣接していないチャネルの干渉の影響が改善したと判断されるまで、前記キャリア感知の閾値をインクリメンタルに増加させる。
これにより、晒されたチャネルが生じる現象の影響を小さくする別の方法が可能になり、具体的には、隣接していないチャネルの干渉の影響が受容可能レベルまで減少したことが判明するまでCSTをインクリメンタルに増やすことによって、晒されたチャネルが生じる現象の影響を小さくすることが可能になる。例えば、CSTを増やしてから、干渉の影響を(例えば、非隣接しているチャネルの干渉レベルを測定することによって)測定し、この結果、干渉の影響がまだ大きいことが判明すれば、CSTをさらに増やし、というように、干渉の影響が受容可能になったことが判明するまで繰り返すことが可能である。代替として、例えば、ビジー時間スロットの数を測定することによって、干渉の影響が受容可能になったかどうかを調べることも可能である。例えば、ビジー時間スロットの数が特定の受容可能な値を下回った場合に、干渉がもはや大きくないと判定される。
一実施形態によれば、複数のチャネルを有する無線ネットワークにおいて、前記複数のチャネルのうちのある特定の1つのチャネルで動作するノードについてキャリア感知の閾値を適応的に設定する装置であって、該装置は、
前記ノードが動作しているチャネルに隣接していない少なくとも1つのチャネルにおける干渉レベルを、前記ノードによって測定するためのモジュールと、
前記ノードの前記キャリア感知の閾値を、前記隣接していないチャネルの前記測定された干渉レベルより大きい値に設定するモジュールと
を備えるものである。
一実施形態によれば、前記複数の隣接していないチャネルが、前記現在のキャリア感知の閾値より大きい干渉値を有する場合のみに、前記キャリア感知の閾値を現在の値から変更する。
一実施形態によれば、本装置はさらに、
前記隣接しているチャネル及び前記ノードで動作しているチャネルの両方又はいずれか一方の干渉レベルを測定するモジュールと、
前記キャリア感知の閾値を、前記隣接しているチャネル及び前記ノードで動作している運用チャネルの両方又はいずれか一方について測定された最小干渉値より小さい値に設定するモジュールであって、前記最小干渉値が、ある特定の閾値より大きい値である、モジュールとを更に備えるものである。
一実施形態によれば、現在のキャリア感知の閾値が、前記隣接していないチャネル及び自身のチャネルの両方又はいずれか一方の最小干渉レベルを下回り、且つ、前記最小干渉レベルが、ある特定の閾値を超える場合のみに、前記キャリア感知の閾値の再設定が行われる。
一実施形態によれば、本装置はさらに、
複数の隣接していないチャネルの干渉レベルを測定するモジュールと、
キャリア感知の閾値が、前記隣接していないチャネルについて測定された干渉レベルの最大値を超え、且つ、隣接しているチャネル及び動作中のチャネル自体について測定された最小干渉値を下回って設定されるように、キャリア感知の閾値を再設定するモジュールであって、前記最小干渉値が、ある特定の閾値より大きい値である、モジュールと
を備えるものである。
一実施形態によれば、隣接しているチャネル及び前記ノードで動作しているチャネルの前記測定された最小干渉レベルが、前記キャリア感知の閾値として設定される新しい値を決定する前に、1より小さい補正係数で補正されることと、
隣接していないチャネルの前記測定された最大干渉レベルが、前記キャリア感知の閾値として設定される新しい値を決定する前に、1より小さい補正係数で補正されることと
の両方又はいずれか一方が実行される。
一実施形態によれば、コンピュータ上で実行する際に、本発明の一実施形態による方法を実行することを可能にするコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラムが提供される。
晒されたチャネルが生じる現象を概略的に示した図である。 晒されたチャネルが生じる現象を概略的に示した図である。 晒されたチャネルが生じる現象を概略的に示した図である。 本発明の実施形態が使用可能な一構成を概略的に示した図である。 晒されたチャネルが生じる現象の影響を示した図である。 晒されたチャネルの干渉状態を示した図である。 本発明の実施形態によるCSTの設定を概略的に示した図である。 本発明の実施形態によるCSTの設定を概略的に示した図である。 再設定が有用でない状態を示した図である。 本発明の一実施形態を示したフローチャートである。 本発明の一実施形態を使用した実験の結果を示した図である。 本発明の一実施形態を使用した実験の結果を示した図である。
