JP2010192202A - 排水機構付き燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池システムの正常な動作を維持する。
【解決手段】排水機構付き燃料電池システム1は、反応ガスを供給されて発電を行う燃料電池2と、燃料電池2から排出されるアノードオフガスから水分を分離し貯留する気液分離器7と、気液分離器7に貯留された水分を排出する排水弁9と、気液分離器7と排水弁9とを接続する排水流路23と、排水流路23に設けられ異物を捉えるフィルタ8と、フィルタ8を迂回しこのフィルタ8の上流と下流を接続するバイパス流路24と、バイパス流路24に設けられその上流側と下流側の圧力差によりバイパス流路24を開閉する差圧作動弁10と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】排水機構付き燃料電池システム1は、反応ガスを供給されて発電を行う燃料電池2と、燃料電池2から排出されるアノードオフガスから水分を分離し貯留する気液分離器7と、気液分離器7に貯留された水分を排出する排水弁9と、気液分離器7と排水弁9とを接続する排水流路23と、排水流路23に設けられ異物を捉えるフィルタ8と、フィルタ8を迂回しこのフィルタ8の上流と下流を接続するバイパス流路24と、バイパス流路24に設けられその上流側と下流側の圧力差によりバイパス流路24を開閉する差圧作動弁10と、を備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、排水機構を備えた燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムにおいては、発電により水が生成されるが、この水は燃料電池システム内で循環させたり、余剰の水はガス中の不純物とともに排出している。この余剰の水やガス中の不純物を排出するために排出弁を設けるが、排出弁の正常な動作を確保するために、排出弁の上流にフィルタを設置し、フィルタで異物を除去することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
燃料電池システムにおいては、前記異物は個体とは限られない。燃料電池の内部には、例えば、電解質膜における膜自体や、接着剤や、シール材など多種多様な高分子材料が使用されており、これら高分子素材の一部は、劣化したり、所定の温度条件により水中に溶出し易くなる傾向がある。高分子素材の溶出や析出が燃料電池システム内において発生すると、水の循環や排出に影響が出る。例えば、水に溶出した高分子素材が前記排出弁で析出すると、排出弁のシール性に悪い影響を与えるなどの不具合が生じる。
前述のように排出弁の上流にフィルタを設置しておくと、水に溶出した高分子素材が排出弁の上流のフィルタにおいて析出するので、排出弁での析出を防止することができる。
前述のように排出弁の上流にフィルタを設置しておくと、水に溶出した高分子素材が排出弁の上流のフィルタにおいて析出するので、排出弁での析出を防止することができる。
しかしながら、前記フィルタを設置した場合、フィルタが異物で目詰まりすると、排水性能が低下してしまう。これを防止するには、フィルタを定期的に交換する必要がある。
また、フィルタが目詰まりを起こしたときにはフィルタをバイパスして排水することができるように、バイパス流路を設ける方法もある(例えば、特許文献2参照)。
また、フィルタが目詰まりを起こしたときにはフィルタをバイパスして排水することができるように、バイパス流路を設ける方法もある(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、フィルタの定期的な交換はユーザーへの負担増を強いるものであるため、好ましくない。
また、燃料を循環させる流路にフィルタを設置すると、フィルタによる圧損の増大が燃料の循環量を低下させ、発電性能に悪影響を与える虞がある。
また、フィルタをバイパスするバイパス流路を設けると、バイパス流路には常に流体が流れるようになるため、異物の一部が常にバイパス流路を通過することとなり、異物の影響を受け易いバルブの上流に適用するのは困難である。
また、燃料を循環させる流路にフィルタを設置すると、フィルタによる圧損の増大が燃料の循環量を低下させ、発電性能に悪影響を与える虞がある。
また、フィルタをバイパスするバイパス流路を設けると、バイパス流路には常に流体が流れるようになるため、異物の一部が常にバイパス流路を通過することとなり、異物の影響を受け易いバルブの上流に適用するのは困難である。
