JP2010193285A - 光インタフェース装置を含む通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】対向装置がFEFI機能を有するか否かを判定する。
【解決手段】受信リンク及び送信リンクを介して対向装置と接続される光インタフェース装置を含む通信装置であって、対向装置がFEFI機能を有するか否かを判定する判定部と、対向装置がFEFI機能を有する場合には、受信リンク側の障害検出時にFEFI信号を送信リンクを介して対向装置へ送信する制御を実行し、対向装置がFEFI機能を有しない場合には、受信リンク側の障害検出時にFEFI信号送信制御と異なる障害通知動作の制御を実行する通知制御部とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、光インタフェース装置を含む通信装置に関する。
通信速度を100Mbpsまで高めた高速なイーサネット(登録商標)規格(100BASE−X)として、ツイステッドペアケーブル(より対線)を用いる100BASE−TXと、光ファイバを用いる100BASE−FXとがある。100BASE−TXは、IEEE802.3で規定された、光ファイバにより100Mbpsの伝送を行う全二重(
固定)インタフェースである。
通常、100BASE−TXインタフェースを有する通信装置(例えば、データ端末(DTE))は、図7に示すように、信号形式を100BASE−TXと100BASE−FXとの間で変換するメディアコンバータを介して接続される。図7に示す例では、それぞれ100BASE−TXインタフェースを有するデータ端末(DTE)1及び2は、メディアコンバータ3,4を介して接続される。DTE1とメディアコンバータ3,及びDTE2とメディアコンバータ4とは、UTPケーブル(Unshielded Twist Pair cable)5
,6を介して接続され、メディアコンバータ3,4間は光ファイバ7A,7Bを介して接続される。
これに対し、100BASE−FXインタフェースを有する通信装置は、送受信用の二つの光ファイバで直接に接続される。図8の例に示すように、100BASE−FXインタフェースを有するDTE8,9は、光ファイバ10A,10Bで接続される。
100BASE−FXは、100BASE−TXでサポートされているオートネゴシエーション機能(Auto-Negotiation function)をサポートしていない。オートネゴシエーシ
ョン機能は、接続した機器(ポート)間で通信速度と通信モード(半2重/全2重)を折衝し、最適なモードの自動設定を行う機能である。このため、100BASE−FXインタフェースを有する或る通信装置で、対向側の通信装置からの信号が受信できなくなった場合には、オートネゴシエーション機能に基づくリモートフォールト(Remote Fault)通知の代わりに、FEFI(Far-End Fault Indication)機能にてリモートフォールト通知(障害通知)を行う。
FEFI信号とは、IEEE802.3 Clause24.3.2.1で規定される障害通知信号である。FEFI信号は、100BASE−FXインタフェースからのデータ受信断(受信信号のLO
S(Loss of Signal))が検知された場合に、メディア独立インタフェース(MII, Media Independent Interface)によるデータに関わらず強制的に送信される信号である。
図9は、FEFI機能の概要説明図である。図9に示す例では、自局側の100BASE−FXインタフェース装置を含む通信装置11と、対向局側の100BASE−FXインタフェース装置を含む通信装置(対向装置)12とが、光ファイバ13A,13Bを介して接続されている。通信装置11は、光ファイバ13Aを介してインタフェース装置12から送信される信号を受信する。また、通信装置11は、光ファイバ13Bを介して通信装置12へ信号を送信する。
光ファイバ13Aに障害が発生し(図9(1))、通信装置12から通信装置11への信号入力が停止されると、通信装置11は、受信信号のLOSを検出し、FEFI信号の出力を開始する(図9(2))。FEFI信号は、連続的に光ファイバ13Bへ送出され
る(図9(3))。FEFI信号は、84個の“1”と、これらの84個の“1”の後に続く一つの“0”で表現される。通信装置12は、FEFI信号を3回連続して検出すると、出力側のライン(光ファイバ13A)に異常があると判断(異常を検出)する(図9(4))。このようにFEFI機能は、障害(例えば、リンク障害によるLOS)発生時にFEFI信号を生成して対向装置に通知する機能と、対向装置からのFEFI信号の検出を通じて障害を検出する機能とを含む。
特開2004−15216号公報
しかしながら、FEFI機能を具備する100BASE−FXインタフェースを備えた通信装置と、FEFI機能を具備していない100BASE−FXインタフェース装置を備えた通信装置(メディアコンバータ、伝送機器)とが接続される場合がある。例えば、図10に示すように、FEFI機能を具備する通信装置11が、FEFI機能をサポートしない通信装置12a(100BASE-FXインタフェース具備)と光ファイバ13A,13Bで接続される場合がある。
