JP2010190707A - 蓄電装置 - Google Patents

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庸介 三谷
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Abstract

【課題】蓄電部の容量値を高精度に求めることが可能な蓄電装置を提供することを目的とする。
【解決手段】主電源15と負荷17の間に接続された、キャパシタからなる蓄電部23と、蓄電部23に接続された充放電回路19、および電圧検出回路25と、これらが接続された制御回路41とから構成され、制御回路41は、負荷17を蓄電部23により動作させた際の蓄電部23の電圧(Vc)における変化範囲幅(Vcr)をあらかじめ求めておき、定電流値(I)で蓄電部23を充電、または放電し、かつ電圧検出回路25で検出した蓄電部23の電圧(Vc)が充放電開始時から変化範囲幅(Vcr)に至るまでの時間幅(Δt)を求め、蓄電部23の電圧(Vc)の傾き(ΔVs)を計算し、定電流値(I)を傾き(ΔVs)で除して蓄電部23の容量値(C)を求めるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャパシタからなる蓄電部に電力を蓄える補助電源としての蓄電装置に関するものである。
近年、環境への配慮や燃費向上のために、モータとエンジンの動力をハイブリッド化した自動車(以下、車両という)が市販されている。このような車両はブレーキによる電力回生を行うために、従来の機械的な油圧制御に替わって電気的な油圧制御を行う車両制動システムが用いられている。しかし、バッテリが異常になると、車両制動システムが動作しなくなる等の可能性があった。
そこで、バッテリ異常時に車両制動システムに電力を供給するための補助電源としての車両用の蓄電装置が、例えば特許文献1に提案されている。図5はこのような蓄電装置のブロック回路図である。電力を蓄える蓄電素子には例えば大容量の電気二重層キャパシタが用いられ、これを複数個接続して蓄電部としてのキャパシタユニット101が構成されている。キャパシタユニット101には、その充放電を制御する充電回路103、および放電回路105が接続されている。充電回路103と放電回路105はマイコン107によって制御されている。マイコン107にはバッテリ異常を検出するための電圧検出手段109が接続され、電圧検出手段109には異常時にキャパシタユニット101の電力を供給するFETスイッチ111が接続されている。
このようにして構成された蓄電装置113はバッテリ115と電子制御部117の間に接続されており、イグニションスイッチ119によって起動、停止するように制御されている。
電子制御部117は車両制動システムであるので、安全確保のためにバッテリ115が異常になっても電子制御部117を駆動させ続けなければならない。そこで、バッテリ115の異常を電圧検出手段109が検出すれば、FETスイッチ111をオンにしてキャパシタユニット101の電力を電子制御部117に供給することで、バッテリ115の異常に対応している。また、車両の使用終了時には、キャパシタユニット101の劣化を抑制するために、マイコン107は放電回路105によってキャパシタユニット101に蓄えられた電力を放電している。
このような蓄電装置113は、バッテリ115の異常時にも確実に電子制御部117に必要十分な電力を供給できるようにするために、キャパシタユニット101の劣化判断を行っている。すなわち、キャパシタユニット101は劣化が進行するに伴って、その内部抵抗値Rが上昇し容量値Cが低減するので、現在の内部抵抗値Rと容量値Cを求め、例えばあらかじめ求めたこれらの劣化限界値(順にRd、Cdとする)と比較することにより、キャパシタユニット101の劣化を判断することができる。この劣化判断動作の詳細を図6により説明する。
図6は、蓄電装置113を起動した際におけるキャパシタユニット101の電圧経時変化特性を示し、横軸は時間を、縦軸はキャパシタユニット101の電圧を、それぞれ示す。
前記したように、マイコン107は使用終了時に放電回路105によりキャパシタユニット101の電力を放電しているので、図6の時間0に示すように、蓄電装置113の起動時にはキャパシタユニット101の電圧は0Vである。この状態で、マイコン107が充電回路103により定電流値Iでキャパシタユニット101を充電すると、充電開始直後に、図6の時間0に示すようにキャパシタユニット101の内部抵抗値Rに比例した電圧上昇が起こり、その後、キャパシタユニット101の電圧が経時的に上昇していく。
