JP2010192999A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】表示部を備えたカメラにおいて、全体画像と拡大画像の両方を見やすく表示できるカメラを提供する。
【解決手段】電子カメラに備えられた上部表示部と背面表示部は、同時に視認可能な略平行な状態に配置可能である。電子カメラのコンピューターは、静止画の再生操作があると(S10で肯定判定)、背面表示部に静止画(全体画像)を再生表示する(S20)。次に拡大設定ありか否かを判断し(S30)、拡大設定なしの場合、上部表示部に撮影条件情報を表示する(S40)。一方、拡大設定ありの場合、背面表示部の静止画に拡大表示領域を重畳表示するとともに、上部表示部に拡大表示領域を拡大した拡大画像を表示する(S50)。このように拡大設定ありの場合、静止画の再生を開始すると、全体画像と、そのうちの一部領域の拡大画像とが、別々の表示部にそれぞれ表示される。
【選択図】図13
【解決手段】電子カメラに備えられた上部表示部と背面表示部は、同時に視認可能な略平行な状態に配置可能である。電子カメラのコンピューターは、静止画の再生操作があると(S10で肯定判定)、背面表示部に静止画(全体画像)を再生表示する(S20)。次に拡大設定ありか否かを判断し(S30)、拡大設定なしの場合、上部表示部に撮影条件情報を表示する(S40)。一方、拡大設定ありの場合、背面表示部の静止画に拡大表示領域を重畳表示するとともに、上部表示部に拡大表示領域を拡大した拡大画像を表示する(S50)。このように拡大設定ありの場合、静止画の再生を開始すると、全体画像と、そのうちの一部領域の拡大画像とが、別々の表示部にそれぞれ表示される。
【選択図】図13
Description
本発明は、複数の表示部を備えたカメラに関する。
従来、電子カメラ(デジタルカメラ)には、液晶表示装置が設けられている(例えば特許文献1、2)。例えば特許文献1、2には、電子カメラの液晶表示部に表示された被写体画像中の顔を検出して、その顔を含む領域を拡大表示させる技術が開示されている。例えば特許文献1に開示されたデジタルスチルカメラでは、表示部の画面に拡大画像が表示されるととともに、その拡大画像の一部領域に全体画像が重畳表示される構成となっていた。また、特許文献2に開示されたデジタルスチルカメラは、表示部の画面に表示された全体画像の一部領域に拡大画像が重畳表示される構成となっていた。
ところで、特許文献1に記載のデジタルスチルカメラでは、拡大画像のうち重畳表示された全体画像で隠れた一部領域を見ることができなかった。また、特許文献2に記載のデジタルスチルカメラでは、全体画像のうち重畳表示された拡大画像で隠れた一部領域を見ることができなかった。その結果、表示部に表示された全体画像と拡大画像のうち見える部分だけを頼りにして、構図の確認やピント確認などの撮影に必要な確認をしなければならず、適切な確認がしづらいという問題があった。
本発明は前記の問題点に解決するためになされたものであって、その目的は、表示部を備えたカメラにおいて、全体画像と拡大画像の両方を見やすく表示できるカメラを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、第1表示部と第2表示部とを備えたカメラであって、前記第1表示部と前記第2表示部との表示内容を制御する表示制御手段と、前記第1表示部に表示される全体画像中の一部領域を拡大した拡大画像を生成する拡大画像生成手段とを備え、前記表示制御手段が、前記第2表示部に前記拡大画像を表示させることにより、当該第2表示部が拡大表示専用になることを要旨とする。
この発明によれば、カメラに備えられた第1表示部に全体画像が表示され、その全体画像の一部領域を拡大した拡大画像が第2表示部に表示される。よって、全体画像と拡大画像の両方を見やすく表示できる。
また、本発明のカメラでは、静止画を再生するために操作される再生操作部を備え、前記表示制御手段は、前記再生操作部が操作されたことを検知すると、前記第1表示部に静止画を再生表示させるとともに、前記第2表示部に前記静止画の一部領域を拡大した拡大画像を表示させることが好ましい。
この発明によれば、再生操作部が操作されると、第1表示部に静止画像が再生表示され、かつ第2表示部に静止画像の一部領域を拡大した拡大画像が表示される。よって、静止画像と拡大画像の両方を見やすく表示できる。
また、本発明のカメラでは、ライブビュー表示又は動画撮影を開始させる開始操作部を備え、前記表示制御手段は、前記開始操作部が操作されたことを検知すると、前記第1表示部にライブビュー画像又は動画撮影画像の表示を開始させるとともに、前記第2表示部に前記ライブビュー画像又は動画撮影画像の一部領域を拡大した拡大画像を表示させることが好ましい。
この発明によれば、開始操作部が操作されると、第1表示部にライブビュー画像又は動画撮影画像が表示され、かつ第2表示部にライブビュー画像又は動画撮影画像の一部領域を拡大した拡大画像が表示される。よって、ライブビュー画像又は動画撮影画像と、拡大画像との両方を見やすく表示できる。
また、本発明のカメラでは、被写体画像中の人物の顔を検出する顔検出手段を備え、前記表示制御手段は、ライブビュー表示中又は動画撮影中に、前記第1表示部に前記被写体画像としてライブビュー画像又は動画撮影画像を表示するように構成され、前記ライブビュー表示中又は動画撮影中に、前記顔検出手段が前記ライブビュー画像又は動画撮影画像中に人物の顔を検出すると、前記拡大画像生成手段が、検出された顔を含む一部領域を拡大した拡大画像を生成し、当該生成した拡大画像を前記表示制御手段が前記第2表示部に表示させることが望ましい。
この発明によれば、ライブビュー表示中又は動画撮影中に、第1表示部にライブビュー画像又は動画撮影画像が表示される。このライブビュー画像又は動画撮影画像中に人物の顔が検出されると、検出された顔を含む一部領域を拡大した拡大画像が、第2表示部に表示される。よって、ライブビュー画像又は動画撮影画像と、顔を含む拡大画像との両方を見やすく表示できる。
また、本発明のカメラでは、被写体画像中の人物の顔を検出する顔検出手段を備え、前記表示制御手段は、ライブビュー表示中又は動画撮影中に、前記第1表示部に前記被写体画像としてライブビュー画像又は動画撮影画像を表示するように構成され、前記ライブビュー表示中又は動画撮影中に、前記顔検出手段が、ライブビュー画像又は動画撮影画像中に人物の顔を複数検出すると、前記拡大画像生成手段が、検出された複数の顔のうち一つの顔を含む一部領域を拡大した拡大画像を生成し、当該生成した拡大画像を前記表示制御手段が前記第2表示部に表示させることが望ましい。
この発明によれば、ライブビュー表示中又は動画撮影中に、第1表示部にライブビュー画像又は動画撮影画像が表示される。このライブビュー画像又は動画撮影画像中に人物の顔が複数検出されると、検出された複数の顔のうち一つの顔を含む一部領域を拡大した拡大画像が、第2表示部に表示される。よって、ライブビュー画像又は動画撮影画像と、その画像中の複数の顔のうち一つの顔を含む拡大画像との両方を見やすく表示できる。
さらに、本発明のカメラでは、前記顔検出手段により検出された複数の顔のうち一つを選択するための選択操作手段を備え、前記選択操作手段の操作による顔の選択の変更を受け付けると、前記拡大画像生成手段が変更先の顔を含む一部領域を拡大した拡大画像を生成し、生成した当該拡大画像を前記表示制御手段が前記第2表示部に表示させることが好ましい。
この発明によれば、選択操作手段の操作で複数の顔のうち一つを選択し、顔の選択を変更すると、その変更を受け付けた拡大画像生成手段が、変更先の顔を含む一部領域を拡大した拡大画像を生成する。そして、表示制御手段がその生成された拡大画像を第2表示部に表示する。よって、ユーザーは、選択操作手段を操作して顔の選択を変更することで、第2表示部に拡大画像で表示される顔を、その選択した顔に切り替えることができる。
また、本発明のカメラでは、前記第1表示部と前記第2表示部は、カメラの撮影条件情報を表示するためにカメラ本体の上面に設けられた上部表示部と、ライブビュー画像及び撮影画像を含む画像を表示するためにカメラ本体の背面に設けられた背面表示部とからなり、前記上部表示部と前記背面表示部のうち少なくとも一方が、当該両表示部を同じ視線方向から視認可能な向きに配置しうるように姿勢変更可能に構成されていることが好ましい。
この発明によれば、上部表示部と背面表示部のうち少なくとも一方の姿勢を変更することで、両表示部が同じ視線方向から視認可能な向きに配置されるので、両表示部にそれぞれ表示された全体画像と拡大画像の両方を見ながら、撮影(静止画撮影や動作撮影など)や撮影後における撮影画像の確認などを行うことができる。
さらに、本発明のカメラでは、前記第1表示部が前記背面表示部であり、前記第2表示部が上部表示部であって、前記表示制御部は、前記全体画像を前記背面表示部に表示し、前記拡大画像を前記上部表示部に表示することが好ましい。
この発明によれば、撮影条件情報を表示するため比較的画面の小さな上部表示部に拡大画像が表示され、比較的画面の大きな背面表示部に全体画像が表示される。よって、背面表示部で比較的大きな画面サイズで全体画像を見ながら、上部表示部の拡大画像を見てピント確認やピント調整を行うことができる。
以下、本発明を電子カメラに具体化した一実施形態を、図1〜図16に基づいて説明する。図1及び図2は、電子カメラを背面側から見た斜視図であり、カメラ本体に設けられた2つの表示部がそれぞれ異なる位置関係に配置された二つの例を示す。