この場合、光ファイバ13Aに障害が生じると(図10(1))、通信装置11が受信信号のLOSを検出してFEFI信号を送信する(図10(2))。しかし、通信装置12aは、FEFI機能をサポートしないので、FEFI信号を検出することはできず、正常状態(リンクアップ状態)を維持する。すなわち、光ファイバ13A側の障害(異常)を検出することができなかった。
本発明の目的は、障害通知信号の検出機能を具備しない対向装置に対して障害を通知可能な通信装置を提供することである。
本発明の態様の一つは、光信号の受信リンク及び送信リンクを介して対向装置と接続される光インタフェース装置を含む通信装置である。
本発明の態様に係る通信装置は、受信リンク側の障害検出時に前記通信装置が前記対向装置へ送信可能な障害通知信号の検出機能を前記対向装置が有するか否かを判定する判定部と、
前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有しない場合には、前記受信リンク側の障害検出時に前記障害通知信号の送信制御と異なる障害通知動作の制御を実行する通知制御部とを含む。
本発明の態様によれば、対向装置が障害通知信号の検出機能を有するか否かを判断し、障害通知信号の検出機能を具備しない対向装置に対して障害を通知することができる。
光インタフェース装置を含む通信装置の実施形態の構成例を示す。 図1に示したFEFI制御部の詳細構成を示す。 FEFI機能検出動作の説明図である。 FEFI機能検出動作のシーケンスを示す図である。 障害通知動作例1における動作定義テーブルの内容を示す。 障害通知動作例1における動作説明図である。 障害通知動作例2における動作定義テーブルの内容を示す。 障害通知動作例2における動作説明図である。 100BASE−TXインタフェースを有する装置同士をメディアコンバータを介して接続する例を示す。 100BASE−FXインタフェースを有する装置同士を光ファイバを介して直接に接続する例を示す。 FEFI機能の概要説明図である。 従来技術の問題点を示す図である。
以下、発明の実施形態について説明する。下記の実施形態の構成は例示であり、本発明は、実施形態の構成に限定されない。
光インタフェース装置を含む通信装置の実施形態は、上述した従来技術の課題に鑑みて、当該通信装置に送信リンク及び受信リンクを介して接続される対向装置(光インタフェース装置を備えるデータ端末、伝送装置、メディアコンバータのような通信装置)が、FEFI機能を具備するか否かの検出(判定)を自動で行い、対応/未対応(サポート/非サポート)のそれぞれに応じた障害通知制御を行う。
<光インタフェース装置の構成>
図1は、実施形態における光インタフェース装置100を含む通信装置Aの構成例を図示する。通信装置Aは、例えば、データ端末(DTE),伝送装置(中継装置),又はメディアコンバータである。通信装置Aは、光インタフェース装置100としての100BASE−FXインタフェース装置を備える。光インタフェース装置100は、IEEE802.3 100BASE−X PHY機能と、FEFI機能とを備え、さらに、FEFI機能に係る制御を実施するFEFI制御部50を備える。
具体的には、図1に図示されるように、光インタフェース装置100は、レイヤ2/レイヤ3処理部(Layer2 or Layer3 Processor)20と、レイヤ2/レイヤ3処理部20に接続されたMAC(Media Access Control)処理部30と、メディア独立インタフェース(MII)70を介して接続されたIEEE802.3 100BASE-X PHY部(物理レイヤインタフェー
ス:PHY)40と、FEFI制御部50とを備える。
PHY40は、PCS(Physical Coding Sublayer)41と、PMA(Physical Medium Attachment)42と、PMD(Physical Medium Dependent)43とを備える。さらに、PM
A43は、送信部(TX部)421と、受信部(RX部)422と、リンク(LINK)監視部423と、FEFI生成部425と、FEFI検出部425とを備える。以下、各構成要素について個別に説明する。
<<PMD>>
PMD43は、“IEEE802.3-2005 Clause26”で規定される機能を具備する、100BASE-FXインタフェース対応の光モジュールである。PMD43は、光ファイバ60A(送信リ
ンク),光ファイバ60B(受信リンク)を収容する複数のポートを有し、光ファイバ60A,60Bを介して、通信装置Aと対向する他の通信装置(対向局側の通信装置(図3参照)、以下、「対向装置B」)と接続される。対向装置Bは、例えば、データ端末(DTE),伝送装置,又はメディアコンバータであり、光インタフェース装置(100BASE-FX
インタフェース)を備える。
PMD43は、PMA42からの信号を電気−光変換して得られた光信号を光ファイバ
