JP2010190296A - 高圧水素ガス用の遮断弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁室内に収容される主弁体と、回転操作され主弁体を軸方向へ変位させる操作螺子とが別部材から構成された高圧水素ガス用の遮断弁において、主弁体と操作螺子とを連動させるための部材を省略することにより構成の簡素化が図られる高圧水素ガス用の遮断弁を提供する。
【解決手段】マニュアル弁14は、弁体収容部22に収容される主弁体24と、栓体ハウジング16に螺合された有底円筒状の操作螺子23とを備えている。主弁体24は、操作螺子23の内底面23eに形成された貫通孔23dに挿入されて操作螺子23の内部に突出する延設部24dと、該延設部24dの先端に設けられて操作螺子23の内底面23eに軸方向で係合する塑性変形部24eとを備えている。
【選択図】図3

Description

この発明は、弁座に着離する主弁体と、回転により主弁体を軸方向へ変位させる操作螺子とが別部材から構成される高圧水素ガス用の遮断弁に関する。
一般に、高圧水素ガスが充填されたガスタンク内部とその外部とを連通する流路には、流路内のガスの流通を遮断する遮断弁が設けられている。従来、このような遮断弁として、例えば、特許文献1に示されるように、弁室の底部に形成された弁座に着離する主弁部と、弁室の開口部に設けられた雌螺子部に螺合する操作螺子部とが一体形成されて、操作螺子部の締め込みにより主弁部を弁座に押し付けて流路を遮断するものがある。しかし、この遮断弁では、閉弁時において、操作螺子部の締め込みに伴い主弁部が弁座に押しつけられた状態で回転することにより、主弁部の先端部のシール部分においてこじれが発生し、これに起因して摩耗粉が発生したりシール不良が発生したりすることが懸念されていた。
そこで、この問題を解決するために、特許文献2に示されるようなものが従来提案されている。この遮断弁は、弁座に着離する主弁体と、該主弁体とは別部材からなり弁室の開口部に設けられた雌螺子部に螺合する操作螺子とを備えている。主弁体は弁バネの弾性力により操作螺子側へ付勢されており、主弁体と操作螺子とは常に当接している。回転操作により操作螺子が係合方向へ変位すると、主弁体が操作螺子に押圧されて操作螺子とともに同方向へ変位し、弁座に着座する。一方、回転操作により操作螺子が離脱方向へ変位すると、主弁体が弁バネに押圧されて操作螺子とともに同方向へ変位し、弁座から離間する。
特開平9−210296号公報(図3) 特開2006−144841号公報
このように特許文献2の遮断弁によれば、主弁体と操作螺子とが別部材であり、操作螺子の締め込み時には該操作螺子及び主弁体は互いに相対回転する。これにより、操作螺子の回転力は主弁体に伝達されにくくなり、主弁体の回転に起因する前述した摩耗粉の発生等の問題は確かに解消される。しかし、主弁体と操作螺子とを連動させる前記弁バネ等の新たな構成が必要になるので、部品点数が多くなり、構成が複雑化するという問題があった。この点において、従来の遮断弁には改善の余地があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、弁室内に収容される主弁体と、回転操作され主弁体を軸方向へ変位させる操作螺子とが別部材から構成された高圧水素ガス用の遮断弁において、主弁体と操作螺子とを連動させるための部材を省略することにより構成の簡素化が図られる高圧水素ガス用の遮断弁を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、弁ハウジングの外側面に開口する弁室内に収容されるとともに該弁室の底部に設けられた弁座に着離して高圧水素ガスの流路を遮断する主弁体と、前記弁室の開口部に設けられた雌螺子部に螺合する操作螺子とを備え、前記操作螺子の回転により前記主弁体が軸方向へ移動することで、前記流路を開閉する高圧水素ガス用の遮断弁において、前記操作螺子は、有底円筒状に形成されるとともにその内底面には軸方向に延びる貫通孔を備え、前記主弁体は、前記弁座と反対側の端部に設けられて前記貫通孔を介して前記操作螺子の内部に突出する延設部と、該延設部の先端に設けられて前記操作螺子との間で相対回転可能な状態で該操作螺子の内底面にその軸方向において係合する塑性変形部とを備えることをその要旨としている。