本発明の実施形態を説明する前に、まず、以下の説明で使用しているいくつかの用語について説明する。
AP アクセスポイント
STA ステーション
MAC 媒体アクセス制御
CS キャリア(搬送波)感知(Carrier Sense)
PS 節電
RSSI 受信信号強度インジゲータ(Receiver Signal Strength Indicator)
EIFS 拡張フレーム間隔
PHY 物理層
DSSS 直接シーケンス拡散スペクトル
CRC 巡回冗長符号
PLCP 物理層コンバージェンス・プロトコル(Physical Layer Convergence Protocol)
IBSS 独立基本サービスセット(Independent Basic Service Set)
SFD 開始フレーム・デリミタ(Starting Frame Delimiter)
PCS 物理キャリア感知
CST キャリア感知の閾値(Carrier Sence Threshold)
CCA クリア・チャネル・アセスメント
NP ネットワーク・プロバイダ
NO ネットワーク・オペレータ
LCCS 最も混雑していないチャネルの検索(Least Congested Channel Search)
ある実施形態において、提案されたソリューションは、「晒されたチャネルが生じる現象」によってスループットのパフォーマンスが極端に低くなっているAP及びSTAにおけるキャリア検知の閾値(CST)を適応的に局所的な設定を行うことに基づいている。CSTの適応的な設定は、無線ネットワークの任意のノード(例えば、アクセスポイント)や無線ネットワークの任意のステーションによって実施することができる。ある実施形態においては、送信側のチャネル状態と受信側のチャネル状態との間には相関がない。晒されたチャネルが生じると、これによって、WLANのステーションは、キャリア感知の設定を極端に控えるために、チャネルアクセスを無期限に遅延させる。これによって、必然的に、送信側となり得るいかなるものでも、たとえ、その対象となる受信側がいかなる着信フレームでも正しく処理することが可能であっても、データ送信の開始が妨げられる。
一実施形態における、提案された適応的なキャリア感知アルゴリズムは、晒されたチャネル(esposed channel)で動作するAP又はSTAにおけるキャリア感知の閾値を、隣接していないチャネルで動作しているいくつかのAP及びSTAの両方又はいずれか一方からの干渉に「影響されない」レベルに設定する方法を提供する。
一実施形態によれば、提案されたメカニズムは、更に、AP又はSTAが「晒されたチャネル」で動作していることを検出する方法を含む。
本ソリューションを簡単に説明するために、ここでは、隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルにおいて動作するいくつかのAP及びSTAの両方又はいずれか一方から干渉信号が到来するネットワークシナリオのみを参照する。
このメカニズムによれば、部分的に重なり合っている隣接していないチャネルで動作している周囲のネットワークのアクティビティに対して強く晒されている全てのAP又はSTAが、他のピアとのフレーム交換を開始することが可能になる(既定のCSTの設定は、これを行うことが妨げられていた)。したがって、このCSTの適応的な設定方法によって、検討対象のネットワーク環境で行われる同時(重なり合っている)送信の全体数が増え、それによって、受信側における干渉レベルが高くなる。
宛先ノードにおける正常なデータ受信と、晒されたチャネルで動作するAP又はSTAにおける正常なACK受信とは、送信が重なり合っていることに起因する衝突の影響を受ける可能性がある。しかしながら、WLANの無線機は、衝突信号の相対強度が同等の強度であっても、衝突を受けたフレームを正常に復調することが可能である。