60Aから送信する。これに対し、PMD43は、光ファイバ60Bから受信される光信号を光−電気変換しPMA42へ伝達する。
また、PMD43は、受信信号の検出機能を有しており、信号受信状態を示すsignal_status信号(信号状態信号)で、信号受信状態をPMA42へ通知することができる。signal_status信号は、受信信号が検出された場合に“ON”となり、受信信号が検出されない場合にLOSを示す“OFF”となる。さらに、PMD43は、FEFI制御部50からのtx_disable信号(送信停止信号)に基づき、光ファイバ60Aへの光出力(光信号送信)を停止することができる。
<<PMA>>
TX部421は、“IEEE802.3-2005 24.3.4.1 TX”で規定された機能を具備する。TX部421は、PCS41からPMA42内のFEFI生成部425を経由して入力されるデータ信号(tx_code-bit)をNRZI(Non Return to Zero Inversion)符号化し、符号
化信号tx_nrzi-bitをPMD43に伝達することができる。
RX部422は、“IEEE802.3-2005 24.3.4.2 RX”で規定された機能を具備する。RX部422は、PMD43からのデータ信号(rx_nrzi-bit)をNRZI復号化し、復号化
信号rx_code-bitをPCS41及びPMA42内のFEFI検出部425に伝達すること
ができる。
リンク監視部423は、“IEEE02.3-2005 24.3.4.4 Link Monitor”で規定された機
能を具備する。リンク監視部423は、PMD43からのsignal_status信号、及びFE
FI検出部425からのfaulting信号(障害信号)を監視し、リンク状態(光ファイバ60Aの状態)の判定を行う。リンク監視部423は、リンク状態の判定結果を示すlink_status信号(リンク状態信号)を生成し、PCS41及びFEFI制御部50に伝達する
ことができる。link_status信号は、リンク状態が正常(OK)であれば、値“TRUE(真
)”を示し、リンク状態が異常(NG)であれば、値“FALSE(偽)”を示す。
FEFI生成部424は、“IEEE802.3-2005 24.3.4.5 Far-End Fault Generate”で規定された機能を具備する。FEFI生成部424は、FEFI信号を生成し、TX部421へ出力することができる。FEFI信号は、PMD43からのsignal_status信号が
“OFF”であり、且つFEFI制御部50からのfefi_gen_control信号(FEFI信号生成制御信号)が“TRUE(真)”である場合に、FEFI生成部424によって生成される。
FEFI検出部425は、“IEEE802.3-2005 24.3.4.6 Far-End Fault Detect”で規定された機能を具備する。FEFI検出部425は、RX部422からの受信信号からFEFI信号の検出を行う。FEFI検出部425は、FEFI信号を受信した場合には、faulting信号を生成し、リンク監視部423及びFEFI制御部50に通知する。faulting信号の状態は、FEFI信号が検出された場合に“TRUE(真)”となり、FEFI信号の未検出時には“FALSE(偽)”となる。
このように、PHY40は、FEFI機能として、障害通知信号としてのFEFI信号の生成及び通知機能と、受信されたFEFI信号の検出機能とを含み、FEFI信号の検出を通じて受信リンク側の障害を検出することができる。
<<PCS>>
PCS41は、“IEEE802.3-2005 24.2 Physical Coding Sublayer (PCS)”で規定される機能を具備する。PCS41は、主に4B/5Bと呼ばれる符号化/復号化形式でデー
タ信号の符号化・復号化を行う。MAC処理部30からのデータは、PCS41で符号化され、データ信号tx_code-bitとしてPMA部42へ送られる。一方、PCS41は、P
MA42からのデータ信号rx_code-bitを復号化し、MAC処理部30へ送る。
<<MAC>>
MAC処理部30は、“IEEE802.3-2005” にて規定されるMAC Control(MAC制御)機能を具備する。MAC処理部30は、主にフロー制御を実施することができる。
<<FEFI制御部>>
FEFI制御部50は、FEFI生成及びPMD43の送信出力制御を行う。さらに、FEFI制御部50は、MAC処理部30に対してポーズフレーム(PAUSE FRAME)の
生成制御を行うことができる。
図2は、FEFI制御部50の詳細説明図である。図2において、FEFI制御部50は、判定部としてのFEFI機能有無判定部51(以下、「判定部51」と表記)と、通知制御部としてのFAULT通知制御部52(以下、「通知制御部52」と表記)を備える。判定部51は、対向装置BのFEFI機能の有無を判定し、その判定結果に応じたFAULT(障害通知)の伝達方法(FAULT通知動作:障害通知動作)を通知制御部52に指示する。指示は、判定部51がFEFI制御部50の内部信号であるfault_select信号(障害通知選択信号)を通知制御部52に渡すことによって行われる。判定部51は、FEFI機能検出動作(後述)で使用される検出タイマ511と、FEFI機能の有無に応じた障害通知動作が定義された動作定義テーブル512とを備える。