同構成によれば、主弁体の弁座とは反対側の端部から操作螺子の貫通孔を介して操作螺子の内部に突出する延設部の先端を塑性変形させることにより、主弁体及び操作螺子が相対回転可能な状態で軸方向において係合する。このため、主弁体と操作螺子とが相対回転可能な状態で軸方向へ一体変位可能となる。よって、主弁体と操作螺子とを連動させるための部材を省略し構成の簡素化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高圧水素ガス用の遮断弁において、前記主弁体は、断面円形状を有し前記弁座に着離する主弁部と、該主弁部とは異なる断面形状を有して前記弁ハウジングと係合することにより前記主弁体の回転を規制する回転規制部とを備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、主弁体の回転規制部が弁ハウジングと係合することにより、操作螺子の操作にともない主弁体に回転力が作用した場合であっても弁ハウジングに対する主弁体の回転が規制される。このため、弁座に着離する主弁部にこじれが生じる等して密封性が低下したり摩耗粉が発生したりすることを防止することができる。したがって、主弁体のシール性も長期にわたり確保される。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の高圧水素ガス用の遮断弁において、前記延設部の先端部にスリットを形成し、該延設部のスリットが形成された部分を塑性変形させることにより前記塑性変形部が形成されてなることをその要旨とする。
同構成によれば、延設部においてスリットが形成された部分を塑性変形させることにより、例えばスリットが形成されていないものと比較して、塑性変形させるために必要な荷重が低減され、容易に塑性変形部を形成することができる。
本発明によれば、弁室内に収容される主弁体と、回転操作され主弁体を軸方向へ変位させる操作螺子とが別部材から構成された高圧水素ガス用の遮断弁において、主弁体と操作螺子とを連動させるための部材を省略することにより構成の簡素化が図られる高圧水素ガス用の遮断弁を得ることができる。
ガスタンクの回路図。 ガスタンクの開口部を閉塞する遮断弁の部分断面図。 遮断弁の断面図。 図3のA−A線断面図。 (a)及び(b)は、延設部の作用を示す平面図。 操作螺子とは反対側から見た規制板の平面図。 規制板の作用を説明するための遮断弁の断面図。 規制板の作用を説明するための遮断弁の断面図。 (a)及び(b)は、延設部の別例を示す平面図。 (a)及び(b)は、延設部の他の別例を示す平面図。
以下、本発明を水素用ガスタンクに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のガスタンク1は、高圧(例えば、70MPa)の水素ガスを貯蔵するタンク本体2と、その開口部2aを閉塞する栓体3とを備えており、同栓体3には、ガスタンク1(タンク本体2)の内部とその外部を連通する複数の流路及び該各流路内の水素ガスの流通を制御する複数の弁装置が設けられている。
具体的には、本実施形態のガスタンク1では、栓体3には、ガスタンク1内に水素ガスを充填するための充填路5、ガスタンク1内の水素ガスを外部に供給するための供給路6、及びガスタンク1内の水素ガスを外部に放出するための開放路7が形成されている。
また、充填路5には、ガスタンク1内に貯蔵された水素ガスの逆流を防止するための2つの逆止弁8,9が配置されており、供給路6には、電磁開閉弁10及び減圧弁12が配置されている。そして、これらの各流路(5〜7)には、該各流路内の水素ガスの流通を遮断すべく外部から手動により操作可能なマニュアル弁13〜15が配置されている。
図2に示すように、栓体3を構成する弁ハウジングとしての栓体ハウジング16には、その外側面16aに開口する弁室としての収容凹部17が形成されている。収容凹部17には、充填路5を構成する第1流路18及び第2流路19が連通されている。そして、充填路5に配置される遮断弁としてのマニュアル弁14は、この収容凹部17に設けられている。なお、各流路(5〜7)に配置されているマニュアル弁13〜15は、互いに同様の構成である。このため、ここでは充填路5に配置されるマニュアル弁14についてのみ説明し、他のマニュアル弁13,15の説明は省略する。
図3に示すように、収容凹部17は、栓体ハウジング16の外側面16aに開口する操作螺子収容部21と、該操作螺子収容部21の底面21aに凹設された弁体収容部22とからなる。操作螺子収容部21は、断面円形状に形成されており、その開口部側の内周面には、螺子溝が螺刻された雌螺子部21bが形成されている。弁体収容部22の底部22a近傍の側壁22bにはタンク外部に連通する第1流路18が開口され、底部22aにはタンク内部に連通する第2流路19が開口されている。弁体収容部22の底部22aにおいて第2流路19の開口周縁部には、弁座22cが形成されている。弁体収容部22は、操作螺子収容部21よりも小径の断面円形状に形成されており、その操作螺子収容部21側の部位には、断面略楕円形状のハウジング側規制部22dが形成されている(図4参照)。