一実施形態によれば、この目標を達成するために、WLANカードのキャプチャ効果の特性を活用する。重なり合う信号が存在する場合、WLAN装置は、キャプチャにより、最も強いSINR(信号対干渉雑音比)で受信された信号と、(この信号の発生タイミングにかかわらず)同期することが可能である。
隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルからの送信は、一般に、晒されたチャネルで動作しているAP又はSTAの受信機回路において、弱い信号(低SNR)として認識され、したがって、データ又はACKのフレーム受信は、エラーに対して非常にロバストになる。
CSTを適応させる際のポリシーは、晒されたチャネルで動作しているAP又はSTAが、CSTの調節後も引き続き、同一チャネル(co-channel)及び隣接しているチャネルのアクティビティを検出できることを保証して、そこで動作している他のステーションと公平なチャネルのリソースのやりとりが行われるようにすることが好ましい。
具体的には、好ましい実施形態におけるCSTにおいては、晒されたチャネルで動作しているAP又はSTAが、強い干渉をもたらす隣接していないチャネルのアクティビティに影響されないと同時に、その自身のチャネル及び隣接しているチャネルで何が起きているかを常に知ることができるように設定される。
以下では、一実施形態によるCSTの設定メカニズムを説明する。
本メカニズムは、以下の2つの方法を含むものであり、1つは、晒されたチャネルの状態を検出する方法であり、もう1つは、隣接しているチャネル及び同一チャネル(co-channel)のアクティビティを混乱させず、かつ、隣接していないチャネルからの干渉に影響されないようにCSTの閾値を設定する方法である。
図5は、晒されたチャネルの状態を検出するメカニズムを概略的に示している。その目的のために、(例えば、信号対雑音比SNRを測定することにより)少なくとも1つの隣接していないチャネル(好ましくは、複数の隣接していないチャネル)に対する干渉レベルを測定する。例えば、動作中のチャネルをXとし、隣接していないチャネルX−2及びX+2に対応する干渉レベルを測定する。好ましくは、Xより大きなチャネル番号を有する1つ以上のチャネル(図5ではチャネルAとして示される)を測定し、Xより小さなチャネル番号を有する1つ以上のチャネル(図5ではチャネルBとして示される)を、それぞれのSNRを基準に測定する。シンプルな実施形態においては、Xより大きなチャネル番号を有する1つの隣接していないチャネルと、Xより小さなチャネル番号を有する1つの隣接していないチャネルとを測定するだけである。この結果として、例えば、図5に示すような測定値が得られる。次に、チャネルA及びBのSNRを、現在のCSTと比較し、図5に示すように、チャネルA及びチャネルBの両方とも、SNRが現在のCSTより高い場合は、チャネルXが晒されたチャネルになっていると判定する。更なる実施形態によれば、隣接していないチャネルのSNR測定値のうちの1つだけが現在のCSTより高い場合にも、この判定が行われてよい。
次いで、一実施形態では、晒されたチャネルが生じる現象の検出によって、CSTの適応的な設定がトリガされてよい。一実施形態によれば、追加又は代替として、他の要因(例えば、タイマや、ノードのブート)によってCSTの適応的な設定がトリガされてもよい。
一実施形態によれば、図6に示すようにCSTの再設定が実行される。CSTは、古いキャリア感知の閾値から新しい値に再設定され、この新しい値は、隣接していないチャネルについて測定された最大SNRより大きく、且つ、隣接しているチャネル及び自身のチャネルについて測定された最小SNRより小さいものである。一実施形態によれば、新しいCSTは、隣接していないチャネルについて測定された最大SNRと、隣接しているチャネル及び自身のチャネルについて測定された最小SNRとの平均として選択される。一方、他の実施形態によれば、最大干渉レベルと最小干渉レベルとの間の別の値を選択してもよく、例えば、前記最大干渉レベルと前記最小干渉レベルとの間の差の1/3を、最小値に加えた値を選択してもよい。