通知制御部52は、判定部51でのFEFI機能の有無の判定結果に応じたフォールト(障害)通知動作制御を行う。通知制御部52は、判定部51からのfault_select信号に応じた制御内容(障害通知動作)が定義された制御定義テーブル521を有している。
通知制御部52は、判定部51からのfault_select信号に従って、制御定義テーブル521の参照を通じて障害通知動作を決定することができる。通知制御部52は、“FALSE
(偽)”を示すlink_status信号が検出された場合に、障害通知動作として、障害通知動
作に応じたブロック(PMD43,FEFI生成部424,又はMAC30)の動作を制御する。
例えば、図2に示す制御定義テーブル521の設定例では、fault_select信号が示す値が“0”であれば、通知制御部52は、障害通知動作のための制御を実施せず、FAULT通知(障害通知)は行われない。
これに対し、fault_select信号の値が“1”であれば、通知制御部52は、FEFI信号送信制御と異なる障害通知動作制御として、PMD43から光ファイバ60Aへの光出力の停止制御を行う。障害通知動作制御として、通知制御部52は、tx_disable信号(送信停止信号)を生成してPMD43に伝達する。
また、fault_select信号の値が“2”であれば、通知制御部52は、FEFI信号の送信制御(障害通知信号の送信制御)を実行する。FEFI信号の送信制御として、 通
知制御部52は、fefi_gen_control信号を生成してFEFI生成部424に伝達する。さらに、fault_select信号の値が“3”であれば、通知制御部52は、FEFI信号送信と異なる障害通知動作として、ポーズフレーム(PAUSE Frame)の生成及び送信制御を行う。
ポーズフレームの生成及び送信制御として、通知制御部52は、flow_control信号を生成してMAC処理部30に伝達する。
<FEFI機能検出動作>
図3は、FEFI機能検出動作の説明図である。図3において、通信装置Aは、100BASE−FXインタフェースを有する対向装置Bと光ファイバ60A,60Bを介して接続されている。通信装置Aから見て、光ファイバ60Aは、対向装置Bへの光信号の送信リンクであり、光ファイバ60Bは、対向装置Bからの光信号の受信リンクである。通信装置Aでは、対向装置BがFEFI機能を有するか否かを判断するために、FEFI制御部50が、送信リンク(光ファイバ60A)への光出力を強制的に停止するためにPMD43(光モジュール)を制御する(図3(1))。
このとき、対向装置BがFEFI機能を有する場合には、対向装置Bは、FEFI機能によって、FEFI信号を光ファイバ60Bを介して通信装置Aへ送信する。これに対し、対向装置BがFEFI機能を有しない場合には、対向装置BからFEFI信号は送信されない。対向装置Bは、通常のデータ信号、又はアイドル信号を送出する。或いは、対向装置Bは、通信装置Aからの受信信号のLOSを検出し、LOS信号を送出する(図3(2))。
通信装置Aは、対向装置Bから受信された信号からFEFI信号が検出されれば、対向装置BがFEFI機能を有する(サポートする)と判断する。これに対し、対向装置Bから受信される信号からFEFI信号が検出されない場合には、通信装置Aは、対向装置BがFEFI機能を有しない(サポートしない)と判断する。このような判定は、判定部51で行われる。
図4は、FEFI制御部50によるFEFI機能検出動作シーケンスを示す図である。以下、FEFI機能検出動作シーケンスを、図2、図3、図4を用いて説明する。図4に示すシーケンスは、FEFI制御部50に対して検出機能起動トリガ53(図2)が入力されることによって開始される。
検出機能トリガ53は、例えば、光インタフェース装置100の電源投入、或いは、図示しない入力装置からの検出動作開始コマンド入力(投入)である。このように、FEFI機能検出動作シーケンスは、光インタフェース装置100の電源投入、或いはリセットによる起動時において自動的に実施されることができる。或いは、FEFI機能検出動作シーケンスは、光インタフェース装置100の動作状態において、オペレータからの指示(コマンド投入)に応じて実施することもできる。
判定部51は、検出機能起動トリガ53を受け取ると、判定部51のワークエリア(メモリ)に格納されているFEFI機能有無の判定結果をクリアする(図4:S1)。これにより、判定結果の初期値は“無”となる。
一方、検出機能起動トリガ53を受け取った通知制御部52は、リンク監視部423から受信されるlink_status信号の状態が“TRUE"、すなわち“OK(リンクアップ(link up))”となるのを待つ。通知制御部52は、“link up”を検出すると、PMD43に伝達するtx_disable信号の状態を“TRUE(真)”にする(図4:S2)。これによって、PMD43は、光ファイバ60Aと接続されたポートの光出力を停止する。これによって、対向装置Bに対する光出力が停止される。