図1に示すように、本実施形態の電子カメラ11(デジタルカメラ)は、略直方体形状のカメラ本体12とレンズユニット13(レンズ鏡筒)(図4に示す)とを有している。電子カメラ11は、カメラ本体12の上面部に配置された小型な画面を有する上部液晶表示部(以下、「上部表示部14」という)と、カメラ本体12の背面部に配置された大型の画面を有する背面液晶表示部(以下、「背面表示部15」という)とを備える。なお、本実施形態では、2つの表示部14,15のうち、大型な画面を有する方に全体画像を表示させ、小型な画面を有する方に拡大画像を表示させる構成を採用しているので、背面表示部15が第1表示部を構成し、上部表示部14が第2表示部を構成している。
上部表示部14は、カメラ本体12に対して背面側(図1における手前側)の所定箇所で一軸回動可能に連結され、その姿勢を前後に傾動させることで、図2に示す収納状態と図1に示す起立状態とに配置可能となっている。一方、背面表示部15はその下端中央部でカメラ本体12に対して二軸回動可能に連結されている。すなわち、背面表示部15の連結部は、カメラ本体12の底面と平行な水平回動軸12aと、その水平回動軸12aと直交する垂直回動軸12bとを有している。そして、背面表示部15は、電子カメラ11を水平に配置した状態の下で、水平回動軸12aを中心とする約180度の上下の傾動と、垂直回動軸12bを中心とする約360度の回動とが可能となっている。
図1では、上部表示部14が画面を手前側(背面側)に向けた起立状態にあり、背面表示部15は画面15aを背面側に向けた収納状態にある。この状態では、両表示部14,15の画面14a,15aが同じ側を向いた略平行な位置関係となり、ユーザーは、電子カメラ11を背面側から覗く視線方向をとることで、両表示部14,15の画面14a,15aを同時に視認可能となる。
また、図2では、背面表示部15を収納状態から水平回動軸12aを中心に約90度下側へ傾動し、かつ垂直回動軸12bを中心に約180度反転させて、背面表示部15の画面15aが上側を向いた状態にある。また、上部表示部14は収納位置に配置されてその画面14aが上側を向いている。よって、両表示部14,15は共に画面14a,15aが上側を向く略平行な状態にあるので、ユーザーは、電子カメラ11を上方から覗き込む視線方向をとることで、両表示部14,15を同時に視認可能となる。
このように両表示部14,15は、図1及び図2に示したような同時に視認不能な位置関係(以下、「第1の位置関係」という)と、第1の位置関係から逸脱して各画面14a,15aを同時に視認可能な略平行な第2の位置関係とに配置される。
また、カメラ本体12の上部右側には、回動操作式の電源スイッチ17と、電源スイッチ17の環状部中央に配置されたレリーズボタン18とが設けられている。また、カメラ本体12の上部右側にはコマンドダイヤル19が、上部左側には撮影モードダイヤル20がそれぞれ設けられている。さらに、カメラ本体12の上側中央部には、アップ・ダウン動作が可能な内蔵フラッシュ21が設けられ、その近傍位置にアクセサリー用のシュー22が設けられている。
また、電子カメラ11の背面上部にはファインダー23(ファインダー接眼窓)が設けられている。さらに背面表示部15の右隣箇所には、ライブビューボタン25、選択操作手段としての選択スイッチ26(マルチセレクター)、OKボタン27(決定ボタン)及びボタンスイッチ28が設けられている。選択スイッチ26は、上下左右を含む多方向のうち任意の一方向を選択可能に構成されている。なお、本実施形態では、ライブビューボタン25が、ライブビュー表示を開始させるために操作される開始操作部を構成し、OKボタン27が、動画撮影を開始させるために操作される開始操作部を構成している。
さらに、背面表示部15の図1における左側箇所には、上から順番に、再生操作部としての再生ボタン31、メニューボタン32、ホワイトバランスボタン33、1SO感度ボタン34、画質モード・画像サイズボタン35が、縦列配置されて設けられている。これらのボタン31〜35は、操作された際に発揮される機能はその時々のモードによって変わる。なお、本実施形態では、写真モードで操作される再生ボタン31が、静止画を再生するために操作される再生操作部を構成している。
図4は、電子カメラの構成を示す模式側断面図である。図4に示すように、電子カメラ11は、前述のカメラ本体12とレンズユニット13とを備える。レンズユニット13内には、撮像レンズ群38及び絞り39が設けられている。撮像レンズ群38はレンズ38a〜38cを含む複数のレンズより構成される。また、カメラ本体12内には、クイックリターンミラー40、焦点板41、ペンタプリズム42、接眼レンズ43、測光センサ44、シャッター45、撮像素子46及び焦点検出用センサ47を備えている。
本実施形態の電子カメラ11では、動作モードとして撮影モード及びライブビューモードが設けられている。撮影モードとしては、静止画モード及び動画モードなどが設けられている。電子カメラ11は、静止画モードが選択された状態で、レリーズボタン18による撮影操作が行われると、撮影コマごとにクイックリターンミラー40のアップ・ダウン駆動を行い、静止画の撮影および記録をする。一方、動画モードの場合は、クイックリターンミラー40を図4の破線で示すアップ位置に保持した状態で、動画を背面表示部15に表示しながら撮影および記録を行なう。ライブビューモードは、静止画モード設定時にレリーズ前にスルー画像を動画として背面表示部15に表示するモードである。
図3は、電子カメラの電気的構成を示すブロック図である。なお、図3では、コンピューター内は、コンピューターが果たす機能ブロックで示している。
図3に示すように、電子カメラ11は、コンピューター50(マイクロコンピュータ)、電源スイッチ17、レリーズボタン18、操作部51、測光センサ44、焦点検出用センサ47、第1表示ドライバ55、上部表示部14、第2表示ドライバ56、背面表示部15、電源回路57、撮像素子46及びアナログ信号処理回路58などを備えている。
図3に示すように、電子カメラ11は、コンピューター50(マイクロコンピュータ)、電源スイッチ17、レリーズボタン18、操作部51、測光センサ44、焦点検出用センサ47、第1表示ドライバ55、上部表示部14、第2表示ドライバ56、背面表示部15、電源回路57、撮像素子46及びアナログ信号処理回路58などを備えている。
詳しくは、コンピューター50には、入力系として、電源スイッチ17、レリーズボタン18、操作部51、測光センサ44及び焦点検出用センサ47が電気的に接続されている。また、コンピューター50には、出力系として、第1表示ドライバ55及び第2表示ドライバ56が電気的に接続され、コンピューター50は第1表示ドライバ55を介して上部表示部14の表示制御を行い、第2表示ドライバ56を介して背面表示部15の表示制御を行う。
また、コンピューター50に接続された電源回路57は、カメラ本体12のバッテリ室に収容された電源電池59から供給される電圧を、電子カメラ11内の各部で必要な電圧に変換して各部に必要な電力を供給する。詳しくは、コンピューター50は、電源スイッチ17がオン操作されると、電源回路57を制御して電子カメラ11内の各部への電力供給を開始する。一方、電源スイッチ17がオフ操作されると、コンピューター50は電源回路57を制御して電子カメラ11内の各部への電力供給を停止する。また、電子カメラ11には省電モードが設けられている。コンピューター50は、電源オン状態の下で、何も動作されていない状態で、何も操作されないまま一定時間を経過すると省電モードに移行し、電源をオフする。
また、レリーズボタン18が半押し操作されると、コンピューター50は、焦点検出用センサ47から入力した焦点検出信号に基づいてデフォーカス量などの焦点調節状態の演算を行う。そして、コンピューター50は、そのデフォーカス量に基づいて図示しない合焦用モータを駆動制御して、撮像レンズ群38のうちの可動レンズを位置制御して自動合焦制御(AF制御)を行う。また、コンピューター50は、測光センサ44から入力した測光信号に基づき算出された被写体の輝度及び撮像感度(ISO感度)に基づいて、シャッター速度と絞り値とを演算する。そして、コンピューター50は、その絞り値に基づいて図示しない絞り用モータを駆動制御することで、演算された絞り値に絞り39の絞り込み量を調節する。さらに、レリーズボタン18が全押し操作されると、コンピューター50は、演算したシャッター速度に基づいて図示しないシャッター用モータを駆動制御することで、シャッター45を駆動させる。こうして静止画像の撮影が行われると、撮像素子46から出力される撮像信号がアナログ信号処理回路58を介してコンピューター50に入力される。
ここで、撮像素子46は、複数の受光素子を2次元状(マトリックス状)に配列した受光面を有している。そして、撮像素子46は、レンズユニット13内を通過した光束を受光素子で光電変換して被写体を撮影する。この撮像素子46の出力はアナログ信号処理回路58に入力される。なお、本実施形態の撮像素子46には、CCDまたはCMOS等の公知の固体撮像素子が用いられている。
アナログ信号処理回路58は、撮像素子46の出力に対してアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド回路からなる。このアナログ信号処理回路58は、相関二重サンプリングや、画像信号のゲインの調整や、画像信号のA/D変換を行う。そして、アナログ信号処理回路58から出力されるデジタル画像信号はコンピューター50へ入力される。
なお、操作部51は、図1で示された前述のコマンドダイヤル19、撮影モードダイヤル20、ライブビューボタン25、選択スイッチ26、OKボタン27、ボタンスイッチ28、再生ボタン31、メニューボタン32及び各ボタン33〜35などからなる。また、本実施形態の電子カメラ11は、ライブビュー機能、静止画再生機能、動画撮影機能、動画再生機能などを備えている。