そこで、この発明は、フィルタのメンテナンスに関わるユーザーの負担を軽減するとともに、正常な動作を維持することができる燃料電池システムを提供するものである。
この発明に係る排水機構付き燃料電池システムでは、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、反応ガス(例えば、後述する実施例における水素ガスと空気)を供給されて発電を行う燃料電池(例えば、後述する実施例における燃料電池2)と、前記燃料電池から排出される前記反応ガスのオフガス(例えば、後述する実施例におけるアノードオフガス)から水分を分離し貯留する気液分離器(例えば、後述する実施例における気液分離器7)と、前記気液分離器に貯留された水分を排出する排水弁(例えば、後述する実施例における排水弁9)と、前記気液分離器と前記排水弁とを接続する排水流路(例えば、後述する実施例における排水流路23)と、前記排水流路に設けられ異物を捉えるフィルタ(例えば、後述する実施例におけるフィルタ8)と、前記フィルタを迂回し該フィルタの上流と下流を接続するバイパス流路(例えば、後述する実施例におけるバイパス流路24)と、前記バイパス流路に設けられその上流側と下流側の圧力差により該バイパス流路を開閉する差圧作動手段(例えば、後述する実施例における差圧作動弁10)と、を備えることを特徴とする排水機構付き燃料電池システム(例えば、後述する実施例における排水機構付き燃料電池システム1)である。
このように構成することにより、フィルタの目詰まりが進行しないときに排水弁が開かれると、バイパス流路は差圧作動手段により閉塞されているので、気液分離器に貯留されていた水分はフィルタを通って排水弁から排出される。フィルタの目詰まりが進行したときに排水弁が開かれると、フィルタの上流と下流との圧力差が大きくなるので、該圧力差に基づいて差圧作動手段が開動作してバイパス流路が開放され、気液分離器に貯留されていた水分はバイパス流路を通って排水弁から排出される。
請求項1に係る発明は、反応ガス(例えば、後述する実施例における水素ガスと空気)を供給されて発電を行う燃料電池(例えば、後述する実施例における燃料電池2)と、前記燃料電池から排出される前記反応ガスのオフガス(例えば、後述する実施例におけるアノードオフガス)から水分を分離し貯留する気液分離器(例えば、後述する実施例における気液分離器7)と、前記気液分離器に貯留された水分を排出する排水弁(例えば、後述する実施例における排水弁9)と、前記気液分離器と前記排水弁とを接続する排水流路(例えば、後述する実施例における排水流路23)と、前記排水流路に設けられ異物を捉えるフィルタ(例えば、後述する実施例におけるフィルタ8)と、前記フィルタを迂回し該フィルタの上流と下流を接続するバイパス流路(例えば、後述する実施例におけるバイパス流路24)と、前記バイパス流路に設けられその上流側と下流側の圧力差により該バイパス流路を開閉する差圧作動手段(例えば、後述する実施例における差圧作動弁10)と、を備えることを特徴とする排水機構付き燃料電池システム(例えば、後述する実施例における排水機構付き燃料電池システム1)である。
このように構成することにより、フィルタの目詰まりが進行しないときに排水弁が開かれると、バイパス流路は差圧作動手段により閉塞されているので、気液分離器に貯留されていた水分はフィルタを通って排水弁から排出される。フィルタの目詰まりが進行したときに排水弁が開かれると、フィルタの上流と下流との圧力差が大きくなるので、該圧力差に基づいて差圧作動手段が開動作してバイパス流路が開放され、気液分離器に貯留されていた水分はバイパス流路を通って排水弁から排出される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記差圧作動手段は、前記バイパス流路における流体の流れ方向と逆方向にスプリング(例えば、後述する実施例におけるスプリング18)で付勢され閉弁する弁手段(例えば、後述する実施例における差圧作動弁10)で構成されていることを特徴とする。
このように構成したことにより、スプリングの強さの設定次第で差圧作動手段の作動圧を所望に設定することができる。
このように構成したことにより、スプリングの強さの設定次第で差圧作動手段の作動圧を所望に設定することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記バイパス流路には、流体の流れを検出する流れ検出手段(例えば、後述する実施例における流れ検出センサ19)が設けられていることを特徴とする。
このように構成したことにより、流れ検出手段の検出結果に基づいて差圧作動手段の作動状態を検知することができる。