また、判定部51は、検出機能起動トリガ53を受け取ってから所定のタイミングで、検出タイマ511による計時を開始する。所定のタイミングは、例えば、検出機能起動トリガ53の入力直後でも良く、実験等で求められる、“TRUE”のtx_disable信号の出力開始時点や、光出力停止時点からでもよい。
検出タイマ511の動作中、判定部51は、対向装置Bからの受信信号を監視する(S3)。この監視は、FEFI検出部425から判定部51に入力されるfaulting信号の状態を監視することによって行われる。FEFI検出部425は、RX部422から出力される信号中からFEFI信号が連続して3回検出された場合には、“TRUE”を示すfaulting信号を出力し、そうでない場合には“FALSE”を示すfaulting信号を出力する。“TRUE
”のfaulting信号で、光ファイバ60A側の障害を通信装置A側で検出(認識)することができる。なお、検出タイマ511による計時時間(監視時間)は、固定時間を適用可能である。但し、検出タイマ511に可変タイマを用いて監視時間を可変にすることが可能である。
監視時間中、判定部51は、“TRUE”を示すfaulting信号をFEFI検出部425から受け取った場合には、FEFI機能検出動作を終了し、対向装置BがFEFI機能を有する(サポートする)と判定し、ワークエリアに判定結果“有”を書き込む(図4:S4)。
これに対し、検出タイマ511がタイムアウトになった時点で、“TRUE”を示すfaulting信号を判定部51が受け取らなかった場合には、判定部51は、FEFI機能検出動作を終了し、対向装置BがFEFI機能を有しない(サポートしない)と判定し、ワークエリア中の判定結果“無”(初期値)を維持する(図4:S5)。
FEFI機能検出動作が終了すると、判定部51は、判定結果に応じた障害通知動作を示すコードを動作定義テーブル512から引き出し、fault_select信号として通知制御部52に通知する。fault_select信号を受け取った通知制御部52は、tx_disable信号の状態を“FALSE(偽)”に変更する。これによって、PMD43が、ポートから光ファイバ6
0Aへの光出力を再開(開始)する(図4:S6)。
なお、レイヤ2/レイヤ3処理部20,MAC処理部30,PHY40は、例えば、ハードウェア(電子回路)で実現することができる。FEFI制御部50は、ハードウェア(電子回路)で実現されることができる。或いは、中央演算処理装置(CPU、DSP)のようなプロセッサ(コンピュータ)がメモリのようなコンピュータ記録媒体に格納されたプログラムを実行することによって、FEFI制御部50としての機能(判定部51及び通知制御部52としての機能)が実現されるようにしても良い。
<障害通知動作>
FEFI機能検出動作の後、例えば光ファイバ60Bの障害(リンクダウン)によって、通信装置Aで対向装置Bからの信号を受信できなくなった(信号が検出されなくなった)場合には、以下のような障害通知動作が実施される。
<<障害通知動作例1>>
図5Aは、障害通知動作例1(以下、動作例1)において適用される動作定義テーブル512の設定例(定義例)を示す。図5Bは、対向装置BがFEFI機能をサポートしていない場合における障害通知動作例1の説明図である。対向装置Bは、100BASE-FXインタフェースを有し、光ファイバ60A,60Bを介して通信装置Aと接続されている。
対向装置Bと接続された光ファイバ60Bの障害が生じると、通信装置A(光インタフ
ェース装置100)は、対向装置Bからの光信号をPMD43で受信できなくなる。この
場合、PMD43(図1)は、“OFF(LOS)”を示すsignal_status信号をリンク
監視部423に通知する。このsignal_status信号に基づき、リンク監視部423は、“false”、すなわち“NG(リンクダウン)”を示すlink_status信号を出力する。
link_status信号は、FEFI制御部50の通知制御部52(図2)に入力される。こ
こで、FEFI制御部50では、判定部51がFEFI機能検出動作を実施済みであり、FEFI機能有無の判定結果に応じた障害通知動作を示すfault_select信号が通知されていると仮定する。
対向装置BがFEFI機能をサポートする場合(判定結果“有”)には、fault_select信号として、コード“2”(FEFI信号出力)が通知制御部52に通知される(図5A参照)。
この場合、通知制御部52は、“false”を示すlink_status信号の受信を契機に、制御定義テーブル521(図2)を参照し、fault_select信号の値(コード)“2”に応じた障害通知動作を決定する。この例では、コード“2”に対応する“fefi_gen_control(F
EFI信号出力)"が障害通知動作として決定される。
通知制御部52は、障害通知動作に応じた制御を行う。この例では、通知制御部52は、“TRUE”を示すfefi_gen_control信号をFEFI生成部424に入力する(図1、図2)。