図3に示すように、操作螺子収容部21には、遮断弁を構成する操作螺子23が設けられている。操作螺子23は、その基端部23aがガスタンク1の外部に露出された状態で前記雌螺子部21bに螺着されている。操作螺子23の基端部23aには、六角穴23bが形成されており、操作螺子23は、この六角穴23bに六角レンチを挿入することにより回動操作可能、即ちその軸線方向への移動が操作可能となっている。また、六角穴23bの底面には断面円形状の凹部23cが形成されており、凹部23cの内底面23eには操作螺子23の先端側に開口する貫通孔23dが形成されている。なお、凹部23cの内底面23eは、その中心側に向かうほど主弁体24側に位置するように傾斜する傾斜面とされている。
同図3に示すように、弁体収容部22には、遮断弁を構成する主弁体24が設けられている。主弁体24は、弁体収容部22内にその軸線方向に沿って摺動可能に収容されている。主弁体24は、略円柱状に形成された主弁部24aと、該主弁部24aとは異なる断面形状を有する回転規制部24bとを備えている。主弁部24aの外周には環状の溝25が形成されており、該溝25には、シール部材としてOリング25aが嵌装されている。回転規制部24bは、前記ハウジング側規制部22dに対応する断面略楕円形状に形成されており(図4参照)、主弁体24が弁体収容部22に収容された状態で前記ハウジング側規制部22dに対応する部位に配置されている。主弁体24の基端面24cは、操作螺子23の先端面23fに対して面接触で当接している。
回転規制部24bの操作螺子23側の端面略中央部分には、延設部24dが形成されている。延設部24dは、操作螺子23の貫通孔23dの内径よりも若干小さい外径を有する円柱状に形成されており、操作螺子23の貫通孔23dに挿入されている。延設部24dの先端には塑性変形部24eが設けられている。本実施の形態では、この塑性変形部24eにより、主弁体24及び操作螺子23が連結されている。
図5(a)に示すように、主弁体24と操作螺子23とを連結する前の状態において、延設部24dの先端は、円筒状に形成されるとともに径方向で対をなすスリット24fが形成されている。主弁体24と操作螺子23とを連結する際、まず、主弁体24の延設部24dを操作螺子23の貫通孔23dに挿入し、主弁体24の基端面24cと操作螺子23の先端面23fとを当接させる(図3参照)。このとき、延設部24dの先端が操作螺子23の貫通孔23dから主弁体24とは反対側、すなわち凹部23cの内部に突出している。そして、この先端に形成されたスリット24fに、操作螺子23の六角穴23b側から、マイナスドライバ等の冶具を挿入し、同図5(b)に示すように、断面円弧状の部位を外側(この場合、左右方向)へ押し広げて塑性変形させる。この塑性変形部24eは、操作螺子23との間で相対回転可能な状態で該操作螺子23の内底面23eにその軸方向において係合する。これにより、主弁体24及び操作螺子23が、互いに相対回転可能な状態で、軸方向で係合する。また、前記スリット24fに操作螺子23の六角穴23b側からマイナスドライバ等の冶具を挿入し延設部24dを回転することにより、操作螺子23を回転させることなく、主弁体24だけを回転させることが可能となっている。これにより、例えば連結した主弁体24及び操作螺子23を栓体ハウジング16の収容凹部17に挿入する際に主弁体24の回転規制部24bがハウジング側規制部22dからずれていた場合、操作螺子23側から挿入した冶具により主弁体24の回転規制部24bをハウジング側規制部22dに容易に位置合わせすることができる。なお、主弁体24及び操作螺子23の相対回転が妨げられないよう、主弁体24の塑性変形部24eと操作螺子23の貫通孔23d(傾斜面24e)との間、及び主弁体24の基端面24cと操作螺子23の先端面23fとの間には若干(例えば0.1mm程度)の隙間があることが望ましい。