ここで、マイコン107はキャパシタユニット101の内部抵抗値Rを求めるために充電を80ミリ秒(80mS)の間、中断し、その際の電圧降下幅ΔV1を求める。これにより、内部抵抗値Rを、R=ΔV1/Iより求めている。
その後、マイコン107は充電を再開し、その際の任意の時間幅Δtにおける電圧上昇幅ΔV2を求める。これにより、キャパシタユニット101の容量値Cを、C=I・Δt/ΔV2より求めている。
このようにして求めた内部抵抗値Rと容量値Cを用いて、前記した劣化限界値Rd、Cdとそれぞれ比較し、R≧Rd、またはC≦Cdであれば、キャパシタユニット101が劣化していると判断することができる。これにより、蓄電装置113の高信頼性を得ていた。
特開2005−28908号公報
上記の蓄電装置113によると、確かにキャパシタユニット101の劣化判断を行うことにより、高信頼性の蓄電装置113を構成することができるのであるが、容量値Cを充電再開後の任意の時間幅Δtにおける電圧上昇幅ΔV2により求めているので、時間幅Δtの設定によっては容量値Cの精度が低下する可能性があった。この理由を図7により説明する。図7はキャパシタの等価回路図である。ここで、前記したようにキャパシタユニット101は複数の電気二重層キャパシタを接続した構造であるが、ここでは接続された電気二重層キャパシタを合成して1つのキャパシタと等価として扱う。
図7に示すように、キャパシタは内部抵抗成分121、122、123・・・と容量成分131、132、133・・・が複数並列に接続された構成と等価であると考えられる。ここで、キャパシタの充電初期では、図7における一番上の容量成分131に電力が主に蓄えられ、並列接続された他の容量成分132、133・・・にはあまり充電されない。これは、図7で容量成分132、133・・・と下の方の容量成分になる程、内部抵抗成分121、122、123・・・の合成抵抗値が大きくなるためである。しかし、充電を継続するに従って、徐々に容量成分132、133・・・にも充電されていく。このような挙動により、キャパシタユニット101を定電流値Iで充電すると、理想的には図6に示すように、キャパシタユニット101の電圧は時間とともに直線的に上昇していくのであるが、実際には、主に容量成分131に充電される初期状態においては素早く充電されるので、キャパシタユニット101の電圧上昇速度が大きくなるが、その後、他の容量成分132、133・・・への充電が徐々に行われると、その際の電圧上昇速度は小さくなる。このため、図6の電圧上昇幅ΔV2の測定タイミングによっては、同じ時間幅Δtであっても図6の電圧上昇幅ΔV2が変化してしまう可能性があった。すなわち、図6の時間0の近傍で電圧上昇幅ΔV2を測定すると、その値は大きくなり、満充電近傍で電圧上昇幅ΔV2を測定すると、その値は小さくなる。その結果、時間幅Δtを充電時の任意のタイミングに設定すると容量値Cの精度が低下するという課題があった。
なお、満充電状態のキャパシタを定電流値Iで放電する場合も、上記した充電時と同様に、内部抵抗成分121のみで合成抵抗値が最小である図7の一番上の容量成分131に蓄えられた電力から放電される。この時は、合成抵抗値が小さいので、電圧降下速度が大きくなる。その後、他の容量成分132、133・・・からの放電が徐々に行われると、電圧降下速度は小さくなる。従って、放電時に容量値Cを求める場合でも、充電時と同様の課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、蓄電部の容量値を高精度に求めることが可能な蓄電装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の蓄電装置は、主電源と負荷の間に接続された蓄電装置であって、前記蓄電装置は、キャパシタからなる蓄電部と、前記蓄電部に接続された充放電回路、および電圧検出回路と、前記充放電回路、および前記電圧検出回路が接続され、前記負荷を前記蓄電部により動作させた際の前記蓄電部の電圧(Vc)における変化範囲幅(Vcr)をあらかじめ記憶した制御回路とからなり、前記制御回路は、前記充放電回路により前記蓄電部を定電流値(I)で未充電状態から充電を開始するか、または満充電状態から放電を開始し、前記蓄電部の電圧(Vc)が前記変化範囲幅(Vcr)に入っている時に、前記充電、または放電の中断前後における電圧差(ΔVp)を前記電圧検出回路により検出し、前記電圧差(ΔVp)を前記定電流値(I)で除して前記蓄電部の内部抵抗値(R)を求めるとともに、前記電圧検出回路で検出した前記蓄電部の電圧(Vc)が、前記充電、または放電を開始してから前記変化範囲幅(Vcr)分、変化するまでの時間幅(Δt)を求め、前記蓄電部の電圧(Vc)の傾き(ΔVs)を、ΔVs=(Vcr−ΔVp)/Δtより計算し、前記定電流値(I)を前記傾き(ΔVs)で除して前記蓄電部の容量値(C)を求めるようにしたものである。
