JP2010190404A - 自在継手およびその加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り返し部を形成してフランジ部の剛性を向上させるとともに、ボルトに生ずる曲げモーメントを軽減して、大きな回転トルクを伝達することを可能にした。
【解決手段】プレス加工によって、フランジ部54を内側に折り返して折り返し部543を形成する。次に、2個の凸部811、811を有するパンチ81と、2個の凹部821、821を有するダイ82で構成されるプレス金型を使用して、フランジ部54、54にエンボス加工を施す。このエンボス加工によって、フランジ部54の外側には、ボルト孔を形成するための下孔57が形成されると同時に、折り返し部543の内側には、下孔57と同心の突出部58が形成される。その結果、フランジ部54の接線方向延長部544と折り返し部543の接合面545に金属材料の塑性流動が生じ、接線方向延長部544と折り返し部543の接合面545が完全に密着する。
【選択図】図3

Description

本発明は自在継手、特に、ステアリング装置のステアリングシャフトの回転を伝達する軸同士を連結する自在継手、および、その加工方法に関する。
車両の前輪を操舵するステアリング装置では、ステアリングホイールの操作で回転するステアリングシャフトの動きを、自在継手を介してステアリングギヤの入力軸に伝達している。
ステアリングホイールの動きは、ステアリングコラム内に回転自在に設けたステアリングシャフトおよび中間シャフトを介してステアリングギアに伝達され、ステアリングギアによって車輪の方向を操舵する。通常、ステアリングシャフトとステアリングギアの入力軸とは、互いに同一直線上に設けることが出来ない。
このため従来から、ステアリングシャフトとステアリングギアへの入力軸との間に中間シャフトを設け、この中間シャフトの端部とステアリングシャフト、および、中間シャフトの端部とステアリングギアの入力軸の端部とを、自在継手を介して結合することにより、同一直線上に存在しないステアリングシャフトと入力軸との間での動力伝達が行えるようにしている。
近年、ステアリングシャフトに操舵補助力を付与するアシスト装置を、中間シャフトとステアリングホイールとの間に設けたコラムアシスト式の電動パワーステアリング装置が多くなってきた。
このような、コラムアシスト式の電動パワーステアリングでは、中間シャフトに負荷される回転トルクが大きくなるため、中間シャフトと自在継手との結合部の結合剛性を大きくする必要がある。
特許文献1に示す自在継手は、軸を嵌合するための結合筒部の自由端から互いに平行に延びる一対のフランジ部に、ボルト孔を設けるための下孔を押し出し加工すると共に、この下孔の反対側に突出部を形成している。これによって、突出部の分だけボルト孔が長くなると共に、フランジ部が補強されるので、一対のフランジ部をボルトで締め付けた時の、結合筒部と軸との結合剛性を大きくしている。
図7は、一対のフランジ部が、結合筒部の自由端から結合筒部の略接線方向に延びた後、内側に折り返された折り返し部を有する従来の自在継手のヨーク51を示し、図7(1)は従来の自在継手のヨーク51を示す正面図であり、図7(2)は従来の自在継手のヨーク51を示す斜視図である。
図7(1)、(2)に示すように、従来の自在継手のヨーク51の左側(図7(2)の左側)には二股状の結合アーム部52、52が形成され、この結合アーム部52、52に形成された円孔(軸受け孔)521、521に、軸受を介して挿入された十字軸7を介して、他方の図示しないヨーク51と結合されている。
ヨーク51の右側(図7(2)の右側)には略円筒状の結合筒部53が形成され、この結合筒部53の内周面531に、図7(2)の右側から、結合筒部53の軸方向に平行に、図示しない円柱状の軸を挿入する。そして、軸の外周面に形成された雄セレーションを、内周面531に形成された雌セレーション(図示せず)にセレーション係合させて、回転トルクを伝達可能に構成している。
ヨーク51の結合筒部53には、結合筒部53から接線方向に延びる接線方向延長部544、544が形成されている。接線方向延長部544、544の延長端には、内側に折り返された折り返し部543、543が形成された、接線方向延長部544と折り返し部543によって、左右一対のフランジ部54、54が形成されている。フランジ部54、54の間には、内周面531に連通するスリット(切り割り)56が形成されている。スリット56は、結合筒部53の軸方向の全長にわたって形成されている。