また、図3に示すように、栓体ハウジング16の外側面16aには、2つのスペーサ30,30を介して1つの規制板31が固定されている(図6参照)。なお、図3では紙面手前側のスペーサ30を省略している。各スペーサ30は、円筒状に形成されており、それらの先端部には規制板31が固定されている。すなわち、規制板31において各スペーサ30,30に対応する部位には、挿通孔31aが形成されており、スペーサ30,30の先端側に規制板31を配置した状態で、規制板31の外方からボルト32,32を挿通して栓体ハウジング16に締め付けることにより、規制板31は栓体ハウジング16に固定される。規制板31の栓体ハウジング16側への変位はスペーサ30,30により規制される。すなわち、規制板31はスペーサ30により栓体ハウジング16の外側面16aに対して一定間隔に保持されている。図6に示すように、操作螺子23の軸方向から見て規制板31の操作螺子23に対応する部位には、操作螺子23の外径より大きい内径を有する操作孔31bが形成されている。この操作孔31bを介して操作螺子23の六角穴23bに六角レンチを挿入することで、規制板31を取り付けた状態で操作螺子23を操作することができる。
また、本実施の形態では、図3に示すように主弁体24の先端部24gが弁座22cに着座している閉弁状態において、主弁体24の溝25からハウジング側規制部22dの底面22eまでの軸方向に沿った長さL1が、同じく閉弁状態における軸方向に沿った操作螺子23の雄螺子部23gと栓体ハウジング16の雌螺子部21bとの螺合長さL2よりも小さく設定されている。即ち、主弁体24のOリング25aが弁体収容部22を密閉した状態で移動することが可能なシール部の有効長さL1を、操作螺子23が雌螺子部21bと螺合した状態で移動することが可能な操作螺子23の有効長さである螺合長さL2よりも小さく設定している。また、各スペーサ30の長さL3は、閉弁状態における軸方向に沿った操作螺子23の雄螺子部23gと栓体ハウジング16の雌螺子部21bとの螺合長さL2より小さく設定されている。したがって、規制板31は、閉弁状態における軸方向に沿った操作螺子23の雄螺子部23gと栓体ハウジング16の雌螺子部21bとの螺合長さL2より小さい距離だけ雌螺子部21bから離れた位置に配置されている。
主弁体24は、操作螺子23が回動操作されることにより、同操作螺子23とともにその軸線方向(図中左右方向)に移動する。例えば、図3に示す閉弁状態から回転操作により操作螺子23が離脱方向(図3において右方向)へ変位した場合を想定する。この場合、主弁体24の塑性変形部24eが操作螺子23と軸方向で係合するため、主弁体24及び操作螺子23が軸方向へ一体変位可能となる。したがって、主弁体24は、操作螺子23とともに同方向へ変位し、その先端部24gが弁座22cから離間する。これにより、第1流路18に導入された水素ガスは、弁体収容部22に流入し、その底部に開口する第2流路19に流入してタンク本体2内に充填される。
また、回転操作により操作螺子23が離脱方向へさらに変位した場合を想定する。この場合、上述したように、各スペーサ30の長さL3は、閉弁状態における軸方向に沿った操作螺子23の雄螺子部23gと栓体ハウジング16の雌螺子部21bとの螺合長さL2より小さく設定されている。すなわち、規制板31は、閉弁状態における軸方向に沿った操作螺子23の雄螺子部23gと栓体ハウジング16の雌螺子部21bとの螺合長さL2より小さい距離だけ、雌螺子部21bから離れた位置に配置されている。このため、図7に示すように、操作螺子23は、操作螺子23の栓体ハウジング16に対する螺合が解除されるまでの間に、規制板31に当接する。したがって、操作者は、操作螺子23が離脱方向へ十分移動したことを容易に把握することができる。また、規制板31に当接することにより操作螺子23の緩めすぎが規制されるので、弁体収容部22内の圧力(ガス圧)によって操作螺子23及び主弁体24が飛散することもない。
また、規制板31に当接したにも関わらず、回転操作により操作螺子23が離脱方向へさらに変位した場合を想定する。この場合、上述したように、図3に示す閉弁状態における主弁体24の溝25からハウジング側規制部22dの底面22eまでの軸方向に沿った長さL1が、同じく閉弁状態における軸方向に沿った操作螺子23の雄螺子部23gと栓体ハウジング16の雌螺子部21bとの螺合長さL2よりも小さくなっている。このため、弁体収容部22の内面と主弁体24の外面との間に介装されたOリング25aが弁体収容部22を密閉した状態で移動することが可能なシール部の有効長さL1が、操作螺子23が雌螺子部21bと螺合した状態で移動することが可能な操作螺子23の有効長さである螺合長さL2よりも小さくなる。よって、図8に示すように、操作螺子23の栓体ハウジング16に対する螺合が解除されるまでの間に、Oリング25aによる密閉状態が解除され、弁体収容部22内の水素ガスが外部へ逃がされ、弁体収容部22内の圧力が低下する。なお、図8ではスペーサ30及び規制板31を二点鎖線にて示す。したがって、弁体収容部22内の圧力によって弁体が飛散してしまうことを防止することができる。また、Oリング25aとハウジング側規制部22dとの間の隙間から水素ガスが外部へ逃がされる際、大きな空気音が発生する。この空気音により、操作者は、操作螺子23が離脱方向へ十分移動したことを容易に把握することができる。