このように構成したことにより、流れ検出手段の検出結果に基づいて差圧作動手段の作動状態を検知することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の発明において、前記フィルタの目詰まりを報知する報知手段と、前記流れ検出手段により流体の流れが検出されたときに前記報知手段を動作させる制御部(例えば、後述する実施例における制御装置50)と、を備えることを特徴とする。
このように構成したことにより、フィルタの目詰まりをユーザーに確実に知らせることができる。
このように構成したことにより、フィルタの目詰まりをユーザーに確実に知らせることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明において、車両に搭載されており、前記フィルタが車両の周面から取り外し可能に設置されていることを特徴とする。
このように構成したことにより、フィルタの清掃、交換が簡単に、確実に実施することができる。
このように構成したことにより、フィルタの清掃、交換が簡単に、確実に実施することができる。
請求項1に係る発明によれば、フィルタの目詰まりが進行してフィルタの上流と下流の圧力差が大きくなると、該圧力差に基づいて差圧作動手段が動作しバイパス流路が開放されるので、フィルタが目詰まりを起こしたときにも気液分離器に貯留された水分をバイパス流路および排水弁を介して排出することができ、燃料電池システムの正常な動作を維持することができる。
請求項2に係る発明によれば、差圧作動手段の作動圧を所望に設定することができる。
請求項3に係る発明によれば、流れ検出手段の検出結果に基づいて差圧作動手段の作動状態を検知することができ、流れ検出手段により流体の流れが検知されたときには、差圧作動手段が開動作したときであり、すなわちフィルタが目詰まりしているときであると判定することができ、フィルタの清掃、交換のタイミングを適切に把握することができる。その結果、燃料電池システムの正常な動作を維持することができる。
請求項4に係る発明によれば、フィルタの目詰まりをユーザーに確実に知らせることができるので、フィルタの清掃、交換を適切なタイミングで行うことができる。その結果、燃料電池システムの正常な動作を維持することができる。
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請求項5に係る発明によれば、フィルタの清掃、交換が簡単に、確実に実施することができるので、燃料電池システムの正常な動作を維持することができる。
以下、この発明に係る排水機構付き燃料電池システムの実施例を図1から図3の図面を参照して説明する。
図1は、この発明に係る排水機構付き燃料電池システムの概略構成図である。この実施例において、燃料電池システム1は燃料電池自動車に搭載されており、固体高分子電解質膜型の燃料電池2を備えている。
図1は、この発明に係る排水機構付き燃料電池システムの概略構成図である。この実施例において、燃料電池システム1は燃料電池自動車に搭載されており、固体高分子電解質膜型の燃料電池2を備えている。
燃料電池2は、例えば固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟み込んで形成されたセルを複数積層して構成されたスタックからなり、アノードに燃料として水素ガスを供給し、カソードに酸化剤として酸素を含む空気を供給すると、アノードで触媒作用により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソードまで移動して、カソードで酸素と電気化学反応を起こして発電し、水が生成される。カソード側で生じた生成水の一部は固体高分子電解質膜を介してアノード側に逆拡散するため、アノード側にも生成水が存在する。なお、この実施例において、水素ガスと空気(酸素)は、燃料電池2に供給されて発電をする反応ガスを構成する。
空気はエアコンプレッサ30により所定圧力に加圧され、空気流路31を通って燃料電池2のカソードに供給される。燃料電池2に供給された空気は発電に供された後、燃料電池2からカソードオフガスとしてカソードオフガス流路32に排出され、圧力制御弁33を介して排出される。
高圧水素タンク(燃料供給手段)3に収容された水素ガスは、水素供給流路21を流通して燃料電池2の各セルのアノードに供給される。水素供給流路21には、高圧水素タンク3に近い側から順に、遮断弁4、圧力調整弁5、エゼクタ6が設けられている。