本発明の蓄電装置によれば、蓄電部の電圧(Vc)が変化範囲幅(Vcr)に入っている時に内部抵抗値(R)を求めるとともに、蓄電部の電圧(Vc)が変化範囲幅(Vcr)分、変化するまでの時間幅(Δt)から蓄電部の容量値(C)を求めるが、変化範囲幅(Vcr)として、負荷を蓄電部により動作させた際に取り得る蓄電部の電圧(Vc)の範囲としたことで、蓄電部を実際に使用する条件における容量値Cが得られ、高精度化が図れるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における蓄電装置のブロック回路図である。図2は、本発明の実施の形態における蓄電装置の定電流充電時における蓄電部の電圧の経時特性図である。図3は、本発明の実施の形態における蓄電装置の内部抵抗値と容量値の相関関係からなる劣化限界特性図である。図4は、本発明の実施の形態における蓄電装置の定電流放電時における蓄電部の電圧の経時特性図である。なお、図1において太線は電力系配線を、細線は信号系配線をそれぞれ示す。また、図2、図4において、横軸は時間tを、縦軸は蓄電部の電圧Vcをそれぞれ示す。また、図3において、横軸は容量値Cを、縦軸は内部抵抗値Rをそれぞれ示す。
図1において、蓄電装置11は主電源15と負荷17との間に接続されている。主電源15は車両用のバッテリであり、負荷17は車両制動システムの電子制御部である。
蓄電装置11は次の構成を有する。まず、主電源15の出力には充放電回路19と、主電源15の電圧Vbを検出する主電源電圧検出回路21が接続されている。充放電回路19は後述する蓄電部を定電流、または定電圧で満充電電圧まで充電したり、任意に放電する機能を有する。なお、本実施の形態における充放電回路19の放電機能は、蓄えられた電力を負荷17に供給することなく充放電回路19に内蔵された抵抗器(図示せず)により放電するもので、負荷17への放電を制御する機能は有していない。また、主電源電圧検出回路21は電力系配線(太線)の入力側と出力側が同電圧になるよう接続されている。
充放電回路19と負荷17の間には、蓄電部23が接続されている。蓄電部23は、例えば蓄電素子として電気二重層キャパシタを複数個直列接続して必要な電力を賄う構成としている。本実施の形態では定格電圧2.2Vの電気二重層キャパシタを6個直列に接続した構成とした。従って、蓄電部23の満充電電圧Vcfは13.2Vとなる。なお、負荷17の要求電力仕様によって電気二重層キャパシタの個数を増減したり直並列接続としてもよい。
蓄電部23には、その電圧Vcを検出して出力する電圧検出回路25が接続されている。さらに、蓄電部23には、その温度を検出するための温度センサ27が配されている。温度センサ27は温度に対する抵抗値の変化率が大きいサーミスタを用いた。
電圧検出回路25と負荷17の間には、切替スイッチ35と第1ダイオード37が直列に接続されている。切替スイッチ35は外部からオンオフ制御できる構成のもので、ここではFETを用いた。また、第1ダイオード37はアノードが切替スイッチ35に、カソードが負荷17にそれぞれ接続されている。
なお、主電源電圧検出回路21と負荷17の間にも第2ダイオード39が接続されている。第2ダイオード39はアノードが主電源電圧検出回路21に、カソードが負荷17にそれぞれ接続されている。従って、第1ダイオード37と第2ダイオード39により主電源15からの電力と蓄電部23からの電力が互いに逆流することを防止している。
充放電回路19、主電源電圧検出回路21、電圧検出回路25、温度センサ27、および切替スイッチ35は信号系配線で制御回路41にも接続されている。制御回路41はマイクロコンピュータと周辺回路から構成されており、蓄電装置11の全体の動作を制御している。すなわち、制御回路41は電圧検出回路25の出力から蓄電部23の電圧Vcを、主電源電圧検出回路21の出力から主電源15の電圧Vbを、温度センサ27の出力から温度Tを、それぞれ読み込む。また、制御回路41は充放電回路19に制御信号Contを送信することで充放電回路19の制御を行う。また、切替スイッチ35に切替スイッチオンオフ信号Sofを送信することで切替スイッチ35のオンオフ制御を行う。また、制御回路41は車両側制御回路(図示せず)とデータ信号dataの送受信を行うことで互いに交信する機能を有している。
次に、このような蓄電装置11の動作について、まず蓄電部23の劣化判断を含む起動時の動作を、図2、図3により説明する。