図3に示すコンピューター50は、CPU、ROM(例えば不揮発性メモリ(EEPROM等)を含む)及びRAM等を備える。本実施形態では、コンピューター50が、ROM等に記憶された各種プログラムのうち画像表示処理用のプログラム(図13〜図16を参照)を実行することにより、コンピューター50内にソフトウェアからなる各種機能部が構築される構成となっている。もちろん、図3におけるコンピューター50内の各機能部は、ソフトウェアに限定されず、コンピューター50の内部又は外部に設けられた電子回路等(集積回路等)のハードウェアによる構成、あるいはソフトウェアとハードウェアの協働により実現される構成でもよい。
次に、コンピューター50内の機能ブロックについて説明する。図3に示すように、コンピューター50には、制御部61、メモリ62、モード設定部63、電源制御部65、画像処理部66、顔検出手段としての顔検出部67、合焦制御部68及び表示制御部69などを備えている。制御部61は、コンピューター50内の各部を統括的に制御する。メモリ62には、拡大倍率設定データを記憶するための拡大倍率記憶部62aと、各種フラグを記憶するためのフラグ記憶部62bとが備えられている。ここで、画像中のフォーカスポイントを含む一部領域を拡大表示させたい場合、ユーザーは操作部51を操作して背面表示部15にメニュー画面を表示させ、メニュー画面中の拡大設定の項目で、選択スイッチ26及びOKボタン27を操作して「拡大設定あり」を選択設定する。さらに拡大設定項目の下位層である拡大倍率設定項目中の拡大倍率の候補の中から、選択スイッチ26及びOKボタン27を操作して所望の拡大倍率(拡大倍率設定データ)を設定する。制御部61は、その設定された拡大設定あり/なしの情報(拡大設定有無情報)と、拡大倍率設定データ(設定拡大倍率)とを、メモリ62の拡大倍率記憶部62aに記憶する。表示制御部69は、拡大設定ありの場合、撮影範囲の全体画像を背面表示部15に表示させるとともに、全体画像中の一部領域である拡大表示領域84(例えば図6〜図12を参照)の画像を設定拡大倍率で拡大処理して拡大画像を生成し、その生成した拡大画像を上部表示部14に表示させる構成となっている。なお、拡大表示領域84(画像の一部領域)は、全体画像においてその焦点を決めるフォーカスポイントの位置に配置され、設定拡大倍率で拡大すると全体画像のサイズに一致するような所定サイズかつフォーカスポイントの領域を含む画像領域として決定される。
モード設定部63は、ユーザーが操作した操作部51からの操作信号に応じたモードを設定する。本例の電子カメラ11では、モードとして、静止画再生モード、ライブビューモード、動画撮影モード及び動画再生モードなどがある。モード設定部63は、操作された操作部51に対応するモードが決まると、そのモードに応じたモード設定データをメモリ62のフラグ記憶部62bに記憶する。例えばモード設定データを2ビットとすると、静止画再生モードが「00」、ライブビューモードが「01」、動画撮影モードが「10」、動画再生モードが「11」で管理される。例えばライブビューボタン25が操作された操作信号を入力すると、モード設定部63はライブビューモードを示すモード設定データ「00」をフラグ記憶部62bに書き込む。また、ライブビューモードと動画撮影モードには、被写体画像中の顔を検出する顔検出モードが用意されている。モード設定部63は、操作部51から操作信号に基づき顔検出モードが設定されたと判断すると、フラグ記憶部62b内の顔検出設定フラグを「1」とし、顔検出モードの設定が解除されたと判断すると、顔検出設定フラグを「0」にする。
また、図3に示す画像処理部66は、アナログ信号処理回路58から入力される1フレーム分のデジタル画像信号に対して、各種の画像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整など)を施して、画像データを生成する。画像処理部66が生成した画像データは、表示制御部69及び顔検出部67へ入力される。さらに、画像処理部66は、撮影された本画像のデータをメモリカード(図示せず)に書き込む前にJPEG形式に圧縮する処理や、メモリカードから読み出した圧縮された撮影画像データを画像再生時に伸長復元する処理も実行する。
顔検出部67は、顔検出モードが設定されている場合に制御部61の指示で起動され、画像処理部66から入力したライブビュー画像又は動画像に対して顔認検出処理を施す。顔検出部67は、顔の識別に用いる特徴量を全体画像から抽出する特徴量抽出部と、特徴量の組み合わせを用いて顔の画像と顔でない画像とを識別する識別部と、識別部が識別する際に参照する参照データとを有する。識別部は、顔であることが分かっている複数のサンプル画像と顔でないことが分かっている複数のサンプル画像とからなるサンプル画像群の学習により予め決められる顔識別条件を規定した参照データを参照することで、顔の検出処理を行う。顔検出部67は、顔検出処理で顔を検出できたときはその顔検出情報を、合焦制御部68及び表示制御部69に送る。
また、合焦制御部68は、レリーズボタン18が半押し操作されると、制御部61からの指示により、焦点検出用センサ47から入力した焦点検出信号に基づいてデフォーカス量などの焦点調節用制御値の演算を行う。そして、合焦制御部68は、そのデフォーカス量に基づいて図示しない合焦用モータを駆動制御することで、撮像レンズ群38のうちの可動レンズを位置制御して自動合焦制御(AF制御)を行う。このとき、合焦制御部68は、顔検出モードにおいて顔検出部67が顔を検出した場合は、検出した顔をフォーカスポントとして合焦制御を行う。なお、本実施形態の電子カメラ11では、顔検出モード以外にも、フォーカスポイントの決め方が複数種用意されている。例えば任意に選んだ一点(例えばポートレート撮影における被写体の目)に集中して焦点を合わせる合焦制御も用意されている。
表示制御部69は、上部表示部14と背面表示部15に画像を表示するための表示制御を行う。表示制御部69は、拡大画像などの表示に必要な画像を生成する画像生成部71と、上部表示部14に画像を表示させるための表示処理を行う第1表示処理部72と、背面表示部15に画像を表示させるための表示処理を行う第2表示処理部73とを備えている。
この画像生成部71は、拡大画像を生成する拡大画像生成部75と、フォーカスポント枠(図示せず)や拡大表示領域84(図6〜図12を参照)の枠など画像上に重畳表示させるための重畳表示用の各種画像を生成する重畳表示画像生成部76とを備えている。画像生成部71には、画像処理部66からのデジタル画像信号(画像データ)が図示しないバッファを介して入力される。
また、重畳表示画像生成部76は、ライブビュー表示時や動画撮影時などで画像上に重畳表示させるフォーカスポイント枠(図示せず)、及び拡大表示領域84(図6〜図12を参照)の枠画像を生成する。重畳表示画像生成部76は、拡大表示領域84内の画像部分を、拡大倍率記憶部62aから読み込んだ設定拡大倍率で拡大したときに得られる拡大画像が、全体画像のサイズに一致しうる枠サイズ(=全体画像サイズ/設定拡大倍率)を求め、この枠サイズとなるように拡大表示領域84の枠画像を生成する。よって、拡大表示領域84の枠サイズは、拡大倍率が大きいほど小さなサイズに決定される。また、重畳表示画像生成部76は、背面表示部15に表示される撮影条件情報82(図9を参照)のうち全体画像に重畳表示される一部の撮影条件情報の画像も生成する。
拡大画像生成部75は、拡大表示を行うときに制御部61の指示で起動される。拡大画像生成部75は、デジタル画像信号に基づく全体画像のうち拡大表示領域84の画像部分を拡大処理することで、上部表示部14に表示させるべき拡大画像データを生成する。このとき、拡大画像生成部75は、合焦制御部68から取得したフォーカスポイントの位置に、重畳表示画像生成部76が求めた枠サイズ分の画像領域を拡大表示領域84として定め、この拡大表示領域84の画像部分を拡大処理することで拡大画像データを生成する。また、拡大画像生成部75は、顔検出モード時には、顔検出部67が検出した顔領域のうち選択された1つの顔領域(例えばフォーカスポイントに用いられる顔領域)の位置において、重畳表示画像生成部76が求めた枠サイズ分の画像領域を拡大表示領域84とし定め、この拡大表示領域84の画像部分を拡大処理することで拡大画像データを生成する。また、複数の顔が検出されて複数の拡大表示領域84が表示されているとき、ユーザーが選択スイッチ26の操作で拡大表示領域84を選択すると、拡大画像生成部75は、その選択された拡大表示領域84の画像部分を拡大処理することで拡大画像データを生成する。
第1表示処理部72は、第1画像データ生成部78を備える。第1画像データ生成部78は、画像処理部66と画像生成部71からの画像データや、撮影条件情報などを、上部表示部14の画面形状・画面サイズに応じた1画面にレイアウトした画像データを生成する。第1表示処理部72は、第1画像データ生成部78が生成した画像データに基づく画像を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させる。
また、第2表示処理部73は、第2画像データ生成部79を備える。第2画像データ生成部79は、画像処理部66と画像生成部71からの画像データや、撮影条件情報などを、背面表示部15の画面形状・画面サイズに応じた1画面にレイアウトした画像データを生成する。第2表示処理部73は、第2画像データ生成部79が生成した画像データに基づく画像を、第2表示ドライバ56を介して背面表示部15に表示させる。