フランジ部54、54には、ボルト55を挿入するためのボルト孔541、541が同心状に形成されている。また、フランジ部54、54には、座面542、542が形成されている。図7(1)の右側の座面542は、ボルト55のボルト頭部553の下面に当接する。図7(1)の左側の座面542は、ボルト55のボルト軸部552にねじ込まれるナット551の下面に当接する。
結合筒部53の内周面531に軸を挿入し、ボルト孔541、541に、図7(1)の右側からボルト55を挿入する。ナット551をボルト55のボルト軸部552にねじ込むと、フランジ部54、54が弾性変形してスリット56の溝幅が狭まり、軸の外周面を結合筒部53の内周面531で強く締付けて固定することができる。
図7(1)、(2)に示す従来の自在継手は、フランジ部54、54が折り返し部543、543の分だけ厚みが増しているため剛性が向上している。しかし、接線方向延長部544と折り返し部543の接合面は部分的に接触しているだけであって、密着していないため、大きな回転トルクが自在継手に作用すると、接線方向延長部544と折り返し部543の接合面がずれて、ボルト55に大きな曲げモーメントが作用する恐れがあった。
特公平3−75772号公報
本発明は、折り返し部を形成してフランジ部の剛性を向上させるとともに、ボルトに生ずる曲げモーメントを軽減して、大きな回転トルクを伝達することを可能にした自在継手を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、回転トルクを伝達可能に軸を嵌合するための内周面を備えた結合筒部、上記結合筒部に形成され、上記内周面に貫通するスリット、上記スリットを挟んで上記結合筒部の自由端の一方及び他方から結合筒部の略接線方向に延びる接線方向延長部を形成した後、接線方向延長部の延長端で内側に折り返された折り返し部を有する一対のフランジ部、上記内周面とは反対側で、上記結合筒部と一体に設けられ、十字軸を軸支するための軸受け孔を有する一対の結合アーム部、上記一対のフランジ部に形成された同心のボルト孔にボルト軸部を内嵌し、上記一対のフランジ部の間のスリットの間隔を狭めて、上記結合筒部の内周面を縮径し、上記軸の外周面を結合筒部の内周面で締め付けるボルトを備え、板材を塑性加工することにより成形される自在継手の加工方法であって、上記一対のフランジ部の外側にボルト孔を形成するための下孔を形成すると同時に、一対のフランジ部の内側に上記下孔と同心の突出部を形成するエンボス加工を施すことによって、接線方向延長部と折り返し部を密着させたことを特徴とする自在継手の加工方法である。
第2番目の発明は、第1番目の発明の自在継手の加工方法で加工された自在継手である。
第3番目の発明は、第1番目の発明の自在継手を有するステアリング装置である。
第4番目の発明は、回転トルクを伝達可能に軸を嵌合するための内周面を備えた結合筒部、上記結合筒部に形成され、上記内周面に貫通するスリット、上記スリットを挟んで上記結合筒部の自由端の一方及び他方から結合筒部の略接線方向に延びる接線方向延長部を形成した後、接線方向延長部の延長端で内側に折り返された折り返し部を有する一対のフランジ部、上記内周面とは反対側で、上記結合筒部と一体に設けられ、十字軸を軸支するための軸受け孔を有する一対の結合アーム部、上記一対のフランジ部に形成された同心のボルト孔を備え、上記一対のフランジ部の外側に上記ボルト孔を形成するための下孔を形成し、一対のフランジ部の内側に上記下孔と同心の突出部を形成したことを特徴とする自在継手のヨークである。
本発明の自在継手およびその加工方法では、板材を塑性加工することにより成形される自在継手であって、回転トルクを伝達可能に軸を嵌合するための内周面を備えた結合筒部と、結合筒部の自由端の一方及び他方から結合筒部の略接線方向に延びる接線方向延長部を形成した後、接線方向延長部の延長端で内側に折り返された折り返し部を有する一対のフランジ部と、一対のフランジ部の外側にボルト孔を形成するための下孔を形成すると同時に、一対のフランジ部の内側に下孔と同心の突出部を形成するエンボス加工を施すことによって、接線方向延長部と折り返し部を密着させている。従って、折り返し部を形成してフランジ部の剛性を向上させるとともに、ボルトに生ずる曲げモーメントを軽減して、大きな回転トルクを伝達することを可能としている。