図2において、時間t0では車両が非使用状態である。この時、蓄電部23には電力が充電されていない未充電状態であるので、蓄電部23の電圧Vcは0V近傍となる。その後、時間t1で車両のイグニションスイッチ(図示せず)がオンになったとする。その結果、蓄電装置11の制御回路41に主電源15からの電力が供給され、蓄電装置11が起動する。これにより、制御回路41は蓄電部23を充電するように充放電回路19へ制御信号Contを送信する。これを受け、充放電回路19は主電源15の電力を定電流値Iで蓄電部23に充電する。この際、制御回路41は電圧検出回路25より蓄電部23の電圧Vcを監視しながら蓄電部23の満充電を行う。
次に、蓄電部23の充電過程について図2の太実線を参照しながら説明する。なお、図2において、太実線は蓄電部23が新品時の場合の挙動を、太点線は蓄電部23が劣化限界時に至った場合の挙動を、それぞれ示すので、以下の説明では太実線、すなわち蓄電部23が新品時の場合について説明する。
まず、時間t1で充電が開始されると、蓄電部23の電圧Vcは、蓄電部23の内部抵抗値Rの値に応じて急峻に上昇する。ここで、前記したように、蓄電部23の内部抵抗値Rは劣化が進行するとともに大きくなるので、定電流値Iで充電を開始すると、新品時の電圧上昇は劣化進行時に比べて小さくなる。
その後、蓄電部23が充電されるとともに、その電圧Vcは経時的に上昇するのであるが、蓄電部23の等価回路は図7のようになるので、充電初期は図7における内部抵抗成分121のみが接続された容量成分131から主に充電されていくことになる。この際、蓄電部23の内部抵抗値Rは主に内部抵抗成分121のみに相当するので、充電速度が速くなる。その結果、図2に示すように、時間t1から直後は蓄電部23の電圧Vcの上昇速度(傾きΔVs)が大きくなる。
蓄電部23の充電が進行すると、図7における容量成分131が満充電に近づくので、次に容量成分132にも充電されていく。この場合、内部抵抗成分の合計は内部抵抗成分121と内部抵抗成分122の和に相当するので、内部抵抗成分121のみの場合に比べ内部抵抗成分の合計が大きくなる。その結果、充電速度は遅くなり、図2に示すように蓄電部23の電圧Vcの傾きΔVsは小さくなっていく。
このようにして蓄電部23への充電が行われるので、定電流値Iで充電しても電圧Vcの傾きΔVsは経時的に小さくなっていく挙動を示す。なお、図2ではこの挙動をわかりやすくするために、実際より誇張して示している。
従って、充電末期の段階では電圧Vcの傾きΔVsが大きいので、この傾きΔVsを基に従来の方法で蓄電部23の容量値Cを求めると、実際よりも大きい値となってしまう。この場合、容量値Cが小さいほど劣化が進行していると判断されるので、蓄電部23の劣化が進行しているにもかかわらず、まだ使用できる状態であると誤判断される可能性がある。
これを避けるためには、正しく容量値Cが得られる時点で電圧Vcの傾きΔVsを求めるようにすればよいが、その時点をどのように決定するかが課題となる。そこで、本実施の形態では負荷17を蓄電部23により動作させた際の電圧Vcにおける変化範囲幅Vcrをあらかじめ求めておき、電圧Vcが充電開始時(時間t1)から変化範囲幅Vcr分、変化するまでの時間幅Δtから傾きΔVsを求めるようにしている。これにより、実際に蓄電装置11を使用する時の蓄電部23の容量値Cを求めることができるので、実使用状態において蓄電部23が劣化しているか否かが判断できる。これらのことから、容量値Cの高精度化が図れ、劣化判断の確度も向上する。
なお、具体的な変化範囲幅Vcrとして、本実施の形態では蓄電部23の放電時において、満充電電圧Vcf(=13.2V)から負荷17の最低動作電圧Vcm(ここでは9Vとした)までの範囲、すなわち4.2Vとした。この値は、あらかじめ制御回路41に内蔵したメモリに記憶してある。従って、蓄電部23から負荷17に電力を放電開始してから、変化範囲幅Vcrの分、電圧Vcが降下するまでの電圧降下挙動は、図7で充放電メカニズムを説明したように、蓄電部23が未充電の状態から充電を開始して、変化範囲幅Vcrの分、電圧Vcが上昇するまでの電圧上昇挙動と同様である。ゆえに、電圧挙動が同様であるタイミングで容量値Cを求めることにより、実際の蓄電装置11の使用時における容量値Cを反映した値が得られる。
ここで、図2に戻り、蓄電部23の電圧Vcは時間t1以降で経時的に上昇し続け、やがて時間t4で変化範囲幅Vcr(=4.2V)に至るが、それまでの時間t2において、制御回路41は蓄電部23の充電を停止するように充放電回路19を制御する。これにより、蓄電部23の電圧Vcは内部抵抗値Rに比例した電圧降下を起こす。その後、制御回路41は、蓄電部23の電圧Vcが安定した時間t3で電圧検出回路25より電圧Vcを検出し、定電流値Iでの充電を再開するよう充放電回路19を制御する。これにより、蓄電部23の内部抵抗値Rに応じた電圧上昇が急峻に起こるので、その時の電圧Vcを検出する。これらの動作により、制御回路41は充電の中断前後における電圧差ΔVp1を求めている。なお、電圧差ΔVp1における添字1は蓄電部23が新品時の電圧差であることを示す。以下、同様にΔの付いた記号における添字が1の場合は全て蓄電部23が新品時の記号であり、添字が2の場合は全て蓄電部23が劣化進行時の記号であると定義する。また、充電の中断時間(=t3−t2)は従来と同様に80ミリ秒とした。