一方、例えば、図7に示す開弁状態から回転操作により操作螺子23が係合方向(図3において左方向)へ変位した場合を想定する。この場合、主弁体24は、操作螺子23に押圧されて同方向へ変位する。このとき、主弁体24の回転規制部24bがハウジング側規制部22dと周方向で係合し、主弁体24の回転が規制される。このため、弁座22c、又は弁座22cに着離する主弁体24の先端部24gにこじれが生じてしまうことが抑制される。そして、主弁体24の先端部24gが弁座22cに着座し、これにより第2流路19が閉塞され、充填路5内における水素ガスの流通が遮断される。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)主弁体24の弁座22cと反対側の端部に設けられて操作螺子23の貫通孔23dを介してその内部に突出する延設部24dの先端を塑性変形させることにより、主弁体24及び操作螺子23が相対回転可能な状態で軸方向において係合する。このため、主弁体24と操作螺子23とが相対回転可能な状態で軸方向へ一体変位可能となる。よって、主弁体24と操作螺子23とを連動させるための部材を省略し構成の簡素化を図ることができる。
(2)主弁体24の回転規制部24bが栓体ハウジング16と係合することにより、操作螺子23の操作にともない主弁体24に回転力が作用した場合であっても栓体ハウジング16に対する主弁体24の回転が規制される。このため、弁座22cに着離する主弁部24aにこじれが生じ密封性が低下したり摩耗粉が発生したりすることを防止することができる。したがって、主弁体24の先端部24gのシール性も確保される。また、部品点数が増加することはないため、構成も複雑化しない。
特に、本例のように、高圧水素ガス用の遮断弁として使用する場合には、当該高圧ガスの圧力により主弁体24が操作螺子23に押し付けられることにより操作螺子23の回転力が主弁体24に伝達されることが懸念される。このため、主弁体24の回転を妨げる上記構成の採用は非常に有効である。
(3)主弁体24と操作螺子23とを連結する前の状態において、延設部24dの先端を円筒状に形成した。これにより、延設部24dを塑性変形させるために必要な荷重が低減され、容易に塑性変形部24eを形成することができる。さらに本例では、延設部24dの先端にその径方向で対をなすスリット24fを形成し、延設部24dのスリット24fが形成された部分を塑性変形させるようにした。これにより、塑性変形させるために必要な荷重のいっそうの低減化が図られる。また、スリット24fにマイナスドライバ等の冶具を挿入することで主弁体24の回転位置決めも容易に行うことが可能となり、組付けが容易である。
(4)規制板31を、閉弁状態における軸方向に沿った操作螺子23の雄螺子部23gと栓体ハウジング16の雌螺子部21bとの螺合長さL2より小さい距離だけ雌螺子部21bから離れた位置に配置した。したがって、操作螺子23を緩める際、操作螺子23の栓体ハウジング16に対する螺合が解除されるまでの間に、操作螺子23が規制部に当接する。このため、操作螺子23を緩める際、操作螺子23が離脱方向へ十分移動したことを操作者に容易に把握させることが可能となり、操作螺子23を緩めすぎてしまうことを好適に防止することができる。よって、弁体収容部22内の圧力(ガス圧)により操作螺子23及び主弁体24が飛散してしまうことを防止することができる。