FEFI生成部424は、“fefi_gen_control=TRUE”を受け取ると、PMD43から
のsignal_status信号の値(状態)を確認する。ここで、signal_status信号が“OFF”を示す場合には、FEFI信号を生成し、TX部421へ送信する。これによって、FEFI信号が光ファイバ60Aを介して対向装置Bへ伝達される。すなわち、障害が対向装置Bへ通知される。対向装置Bは、FEFI信号を検出することによって、回線障害(リンクダウン)を知ることができる。
これに対し、対向装置BがFEFI機能をサポートしない場合(判定結果“無”)には、fault_select信号として、コード“1”(光出力停止)が通知制御部52に指示される(図5A参照)。
この場合、通知制御部52は、“false”を示すlink_status信号の受信を契機に、制御定義テーブル521(図2)を参照し、fault_select信号の値(コード)“1”に応じた障害通知動作を決定する。この例では、コード“1”に対応する“tx_disable(光出力停
止)"が障害通知動作として決定される。
通知制御部52は、障害通知動作に応じた制御として、“TRUE”を示すtx_disable信号をPMD43に入力する(図1、図2)。PMD43は、“tx_disable=TRUE”を受け取
ると、光ファイバ60に接続されたポートからの光出力を停止する。これによって、対向装置Bは、通信装置Aからの受信信号のLOSを検出することができる。このLOSを以て対向装置Bは、光ファイバ60Bの障害(リンクダウン)を認識し、通信装置Aへの光信号送信(光出力)を停止することができる。
以上説明したように、通信装置Aは、対向装置Bとの受信リンク(光ファイバ60B)のリンクダウン(受信信号のLOS)を検出すると(図5B(1))、送信リンク(光ファイバ60A)からの光出力を停止する(図5B(2))。これにより、対向装置Bは、光ファイバ60Aからの受信信号のLOSを検出し(図5B(3))、回線異常であるとして、光ファイバ60Bへの信号出力を停止することができる(図5B(4))。
このように、対向装置BがFEFI機能をサポートしていなくても、通信装置Aの受信リンク側の障害を対向装置Bへ通知することができる。そして、対向装置Bの信号送信(光出力)を停止させることができる。
<<障害通知動作例2>>
図6Aは、障害通知動作例2(以下、動作例2)において適用される動作定義テーブル512の設定例(定義例)を示し、図6Bは、対向装置BがFEFI機能をサポートしていない場合における動作例2の説明図である。
動作例2では、FEFI制御部50の判定部51が有する動作定義テーブル512の登録内容が、動作例1と異なっている(図6A)。すなわち、FEFI機能がサポートされていないとの判定結果 (判定結果“無”)に対して、“3”(flow_control(Pause Frame
出力))が定義されている。
対向装置BがFEFI機能をサポートしている場合の動作は、上述した動作例1と同様であるので、説明を省略する。対向装置BがFEFI機能をサポートしていない場合の動作は、以下の通りである。
動作例2において、FEFI検出動作での判定結果が“無”である場合には、fault_select信号として、ポーズフレーム出力を示すコード“3”が通知制御部52に指示される。通知制御部52は、リンク監視部423からの“false”を示すlink_status信号の受信を契機に、制御定義テーブル521(図2)を参照し、fault_select信号の値(コード)“3”に応じた障害通知動作“flow_control(Pause Frame出力)"を障害通知動作として決定する。
FAULT通知制御部52は、障害通知動作に応じた制御として、“TRUE”を示すflow_control信号をMAC処理部30に入力する(図1、図2)。MAC処理部30は、フロー制御の一環として、対向装置Bからの受信フローを特定し、この受信フローに対するポーズフレームを生成して出力する。ポーズフレームは、PHY40を通じて光ファイバ60Aへ送出され、対向装置Bに伝達される。
ここに、ポーズフレームは、ターゲットのフローに対応する信号の送信を抑制(一時停止)するための制御フレームであり、対向装置Bでの滞留時間を含んでいる。対向装置Bにおいて、ポーズフレームが受信されると、ポーズフレームで定義された滞留時間、光ファイバ60Bへ送出されるデータを一時的に蓄積する送信バッファ201(図6B)からの出力(送信)が停止される。これによって、障害を有する光ファイバ60Bへの信号出力が停止される。
ポーズフレームは、通信装置Aから、例えば、予め定められた期間、又は所定個数連続して出力される。ポーズフレームの送信期間やポーズフレームの数は、適宜決定可能である。これにより、送信バッファ201からの出力が停止された状態が維持される。一方、送信バッファ201には、上位層からの送信予定のデータが入力されるので、送信バッファ201の蓄積量が増加し、最終的に送信バッファ201がオーバーフローする。このような送信バッファ201のオーバーフローによって、対向装置B側では、通信装置A側に何らかの障害が発生したことを知ることができる。これによって、対向装置B側では、間接的に光ファイバ60Bの異常を知ることができる。