引き続き、2つの具体例について述べる。隣接しているチャネル及び自身のチャネルの最小SNRが、ゼロであるか、現在のCSTの値又は現在のCSTより小さいデフォルト値を超えない場合には、新しいCSTを、隣接しているチャネル及び自身のチャネルの最小SNRより小さい値に設定すると、確かにCSTは減少する。しかしながら、そのようなケースでは、CSTを、隣接しているチャネル及び自身のチャネルの最小SNRより小さい値に設定するのではなく、隣接していないチャネルの最大SNRより、あるパラメータαだけ大きい値に設定する。
別のケースでは、隣接していないチャネルの最大SNRが、隣接しているチャネル又は自身のチャネルの少なくとも1つのゼロでないSNRより大きいとする。このケースでは、隣接しているチャネル又は自身のチャネルを大きく混乱させずに、隣接していないチャネルからの干渉に対する耐性を向上させるようにCSTを再設定することが不可能である。「ゼロでない」とは、ここでは、隣接しているチャネル又は自身のチャネルの最小SNRがゼロ又は特定の閾値未満であれば、CSTの適応的な設定の対象外とすることを意味するとしてよい(ただし、この閾値は、ゼロと現在のCSTとの間にある値であってよい)。ゼロ又はこの閾値を超えていれば、適応アルゴリズムの対象となる。
以下、本発明の更なる実施形態を説明する。一実施形態によるアルゴリズムでは、STA又はAPが設定されているチャネルにおける1つ以上の隣接していないチャネルについて干渉レベルを測定する。干渉レベルの測定は、任意の好適なパラメータを測定することによって可能であり、そのようなパラメータは、例えば、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉雑音比(SINR)、受信信号強度インジータ(RSSI)、又は干渉レベルの表示を与える任意の好適なパラメータである。以下の実施形態では、測定するパラメータは、認識された干渉レベルを表すRSSI(受信信号強度)値である。
本発明の一実施形態によるアルゴリズムを実行することによって、晒されたチャネルである特定のチャネルXで動作している各AP又はSTAは、それぞれのCSTを、以下の(i)及び(ii)を満たすような値に設定する。
(i)自身のチャネル及び各隣接しているチャネルで(正常に復号されたパケットについて)測定された最小受信信号強度(各隣接しているチャネルの場合は、チャネルXに対する相対的な影響を明らかにするために係数Φ(<1)で適切に変倍された値)より低い値。
(ii)隣接しておらず部分的に重なり合っている各チャネルで測定された最大RSSI()(チャネルXに対するこれらのチャネルの相対的な影響を明らかにするために係数Ψ(<1)で適切に変倍された値)より大きい値。
これを、図7に概略的に示す。具体的には、隣接しているチャネルをX−1及びX+1とし、隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルをX−2、X+2、X−3、X+3とすると、キャリア感知の適応ポリシーは、以下を保証する。
CST>MAX{RSSI(X+2)*Ψ(X+2),RSSI(X−2)*Ψ(X−2),RSSI(X+3)*Ψ(X+3),RSSI(X−3)*Ψ(X−3)};
CST<MIN{RSSI(X+1)*Φ(X+1),RSSI(X−1)*Φ(X−1),RSSI(X)};
なお、補正パラメータΦ(<1)及びΨ(<1)は両方とも、ここではオプションであり、適切な様式で選択可能である(例えば、実験結果から好適と判明した固定パラメータを、これらの補正パラメータとして選択してよい)。
上式は、X−3及びX+3より遠くの隣接していないチャネル(例えば、X−4又はX+4)を含んでいない。これは、それらのチャネルからの干渉がパフォーマンスに有意な影響を及ぼさないと考えられるためである。しかしながら、他の実施形態では、そのような遠くのチャネルを考慮してもよい。
一実施形態によれば、上式の適用には以下の制約がある。
(a)RSSI(X+1)*Φ(X+1)、RSSI(X−1)*Φ(X−1)、RSSI(X)のうちの少なくとも1つが0に等しい場合は、これを最小値の計算から除外する。