本発明の実施例の自在継手を備えたステアリング装置の全体側面図である。 本発明の実施例の自在継手のヨークの材料となる板材のブランクを示し、(1)は正面図、(2)は(1)の右側面図である。 図2のブランクに折り返し部を形成した後、エンボス加工を施した状態を示し、(1)は正面図、(2)は(1)の右側面図、(3)は(1)のA−A断面図である。 (1)は図3のブランクに塑性加工を施して成形が完了したヨークを示す正面図、(2)は(1)のP矢視図である。 (1)は図4(1)のB−B断面図、(2)は図4(2)のC−C断面図である。 図4(1)のD−D断面図である。 従来の自在継手のヨークを示し、(1)は従来の自在継手のヨークを示す正面図であり、(2)は従来の自在継手のヨークを示す斜視図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1は、本発明の実施例の自在継手を備えたステアリング装置の全体側面図である。図1に示すように、本発明の実施例の自在継手を備えたステアリング装置は、車体後方側(図1の右側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13と、このステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、このステアリングシャフト12の車体前方側(図1の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備える。
ステアリングシャフト12は、雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとを、回転トルクを伝達可能に、かつ軸方向に関して相対移動可能にスプライン嵌合している。従って、上記雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとは、衝突時に、このスプライン嵌合部が相対移動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のステアリングコラム13は、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとをテレスコピック移動可能に組み合わせている。そのため、ステアリングコラム13は、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。
そして、上記インナーコラム13Bの車体前方側端部を、ギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記雄ステアリングシャフト12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の図示しない入力軸の車体後方側端部に連結している。
ステアリングコラム13は、その中間部を支持ブラケット14により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この支持ブラケット14と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット14に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット14が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施例の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール11の車体前後方向位置、及び、高さ位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手(上側自在継手)4を介して、中間シャフト15の後端部に連結している。また、この中間シャフト15の前端部に、別の自在継手(下側自在継手)5を介して、ステアリングギヤ30のピニオン軸(以下軸と呼ぶ)6を連結している。中間シャフト15は、雄中間シャフト(雄シャフト)15Aの車体前方側に、雌中間シャフト(雌シャフト)15Bの車体後方側が外嵌し、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に関して相対移動可能に嵌合している。
図示しないピニオンが、軸6の下端(車体前方側端部)に形成されている。また、図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド31を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
アシスト装置20のギヤハウジング21には、電動モータ26のケース261が固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォームが結合されている。出力軸23には図示しないウォームホイールが取り付けられ、このウォームホイールに電動モータ26の回転軸のウォームが噛合っている。