このようにして電圧差ΔVp1が求まると、制御回路41は電圧差ΔVp1を定電流値Iで除して蓄電部23の内部抵抗値Rを求める。
次に、時間t4で蓄電部23の電圧Vcが変化範囲幅Vcr(=4.2V)に至る。制御回路41は、時間t4と充電開始時である時間t1の差から時間幅Δt1を求める。次に、制御回路41は時間幅Δt1における電圧Vcの傾きΔVs1を求める。ここで、電圧Vcは0から変化範囲幅Vcrまで変化しているが、この中には蓄電部23の内部抵抗値Rに起因した電圧上昇が時間t1で発生しているので、その影響を除いて傾きΔVs1を求める。具体的には、ΔVs1=(Vcr−ΔVp1)/Δt1から計算する。なお、電圧差ΔVp1は時間t3で求めた値である。また、上式から明らかなように、傾きΔVs1は直線近似した値である。
次に、制御回路41は定電流値Iを傾きΔVs1で除して蓄電部23の容量値Cを求める。すなわち容量値Cは、C=I/ΔVs1により計算される。
以上により、蓄電部23の内部抵抗値Rと容量値Cが求められたので、次に制御回路41は蓄電部23の劣化判断を行う。その判断方法を図3により説明する。
蓄電部23の劣化判断は、簡単には前記したように内部抵抗値Rと容量値Cの劣化限界値Rd、Cdとのそれぞれの比較により行うことができるが、劣化判断における両者の関係は完全に独立しているわけではなく、例えば容量値Cが劣化限界値Cdより小さくなっても、内部抵抗値Rが小さい時や、逆に内部抵抗値Rが劣化限界値Rdより大きくなっても、容量値Cが大きい時は、蓄電装置11を正常に使用できる場合がある。これは、蓄電部23の劣化進行による内部抵抗値Rと容量値Cの変化率が必ずしも同じではないためである。従って、図3に示すように、横軸に容量値Cを、縦軸に内部抵抗値Rを取った座標系において、時間t5までで得られた容量値Cと内部抵抗値Rにおける座標(C、R)が劣化限界特性に至れば劣化したと判断することにより、劣化判断の高精度化が図れる。すなわち、図3において座標(C、R)が劣化限界特性の下側である正常と書かれた領域にあれば、蓄電部23は正常であり、劣化限界特性の上側である劣化と書かれた領域にあれば、異常であると判断できる。制御回路41は図3の劣化限界特性をメモリに記憶しているので、得られた容量値Cと内部抵抗値Rの組み合わせである座標(C,R)がどの領域にあるかを判断することで、高精度な劣化判断を行っている。劣化していると判断すれば、制御回路41は車両側制御回路(図示せず)に対しデータ信号dataにより劣化信号を出力する。これを受け、車両側制御回路は蓄電装置11の劣化を運転者に警告し、修理を促す。この結果、劣化したままの蓄電装置11を使い続けることにより負荷17への電力バックアップ動作が不十分になる可能性を低減している。
以上に説明した、内部抵抗値Rと容量値Cによる蓄電部23の劣化判断動作をまとめると、次のようになる。制御回路41は、内部抵抗値Rと容量値Cの組み合わせが、蓄電部23の劣化時における内部抵抗値Rと容量値Cの相関関係からなる劣化限界特性に至れば、蓄電部23が劣化したと判断し、劣化信号を出力する。さらに、制御回路41はこれ以上の蓄電部23への充電を中止する。
上記した劣化判断の結果、蓄電部23が正常であれば、その後、蓄電部23の充電が進行する。やがて、図2の時間t5で蓄電部23の電圧Vcが満充電電圧Vcfに近づくと、制御回路41は充放電回路19に対し定電流充電から定電圧充電に移行するように制御する。これにより、蓄電部23は徐々に満充電電圧Vcfを目標電圧とした定電圧充電を行う。その結果、蓄電部23の電圧Vcの経時変化における傾きは徐々に小さくなり、やがて満充電電圧Vcfに至る。その後、制御回路41は蓄電部23が満充電電圧Vcfを維持するように制御し、主電源15がいつ異常状態になっても、負荷17への電力供給が途切れないように待機する。
このようにして、蓄電部23が新品の場合の起動時充電動作が完了する。なお、起動時に蓄電部23の劣化判断を行うことにより、車両使用前に蓄電部23の劣化がわかるため、蓄電部23が劣化した状態で車両を使用してしまう可能性を低減することができ、高信頼性が得られる。