表示制御部69は、フラグ記憶部62bから読み出した現在のモード情報及び拡大倍率記憶部62aから読み出した拡大設定有無情報に基づいて、現在の動作モードと、拡大設定の有無を把握する。そして、表示制御部69は、表示部14,15のそれぞれの表示内容を、現在の動作モードと拡大設定の有無に応じて決定する。
以下、図5〜図12を用いて、上部表示部14と背面表示部15との各々の表示内容について説明する。図5及び図6は、静止画再生モードにおける背面表示部15と上部表示部14の各表示内容を示す。ここで、図5は拡大設定なしの場合、図6は拡大設定ありの場合をそれぞれ示す。
図5に示すように、「拡大設定なし」の場合、背面表示部15には、静止画81と、撮影条件情報82とが表示される。撮影条件情報82は、静止画81の下側に配置される形で、測光モードマーク、シャッター速度、絞り値(F値)、ISO感度、記録可能コマ数などの文字情報からなる。一方、上部表示部14には、測光モードマーク、シャッター速度、絞り値(F値)、データ種「RAW」、ホワイトバランス、記録可能コマ数などの撮影条件情報83が表示される。
図6に示すように、「拡大設定あり」の場合、背面表示部15には、静止画81と撮影条件情報82が表示され、さらに静止画81上にはフォーカスポイントを含む拡大表示領域84が重畳表示される。一方、上部表示部14には、拡大表示領域84の画像部分をそのとき設定されている拡大倍率で拡大した拡大画像85が表示される。つまり、ユーザーが操作部51で静止画再生開始操作を行うと、背面表示部15に静止画81が表示されるとともに、その静止画81上に重畳表示された拡大表示領域84の画像部分を設定拡大倍率で拡大した拡大画像85が上部表示部14に表示されるようになっている。このように上部表示部14は拡大画像表示専用になる。
図7は、ライブビューモードで「拡大設定あり」の場合の背面表示部15と上部表示部14の各表示内容を示す。図7に示すように、「拡大設定あり」の場合、背面表示部15には、ライブビュー画像86と撮影条件情報82が表示され、さらにライブビュー画像86上にはフォーカスポイントを含む拡大表示領域84が重畳表示される。一方、上部表示部14には、拡大表示領域84の拡大画像85が表示される。つまり、ユーザーが操作部51(ライブビューボタン25)でライブビュー表示開始操作を行うと、背面表示部15にライブビュー画像86が表示されるとともに、そのライブビュー画像86上に重畳表示された拡大表示領域84の拡大画像87が上部表示部14に表示されるようになっている。このように上部表示部14は拡大画像表示専用になる。なお、「拡大設定なし」の場合は、背面表示部15に拡大表示領域84が無くなるだけでライブビュー画像86及び撮影条件情報82が同様に表示され、上部表示部14には図5に示す撮影条件情報83が同様に表示される。
図8は、動画モードで「拡大設定あり」の場合の背面表示部15と上部表示部14の各表示内容を示す。図8に示すように、「拡大設定あり」の場合、背面表示部15には、動画88と撮影条件情報89が表示され、さらに動画88上にはフォーカスポイントを含む拡大表示領域84が重畳表示される。一方、上部表示部14には、拡大表示領域84の拡大画像90(拡大動画)が表示される。つまり、ユーザーが操作部51で動画表示開始操作(動画撮影開始操作又は動画再生開始操作)を行うと、背面表示部15に動画88が表示されるとともに、その動画88上に重畳表示された拡大表示領域84の拡大画像90が上部表示部14に表示されるようになっている。このように上部表示部14は拡大画像表示専用になる。なお、「拡大設定なし」の場合は、背面表示部15に拡大表示領域84が無くなるだけで動画88及び撮影条件情報89が同様に表示され、上部表示部14には図5に示す撮影条件情報83に替わる動画用の撮影条件情報が表示される。
図9及び図11は、顔検出モードが設定されているライブビューモードで「拡大設定あり」の場合の背面表示部15と上部表示部14の各表示内容を示す。図9及び図11に示すように、「拡大設定あり」の場合、背面表示部15には、ライブビュー画像86と撮影条件情報82が表示され、さらにライブビュー画像86上には検出した顔領域(フォーカスポイント)を含む拡大表示領域84が重畳表示される。一方、上部表示部14には、拡大表示領域84の拡大画像85が表示される。つまり、ユーザーが操作部51(ライブビューボタン25)でライブビュー表示を開始する操作を行うと、背面表示部15にライブビュー画像86が表示されるとともに、そのライブビュー画像86上に重畳表示された顔領域を含む拡大表示領域84の拡大画像87が上部表示部14に表示されるようになっている。このように上部表示部14は拡大画像表示専用になる。
図11に示すように、被写体の人物が複数人の場合は、検出された顔領域のすべてに拡大表示領域84が表示される。そして、複数の拡大表示領域84のうち予め決められた所定ルールに従って選択された1つの顔領域を含む拡大表示領域84がハイライト表示(強調表示)され、そのハイライト表示された拡大表示領域84の拡大画像87が上部表示部14に表示される。ここで、所定ルールとは、例えば最も手前に位置する人物の顔(最も大きな顔)を選択するなどのルールである。なお、「拡大設定なし」の場合は、背面表示部15に拡大表示領域84が無くなるだけでライブビュー画像86及び撮影条件情報82が同様に表示され、上部表示部14には図5に示す撮影条件情報83が同様に表示される。
図10及び図12は、顔検出モードが設定されている動画モードで「拡大設定あり」の場合の背面表示部15と上部表示部14の各表示内容を示す。図10に示すように、「拡大設定あり」の場合、背面表示部15には、動画88と撮影条件情報89が表示され、さらに動画88上には検出された顔領域(フォーカスポイント)を含む拡大表示領域84が重畳表示される。一方、上部表示部14には、拡大表示領域84の拡大画像90(拡大動画)が表示される。つまり、ユーザーが操作部51で動画表示を開始する操作(動画撮影開始操作又は動画再生開始操作)を行うと、背面表示部15に動画88が表示されるとともに、その動画88上に重畳表示された顔領域を含む拡大表示領域84の拡大画像90が上部表示部14に表示されるようになっている。このように上部表示部14は拡大画像表示専用になる。
図12に示すように、被写体の人物が複数人の場合は、検出された顔領域のすべてに拡大表示領域84が表示される。そして、複数の拡大表示領域84のうち予め決められた所定ルールに従って選択された1つの顔領域を含む拡大表示領域84がハイライト表示(強調表示)され、そのハイライト表示された拡大表示領域84の拡大画像90が上部表示部14に表示される。なお、「拡大設定なし」の場合は、背面表示部15に拡大表示領域84が無くなるだけで動画88及び撮影条件情報89が同様に表示され、上部表示部14には図5に示す撮影条件情報83に替わる動画用の撮影条件情報が表示される。
図11及び図12でハイライト表示されている拡大表示領域84は、選択スイッチ26を操作することで、他の顔領域を含む拡大表示領域84へ切り替えることが可能となっている。そして、ハイライト表示の拡大表示領域84の切り替えに応じて、図11及び図12における上部表示部14の拡大画像87,90が切り替わるようになっている。
次に電子カメラ11の表示処理を説明する。まず、図13のフローチャートを用いて静止画再生処理について、図5及び図6を参照しつつ説明する。コンピューター50は定期的に図13にフローチャートで示される静止画再生処理用プログラムを実行する。ユーザーが、電子カメラ11で静止画を再生するときには、操作部51を用いて再生すべき撮影画像(静止画像)を選択した後、再生ボタン31を操作することで静止画再生操作を行う。このとき、選択された撮影画像データが、メモリカードからメモリ62の所定領域(バッファメモリ)に格納される。モード設定部63は、操作部51からの操作信号に応じて現在のモードを逐次判断し、判断したモードに応じたモード設定データ(例えば2ビットデータ)をフラグ記憶部62bに記憶する。よって、静止画再生操作が行われた場合、以後のモード設定データが静止画再生モードの値「00」をとる。
まず、ステップS10では、制御部61が操作部51による静止画の再生操作があったか否かを判断する。詳しくは、表示制御部69が、フラグ記憶部62bから読み出したモード設定データに基づいて現在のモードが静止画再生モードであるか否かを判断することで、静止画の再生操作の有無を判断する。静止画の再生操作があればステップS20に進み、静止画の再生操作がなければ当該ルーチンを終了する。
ステップS20では、第2表示処理部73が背面表示部15に静止画を再生する。詳しくは、第2表示処理部73が、画像処理部66が伸張復元した画像データに基づく静止画像とその撮影時の撮影条件情報とを所定のレイアウトで画面15aに表示させるための画面データを生成し、生成した画面データに基づく画面画像を、第2表示ドライバ56を介して背面表示部15に表示させる。その結果、背面表示部15には、図5及び図6に示す静止画81と撮影条件情報82とが表示される。
次のステップS30では、表示制御部69が拡大設定ありか否かを判断する。詳しくは、表示制御部69が、拡大倍率記憶部62aから拡大設定有無情報を読み出し、拡大設定ありか否かを判断する。例えば拡大設定有無情報は「拡大設定なし」の場合に「0」、「拡大設定あり」の場合に「1」をとるフラグであり、表示制御部69は、拡大設定フラグが「1」であるかどうかを判断する。拡大設定なし(フラグ「0」)であればステップS40に進み、拡大設定あり(フラグ「1」)であればステップS50に進む。