(b)隣接していないチャネル(X±2、X±3)のうちの少なくとも1つから得られた変倍されたRSSIが、少なくとも1つの隣接しているチャネル(X±1)の変倍されたRSSI又は自身のチャネルXについて測定されたRSSIを超えた場合は、このアルゴリズムの実行を中止する。この場合は、図8に示すように、干渉源に対する耐性を与えるように用いられたいかなるCST値でも、隣接しているチャネルで動作している少なくとも1つのネットワークのRSSIを超えるのは避けられず、それらのネットワークに対して有害となる可能性がある。
したがって、一実施形態によるアルゴリズムでは、CSTを、上述の下限と上限との間にある値になるようにしている。
なお、提案されたソリューションは、密集した、無計画なWLANの配備における不公平な帯域の再分割を減らすように考案されている。今日におけるWLANシナリオは、WLANカードのキャリア感知の設定が適切でないことから、不公平なリソース共有を引き起こすことがあるが、提案されたソリューションは、晒されたチャネルで動作しているステーションがそのチャネルにアクセスすることを可能にする。
提案されたソリューションは、様々なチャネルの間の全体的な公平性を高めながら、他のネットワークがそれぞれのユーザに適切なレベルのサービスを提供し続けることを保証する。
また、このメカニズムを用いると、パケット送信の前にチャネル・ステータス・アセスメントを採用する、CSMAベースの全てのチャネル・アクセス・メカニズム及びそれらのプロトコルに拡張することができる。
以下では、更なる実施形態を、詳細に説明する。
提案されたメカニズムは、同じチャネル及び隣接しているチャネルで動作しているステーションとのチャネルの競合を維持しながら、隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルでの同時送信に対する干渉耐性を達成するように、キャリア感知の閾値を適応させることを目的としている。コアなアルゴリズムは、オプションとして以下を含むことが可能である。
(i)より新しい/変化した干渉環境に対処するための、CSTの定期的な再設定。
(ii)隣接していないチャネル、隣接しているチャネル、及び自身のチャネルのRSSIを測定するための様々なスキャニング・メカニズム(一部のチャネルのみをスキャンする。チャネルごとに異なるタイミングでスキャンする。全てのチャネルをスキャンする)。
また、以下に挙げるような、様々なCST設定メカニズムを用いることが可能である。
(i)CSTを、隣接していないチャネルについて測定された最大RSSIと、隣接しているチャネル及び同一チャネル(STA/APの自身のチャネル又は動作しているチャネル)について測定された最小RSSIとの平均値に設定する。
(ii)同じチャネル及び隣接しているチャネルで動作しているステーションとの公平な媒体争奪を維持しながら、隣接していないチャネルに対する干渉耐性が達成されるまで、CSTを固定された幅(ステップ)ずつ増やす。
オプションとして、「晒されたチャネル」で動作している端末がSTAの場合には必ず、その端末に対応するAP又は他の独立基本サービスセット(IBSS)ノード(アドホックネットワーク配備の場合)に対し、スキャニング手順の間に、それに宛てられたパケットを蓄積することを強制するために、節電(PS)モードを用いることが可能である。RSSI測定を他のチャネルに切り替える前に、1つのSTAが、スキャニング手順の継続時間の間にパケットを蓄積するために、AP又は同じIBSSの他のステーションに告知するPSメッセージを送信することが可能である。このメカニズムは、インクリメンタルなCSTの調節ポリシーを採用した場合に行われる定期的なチャネル切り替えに起因するパケット損失を防ぐことが可能である。
以下では、図9に関連して、本発明の一実施形態を説明する。図9は、ある実施形態に従うステップを示すUMLフローチャートであり、この実施形態は、定期的に再設定を行うオプションが含まれており、制限された一部のチャネル(具体的には、チャネルX±1及びX±2)についてスキャニングが行われる場合に実行されるものである(ここで、Xは、CSTの適応的な設定を行うAP又はSTAの現在のチャネルである)。また、CSTの設定ポリシーは、隣接していないチャネルについて測定された最大RSSIと、隣接しているチャネル及び同一チャネルについて測定された最小RSSIとの平均値を選択することに基づいている。