ここで、蓄電部23の劣化が進行している場合の起動時充電動作を、図2の太点線で示した電圧Vcの経時変化により説明する。蓄電部23の劣化が進行すると、内部抵抗値Rが大きくなるので、時間t1における電圧上昇が大きくなる。その後の蓄電部23への定電流値Iによる充電を行うと、劣化進行により容量値Cが小さくなっているので、図2の太点線に示すように、新品時に比べ蓄電部23の電圧Vcが早く上昇する。その後、新品時と同様にして、時間taで充電を中止し、時間tbで再開した時の電圧差ΔVp2を求めるが、その値は劣化進行により内部抵抗値Rが大きくなっているため、新品時の電圧差ΔVp1に比べ大きくなる。その後、時間tcで電圧Vcが変化範囲幅Vcrに至ると、時間t1から時間tcまでの時間幅Δt2を求め、時間幅Δt2における電圧Vcの傾きΔVs2を求めるのであるが、前記したように劣化進行に伴い傾きは大きくなるので、傾きΔVs2は新品時の傾きΔVs1より大きくなる。傾きΔVs2は時間t1での電圧上昇を考慮して、ΔVs2=(Vcr−ΔVp2)/Δt2から計算される。次に、定電流値Iを傾きΔVs2で除して蓄電部23の容量値Cを求める。
その後、新品時と同様にして、蓄電部23の内部抵抗値Rと容量値Cから劣化判断を行い、劣化限界に至っていなければ充電を継続する。やがて時間tdで蓄電部23の電圧Vcが満充電電圧Vcfに近づくと定電圧充電に移行し、満充電電圧Vcfになるまで充電する。その後、満充電電圧Vcfを維持する。なお、新品時に比べ劣化進行時は傾きΔVs2が大きくなるので、満充電に至る時間は短くなる。
以上のようにして、蓄電部23が劣化進行している場合の起動時充電動作が完了する。
なお、図2において、内部抵抗値Rを求めるために、充電を一時中断している。従って、時間幅Δt1、Δt2は正確には中断期間(上記したように80ミリ秒)を差し引く必要がある。しかし、本実施の形態においては、蓄電部23を満充電にするまでに、1〜2分程度かかるので、前記中断期間はほぼ無視できる。従って、時間幅Δt1、Δt2から前記中断期間を差し引く補正は行っていない。
次に、蓄電装置11の通常時の動作について説明する。まず、制御回路41は主電源15の電圧Vbを主電源電圧検出回路21から読み込み、電圧Vbと最低動作電圧Vcm(=9V)を比較する監視動作を行う。もし、電圧Vbが最低動作電圧Vcmより大きければ、主電源15は正常な電圧を出力しているので、再び主電源15の電圧Vbの監視動作を行う。一方、電圧Vbが最低動作電圧Vcm以下であれば、主電源15が断線等の異常状態となっており、負荷17を動作させることができなくなる。この場合は、切替スイッチオンオフ信号Sofをオン信号として制御回路41から切替スイッチ35に送信することで、切替スイッチ35をオンにする。これにより、蓄電部23の電力が図1の放電経路と書かれた矢印の方向に流れ、負荷17に供給される。この時、第2ダイオード39のアノード電圧(=主電源15の電圧Vb)はカソード電圧(=蓄電部23により負荷17に印加される電圧)より小さくなるので、第2ダイオード39はオフになり、蓄電部23の電力が主電源15に供給されることはない。このことから、蓄電部23の電力は負荷17にのみ供給され、負荷17は動作し続けられる。
以上のことから、万一、主電源15の電圧Vbが異常となっても、蓄電部23の電力が負荷17に供給されるので、車両制動システムが動作し続け、安全に車両を停止できる。
次に、車両の使用を終了した時の蓄電装置11の動作について説明する。車両の使用が終了すると、制御回路41は充放電回路19に対し蓄電部23の電力を放電するように制御信号Contを送信する。これを受け、充放電回路19は蓄電部23の電圧Vcがほぼ0Vになるまで放電を行う。放電が完了すれば蓄電装置11の動作を停止する。このように動作することで、車両非使用時に蓄電部23に電力を蓄えたままにしておくことによる蓄電部23の劣化進行を抑制することができる。なお、蓄電部23は電気二重層キャパシタの定格電圧(2.2V)の半分程度まで放電すれば、劣化への影響が極めて小さくなるので、定格電圧の半分程度まで放電するように充放電回路19を制御してもよい。
なお、図2の動作においては、蓄電装置11の起動充電時に蓄電部23の内部抵抗値Rと容量値Cを求めて劣化判断を行っていたが、これは蓄電装置11の使用終了時に行ってもよい。この場合、前記したように蓄電装置11は充放電回路19により蓄電部23の電力を放電しているので、その間に内部抵抗値Rと容量値Cを求めて劣化判断を行う。この具体的な動作を図4により説明する。なお、図4において太実線は蓄電部23が新品時の場合、太点線は劣化進行時の場合をそれぞれ示し、新品時の場合から説明する。