燃料電池2のアノードに供給された水素ガスのうち発電に供されなかった水素ガス、すなわち未反応の水素は、燃料電池1からアノードオフガスとして排出され、アノードオフガス流路22を通ってエゼクタ6に吸引され、高圧水素タンク3から供給される新鮮な水素ガスと合流して再び燃料電池2のアノードに供給される。すなわち、燃料電池2から排出されるアノードオフガスは燃料ガス(反応ガス)として燃料電池2に循環せしめられる。
エゼクタ6は、燃料電池2のアノードから排出されるアノードオフガスを水素供給流路21に戻すポンプとして機能する。エゼクタ6に代えてポンプを用いたり、あるいは、エゼクタとポンプを併用することも可能である。
燃料電池2のアノードに供給された水素ガスのうち発電に供されなかった水素ガス、すなわち未反応の水素は、燃料電池1からアノードオフガスとして排出され、アノードオフガス流路22を通ってエゼクタ6に吸引され、高圧水素タンク3から供給される新鮮な水素ガスと合流して再び燃料電池2のアノードに供給される。すなわち、燃料電池2から排出されるアノードオフガスは燃料ガス(反応ガス)として燃料電池2に循環せしめられる。
エゼクタ6は、燃料電池2のアノードから排出されるアノードオフガスを水素供給流路21に戻すポンプとして機能する。エゼクタ6に代えてポンプを用いたり、あるいは、エゼクタとポンプを併用することも可能である。
アノードオフガス流路22の途中には、アノードオフガスに含まれる水分をガス体から分離し、分離した水分を貯留する気液分離器7が設けられている。この気液分離器7においてアノードオフガスから分離された水分はタンク部7aに貯留され、水分を除去されたアノードオフガスが前述したようにエゼクタ6に吸引される。これにより、燃料電池2への水分供給過多を防止し、燃料電池2内でのフラッディングを防止して、正常な発電状態の維持を図っている。
気液分離器7のタンク部7aには排水流路23が接続されており、排水流路23にはフィルタ8が設けられてるとともに、フィルタ8の下流に排水弁9が設けられている。排水弁9は通常は閉じられており、例えば燃料電池2の運転状態に応じて、あるいは所定時間間隔など適宜のタイミングで開いて、タンク部7aに貯留された水分とともに気液分離器7を流通するアノードオフガスを排出する。
フィルタ8は、水分およびアノードオフガス中に含まれる異物を捕集するものであり、排水弁9の上流に設置することにより、該異物が排水弁9へ流入しないようにしている。したがって、燃料電池2の内部から高分子素材の一部が水に溶出しても、水に溶出した高分子素材は排水弁9において析出する前に、その上流のフィルタ8において析出するので、排水弁9での析出を防止することができる。なお、フィルタ8により捉えられる異物は、水に溶出した高分子素材に限られるものではなく、個体物などあらゆる異物が含まれる。
また、排水流路23には、フィルタ8の上流から分岐し、フィルタ8を迂回した後にフィルタ8の下流に合流するバイパス流路24が接続されている。すなわち、バイパス流路24は、フィルタ8を迂回してフィルタ8の上流と下流とを接続している。このバイパス流路24には、差圧作動弁(差圧作動手段)10が設けられている。差圧作動弁10は、差圧作動弁10の上流側の圧力と下流側の圧力との圧力差に基づいて開閉される弁手段であり、前記圧力差が所定値未満では閉弁し、該所定値以上になると開弁する。
図2は、差圧作動弁10の具体例を示す概略断面図である。この差圧作動弁10は、互いに螺合された上流側弁箱11と下流側弁箱12とを備え、上流側弁箱11には流入路13に連なる弁座14が設けられ、下流側弁箱12には流出路15に連なる弁体収容孔16が設けられ、弁体収容孔16には、弁座14に着座離反可能な球状の弁体17と、弁体17を弁座14に向けて付勢するスプリング18が収容されて構成されている。なお、上流側弁箱11と下流側弁箱12は図示しないシール材によりシールされている。
この差圧作動弁10では、流入路13内の圧力と流出路15内の圧力との圧力差により弁体17を弁座14から離間する方向(すなわち、流出路15に接近する方向)へ押圧する力が、スプリング18により弁体17を弁座14に付勢する力よりも大きくなると、弁体17が弁座14から離間して開弁し、流体が流入路13から流出路15へと流通する。したがって、差圧作動弁10は、バイパス流路24における流体の流れ方向と逆方向にスプリング18で付勢されて閉弁する弁手段と言うことができる。
なお、差圧作動弁10はこの構造例に限られるものでないことは勿論である。
なお、差圧作動弁10はこの構造例に限られるものでないことは勿論である。