ステップS40では、上部表示部14に撮影条件情報を表示させる。すなわち、第1表示処理部72が、静止画データの付加情報からその撮影時の撮影条件情報を取得して、その撮影条件情報を所定のレイアウトで画面14aに表示させるための画面データを生成し、生成した画面データに基づく画面画像を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させる。その結果、上部表示部14には、図5に示す撮影条件情報83が表示される。
一方、ステップS50では、表示制御部69が、背面表示部15の静止画81に拡大表示領域84を重畳表示し、上部表示部14に拡大表示領域84の拡大画像85を表示させる。詳しくは、まず、重畳表示画像生成部76が拡大倍率記憶部62aから読み出した拡大倍率に応じた枠サイズ(静止画表示サイズ(全体画像サイズ)/拡大倍率)の枠画像を生成する。第2表示処理部73は、静止画データに付加されたフォーカスポイントの位置情報を取得し、静止画81におけるそのフォーカスポイントの位置にその枠画像を重畳表示させる。そして、拡大画像生成部75が、画像処理部66から取得した静止画データのうちの拡大表示領域84の画像部分を取得し、その画像部分を拡大倍率記憶部62aから読み出した拡大倍率で拡大する拡大処理を実行することで、拡大画像データを生成する。第1表示処理部72は、拡大画像生成部75から取得した拡大画像データに基づく拡大画像85を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させる。その結果、上部表示部14には、図6に示す拡大画像85が表示される。このように、拡大設定ありの場合、ユーザーが操作部51を操作して静止画再生を実行すれば、背面表示部15に静止画81が表示されるとともに、その静止画81中の拡大表示領域84が設定拡大倍率で拡大された拡大画像85が上部表示部14に表示される。そして、上部表示部14が拡大画像表示専用になる。
次に、図14のフローチャートを用いてライブビュー処理について、図7を参照しつつ説明する。コンピューター50は定期的に図14にフローチャートで示されるライブビュー処理用プログラムを実行する。ユーザーが、電子カメラ11でライブビュー表示をするときには、操作部51(ライブビューボタン25等)を用いてライブビュー実行操作を行う。モード設定部63は、操作部51からの操作信号に応じて現在のモードを逐次判断し、そのモードに応じたモード設定データ(例えば2ビットデータ)をフラグ記憶部62bに記憶する。よって、ライブビュー実行操作が行われた場合、以後のモード設定データがライブビューモードの値「01」をとる。
まず、ステップS110では、制御部61が操作部51によるライブビュー操作があったか否かを判断する。詳しくは、表示制御部69が、フラグ記憶部62bから読み出したモード設定データに基づいて現在のモードがライブビューモード(「01」)であるか否かを判断することで、ライブビュー操作の有無を判断する。ライブビュー操作があればステップS120に進み、ライブビュー操作がなければ当該ルーチンを終了する。
ステップS120では、第2表示処理部73が背面表示部15にライブビュー画像を表示させる。詳しくは、第2表示処理部73が、画像処理部66からのスルー画像と、現在設定されている撮影条件情報とを所定のレイアウトで画面15aに表示させるための画面データを生成し、生成した画面データに基づく画面画像を、第2表示ドライバ56を介して背面表示部15に表示させる。その結果、背面表示部15には、図7に示すライブビュー画像86と撮影条件情報82とが表示される。
次のステップS130では、表示制御部69が拡大設定ありか否かを判断する。詳しくは、表示制御部69が、拡大倍率記憶部62aから拡大設定フラグを読み出し、拡大設定ありか否かを判断する。拡大設定なし(フラグ「0」)であればステップS140に進み、拡大設定あり(フラグ「1」)であればステップS150に進む。
ステップS140では、上部表示部14に撮影条件情報を表示させる。すなわち、第1表示処理部72が、現在設定されている撮影条件情報をメモリ62から取得して、その撮影条件情報を所定のレイアウトで画面14aに表示させるための画面データを生成し、生成した画面データに基づく画面画像を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させる。その結果、上部表示部14には、図5に示す撮影条件情報83が表示される。
一方、ステップS150では、表示制御部69が、背面表示部15のライブビュー画像86に拡大表示領域84を重畳表示し、上部表示部14に拡大表示領域84の拡大画像85を表示させる。詳しくは、まず、重畳表示画像生成部76が拡大倍率記憶部62aから読み出した拡大倍率に応じた枠サイズ(静止画表示サイズ(全体画像サイズ)/拡大倍率)の枠画像を生成する。これに前後して、合焦制御部68が、ユーザーによるレリーズボタン18の半押しで決められたフォーカスポイントに合焦させる合焦制御を行っており、その時のフォーカスポイントの位置情報を逐次メモリ62の所定記憶領域に書き込んでいる。第2表示処理部73は、合焦制御部68が合焦時に用いたフォーカスポイントの位置情報をメモリ62から取得し、ライブビュー画像86におけるそのフォーカスポイントの位置にその枠画像を重畳表示させる。そして、拡大画像生成部75が、画像処理部66から取得したスルー画像のうち拡大表示領域84に相当する画像部分を取得し、その画像部分を拡大倍率記憶部62aから読み出した拡大倍率で拡大する拡大処理を実行することで、拡大画像データを生成する。第1表示処理部72は、拡大画像生成部75から取得した拡大画像データに基づく拡大画像87を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させる。その結果、上部表示部14には、図7に示す拡大画像87が表示される。このように、拡大設定ありの場合、ユーザーが操作部51を操作してライブビュー表示を実行すれば、背面表示部15にライブビュー画像86が表示されるとともに、そのライブビュー画像86中の拡大表示領域84が設定拡大倍率で拡大された拡大画像87が上部表示部14に表示される。そして、上部表示部14が拡大画像表示専用になる。
次に、図15のフローチャートを用いて動画撮影処理について、図9を参照しつつ説明する。コンピューター50は定期的に図15にフローチャートで示される動画撮影処理用プログラムを実行する。ユーザーが、電子カメラ11で動画撮影をするときには、操作部51(再生ボタン31等)を用いて動画撮影操作を行う。モード設定部63は、操作部51からの操作信号に応じて現在のモードを逐次判断し、そのモードに応じたモード設定データ(例えば2ビットデータ)をフラグ記憶部62bに記憶する。よって、動画撮影操作が行われた場合、以後のモード設定データが動画撮影モードの値「10」をとる。
まず、ステップS210では、制御部61が操作部51による動画撮影操作があったか否かを判断する。詳しくは、表示制御部69が、フラグ記憶部62bから読み出したモード設定データに基づいて現在のモードが動画撮影モード(「10」)であるか否かを判断することで、動画撮影操作の有無を判断する。動画撮影操作があればステップS220に進み、動画撮影操作がなければ当該ルーチンを終了する。
ステップS220では、第2表示処理部73が背面表示部15に動画を表示させる。詳しくは、第2表示処理部73が、画像処理部66からのスルー画像と、現在設定されている撮影条件情報とを所定のレイアウトで1つの画面15aに表示させるための画面データを生成し、生成した画面データに基づく画面画像を、第2表示ドライバ56を介して背面表示部15に表示させる。その結果、背面表示部15には、図8に示す動画88と撮影条件情報89とが表示される。
次のステップS230では、表示制御部69が拡大設定ありか否かを判断する。詳しくは、表示制御部69が、拡大倍率記憶部62aから拡大設定フラグを読み出し、拡大設定ありか否かを判断する。拡大設定なし(フラグ「0」)であればステップS240に進み、拡大設定あり(フラグ「1」)であればステップS250に進む。
ステップS240では、上部表示部14に撮影条件情報を表示させる。すなわち、第1表示処理部72が、現在設定されている撮影条件情報をメモリ62から取得して、その撮影条件情報を所定のレイアウトで1つの画面14aに表示させるための画面データを生成し、生成した画面データに基づく画面画像を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させる。その結果、上部表示部14には、図5に示す撮影条件情報83が動画用に替わった撮影条件情報(図示せず)が表示される。
一方、ステップS250では、表示制御部69が、背面表示部15の動画88に拡大表示領域84を重畳表示し、上部表示部14に拡大表示領域84の拡大画像90を表示させる。詳しくは、まず、重畳表示画像生成部76が拡大倍率記憶部62aから読み出した拡大倍率に応じた枠サイズ(静止画表示サイズ(全体画像サイズ)/拡大倍率)の枠画像を生成する。これに前後して、合焦制御部68が、動画88中のフォーカスポイントに合焦させる合焦制御を行っており、その時のフォーカスポイントの位置情報を逐次メモリ62の所定記憶領域に書き込んでいる。第2表示処理部73は、合焦制御に用いられたフォーカスポイントの位置情報をメモリ62から逐次取得し、動画88におけるそのフォーカスポイントの位置にその枠画像を重畳表示させる。そして、拡大画像生成部75が、画像処理部66からのスルー画像(動画像)のうち拡大表示領域84に相当する画像部分を取得し、その画像部分を拡大倍率記憶部62aから読み出した拡大倍率で拡大する拡大処理を実行することで、拡大画像データを生成する。第1表示処理部72は、拡大画像生成部75から取得した拡大画像データに基づく拡大画像87を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させる。その結果、上部表示部14には、図8に示す拡大画像90が表示される。このように、拡大設定ありの場合、ユーザーが操作部51を操作して動画撮影を実行すれば、背面表示部15に動画88が表示されるとともに、その動画88中の拡大表示領域84が設定拡大倍率で拡大された拡大画像90が上部表示部14に表示される。そして、上部表示部14が拡大画像表示専用になる。