図4において、時間t10では車両の使用中であるので、蓄電部23は満充電状態であり、その電圧Vcは満充電電圧Vcfを維持している。次に、時間t11でイグニションスイッチがオフになり、車両の使用が終了したとする。この情報は車両側制御回路からデータ信号dataにより制御回路41に伝達される。これにより、制御回路41は蓄電部23を定電流値Iで放電する。その結果、時間t11で蓄電部23の内部抵抗値Rに比例した急峻な電圧降下が起こり、その後、経時的に電圧Vcが低下していく。ここで、蓄電部23を放電する場合も、図7に示す等価回路における容量成分131に蓄えた電力から優先して放電されていく。これは、内部抵抗成分の合計が内部抵抗成分121のみとなるためである。その後、容量成分132、133・・・の電力も順次放電されるが、図7の下側の容量成分ほど内部抵抗成分の合計が大きくなるので、放電されにくくなる。従って、放電が進行するにつれて、図4の電圧Vcの経時特性の傾きの絶対値は小さくなる。
このような挙動を示すことから、放電時に容量値Cを求める際に、放電開始から電圧Vcが最低動作電圧Vcmに至るまでの変化範囲幅Vcrにおいて求めれば、実使用範囲における容量値Cとして高精度化が図れる。なお、図2においては変化範囲幅Vcrが0Vから高電圧側への範囲であったが、放電時には、図4に示すように変化範囲幅Vcrは満充電電圧Vcfから低電圧側への範囲となる。これは、上記したように蓄電部23の実使用電圧範囲と等しくなる。
従って、時間t11での放電開始後で、電圧Vcが変化範囲幅Vcrに入っている時間t12で制御回路41は放電を停止する。これにより、蓄電部23の内部抵抗値Rに比例した電圧上昇が起こる。その後、充電時と同様に所定の時間(80ミリ秒)が経過した時間t13で蓄電部23の電圧Vcを検出し、その後定電流値Iでの放電を再開するとともに、再開直後の電圧Vcを検出する。これにより、放電中断前後における電圧差ΔVp1を求めることができる。よって、電圧差ΔVp1を定電流値Iで除することで内部抵抗値Rが得られる。
その後、時間t14において蓄電部23の電圧Vcが変化範囲幅Vcr分(=4.2V分)低下すると、制御回路41は時間t11と時間t14の時間幅Δt1を求める。その後は、図2の充電時と同様に、時間幅Δt1における電圧Vcの傾きΔVs1を、ΔVs1=(Vcr−ΔVp1)/Δt1より計算し、定電流値Iを傾きΔVs1で除することにより容量値Cを求める。
このようにして、蓄電部23の内部抵抗値Rと容量値Cが求められれば、充電時と同様にして温度補正後に劣化判断を行い、劣化していれば劣化信号を出力する動作を行う。なお、劣化していた場合、充電時では充電を中止していたが、放電時では放電を継続する。これにより、劣化した蓄電部23が電力を保持し続けることがなくなり、信頼性が向上する。
次に、蓄電部23が劣化進行した状態の場合について説明する。劣化が進行すると、図4の太点線に示すように放電直後の電圧降下と傾きの絶対値がいずれも大きくなるが、基本的な動作は新品時と同じである。すなわち、まず時間t11で放電を開始した後の時間twから時間txまでで放電を中断し、中断前後の電圧Vcの電圧差ΔVp2を求める。これにより、内部抵抗値Rを得る。次に、電圧Vcが変化範囲幅Vcr分、低下した時間tyと、放電開始時の時間t11における時間幅Δt2での傾きΔVs2を、ΔVs2=(Vcr−ΔVp2)/Δt2より求める。これにより、容量値Cを得る。こうして得られた内部抵抗値Rと容量値Cから、上記した新品時の場合と同様に劣化判断を行う。
以上の構成、動作により、負荷17を蓄電部23により動作させた際に取り得る蓄電部23の電圧Vcの範囲を変化範囲幅Vcrとし、その範囲における時間幅Δtから傾きΔVsを求めることにより、蓄電部23の実使用下に近い高精度な容量値Cが得られ、劣化判断の確度を向上することが可能な蓄電装置11を実現できる。
なお、本実施の形態では、蓄電部23を定電流値Iで未充電状態から充電を開始するか、または満充電状態から放電を開始するときに、蓄電部23の内部抵抗値Rと容量値Cを求めて劣化判断を行っているが、それに加え、蓄電装置11を使用している間、常時劣化判断を行うようにしてもよい。この場合、蓄電部23の充電開始時に内部抵抗値Rと容量値Cを求めておく必要がある。さらに、車両の使用に応じて温度Tが変化する場合があるので、高精度な常時劣化判断を行うために、制御回路41は、充電開始時に求めた内部抵抗値Rと容量値Cに対し、温度センサ27から読み込んだ温度Tから温度補正を行う。具体的には、例えば以下のようにして温度補正を行っている。