図1に戻って、バイパス流路24において差圧作動弁10の下流には、流体の流れを検出する流れ検出センサ(流れ検出手段)19が設置され、流れ検出センサ19の出力信号が制御装置(制御部)50に入力される。流れ検出センサ19は例えば流量センサで構成することができる。
なお、制御装置50は、車両の運転状態や燃料電池2の運転状態に応じて、遮断弁4、エアコンプレッサ30、圧力制御弁33、排水弁9等を制御する。また、制御装置50は、流れ検出センサ19が流体の流れを検出した場合に、フィルタ8の目詰まりを乗員に報知する報知手段(図示略)を動作する。報知手段による報知は、ランプの点灯、警報音の出力、画像表示手段によるアイコン表示などを例示することができる。
なお、制御装置50は、車両の運転状態や燃料電池2の運転状態に応じて、遮断弁4、エアコンプレッサ30、圧力制御弁33、排水弁9等を制御する。また、制御装置50は、流れ検出センサ19が流体の流れを検出した場合に、フィルタ8の目詰まりを乗員に報知する報知手段(図示略)を動作する。報知手段による報知は、ランプの点灯、警報音の出力、画像表示手段によるアイコン表示などを例示することができる。
このように構成された燃料電池システム1によれば、フィルタ8の目詰まりが進行していないときに排水弁9が開弁されると、フィルタ8の上流側圧力と下流側圧力との圧力差が小さいので差圧作動弁10は閉弁し、バイパス流路24は閉塞される。したがって、気液分離器7のタンク部7aに貯留されていた水分はフィルタ8を通って排水弁9から排出される。
一方、フィルタ8の目詰まりがある程度まで進行したときに排水弁9が開弁されると、フィルタ8の上流側圧力と下流側圧力との圧力差が大きいので、差圧作動弁10のスプリング18の付勢力に抗して弁体17が弁座14から離反し、すなわち前記圧力差に基づいて差圧作動弁10が開動作し、バイパス流路24が開放される。このときには、気液分離器に貯留されていた水分はバイパス流路24および差圧作動弁10を通って排水弁9から排出される。
したがって、フィルタ8が目詰まりを起こしたときにも気液分離器7に貯留された水分をバイパス流路24および排水弁9を介して排出することができ、燃料電池システム1の正常な動作を維持することができる。
したがって、フィルタ8が目詰まりを起こしたときにも気液分離器7に貯留された水分をバイパス流路24および排水弁9を介して排出することができ、燃料電池システム1の正常な動作を維持することができる。
また、バイパス流路24に水が流れると、流れ検出手段19が流体の流れを検出し、その出力信号を制御装置50へ出力する。流れ検出手段19により流体の流れが検知されたときには、差圧作動弁10が開動作したときであり、すなわちフィルタ8が目詰まりしているときである。そこで、制御装置50は、前記報知手段を介して乗員にフィルタ8が目詰まり状態であることを報知する。これにより、フィルタ8の目詰まりを乗員に確実に知らせることができ、また、乗員はフィルタ8の清掃、交換のタイミングを適切に把握することができる。その結果、フィルタ8の清掃、交換を適切なタイミングで実行することができ、燃料電池システムの正常な動作を維持することができる。
また、差圧作動弁10のスプリング18の強さの設定次第で、差圧作動弁10の作動圧を所望に設定することができる。
また、差圧作動弁10のスプリング18の強さの設定次第で、差圧作動弁10の作動圧を所望に設定することができる。
図3は、前記燃料電池システム1における排水機構部分をより具体的に示した部分断面図である。
この具体例では、アノードオフガス流路22に設けられた気液分離器7が上下に分離可能に構成されており、タンク部7aを有する下側本体41が、図示しない上側本体にボルトを介して締結されるようになっている。図中、符号42は前記ボルトの挿通孔である。下側本体41と上側本体との合わせ面43には、タンク部7aの外側を一周するシール材44が配置される。そして、下側本体41には弁取付部47が一体に形成されていて、弁取付部47に排水弁9が設置されている。
この具体例では、アノードオフガス流路22に設けられた気液分離器7が上下に分離可能に構成されており、タンク部7aを有する下側本体41が、図示しない上側本体にボルトを介して締結されるようになっている。図中、符号42は前記ボルトの挿通孔である。下側本体41と上側本体との合わせ面43には、タンク部7aの外側を一周するシール材44が配置される。そして、下側本体41には弁取付部47が一体に形成されていて、弁取付部47に排水弁9が設置されている。