このアルゴリズムの各ステップは、次のとおりである。
ステップ1:AP又はSTAが復号できない送信に関連付けられたビジー時間スロットの数「μ」を測定する。μが特定の閾値「η」を超えた場合は、集合「Г」及び「Ω」を空集合に初期化する。これが他チャネルからの干渉に起因するものであれば、詳細に調べるために、ステップ3に進む。これ以外の場合は、変数「Θ」を1単位分だけインクリメントし、時間量が「β」に等しくなるまで待機する。ステップ2に進む。
ステップ2:変数「Θ」が特定の閾値「α」より大きい場合は、「Θ」を0に再設定し、変数「CST」(キャリア感知の閾値)をそのデフォルト値に再設定する。時間量が「β」に等しくなるまで待機し、変数「Θ」を1単位分だけインクリメントする。最後に、ステップ1に戻る。これ以外の場合は、ステップ1に戻る。
ステップ3:チャネルX、X−1、X−2、X+1、X+2について平均RSSIを測定する。周波数に関して言えば、隣接しているチャネル及び隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルは、それらの中心周波数が、当該のAP又はSTAが動作している中心周波数から、それぞれ、±5MHz及び±10MHz離れている。IEEE 802.11では、各チャネルは、5MHzの中心周波数セパレーション(center frequency separation)を有し、22MHzの帯域幅を占有する。隣接しているチャネルX+1及びX−1の場合は、チャネルXに対するこれらの雑音の影響を明らかにするために、それぞれ、「Ψ(X+1)」及び「Ψ(X−1)」に等しい量を、測定したRSSI値に掛ける。隣接していないながらも部分的に重なり合っているチャネルX+2及びX−2の場合は、チャネルXに対するこれらの雑音の影響を明らかにするために、それぞれ、「Φ(X+2)」及び「Φ(X−2)」に等しい量を、測定したRSSI値に掛ける。自身のチャネルX及び隣接しているチャネルX−1及びX+1について測定されたRSSI値であって、「δ」dBm未満ではない値によって、集合「Ω」を埋める。チャネルX−2及びX+2について測定され、変倍された平均RSSI値で、集合「Г」を埋める。動作中のチャネルXに切り替え、ステップ4に進む。
ステップ4:集合「Г」の全ての要素が「CST」を超えているかどうかを調べる。超えていれば、ステップ5に進む。超えていない場合は、時間量が「β」に等しくなるまで待機し、「Θ」を1単位分だけインクリメントする。ステップ1に戻る。
ステップ5:集合「Ω」が空かどうかを調べる。空であれば、ステップ6に進む。空でない場合は、ステップ7に進む。
ステップ6:「CST」を、「σ」dBmに対し、集合「Г」にある最大RSSI値(すなわち、MAX{Г})を加えたものに等しいように設定する。時間量が「β」に等しくなるまで待機し、「Θ」を1単位分だけインクリメントする。ステップ1に戻る。
ステップ7:集合「Г」の要素の中の少なくとも1つが、集合「Ω」の少なくとも1つの要素を超えているかどうかを調べる。越えたものが存在する場合は、晒されたチャネル状態を支援できる「CST」値が存在しないと判定する(図5参照)。時間量が「β」に等しくなるまで待機し、「Θ」を1単位分だけインクリメントする。ステップ1に戻る。これ以外の場合は、ステップ8に進む。
ステップ8:「CST」を、MIN{Ω}とMAX{Γ}との平均値に設定する。時間量が「β」に等しくなるまで待機し、「Θ」を1単位分だけインクリメントする。ステップ1に戻る。
また、キャリア感知の閾値の適応アルゴリズムでは、チャネル間干渉が容認不可能なレベルであるためにアルゴリズムの効果がないことが明らかになった場合、又は「β*α」に等しい時間間隔が経過した場合に、デフォルトのキャリア感知の閾値を再設定する。後者の場合は、特定の時間量の後に他のAPからの干渉が低減されているかどうかを調べるために再設定を行い、デフォルトのキャリア感知の閾値は、それらのチャネル状態に応じたものであってよい。完全な即時の再設定の代わりに、値を徐々に下げていくことも可能である。しかしながら、これらの動作はオプションである。