制御回路41には蓄電部23の新品時における内部抵抗値Rと容量値Cの温度特性が記憶されている。この温度特性は、ある基準温度(例えば25℃)における新品の蓄電部23の内部抵抗値Rや容量値Cを基準値とした時に、他の温度における内部抵抗値Rや容量値Cの比を求めたものある。すなわち、内部抵抗値Rは温度Tが上がるとともに下がるので、基準温度では前記比が1に、温度Tが上がると1未満に、温度Tが下がると1より大きくなる特性となる。容量値Cは温度Tが上がるとともに上がるので、基準温度では前記比が1に、温度Tが上がると1より大きくなり、温度Tが下がると1未満になる特性となる。この特性により、現在の温度Tにおける前記比が、内部抵抗値Rと容量値Cに対してそれぞれ求められるので、図2の時間t5までで求めた内部抵抗値Rと容量値Cに、温度Tから求めた比を乗じることで、温度補正された内部抵抗値Rと容量値Cが得られる。これらの値による座標(C、R)に対して、図3に示す基準温度における劣化限界特性と比較することで、温度補正を行った劣化判断が可能となる。これにより、劣化判断を常時行うことができるので、タイムリーに高精度な劣化判断ができる。
また、本実施の形態において、蓄電部23には蓄電素子として電気二重層キャパシタを用いたが、これは電気化学キャパシタ等の他のキャパシタでもよい。
また、本実施の形態において、蓄電装置11を車両制動システムの補助電源に適用した場合について述べたが、それらに限らず、アイドリングストップ車やハイブリッド車、あるいは電動パワーステアリングや電動過給器等の各システムにおける車両用補助電源等にも適用可能である。
本発明にかかる蓄電装置は、蓄電部の容量値を高精度に求めることができるので、蓄電部の劣化判断の確度が向上し、特に主電源の電圧低下時に蓄電部から電力を供給する車両用補助電源としての蓄電装置等として有用である。
本発明の実施の形態における蓄電装置のブロック回路図 本発明の実施の形態における蓄電装置の定電流充電時における蓄電部の電圧の経時特性図 本発明の実施の形態における蓄電装置の内部抵抗値と容量値の相関関係からなる劣化限界特性図 本発明の実施の形態における蓄電装置の定電流放電時における蓄電部の電圧の経時特性図 従来の蓄電装置のブロック回路図 従来の蓄電装置の起動時におけるキャパシタユニットの電圧経時変化特性図 従来の蓄電装置のキャパシタの等価回路図
11 蓄電装置
15 主電源
17 負荷
19 充放電回路
23 蓄電部
25 電圧検出回路
27 温度センサ
41 制御回路

Claims (3)

  1. 主電源と負荷の間に接続された蓄電装置であって、
    前記蓄電装置は、キャパシタからなる蓄電部と、
    前記蓄電部に接続された充放電回路、および電圧検出回路と、
    前記充放電回路、および前記電圧検出回路が接続され、前記負荷を前記蓄電部により動作させた際の前記蓄電部の電圧(Vc)における変化範囲幅(Vcr)をあらかじめ記憶した制御回路とからなり、
    前記制御回路は、前記充放電回路により前記蓄電部を定電流値(I)で未充電状態から充電を開始するか、または満充電状態から放電を開始し、
    前記蓄電部の電圧(Vc)が前記変化範囲幅(Vcr)に入っている時に、前記充電、または放電の中断前後における電圧差(ΔVp)を前記電圧検出回路により検出し、
    前記電圧差(ΔVp)を前記定電流値(I)で除して前記蓄電部の内部抵抗値(R)を求めるとともに、
    前記電圧検出回路で検出した前記蓄電部の電圧(Vc)が、前記充電、または放電を開始してから前記変化範囲幅(Vcr)分、変化するまでの時間幅(Δt)を求め、前記蓄電部の電圧(Vc)の傾き(ΔVs)を、ΔVs=(Vcr−ΔVp)/Δtより計算し、
    前記定電流値(I)を前記傾き(ΔVs)で除して前記蓄電部の容量値(C)を求めるようにした蓄電装置。
  2. 前記制御回路は、前記内部抵抗値(R)と前記容量値(C)の組み合わせが、前記蓄電部の劣化時における前記内部抵抗値(R)と前記容量値(C)の相関関係からなる劣化限界特性に至れば、前記蓄電部が劣化したと判断し、劣化信号を出力するようにした請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記制御回路は、前記蓄電部の劣化判断を起動時に行うようにした請求項2に記載の蓄電装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014185927A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Toyota Motor Corp 二次電池の検査方法および検査装置
WO2018180333A1 (ja) * 2017-03-29 2018-10-04 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載用電源システムの制御装置及び車載用電源装置
JP2019060842A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 廣達電腦股▲ふん▼有限公司 電源ユニットの容量を検出するシステム及び方法

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