下側本体41には、タンク部7aと排水弁9の入口側とを連通する排水路45が設けられ、排水路45のタンク部70a側にフィルタ8が脱着可能に装着されている。また、下側本体41には、フィルタ8よりも下流の排水路45とタンク部7aとを連通するバイパス路46が設けられており、バイパス路46に差圧作動弁10が取り付けられている。なお、下側本体41は、車体の下面あるいは側面(車体の外周面=周面)から取り外し可能な位置に配置するのが好ましい。
このように構成しておくと、フィルタ8が装着された下側本体41を前記上側本体から容易に取り外すことができ、下側本体41を取り外すことにより、フィルタ8の清掃、交換を容易に行うことができる。
このように構成しておくと、フィルタ8が装着された下側本体41を前記上側本体から容易に取り外すことができ、下側本体41を取り外すことにより、フィルタ8の清掃、交換を容易に行うことができる。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、流れ検出手段を、流量センサからなる流れ検出センサ19で構成したが、差圧作動弁10の弁作動検知センサや、差圧作動弁10の上流側と下流側との圧力差が設定値以上となったことを検知する差圧検知センサで構成することも可能である。
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、流れ検出手段を、流量センサからなる流れ検出センサ19で構成したが、差圧作動弁10の弁作動検知センサや、差圧作動弁10の上流側と下流側との圧力差が設定値以上となったことを検知する差圧検知センサで構成することも可能である。
1 排水機構付き燃料電池システム
2 燃料電池
7 気液分離器
8 フィルタ
9 排水弁
10 差圧作動弁(差圧作動手段)
18 スプリング
19 流れ検出センサ(流れ検出手段)
23 排水流路
24 バイパス流路
50 制御装置(制御部)
2 燃料電池
7 気液分離器
8 フィルタ
9 排水弁
10 差圧作動弁(差圧作動手段)
18 スプリング
19 流れ検出センサ(流れ検出手段)
23 排水流路
24 バイパス流路
50 制御装置(制御部)
Claims (5)
- 反応ガスを供給されて発電を行う燃料電池と、
前記燃料電池から排出される前記反応ガスのオフガスから水分を分離し貯留する気液分離器と、
前記気液分離器に貯留された水分を排出する排水弁と、
前記気液分離器と前記排水弁とを接続する排水流路と、
前記排水流路に設けられ異物を捉えるフィルタと、
前記フィルタを迂回し該フィルタの上流と下流を接続するバイパス流路と、
前記バイパス流路に設けられその上流側と下流側の圧力差により該バイパス流路を開閉する差圧作動手段と、
を備えることを特徴とする排水機構付き燃料電池システム。 - 前記差圧作動手段は、前記バイパス流路における流体の流れ方向と逆方向にスプリングで付勢され閉弁する弁手段で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の排水機構付き燃料電池システム。
- 前記バイパス流路には、流体の流れを検出する流れ検出手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水機構付き燃料電池システム。
- 前記フィルタの目詰まりを報知する報知手段と、
前記流れ検出手段により流体の流れが検出されたときに前記報知手段を動作させる制御部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の排水機構付き燃料電池システム。 - 車両に搭載されており、前記フィルタが車両の周面から取り外し可能に設置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の排水機構付き燃料電池システム。
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JP (1) | JP2010192202A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013243108A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-12-05 | Sharp Corp | 金属空気電池およびエネルギーシステム |
WO2021049195A1 (ja) * | 2019-09-12 | 2021-03-18 | 愛三工業株式会社 | 気液分離装置、及び燃料電池システム |
-
2009
- 2009-02-17 JP JP2009034009A patent/JP2010192202A/ja active Pending
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