本アルゴリズムは、密集したAPの配備におけるチャネルアクセスの公平性を保証することを目的としている。本アルゴリズムは、デフォルトの設定が控えめに行われすぎているために、帯域幅の最小の割り当てが保証されないと、送信を行うことができないノードに対して、帯域幅の最小の割り当てを保証することを目的としている。
本発明の実施形態によって達成可能な利点は、次のとおりである。すなわち、高度に密集し、調整がなされていないWLANの配備において、本メカニズムは、晒されたチャネルで動作しているAP及びSTAにとっての不公平な帯域幅の再分割を減らすことを可能にし、これによって、他の干渉するチャネルで若干高くなるパケット当たりのエラー確率のコストの埋め合わせをする。ネットワークオペレータ(NO)の視点から見ると、このソリューションは、ネットワーク利用を妨げるおそれのある、不適切なAP構成に由来するネットワーク管理の問題を大幅に低減することが可能である。このソリューションは、IEEE802.11規格に準拠し、AP及びSTAに対してのみ、ソフトウェアの修正が必要となるだけである。修正されたAP及びSTAは、レガシー802.11端末と引き続き共存することが可能である。
当業者であれば理解されるように、ここまで記載した実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実施することができる。本発明の実施形態に関連して記載したモジュール及び機能は、全体又は一部分が、本発明の実施形態に関連して説明された方法に従って動作するよう適切にプログラムされたマイクロプロセッサ又はコンピュータによって実施することができる。本発明の実施形態が実装された装置は、本実施形態の方法を実行できるように適切にプログラムされた、例えば、コンピューティング装置又は携帯電話又は任意の移動装置又は移動局又はノードを備えることができる。
本発明の一実施形態によれば、データキャリア又は記録媒体や送信リンクのような何らかの物理手段で実施される何らかの別のやり方で格納され、コンピュータ上で実行する際に、そのコンピュータが、前述の本実施形態に従って動作することを可能にするコンピュータプログラムを提供する。

Claims (15)

  1. 複数のチャネルを有する無線ネットワークにおいて、前記複数のチャネルのうちのある特定の1つのチャネルで動作するノードにおけるキャリア感知の閾値を適応的に設定する方法であって、
    前記ノードが動作しているチャネルに隣接していない少なくとも1つのチャネルにおける干渉レベルを、前記ノードによって測定するステップと、
    前記ノードにおけるキャリア感知の閾値を、前記隣接していないチャネルの前記測定された干渉レベルより大きい値に設定するステップと
    を含む方法。
  2. 前記干渉レベルは、前記ノードに隣接していない複数のチャネルについて測定され、前記ノードの前記キャリア感知の閾値が、前記測定された干渉値の最大値より大きい値に設定される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ノードに隣接していない複数のチャネルが、現在のキャリア感知の閾値より大きい干渉値を有する場合のみに、前記現在のキャリア感知の閾値を変更する、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ノードに隣接しているチャネルと前記ノードにおいて動作しているチャネルとの両方又はいずれか一方の干渉レベルを測定するステップと、
    前記隣接しているチャネルと前記ノードにおいて動作しているチャネルとの両方又はいずれか一方において測定された干渉値の中の最小の値よりも小さい値に前記キャリア感知の閾値を設定するステップであって、前記最小の値が、ある特定の閾値よりも大きい値である、ステップと
    を更に含む請求項1ないし3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記現在のキャリア感知の閾値が、前記隣接していないチャネルと前記ノードにおける自身のチャネルの両方又はいずれか一方の干渉レベルの中の最小の値を下回り、且つ、その最小の値が、ある特定の閾値より大きい場合のみに、前記キャリア感知の閾値の再設定が行われる、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 複数の隣接していないチャネルの干渉レベルを測定するステップと、