以上説明したように、光ファイバ60Bの障害が通信装置Aで検出されると(図6B(1))、通信装置Aから対向装置Bへポーズフレームが送信される(図6B(2))。対向装置Bは、ポーズフレームに従って、送信バッファ201からの出力を停止する。これにより、送信バッファ201からの出力が停止される(図6B(3))。送信バッファ201からの出力停止は、送信バッファ201がオーバーフローするまで継続される(図6B(4))。これによって、対向装置B側で異常が検出され、光ファイバ60Bの障害を
知ることが可能となる。このように、通信装置Aは、FEFI機能をサポートしない対向装置Bに障害を通知することができる。
なお、動作例2では、対向装置Bがポーズフレームを用いたフロー制御(送信バッファ制御)をサポートしていることが前提となる。但し、動作例2では、動作例1のように、リンクダウンを故意に発生させることなく、回線異常を通知することができる。
また、上述した動作例1,2において、対向装置Bは、検出された受信LOSや送信バッファ201のオーバーフローのような異常を、対向装置B内部又は対向装置Bの上流側に位置する他の装置に通知するようにしても良い。
なお、対向装置BがFEFI機能をサポートしない場合において、通信装置Aの送信リンク(光ファイバ60A)に障害が生じた場合には、通信装置Aは、例えば、対向装置BからのFEFI信号と異なる障害通知(例えばLOS信号)の受信を通じて当該障害を検出することが可能である。
<実施形態の効果>
実施形態によれば、通信装置AのPMD43(光モジュール)が、FEFI機能検出動作(光出力の強制的な停止)を実行し、判定部51が、FEFI信号の検出機能を含むFEFI機能を対向装置Bが有するか否かを判定する。対向装置BがFEFI機能を有しない場合には、光ファイバ60B(光インタフェース装置100の受信リンク)の障害時に、通知制御部52が、対向装置Bへの光出力停止、或いはポーズフレームの送信(フロー制御)のような、FEFI信号送信制御(障害通知信号送信制御)と異なる障害通知動作制御を実行する。これによって、対向装置BがFEFI機能を有していなくても、受信リンク側の障害を対向装置Bで検出することができる。
障害通知動作としての光出力停止は、通知制御部52が光出力停止信号(tx_disable)をPMD43に通知することで実現可能である。従って、PHY40の構成に特別な構成要素を加える必要はない。一方、障害通知動作としてのポーズフレーム送信も、MAC処理部30がサポートするポーズフレーム送信機能(フロー制御機能)を用い、通知制御部52がflow_control信号をMAC処理部30に通知することで実施できる。このため、MAC処理部30及びPHY40に特別な構成要素を加える必要はない。
また、通知制御部52は、対向装置BがFEFI機能を有する場合には、受信リンク(光ファイバ60B)の障害時に、FEFI信号の生成及び送信の制御を実行することができる。これによって、対向装置BがFEFI機能を有する場合には、通信装置A(光インタフェース装置100)が有するFEFI機能(FEFI信号送信機能)を用いて受信リンク側の障害を対向装置Bへ通知することができる。
また、FEFI機能検出動作において、光インタフェース装置100のPHY40が、対向装置Bへの光出力を停止し、その後に対向装置Bからの受信信号を監視し、FEFI制御部50のFEFI機能有無判定部51が受信信号にFEFI信号が含まれているか否かを判定することで、FEFI機能の有無が判定される。これによって、対向装置Bに改変を加えることなく、対向装置BがFEFI機能を有するか否かを判定することができる。
<その他>
実施形態は、以下の態様を開示する。以下の態様は適宜組み合わせることができる。
(付記1) 光信号の受信リンク及び送信リンクを介して対向装置と接続される光インタフェース装置を含む通信装置であって、
受信リンク側の障害検出時に前記通信装置が前記対向装置へ送信可能な障害通知信号の検出機能を前記対向装置が有するか否かを判定する判定部と、
前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有しない場合には、前記受信リンク側の障害検出時に前記障害通知信号の送信制御と異なる障害通知動作の制御を実行する通知制御部と
を含む通信装置。(1)(図1、図2)
(付記2) 前記通知制御部は、前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有する場合には、前記受信リンク側の障害検出時に前記障害通知信号を前記対向装置へ送信する制御を実行する
付記1記載の通信装置。(2)(図1,図2)
(付記3) 前記障害通知動作は、前記送信リンクに対する光出力の強制的な停止である付記1に記載の通信装置。(3)(図5B)