次に、図16のフローチャートを用いてライブビュー・動画撮影処理について、図9〜図12を参照しつつ説明する。ここで、図16のフローチャートは、ライブビューモードと動画撮影モードのうち一方のモードが実行されたときに、コンピューター50により、図14又は図15の処理と共に実行される。コンピューター50は、フォーカスポイントの設定方法の1つとして顔検出モードが設定されているか否かの判断と、顔検出モードが設定されている場合の表示処理を、図16に示すフローチャートに従って行う。顔検出モードが設定されていない場合、コンピューター50は、図14又は図15に示すフローチャートに示す前述の処理を実行することになる。なお、図16はライブビューモードと動画撮影モードに共通のフローチャートであるため、背面表示部15に表示されるライブビュー画像86及び動画88を「全体画像」と表記している。
ユーザーが、電子カメラ11でライブビュー表示をするときには、操作部51(ライブビューボタン25等)を用いてライブビュー実行操作を行う。また、ユーザーが、電子カメラ11で動画撮影をするときには、操作部51(再生ボタン31等)を用いて動画撮影操作を行う。モード設定部63は、操作部51からの操作信号に応じて現在のモードを逐次判断し、そのモードに応じたモード設定データ(例えば2ビットデータ)をフラグ記憶部62bに記憶する。よって、ライブビュー操作が行われた場合、以後のモード設定データがライブビューモードを示す「01」をとり、一方、動画撮影操作が行われた場合、以後のモード設定データが動画撮影モードを示す「10」をとる。コンピューター50は、モード設定データを定期的に調べ、ライブビュー操作又は動画撮影操作を検出すると、図16にフローチャートで示されるライブビュー・動画撮影処理用プログラムを実行する。
まず、ステップS310では、第2表示処理部73が背面表示部15に撮影範囲の全体画像を表示させる。詳しくは、第2表示処理部73が、画像処理部66からのスルー画像と、現在設定されている撮影条件情報とを所定のレイアウトで1つの画面15aに表示させるための画面データを生成し、生成した画面データに基づく画面画像を、第2表示ドライバ56を介して背面表示部15に表示させる。その結果、ライブビュー表示時には、背面表示部15に、図9に示すライブビュー画像86と撮影条件情報82とが表示される。一方、動画撮影時には、背面表示部15に、図10に示す動画88と撮影条件情報89とが表示される。
次のステップS330では、表示制御部69が、顔検出モードが選択されているか否かを判断する。詳しくは、表示制御部69が、メモリ62のフラグ記憶部62bから顔検出設定フラグを読み出し、顔検出設定フラグが「1」であるか否かを判断する。顔検出設定フラグが「0」であって顔検出モードが選択されていない場合は当該ルーチンを終了し、顔検出設定フラグが「1」であって顔検出モードが選択されていればステップS340に進む。
ステップS340では、顔検出部67が顔検出処理を行う。すなわち、顔検出部67は、その特徴量抽出部が顔の識別に用いる特徴量を全体画像から抽出し、その識別部が特徴量に基づき、顔の画像と顔でない画像とを識別するための顔識別条件が既定された参照データを参照することで顔検出処理を行う。顔検出部67は顔検出処理結果、顔を検出できたときにはその顔検出情報を、表示制御部69及び合焦制御部68へ送る。この顔検出情報は、検出された顔領域の全体画像における位置情報を含む。
次のステップS350では、表示制御部69が、顔検出部67からの顔検出情報の有無に基づいて、顔が検出されたか否かを判断する。顔が検出された場合はステップS360に進み、顔が検出されなかった場合は当該ルーチンを終了する。
ステップS360では、複数の顔が検出されたか否かを判断する。検出された顔が1つの場合はステップS370に進み、複数の顔が検出された場合はステップS390に進む。
ステップS370では、表示制御部69は、背面表示部15の全体画像において、検出された顔周辺に拡大表示領域84を重畳表示させる。詳しくは、まず、重畳表示画像生成部76が拡大倍率記憶部62aから読み出した拡大倍率に応じた枠サイズ(全体画像サイズ/拡大倍率)の枠画像を生成する。これに前後して、合焦制御部68が、検出された顔領域をフォーカスポイントとする合焦制御を行っており、その時のフォーカスポイントの位置情報を逐次メモリ62の所定記憶領域に書き込んでいる。第2表示処理部73は、合焦制御部68が合焦時に用いたフォーカスポイントの位置情報をメモリ62から取得し、全体画像におけるフォーカスポイントの位置にその枠画像(つまり拡大表示領域84)を重畳表示させる。
次のステップS380では、上部表示部14に全体画像中の拡大表示領域84の拡大画像を表示させる。詳しくは、拡大画像生成部75が、画像処理部66から取得したスルー画像のうち拡大表示領域84に相当する画像部分を取得し、これを設定拡大倍率で拡大処理することで拡大画像データを生成する。第1表示処理部72は、その拡大画像データに基づく拡大画像を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させる。その結果、ライブビュー表示時には、上部表示部14に、図9に示す拡大画像87が表示される。一方、動画撮影時には、上部表示部14に、図10に示す拡大画像90が表示される。このように、ユーザーが顔検出モードを選択した後、操作部51を操作してライブビュー表示を実行すれば、背面表示部15にライブビュー画像86が表示されるとともに、そのライブビュー画像86中で検出された顔の拡大画像87が上部表示部14に表示される。また、ユーザーが顔検出モードを選択した後、操作部51を操作して動画撮影を実行すれば、背面表示部15に動画88が表示されるとともに、その動画88中で検出された顔の拡大画像90が上部表示部14に表示される。そして、ライブビュー表示時と動画撮影時のいずれの場合も、上部表示部14が拡大画像表示専用になる。
一方、複数の顔が検出された場合、ステップS390において、表示制御部69は、背面表示部15の全体画像における検出された複数の顔周辺に拡大表示領域84を重畳表示させる。詳しくは、まず、重畳表示画像生成部76が拡大倍率に応じた枠サイズ(全体画像サイズ/拡大倍率)の枠画像を生成する。表示制御部69は、顔検出部67からの顔検出情報に基づく複数の顔検出位置に、重畳表示画像生成部76からの枠画像(つまり拡大表示領域84)をそれぞれ重畳表示させる。これに前後して、合焦制御部68は、検出された顔が複数ある場合は、所定ルールで選択した1つの顔領域(例えば一番手前の顔領域)をフォーカスポントとして合焦制御を行い、その時のフォーカスポイントの位置情報をメモリ62の所定記憶領域に書き込んでいる。第2表示処理部73は、フォーカスポイントの位置情報をメモリ62から取得し、複数の拡大表示領域84のうちフォーカスポイントに対応する1つをハイライト表示させる。その結果、図11に示すように、ライブビュー表示時には、背面表示部15における全体画像中の顔検出された複数の顔に拡大表示領域84がそれぞれ重畳表示され、一番手前の人物(図11における右から3人目)の顔の拡大表示領域84がハイライト表示される。また、図12に示すように、動画撮影時には、背面表示部15における全体画像中の顔検出された複数の顔に拡大表示領域84がそれぞれ重畳表示され、一番手前の人物(図12における右から3人目)の顔の拡大表示領域84がハイライト表示される。
次のステップS400では、全体画像中の複数の拡大表示領域84のうち一つの拡大画像を上部表示部14に表示させる。詳しくは、拡大画像生成部75が、画像処理部66から取得したスルー画像のうちハイライト表示された拡大表示領域84に相当する画像部分を、拡大倍率記憶部62aから読み出した拡大倍率で拡大処理して、拡大画像データを生成する。第1表示処理部72は、その拡大画像データに基づく拡大画像を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させる。その結果、図11に示すように、ライブビュー表示時には、ライブビュー画像86(全体画像)の中でハイライト表示された拡大表示領域84を拡大した拡大画像87が上部表示部14に表示される。一方、図12に示すように、動画撮影時には、動画88(全体画像)の中でハイライト表示された拡大表示領域84を拡大した拡大画像90が上部表示部14に表示される。そして、ライブビュー表示時と動画撮影時のいずれの場合も、上部表示部14が拡大画像表示専用になる。
次のステップS410では、制御部61が拡大表示領域84の選択操作が行われたか否かを判断する。ここで、ユーザーは選択スイッチ26を操作して、複数の拡大表示領域84のうちハイライト表示される一つを切り替えることが可能となっており、そのハイライト表示の切り替えにより、上部表示部14に表示される拡大画像の切り替えが可能となっている。本例では、選択操作が所定時間のうちに行われたか否かを判断し、所定時間のうちに拡大表示領域の選択操作が行われた場合はステップS420に進み、所定時間を経過しても拡大表示領域の選択操作が行われなければステップS430に進む。