また、出力軸23の中間部の周囲には、図示しないトルクセンサが設けられている。上記ステアリングホイール11からステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、トルクセンサで検出し、この検出値に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォームとウォームホイールから成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。補助トルクを発生させるアシスト装置は、電動式に限定されるものではなく、油圧式のアシスト装置でもよい。
図2から図6は、本発明の実施例の自在継手のヨークを示し、図1の自在継手5の一方のヨーク51と軸6との結合部に適用した例を示す。図2は、本発明の実施例の自在継手のヨーク51の材料となる板材のブランク8を示し、(1)は正面図、(2)は(1)の右側面図である。図3は図2のブランク8に折り返し部を形成した後、エンボス加工を施した状態を示し、図3(1)は正面図、図3(2)は図3(1)の右側面図、図3(3)は図3(1)のA−A断面図である。
図4(1)は図3のブランクに塑性加工を施して成形が完了したヨーク51を示す正面図、図4(2)は図4(1)のP矢視図である。図5(1)は図4(1)のB−B断面図、図5(2)は図4(2)のC−C断面図である。図6は図4(1)のD−D断面図である。本発明の自在継手は、図1の自在継手4と雄中間シャフト15Aとの結合部や、自在継手4と出力軸23との結合部に適用してもよい。
図2から図6には、本発明の実施例の自在継手5を構成する一対のヨーク51、51のうちの一方のヨーク51と、軸6との結合部を示している。図2に示すように、ヨーク51の材料となる板材のブランク8の右端には、上下方向に細長い矩形の結合筒部53が形成され、結合筒部53の上辺と下辺には、結合筒部53の左右の幅と同一幅で矩形のフランジ部54、54が形成されている。また、結合筒部53の左辺には、結合アーム部52、52が上下に間隔を空け、左側に突出して形成されている。
図3(1)、(2)に示すように、プレス加工によって、フランジ部54、54を内側(図3(2)の右側)に折り返して折り返し部543、543を形成する。次に、2個の凸部811、811を有するパンチ81と、2個の凹部821、821を有するダイ82で構成されるプレス金型を使用して、フランジ部54、54にエンボス加工を施す。
このエンボス加工によって、フランジ部54、54の接線方向延長部544の外側(図3(2)、(3)の左側面)には、ボルト孔を形成するための下孔57、57が形成される。同時に、折り返し部543、543の内側((図3(2)、(3)の右側面)には、下孔57、57と同心の突出部58、58が形成される。その結果、接線方向延長部544と折り返し部543、543の接合面545に金属材料の塑性流動が生じ、フランジ部54、54の接線方向延長部544と折り返し部543、543の接合面545が完全に密着する。
次ぎに、プレス加工によって、ブランク8の結合筒部53を円筒形に成形し、結合筒部53の内周面531を機械加工する。また、下孔57、57にボルト孔と座面を機械加工すれば、本発明の実施例の自在継手のヨーク51の成形が完了する。すなわち、図4から図6に示すように、本発明の実施例の自在継手のヨーク51には二股状の結合アーム部52、52が形成され、この結合アーム部52、52に形成された円孔521、521に、軸受を介して挿入された十字軸7(図6参照)を介して、他方の図示しないヨーク51と結合されている。
ヨーク51には略円筒状の結合筒部53が形成され、この結合筒部53の内周面531に、図4(2)の左側から、結合筒部53の軸方向に平行に軸(ピニオン軸)6を挿入する。そして、軸6の外周面に形成された雄セレーションを、内周面531に形成された雌セレーション(図示せず)にセレーション係合させて、回転トルクを伝達可能に構成している。
ヨーク51の結合筒部53には、結合筒部53から接線方向に延びた後、内側に折り返された折り返し部543、543を有する左右一対のフランジ部54、54が形成されている。折り返し部543、543の突出部58、58の間には、内周面531に連通するスリット(切り割り)56が形成されている。
フランジ部54、54には、ボルト55を挿入するためのボルト孔541、541が同心状に形成されている。また、フランジ部54、54の接線方向延長部544には、座面542、542が形成されている。図4(1)の右側の座面542は、ボルト55のボルト頭部553の下面に当接する。図4(1)の左側の座面542は、ボルト55のボルト軸部552にねじ込まれるナット551の下面に当接する。
結合筒部53の内周面531に軸6を挿入し、ボルト孔541、541に、図5(2)の右側からボルト55を挿入する。ナット551をボルト55のボルト軸部552にねじ込むと、フランジ部54、54が弾性変形してスリット56の溝幅が狭まり、軸6の外周面を結合筒部53の内周面531で強く締付けて固定することができる。