(5)主弁体24のOリング25aが弁体収容部22を密閉した状態で移動することが可能なシール部の有効長さL1を、操作螺子23が雌螺子部21bと螺合した状態で移動することが可能な操作螺子23の有効長さである螺合長さL2よりも小さく設定した。したがって、操作螺子23を緩める際、操作螺子23の栓体ハウジング16に対する螺合が解除されるまでの間にOリング25aがハウジング側規制部22dに達し、Oリング25aによる密閉状態が解除され弁体収容部22内の圧力が低下する。このため、操作螺子23を緩めすぎた場合に弁体収容部22内の圧力によって操作螺子23及び主弁体24が飛散してしまうことを防止することができる。また、シール部の有効長さL1及び操作螺子23の有効長さである螺合長さL2を調節するだけであるため、主弁体24及び操作螺子23の組み付け性に影響することはない。また、Oリング25aによる密閉状態が解除される際に発生する空気音により、操作者は、操作螺子23が離脱方向へ十分移動したことを容易に把握することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施の形態では、主弁体24の回転規制部24bを断面楕円形状に形成したが、このような態様に限定されない。例えば、断面多角形状や断面D字状に形成してもよく、また、断面円形状に形成しその周囲に径方向外側へ延びる突起部を形成してもよい。いずれの構成を採用した場合であれ、回転規制部24bが栓体ハウジング16に係合することにより主弁体24の回転を防止できる。
・上記実施の形態では、主弁体24と操作螺子23とを連結する前の状態において、延設部24dの先端は、塑性変形部24eを容易に形成する観点から円筒状に形成されると共に径方向で対をなすスリット24fが形成されている。しかし本発明は、このような態様に限定されるわけではない。例えば、図9(a)に示すように、延設部50の先端を円筒状に形成し、例えば球状の冶具を押し当てることで、図9(b)に示すような環状の塑性変形部51を形成してもよい。また、図10(a)に示すように、円柱状の延設部40の先端にスリット41のみを設け、外側(この場合上下方向)へ押し広げて塑性変形させることで、図10(b)に示すような塑性変形部42を形成してもよい。
・上記実施の形態では、主弁体24及び操作螺子23を、栓体3を構成する栓体ハウジング16に直接取り付けたがこのような態様に限定されない。例えば主弁体24および操作螺子23を栓体ハウジング16とは別部材のハウジングに取り付けた状態で、栓体ハウジング16に取り付けるようにしてもよい。この場合、この別部材のハウジングが本発明の弁ハウジングに相当する。
・上記実施の形態では、外部から手動により操作可能な手動タイプの遮断弁(マニュアル弁13〜15)に具体化したが、このような態様に限らず、電磁駆動タイプ、あるいは油圧駆動タイプの遮断弁に適用することも可能である。すなわち、操作螺子23の回転を通じて、主弁体24を弁座に押し付けることにより高圧水素ガスの流路を遮断する遮断弁全般に適用可能である。また、この場合、操作螺子23及び主弁体24の飛散が問題にならなければ、飛散防止に係る構成(規制板31等)を省略してもよい。
14…遮断弁としてのマニュアル弁、16…弁ハウジングとしての栓体ハウジング、16a…外側面、17…弁室としての収容凹部、21b…雌螺子部、22a…底部、22c…弁座、23…遮断弁を構成する操作螺子、23d…貫通孔、23e…内底面、24…遮断弁を構成する主弁体、24a…主弁部、24b…回転規制部、24d,40,50…延設部、24e,42,51…塑性変形部。

Claims (3)

  1. 弁ハウジングの外側面に開口する弁室内に収容されるとともに該弁室の底部に設けられた弁座に着離して高圧水素ガスの流路を遮断する主弁体と、前記弁室の開口部に設けられた雌螺子部に螺合する操作螺子とを備え、前記操作螺子の回転により前記主弁体が軸方向へ移動することで、前記流路を開閉する高圧水素ガス用の遮断弁において、
    前記操作螺子は、有底円筒状に形成されるとともにその内底面には軸方向に延びる貫通孔を備え、
    前記主弁体は、前記弁座と反対側の端部に設けられて前記貫通孔を介して前記操作螺子の内部に突出する延設部と、該延設部の先端に設けられて前記操作螺子との間で相対回転可能な状態で該操作螺子の内底面にその軸方向において係合する塑性変形部とを備えることを特徴とする高圧水素ガス用の遮断弁。
  2. 請求項1に記載の高圧水素ガス用の遮断弁において、
    前記主弁体は、断面円形状を有し前記弁座に着離する主弁部と、該主弁部とは異なる断面形状を有して前記弁ハウジングと係合することにより前記主弁体の回転を規制する回転規制部とを備えたことを特徴とする高圧水素ガス用の遮断弁。
  3. 請求項1又は2に記載の高圧水素ガス用の遮断弁において、
    前記延設部の先端部にスリットを形成し、該延設部のスリットが形成された部分を塑性変形させることにより前記塑性変形部が形成されてなることを特徴とする高圧水素ガス用の遮断弁。
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