ステップS420では、上部表示部14の表示を、選択された拡大表示領域の「拡大画像」に切り替える。詳しくは、拡大画像生成部75が、画像処理部66から取得したスルー画像のうち、ハイライト表示の切り替え先の拡大表示領域84に相当する画像部分を取得し、これを設定拡大倍率で拡大処理することで拡大画像データを生成する。そして、第1表示処理部72が、その拡大画像データに基づく拡大画像を、第1表示ドライバ55を介して上部表示部14に表示させることにより、拡大画像の切り替えが行われる。
そして、ステップS430では、表示終了操作がなされたか否かを判断する。すなわち、ライブビュー終了操作あるいは動画撮影終了操作がなされたか否かを判断する。表示終了操作がなされた場合は当該ルーチンを終了し、表示終了操作がなされなければステップS340に戻る。
こうしてステップS340〜S430の処理を繰り返し実行し、複数の顔が検出されている間は、ユーザーがハイライト表示の拡大表示領域84を切り替えるべく選択スイッチ26を操作する度に、ステップS420において上部表示部14の表示が、選択された拡大表示領域84の拡大画像に切り替えられる。なお、ユーザーがハイライト表示先を一旦切り替えた後は、その切り替え先の顔の情報がメモリ62に記憶され、その後のステップS400では、メモリ62に記憶された情報に基づく顔の拡大表示領域84が優先的にハイライト表示されるようになっている。
図11及び図12に示すように、上部表示部14に表示された拡大画像87,90には、その拡大表示された顔に対して隣の人物の顔が位置する方向を示す矢印マーク(▲マーク)が表示される。その矢印で示された方向を選択スイッチ26の操作で選択すれば、上部表示部14の表示を、順次隣の顔の拡大画像87、90に切り替えることができる。
こうして、ライブビューでの写真撮影時又は動画撮影時において、ユーザーは背面表示部15の全体画像で構図を確認しつつ、上部表示部14で人物の顔の拡大画像を見ることで一人ひとりのピントの確認をすることができる。また、全体画像に拡大画像が重畳表示されたり、1画面中に全体画像と拡大画像が別枠で表示されたりすると、全体画像の一部が拡大画像に隠れたり、全体画像と拡大画像の表示エリアが共に小さくなったりして見づらくなる。しかし、本実施形態の電子カメラ11によれば、全体画像を大きくかつ隠れるところなくその全体を見渡すことができ、拡大画像も別画面で比較的大サイズで見ることができる。
以上詳述したようにこの第一実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)背面表示部15に全体画像(静止画81、ライブビュー画像86、動画88)を表示し、全体画像の一部領域(拡大表示領域84)を拡大した拡大画像85,87,90を上部表示部14に表示させる構成とした。そのため、ユーザーは背面表示部15の全体画像で構図を確認しつつ、上部表示部14の拡大画像でピント確認を行うことができる。また、従来のカメラでは、全体画像に拡大画像が重畳表示されたり、拡大画像に全体画像が重畳表示されたりしたため、全体画像の一部が隠れて見えなくなる問題や、拡大画像の一部が隠れて見えなくなる問題があり、さらに重畳表示される画像で隠れる部分を少なく済ませるために、重畳される画像のサイズを小さくした場合はその重畳された画像が見づらくなるという問題があった。これに対し、本実施形態の電子カメラ11によれば、2つの表示部14,15の表示エリアを有効に活用して、全体画像と拡大画像を別々の表示部14,15に表示するので、これらの従来の問題を解消できる。よって、ユーザーが欲する構図とピントでより適切に写真撮影や動画撮影を行うことができ、しかもその撮影結果の再生による構図とピントの適切性の確認もより的確に行うことができる。
(1)背面表示部15に全体画像(静止画81、ライブビュー画像86、動画88)を表示し、全体画像の一部領域(拡大表示領域84)を拡大した拡大画像85,87,90を上部表示部14に表示させる構成とした。そのため、ユーザーは背面表示部15の全体画像で構図を確認しつつ、上部表示部14の拡大画像でピント確認を行うことができる。また、従来のカメラでは、全体画像に拡大画像が重畳表示されたり、拡大画像に全体画像が重畳表示されたりしたため、全体画像の一部が隠れて見えなくなる問題や、拡大画像の一部が隠れて見えなくなる問題があり、さらに重畳表示される画像で隠れる部分を少なく済ませるために、重畳される画像のサイズを小さくした場合はその重畳された画像が見づらくなるという問題があった。これに対し、本実施形態の電子カメラ11によれば、2つの表示部14,15の表示エリアを有効に活用して、全体画像と拡大画像を別々の表示部14,15に表示するので、これらの従来の問題を解消できる。よって、ユーザーが欲する構図とピントでより適切に写真撮影や動画撮影を行うことができ、しかもその撮影結果の再生による構図とピントの適切性の確認もより的確に行うことができる。
(2)拡大設定ありの状態で、静止画再生、ライブビュー表示、動画撮影を行う場合、その開始の操作を行えば、背面表示部15に撮影範囲の全体画像が表示されるとともに、全体画像中の一部領域(拡大表示領域84)の拡大画像が自動で上部表示部14に表示される。よって、ユーザーは拡大表示を指示する操作を別途行うことなく、上部表示部14で拡大画像85,87,90を確認することができる。
(3)拡大設定ありの状態で静止画の再生を行ったときには、背面表示部15に静止画81を表示するとともに、静止画81中の拡大表示領域84の拡大画像85を上部表示部14に表示する。よって、2つの表示部14,15の表示エリアを有効に活用して、静止画81を再生させて行う構図やピントの適切性の確認がしやすい。
(4)拡大設定ありの状態でライブビュー表示を行ったときには、背面表示部15にライブビュー画像86を表示するとともに、上部表示部14に拡大画像87を表示する。よって、ライブビュー画像86の全体を見渡して構図の適切性を確認し易いうえ、フォーカスポイントを含む拡大画像87を別画面で比較的大きく見られるので、ピントの適切性の確認がしやすい。
(5)拡大設定ありの状態で動画撮影を行ったときには、背面表示部15に動画88を表示するとともに、上部表示部14に拡大画像90を表示する。よって、動画88の全体を見渡して構図の適切性を確認し易いうえ、フォーカスポイントを含む拡大画像90を別画面で比較的大きく見られるので、ピントの適切性の確認がしやすい。なお、動画再生開始の操作を行えば、背面表示部15に動画88が表示され、上部表示部14に動画88中の一部領域(拡大表示領域84)の拡大画像が表示される。よって、動画再生時にも、2つの表示部14,15の表示エリアを有効に活用して、静止画81を再生させて行う構図やピントの適切性の確認がしやすい。
(6)顔検出モード選択状態の下で、ライブビュー表示又は動画撮影を開始させる操作を行えば、背面表示部15に撮影範囲の全体画像が表示されるとともに、全体画像中の一部領域(拡大表示領域84)の拡大画像が自動で上部表示部14に表示される。よって、ユーザーは拡大表示を指示する操作を別途行うことなく、上部表示部14で拡大画像87,90を確認することができる。
(7)顔検出モードで複数の顔が検出された場合、上部表示部14に表示される顔の拡大画像を、選択スイッチ26(マルチセレクター)を操作することで切り替えることができる。よって、複数の人物を被写体として写真撮影又は動画撮影するときに、上部表示部14で一人ひとりの拡大画像を見てピント確認を行うことができる。従って、複数の人物の顔が平均的にピントの合ったより適切な写真撮影や動画撮影を行うことができる。
(8)さらに、拡大画像に撮影された人物の顔に対して隣の人物の顔の位置する方向を示すマーク(矢印マーク)が拡大画像に重畳表示されるので、背面表示部15の全体画像をいちいち確認しなくても、選択スイッチ26を適切な方向に選択操作できる。そのため、その選択操作により拡大画像を順番に切り替えることで、一人ひとりの顔のピントを順番に確認する操作が簡単で済む。
前記実施形態は上記に限定されず、以下の態様に変更することもできる。
(変形例1)前記実施形態では、全体画像を背面表示部15に表示させ、全体画像の一部領域を拡大した拡大画像を上部表示部14に表示させる構成としたが、この逆でもよい。すなわち、上部表示部14に全体画像を表示し、背面表示部15に全体画像の一部領域を拡大した拡大画像を表示する構成とする。この場合、上部表示部14が第1表示部を構成し、背面表示部15が第2表示部を構成することになる。
(変形例1)前記実施形態では、全体画像を背面表示部15に表示させ、全体画像の一部領域を拡大した拡大画像を上部表示部14に表示させる構成としたが、この逆でもよい。すなわち、上部表示部14に全体画像を表示し、背面表示部15に全体画像の一部領域を拡大した拡大画像を表示する構成とする。この場合、上部表示部14が第1表示部を構成し、背面表示部15が第2表示部を構成することになる。
(変形例2)背面表示部15がカメラ本体12に対して一軸回動可能に連結された構成も採用できる。この場合、図1における電子カメラにおいて、背面表示部15をその上端中央部にてカメラ本体12と1本の水平回動軸で連結する構成とすればよい。この構成であれば、背面表示部15を収納状態から上側へ約90度傾動させれば、背面表示部15と上部表示部14とをそれぞれの画面14a,15aが略平行となる位置関係に配置できる。また、上部表示部14を二軸回動可能な状態でカメラ本体に連結した構成も採用できる。