本発明の実施例の自在継手は、フランジ部54、54が折り返し部543、543の分だけ厚みが増しているため剛性が向上している。しかも、フランジ部54の接線方向延長部544と折り返し部543の接合面545が完全に密着しているため、大きな回転トルクが自在継手に作用しても、接線方向延長部544と折り返し部543の接合面545がずれることがないため、ボルト55に生ずる曲げモーメントが軽減され、大きな回転トルクを伝達することが可能となる。
上記実施例では、フランジ部54、54には、ボルト55を挿入するためのボルト孔541、541が形成されているが、一方のボルト孔541に雌ねじを形成し、ボルト55のボルト軸部に形成した雄ねじをねじ込んでもよい。上記実施例では、自在継手5のヨークに適用した例を示したが、自在継手4のヨークに適用してもよく、また、自在継手5及び4の両方のヨークに適用してもよい。
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A 雌ステアリングシャフト
12B 雄ステアリングシャフト
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 中間シャフト
15A 雄中間シャフト
15B 雌中間シャフト
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
23 出力軸
26 電動モータ
261 ケース
30 ステアリングギヤ
31 タイロッド
4 自在継手(上側自在継手)
5 自在継手(下側自在継手)
51 ヨーク
52 結合アーム部
521 円孔(軸受け孔)
53 結合筒部
531 内周面
54 フランジ部
541 ボルト孔
542 座面
543 折り返し部
544 接線方向延長部
545 接合面
55 ボルト
551 ナット
552 ボルト軸部
553 ボルト頭部
56 スリット(切り割り)
57 下孔
58 突出部
6 軸(ピニオン軸)
7 十字軸
8 ブランク
81 パンチ
811 凸部
82 ダイ
821 凹部

Claims (4)

  1. 回転トルクを伝達可能に軸を嵌合するための内周面を備えた結合筒部、
    上記結合筒部に形成され、上記内周面に貫通するスリット、
    上記スリットを挟んで上記結合筒部の自由端の一方及び他方から結合筒部の略接線方向に延びる接線方向延長部を形成した後、接線方向延長部の延長端で内側に折り返された折り返し部を有する一対のフランジ部、
    上記内周面とは反対側で、上記結合筒部と一体に設けられ、十字軸を軸支するための軸受け孔を有する一対の結合アーム部、
    上記一対のフランジ部に形成された同心のボルト孔にボルト軸部を内嵌し、上記一対のフランジ部の間のスリットの間隔を狭めて、上記結合筒部の内周面を縮径し、上記軸の外周面を結合筒部の内周面で締め付けるボルトを備え、
    板材を塑性加工することにより成形される自在継手の加工方法であって、
    上記一対のフランジ部の外側にボルト孔を形成するための下孔を形成すると同時に、一対のフランジ部の内側に上記下孔と同心の突出部を形成するエンボス加工を施すことによって、接線方向延長部と折り返し部を密着させたこと
    を特徴とする自在継手の加工方法。
  2. 請求項1に記載された自在継手の加工方法で加工された自在継手。
  3. 請求項1に記載された自在継手を有するステアリング装置。
  4. 回転トルクを伝達可能に軸を嵌合するための内周面を備えた結合筒部、
    上記結合筒部に形成され、上記内周面に貫通するスリット、
    上記スリットを挟んで上記結合筒部の自由端の一方及び他方から結合筒部の略接線方向に延びる接線方向延長部を形成した後、接線方向延長部の延長端で内側に折り返された折り返し部を有する一対のフランジ部、
    上記内周面とは反対側で、上記結合筒部と一体に設けられ、十字軸を軸支するための軸受け孔を有する一対の結合アーム部、
    上記一対のフランジ部に形成された同心のボルト孔を備え、
    上記一対のフランジ部の外側に上記ボルト孔を形成するための下孔を形成し、一対のフランジ部の内側に上記下孔と同心の突出部を形成したこと
    を特徴とする自在継手のヨーク。
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CN112498465A (zh) * 2019-09-16 2021-03-16 博世华域转向系统有限公司 一种能提高转向机中间轴预紧性能的节叉组件

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