    前記キャリア感知の閾値が、前記隣接していないチャネルについて測定された干渉レベルの最大値を超え、且つ、隣接しているチャネル及び前記ノードで動作しているチャネル自体について測定された最小値を下回るように、前記キャリア感知の閾値を再設定するステップであって、前記最小値が、ある特定の閾値より大きい値である、ステップと
    を更に含む請求項1ないし5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 隣接しているチャネル及び前記ノードで動作しているチャネルの前記測定された最小干渉レベルが、前記キャリア感知の閾値として設定される新しい値を決定する前に、1より小さい補正係数で補正されることと、
    隣接していないチャネルの前記測定された最大干渉レベルが、前記キャリア感知の閾値として設定される新しい値を決定する前に、1より小さい補正係数で補正されることと
    の両方又はいずれか一方が実行される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記キャリア感知の閾値を、隣接していないチャネルの前記最大干渉値より大きい値に直接設定する代わりに、前記ノードで動作しているチャネルに対する隣接していないチャネルの干渉の影響が改善したと判断されるまで、前記キャリア感知の閾値をインクリメンタルに増加させる、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 複数のチャネルを有する無線ネットワークにおいて、前記複数のチャネルのうちのある特定の1つのチャネルで動作するノードについてキャリア感知の閾値を適応的に設定する装置であって、
    前記ノードが動作しているチャネルに隣接していない少なくとも1つのチャネルにおける干渉レベルを、前記ノードによって測定するためのモジュールと、
    前記ノードの前記キャリア感知の閾値を、前記隣接していないチャネルの前記測定された干渉レベルより大きい値に設定するモジュールと
    を備えるものである装置。
  10. 前記干渉レベルは、前記ノードに隣接していない複数のチャネルについて測定され、前記ノードの前記キャリア感知の閾値は、前記測定された干渉値の最大値より大きい値に設定される、請求項9に記載の装置。
  11. 前記複数の隣接していないチャネルが、前記現在のキャリア感知の閾値より大きい干渉値を有する場合のみに、前記キャリア感知の閾値を現在の値から変更する、請求項9又は10に記載の装置。
  12. 前記隣接しているチャネル及び前記ノードで動作しているチャネルの両方又はいずれか一方の干渉レベルを測定するモジュールと、
    前記キャリア感知の閾値を、前記隣接しているチャネル及び前記ノードで動作している運用チャネルの両方又はいずれか一方について測定された最小干渉値より小さい値に設定するモジュールであって、前記最小干渉値が、ある特定の閾値より大きい値である、モジュールと
    を更に備えるものである請求項9ないし11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 請求項5ないし7のいずれか一項に記載の方法を実行するモジュールをさらに備えるものである請求項9ないし12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 現在のキャリア感知の閾値が、前記隣接していないチャネル及び自身のチャネルの両方又はいずれか一方の最小干渉レベルを下回り、且つ、前記最小干渉レベルが、ある特定の閾値を超える場合のみに、前記キャリア感知の閾値の再設定が行われる、請求項9ないし13のいずれか一項に記載の装置。
  15. コンピュータ上で実行する際に、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の方法を実行するコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム。
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