(変形例3)第1表示部と第2表示部の両方が姿勢変更可能な回動式である構成に限定されない。例えば背面表示部15だけが回動式の構成や、上部表示部14だけが回動式の構成も採用できる。これらの構成でも、前者の場合、図1と同様に2つの表示部14,15を電子カメラ11の背面側から覗いたときに同時に視認可能な略平行の位置関係に配置でき、後者の場合、図2と同様に2つの表示部14,15を電子カメラ11の上側から覗いたときに同時に視認可能な略平行の位置関係に配置できる。これらの場合でも、両表示部14,15を略平行となる向きに配置した状態で、ユーザーは両表示部14,15のそれぞれに表示された全体画像と拡大画像を、同じ向き(視線方向)から見ることができる。例えば重畳表示など何も妨げのない全体画像を見つつ、そのフォーカスポイントを含む拡大画像を見てピント確認及びピント調整を行うことができる。
(変形例4)第1表示部と第2表示部が共にカメラ本体に固定された構成も採用できる。例えばカメラ本体の背面に第1の背面表示部と第2の背面表示部とを備えた電子カメラを採用できる。このように2つの表示部がカメラ本体に固定されていても、それぞれの画面が同じ方向から同時に視認可能な略平行な位置関係に配置されていれば、ユーザーは、2つの表示部に別々に表示させた全体画像と拡大画像を同じ視線方向から確認できる。
(変形例5)拡大画像はフォーカスポイントを含む領域の拡大画像に限定されない。拡大設定のメニュー項目でユーザーが設定した任意の部分を拡大対象とすることもできる。例えば測光ポイントを含む領域の拡大画像を表示させる構成でもよい。
(変形例6)拡大設定ありや顔検出モードの設定を予め行ってから、撮影や再生の開始操作を行う構成に限定されない。例えば撮影や再生の開始操作を行った後の撮影中や再生中に、拡大表示操作や顔検出モード選択操作を行うと、2つの表示部に全体画像と拡大画像が表示される構成も採用できる。
(変形例7)第1表示部と第2表示部の配置位置は、カメラ本体12の上面と背面の組合せや、背面と背面の組合せに限定されず、カメラ本体12の任意の位置に設定してよい。また、表示部の個数は、第1表示部と第2表示部の2個に限定されず、第1表示部と第2表示部とを含む3個以上の複数個の表示部を備えた構成も採用できる。
(変形例8)第1表示部と第2表示部のうち少なくとも一方を、モータ等のアクチュエータの動力で姿勢変更可能に駆動される構成を採用してもよい。例えばカメラには、表示部を収納状態から離れる方向へ姿勢変更させる開操作と、表示部を収納側へ姿勢変更させる閉操作との二方向の操作が可能な表示部駆動用の操作ボタンが設けられ、ユーザーが表示部駆動用の操作ボタンを押している間、表示部の姿勢角を調整できる構成が挙げられる。もちろん、ユーザーが表示部駆動用の操作ボタンを押すと、表示部が収納状態から例えば約90度回動して、第1表示部と第2表示部が略平行とはならない第1の位置関係から略平行となる第2の位置関係に配置される構成も採用できる。
(変形例9)上部表示部14と背面表示部15とが同時に視認可能な略平行な位置関係にあることを検出できる構成とし、略平行であるときに限り、2つの表示部14,15に全体画像と拡大画像とを別々の画面14a,15aに表示させる構成も採用できる。詳しくは、上部表示部14の回動位置(姿勢角)を検出する第1検出器と、背面表示部15の回動位置を検出可能な第2検出器とを設ける。また、コンピューター50は、第1及び第2検出器からの各検出信号に基づき、両表示部14,15が、ユーザーが同時に視認可能な略平行な位置関係にあるか否かを判定する判定手段を有する。判定手段が、両表示部14,15が図1及び図2に示す略平行な位置関係にあると判定した場合、表示部14,15に全体画像と拡大画像をそれぞれ表示させる。一方、判定手段が略平行でないと判定すれば、表示部15に全体画像と拡大画像の両方を一方に他方を重畳させた形で表示する。この構成によれば、ユーザーが両表示部14,15を同時に視認可能な位置関係に配置した場合に限り、各画面14a,15aに全体画像と拡大画像が別々に表示される。一方、ユーザーが両表示部14,15を略直交する位置関係に配置している場合は、背面表示部15に全体画像と拡大画像の両方が表示され、上部表示部14には撮影条件情報が表示されるので、そのときユーザーが見ている画面から必要な情報を得ることができる。
(変形例10)カメラは、電子カメラ(デジタルカメラ)に限定されず、フィルム式カメラでもよい。
11…カメラとしての電子カメラ、12…カメラ本体、17…電源スイッチ、18…レリーズボタン、14…第2表示部としての上部表示部、14a…画面、15…第1表示部としての背面表示部、15a…画面、25…開始操作部としてのライブビューボタン、26…選択操作手段としての選択スイッチ、27…開始操作部としてのOKボタン、31…再生操作部としての再生ボタン、50…コンピューター、51…操作部、55…第1表示ドライバ、56…第2表示ドライバ、57…電源回路、58…アナログ信号処理回路、59…電源電池、61…制御部、62…メモリ、62a…拡大倍率記憶部、62b…フラグ記憶部、63…モード設定部、65…電源制御部、66…画像処理部、67…顔検出手段としての顔検出部、68…合焦制御部、69…表示制御手段を構成する表示制御部、71…画像生成部、72…第1表示処理部、73…第2表示処理部、75…拡大画像生成手段を構成する拡大画像生成部、76…重畳表示画像生成部、78…第1画像データ生成部、79…第2画像データ生成部、81…全体画像としての静止画、82…撮影条件情報、83…撮影条件情報、84…一部領域としての拡大表示領域、85…拡大画像、86…全体画像としてのライブビュー画像、87…拡大画像、88…全体画像としての動画、89…撮影条件情報、90…拡大画像。
Claims (8)
- 第1表示部と第2表示部とを備えたカメラであって、
前記第1表示部と前記第2表示部との表示内容を制御する表示制御手段と、
前記第1表示部に表示される全体画像中の一部領域を拡大した拡大画像を生成する拡大画像生成手段とを備え、
前記表示制御手段が、前記第2表示部に前記拡大画像を表示させることにより、当該第2表示部が拡大表示専用になることを特徴とするカメラ。 - 請求項1に記載のカメラにおいて、
静止画を再生するために操作される再生操作部を備え、
前記表示制御手段は、前記再生操作部が操作されたことを検知すると、前記第1表示部に静止画を再生表示させるとともに、前記第2表示部に前記静止画の一部領域を拡大した拡大画像を表示させることを特徴とするカメラ。 - 請求項1又は2に記載のカメラにおいて、
ライブビュー表示又は動画撮影を開始させる開始操作部を備え、
前記表示制御手段は、前記開始操作部が操作されたことを検知すると、前記第1表示部にライブビュー画像又は動画撮影画像の表示を開始させるとともに、前記第2表示部に前記ライブビュー画像又は動画撮影画像の一部領域を拡大した拡大画像を表示させることを特徴とするカメラ。 - 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のカメラにおいて、
被写体画像中の人物の顔を検出する顔検出手段を備え、
前記表示制御手段は、ライブビュー表示中又は動画撮影中に、前記第1表示部に前記被写体画像としてライブビュー画像又は動画撮影画像を表示するように構成され、
前記ライブビュー表示中又は動画撮影中に、前記顔検出手段が前記ライブビュー画像又は動画撮影画像中に人物の顔を検出すると、前記拡大画像生成手段が、検出された顔を含む一部領域を拡大した拡大画像を生成し、当該生成した拡大画像を前記表示制御手段が前記第2表示部に表示させることを特徴とするカメラ。 - 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のカメラにおいて、
被写体画像中の人物の顔を検出する顔検出手段を備え、
前記表示制御手段は、ライブビュー表示中又は動画撮影中に、前記第1表示部に前記被写体画像としてライブビュー画像又は動画撮影画像を表示するように構成され、
前記ライブビュー表示中又は動画撮影中に、前記顔検出手段が、ライブビュー画像又は動画撮影画像中に人物の顔を複数検出すると、前記拡大画像生成手段が、検出された複数の顔のうち一つの顔を含む一部領域を拡大した拡大画像を生成し、当該生成した拡大画像を前記表示制御手段が前記第2表示部に表示させることを特徴とするカメラ。 - 請求項5に記載のカメラにおいて、
前記顔検出手段により検出された複数の顔のうち一つを選択するための選択操作手段を備え、
前記選択操作手段の操作による顔の選択の変更を受け付けると、前記拡大画像生成手段が変更先の顔を含む一部領域を拡大した拡大画像を生成し、生成した当該拡大画像を前記表示制御手段が前記第2表示部に表示させることを特徴とするカメラ。 - 請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載のカメラにおいて、
前記第1表示部と前記第2表示部は、カメラの撮影条件情報を表示するためにカメラ本体の上面に設けられた上部表示部と、ライブビュー画像及び撮影画像を含む画像を表示するためにカメラ本体の背面に設けられた背面表示部とからなり、
前記上部表示部と前記背面表示部のうち少なくとも一方が、当該両表示部を同じ視線方向から視認可能な向きに配置しうるように姿勢変更可能に構成されていることを特徴とするカメラ。 - 請求項7に記載のカメラにおいて、
前記第1表示部が前記背面表示部であり、前記第2表示部が上部表示部であって、
前記表示制御手段は、前記全体画像を前記背面表示部に表示し、前記拡大画像を前記上部表示部に表示することを特徴とするカメラ。
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