(付記4) 前記障害通知動作は、前記対向装置から前記通信装置への光信号の送信を抑制するための抑制信号を前記対向装置へ送信することである
付記1に記載の通信装置。(4)(図6B)
(付記5) 前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有するか否かを前記判定部が判定するために、前記送信リンクに対する光出力が強制的に停止され、前記判定部は、前記光出力の強制的な停止後に前記対向装置からの前記障害通知信号が受信された場合には、前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有すると判定し、前記障害通知信号が受信されない場合には前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有しないと判定する
付記1に記載の通信装置。(5)(図3、図4)
(付記6) 前記光インタフェース装置は、100BASE−FXインタフェース装置であり、
前記障害通知信号の検出機能は、Far-End Fault Indication(FEFI)機能である
付記1に記載の光インタフェース装置。(図1)
(付記7) 光信号の受信リンク及び送信リンクを介して対向装置と接続される光インタフェース装置を含む通信装置における障害通知方法であって、
受信リンク側の障害検出時に前記通信装置が前記対向装置へ送信可能な障害通知信号の検出機能を前記対向装置が有するか否かを判定し、
前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有しない場合には、前記受信リンク側の障害検出時に前記障害通知信号の送信制御と異なる障害通知動作の制御を実行する
ことを含む通信装置の障害通知方法。(図1、図2)
(付記8) 光信号の受信リンク及び送信リンクを介して対向装置と接続される光インタフェース装置であって、
受信リンク側の障害検出時に前記光インタフェース装置が前記対向装置へ送信可能な障害通知信号の検出機能を前記対向装置が有するか否かを判定する判定部と、
前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有しない場合には、前記受信リンク側の障害検出時に前記障害通知信号の送信制御と異なる障害通知動作の制御を実行する通知制御部と
を含む光インタフェース装置。(図1、図2)
A・・・通信装置
B・・・対向装置
100・・・光インタフェース装置
30・・・MAC処理部
40・・・IEEE802.3 100BASE-X PHY(PHY)
41・・・PCS
42・・・PMA
43・・・PMD
50・・・FEFI制御部
51・・・FEFI機能有無判定部
52・・・FAULT通知制御部
421・・・TX部
422・・・RX部
423・・・リンク監視部
424・・・FEFI生成部
425・・・FEFI検出部
511・・・検出タイマ
512・・・動作定義テーブル
521・・・制御定義テーブル

Claims (5)

  1. 光信号の受信リンク及び送信リンクを介して対向装置と接続される光インタフェース装置を含む通信装置であって、
    受信リンク側の障害検出時に前記通信装置が前記対向装置へ送信可能な障害通知信号の検出機能を前記対向装置が有するか否かを判定する判定部と、
    前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有しない場合には、前記受信リンク側の障害検出時に前記障害通知信号の送信制御と異なる障害通知動作の制御を実行する通知制御部と
    を含む通信装置。
  2. 前記通知制御部は、前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有する場合には、前記受信リンク側の障害検出時に前記障害通知信号を前記対向装置へ送信する制御を実行する
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記障害通知動作は、前記送信リンクに対する光出力の強制的な停止である
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記障害通知動作は、前記対向装置から前記通信装置への光信号の送信を抑制するための抑制信号を前記対向装置へ送信することである
    請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有するか否かを前記判定部が判定するために、前記送信リンクに対する光出力が強制的に停止され、
    前記判定部は、前記光出力の強制的な停止後に前記対向装置からの前記障害通知信号が受信された場合には、前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有すると判定し、前記障害通知信号が受信されない場合には前記対向装置が前記障害通知信号の検出機能を有しないと判定する
    請求項1に記載の通信装置。
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